JPH09281851A - 像担持体ベルトの駆動機構 - Google Patents

像担持体ベルトの駆動機構

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JPH09281851A
JPH09281851A JP11703896A JP11703896A JPH09281851A JP H09281851 A JPH09281851 A JP H09281851A JP 11703896 A JP11703896 A JP 11703896A JP 11703896 A JP11703896 A JP 11703896A JP H09281851 A JPH09281851 A JP H09281851A
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carrier belt
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体ベルトの斜行、蛇行を防止する。 【解決手段】 円筒状に形成された可撓性を有する感光
体ベルト10を駆動ロー11で駆動し、感光体ベルト1
0の駆動ローラからの離間部分Bおいて、感光体ベルト
10の少なくとも一端縁部を案内するガイド体40を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真技術を用
いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機
等の画像形成装置における像担持体ベルト、主として感
光体ベルトの駆動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真技術を用いた画像形成
は、感光体の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像に
現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)と
し、このトナー像を直接あるいは中間転写媒体を介して
用紙等の記録媒体に転写し、定着させることにより行な
われる。
【0003】感光体としては、表面に感光層が形成され
た硬質の感光体ドラムと、表面に感光層が形成された可
撓性を有する感光体ベルトとが一般に知られている。
【0004】また、感光体表面の静電潜像にトナーを付
与する手段としては、現像ローラの表面にトナーを担持
させ、この現像ローラを、感光体表面に接触させる、あ
るいは、極微小間隔を隔てた状態で近接させる、という
手段が一般に知られている。また、現像ローラとして
は、硬質のものと弾性体からなるものとが知られてい
る。
【0005】感光体として硬質の感光体ドラムを用い、
また現像ローラとしても硬質のものを用いる場合には、
感光体ドラムおよび現像ローラを高精度に製造するには
自ずと限界があり、必ず誤差が生ずるから、両者を均一
に接触させるあるいは均一な微小間隔を隔てた状態で近
接させることは困難である。特に、硬いもの同士である
感光体ドラムと現像ローラとを均一に接触させることは
極めて困難であり、局部的に隙間が生じて現像むらが生
じたり、必要以上に強く圧接されて感光ドラムや現像ロ
ーラに傷がついたりするという問題が生ずる。
【0006】したがって、感光体と現像ローラとを両者
とも硬質のもので構成するということは通常行なわれて
おらず、感光体として硬質の感光体ドラムを用いる場合
には、現像ローラを弾性体で構成する、現像ローラとし
て硬質のものを用いる場合には、感光体として可撓性を
有する感光体ベルトを用いる、ということが行なわれて
いた。
【0007】しかしながら、現像ローラを弾性体で構成
した場合には、現像ローラの回転に伴ってトナーが飛散
するという問題があった。
【0008】また、感光体として感光体ベルトを用いた
場合には、これを支持するために少なくとも2本のロー
ラが必要なために、構造が複雑になるばかりでなく装置
が大型化してしまうという問題があった。
【0009】したがって、このような問題を同時に解決
することが望まれている。
【0010】このような要望に応えようとしたものとし
ては、従来、特開平4−188164号公報記載の感光
体駆動装置が知られている。
【0011】図8は、同公報記載の感光体駆動装置を示
す図で、(a)は側面図、(b)は斜視図である。
【0012】この感光体駆動装置は、筒状の薄膜シート
として形成された感光体ベルト20と、この感光体ベル
ト20の内径周長よりも短い外径周長を有し、感光体ベ
ルト20の内側にあって回転駆動する駆動ローラ21
と、前記感光体ベルト20との摩擦係数が駆動ローラ2
1と感光体ベルト20の摩擦係数より小さく設定されて
おり、駆動ローラ21の円周方向の所定範囲内で駆動ロ
ーラ21に感光体ベルト20を密着させながら、感光体
ベルト20を摺動自在に押圧する押圧部材22とを備え
ている。なお、図8において、24は帯電器、25は露
光装置、26は現像ローラ、27は転写帯電器、28は
クリーニングローラである。
【0013】このような感光体駆動装置によれば、感光
体ベルト20は、押圧部材22により駆動ローラ21の
表面に部分的に密着された状態で駆動され、押圧部材2
2が無い部分では、駆動ローラ21との周長差によっ
て、たわみ(駆動ローラからの離間部分)23が形成さ
れる。
【0014】このため、感光体ベルト20は、押圧部材
22による密着部分においては、その硬度が駆動ローラ
21の硬度によって疑似されることから、硬質材として
使用することができ、押圧部材22が無い部分において
は、たわみ23が形成されることから、弾性体として使
用することができる。
【0015】したがって、この装置によれば、感光体ベ
ルト20の押圧部分22との密着部分においては、弾性
体からなるクリーニングローラ28を接触させることが
でき、たわみ23部分においては、硬質材からなる現像
ローラ26を接触させることができる。
【0016】そして、この現像ローラ26の接触は、た
わみ23が弾性体として作用することから、現像ローラ
26が硬質材からなる場合でも、充分なニップ幅をもっ
て、かつ非常に低圧接力で安定的に行なわれる。
【0017】すなわち、この装置によれば、硬質の現像
ローラを用いても、感光体や現像ローラに傷がつくとい
うことがなく、また、装置の大型化も防止することがで
きる。
【0018】なお、この装置と同様の装置は、特開平6
−27859号公報、特開平6−258989号公報等
にも開示されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平4−1
88164号公報記載の感光体駆動装置では、高摩擦係
数の駆動ローラ21で感光体ベルト20を駆動し、押圧
部材22の内側面22aによって感光体ベルト20の端
縁部20aを案内する構成となっていたので、感光体ベ
ルト20が駆動ローラ21に対して一旦斜行し始める
と、ベルトの端縁部20aが押圧部材22の内側面22
aに強く接触することとなる。
【0020】このような状態になると、次のような問題
が生じる。
【0021】(1)感光体ベルト20が端縁部20aか
ら破損してしまう。
【0022】(2)駆動トルクが著しく増大する。
【0023】(3)感光体ベルト20の中央部20bに
浮きが生じ、露光装置25による走査線が湾曲したり、
ドットのピッチが不均一になる。
【0024】(4)押圧部材22の内側面22aが感光
体ベルト20の端縁部20aによって削られ、その削り
かすがベルト20と駆動ローラ21との間に侵入してス
リップが発生し易くなり、露光装置25による走査線間
隔が不均一になる。
【0025】本発明の目的は、以上のような問題を解決
し、感光体ベルト等の像担持体ベルトの斜行を防止する
ことができる駆動機構を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の感光体ベルトの駆動機構は、円筒状に
形成された可撓性を有する像担持体ベルトと、この像担
持体ベルトの内径よりも小さな外径を有し、像担持体ベ
ルトの内部にあって像担持体ベルトを駆動する駆動ロー
ラと、前記像担持体ベルトの両端部を、その円周方向に
おいて部分的に前記駆動ローラに対して押圧する押圧部
材とを備え、この押圧部材と像担持体ベルトとの摩擦係
数が像担持体ベルトと駆動ローラとの摩擦係数よりも小
さく設定された像担持体ベルトの駆動機構であって、前
記像担持体ベルトの内径と駆動ローラの外径との差によ
って形成される像担持体ベルトの駆動ローラからの離間
部分おいて、像担持体ベルトの少なくとも一端縁部を案
内するガイド体を備えていることを特徴とする。
【0027】請求項2記載の感光体ベルトの駆動機構
は、請求項1記載の像担持体ベルトの駆動機構におい
て、前記ガイド体は、前記押圧部材の像担持体ベルト回
転方向上流側近くに配置されていることを特徴とする。
【0028】請求項3記載の感光体ベルトの駆動機構
は、請求項1または2記載の像担持体ベルトの駆動機構
において、前記像担持体ベルトの外周面において当該ベ
ルトの幅方向に当接する当接部材を備えており、この当
接部材とベルト外周面との当接部分が前記像担持体ベル
トの進行方向と直交する方向に対して傾斜していること
を特徴とする。
【0029】請求項4記載の感光体ベルトの駆動機構
は、請求項1,2または3記載の像担持体ベルトの駆動
機構において、前記ガイド体の近くにおいて、ガイド体
に対して斜めに向かう溝を有する摩擦板が像担持体ベル
トの裏面に当接させて設けてあることを特徴とする。
【0030】請求項5記載の感光体ベルトの駆動機構
は、請求項4記載の像担持体ベルトの駆動機構におい
て、前記摩擦板はガイド体と一体的に構成されているこ
とを特徴とする。
【0031】請求項6記載の感光体ベルトの駆動機構
は、請求項1または2記載の像担持体ベルトの駆動機構
において、前記ガイド体は、像担持体ベルトの両端縁部
に設けられており、一方のガイド体が他方ガイド体に向
けて付勢されていることを特徴とする。
【0032】請求項7記載の感光体ベルトの駆動機構
は、請求項1または2記載の像担持体ベルトの駆動機構
において、前記像担持体ベルトの両端部には、全周に亙
るリング状の突条が形成されているとともに、前記ガイ
ド体は像担持体ベルトの両端縁部に設けられており、こ
れらガイド体は前記突条を介して像担持体ベルトをその
軸線方向に引っ張っていることを特徴とする。
【0033】請求項8記載の感光体ベルトの駆動機構
は、請求項1,2,3,4,5,6,または7記載の像
担持体ベルトの駆動機構において、前記ガイド体の近く
に、像担持体ベルトの裏面を電気的に吸着する吸着板が
配置されていることを特徴とする。
【0034】請求項9記載の感光体ベルトの駆動機構
は、請求項8記載の像担持体ベルトの駆動機構におい
て、前記吸着板はガイド体と一体的に構成されているこ
とを特徴とする。
【0035】
【作用効果】請求項1記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、円筒状に形成された可撓性を有する像担持体
ベルトは、その両端部が円周方向において部分的に押圧
部材によって駆動ローラに対し押圧されることにより、
駆動ローラに対して部分的に密着した状態で駆動され
る。押圧部材と像担持体ベルトとの摩擦係数は、像担持
体ベルトと駆動ローラとの摩擦係数よりも小さく設定さ
れているから、像担持体ベルトは駆動ローラによって確
実に回転駆動される。
【0036】また、像担持体ベルトの内部に配置された
駆動ローラの外径は、像担持体ベルトの内径よりも小さ
く構成されているから、押圧部材によって押圧されてい
ない範囲においては、像担持体ベルトの内径と駆動ロー
ラの外径との差によって、像担持体ベルトは駆動ローラ
から離間した状態で回転駆動されることとなる。
【0037】そして、この請求項1記載の像担持体ベル
トの駆動機構は、上記離間部分おいて、像担持体ベルト
の少なくとも一端縁部を案内するガイド体を備えている
ので、像担持体ベルトが駆動ローラに対して斜行して巻
き付けられることが防止されることとなる。
【0038】像担持体ベルトは、上記押圧部材が設けら
れている範囲においては駆動ローラに対して比較的高摩
擦力を持って密着しているからその軸線方向には極めて
移動しにくい状態にある。
【0039】これに対し、上記離間部分においては、像
担持体ベルトは駆動ローラとは接触しておらず浮いた状
態となっているから、比較的その軸線方向に移動し易い
状態にある。
【0040】この請求項1記載の像担持体ベルトの駆動
機構によれば、像担持体ベルトは、上記離間部分、すな
わち比較的その軸線方向に移動し易い部分において、ガ
イド体で案内されることで進行方向が規制されることと
なるから、像担持体ベルトの端縁部とガイド体との接触
圧は比較的小さなものとなる。
【0041】すなわち、この請求項1記載の像担持体ベ
ルトの駆動機構によれば、比較的小さな接触圧によっ
て、像担持体ベルトを案内することができるから、端縁
部の破損を防止しつつ像担持体ベルトの斜行を防止する
ことができ、駆動トルクが増大することもないという効
果が得られる。
【0042】したがってまた、像担持体ベルト中央部の
浮きが生じ難くなり、削りかすがベルトと駆動ローラと
の間に侵入するという事態も生じ難くなる。
【0043】請求項2記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、請求項1記載の像担持体ベルトの駆動機構に
おいて、前記ガイド体は、前記押圧部材の像担持体ベル
ト回転方向上流側近くに配置されているので、像担持体
ベルトは駆動ローラに押圧されるすぐ手前においてその
進行方向が規制されることとなるので、駆動ローラに対
する斜行が、より確実に防止される。
【0044】請求項3記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、請求項1または2記載の像担持体ベルトの駆
動機構において、前記像担持体ベルトの外周面において
当該ベルトの幅方向に当接する当接部材を備えており、
この当接部材とベルト外周面との当接部分が前記像担持
体ベルトの進行方向と直交する方向に対して傾斜してい
るので、この傾斜している当接部分においては、像担持
体ベルトに対し、当該ベルトをその進行方向と直交する
方向に移動させようとする推力が発生する。
【0045】すなわち、像担持体ベルトは、この推力に
よって進行方向と直交する方向に付勢され、この付勢力
によってガイド体に摺接することとなる。
【0046】したがって、当接部材以外に他の付勢手段
を要することなく像担持体ベルトをガイド体に摺接させ
ることができ、確実に像担持体ベルトの斜行を防止する
ことができる。
【0047】像担持体ベルトが感光体ベルトである場
合、当接部材は、感光体ベルトの表面を一様に帯電させ
るための帯電手段、感光体ベルト上のトナーを転写媒体
に転写させる転写手段、感光体ベルト上に残留している
トナーを除去するためのクリーニング手段等のうちの少
なくとも一つの手段によって構成することができるか
ら、より一層簡単な構造で像担持体ベルトの斜行を防止
することができる。
【0048】請求項4記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、請求項1,2または3記載の像担持体ベルト
の駆動機構において、前記ガイド体の近くにおいてガイ
ド体に対して斜めに向かう溝を有する摩擦板が像担持体
ベルトの裏面に当接させて設けてあるので、像担持体ベ
ルトと摩擦板との当接部分においては、像担持体ベルト
に対し、当該ベルトをガイドに向けて移動させようとす
る推力が発生する。
【0049】すなわち、像担持体ベルトは、この推力に
よってガイド体に向けて付勢され、この付勢力によって
ガイド体に摺接することとなるので、その斜行が確実に
防止される。
【0050】請求項5記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、請求項4記載の像担持体ベルトの駆動機構に
おいて、前記摩擦板はガイド体と一体的に構成されてい
るので、構造の簡素化を図ることができる。
【0051】請求項6記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、請求項1または2記載の像担持体ベルトの駆
動機構において、前記ガイド体は、像担持体ベルトの両
端縁部に設けられており、一方のガイド体が他方ガイド
体に向けて付勢されているので、この付勢力によって、
像担持体ベルトはガイド体に確実に摺接することとな
る。
【0052】したがって、その斜行が確実に防止され
る。
【0053】請求項7記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、請求項1または2記載の像担持体ベルトの駆
動機構において、前記像担持体ベルトの両端部には、全
周に亙るリング状の突条が形成されているとともに、前
記ガイド体は像担持体ベルトの両端縁部に設けられてお
り、これらガイド体は前記突条を介して像担持体ベルト
をその軸線方向に引っ張っているので、像担持体ベルト
の斜行が防止されると同時に、その中央部の浮きが確実
に防止される。
【0054】請求項8記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、請求項1,2,3,4,5,6,または7記
載の像担持体ベルトの駆動機構において、前記ガイド体
の近くに、像担持体ベルトの裏面を電気的に吸着する吸
着板が配置されているので、像担持体ベルトがガイド体
に摺接することによる変形や振動を防止することがで
き、上記離間部分における像担持体ベルトの形状を安定
させることができる。
【0055】請求項9記載の像担持体ベルトの駆動機構
によれば、請求項8記載の像担持体ベルトの駆動機構に
おいて、前記吸着板はガイド体と一体的に構成されてい
るので、構造の簡素化を図ることができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0057】<第1の実施の形態>図1(a)は本発明
に係る像担持体ベルトの駆動機構の第1の実施の形態を
用いた画像形成装置の模式図、(b)は図(a)におけ
るb−b断面図、図2は図1におけるII矢視拡大図で
ある。
【0058】これらの図において、10は像担持体ベル
トとしての感光体ベルト、11は駆動ローラ、12は押
圧部材、31,32はそれぞれ当接部材としての帯電手
段とクリーニング手段、40はガイド体である。なお、
33は転写手段、34は露光手段、35は現像手段、3
6は除電手段である。
【0059】感光体ベルト10は、円筒状に形成された
可撓性を有するベルトであり、可撓性を有する基材上に
感光層を形成することによって構成されている。例え
ば、基材としては、電鋳法にて作製したニッケルシーム
レス管を用いることができる。感光層は、いわゆるOP
C(有機感光体)をディッピング法で形成することがで
きる。このような感光体ベルト10の可撓性すなわち柔
軟さは、基材の厚みと径とを調整することにより決定す
ることが可能であるから、使用される画像形成装置に応
じて適宜設定することが可能である。例えば、基材厚み
20〜200μm、基材直径10〜300mmの範囲で
適宜設定する。なお、OPCは主として樹脂からなるの
で、可撓性の面では優れるが、基材との密着性を確保
し、レーザー光の干渉対策を施すために、基材とOPC
との間に下引き層を形成することが望ましい。下引き層
としては、酸化亜鉛、酸化チタン等のレーザー光を吸収
可能な粒子をナイロン樹脂等の樹脂に分散させた層が好
適である。
【0060】駆動ローラ11は、感光体ベルト10の内
径よりも小さな外径を有しており、感光体ベルト10の
内部に配置されている。この駆動ローラ11は感光体ベ
ルト10との接触面で充分な摩擦力が得られるように構
成されている。例えば、金属製あるいは樹脂製のスリー
ブ上に、高摩擦係数の樹脂をコーテイング、あるいは、
ライニングすることによって構成されている。
【0061】押圧部材12は、ほぼ半円弧状に形成され
ており、その内面12aで感光体ベルト10の両端部分
を、駆動ローラ11に向け軽く押圧している。この押圧
部材12は、感光体ベルト10の側端面(10c)とは
当接しておらず、軸線方向(図2の矢印X1,X2方
向)に関しては感光体ベルト10の移動を規制していな
い。押圧部材12は、感光体ベルト10との摩擦係数
が、感光体ベルト10と駆動ローラ11との摩擦係数よ
りも小さくなるように構成されている。例えば、この押
圧部材12の内面にはスポンジ等からなる弾性層が形成
されており、この弾性層を介して感光体ベルトを押圧す
るようになっている。
【0062】感光体ベルト10の内径は、駆動ローラ1
1の外径よりも大きく構成されているから、押圧部材1
2によって感光体ベルト10が駆動ローラ11に向けて
押圧されると、図1に示すように、押圧部材12によっ
て押圧されている範囲(半径方向ほぼ180度の範囲)
では、感光体ベルト10の内面10bと駆動ローラ11
の外周面11bとが密着する(密着部分をAで示す)。
一方、この密着部分Aと反対側においては、感光体ベル
ト10と駆動ローラ11との周長差によって感光体ベル
ト10が駆動ローラ11から離間する(離間部分をBで
示す)。
【0063】そして、密着部分Aにおいては、押圧部材
12が、その内面で感光体ベルト10の両端部分を駆動
ローラ11に向けて押圧しているから、駆動ローラ11
によって感光体ベルト10が確実に駆動されるようにな
っている。
【0064】すなわち、感光体ベルト10は、押圧部材
12によって押圧されている範囲では、駆動ローラ11
に密着した状態で回転駆動され、押圧部材12によって
押圧されていない範囲では、駆動ローラ11から離間し
た状態で回転することとなる。
【0065】したがって、感光体ベルト10は、駆動ロ
ーラ11との密着部分Aをいわば疑似硬質材として、ま
た離間部分Bを疑似軟質材として利用することができ
る。すなわち、密着部分Aにおいては感光体ベルト10
が硬質(例えば金属製)の駆動ローラ11に密着してい
るから、硬質材と同様に利用することができ、離間部分
Bにおいては、感光体ベルト10が駆動ローラ11から
離間していて感光体ベルト10本来の可撓性が得られる
から、軟質材と同様に利用することができる。
【0066】図1に示すように、帯電手段31、クリー
ニング手段32、および除電手段36は、密着部分Aに
対して配置されており、転写手段33は密着部分Aと離
間部分Bとの境界部分に配置されており、現像手段35
は離間部分Bに配置されている。
【0067】帯電手段31は感光体ベルト10の表面
(外周面10a)に当接して回転する帯電ローラで構成
されており、感光体ベルト10の表面を一様に帯電させ
るようになっている。この帯電ローラ31は、その軸端
31a,31a(図2参照)が図示しない適宜の支持手
段によって支持され、図示しない付勢手段によって駆動
ローラ11に向けて押圧力F1で押圧されていることに
より、感光体ベルト10の外周面10aにおいて当該ベ
ルト10の幅方向に当接している。
【0068】そして、図2に示すように、この帯電ロー
ラ31と、感光体ベルト10の外周面10aとの当接部
分T1は、感光体ベルト10の進行方向Yと直交する方
向に対して角度θだけ傾斜している。
【0069】クリーニング手段32は、感光体ベルト1
0の外周面10aに当接して残留トナーを掻き落とすク
リーニングブレード32aと、このブレード32aによ
って掻き落とされたトナーを回収するトナー回収室32
bとを有している。クリーニング手段32は、図示しな
い付勢手段によって駆動ローラ11に向けて押圧力F2
で押圧されていることにより、そのクリーニングブレー
ド32aが感光体ベルト10の外周面10aにおいて当
該ベルト10の幅方向に当接している。
【0070】そして、図2に示すように、クリーニング
ブレード32aと、感光体ベルト10の外周面10aと
の当接部分T2は、感光体ベルト10の進行方向Yと直
交する方向に対して角度θだけ傾斜している。
【0071】なお、傾斜させる角度θは、図2において
は、説明を分かりやすくするために大きく表してある
が、実際には極めて微小、例えば、0.01〜1度程度
に設定してある。
【0072】転写手段33は、転写ローラで構成されて
いる。この転写ローラ33は、感光体ベルト10と当接
して回転可能である。
【0073】露光手段34は、感光体ベルト10に向け
てレーザー光Lを照射することにより感光体ベルト10
上に静電潜像を形成するようになっている。34aは露
光位置であり、上記密着部分A上に形成されている。
【0074】現像手段35は、感光体ベルト10の表面
に当接して回転し、感光体ベルト10の表面にトナーを
付着させてトナー像を形成する現像ローラ35aと、こ
の現像ローラ35aに供給されるトナーが収容されたト
ナー貯留室35bとを備えている。
【0075】除電手段36は除電ランプで構成されてお
り、感光体ベルト10の表面に一様に光を照射すること
により、その表面の除電を行なうようになっている。
【0076】ガイド体40は、図1(a)に示すよう
に、前述した離間部分Bにおいて、押圧部材12の感光
体ベルト10の回転方向上流側近くに配置されており、
図1(b)に示すように感光体ベルト10の端縁部10
cを案内するようになっている。なお、ガイド体40
は、感光体ベルト10の少なくとも一端縁部を案内する
ことができれば良く、この場合、図(b)において左方
のものだけ(40’)でもかまわない。ガイド体40は
図示しない適宜の支持部材によって支持されている。ガ
イド体40は滑り製の良い合成樹脂、例えば、フッ素樹
脂、ポリアセタール樹脂で構成することが望ましい。
【0077】以上のような画像形成装置による画像形成
動作は次の通りである。
【0078】図示しない駆動手段によって駆動ローラ1
1が回転駆動され、これによって感光体ベルト10も矢
印Y方向に回転駆動される。
【0079】その過程において、感光体ベルト10は、
先ず除電手段36によって除電された後、帯電ローラ3
1によって一様に帯電させられる。
【0080】次いで、露光位置34aにおいてレーザー
光Lが照射されることにより感光体ベルト10上に静電
潜像が形成され、この静電潜像は現像手段35で現像さ
れてトナー像となる。
【0081】このトナー像は、転写ローラ33と感光体
ベルト10との間に供給される転写媒体(用紙等の記録
媒体あるいは中間転写ベルト)Dに転写ローラ33によ
って転写される。
【0082】この際完全に転写されることなく感光体ベ
ルト10の表面に残留したトナーは、クリーニング手段
32のクリーニングブレード32aによって掻き落とさ
れる。
【0083】その後、感光体ベルト10は、再び除電手
段36によって除電され、次の画像形成がなされる。
【0084】以上のような画像形成装置によれば、次の
ような作用効果が得られる。
【0085】(a)離間部分Bおいて、感光体ベルト1
0の端縁部10cを案内するガイド体40を備えている
ので、感光体ベルト10が駆動ローラ11に対して斜行
して巻き付けられることが防止される。
【0086】感光体ベルト10は、押圧部材12が設け
られている範囲においては駆動ローラ11に対して比較
的高摩擦力を持って密着しているからその軸線方向(図
2矢印X1,X2方向)には極めて移動しにくい状態に
ある。
【0087】これに対し、離間部分Bにおいては、感光
体ベルト10は駆動ローラ11とは接触しておらず浮い
た状態となっているから、比較的その軸線方向に移動し
易い状態にある。
【0088】この実施の形態の駆動機構によれば、感光
体ベルト10は、離間部分B、すなわち比較的その軸線
方向に移動し易い部分において、ガイド体40で案内さ
れることで進行方向が規制されることとなるから、感光
体ベルト10の端縁部10cとガイド体40との接触圧
は比較的小さなものとなる。
【0089】すなわち、この駆動機構によれば、比較的
小さな接触圧によって、感光体ベルト10を案内するこ
とができるから、端縁部10cの破損を防止しつつ感光
体ベルト10の斜行を防止することができ、駆動トルク
が増大することもないという効果が得られる。
【0090】また、感光体ベルト10中央部の浮きが生
じ難くなり、削りかすがベルト10と駆動ローラ11と
の間に侵入するという事態も生じ難くなる。
【0091】したがって、感光体ベルト10に対するレ
ーザー光Lの照射位置に狂いが生じにくくなり、正確な
画像を形成することが可能となる。しかも、レーザー光
Lの照射位置34aは、密着部分A、すなわち感光体ベ
ルト10の挙動が非常に安定している部分において形成
されているので、より一層正確な画像を形成することが
可能となる。
【0092】(b)ガイド体40は、押圧部材12の、
感光体ベルト10の回転方向上流側近くに配置されてい
るので、感光体ベルト10は駆動ローラ11に押圧され
るすぐ手前においてその進行方向が規制されることとな
る。したがって、感光体ベルト10の駆動ローラ11に
対する斜行が、より確実に防止される。
【0093】(c)感光体ベルト10の外周面10aに
おいて当該ベルトの幅方向に当接する当接部材31,3
2を備えており、図2に示すように当接部材とベルト外
周面との当接部分T1,T2が感光体ベルト10の進行
方向と直交する方向に対してθだけ傾斜しているので、
この傾斜している当接部分T1,T2においては、感光
体ベルト10に対し、当該ベルトをその進行方向と直交
する方向(この場合矢印X2方向)に移動させようとす
る推力Fx1,Fx2が発生する。
【0094】すなわち、感光体ベルト10は、この推力
によって矢印X2方向に付勢され、この付勢力によって
ガイド体40’に摺接することとなる。
【0095】したがって、上記当接部材31,32以外
に他の付勢手段を要することなく感光体ベルト10をガ
イド体40’に摺接させることができ、確実に感光体ベ
ルト10の斜行を防止することができる。また、蛇行も
防止することができる。
【0096】しかも、当接部材は、画像を形成する上で
必要な帯電ローラ31,クリーニングブレード32aに
よって構成されているので、これらの手段の他に、当接
部材を別途設ける必要がなくなるより一層簡単な構造で
感光体ベルト10の斜行を防止することができる。
【0097】<第2の実施の形態>図3は本発明に係る
像担持体ベルトの駆動機構の第2の実施の形態の要部を
示す図で、(a)は断面図、(b)は図(a)における
ベルト10を省略したb矢視図である。なお図(a)は
図1(a)におけるb−b断面に相当する図である。
【0098】この実施の形態の特徴は、感光体ベルト1
0の裏面10bに当接する摩擦板42をガイド体41に
対して一体的に設け、摩擦板42の感光体ベルト10と
の当接面に、ガイド体41に対して斜めに向かう溝42
aを設けた点にある。
【0099】このような構成とすると、感光体ベルト1
0と摩擦板42との当接部分においては、溝42aのエ
ッジ部分42bが感光体ベルト10に接触することによ
って感光体ベルト10に対し、当該ベルトをガイド41
に向けて移動させようとする推力V1が発生する。
【0100】すなわち、感光体ベルト10は、この推力
V1によってガイド体41に向けて付勢され、この付勢
力によってガイド体41に摺接することとなるので、そ
の斜行および蛇行が確実に防止される。
【0101】したがって、このような構成を採用した場
合には、上述した第1の実施の形態における当接部材を
必ずしも傾斜させる必要はない。
【0102】<第3の実施の形態>図4は本発明に係る
像担持体ベルトの駆動機構の第3の実施の形態の要部を
示す断面図で、図1(a)におけるb−b断面に相当す
る図である。
【0103】この実施の形態が前述した第1の実施の形
態と異なる点は、一方のガイド体40が他方ガイド体4
0’に向けて付勢部材(例えば圧縮コイルバネ)43に
よって付勢されている点にある。
【0104】このような構成によれば、付勢部材43の
付勢力によって、感光体ベルト10はガイド体40およ
び40’に確実に摺接することとなるので、その斜行お
よび蛇行が確実に防止される。
【0105】したがって、このような構成を採用した場
合には、上述した第1の実施の形態における当接部材を
必ずしも傾斜させる必要はない。
【0106】<第4の実施の形態>図5は本発明に係る
像担持体ベルトの駆動機構の第4の実施の形態の要部を
示す断面図で、図1(a)におけるb−b断面に相当す
る図である。
【0107】この実施の形態の特徴は、感光体ベルト1
0の両端部には全周に亙るリング状の突条10dが形成
されているとともに、一対のガイド体44,45は前記
突条10dと摺接して案内する係合部44a,45aを
有しており、一方のガイド体44が付勢部材(例えば引
っ張りバネ)46によって矢印X1方向に付勢されてい
る点にある。
【0108】このような構成によれば、感光体ベルト1
0は、ガイド体44,45により、突条10dを介して
その軸線方向(矢印X1,X2方向)に引っ張られなが
ら案内されることとなるから、その斜行および蛇行が防
止されると同時に、その中央部10eの浮きが確実に防
止される。
【0109】したがって、このような構成を採用した場
合には、上述した第1の実施の形態における当接部材を
必ずしも傾斜させる必要はない。
【0110】<第5の実施の形態>図6は本発明に係る
像担持体ベルトの駆動機構の第5の実施の形態の要部を
示す図で、(a)は断面図、(b)は図(a)のにおけ
るベルト10を省略したb矢視図、(c)は図(a)の
拡大図である。なお図(a)は図1(a)におけるb−
b断面に相当する図であり、一方のガイド体の周辺のみ
を示した図である。
【0111】この実施の形態の特徴は、ガイド体47の
近くに、感光体ベルト10の裏面10bを電気的に吸着
する吸着板48が配置されている点にある。吸着板48
はガイド体47と一体的に構成されている。
【0112】吸着板48は導電性基材48aと、この導
電性基材48aの表面に形成された誘電体層48bとを
有しており、この誘電体層48bが感光体ベルト10の
裏面10bすなわち感光体ベルト10の基材(例えばニ
ッケルシームレス管)10fを吸着するように、この基
材10fと吸着板48の導電性基材48aとの間に電圧
Vが印加されている。なお、図(c)において10gは
感光体ベルト10の感光層である。
【0113】また、吸着板48の誘電体層48bには、
ガイド体47に対して斜めに向かう溝48cが設けられ
ている。
【0114】このような構成とすると、感光体ベルト1
0が吸着板48に吸着されつつガイド体47によって案
内されるので、ガイド体47に摺接することによる感光
体ベルト10の変形や振動を防止することができ、離間
部分Bにおける感光体ベルト10の形状を安定させるこ
とができる。
【0115】また、感光体ベルト10と吸着板48との
当接部分においては、溝48cのエッジ部分48dが感
光体ベルト10に接触することによって、感光体ベルト
10に対し、当該ベルトをガイド47に向けて移動させ
ようとする推力が発生する。このため、感光体ベルト1
0は、この推力によってガイド体47に向けて付勢され
てガイド体47に摺接することとなるので、その斜行お
よび蛇行が確実に防止される。
【0116】したがって、このような構成を採用した場
合には、上述した第1の実施の形態における当接部材を
必ずしも傾斜させる必要はない。
【0117】<第6の実施の形態>図7は本発明に係る
像担持体ベルトの駆動機構の第6の実施の形態の要部を
示す図で、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【0118】この実施の形態の特徴は、ガイド体49に
対して感光体ベルト10の端部を押圧する押圧ローラ5
0を設け、この押圧ローラ50を感光体ベルト10の進
行方向Yと直交する方向に対して傾斜させた点にある。
押圧ローラ50は図示しない付勢手段によってガイド体
49に向けて付勢されている。
【0119】このような構成とすると、感光体ベルト1
0がガイド体49に対して押圧されつつガイド体49の
内側面49aによって案内されるので、内側面49aに
摺接することによる感光体ベルト10の変形や振動を防
止することができ、離間部分Bにおける感光体ベルト1
0の形状を安定させることができる。
【0120】また、感光体ベルト10と押圧ローラ50
との接触部において、感光体ベルト10をガイド49の
内側面49aに向けて移動させようとする推力V2が発
生する。このため、感光体ベルト10は、この推力によ
ってガイド体の内側面49aに向けて付勢され摺接する
こととなるので、その斜行および蛇行が確実に防止され
る。
【0121】したがって、このような構成を採用した場
合には、上述した第1の実施の形態における当接部材を
必ずしも傾斜させる必要はない。
【0122】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0123】例えば、 (1)上記第1の実施の形態では、当接部材として帯電
手段31とクリーニング手段32とを採用したが、転写
ローラ33を採用することもでき、これらのうちのいず
れか一つのみを採用することもできる。また、除電手段
36を除電ローラで構成した場合には、この除電ローラ
を当接部材として採用することもできる。さらに、感光
体ベルト10とローラ11との密着部分Aに現像手段を
配置した場合には、その現像ローラを当接部材として採
用することもできる。
【0124】(2)上述した駆動機構は、感光体ベルト
に限らず、中間転写ベルトの駆動機構としても用いるこ
とができる。
【0125】(3)図3に示した摩擦板42、図6に示
した吸着板48は、ガイド体40、47と別体としても
良い。
【0126】(4)ガイド体や摩擦板は感光体ベルトの
基材をバイアスさせる電極として利用することも可能で
ある。
【0127】
【発明の効果】この発明の駆動機構によれば、比較的小
さな接触圧によって、像担持体ベルトを案内することが
できるから、端縁部の破損を防止しつつ像担持体ベルト
の斜行を防止することができ、駆動トルクが増大するこ
ともないという効果が得られる。
【0128】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る像担持体ベルトの駆動機
構の第1の実施の形態を用いた画像形成装置の模式図、
(b)は図(a)におけるb−b断面図。
【図2】図1におけるII矢視拡大図。
【図3】本発明に係る像担持体ベルトの駆動機構の第2
の実施の形態の要部を示す図で、(a)は断面図、
(b)は図(a)のにおけるベルト10を省略したb矢
視図。
【図4】本発明に係る像担持体ベルトの駆動機構の第3
の実施の形態の要部を示す断面図。
【図5】本発明に係る像担持体ベルトの駆動機構の第4
の実施の形態の要部を示す断面図。
【図6】本発明に係る像担持体ベルトの駆動機構の第5
の実施の形態の要部を示す図で、(a)は断面図、
(b)は図(a)におけるベルト10を省略したb矢視
図、(c)は図(a)の拡大図。
【図7】本発明に係る像担持体ベルトの駆動機構の第6
の実施の形態の要部を示す図で、(a)は正面図、
(b)は底面図である。
【図8】(a)(b)は従来技術の説明図。
【符号の説明】
A 密着部分 B 離間部分B 10 感光体ベルト(像担持体ベルト) 10d 突条 11 駆動ローラ 12 押圧部材 31 帯電ローラ(当接部材) 32 クリーニング手段(当接部材) 40 ガイド体 42 摩擦板 48 吸着板

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に形成された可撓性を有する像担
    持体ベルトと、この像担持体ベルトの内径よりも小さな
    外径を有し、像担持体ベルトの内部にあって像担持体ベ
    ルトを駆動する駆動ローラと、前記像担持体ベルトの両
    端部を、その円周方向において部分的に前記駆動ローラ
    に対して押圧する押圧部材とを備え、この押圧部材と像
    担持体ベルトとの摩擦係数が像担持体ベルトと駆動ロー
    ラとの摩擦係数よりも小さく設定された像担持体ベルト
    の駆動機構であって、 前記像担持体ベルトの内径と駆動ローラの外径との差に
    よって形成される像担持体ベルトの駆動ローラからの離
    間部分おいて、像担持体ベルトの少なくとも一端縁部を
    案内するガイド体を備えていることを特徴とする像担持
    体ベルトの駆動機構。
  2. 【請求項2】 前記ガイド体は、前記押圧部材の像担持
    体ベルト回転方向上流側近くに配置されていることを特
    徴とする請求項1記載の像担持体ベルトの駆動機構。
  3. 【請求項3】 前記像担持体ベルトの外周面において当
    該ベルトの幅方向に当接する当接部材を備えており、こ
    の当接部材とベルト外周面との当接部分が前記像担持体
    ベルトの進行方向と直交する方向に対して傾斜している
    ことを特徴とする請求項1または2記載の像担持体ベル
    トの駆動機構。
  4. 【請求項4】 前記ガイド体の近くにおいて、ガイド体
    に対して斜めに向かう溝を有する摩擦板が像担持体ベル
    トの裏面に当接させて設けてあることを特徴とする請求
    項1,2または3記載の像担持体ベルトの駆動機構。
  5. 【請求項5】 前記摩擦板はガイド体と一体的に構成さ
    れていることを特徴とする請求項4記載の像担持体ベル
    トの駆動機構。
  6. 【請求項6】 前記ガイド体は、像担持体ベルトの両端
    縁部に設けられており、一方のガイド体が他方ガイド体
    に向けて付勢されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の像担持体ベルトの駆動機構。
  7. 【請求項7】 前記像担持体ベルトの両端部には、全周
    に亙るリング状の突条が形成されているとともに、前記
    ガイド体は像担持体ベルトの両端縁部に設けられてお
    り、これらガイド体は前記突条を介して像担持体ベルト
    をその軸線方向に引っ張っていることを特徴とする請求
    項1または2記載の像担持体ベルトの駆動機構。
  8. 【請求項8】 前記ガイド体の近くに、像担持体ベルト
    の裏面を電気的に吸着する吸着板が配置されていること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,または7
    記載の像担持体ベルトの駆動機構。
  9. 【請求項9】 前記吸着板はガイド体と一体的に構成さ
    れていることを特徴とする請求項8記載の像担持体ベル
    トの駆動機構。
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