JPH09283588A - 基板搬送装置及び基板の搬送方法 - Google Patents

基板搬送装置及び基板の搬送方法

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JPH09283588A
JPH09283588A JP8494196A JP8494196A JPH09283588A JP H09283588 A JPH09283588 A JP H09283588A JP 8494196 A JP8494196 A JP 8494196A JP 8494196 A JP8494196 A JP 8494196A JP H09283588 A JPH09283588 A JP H09283588A
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arm
carrier
arms
drive shaft
pulley
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JP8494196A
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English (en)
Inventor
Hideo Kashima
秀夫 鹿島
Yoshio Kawamura
喜雄 河村
Masabumi Kanetomo
正文 金友
Yasuhide Matsumura
泰秀 松村
Katsuhiro Kuroda
勝広 黒田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2枚の半導体ウエハを同時に積載可能で、ジ
ャックナイフ現象を生じることなく不動点位置を越える
機構を備えた、小型で高いスループットで半導体ウエハ
を搬送する搬送装置を安価に提供する。 【解決手段】 互いに独立に同期して駆動可能な同軸に
配した2つの駆動軸3a、3bに左右対称に一対の第1
の腕6a、6bを結合させる。一方の第1の腕6aの駆
動軸3aに第1のプーリ9を固定し、各々の第1の腕6
a、6bの端部に、回転自在な軸受けを介して左右対称
に一対の第2の腕8a、8bを結合する。第1の腕6b
に結合する第2の腕8bの回転軸に同軸に第2のプーリ
10を設ける。第1のプーリ9と第2のプーリ10との
間を、回転動力伝達媒体例えばベルト11などで結合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置に
係わり、特に異種類の雰囲気条件の処理室を複数連結す
るための搬送室を備えた半導体製造装置、及びそれら搬
送室内、処理室間での半導体ウエハの搬送装置及び搬送
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サブミクロンオーダのパターンルールが
要求される半導体デバイスの製造装置には、スループッ
トの向上、プロセス装置の小型(小容量)化が要求され
る。この理由は、半導体デバイスの量産及び製造装置の
小型化によって多大な維持管理費を要するクリーンルー
ムの占有面積を削減し、半導体デバイスのコスト低減に
大きく貢献できる点にある。
【0003】このような背景から、特開平4ー6341
4号に記載のような搬送室を中心に気密にシール可能な
開閉ゲート弁を介して、洗浄、成膜、エッチング、アニ
ールなど異種の複数の処理室を備え、大気から隔離した
雰囲気下で各種のプロセスを一貫して行なうことによっ
て半導体ウエハ16への汚染防止と、スループット向上
を狙ったマルチプロセス装置が提案されている。このマ
ルチプロセス装置用として、例えば特開平4ー2790
43号、特開平4ー129685号、特開平4ー924
46号、特開平4ー30447号記載の様なアーム型や
蛙足型といった搬送装置が開発されてきた。
【0004】図13は、従来のアーム型の搬送装置を示
したものである。アーム型搬送装置は、大気側に置かれ
た駆動源1a、1bの動力を、磁性流体シール4によっ
て搬送装置外の圧力を遮断して、アーム29、ベルト3
0及びプーリ31に伝達し、各アーム29を各回転軸を
中心に回転させ各々のアーム29を屈伸駆動又は回転駆
動させることで、半導体ウエハ16を任意の位置に搬送
する。
【0005】また図14に示す蛙足型搬送装置において
は、一対の第1の腕6a、6bの一端に回転自在な転が
り軸受け(図示せず)を介して、2対の第2の腕8a、
8bを有しており、各々の第2の腕8a、8bに半導体
ウエハ16を積載するキャリア15を設けている。キャ
リア15の移動は、第1の腕6a、6bを互いに逆方向
に回転することで、一方のキャリア15が大きく直進移
動する。また各々の第1の腕6a、6bの回転方向をそ
れぞれ逆にすることで、他方のキャリア15が大きく直
進移動する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】スループットの向上の
ためには、半導体デバイスのプロセス時間や半導体ウエ
ハの搬送時間を短縮する必要がある。プロセス時間の短
縮のためには新しいプロセス方式を開発したり新しい手
段を導入することが考えられる。数百工程に及ぶプロセ
スやその条件の変更には、各種の製造装置の条件出しや
新しいプロセス立ち上げのための調整、さらにはデバイ
スの試作や評価等が必要となり、その間は当然のことな
がら通常の生産は停止せざるを得なくなる。従って現状
の生産ラインにおいてスループットを向上するには、直
接プロセスに関与しない半導体ウエハの搬送時間を短縮
することが効果的である。
【0007】また、製造装置の小型化によって、多大な
維持管理費を要するクリーンルームの占有面積を削減す
ることができ、限られたクリーンルームの敷地を有効に
利用して、より多くの製造装置を設置可能となる。その
結果生産量を増加させて、デバイスのコストを低減でき
る。従って従来のアーム型、蛙足型搬送装置の小型化や
高速化が必要不可欠となっている。
【0008】図13に示す従来のアーム型搬送装置は、
大気側に置かれた駆動源1a、1bの動力を、磁性流体
シール4によって搬送装置外の圧力を遮断て、アーム2
9、ベルト30及びプーリ31に伝達し、各アーム29
を各回転軸を中心に回転させ各々のアーム29を屈伸駆
動又は回転駆動させることで、半導体ウエハ16を任意
の位置に搬送する。このようなアーム型の搬送装置で
は、キャリア15の搬送速度は各腕29を回転駆動する
ベルト30の剛性で決定される。従って、高速にキャリ
ア15を搬送するには、ベルト30の厚さや幅を増や
し、長さを減らす必要がある。しかし、ベルト30の厚
さを増加すると、ベルトの繰り返し曲げ応力が低下する
ので、プーリ31の直径を大きくするなど、プーリ31
に巻き付けるベルト30に生じる曲げ応力を軽減する手
段が必要となるという課題がある。また、ベルト30の
幅を増やすと、ベルト30やプーリ31を収納するアー
ム29の絶対高さが増加するので、より大型の開閉ゲー
ト弁18(図示せず)を必要としてしまうという課題が
ある。ベルト30の長さを減らすことは、各腕29の関
節間の距離を短くすることを意味しており、結果として
搬送距離の低下を余儀されるという課題がある。近年、
半導体ウエハのサイズは大型化が顕著であり、直径12
インチ(300ミリ)が使われようとしている。この場合
半導体ウエハの搬送距離が拡大し、それに伴って各アー
ム29の関節間の距離は長くする必要が生じるという課
題がある。
【0009】以上のことから、従来のアーム型搬送装置
の高速化を図るためには搬送装置自体の大型化や大型の
開閉ゲート弁が必要となる課題があるので、製造装置の
大型化が避けられず、製造装置のコスト増加や限られた
クリーンルームの床面積を有効に利用できない問題を生
じる。さらに複数の処理室を備えたマルチプロセス装置
において、大型の開閉ゲート弁を使用することは、処理
室間の相互汚染の原因となり、処理の歩留まり低下の主
因となりうるという課題がある。
【0010】図14に示す従来の蛙足型搬送装置におい
ては、一対の回転自在な駆動軸3a、3b及び駆動軸3
a、3bに結合した一対の第1の腕6a、6bの連結部
を介して、駆動源(図示せず)からの回転駆動力を第2
の腕8a、8bに伝えて、キャリア15に載置した半導
体ウエハ16を移動し搬送する構成となっている。
【0011】しかし、第1の腕6a、6bと第2の腕8
a、8bの長さが同じで、各々の第1の腕6a、6bの
成す開き角が180度の状態の時に、キャリア15の直
進移動が不可能な状態、いわゆるジャックナイフ現象が
生じるという課題がある。従来の蛙足型搬送装置は、こ
のジャックナイフ現象を避けるために、第2の腕の長さ
を第1の腕の長さより長くする手段を採っていた。しか
し、この構成では、第1の腕の開き角が180度の状態
の時、キャリアは駆動軸中心より、第1の腕の長さ及び
第2の腕8a、8bの長さで幾何学的に決まる距離だけ
離れた位置に存在するという課題がある。図15はこの
状態の搬送室17内の搬送装置の位置関係を示した平面
図である。この状態では、各々の第2の腕8a、8bで
囲まれた空間は無駄な空間となるため最小旋回半径が大
型化し、結果として製造装置の床面積の増加を招くとい
う課題がある。この課題は半導体ウエハが大型化するに
従って顕著なものとなることは言うまでもない。
【0012】特開平4ー279043号記載の不動点位
置脱出機構は、一つの駆動腕にプーリを有する構造であ
るため、この駆動腕に従属した従属腕を回転駆動するた
めの力を伝えることが出来ないことから、一対の駆動腕
のなす開き角度が180度となる位置での不動点位置を
円滑に脱出することが困難であるという課題があった。
またキャリアの旋回中心が、駆動軸の回転中心と偏芯し
ていることから、前述したマルチプロセス装置の搬送室
の中心に設置した場合、各々の処理室にキャリアを対向
出来ない課題がある。
【0013】また図14に示した従来例では、半導体ウ
エハを2枚同時に積載するために、第2の腕8a、8b
を2対設けている。この構成では、一対の第1の腕6
a、6bの開き角に対して各々の一対の第2の腕8a、
8bに設けた2枚のキャリア15の搬送位置を同一にす
る調整が必要となる。しかしこの調整には、搬送試験を
繰り返しながら調整を行なう必要があり非常に困難な作
業である。また第2の腕8a、8bが2対必要であるこ
とから、部品数と調整箇所が増えるのでコストの増加も
避けられないという課題があった。
【0014】以上述べてきたように、従来のアーム型や
蛙足型搬送装置では、搬送速度の高速化を行うために
は、搬送装置の大型化やコストの増加を招くなど大きな
技術課題があった。特に搬送装置の大型化は、搬送室の
内容積を増大させる。その結果、半導体ウエハや基板に
種々のプロセス処理を反復するために真空排気や処理雰
囲気ガスの排気、さらには処理雰囲気への再設定に多く
の時間を要することになり、スループットを低下させる
問題を生じる。
【0015】本発明は、互いに異なる雰囲気条件の搬送
室と処理室との間を、大型化した基板を高スループット
で搬送可能な小型で安価な搬送装置を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】互いに独立に同期して駆
動可能な同軸に配した2つの駆動軸と、各々の駆動軸に
左右対称となるように一対の第1の腕を結合させる。各
々の第2の腕の他端には、各々の第2の腕の開き角が常
に同一となる様な関節を構築する。例えば各々の第2の
腕の端部に各々プーリを固定し、各々のプーリ間にベル
トを略8の字状になる様な姿勢で各々のプーリに巻き回
して固定する。またはプーリの代わりに歯車を固定して
噛み合わせても同様の効果が得られる。半導体ウエハを
積載するキャリアはプーリまたは歯車と回転自在な軸受
けを介して結合される。キャリアは、前述した構成から
なる関節の回転中心間を結ぶ中心線に対して180度対
称となる位置に、各々の前述した中心線から等距離また
は不等距離に2枚の半導体ウエハを同時に積載可能な構
造とする。
【0017】キャリアは、キャリアが直進移動し第1の
腕の成す開き角度が180度の状態を通過する際に、キ
ャリアの移動速度を保持したまま通過させた後、停止さ
せる工程を採る。
【0018】互いに独立に同期して駆動可能な同軸に配
した2つの駆動軸と、各々の駆動軸に左右対称となるよ
うに一対の第1の腕を結合させる。一方の第1の腕の駆
動軸には、第1のプーリを固定し、一方の第1の腕と同
時に同期して駆動する構成とする。各々の第1の腕の端
部には、回転自在な軸受けを介して左右対称となるよう
に一対の第2の腕を結合する。ここで前述した第1のプ
ーリを固定した一方の第1の腕とは異なる他方の第1の
腕に結合する第2の腕の回転軸に同軸に第2のプーリを
設ける。第1のプーリと第2のプーリとの間を、回転動
力伝達媒体例えばベルト、ワイヤなどで結合する。
【0019】またベルトは各々のプーリの中心を結ぶ中
心線に対して左右対称となるように、上下に位相をずら
した位置に2本配し、各々のベルトは途中を分断し、引
っ張りコイルバネを挿入した構成として、各々の端部を
各々のプーリに巻き回してプーリの円周上に固定する。
または、第1または第2のプーリの回転半径が連続で異
なるカム形状とする。
【0020】また一方の腕の駆動軸の円周上の180度
対称な位置に一対の第1の磁石を配し、各々の第1の腕
の成す開き角が180度の時、第1の磁石と対向する位
置に、第2の腕またはキャリアに別の一対の第2の磁石
を配し、一方の対向する第1及び第2の磁石は吸引する
極性とし、他方の対向する第1及び第2の磁石は排斥す
る極性となるように配する。
【0021】駆動軸は真空容器に各々回転自在な回転軸
受けを介して支持し、各々の駆動軸の同芯円上に永久磁
石を配する。各々の駆動軸に配した永久磁石と、各々磁
気回路を形成するように、搬送容器の薄い隔壁を挟んで
大気側の位置に、第2の永久磁石を各々2対垂直に配す
る。大気側に置かれた各々の第2の永久磁石は、それぞ
れ独立に任意の方向に任意の角度、速度を同期して駆動
可能な2つの駆動部の各々の出力軸の同芯円上に保持す
る。
【0022】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明の搬送装置
の一実施例であり、図1は平面図であり、図2は縦断面
図を示している。尚、以下に示す図において同一符号を
用いた部材は、同等の機能を有することを示している。
【0023】各々の駆動源1a、1bの回転動力は歯車
2を介して同軸に配した2つの駆動軸3a、3bに伝達
される。各々の駆動軸3a、3bは、主に磁性体と蒸気
圧の低い油の混成からなるシール4を介して真空側に導
入されている。このシール4は一般的に磁性流体シール
と呼ばれ、以下磁性流体シール4と呼称する。また駆動
軸3bは転がり軸受け(図示せず)及び磁性流体シール
4を介して別の駆動軸3aに回転支持されており、同様
に別の駆動軸3aも磁性流体シール4及び回転自在なこ
ろがり軸受け(図示せず)を介して、真空シール機能を
有するフランジ5に回転支持されている。真空側におい
て、駆動軸3a、3bに第1の腕6a、6bが左右対称
となる様に配して各々の固定する。この時各々の第1の
腕6a、6bは回転自在な転がり軸受け7を介して各々
支持している。各々の第1の腕6a、6bの端部には、
回転自在なころがり軸受け7を介して第2の腕8a、8
bが各々回転支持される。第2の腕8a、8bのもう一
方の端部には、各々プーリ13が固定されている。各々
のプーリ13間はベルト14を略8の字形状になるよう
に、上下に位相を変えて巻き回されており、その端部は
プーリ13の円周上に固定する。以上の構成が、各々の
第2の腕8a、8bのなす開き角を同一にし、キャリア
15を直進移動させる関節機構となっている。半導体ウ
エハ16を積載するキャリア15は、回転自在な転がり
軸受け7を介して第2の腕8a、8bの端部に支持され
る。本実施例ではキャリア15には、同時に2枚の半導
体ウエハ16を、各々のプーリ13の中心点を結ぶ中心
線に体してプラスマイナス90度の位置に積載出来るキ
ャリア15としている。
【0024】以上の基本構成からなる搬送装置は、以下
の動作を行なう。
【0025】キャリア15の直進移動は、大気側におか
れた駆動源1a、abを各々逆方向に回転させて行う。
歯車2を介して駆動軸3a、3bに伝達された回転駆動
力は直接真空側に配された各々の第1の腕6a、6bに
伝達される。駆動軸3a、3bの駆動源1a、1b側と
第1の腕6a、6bとの間は、磁性流体シール4によっ
て気密にシールされており、キャリア15側は真空の状
態に保持される。第1の腕6a、6bは、各々逆方向に
回転し、それに伴い第2の腕8a、8bも第1の腕6
a、6bと結合している回転中心周りに回転移動する。
ここで第2の腕8a、8bは前述したプーリ13及びベ
ルト14からなる関節機構によって、各々の第2の腕8
a、8bの回転移動量は同一となり、またキャリア15
が直進移動する。本実施例では、第1の腕6a、6bの
なす開き角が180度の状態の時、第2の腕8a、8b
は第1の腕6a、6bに水平な姿勢となる寸法としてい
る。この状態を以下不動点位置と呼称する。すなわちこ
の状態でキャリア15の中心は駆動軸3a、3bの回転
中心近傍と一致する関係である。本実施例では、駆動軸
3a、3b中心と第1の腕6a、6bの一端に設けた第
2の腕8a、8bの回転中心間距離は310ミリ、第2
の腕8a、8bの回転中心とプーリ13間距離は285
ミリ、各々のプーリ13間の距離は50ミリである。
【0026】またキャリア15の回転移動は、駆動源1
a、1bを同方向に回転させ、駆動軸3a、3bを介し
て第1の腕6a、6bを同方向に回転移動させること
で、任意の方向にキャリア15を対向させることが可能
である。
【0027】また本実施例では、関節機構としてベルト
14、プーリ13を使用しているが、プーリ13の代わ
りに歯車を使用し、各々の第2の腕8a、8bの歯車を
噛み合わせて配した関節構造としても良い。
【0028】図3は図1、図2に示した搬送装置を用い
て本発明による搬送の方法を時系列にして示した概略図
である。
【0029】キャリア15を、キャリア15の移動速度
を保持したまま不動点位置を通過させた後停止させる制
御方法を採る。
【0030】以下に本発明による搬送装置及び制御方法
を採った場合の搬送の一手順を説明する。図示していな
い第1の処理室内にある処理済み半導体ウエハ28を搬
出してから、未処理ウエハ27を第1の処理室内に搬送
設置し、先の処理済みの半導体ウエハ28を図示してい
ない第2の処理室内に搬送設置する手順を模式図的に図
3ーaから図3ーgに示した。直線移動や旋回移動中の
半導体ウエハ27、28や第2の腕8a、8bなどに矢
印を付した。図示していないロードロック室から未処理
の半導体ウエハ27をキャリア15の一方に移載した
後、第1の腕6a、6bを各々の逆方向に回転角αだけ
回転させてキャリア15を不動点位置を超えて図の矢印
方向に直線移動させて、図示しない第1の処理室内のサ
セプタ上にある処理済みの半導体ウエハ28の下側にキ
ャリア15を挿入する(図3ーa)。図示しないサセプ
タを降下させて処理済みの半導体ウエハ28をキャリア
15上に移載する(図3ーb)。第1の処理室から処理
済みの半導体ウエハ28を第1の腕を各々逆方向に回転
角αだけ回転させて移動して、図示していない搬送室内
に不動点位置を越えて搬出する。次にキャリア15上の
未処理の半導体ウエハ27を第1の処理室に対向させる
ため、搬送室内で第1の腕6a、6bを同一方向に回転
させ、キャリア15を旋回移動する(図3ーc)。尚、
一対の第1の腕6a、6bの成す開き角が180度の状
態を通過させ停止させた後に旋回移動することが円滑に
キャリア15を移動させるうえで大切である。すなわち
図3ーcに示すように、次に半径方向へ移動する側へ
(ここでは未処理の半導体ウエハ27側へ)若干片寄る
ようにキャリア15を搬送停止維持した状態で旋回制御
することが望ましい。第1の処理室へ未処理の半導体ウ
エハ27を対向させた後(図3ーd)、第1の腕6a、
6bを互いに逆方向に回転角βだけ回転させて第1の処
理室内のサセプタ上に未処理の半導体ウエハ27を移載
した後(図3ーe)、第1の腕6a、6bを各々の逆方
向に回転角βだけ回転させてキャリア15を矢印方向に
移動させて搬送室内にキャリア15を戻す(図3ー
f)。次に第2の処理室へ処理済みの半導体ウエハ28
を対向させた後、第1の腕6a、6bを回転角αだけ逆
方向に回転させて、第2の処理室内のサセプタ上に処理
済みの半導体ウエハ28を移載して(図3ーg)、搬送
室内にキャリア15を戻す。すなわち複数の処理室を備
えた半導体製造装置において、同様の手順を随時反復す
ることで、一対の第1の腕と第2の腕とから構成される
搬送装置のキャリアの移動に際して、不動点位置を一旦
通過させた後キャリアを停止する制御方法を用いること
によって、特別な手段を講じることなしに、いわゆるジ
ャックナイフ現象を生じることなく処理済みウエハと未
処理ウエハとの載せ替えが短時間で円滑に行える。
【0031】また、本実施例では図3に示したようにキ
ャリア15の半導体ウエハを積載する中心位置を、第2
の腕8a、8bの関節の回転中心軸33の中心位置から
不等距離としている。これによって総合的な搬送時間の
短縮が実現される。すなわち複数の処理室内のサセプタ
の位置が搬送装置の回転中心から同距離にあると仮定し
た場合、キャリア15の半導体ウエハを積載する中心位
置を、第2の腕8a、8bの関節の回転中心軸33の中
心位置から等距離とした構成では、回転角はα≧βとな
り、図3ーaから図3ーbの搬送に要する時間の方が、
図3ーdから図3ーeの搬送に要する時間より長く要す
る。また、搬送室の空間も有効に使用できない。しかし
本実施例に示す様にキャリア15の半導体ウエハ16を
積載する中心位置を、第2の腕8a、8bの関節の回転
中心軸33の中心位置から不等距離、本実施例では図3
ーcにおいて、未処理の半導体ウエハ27の中心の方
が、処理済みの半導体ウエハ28の中心位置より関節の
回転中心軸33の回転中心に近い位置に設定する。これ
によって、不動点位置を通過して所定の位置に搬送する
に要する第1の腕6a、6bの回転角αの方が不動点位
置を越えずに搬送する際の第1の腕6a、6bの回転角
βより小さくなる。従って総合的な搬送時間は不動点位
置に状態から起動する場合と比較してほとんど差は生じ
ない。もちろんキャリア15の停止位置及びキャリア1
5の半導体ウエハの積載位置を調整することで、αとβ
を同一とすることも可能である。よって本実施例による
制御方法を採ることにより、小型で、高信頼性の搬送装
置を実現できる。もちろん半導体ウエハ16の積載位置
を第2の腕8a、8bの関節の回転中心軸33の中心位
置から等距離としても搬送には何ら問題はない事は言う
までもない。
【0032】図4及び図5は本発明の搬送装置の一実施
例であり、図4は鳥瞰図であり、図5は縦断面図を示し
ている。本発明の特徴は不動点位置の脱出機構を備えた
点にある。
【0033】各々の駆動源1a、1bから第1腕6a、
6bに回転駆動力を伝達する構成は図2の実施例と同様
の構成を採っている。各々の第1の腕6a、6bは回転
自在な転がり軸受け7を介して各々支持している。各々
の第1の腕6a、6bの端部には、回転自在なころがり
軸受け7を介して第2の腕8a、8bが各々回転支持さ
れる。ここで、第1の腕6aと結合した駆動軸3aに
は、プーリ9を同軸に配し固定する。同様にプーリ9と
同一の直径のプーリ10を、この第1の腕6aとは別の
駆動軸3bに結合した第1の腕6bの端部に配して回転
支持した第2の腕8bの回転軸と同軸に配し固定する。
各々のプーリ9、10間には、プーリ9、10の回転中
心を結ぶ中心線に対して線対称な位置に上下に位相をず
らして配したベルト11で結合し、ベルト11の端部は
プーリ9、10に巻き付け円周上に固定する。この時ベ
ルト11は、一本の連続したベルトではなく、途中を分
断し、その間に引っ張りコイルバネ12を挿入した構成
とする。以上のプーリ9、10及びベルト11によっ
て、不動点位置脱出機構が構成されている。
【0034】次に不動点位置脱出機構の原理を説明す
る。第1の腕6a、6bの回転開始と同時に第1の腕6
aと結合している駆動軸3aと同軸に配したプーリ9も
同方向に回転する。プーリ9の回転に伴って、プーリ1
0にもベルト11を介して同方向の回転駆動力が伝達さ
れる。プーリ10に伝達される回転駆動力の方向はプー
リ9を回転支持している第1の腕6bの回転方向とは逆
の方向となる。またプーリ10に伝達される回転量は、
各々の第1の腕6a、6bの相対量であり、およそ第1
の腕6a、6bの回転量の2倍である。従って、第1の
腕6a、6bの回転と同時に、第2の腕8bに結合した
プーリ10にも回転駆動力が伝達されることから、第2
の腕8bの回転移動が行われ、キャリア15が直進移動
する。ここで、本実施例のように関節機構を構成するプ
ーリ13が2個並列に配している場合は、第1の腕6
a、6bの回転量に対して、第2の腕8a、8bの回転
移動量は若干増加する(増速する)。従って一本の連続
したベルト11をプーリ9、10間に使用した場合に
は、第2の腕8a、8bの回転量が途中で不足し、キャ
リア15の直進移動が困難となる現象を生じる。本実施
例では、ベルト11を途中で分断し、その間に引っ張り
コイルバネ12を挿入して用いている。本構成とするこ
とによって、第1の腕6a、6bの回転量と第2の腕8
a、8bの回転量の差は、引っ張りコイルバネ12の伸
縮によって吸収されることから、キャリア15は正常に
直進移動が可能となる。尚、引っ張りコイルバ12ネに
よって、ベルト11に印加される張力は、第2の腕8b
の起動トルクに対して十分な値となるような構成とする
必要がある。
【0035】以上述べてきた本実施例の構成を採る搬送
装置は、2枚の半導体ウエハを積載可能で、不動点位置
の脱出機構を備えていることから、いわゆるジャックナ
イフ現象が生じることなく円滑に不動点位置を越えての
搬送が可能となり、一対の第1の腕6a、6b及び第2
の腕8a、8bで構成される搬送装置を抵コストで実現
できる。また不動点位置の状態からの起動が可能となる
ため、搬送空間の効率的な利用が可能となり、最小旋回
半径を小さくでき、製造装置の小型化に大きく貢献でき
る。図6は本発明の搬送装置の不動点位置上での状態と
半導体ウエハを直進移動した状態での平面図を示してい
る。直径12インチの半導体ウエハ16を2枚積載可能
なキャリア15を有し、最大搬送距離は800ミリ(駆
動軸中心と図示していない処理室内のサセプタ中心間距
離)の搬送装置を納める搬送室17の直径は700ミリ
である。これは先に示した図15の従来の搬送装置の搬
送室17の直径と比較して約15%小型化できる値であ
る。またキャリア15上の半導体ウエハ16を駆動軸3
a、3bの回転中心近傍に近ずけて積載することが可能
であることから、キャリア15の回転移動時に半導体ウ
エハ16に加わる遠心力が小さくなる。従って回転移動
速度の高速化が実現できるようになることで高速搬送が
可能となる。さらに本実施例では、不動点位置からの起
動の際だけにプーリ9、10、ベルト11によって、回
転駆動力を伝達する必要があるが、不動点位置から脱出
した後は一対の第1の腕6a、6b、第2の腕8a、8
bで構成されているリンク機構によって、第2の腕8
a、8bに回転駆動力が伝達されることから、搬送速度
はベルト11の剛性に左右されずさらに高速な搬送が実
現できる。またキャリア15の搬送位置の調整は、駆動
源1a、1bの回転量の調整のみで行えて、特別に煩雑
な調整は必要としない。従って高信頼性な搬送装置を実
現できる。
【0036】図7は本発明の不動点位置脱出機構の別の
実施例を示している。第1の腕6bの部分のみを記載し
てある。
【0037】プーリ9、10間に一組のテンションプー
リ19を配し、テンションプーリ19は引っ張りコイル
バネ12で引っ張られ、ベルト11に張力が加えてい
る。テンションプーリ19は各々のテンションプーリの
中心を結ぶ中心線に沿って移動が可能なように第1の腕
6bに支持されている。本構成とすることによって、第
1の腕6bの回転量と第2の腕8bの回転量の差は、引
っ張りコイルバネ12が伸縮し、テンションプーリ19
が移動することで吸収されることから、キャリア15は
円滑に直進移動が可能となる。尚、引っ張りコイルバネ
12、テンションプーリ19によって、ベルト11に印
加される張力は、第2の腕8bの起動トルクに対して十
分な値となるような構成とする必要がある。
【0038】図8は本発明の不動点位置脱出機構の別の
実施例を示している。第1の腕6bの部分のみを記載し
てあいる。
【0039】プーリ9の回転半径が第1の腕6bの回転
量と第2の腕8bの回転量の比率となるように、連続的
に変化するカム構造としてある。この比率は、第1の腕
6b、第2の腕8bの長さで幾何学的に求めることがで
きる。本構成とすることで、第1の実施例、第2の実施
例で使用した引っ張りコイルバネ12またはテンション
プーリ19を使用することなく、単純なベルト11及び
プーリ9、10の構成からなる不動点位置脱出機構とす
ることが可能である。
【0040】図9は本発明の不動点位置脱出機構の別の
実施例を示している。
【0041】図9は不動点位置の状態の搬送装置の第1
の腕6a、6bが各々5度回転したときの平面図であ
り、図10は搬送装置の縦断面図を示している。第1の
腕6bの駆動軸3bの端面に永久磁石21a、21bを
180度対称の位置に配する。一方各々の関節の回転中
心軸同士を板23で結合し、不動点位置の姿勢で駆動軸
3bの端面に配した永久磁石21a、21bと対向する
位置に永久磁石22a、22bを配する。このとき一方
の対向する磁石21a、22a間には吸引力が働くよう
な極性配置とし、他方の対向する磁石21b、22b間
には排斥力が働くような極性となるように配する。
【0042】駆動軸3bの回転による永久磁石21a、
21bの回転移動に伴って、吸引力が働くように配した
駆動軸3bとキャリア15の永久磁石21a、22aは
駆動軸3bの回転方向に吸引力によって引き寄せられ
る。同時に、排斥力が働くよう配したキャリア15と駆
動軸3bの永久磁石21b、22bはキャリア15を駆
動軸3bの回転方向とは逆の方向に排斥力によって押し
上げる。すなわち本発明は、永久磁石21a、22a、
21b、22bによる吸引力、排斥力を利用し駆動軸3
bの回転と同時にキャリア15を押し出す力を生じさせ
ることで、キャリア15の不動点位置からの脱出を可能
とする。本発明によれば、ベルト11プーリ9、10、
などを使用せずに不動点位置の脱出が可能となり、より
低価格な不動点位置脱出機構を実現できる他、さらに従
来の搬送装置にも容易に付加できる。図11は本発明の
別の実施例を示している 以上説明してきた実施例と異なっている点は、搬送室
(図示せず)37内の圧力を1×10Eー7Pa以下に
到達維持する目的で、駆動源1a、1bの動力の従動軸
26a、26bへの伝達手段として永久磁石24a、2
4b、25a、25bを用いたマグネットカップリング
を採用している点にある。
【0043】駆動軸3a、3bの同芯円上には、等間隔
で永久磁石24a、24bが固定されている。永久磁石
24a、24bのフランジ5を挟んで真空側の各々の対
向する位置に、永久磁石25a、25bを永久磁石24
a、24bと各々独立に磁気回路を形成するように従動
軸26a、26bの同芯円上に配置する。従動軸26a
は、回転自在な転がり軸受け7を介して別の従動軸26
bに支持され、従動軸26bは回転自在なの転がり軸受
け7を介して、フランジ5の真空側に支持される。キャ
リア15の直進移動は、駆動源1a、1bを互いに逆に
駆動する。各々の駆動軸3a、3bの回転に伴い、永久
磁石24a、24bと永久磁石25a、25bの間に回
転磁界が生じる。その結果駆動軸3a、3bの回転に同
期して真空フランジ5の真空側の永久磁石25a、25
bを保持している従動軸26a、26bが互いに逆方向
に回転する。各々の従動軸26a、26bの回転に従
い、従動軸26a、26bに固定した第1の腕6a、6
bが各々の逆方向に回転し、前述してきた動作でキャリ
ア15が直進移動する。
【0044】キャリア15の回転移動は、各々の駆動源
1a、1bを同方向に回転し従動軸26a、26bを同
方向に回転させることで、旋回開始時の姿勢を保持した
状態でキャリア15は回転移動する。
【0045】本実施例によるマグネットカップリングを
用いた回転駆動力伝達方式を採れば、駆動部と真空容器
37内は、フランジ5の隔壁によって物理的に完全に遮
断されていることから、搬送室内の雰囲気を確実に保持
することが可能となり、製造装置の信頼性が大きく向上
する。本実施例によれば搬送室内の圧力は1×10ー7
Pa以下に到達維持することが可能である。
【0046】以上述べてきた実施例では、キャリア15
に積載する半導体ウエハ16は2枚としているが、1枚
のみの半導体ウエハ16を積載可能なキャリア15を取
付けても問題はない。図12は半導体ウエハ16を一枚
積載し搬送する搬送装置の実施例を示している。本発明
によれば不動点位置を越えての搬送が可能となることか
ら、キャリア15上の半導体ウエハ16を駆動軸3a、
3b中心近傍上まで移動可能となる。従って、第1の腕
6a、6bを同一方向に回転して半導体ウエハ16の搬
入出の軸方向を変えるための旋回移動持に、半導体ウエ
ハ16に遠心力が及ぶのを防止できる。従ってより高速
な旋回動作が可能となり、搬送時間を短縮できる効果が
得られる。
【0047】また図3に示した搬送方法と上述の不動点
位置脱出機構を備えた搬送装置の実施例を併用しても問
題はなく、その際は以下の効果が得られる。
【0048】搬送装置において、起動時に第1の腕6
a、6b及び第2の腕8a、8bに最も大きな回転駆動
力を必要とし、その後は必要トルクは減少するのが一般
的である。図3の搬送方法を採れば、起動時の姿勢は不
動点位置とならないため、起動時に必要となる最も大き
な回転駆動力は、第1の腕6a、6b、第2の腕8a、
8bで構成されるリンク機構によって第2の腕8a、8
bに回転駆動力が伝達される。第1の腕6a、6bの回
転動力は駆動源1a、1bの出力で供給される。起動後
第1の腕6a、6bの回転速度が所望の速度に達する時
点、またはその前後の時点で、不動点位置を通過する制
御を行うことで、不動点位置を通過する際にのみベルト
11を用いて第2の腕8a、8bに回転駆動力を伝達す
る不動点位置脱出機構において、ベルト11の伝達トル
クを著しく小さく設定することが可能となる。従ってベ
ルト11の著しい小型化が可能となり、また、ベルト1
1の負荷が軽減されるためより高信頼性で、より第1の
腕6a、6bの小型化が可能な不動点位置脱出機構を構
築できる。
【0049】尚、以上の実施例では、被搬送物として半
導体ウエハに限定して説明してきたが、半導体ウエハに
限定されるものではなく、例えば薄膜トランジスタを用
いた液晶パネルの生産ライン用の搬送装置としても使用
できる事は言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上述べてきた不動点位置の通過可能な
搬送方法及びまたは不動点位置脱出機構を備えた一対の
腕から構成される小型で安価な搬送手段を用いることに
よって、半導体製造装置の小床面積化が可能となり、限
られた面積のクリーンルームなどのプロセスエリアを有
効に活用可能となる。また、キャリアを移動速度を保持
したまま不動点位置を越えて停止する制御方法によっ
て、より小型で高速な搬送装置が実現でき、ジャックナ
イフ現象を生じることなく円滑にキャリアの高速搬送が
可能となり搬送時間を短縮できる。また複数の処理室を
備えた半導体製造装置において、一対の第1の腕及び第
2の腕と2枚搭載可能なキャリアとで構成されるリンク
機構によって、処理済み半導体ウエハと未処理半導体ウ
エハとの載せ換えが短時間で可能となり、スループット
の向上が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す搬送装置の平面図
である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す搬送装置の縦断面
図である。
【図3】本発明の搬送方法の概略図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す搬送装置の鳥瞰図
である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す搬送装置の縦断面
図である。
【図6】本発明の搬送装置の平面図である。
【図7】本発明の第3の実施例の平面図である。
【図8】本発明の第4の実施例の平面図である。
【図9】本発明の第5の実施例を示す搬送装置の平面図
である。
【図10】本発明の第5の実施例を示す搬送装置の縦断
面図である。
【図11】本発明の第6の実施例の縦断面図である。
【図12】本発明の搬送装置の平面図である。
【図13】従来のアーム型搬送装置の縦断面図である。
【図14】従来の蛙足型搬送装置の鳥瞰図である。
【図15】従来の蛙足型搬送装置の平面図である。
【符号の説明】
1..駆動源、2...歯車、3....駆動軸、4...磁性流体
シール、5..真空フランジ、6....第1の腕、7....転
がり軸受け、8...第2の腕、9...プーリ、10...プ
ーリ、11...ベルト、12...引っ張りコイルバネ、1
3...プーリ、14...ベルト、15...キャリア、1
6...半導体ウエハ、17...搬送室、18...開閉ゲー
ト、19...テンションプーリ、20...カム、21...
永久磁石、22....永久磁石、23...板、24...永久
磁石、25...永久磁石、26...従動軸、27...未処
理の半導体ウエハ、28...処理済の半導体ウエハ、2
9....アーム、30...ベルト、31...プーリ、3
2...処理室、、33...回転中心軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 泰秀 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 黒田 勝広 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同軸に配した2軸の駆動軸を有し、前記駆
    動軸とその一端が結合し駆動可能な一対の第1の腕と、
    前記第1の腕のもう一方の他端に、第1の腕に対して回
    転自在な構成からなる一対の第2の腕が結合し、前記各
    々の第2の腕の開き角を同一にする関節と前記各々の関
    節の回転中心軸支持された被搬送物を載置するキャリア
    を有する搬送装置において、前記キャリアが前記駆動軸
    の回転中心軸上を通過可能な搬送装置。
  2. 【請求項2】同軸に配した2軸の駆動軸を互いに逆方向
    に回転駆動して、前記駆動軸の一端が結合した一対の第
    1の腕と、前記第1の腕の他端に回転自在にそれぞれ支
    持された一対の第2の腕と、前記第2の腕の他端を互い
    に拘束して支持されたキャリアとを、前記同軸に配した
    2軸の駆動軸に対して垂直な方向に移動させる搬送方法
    において、前記一対の第1の腕の互いになす開き角度が
    180度となる位置を通過するようにキャリアを直線移
    動させた後、前記駆動軸の駆動を停止し、次に前記2軸
    の駆動軸を互いに同一方向に回転駆動して、前記キャリ
    アを旋回移動させる工程を少なくとも反復して被搬送物
    を搬送することを特徴とする基板の搬送方法。
  3. 【請求項3】同軸に配した第1の駆動軸と第2の駆動軸
    と、前記第1の駆動軸の一端が結合した第1の腕と、前
    記第2の駆動軸の一端が結合した第2の腕と、前記第1
    の腕の他端に回転自在にそれぞれ支持された第3の腕
    と、前記第2の腕の他端に回転自在にそれぞれ支持され
    た第4の腕と、前記第3の腕の他端と前記第4の腕の他
    端を互いに拘束して支持されたキャリアとを有する搬送
    装置において、前記第1の腕の他端の前記第3の腕の回
    転軸と同軸で前記第3の腕に結合した前記第1のプーリ
    と、前記第2の駆動軸に結合した前記第2のプーリと、
    前記第1のプーリと前記第2のプーリとを結合して回転
    力を伝えるベルト機構からなる不動点の脱出機構を少な
    くとも有することを特徴とする基板搬送装置。
  4. 【請求項4】同軸に配した第1の駆動軸と第2の駆動軸
    とを互いに逆方向に駆動して、前記第1の駆動軸の一端
    が結合した第1の腕と、前記第2の駆動軸の一端が結合
    した第2の腕と、前記第1の腕の他端に回転自在に支持
    された第3の腕と、前記第2の腕の他端に回転自在にそ
    れぞれ支持された第4の腕と、前記第3の腕の他端と前
    記第4の腕の他端を互いの拘束して支持されたキャリア
    とを、前記同軸に配した駆動軸に対して垂直な方向に移
    動させる搬送方法において、前記第1の腕の他端の前記
    第3の腕の回転軸と同軸で前記第3の腕に結合した第1
    のプーリを、前記第2の駆動軸に結合した第2のプーリ
    から、前記第1のプーリと前記第2のプーリとを結合し
    て回転力を伝えるベルト機構によって駆動して、前記第
    1の腕と前記第2の腕の互いになす開き角度が180度
    となる位置での不動点を脱出する工程を少なくとも有す
    ることを特徴とする基板搬送方法。
  5. 【請求項5】請求項3記載のベルト機構が、前記第1の
    プーリと前記第2のプーリを結合するベルトまたはワイ
    ヤは、その途中に引っ張りバネを挿入したベルトまたは
    ワイヤであって、前記ベルトまたはワイヤは、前記プー
    リの中心を結ぶ中心線に対して左右対称に、かつ上下に
    位相が異なるように配し、かつ各々のベルトは、そ一端
    を前記第1のプーリの円周に巻き回して固定し、他端を
    第2のプーリの円周に巻き回して固定して結合した構成
    からなる不動点位置脱出機構を備えた請求項3記載の搬
    送装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載のベルト機構において、前記
    第1、第2のプーリの少なくとも一方のプーリの前記ベ
    ルトまたはワイヤを巻き回す回転半径が連続的に可変す
    るカム構造となっている構成からなる不動点位置脱出機
    構を備えた請求項3記載の搬送装置。
  7. 【請求項7】請求項3記載の搬送装置において、前記一
    方の腕の駆動軸の円周上に180度対称の位置に一対の
    磁石を配し、前記一対の第1の腕の成す開き角が180
    度の状態で前記第2の腕及びまたはキャリアの前記一対
    の磁石と対向する位置に、別の一対の磁石を配した構成
    からなる不動点位置脱出機構を備えた請求項3記載の搬
    送装置。
  8. 【請求項8】請求項1から7記載の搬送装置において、
    前記キャリアが、前記各々の第2の腕の関節の回転中心
    を結ぶ中心線に対して、180度対称の位置に同時に、
    2つの被搬送物を積載可能なキャリアであり、及びまた
    は前記キャリアの被搬送物積載中心位置が前記第2の腕
    の関節の回転中心から各々不等距離にあることを特長す
    る搬送装置。
  9. 【請求項9】請求項1から8記載の搬送装置において、
    前記駆動軸と前記駆動軸に回転動力を供給する駆動源を
    気密的にあるいは物理的に遮断し、動力を伝達する機能
    を有したシール手段を介して接続されていることを特長
    とする搬送装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の搬送装置において、前記
    シール手段として前記駆動源と前記駆動軸を磁気的に結
    合したマグネットカップリングであることを特長とする
    搬送装置。
  11. 【請求項11】請求項1から10記載の搬送装置におい
    て、前記被搬送物が半導体ウエハであって、前記搬送装
    置が、少なくとも一つ以上の半導体ウエハに処理を施す
    処理室と、前記処理室に連結可能な搬送室を備え、前記
    搬送室内に配される搬送装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の処理室として、所望の
    ガスまたは励起した所望のガスを使用し、半導体ウエハ
    に所望のパターンを形成する処理室、及びまたは常温以
    外の温度雰囲気にて前記半導体ウエハの処理を行なう処
    理室、及びまたは所望のパターンの自己成長処理を行な
    う育成手段を有する処理室、及びまたは所望のパターン
    の除去加工処理を行なう除去加工手段を有する処理室、
    及びまたは所望のパターンの堆積加工処理を行なう堆積
    加工手段を有する処理室であることを特長とする請求項
    1から10記載の搬送装置。
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