JPH09283818A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH09283818A
JPH09283818A JP8139661A JP13966196A JPH09283818A JP H09283818 A JPH09283818 A JP H09283818A JP 8139661 A JP8139661 A JP 8139661A JP 13966196 A JP13966196 A JP 13966196A JP H09283818 A JPH09283818 A JP H09283818A
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cathode
forming
electrode
layer
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JP8139661A
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Chikao Kimura
親夫 木村
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New Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 製造、組立が容易なミリ波用半導体装置の製
造方法を提供する。 【解決手段】 半導体装置を形成する半導体基板のアノ
ード電極、カソード電極12を形成する領域を取り囲む
ように溝を形成し、この溝の中に絶縁物を充填させる。
これはピル型パッケージの外囲器の機能を兼ねている。
アノード電極、カソード電極12を形成した後、カソー
ド電極をマスクにカソード側の半導体基板をエッチング
し、所定の電流値に調整する。このエッチングは、複数
の半導体装置に同時に施すことができる。カソード電極
の形成と同時に、カソード側の絶縁膜上にカソード電極
と同じ高さの凸部13を形成する。この凸部は、組立時
に、カソード電極端部へ加重が集中するのを防止する。
半導体基板を切断し、チップ化する際には、溝内に充填
した絶縁物9の部分を切断することで、側面を取り囲む
絶縁物8を備えた半導体チップを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特にミリ波領域の発振器として使用される
半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ミリ波領域の電波の応用が盛んに
なりつつある。例えば、自動車の車間距離をミリ波のド
ップラーレーダーで測定し、衝突、追突を回避したり、
側方からの衝突を事前にとらえて、エアバッグを作動さ
せ、安全を図ろうとする試みがなされている。また、ミ
リ波による通信は、導線や光ファイバー等の設備を必要
としないため、既に一部で実用化されている。さらにミ
リ波は、降雨や降雪にも強く、指向性も強いので、応用
範囲の広い通信媒体として有効である。しかし、ミリ波
の発振源のコストが高く、十分な普及の妨げとなってい
る。
【0003】ミリ波の発振源は、ガンダイオード、イン
パット・ダイオード、HEMTあるいはPHEMT等が
ある。このうち、インパット・ダイオードは、基本的に
逆方向の降伏領域で動作させるため、焼損の可能性が回
避できず、信頼性に問題点がある。また、HEMTある
いはPHEMTも、ミリ波で動作させるためには、ゲー
ト長を0.1〜0.2ミクロン程度と短くしなければな
らず、発振器として使用するには、耐電力が小さいとい
う問題がある。そのため、ミリ波の発振器としては、ガ
ンダイオードが最も広範に利用されている。
【0004】ガンダイオードは、電子遷移効果を用いた
バルク発振素子であるため、表面準位の影響も少なく、
従って化合物半導体素子の中で1/f雑音が最も少な
く、ドップラーレーダーのような低周波出力を必要とす
る際には、特に際だった優位性を有している。
【0005】ミリ波用のガンダイオードは、通常ガリウ
ム砒素やインジウム燐のような化合物半導体で作られ、
これらは電子の低電界移動度が数千cm2/V・sec
と大きい。しかし、さらに高電界が加わると、加速され
た電子は有効質量の大きいバンドに遷移し、移動度が低
下する。このような機構によりバルク内に負性微分移動
度が生じ、結果的に電流電圧特性に負性微分コンダクタ
ンスが現れ、熱力学的不安定が生じる。そのため、ドメ
インが発生し、陰極側から陽極側へドメインが走行す
る。これが繰り返される結果、外部に電流振動が得られ
ることになる。
【0006】このドメインが走行する距離によって発振
周波数が決まる。従って、ミリ波用のガンダイオードの
場合、この走行空間を1〜2ミクロンと、極めて短くし
なければならない。しかも、ミリ波用ガンダイオードに
おいては、ドメインの走行空間内のn型不純物濃度は、
1016atoms/cm3オーダーと大きい。このよう
に距離が短く、抵抗が低いので、動作電流を小さくする
ために、走行空間を含め素子を数10ミクロン直径程度
と極めて小さく形成しなければならない。
【0007】さらに、このような微少面積としても動作
電流は数百ミリアンペアと大きくなるため、放熱効率の
良い構造にする必要がある。
【0008】従来のミリ波用ガンダイオードの製造方法
を図9に示す。まず、ガリウム砒素、インジウム燐等か
らなる半導体基板を用意する。この半導体基板は、n++
基板上に形成したバッファー層で形成したアノード層
と、n-ドメイン走行層と、n++カソード層を備え、カ
ソード層表面に、AuGe/Ni/Auのように積層さ
れた抵抗性電極を蒸着等で形成し、これを合金化し、カ
ソード電極を形成する。その後、基板を50〜100ミ
クロンまで所定の厚さに研磨除去し、さらに化学腐蝕を
ほどこした後、その表面にカソード電極と同様の方法
で、アノード電極を形成する。
【0009】カソード側に、直径100ミクロン前後の
軟質の金属球22をワックス23によって固定する。こ
の軟質金属球22をマスクにして、微細な砥粒のエアブ
レイシブを施す。即ち、サンドブラストを施して、基板
底面まで切断すると、図9に示す斜線部24がエッチン
グ除去され、約100ミクロン径の円柱状に切断された
ガンダイオードチップ21を得ることができる。このガ
ンダイオードチップ21からワックスを溶解して金属球
22を取り除き、洗浄を行えば、組立前のガンダイオー
ドチップ21を得ることができる。このガンダイオード
チップ21は、組立作業が可能な大きさとするため、そ
の電流電圧特性は、所定の設定値より、大きな値となっ
ている。
【0010】このガンダイオードチップ21は、例え
ば、先端を細くしたサファイア柱あるいは石英柱をワイ
ヤボンダの先端に装着し、その先端を放熱基台電極表面
と平行となるように研磨しておき、サファイア柱先端に
静電吸着して放熱基台電極表面に、カソード側を下向き
にして接着し、組み立てられる。放熱基台電極表面は、
金メッキが施され、ガンダイオードのカソード表面に形
成された金電極と、熱間圧接される。また、AuSu共
晶合金やAuGe共晶合金をロウ材としてロウ付けする
こともある。
【0011】このとき、ガンダイオードを組み立てるピ
ル形パッケージは、図10に示すように、放熱基台電極
25を取り囲むように外囲器となるガラスやセラミック
からなる円筒26が硬ロウ付けされている。従って、ガ
ンダイオードチップ21を静電吸着したサファイア柱を
放熱基台電極25に近づけると、サファイア柱が視野を
遮り、放熱基台電極25を直接視認することが困難とな
り、作業効率が非常に悪い。
【0012】さらに、表面にCrAu等の金属層を設け
た石英ペデスタル27を介して金リボン28で、ガンダ
イオードチップ21に配線を施し、さらに外囲器の先端
に設けられた金属層に再び金リボン28によって配線を
行う必要があり、組立作業の効率が非常に悪いという問
題があった。
【0013】また、このように組み立てられた後、個別
にエッチング液に浸漬し、GaAs等のガンダイオード
チップ21を構成する部分のみを溶解して、能動領域の
面積を低減させる。所定の面積に低減したことは、電流
値の減少によって知ることができ、エッチング後、電流
電圧特性を測定して、電流値が所定の値に減少するまで
繰り返し行われる。
【0014】所定の電流値になったところで、外囲器上
に蓋状の金属ディスク(図示せず)をロウ付けし、ピル
形パッケージへの組立が終了する。従って、1個のガン
ダイオードを形成するための工程が非常に長いという問
題があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
ミリ波用半導体装置は、製造上、組立上に制約が多く、
歩留まりを低減させるような要因も数多くあり、コスト
が高くなるという問題点があった。本発明は、上記問題
点を解決し、製造、組立が容易な半導体装置を形成する
方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、半導体装置を形成する半導体基板のアノード電極、
カソード電極を形成する領域を取り囲むように溝を形成
し、この溝の中に絶縁物を充填させる。この絶縁物は、
従来のピル型パッケージの外囲器の機能をかねるもので
ある。アノード電極及びカソード電極を形成した後、カ
ソード電極をマスクにカソード側の半導体基板をエッチ
ングし、所定の電流値の調整する。このエッチングは、
複数の半導体装置に同時に施すことが可能である。カソ
ード電極の形成と同時に、カソード側の絶縁膜上にカソ
ード電極と同じ高さの凸部を形成する。この凸部は、組
立時に、カソード電極端部に加重が集中することを防止
する。半導体基板を切断し、チップ化する際には、溝内
に充填した絶縁物の部分を切断する。このように構成す
ることで、半導体チップを取り囲む絶縁物を備えた複数
の半導体チップを同時に得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、ガンダイオードの製造方法を例に取り説明する。ガ
リウム砒素、インジウム燐等からなる半導体基板を用意
する。この半導体基板は、n++基板上に形成したバッフ
ァー層で形成したアノード層1と、n-ドメイン走行層
2と、n++カソード層3を備えている。カソード層3表
面には、周知のDECVD法等により、窒化膜と硼珪酸
−リン珪酸ガラス(BPSG)等からなる第1の絶縁膜
4を形成する。次に、絶縁膜4上にハンドリング用の支
持板5を接着させる。この支持板5は、半導体基板と同
じ半導体基板を使用することができる。例えば、ガリウ
ム砒素半導体基板を支持板として使用する場合、支持板
表面にBPSG膜等を形成し、カソード層3上に形成し
たBPSG膜等と対面させるようにして、静電加熱圧着
のような、いわゆる陽極接合法を用いて接合させること
ができる。
【0018】その後、アノード層1側から半導体基板を
研磨し、次いで、ケミカル・メカニカル・ポリッシング
あるいはケミカル・ポリッシングを行い、アノード層
1、ドメイン走行層2及びカソード層3の厚さを所定の
厚さ(50ミクロン程度)に薄膜化し、ガンダイオード
形成用半導体基板とする。鏡面化した半導体基板表面
に、ガンダイオード形成予定領域を被覆し、これを取り
囲む、後工程でガンダイオードをチップ化する際に切断
する部分が、開口するようにホトレジスト6をパターニ
ングする。
【0019】ホトレジスト6をマスクにして、半導体基
板を所望のエッチング液を使用し、エッチング除去し、
溝7を形成する。このエッチングは半導体基板を選択的
にエッチングするエッチング液を選択して行われ、窒化
膜等の第1の絶縁膜4で停止する。その結果、アノード
層1、ドメイン走行層2、カソード層3からなる半導体
基板が、絶縁膜4上に、島状に形成される(図1)。以
下、ハンドリング用の支持板5は、図面上は省略して説
明する。
【0020】次いで、ホトレジスト6を除去し、溝7が
形成されたアノード層側の半導体表面に、PECVD法
あるいはスパッタ法により、シリコン膜、アモルファス
シリコン膜あるいは窒化膜からなる第2の絶縁膜8を、
単層あるいは多層に形成し、露出する半導体基板表面全
体を被覆する。この絶縁膜8は、後で形成する低融点ガ
ラスと半導体基板との接着性を向上させる。その後、低
融点ガラス粉末を遠心法、ドクダブレード法等周知の手
法により、溝7内に充填し、溶融あるいは燒結して固化
する(図2)。これにより、ガンダイオード形成予定領
域の半導体基板は、その全周を固化した低融点ガラス9
で囲まれた構造となる。低融点ガラスの溶融あるいは燒
結温度は、半導体のエピタキシャル成長温度より低く設
定することができるので、ガンダイオードの特性を損な
うことはない。また、低融点ガラスの溶融、固化のため
の熱処理は、実際には、低融点ガラスが被着した表面を
上向きにして行われるため、溶融した低融点ガラスは、
溝7内のカソード層3側に流入し、固化される。
【0021】その後、低融点ガラス9及び第2の絶縁膜
8を研磨、除去し、アノード層1表面を露出させる。こ
の研磨により、固化した低融点ガラス9と、アノード層
1表面の高さがほぼ同一面となるようにする。尚、必ず
しもエッチング溝7の中に固着した低融点ガラス全体が
アノード層1表面の高さとほぼ等しくなる必要はなく、
溝7の中央部の高さが低くてもかまわないが、少なくと
もアノード層1を取り囲むように、低融点ガラスの一部
が、アノード層1表面の高さと同じ高さとなればよい。
このような構造にすることで、半導体基板の側面が、低
融点ガラス9により取り囲まれた構造となる。露出した
アノード層1表面に、電極金属を蒸着し、アノード電極
10を形成する(図3)。ここで、電極金属を蒸着する
前に、露出するアノード層1表面をエッチングし、清浄
化しても良い。
【0022】カソード層3側の第1の絶縁膜4表面に接
着していた支持板(図示せず)を取り除き、アノード層
1側のアノード電極10表面に、改めてハンドリング用
の支持板(図示せず)をワックス等によって接着させ
る。次に、第1の絶縁膜4を除去し、カソード層3を露
出させる。この第1の絶縁膜4のエッチング除去の際、
第2の絶縁膜8が除去されずに残るエッチング液を選択
するのが好ましい。なぜなら、カソード層3側に露出す
る第2の絶縁膜8の表面の高さとカソード電極を形成す
るカソード層3の高さを一致させておくことが好ましい
からである。次に、ホトレジスト11をパターニングす
る。ホトレジスト11のパターンは、カソード層3上で
は、形成するガンダイオードの設計カソード面積より大
きい面積の開口とし、さらに、低融点ガラス9を充填し
た第2の絶縁膜8上にも開口する形状とする(図4)。
【0023】このホトレジスト11を使用して、電極金
属をリフトオフする。その後、熱処理を行い、カソード
層3上にカソード電極12を形成する(図5)。同時
に、低融点ガラス9を充填した第2の絶縁膜8上に、カ
ソード電極12とほぼ高さの等しい凸部13が形成され
ることになる。この凸部13は、カソード電極12を取
り囲むように形成するのが好ましいが、少なくとも後工
程で、ガンダイオードを組み立てる際、放熱基台電極に
安定に組み立てられる構造及び配置にしなければならな
い。ここで、第1の絶縁膜4を除去する際、第2の絶縁
膜8がエッチング除去され(図3、図4)、カソード層
3の高さが、低融点ガラス9の高さより高くなる場合に
は、凸部13に別の膜を形成し、凸部13を高くする
か、カソード層3表面をエッチングし、カソード層3を
低くするのが好ましい。
【0024】次に、カソード電極12をマスクにして、
ガンダイオードの電流値が所望の値となるように、カソ
ード層側の半導体基板をエッチングする(図6)。この
エッチングにより、通常のガンダイオード同様、メサ構
造のガンダイオードが形成されることになる。また、こ
の段階では、アノード層1側に支持板(図示せず)が接
着されているので、複数のガンダイオードを、同時に処
理することができる。所望の電流値になった後、ガンダ
イオードと支持板の接着剤を溶解除去し、周知の切断方
法により、ダイシング用のテープに接着させ、低融点ガ
ラス9部分を切断し、ダイス化する。ここで、切断後に
おいても、凸部13の一部は、低融点ガラス9を充填し
た第2の絶縁膜8上に残るようにする。
【0025】このように形成されたガンダイオードチッ
プを放熱基台電極に組み立てる。本発明のガンダイオー
ドチップは、カソード電極12とほぼ同じ高さの凸部1
3を、その頂面に有する低融点ガラス9で取り囲まれた
構造となっている。図7に示すように、本発明のガンダ
イオードチップを放熱基台電極14上に、治具15によ
り加圧し、カソード電極12側を接触させるように組み
立てると、低融点ガラス9上に形成された金属の凸部1
3とカソード電極12とに加重が均等に加わり、カソー
ド電極端部に加重が集中したり、チップが傾いて組み立
てられることもない。
【0026】また、ガンダイオードチップは、低融点ガ
ラス9で周辺を取り囲まれた構造となるため、この低融
点ガラスが従来の外囲器の役割を果たすことになる。ま
た、凸部13をカソード電極12を取り囲むように形成
することで、従来のピル型パッケージの外囲器を必要と
しない組立が可能となる。従って、既設の外囲器の空間
的制限を受けずに、組み立てることができるようにな
る。
【0027】以上の説明は、半導体基板表面に第1の絶
縁膜を形成し、支持板5に接着させてガンダイオードを
形成する工程を説明してきたが、カソード層3側に形成
する第1の絶縁膜及び支持板は、前述の説明の形態に限
定されるものではない。例えば、図8に示すように、n
++基板上に形成したバッファー層で形成したアノード層
1と、n-ドメイン走行層2と、n++カソード層3を備
えた半導体基板のカソード層3表面に、半導体基板と選
択エッチング可能な薄い半導体層16を形成し、さらに
この薄い半導体層16と選択エッチング可能な別の厚い
半導体層17を形成することで、前述の第1の絶縁膜及
び支持板とすることができる。
【0028】一例として、ガリウム砒素からなるガンダ
イオード形成用半導体基板を用いた場合、カソード層3
表面に、薄いアルミニウムガリウム砒素(AlxGa1-x
As)層16を形成し、さらに厚いガリウム砒素層17
を周知のLPE法を用いて形成する。薄いアルミニウム
ガリウム砒素層16は、図1に示す第1の絶縁膜4に相
当し、厚いガリウム砒素層17は、支持板5に相当す
る。このように構成することにより、前述の製造工程と
比較して、半導体基板を支持板に接着させる工程を省略
することができる。
【0029】尚、アルミニウムガリウム砒素層16は、
ガリウム砒素と選択エッチングを可能にするため、x≧
0.35程度の組成比を持つように形成するのが好まし
い。また、アルミニウムガリウム砒素とガリウム砒素の
選択エッチングは、例えば、ガリウム砒素の選択エッチ
ングは、アンモニア、過酸化水素、水の混合液等を用
い、アルミニウムガリウム砒素の選択エッチングは、フ
ッ酸、過酸化水素、水の混合液等を用いればよい。
【0030】また、アルミニウムガリウム砒素、ガリウ
ム砒素の形成は、LPE法に限定されることはなく、V
PE法、MBE法、MOCVD法等を適宜選択し、組み
合わせることが可能である。
【0031】さらに、他の半導体の組み合わせ、例えば
インジウム燐とインジウムガリウム燐を選択することも
可能であり、別種のエッチング液に対して各々逆の選択
比を持つ半導体層の組み合わせに対して応用することが
可能である。また、例えば半導体と絶縁物の組み合わせ
を選択することも可能である。
【0032】以上、本発明の実施の形態について、ガン
ダイオードについて説明を行ったが、本発明はガンダイ
オードに限定されるものではなく、PINダイオード、
バラクタダイオード、インパットダイオード等各種ダイ
オード及び複合素子に適用することが可能なことは言う
までもない。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の製造方法により形
成した半導体装置は、既設の外囲器の空間的制約を受け
ることがないので、自動組立が可能となり、コストの低
減に著しい効果がある。さらに、従来使用していた外囲
器付きの放熱基台電極を使用しなくても、半導体装置自
身に外囲器となる低融点ガラスを備えており、この点で
もコストの低減の効果が大きい。
【0034】さらに、半導体基板に予め、支持板を備え
た構造を採用することにより、さらに製造工程を簡略化
することが可能となり、コストの低減を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明する説明図である。
【図2】本発明の実施の形態を説明する説明図である。
【図3】本発明の実施の形態を説明する説明図である。
【図4】本発明の実施の形態を説明する説明図である。
【図5】本発明の実施の形態を説明する説明図である。
【図6】本発明の実施の形態を説明する説明図である。
【図7】本発明の実施の形態を説明する説明図である。
【図8】本発明の別の実施の形態を説明する説明図であ
る。
【図9】従来のガンダイオードの製造方法を説明する説
明図である。
【図10】この種のガンダイオードの組立方法を説明す
る説明図である。
【符号の説明】
1 アノード層 2 ドメイン走行層 3 カソード層 4 第1の絶縁膜 5 支持台 6 ホトレジスト 7 溝 8 第2の絶縁膜 9 低融点ガラス 10 アノード電極 11 ホトレジスト 12 カソード電極 13 凸部 14 放熱基台電極 15 治具 16 アルミニウムガリウム砒素層 17 ガリウム砒素層 21 ガンダイオード 22 金属球 23 ワックス 24 切断部分 25 放熱基台電極 26 外囲器 27 石英ペデスタル 28 金リボン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一主表面及び別の主表面
    に、それぞれ第1及び第2の電極が形成される半導体装
    置の製造方法において、 支持手段を備え、一主表面を露出する半導体基板を用意
    する工程と、 前記第1及び第2の電極の形成予定領域を除く前記半導
    体基板の一部を、一主表面側からエッチング除去し、前
    記第1及び第2の電極形成予定領域を取り囲み、別の主
    表面に達する溝を形成する工程と、 該溝に絶縁物を充填する工程と、 前記半導体基板の一主表面に前記第1の電極を形成する
    工程と、 前記支持手段を除去する工程と、 前記半導体基板の別の主表面を露出する別の支持手段を
    形成する工程と、 該露出する半導体基板の別の主表面に前記第2の電極を
    形成する工程と、 前記半導体基板の別の主表面の前記溝内に充填された絶
    縁物上に、前記第2の電極と同じ高さの凸部を形成する
    工程と、 前記別の支持手段を除去する工程と、 前記一主表面及び別の主表面を除く半導体基板の側面を
    前記絶縁物が被覆するように前記絶縁物を切断し、半導
    体チップを形成する工程とを含むことを特徴とする半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、前記第2の電極を形成した後、前記半導体基板
    の別の主表面の一部をエッチング除去する工程を含むこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記半導体基板は、所定の厚さのカソード層、ドメイン
    走行層、アノード層を備えることと、 前記アノード層側から、前記半導体基板をエッチング除
    去し、カソード層、ドメイン走行層及びアノード層を含
    む半導体基板を取り囲み、カソード層表面に達する溝を
    形成する工程と、 該溝に絶縁物を充填し、固着する工程と、 前記アノード層表面にアノード電極を形成する工程と、 前記カソード層表面にカソード電極を形成する工程と、 前記カソード層表面の前記絶縁物表面に、前記カソード
    電極と同じ高さの凸部を形成する工程と、 前記半導体基板のカソード層側表面の一部をエッチング
    除去する工程と、 前記アノード層側及びカソード層側を除く半導体基板側
    面を前記絶縁物が被覆するように前記絶縁物を切断し、
    半導体チップを形成する工程とを含むことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載の半導体装置の製造
    方法において、前記支持手段は、前記半導体基板の別の
    主表面あるいはアノード層表面に直接形成した、該半導
    体基板と選択エッチング可能な膜を含むことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005019728A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Kyocera Corp ミリ波発振器
KR100523131B1 (ko) * 1998-04-28 2005-10-19 신니혼무센 가부시키가이샤 건 다이오드, 엔알디 가이드 건 발진기와 그 제조방법 및 실장구조

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