JPH0928166A - 油圧走行農作業機の操作部構造 - Google Patents

油圧走行農作業機の操作部構造

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JPH0928166A
JPH0928166A JP18313495A JP18313495A JPH0928166A JP H0928166 A JPH0928166 A JP H0928166A JP 18313495 A JP18313495 A JP 18313495A JP 18313495 A JP18313495 A JP 18313495A JP H0928166 A JPH0928166 A JP H0928166A
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sliding
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 機体の操向・変速操作をスムーズに行なう。 【解決手段】 油圧走行農作業機において、操作部に設
けたステアリングボックス40内に、変速操作具の変速
操作に連動して回動する変速軸41を架設し、同変速軸
41に、スライド作用体を旋回操作具の旋回操作に連動
してスライド作動可能に取付けると共に、同スライド作
用体の側方に位置させて一対のスライド体43をスライ
ド作用体のスライド作動に連動させてスライド自在で、
かつ、変速軸41と一体回動自在に取付けて、各スライ
ド体43のスライド作動及び回動作動にポンプ増減速機
構の増減速作動を連動させ、スライド作用体の近傍に、
同スライド作用体のスライド作動を、ポンプ増減速機構
を介して左右一対の走行部を略停止させるスライド位置
にて規制する一対の規制体101を配設し、各規制体1
01に規制解除操作手段103を連動連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クローラ式の走行部を
備えた油圧走行農作業機の操作部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右独立のクローラ式走行部を備
えた油圧走行農作業機として、例えば、コンバインがあ
り、同コンバインでは、左右一対のクローラ式の走行部
に、それぞれ左右走行用油圧モータを設け、各走行用油
圧モータにそれぞれ可変流量制御ポンプを閉回路油路を
介して接続して、各可変流量制御ポンプにより各走行用
油圧モータを走行駆動可能とし、各可変流量制御ポンプ
のトラニオンレバーに、左右独立して設けた二本の棒状
の操作レバーを連動連結して、各操作レバーを前後方向
に回動させることにより操向操作が行なえるようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したコ
ンバインのように、一対の可変流量制御ポンプを独立し
た左右の操作レバーにより旋回操作するものでは、操作
レバーが短い場合には、操作荷重が大きくなる一方、操
作レバーが長い場合には、各操作レバーの回動操作範囲
が大きくなり、いずれにしても円滑な旋回操作が行なえ
ないという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、左
右一対のクローラ式の走行部に、それぞれ左右走行用油
圧モータを設け、各走行用油圧モータに一対の可変流量
制御ポンプを閉回路油路を介して接続し、両可変流量制
御ポンプに操作部を一対のポンプ増減速機構を介して連
動連結して、同操作部により上記走行部を操向・変速操
作可能とした油圧走行農作業機において、操作部に設け
たステアリングボックス内に、変速操作具の変速操作に
連動して回動する変速軸を架設し、同変速軸に、スライ
ド作用体を旋回操作具の旋回操作に連動してスライド作
動可能に取付けると共に、同スライド作用体の側方に位
置させて一対のスライド体をスライド作用体のスライド
作動に連動させてスライド自在で、かつ、変速軸と一体
回動自在に取付けて、各スライド体のスライド作動及び
回動作動に上記ポンプ増減速機構の増減速作動を連動さ
せ、スライド作用体の近傍に、同スライド作用体のスラ
イド作動を、ポンプ増減速機構を介して左右一対の走行
部を略停止させるスライド位置にて規制する一対の規制
体を配設し、各規制体に規制解除操作手段を連動連結し
たことを特徴とする油圧走行農作業機の操作部構造を提
供せんとするものである。
【0005】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0006】図1及び図2に示すAは、本発明に係る操
作部Mを具備する油圧走行農作業機としての農業用トラ
クタであり、同農業用トラクタAは、後方にロータリ耕
耘作業機B等の各種作業機を三点リンク式の昇降機構C
により昇降自在に連結して、各種作業機による作業が行
なえるようにしている。
【0007】農業用トラクタAは、図1及び図2に示す
ように、左右一対のクローラ式の走行部1,1の走行フ
レーム2,2間に、機体フレーム3を横架し、同機体フ
レーム3上の前部に原動機部4を設ける一方、後部に一
体支持機枠5を前後側防振具(図示せず)を介して載置
し、同一体支持機枠5上にキャビン8と燃料タンク9と
作動油タンク10とを配設している。
【0008】原動機部4は、図1及び図2に示すよう
に、機体フレーム3の前端部より後方へ向けて順次、コ
ンデンサ13、オイルクーラー14、ラジエータ15、エンジ
ン16、マフラー17、メインクリーナ18、及びプレクリー
ナ19を配置して、エンジン16とメインクリーナ18との間
にはエアカットプレート20を機体フレーム3より立上げ
て立設しており、同原動機部4は、ボンネット21と、同
ボンネット21の前端縁に枢支ブラケット23を介して前方
へ開閉自在に取付けたフロントグリル22とにより被覆し
ている。
【0009】一体支持機枠5上には、図1及び図2に示
すように、キャビン8を載置しており、同キャビン8内
の床部F上に操作部Mを設け、同操作部Mにより、後述
する左右走行用油圧モータML,MR の回転比を変更し、さ
らに、左右走行用油圧モータML,MR を同調させて増減速
する左右走行用の可変流量制御ポンプPL,PR を制御し
て、機体を操向・変速操作可能とすると共に、同操作部
Mの直後方位置に座席26を座席支持台27を介して配設し
て、運転部Qを構成している。
【0010】次に、本発明の要旨をなす操作部Mについ
て、図3〜図6を参照しながら説明する。
【0011】すなわち、操作部Mは、図3〜図6に示す
ように、左右一対の機体フレーム形成体3a,3a 間に、左
右幅方向に伸延するステアリングボックス40をステー40
a,40a を介して横架し、同ステアリングボックス40によ
り後述する操向操作機構33と変速操作機構37とに連動し
て一対のポンプ増減速機構N,Nを増減速作動可能とし
ている。
【0012】そして、ステアリングボックス40上には、
図3〜図5に示すように、ハンドルコラム28を立設し、
同ハンドルコラム28の上端部に操向操作機構33の一部を
形成する円形状のハンドル29を取付け、同ハンドル29の
左側近傍位置に変速操作機構37の一部を形成する前後進
速度調節レバー30を取付ける一方、右側近傍位置にアク
セルレバー81を取付け、同アクセルレバー81の直下方位
置にPTO入切レバー82を取付け、ステアリングボック
ス40の左側上方位置にブレーキペダル31を配設してい
る。85はブレーキペダルロック機構、85a はロック用フ
ック、85b はロック用フック回動操作レバーである。
【0013】前記した操向操作機構33は、図3及び図5
に示すように、ステアリングボックス40の天井壁の前側
中央部より上方へ突出させたピニオン軸46a に、上下方
向に伸延する下半部伝動軸33a の下端部を連動連結体33
b を介して上下スライド自在連動連結し、同下半部伝動
軸33a の上端部に後上方へ向けて伸延する上半部伝動軸
33c の下端部をユニバーサルジョイント33d を介して連
動連結し、同上半部伝動軸33c の上端に上記円形状のハ
ンドル29の中心部を取付けて構成しており、上半部伝動
軸33c は伝動軸挿通管33e 中に挿通し、同伝動軸挿通管
33e をハンドルコラム28内に取付けた支持機枠32に支持
させている。
【0014】このようにして、ハンドル29を回動操作す
ることにより、上半部伝動軸33c →ユニバーサルジョイ
ント33d →下半部伝動軸33a →連動連結体33b →ステア
リングボックス40のピニオン軸46a に回動操作力を伝達
し、同ステアリングボックス40→一対のポンプ増減速機
構N,N→一対の可変流量制御ポンプPL,PR →左右走行
用油圧モータML,MR →クローラ式の左右走行部1,1の
操向操作が行なえるようにしている。
【0015】この際、円形状のハンドル29を操作するこ
とにより、ステアリングボックス40と一対のポンプ増減
速機構N,Nを介して一対の可変流量制御ポンプPL,PR
を増減速操作することができるために、操作荷重を小さ
くすることができ、ぬかるんだ湿地等においても円滑か
つ確実に操向操作を行なうことができて、この点からも
機体の操作性を向上させることができる。
【0016】変速操作機構37は、図3及び図5に示すよ
うに、支持機枠32に左右幅方向に伸延する軸支持パイプ
65を横架し、同軸支持パイプ65中に左右幅方向に伸延す
るレバー支軸66を挿通し、同レバー支軸66の左側端部に
上方へ向けて伸延する前後進速度調節レバー30の下端を
連結体34を介して連結し、同レバー支軸66の中途部に作
動アーム67を前方へ向けて突設し、同作動アーム67の前
端部に連結ロッド68の上端部を連結する一方、ステアリ
ングボックス40の前壁左側部に左右幅方向に軸線を向け
たボス部69を取付ブラケット70を介して取付け、同ボス
部69に左右幅方向に伸延する支軸71を挿通し、同支軸71
の右側端部に円弧状アーム72の基端を取付け、同円弧状
アーム72の先端に上記連結ロッド68の下端を連結し、ま
た、支軸71の左側端部にアーム73の基端をボス部74を介
して連結し、同アーム73の先端に連結ロッド75の一端を
連結し、同連結ロッド75の他端を、後述するステアリン
グボックス40の変速軸41の左側端部に設けたボス部76か
ら突設したアーム77に連結している。
【0017】このようにして、前後進速度調節レバー30
を前進操作側である前方、又は、後進操作側である後方
へ回動操作した際に、同レバー30の回動力がレバー支軸
66→作動アーム67→連結ロッド68→円弧状アーム72→支
軸71→ボス部74→アーム73→連結ロッド75→アーム77→
ボス部76→変速軸41に伝達されて、同変速軸41を回動さ
せるようにしている。
【0018】ここで、本発明の実施例では、図3及び図
14に示すように、2ポンプ−2モーター式のHSTを
無段変速装置とし、左右側の走行部1,1を別々に走行
駆動可能とし、ハンドル29は回転式として、その回転量
に応じて左右の走行部1,1の各クローラーの回転数や
回転方向を変更することにより、機体を旋回させること
ができるようにし、同時に、前後進速度調節レバー30を
回動操作することにより、左右走行用油圧モーターML,M
R の回転数及び回転方向を変更できるようにしている。
【0019】そして、前後進速度調節レバー30とハンド
ル29は別々に操作できるように構成しており、ステアリ
ングボックス40内において左右一対のポンプ増減速機構
N,Nに連動連結し、両ポンプ増減速機構N,Nを、図
7に示すように、HSTの可変流量制御ポンプPL,PR の
左右斜板98,99 に連動連結し、各ポンプPL,PR にそれぞ
れ左右走行用油圧モータML,MR を接続して、各油圧モー
タML,MR の左右斜板101,102 をそれぞれ制御して、左右
側走行部1,1をそれぞれ前進・後進・停止させること
ができるようにしている。
【0020】次に、ステアリングボックス40の内部構成
について説明するが、略左右対称に構成されているので
片側について説明する。
【0021】すなわち、ステアリングボックス40の内部
構成は、図7〜図9に示すように、断面視三角形状の変
速軸41の前方位置に、同変速軸41と平行にスライド軸44
が横架されている。同変速軸41には左右一対のスライド
体43,43 を軸線方向に摺動可能に外嵌し、同スライド体
43,43 の間にハンドル29と連動連結したスライド作用体
45を配設して、各スライド体43,43 と、一対の可変流量
制御ポンプPL,PR のスプールコントロールレバー100,10
0 との間に、一対のポンプ増減速機構N,Nを介設して
おり、各ポンプ増減速機構Nは、ガイド体50と回転子51
と回転子支持アーム52と斜板作動用アーム55と第一連結
ロッド56と第一アーム86と中間軸87と第二アーム88と第
二連結ロッド89とを具備している。
【0022】スライド作用体45は、スライド軸44に軸線
方向に摺動可能に取付けた基部45aと、同基部45a に一
体的に取付けて、同スライド軸44の直前方に配置した本
体45b とから形設され、同本体45b は正面視略門型の形
状であり、その上面には左右幅方向に伸延させて形成し
たラック45c が固定されている。
【0023】そして、ラック45c にはピニオンギア46が
噛合している。同ピニオンギア46はピニオン軸46a に固
定され、同ピニオン軸46a は上方に配置した前記ハンド
ル29の下半部伝動軸33a の下端に連動連結体33b を介し
て連動連結している。よって、ハンドル29を回転させる
と同ピニオンギア46が回動し、ラック45c が連動して左
右幅方向に摺動し、それに伴いスライド作用体45が摺動
し、同スライド作用体45の左右側端部にそれぞれ係合し
ているスライド体43,43 の一方を牽引する。
【0024】ここで、ラック45c をスライド作用体45の
本体45b に着脱自在に取付ける一方、ピニオンギア46を
ピニオン軸46a に着脱自在に取付けて、ラック45c とピ
ニオンギア46のギア比を変更可能として、オペレータの
好みに適応した旋回操作の応答性が得られるようにする
こともできる。
【0025】前記スライド体43の外周面の外側にはガイ
ド支持アーム47のアーム支持部47aが遊嵌され、同アー
ム支持部47a の後側外周面部より変速軸41へ向けて廻止
め体47b を伸延させ、同廻止め体47b を変速軸41に連動
スライド体48を介して左右軸方向にスライド自在に遊嵌
する。一方、アーム支持部47a の後部にボス部47d を形
成し、同ボス部47d に上下方向に軸線を向けた枢支ピン
47e の上端部を枢支し、同枢支ピン47e の下端にガイド
体50の上壁中央部を回動自在に取付けている。同ガイド
体50は左右方向に伸延し、下面を開放した断面視コ字状
に形成している。
【0026】また、前記連動スライド体48の外周面下部
より下方に向かって揺動アーム48aが伸延され、同揺動
アーム48a の下端に伸縮調節自在の揺動リンク48c の後
端を連結ピン48b を介して連結し、同揺動リンク48c の
前端は前記ガイド体50の上壁一側端部に連結ピン48d を
介して枢支している。48e は、左右一対の連動スライド
体48,48 間に介在させた中立復帰用スプリングである。
【0027】そして、前記ガイド体50の凹部内には、回
転自在の回転子51が挿入されて、左右方向に摺動自在に
嵌合しており、同回転子51の軸芯は左右幅方向に伸延す
る回転子支持アーム52の一側端部に取付けられ、同回転
子支持アーム52の他側端部が前記ステアリングボックス
40の底壁に固設するボス部53を介して、上下方向に軸線
を向けたアーム支軸54により左右揺動自在に枢支され、
同ステアリングボックス40の外側において、同アーム支
軸54の端部に左右幅方向に伸延する斜板作動用アーム55
の端部が固定ボルト55a により固定され、他端に第一連
結ロッド56の一端が連結ピン56a を介して連結され、同
第一連結ロッド56の他端に第一アーム86の先端が連結さ
れ、同第一アーム86の基端がHSTにステー130 を介し
て軸線を上下方向に向けて取付けられた中間軸87の上端
に取付けられ、同中間軸87の下端に第二アーム88の基端
が取付けられ、同第二アーム88の先端に第二連結ロッド
89の一端が連結され、同第二連結ロッド89の他端がHS
Tのスプールコントロールレバー100 に連結されてい
る。
【0028】このようにして、ハンドル29の回転によ
り、スライド作用体45がスライドされて、スライド体4
3,43 の一方がスライド軸44及び変速軸41に沿って牽引
され、同スライド体43と一体的に設けられたガイド体50
がスライド移動されるようにしている。
【0029】そして、前後進速度調節レバー30により変
速軸41が回動されると、スライド体43に連結した揺動リ
ンク48c を介してガイド体50が前記枢支ピン47e を中心
に前後方向に揺動され、斜板作動用アーム55がアーム支
軸54を中心に揺動されるようにしている。
【0030】上記のような構成において、ステアリング
ボックス40の天井壁の左右側部には、図7に示すよう
に、棒状に形成した左右一対の規制体101,101 をボス部
102,102 を介して上下摺動自在に挿貫し、各規制体101,
101 の上端部と、運転部Qの床部Fに配設した規制解除
操作手段としての左右側規制解除ペダル103,103 との間
に、連動機構109,109 を介設しており、各規制体101,10
1 は、下方へ進出した規制姿勢では、周面にラック45c
の端面が当接して、同ラック45c の左右幅方向への摺動
を規制する一方、上方へ後退した規制解除姿勢では、ラ
ック45c と干渉しないようにしている。
【0031】ここで、各規制体101,101 がラック45c を
規制する位置は、本実施例では、同ラック45c に連動連
設したスライド作用体45がスライド体43,43 をそれぞれ
スライドさせ、ポンプ増減速機構N,Nを介して左右側
走行部1,1の各走行用油圧モータML,MR を駆動停止さ
せる位置としている。
【0032】そして、左右側規制解除ペダル103,103
は、図7に示すように、機体フレーム3に横架したペダ
ル支軸104 に各ペダルアーム105,105 の基端をボス部10
6,106を介して同軸的に回動自在に取付け、各ペダルア
ーム105,105 の先端にペダル本体107,107 を取付けてお
り、各ボス部106,106 には作動レバー108,108 を突設し
ている。なお、各ペダルアーム105,105 は、跳込み前の
基本姿勢をスプリング(図示しない)により保持してい
る。
【0033】また、連動機構109 は、図7に示すよう
に、ステアリングボックス40の天井壁に規制体押引きレ
バー110 の中途部を枢支ブラケット111 を介して枢支
し、同レバー110 の一端に規制体101 の上端を連結ピン
112 を介して連結する一方、同レバー110 の他端に押引
きワイヤ113 の一部を形成するインナーワイヤ114 の一
端を連結ピン119 を介して連結し、同インナーワイヤ11
4 の他端を前記作動レバー108 の先端に連結している。
115 は枢支ピン、116 はアウターワイヤ、117,118はア
ウター受けである。
【0034】このようにして、左右側規制解除ペダル10
3,103 をそれぞれ跳込み操作すると、インナーワイヤ11
4,114 及び押引きレバー110,110 を介して規制体101,10
1 を規制姿勢から規制解除姿勢に姿勢変更することがで
きるようにしている。
【0035】従って、左右側いずれかの方向に機体をス
ピンターンさせたい場合には、あらかじめ旋回方向の規
制解除ペダル103,103 を跳込み操作して規制体101 を規
制解除姿勢にしておくことにより、ハンドル29を回転操
作して、ラック45c に連動連設したスライド作用体45を
介してスライド体43を最大限にスライドさせて、旋回操
作側の走行用油圧モータを逆回転させて、走行部1を後
進走行させることにより、機体をスピンターンさせるこ
とができる。
【0036】次に、ハンドル29及び前後進速度調節レバ
ー30を操作した時のガイド体50の状態を図10〜図13
を参照しながら説明する。
【0037】すなわち、前後進速度調節レバー30を中立
状態にし、同時に回転式のハンドル29も中立状態にした
場合には、左右のガイド体50,50 、回転子支持アーム5
2,52及び斜板作動用アーム55,55 は、図10に示すよう
に、水平姿勢を保っている。
【0038】この状態より前後進速度調節レバー30を前
進側変速位置に変速操作すると、変速軸41が回動し、左
右のスライド体43,43 、揺動アーム48a,48a 、揺動リン
ク48c,48c が連動し、左右のガイド体50,50 を枢支ピン
47e,47e を中心に回動させ、さらに、左右の回転子51,5
1 を介して回転子支持アーム52,52 、アーム支軸54,54
、斜板作動用アーム55,55 は、図11に示すように、
傾斜姿勢になる。この場合は、左右走行用油圧モータM
L,MR を制御する左右斜板101,102 が同一傾斜角度とな
って、左右側走行部1,1は同一速度にて前進走行し
て、機体は直進する。
【0039】次に、上記直進状態から、ハンドル29を左
回転させて左旋回操作すると、ピニオン軸46a が回動し
て、ピニオンギア46に噛合するラック45c が右方向に移
動し、同ラック45a と共にスライド作用体45が左側のス
ライド体43を右側へ牽引・摺動させる。
【0040】そして、左側のガイド体50がスライド体43
と共に一体的に右方向に移動し、同ガイド体50は前記傾
斜姿勢のまま右側へスライド移動する。そして、右側の
同ガイド体50に嵌合していた回転子51は、図12に示す
ように、下方に押し下げられて、左側のガイド体50の略
中央部位置に嵌合した状態となって、左側の回転子支持
アーム52及び斜板作動用アーム55が回動されて水平姿勢
に近づき、左走行用油圧モータMLを制御する左斜板98を
中立状態に近づける。この場合は、左側の走行部1が直
進状態から減速又は停止し、右側の走行部1が前進走行
を持続するために、機体はゆっくり左旋回する。
【0041】次に、上記左旋回状態において、左側規制
解除ペダル103 を跳込み操作することにより、左側の規
制体101 を規制解除姿勢となした後、ハンドル29をさら
に左旋回方向に回転操作すると、左側のガイド体50は、
前記傾斜姿勢のままさらに右側へスライド移動して、図
13に示すように、左の回転子51はガイド体50の左側部
位に嵌合した状態となって、回転子支持アーム52と同斜
板作動用アーム55は左高右低の傾斜姿勢となり、左斜板
98を後進制御側に傾斜させる。この場合は、左側の走行
部1は後進走行する一方、右側の走行部1は前進走行す
るために、機体はスピンターンをする。
【0042】次に、図14において油圧回路Kを説明す
ると、油圧回路Kは、油圧タンクTにHST油圧回路90
を接続し、同HST油圧回路90に左側走行部駆動用油圧
回路91と右側走行部駆動用油圧回路92とをそれぞれ接続
し、HST油圧回路90の一対の可変流量制御ポンプPL,P
R に連動連結した作業機昇降用油圧ポンプP1に作業機昇
降用油圧回路93を接続する一方、同可変流量制御ポンプ
PL,PR に連動連結したチャージポンプP2に、左右側走行
部駆動用油圧回路91,92 にそれぞれ設けたブレーキ装置
95,96 をパイロット油路135 を介して接続し、同パイロ
ット油路135 の中途部にパイロット油路切換バルブ94を
取付けている。97はバイパス作動切替弁である。
【0043】そして、パイロット油路切換バルブ94に
は、前記ブレーキペダル31を連動連結して、同ブレーキ
ペダル31の踏込み操作に連動してパイロット油路切換バ
ルブ94が切換作動し、ブレーキ装置95,96 がブレーキ制
動すべく構成している。
【0044】すなわち、ブレーキ装置95,96 は、それぞ
れシリンダ95a,96a 内にスプリング95b,96b により伸長
方向に付勢されたピストンロッド95c,96c を設け、各ピ
ストンロッド95c,96c の先端に圧接体95d,96d を取付け
て、各圧接体95d,96d を各走行部1,1の駆動輪1a,1a
に接離自在とし、各シリンダ95a,96a 内にパイロット油
を供給することにより、スプリング95b,96b の付勢に抗
してピストンロッド95c,96c を短縮作動させて、圧接体
95d,96d を駆動輪1a,1a より離隔状態にして非ブレーキ
作動状態となすことができるようにする一方、各シリン
ダ95a,96a 内よりパイロット油を排出することにより、
スプリング95b,96b の付勢力によりピストンロッド95c,
96c を伸長作動させて、圧接体95d,96d を駆動輪1a,1a
に圧接状態にしてブレーキ作動状態となすことができる
ようにしている。
【0045】このようにして、ブレーキペダル31を踏込
み操作することにより、左右側走行部1,1の駆動を左
右側のブレーキ装置95,96 により同時に停止させること
ができるために、緊急時にも自動車と同様の踏込み操作
感覚でブレーキ踏込み操作を行なうことができて、安全
性を良好に確保することができる。
【0046】しかも、パイロット油路135 の中途部に
は、図14に示すように、ストップバルブ120 を取付
け、同ストップバルブ120 の下流側位置にカプラー121
を取付け、同カプラー121 に手動ポンプ122 を着脱自在
に接続可能としている。123 はチェックバルブ、124 は
油圧タンクである。
【0047】このようにして、エンジン16にトラブルは
なく、走行部1,1が湿田中に沈下した場合には、スト
ップバルブ120 を閉塞して、エンジン16を駆動させて、
ブレーキ装置95,96 内に圧油を供給してブレーキ制動を
解除し、その後、エンジン16の駆動を停止させて、そ
のまま機体を牽引することができるようにしている。こ
の際、エンジン16の駆動を停止させているので、安全
に牽引することができる。
【0048】また、エンジン16にトラブルが発生した場
合には、ストップバルブ120 を閉塞し、カプラー121 に
手動ポンプ122 を接続して、同手動ポンプ122 を手動操
作することにより、ブレーキ装置95,96 に圧油を供給し
て、ブレーキ制動を解除し、その後、機体を牽引するこ
とができる。
【0049】さらに、パイロット油路135 の中途部に
は、図14に示すように、パイロット油路切換バルブ94
を介して分岐パイロット油路137 を接続しており、同分
岐パイロット油路137 は、先端を二又状に分岐させて先
端分岐油路137a,137a を形成する一方、一対の可変流量
制御ポンプPL,PR にそれぞれ斜板角制御手段136,136 を
設け、各斜板角制御手段136,136 に上記先端分岐油路13
7a,137a を接続している。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0051】 機体の前後進変速を行なう変速操作具
の変速操作位置に関係なく、旋回操作具によって直進操
作、左・右旋回操作、左・右急旋回操作を行なうことが
できるために、運転操作が容易となって、円滑な旋回操
作が行なえ、しかも、誤操作を防止することができて、
安全性を向上させることができる。
【0052】 左・右急旋回操作を行なう際には、あ
らかじめ規制解除操作手段を操作して、規制体によるス
ライド作動体の規制を解除しておくことにより、旋回操
作具の旋回操作に連動してスライド作用体をスライド作
動させて、スライド体及びポンプ増減速機構を介して旋
回操作側の走行部を略停止状態からさらに後進走行させ
ることができて、機体を急旋回させることができる。
【0053】このように、機体の急旋回操作は、オペレ
ータが意識的に規制解除操作手段により規制体を規制解
除操作する必要があるために、無意識に機体を急旋回さ
せて事故に至る虞れがなく、安全性を確保することがで
きる。
【0054】 旋回操作具の操作位置に関係なく、変
速操作具を中立位置にセットすれば、機体は停止するた
めに、各種作業に応じた機体の走行速度を得ることがで
きて、各種作業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る操作部構造を具備する農業用トラ
クタの側面図。
【図2】同農業用トラクタの平面図。
【図3】操作部の側面図。
【図4】同操作部の側面図。
【図5】同操作部の正面図。
【図6】同操作部の平面図。
【図7】同ステアリングボックスの内部の構造を示す断
面正面説明図。
【図8】ステアリングボックスの内部の構造を示す断面
平面図。
【図9】同ステアリングボックスの内部の構造を示す断
面側面図。
【図10】中立状態のステアリングボックスの部分正面
図。
【図11】直進状態のステアリングボックスの部分正面
図。
【図12】右旋回状態のステアリングボックスの部分正
面図。
【図13】ピボットターン時のステアリングボックスの
部分正面図。
【図14】油圧回路図。
【符号の説明】
A 農業用トラクタ 1 走行部 2 走行フレーム 3 機体フレーム 4 原動機部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のクローラ式の走行部に、それ
    ぞれ左右走行用油圧モータを設け、各走行用油圧モータ
    に一対の可変流量制御ポンプを閉回路油路を介して接続
    し、両可変流量制御ポンプに操作部を一対のポンプ増減
    速機構を介して連動連結して、同操作部により上記走行
    部を操向・変速操作可能とした油圧走行農作業機におい
    て、 操作部に設けたステアリングボックス内に、変速操作具
    の変速操作に連動して回動する変速軸を架設し、同変速
    軸に、スライド作用体を旋回操作具の旋回操作に連動し
    てスライド作動可能に取付けると共に、同スライド作用
    体の側方に位置させて一対のスライド体をスライド作用
    体のスライド作動に連動させてスライド自在で、かつ、
    変速軸と一体回動自在に取付けて、各スライド体のスラ
    イド作動及び回動作動に上記ポンプ増減速機構の増減速
    作動を連動させ、 スライド作用体の近傍に、同スライド作用体のスライド
    作動を、ポンプ増減速機構を介して左右一対の走行部を
    略停止させるスライド位置にて規制する一対の規制体を
    配設し、各規制体に規制解除操作手段を連動連結したこ
    とを特徴とする油圧走行農作業機の操作部構造。
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