JPH09279843A - 木造建築の施工管理装置 - Google Patents

木造建築の施工管理装置

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JPH09279843A
JPH09279843A JP11411596A JP11411596A JPH09279843A JP H09279843 A JPH09279843 A JP H09279843A JP 11411596 A JP11411596 A JP 11411596A JP 11411596 A JP11411596 A JP 11411596A JP H09279843 A JPH09279843 A JP H09279843A
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wood
wooden
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Hidetaka Hirose
英隆 廣瀬
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GENOMU CORP KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木造建築の建設現場で、木材の組み立て位置
を表示できるとともに、工事進行状況を自動的に管理で
きる装置を提供する。 【解決手段】 固有記号が記入された部材の情報を管理
する記憶手段と、施工現場で前記部材の前記固有記号を
入力する読み取り手段と、前記読み取り手段により入力
された固有記号の情報を元に前記記憶手段で管理されて
いる部材の情報から前記部材の情報を検索する手段と、
前記検索手段の結果を表示する表示手段を有する木造建
築の施工管理装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木造建築の施工管理
装置に関し、特に木造住宅の建築現場で、部材の組み立
て位置を表示できるとともに、施工進行状況を自動的に
管理できる装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】木造建
築は、土台、柱、梁等種々の形状の木材を使用してい
る。近年、建築現場での木材の仕口加工を省略して建築
日数を短縮するために、工場で予め加工したプレカット
木材を建設現場に搬送して使用している。
【0003】これらの木材には形状が非常に相似してい
るものがあり、熟練の職人でも見分けが付かない場合も
ある。各木材を正しい位置に組み立てるために、これま
で種々の工夫がなされている。例えば、設計図面のx軸
及びy軸を予め分割して、1、2、3・・・、又はい、
ろ、は・・・などの番号を付与する。ある木材が設計図
面上における座標を上記番号、例えば“いの3”で表
し、その木材に図面の番号とともに記入する。現場で
は、木材上に記入された番号を元に設計図から木材の組
立位置を探し出す。
【0004】しかしながら、この方法ではいくつかの問
題点がある。まず、木材の上記番号をコンピューターで
自動的に決定するのが困難であり、技術者が設計図面を
見ながら、番号が重複しないように、かつ容易に木材を
特定できるように注意しながら番号決める必要がある。
そのため、余計な人手と時間がかかる。そして、小さい
木材が複数使用されている場所では、これらの木材がど
うしても同じ番号になり、結局職人判断に頼らざる得
ず、信頼性に欠ける問題がある。
【0005】近年、建築現場での木材の仕口加工を省略
して建築日数を短縮するために、いわゆるプレカット木
材が使用されるようになってきた。このプレカット木材
を製造するには、普通工場において仕口の形状ごとに大
型の専用加工装置を用いて加工している。この場合、加
工装置に木材に上記番号を印刷する手段を設けて、容易
に番号を印刷することができる。しかし、工務店等が木
造建築1棟ごとに種々のサイズの木材に種々の形状の仕
口を加工するような場合には、各木材を自動的に識別し
てそれに対応する番号を自動的に印刷することがコスト
等の理由で実現困難である。そのため、木材の仕口を加
工して、手動で番号を印刷あるいは手書きで記入してい
るのが現状である。ところが、最近の人手不足及び工期
短縮の要請から、木材の自動番号付け、建設現場での簡
易な木材見分け方法が求められている。
【0006】一方、木造建築の建設は職人に依頼してい
ることが多く、工務店や建設会社が建設工程の進行状況
を正確に把握できていないことが多い。そのため、現場
に必要な資材をいつ発送した方がよいか、屋根、足場工
事の発注がいつ行えばよいかは、工程表から簡単に決定
できず、現場に連絡して確認したり、または現場に発
注、発送を指示できる人を配置しなければならない。も
し、建設会社で工程の進行状況を随時正確に把握できれ
ば、発送、発注の指示は会社で一元的に行うことがで
き、効率化が図れるとともに、人員削減にもつながる。
【0007】したがって本発明の目的は、木造建築の建
設現場で、木材の組み立て位置を表示できるとともに、
工事進行状況を自動的に管理できる装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、先にあらゆ
る木材の仕口加工を行うことができ、1棟建築用のプレ
カット木材を能率良く製造することができる装置を提案
している(特願平5−57911号)。この装置は、種
々の仕口加工に対応するために複数の工具を交換自在に
着脱することができるロボットを有し、加工すべき木材
を組み立て順序に応じて加工台に搬送するして、コンピ
ューターにより設定された木材のサイズ、仕口形状及び
組み立て順序のデータに基づいて前記ロボットが所定の
仕口加工を施し、完成したプレカット木材を同様に組み
立て順序に応じて堆積することにより、1棟分のプレカ
ット木材を能率良く製造することができる特徴を有す
る。本発明者はこの装置を用いれば、1棟分のプレカッ
ト木材でも自動的に木材の固有番号を付与し、印刷する
ことができ、この固有番号を建設現場で自動的にコンピ
ューターに入力する手段と、この固有番号に対応する木
材の組み立て位置をコンピューターの表示装置に示せ
ば、木材の確認がスムーズになり、さらに工程管理もで
きることを発見し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明の木造建築の施工管理装
置は、固有記号が記入された部材を用いて木造建築を建
設する施工を管理する装置であって、前記木造建築の部
材の情報を管理する記憶手段と、施工現場で前記部材の
前記固有記号を入力する読み取り手段と、前記読み取り
手段により入力された固有記号の情報を元に前記記憶手
段で管理されている部材の情報から前記部材の情報を検
索する手段と、前記検索手段の結果を表示する表示手段
を有することを特徴とする。
【0010】そして、上記の本発明の木造建築の施工管
理装置は、さらに前記部材情報に基づいて自動的に木製
部材を加工するとともに、前記木製部材にその部材固有
の記号を記入するプレカット木材の製造装置を有するこ
とが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。 (1)木造建築の各木製部材の情報を管理する記憶手段 本発明の記憶手段は、コンピュータのハードディスク、
メモリ及びフロッピディスク、MO等のリムーバブルメ
ディアの少なくとも一種の記録媒体に木造建築の各部材
の情報を電子的に記憶する手段である。
【0012】木造建築の部材はプレカット木材、ふす
ま、ドア、流し台、バスユニット等の内装部材及び外壁
材、サッシ、玄関ドア等の外装部材を含む。
【0013】木造建築の各部材の情報は少なくとも部材
の名称、部材の取り付け位置、固有記号の情報を含む。
特にプレカット木材の場合では、その情報は少なくとも
プレカット木材のサイズ、仕口形状、組み立て位置、組
み立て順序のデータ及び固有記号を含むことが好まし
い。
【0014】これらの情報は公知のソフトウェア又はハ
ードウェアを用いてコンピュータに入力することができ
る。特にCAD等のソフトウェアを利用してコンピュー
タに入力することがことが好ましい。一般的にはこれら
の情報は公知のソフトウェアのデータファイル、例えば
CADソフトウェアのデータファイルという形で保存記
憶される。
【0015】本発明では、さらにこれらの情報を加工し
て各種用途に応じた形式で表示する手段を有することが
できる。表示する形式として、木造建築の平面図、立体
図、短計図、鳥瞰図、パース(遠近法)、積算、工程
表、墨加工図、各伏図、生産準備資料等が挙げられる。
また、これらの情報を後述するプレカット木材の製造装
置が読み取り可能な形式、例えば加工用データファイル
に変換する手段を有することができる。さらに、これら
の情報を後述する施工現場の施工管理ソフトウェアが読
み取れる形式、例えば施工データファイルに変更する手
段を有することができる。
【0016】各部材の固有記号は文字、数字及び図形の
いずれか、又はそれら二種以上の組み合わせからなる。
図形のとして、バーコード、二次元バーコード等文字及
び/又は数字を表すものが好ましい。固有記号は少なく
とも異なる種類の部材に異なる固有記号を有するように
付与される。一方プレカット木材などの場合、個々の木
材に互いに異なる固有記号を付与するのが好ましい。個
々の部材にそれぞれ異なる固有記号を付与することによ
り、一つの固有記号から容易に一つの部材を特定するこ
とができる。
【0017】固有記号はさらに木造建築の種類を特定で
きる記号を含むことができる。この記号を含むことによ
り、異なる種類の木材建築の部材が混じっても、容易に
判別して取り除くことができる。また、固有記号はさら
に建築現場を特定できる記号を含むことが出きる。この
記号により、異なる建築現場の部材が混入されても容易
に判別することができる。
【0018】本発明では、固有記号決定方法は特に限定
されない。一般的には一定桁数の数字(ただし十進法と
は限らない)からなる。例えば、木造建築の種類は01
で、建築現場の番号が02で、二階の部材であることか
ら02、そして34番目の部材であることから、この部
材の固有記号は01020234の8桁の数字となる。
【0019】部材への固有記号の記入は公知の方法を用
いることができる。例えば、インクジェットプリンター
等の印刷機器を用いて、部材に直接固有記号を印刷する
ことができる。印刷しにくい部材の場合、部材に印刷可
能なシール等を貼り付け、シールに印刷することができ
る。また、あらかじめ固有記号を印刷したシールを部材
を貼りつけることもできる。固有記号の記入は部材の製
造段階で行うのが好ましい。なお、プレカット木材は下
記の製造装置を用いることにより、加工しながら固有記
号を記入することができる。
【0020】(2)プレカット木材の製造装置 本発明の施工管理装置は、大工が加工する木製部材にも
適用することは可能である。しかし、木材に固有記号を
記入する手間などを考慮すると、効率の向上につながる
可能性が小さい。したがって、本発明の施工管理装置で
は、予め上位のコンピューターにより設定された木材の
サイズ、仕口形状及び組み立て順序のデータに基づいて
自動的に木製部材を加工し、固有記号を記入できるプレ
カット木材の製造装置を用いるのが好ましい。
【0021】プレカット木材の製造装置は種々公知の装
置を用いることができる。これらの装置は少なくとも木
材の加工を行う加工装置と、木製部材に固有記号を記入
する記号付与装置と、上述した加工用データファイルの
木材のサイズ、仕口形状、組み立て順序及び固有記号の
データに基づいて前記加工装置及び記号付与装置に指令
を出す制御装置とを有する。
【0022】記号付与装置は制御装置から受け取った木
製部材の固有記号をインクジェットプリンター等の印刷
手段により木製部材に直接印刷することができる。ま
た、あらかじめ固有記号を印刷したラベルを木製部材に
貼り付けたり、先にラベルを木製部材に貼り付けてか
ら、そのラベル上に固有記号を印刷したりすることがで
きる。
【0023】一方、好ましい加工装置は本発明者らが提
案したプレカット木材の製造装置(特願平5−5791
1号) を用いるのが好ましい。この装置を用いれば、1
棟分のプレカット木材でも自動的に加工でき、木材の固
有記号を印刷することができる。
【0024】この装置を図1を例に更に説明するが、本
発明はこれに限定されない。図1に示すように、プレカ
ット木材の製造装置は、ロボット10と、1対の加工台
(第1の加工台16a、第2の加工台16b)と、木材
供給台20と、プレカット木材貯留台21、インクジェ
ットプリンター30と、制御装置40とを有する。
【0025】このロボット10は、工具装置を介して工
具装置の先端にあらかじめ取り付けられている工具とを
有するとともに、さらにツールチェンジャーを有し、自
動に加工工具を取り替えることができる。工具装置は、
工具を駆動するモータを有し、ツールチェンジャーを介
してアーム11に装着するだけで、アーム11を介して
導線と接続される。また、アーム11には、木材を搬送
するための木材把持部材(図示せず)を取り付けること
もできる。木材把持部材は複数の吸盤部材等を有し、バ
キューム等により木材を把持する。また木材把持部材は
いわゆるクランプ装置であってもよい。ロボット10の
アーム11は回転自在であるとともに伸縮自在であるの
で、木材把持部材により最大半径R(図1参照)の範囲
内の木材を搬送することができる。
【0026】各加工台16a、16bは、基本的に同じ
構造を有し、各加工台は、複数の水平シリンダー22、
22・・・及びL字型の垂直シリンダー23、23・・
・を具備している。水平シリンダー22及び垂直シリン
ダー23は空圧式等で、各シリンダーのプランジャー2
2a、23aの押圧面は、当接する木材の表面を保護す
るために、ゴムやプラスチック等の柔軟な材料でできて
いる。
【0027】ロボット10のアーム半径R内に、ロボッ
ト10に着脱自在に取り付ける工具装置を所定の位置に
配置する工具台25が設けられている。図1では工具台
25は2つ設けられているが、その数は任意に設定でき
る。また、工具台25に設けらる工具装置保持部25a
は、予定する仕口加工を行うのに必要な工具の数により
決まる。
【0028】木材供給台20は、建築すべき建物1棟分
の木材を加工順序ごと又はカテゴリー(サイズにより分
類されたグループ)ごとに分類して配置するために、複
数のセクション20a、20b、20c、20d、20
e、20fからなる。このように、木材を加工順序ごと
又はサイズごとに分類して配置することにより、コンピ
ューター(ロボット制御装置)の指令に応じて所定の木
材を自動的に搬出することが可能となる。
【0029】また、プレカット木材貯留台21は、仕口
加工した木材(プレカット木材)を組み立て順序と逆の
順序にプレカット木材を堆積するために、やはり複数の
セクション21a、21b、21c、21d、21e、
21fを有する。プレカット木材貯留台21は、1日又
は数日の加工分のプレカット木材を全て貯留することが
できる。
【0030】ロボットアーム11には、能率を向上する
ために複数の工具装置のホルダーを設けてもよい。複数
の工具装置のホルダーを設ける場合、アーム11の先端
にホルダーを取り付け、ロボットアーム11を回転させ
ることにより所望の工具に切り換えることができる。こ
の場合、切り換える工具の1つを木材把持部材としても
よい。このように複数の工具装置を切り換えることによ
り、工具装置の持ち替えによる時間ロスを防ぐことがで
きる。
【0031】インクジェットプリンター30は第2の加
工台16bの横に設置され、加工中、又は加工終了後の
木材に固有記号を記入する。
【0032】制御装置40がケーブル41によってロボ
ット10と、インクジェットプリンター30と接続して
いる。上述した加工データーファイルを記憶したフロッ
ピディスクを制御装置40のディスクドライブに挿入
し、加工用ソフトウェアを実行すると、制御装置40が
木材供給台20に必要な木材を指示し、木材供給台20
が指示された木材を第1加工台16aに搬送する。そし
て、制御装置40がロボット10に加工手順を指示し、
ロボット10が適切な工具を自動的に取り付け、仕口加
工などを行う。加工終了後、木材が第2加工台16bに
移送され、反対側の加工を行う。加工終了後、制御装置
40がインクジェットプリンター30に木材の固有記号
を転送し、インクジェットプリンター30がそれを木材
に印刷する。最後に木材貯留台21が制御装置40の指
示により加工終了したプレカット木材を貯留する。
【0033】(3)部材固有記号の読み取り手段と表示
手段 本発明では、木造建築の施工現場にコンピュータを設置
する。コンピュータは前記部材の前記固有記号を入力す
る読み取り手段と、前記読み取り手段により入力された
固有記号の情報を元に前記記憶手段で管理されている部
材の情報から前記部材の情報を検索する手段と、前記検
索手段の結果を表示する表示手段を有する。
【0034】コンピュータに部材の固有記号を入力する
読み取り手段は公知のものを用いることができる。例え
ば、職人が部材の固有記号を読み取り、キーボート等の
入力装置から入力することができる。しかし、よりスム
ーズな施工作業の進行を実現するために、上記固有記号
を自動的に読み取る装置、例えばバーコードリーダーを
用いるのが好ましい。木材に記入された固有記号をバー
コードリーダーに当てるだけで、その固有記号がコンピ
ュータに入力することができる。
【0035】上記読み取り手段により入力されたデータ
を検索キーワードとして、コンピュータが(1)で記述
した施工データファイルからその木材の情報を検索す
る。検索方法は公知の方法を用いることができる。
【0036】得られた部材の情報を表示手段によって表
示する。表示手段は公知のものを用い、好ましくはコン
ピュータの表示装置(CRT)に文字及び/又は図形で
表示する。よりわかりやすく、ビジュアル的に表現する
ためには、特定された部材が位置する木造建築の平面
図、立面図、立体図、短計図、鳥瞰図、パース(遠近
法)、墨加工図、各伏図等の設計図面を表示する。そし
て、該当部材を他の部材と区別させるために、他の部材
と異なる色で表示したり、点滅させたりすることができ
る。そうすることにより、特定された部材の配置位置が
一目で分かるので好ましい。
【0037】(4)工程管理 本発明の施工管理装置は、さらに施工現場で入力された
部材が組み立て済みか否かの情報、好ましくは更に組み
立て日時の情報を記憶する手段を有することができる。
部材の組み立て済み情報を用いれば、容易に工程の進行
状況を把握することができる。例えば、あらかじめ決め
られた工程進行予定表に部材の組み立て済み情報を重ね
て表示すれば、施工現場にいなくても、工事がどこまで
進んだかを正確に把握することができる。そして、工程
進行予定表に工事がある時点に進むと、次にどんな資材
が必要で、どの工事を行うか、又はなにかを注文しなけ
ればならないかの情報をあらかじめ決定し、コンピュー
ターが部材の組み立て済み情報と工程進行予定表とを比
較し、次の作業を施工者に指示することができる。
【0038】たとえば、一階の柱の組立開始時には、足
場の工事の開始時期が初めて決定され(例えば五日
後)、足場工事の業者に注文しなければならないとす
る。これをあらかじめ工程予定表に記入し、コンピュー
ターに入力する。コンピュータが記憶された部材の組み
立て済み情報を検索し、一階の柱のデータがあるか否か
を調べる。一階の柱のデータがあれば、一階の柱の組立
が開始したと判断し、記憶された工程予定表の情報か
ら、足場工事の注文をするようにと表示する。また、足
場工事の注文書を発行することができる。さらに、足場
工事の業者のファクシミリ、又はパソコン通信、インタ
ーネットメールを通じて自動的に発注書を送付し、自動
注文を行うことができる。
【0039】本発明では、さらに通信手段を有し、施工
現場に設置されたコンピュータに記憶された工程の進行
状況の情報を工務店又は建設会社のホストコンピュータ
に転送することができる。ホストコンピューターで複数
の工事現場を一括管理することにより、工程管理、資材
発注を小人数で行うことができるとともに、大量発注が
可能となり、仕入れコストを低減させることができる。
通信手段はコンピューターに接続されたモデム、ターミ
ナルアダプター、ルータ等の通信機器と、通信機器の対
応した通信ソフトウェア又はネットワークソフトウェア
からなる。施工現場に設置されたコンピュータに上記通
信手段を装備し、電話回線、デジタル通信網(ISD
N)、専用回線のいずれかの通信回線を使ってホストコ
ンピュータに工程の進行状況の情報を転送する。工程進
行状況の情報の転送は普通1日一回行えばよい。
【0040】転送方法は公知の方法のいずれでもよい。
例えば、施工現場のコンピュータとホストコンピュータ
とを通信回線で直接接続し、ネットワークを確立して、
工程進行状況の情報を記憶したデータファイルをホスト
コンピュータに複写することができる。または、パソコ
ン通信のサーバー又はインターネットに接続して、工程
進行状況の情報を記憶したデータファイルを電子メール
の形でホストコンピュータ当てに転送したあと、ホスト
コンピュータがパソコン通信のサーバー又はインターネ
ットに接続して、届いた電子メールをダンロードするこ
とによって転送を行うこともできる。さらに、インター
ネットのFTPサービスを利用して、工程進行状況の情
報を記憶したデータファイルをFTPサーバに転送した
後、ホストコンピュータがFTPサーバからそのデータ
ファイルをダンロードすることもできる。もちろん、ホ
ストコンピュータをパソコン通信のサーバー又はインタ
ーネットのサーバーにすることもできる。ホストコンピ
ュータをサーバーにすることにより、工程進行状況の情
報が直接ホストコンピュータに入るため、ダンロードす
る手間が省ける。
【0041】図2には本発明の木造建築の施工管理装置
の一例を示すフローチャートを示した。この木造建築の
施工管理装置は木造建築用CAD1と、プレカット木材
の製造装置2と、施工現場コンピュータ3と、バーコー
ドリーダー4、表示装置5と、ホストコンピュータ6と
からなる。プレカット木材の製造装置2はさらに木材加
工装置7と、インクジェットプリンター8と、制御装置
9とからなる。
【0042】CADソフトウェア1は、木造建築専用で
あり、部材の名称、組立て位置、固有記号を記憶できる
とともに、プレカット木材のサイズ、仕口形状、組立て
位置及び組立順序を記憶することができる。CADソフ
トウェア1で記憶された情報はプレカット木材の製造装
置2に必要な加工データファイルと、施工コンピュータ
3に必要な施工データファイルを作製することができ
る。
【0043】加工データファイルを記憶したフロッピデ
ィスクをプレカット木材の製造装置2の制御装置9にセ
ットして、加工を行うと、木材が自動的に加工装置7に
よってプレカットされ、インクジェットプリンター8に
よって固有記号が記入される。プレカット木材以外の部
材は、製造元で固有記号が記入され、施工現場に搬入さ
れる。
【0044】施工者がまず必要な部材を選び、その部材
の固有記号が記入された部分を施工現場のコンピュータ
に連結されたバーコードリーダーに当てる。バーコード
リーダーが読みとった固有記号がコンピュータに転送さ
れ、コンピュータがそれを元に施工用データファイルか
らその部材の情報を検索する。もしこの部材の情報がな
ければ、この部材はこの木造建築のものではないという
表示を画面に示す。この部材の情報があれば、コンピュ
ータがこの部材が位置する伏図を画面に表示する。表示
された伏せ図では、組立済みの部材は組立済みを表す
色、例えば灰色で表し、未使用の部材は未使用を表す
色、例えば黒色で表す。そして、検索された部材は点滅
させる。施工者が表示された伏せ図に見て、この部材の
組立位置を確認して、コンピュータのキーボード上の特
定のキー、例えばリターンキーを押してから、この部材
の組立てを行う。そして、コンピュータがこの部材が組
立て済みであることを記憶する。
【0045】施工者、又は施工管理者が一日の施工終了
後、部材の組立済みの情報を施工現場のコンピュータ3
から建設会社のホストコンピュータ6に転送する。この
実施例では、部材の組立済みの情報は電子メールの形で
パソコン通信システムを通じて転送を行う。
【0046】部材の組立済みの情報を受けたホストコン
ピュータ6が工程進行表等の書類を出力するとともに、
予定より工程が遅れていれば、工程予定表を自動的に修
正したり、新しい工程予定表を出力し、施工の進行状況
に応じて、工事又は資材の発注書を自動的に発行する。
【0047】
【発明の効果】本発明の木造建築の施工管理装置は、以
上のような構成であるので、部材の組立て位置を容易に
確認することができ、部材の組み立てもれや組み立てミ
スがなくなり、施工の効率化が図れる。また、プレカッ
ト木材の製造装置を用いることにより、一棟のみの木造
建築でも施工管理ができ、工期の短縮と人員削減が図れ
る。また、コンピューターに入力するデータを変更する
だけで、あらゆる種類の木造建築に対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレカット木材の製造装置を概略的に
示す平面図である。
【図2】本発明の木造建築の施工管理装置の一例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1・・・CADソフトウェア 2・・・プレカット木材の製造装置 3・・・施工現場のコンピュータ 4・・・バーコードリーダー 5・・・表示装置 6・・・ホストコンピュータ 7・・・木材加工装置 8、30・・・インクジェットプリンター 9、40・・・制御装置 10・・・ロボット 11・・・アーム 16a・・・第1の加工台 16b・・・第2の加工台 20・・・木材供給台 20a、20b・・・セクション 21・・・木材貯留台 21a、21b・・・セクション 22・・・水平シリンダー 23・・・垂直シリンダー 25・・・工具台

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有記号が記入された部材を用いて木造
    建築を建設する施工を管理する装置であって、前記木造
    建築の部材の情報を管理する記憶手段と、施工現場で前
    記部材の前記固有記号を入力する読み取り手段と、前記
    読み取り手段により入力された固有記号の情報を元に前
    記記憶手段で管理されている部材の情報から前記部材の
    情報を検索する手段と、前記検索手段の結果を表示する
    表示手段を有することを特徴とする木造建築の施工管理
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の木造建築の施工管理装
    置において、さらに前記部材情報に基づいて自動的に木
    製部材を加工するとともに、前記木製部材にその部材固
    有の記号を記入するプレカット木材の製造装置を有する
    ことを特徴とする木造建築の施工管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の木造建築の施工管理装
    置において、前記プレカット木材の製造装置は、複数の
    工具及び木材把持部材を交換自在に支持するロボット
    と、加工すべき木材を支持固定する加工台と、加工すべ
    き木材を貯留する供給台と、加工により得られたプレカ
    ット木材を貯留する台と、前記固有記号をプレカット木
    材に記入する装置と、予め上位のコンピューターにより
    設定された木材のサイズ、仕口形状及び組み立て順序の
    データに基づいて前記ロボットに指令を出すロボット制
    御装置とを有し、もって前記ロボットにより前記木材供
    給台から所定の木材を1本ずつ前記加工台に搬送し、所
    定の仕口加工を施すことにより得られたプレカット木材
    を組み立て順序と逆の順序で前記木材貯留台に堆積する
    ことを特徴とする木造建築の施工管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の木造建
    築の施工管理装置において、前記固有記号はバーコート
    の形式で前記部材に記入されていることを特徴とする木
    造建築の施工管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の木造建
    築の施工管理装置において、前記読み取り手段はバーコ
    ートリーダーであることを特徴とする木造建築の施工管
    理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の木造建
    築の施工管理装置において、前記表示手段は検索された
    部材を含む設計図を表示する手段と、表示された設計図
    の中で前記検索された部材を他の部材と異なる色及び/
    又は前記検索された部材を点滅させながら表示する手段
    とを有することを特徴とする木造建築の施工管理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の木造建
    築の施工管理装置において、さらに前記部材が組立て済
    みか否かの情報を記憶する手段を有することを特徴とす
    る木造建築の施工管理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の木造建
    築の施工管理装置において、さらに記憶された前記部材
    が組立て済みか否かの情報を遠隔地のホストコンピュー
    タに転送する通信手段を有することを特徴とする木造建
    築の施工管理装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001350807A (ja) * 2000-06-07 2001-12-21 Mitani Sangyo Co Ltd Cadデータをベースにした建築部材の製造ならびに搬入方法およびそのシステム
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