JPH09279516A - 路面標示施工方法並びにその装置 - Google Patents

路面標示施工方法並びにその装置

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JPH09279516A
JPH09279516A JP11567096A JP11567096A JPH09279516A JP H09279516 A JPH09279516 A JP H09279516A JP 11567096 A JP11567096 A JP 11567096A JP 11567096 A JP11567096 A JP 11567096A JP H09279516 A JPH09279516 A JP H09279516A
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修 濱松
Masaru Matsushita
勝 松下
Shigeaki Ikeda
樹昭 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、雨天夜間時に視認可能であり雨天
時にはスリップ防止効果を奏する路面表示をスクリュー
ド方式によって施工するに当たり、塗料表面を粗くする
ことができ、また路面標示の両端を整えて施工すること
ができる、新規な路面標示施工方法並びにその装置の開
発を技術課題としたものである。 【解決手段】 骨材Bまたは大粒径ガラスビーズGのい
ずれか一方または双方を含んだ塗料Pをホッパ7下部の
開口部から排出し、エッジプレート11により所定の幅
を設定し、また膜厚調整板10により所定の膜厚を設定
する施工装置1を用いた路面標示RSの施工方法であ
り、開口部から排出された塗料Pの流動状態を前記膜厚
調整板10により制御するので、塗料P表面を粗くする
ことができ、また路面標示RSの両端を整えて施工する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は雨天夜間時に視認可
能であり、雨天時にはスリップ防止効果を奏する路面標
示の施工に関するものであり、特に施工単価が低く、更
に美観に優れた路面標示施工方法並びにその装置に係る
ものである。
【0002】
【発明の背景】従来、道路におけるセンターライン、横
断歩道等の路面標示は、熱可塑性石油樹脂等から成る塗
膜表面(塗膜厚1000μm〜2000μm)にガラス
ビーズ(粒径106μm〜850μm)を含有し、車両
のヘッドライト光を反射すること(再帰反射)により視
認性を得ていたが、雨天夜間時においては、塗膜の表面
が雨水で覆われ鏡面反射を起こしてしまい再帰反射が得
られ難かった。そこで近時、雨天夜間時の視認性を向上
させる目的で以下に示すような大別して二種類の路面標
示の施工が行われている。第一のものは、路面標示上に
かまぼこ形状、半球状、台形状等の突起物を形成し、こ
の突起物により再帰反射を起こすものである。また第二
のものは、粒径(2000μm〜5000μm)の骨材
を塗料に一定量含有させたものをスクリュード方式で施
工し、この骨材を塗料上面から大きく突出させ、骨材の
上部に付着したガラスビーズにより再帰反射を起こさせ
るものである。しかしこれらの路面標示には以下に示す
ような改善の余地が残されている。
【0003】まず前者の突起物を形成する路面標示にお
ける改善の余地を述べる。この方式では、施工に際して
高価な専用機が必要であり、更に一日当たりの施工数量
が少ないため、施工単価が高くなってしまう。また施工
後は突起物が大きいためこのものにタイヤが載った場合
に騒音、振動が大きく、このため市街地には不向きであ
る。また横断歩道に適用した場合には突起物により歩行
者、自転車等の転倒を引き起こすおそれがある。
【0004】ところで経日変化による消耗等に伴う補修
の方法としては、補修部の路面標示を取り除いて路面を
平坦にした後、新たに塗料及び突起物を塗布する方法
と、補修部の路面標示の上に重ねて塗布していく方法と
がある。路面標示を取り除く方法は作業時間が長くな
り、交通開放に要する時間が長くなるとともにコストが
高くなってしまうため実用的ではない。また補修部の路
面標示の上に重ねて塗布していく方法は、既存の突起物
の上に新たな突起物を塗布することは位置決めが容易で
ないため非常に困難であり、新たな突起物の位置がずれ
てしまうため美観が損なわれてしまう。
【0005】次に後者の骨材を塗料に一定量含有させた
ものをスクリュード方式で施工する路面標示における改
善の余地について述べる。この方式は、一日当たりの施
工数量が多いため、施工単価が安くなるものの、車両等
の通過により比較的早い時期に骨材上のガラスビーズが
飛散して視認性が低下してしまう。また粘度の高い塗料
を用いた場合やエッジプレートと膜厚調整板との加熱が
充分でない場合、図5に示すように路面標示RS′はエ
ッジプレート11′及び膜厚調整板10′との双方に接
触しているため、これらの抵抗により塗料P′の流れが
悪くなり、この部分が波打ってしまい幅寸法が不揃いな
美観の悪い仕上がりとなってしまう場合がある。また従
来は膜厚調整板10′により、積極的に塗料P′の表面
を平坦にならすことが行われているため、スリップ防止
効果を充分に得ることができない。
【0006】上述した事例の他、路面標示及びこの施工
方法には、種々の態様があるが、路面標示が公共的なも
のであることを考慮すると、高価な施工装置を必要とせ
ず、一日当たりの施工数量が多いため施工単価が安く、
更に交通解放に要する時間が短いスクリュード方式で施
工することが望ましく、また広く採用されている。この
ため前記した問題を解消したスクリュード方式の開発が
望まれている。
【0007】
【開発を試みた技術課題】本発明はこのような背景から
なされたものであって、雨天夜間時に視認可能であり雨
天時にはスリップ防止効果を奏する路面標示をスクリュ
ード方式によって施工するにあたり、塗料表面を粗くす
ることができ、また路面標示の両端を整えて施工するこ
とができる、新規な路面標示施工方法並びにその装置の
開発を技術課題としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
路面標示施工方法は、骨材またはガラスビーズのいずれ
か一方または双方を含んだ塗料をホッパ下部の開口部か
ら排出し、エッジプレートにより所定の幅を設定し、ま
た膜厚調整板により所定の膜厚を設定する施工装置を用
いた路面標示の施工方法であり、開口部から排出された
塗料の流動状態を前記膜厚調整板により制御することを
特徴とする。この発明によれば、開口部から排出された
塗料の流動状態を制御することで、路面に塗布された塗
料を所望の形状にすることができる。
【0009】また請求項2記載の路面標示施工方法は、
前記請求項1記載の要件に加え、前記流動状態の制御
は、塗料表面においてなされるものであり、膜厚調整板
及びエッジプレートから解放されて自由状態になった塗
料の表面が粗面になるよう、塗料表面の流動を乱すこと
を特徴とする。この発明によれば、塗料の表面を粗面に
し、骨材、大径ガラスビーズ等を露出させることができ
る。
【0010】更にまた請求項3記載の路面標示施工方法
は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記塗料
の流動状態の制御は、塗料両端においてなされるもので
あり、膜厚調整板及びエッジプレートから解放されて自
由状態になった塗料の両端がエッジプレートによる設定
幅に沿った直線状となるよう、塗料両端の流動を円滑に
することを特徴とする。この発明によれば、塗料の両端
が直線状となり、美観に優れた施工を行うことができ
る。
【0011】更にまた請求項4記載の路面標示施工装置
は、塗料を収容するホッパの下部開口部を開閉するシャ
ッタを具え、この開口部の両側部にエッジプレートを具
え、開口部の後方に膜厚調整板を具えて成る路面標示施
工装置であり、前記膜厚調整板は、開口部から排出され
た塗料の流動状態を制御するための構造を具えることを
特徴とする。この発明によれば、開口部から排出された
塗料の流動状態を制御することで、路面に塗布された塗
料を所望の形状にすることができる。
【0012】更にまた請求項5記載の路面標示施工装置
は、前記請求項4記載の要件に加え、前記流動状態を制
御するための構造は塗料当接部及び膜厚調整部であり、
塗料当接部は塗料進行方向に対して垂直な面を形成し、
更に膜厚調整部は塗布進行方向の長さが施工後の路面標
示の厚みの30%〜400%であることを特徴とする。
この発明によれば、塗料の表面を粗面にし、骨材、ガラ
スビーズ等を露出させることができる。
【0013】更にまた請求項6記載の路面標示施工装置
は、前記請求項4または5記載の要件に加え、前記流動
状態を制御するための構造は塗料当接部及び膜厚調整部
であり、塗料当接部はエッジプレートとの当接部が、エ
ッジプレート側に上方に向かう斜面を形成し、膜厚調整
板はエッジプレートとの当接部が後方に向かう斜面を形
成したことを特徴とする。この発明によれば、塗料の両
端が直線状となり、美観に優れた施工を行うことができ
る。そしてこれら各請求項記載の発明により前記課題の
解決が図られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の施工
装置1について説明し、次いでこのものの使用状態と併
せて本発明の路面標示施工方法について説明する。施工
装置1はアスファルト、コンクリート等の路面GLに対
して、中央線(幅15cm)、横断歩道(幅45cm)
等の路面標示RSの原料である塗料P(溶剤型、水性、
熱溶融型、多液反応型等)を塗布するためのスクリュー
ド方式の機器である。本実施の形態では一例として、図
1に示すいわゆる手引きタイプの施工装置1について説
明する。因みにこの図1においては左側を施工装置1の
進行方向として前方と定義し、右側を後方と定義する。
【0015】施工装置1は金属部材を適宜組み合わせて
成るフレーム2に対して、前方上端部にハンドル3を、
下端部の両側部四カ所に車輪4を、前方の車輪4の上方
にガスボンベ6を、中心付近にホッパ7を、後端部に散
布機8を具えて成る。またホッパ7の下部にはスリッタ
5を具え、更にまた図示は省略するが前記ホッパ7及び
スリッタ5を加熱するためのバーナをこれら部材に臨ま
せて具えて成る。以下、これら施工装置1を構成する諸
部材について詳細に説明する。
【0016】ホッパ7は路面標示RSの原材料である塗
料P、骨材B、大粒径ガラスビーズGを収容するための
バケット状の容器であり、ガスバーナにより加熱され、
塗料Pを溶融状態で保持するため、適宜金属素材により
形成される。そして図1に拡大して示すように、後方下
端部に原材料を排出するための開口部を形成し、この開
口部に至る前方側の壁面を後方に下降する斜面として、
原材料を開口部に導く構成とする。
【0017】次にスリッタ5について説明する。スリッ
タ5は原材料たる塗料Pの排出機構であり、膜厚調整板
10、エッジプレート11及びシャッタ12を具えて成
る。エッジプレート11は矩形金属板の、一辺の両端の
角を切り欠いて成る一例として六角形の板状部材であ
り、長手方向の寸法は図2に示すようにホッパ7におけ
る開口部の前後寸法よりも長く設定する。そして図3に
示すように二枚のエッジプレート11が、ホッパ7の開
口部の外壁両側部に、ホッパ7の下端部から突出した状
態で取り付けられる。そしてエッジプレート11の下面
は路面GLと接触するのである。この部分は、摩擦によ
り摩耗しやすいため、特に硬度の高い金属をロウ付けす
る等して交換自在とする。
【0018】またホッパ7の後方面には、二枚のエッジ
プレート11に挟まれた状態で膜厚調整板10が具えら
れるものである。従って図3に示すように路面GL、膜
厚調整板10及び二枚のエッジプレート11によって路
面標示RSの断面形状を形成するのである。膜厚調整板
10は図4に示すように、一例として鋼材を削り出して
形成した断面L字状の板状部材である。膜厚調整板10
の断面形状のうち、L字の底辺の下面部分を膜厚調整部
10a、L字の屈曲端の垂直部を塗料当接部10b、L
字の垂直面であり屈曲側の面を取付面10cと定義す
る。そして取付面10cには、ボルト孔10dを二カ所
に穿設する。このボルト孔10dは長穴状とし、上下方
向の取り付け位置を変更可能にしてもよい。
【0019】そして膜厚調整板10は、ホッパ7の開口
部から排出された塗料Pの流動状態を制御するための構
造を具える。まず塗料当接部10bはホッパ7に取り付
けられた状態で塗料Pの進行方向(路面GLと平行)に
対して垂直な面を形成し、更に膜厚調整部10aは塗布
進行方向の長さを、施工後の路面標示RSの厚みの30
%〜400%、好ましくは30%〜333%、更に好ま
しくは30%〜133%とする。本実施の形態において
は路面標示RSの厚みを1500μm(1.5mm)と
し、膜厚調整部10aの塗布進行方向の長さを2000
μm(2.0mm)とした。
【0020】また図4に示すように、前記流動状態を制
御するための構造として、塗料当接部10bはエッジプ
レート11との当接部となる両側部が、エッジプレート
11側に上方に向かう斜面を形成し、膜厚調整部10a
はエッジプレート11との当接部となる両側部が後方に
向かう斜面を形成する。つまり、膜厚調整板10の側面
における膜厚調整部10a上の一点及び塗料当接部10
b上の一点、並びに塗料当接部10bの下辺上の一点の
計三点から成る面(三角形)を切断面として削除したも
のである。
【0021】次にシャッタ12について説明する。シャ
ッタ12は図1、2に示すようにホッパ7の開口部を開
閉するための板状部材であり、開口部全域を覆うように
して前後方向に摺動自在に設けられ、適宜レバー9の操
作によりクランク機構を駆動することで前後に摺動して
開口部の開閉を行うのである。また塗料Pの後方への排
出を滑らかにするために、途中で屈曲して後方に下る斜
面を形成する。
【0022】散布機8はスリッタ5の後方に設けられる
のであり、容器内に収容された粒径106μm〜850
μm程度の球状の小粒径ガラスビーズGSを、路面GL
に塗布された塗料Pの幅方向全域にわたって散布する機
器である。この散布にあたっては詳細な説明は省略する
が自然落下方式と強制落下方式とがあり、本実施の形態
においては車輪4の回転によって散布機構を駆動し、車
輪4と連動させて施工装置1が実際に塗料Pを塗布して
いるときだけ散布を行う、強制落下方式を採用する。
【0023】本発明の施工装置1は上記のように構成さ
れるものであり、このものを用いて以下に示すように本
発明の路面標示施工方法が実施されるのであり、路面G
Lに対して路面標示RSを施工する。この説明に先立っ
て、路面標示RS及びこの原材料について説明してお
く。
【0024】路面標示RSとは、アスファルト、コンク
リート等の路面GLに記された中央線、横断歩道、制限
速度標示等の道路標示あるいは駐車場等の表面に記され
た駐車区画線等であり、大半が白色または黄色のもので
ある。そして溶融状態で流動性を有する粘結剤、可塑
剤、充填剤、顔料等を成分とする塗料Pに、骨材B及び
大粒径ガラスビーズGを混入したものを、路面GL等の
施工面に塗布した後、表面に小粒径ガラスビーズGSを
散布し、その後冷却とともに凝固して形成される。
【0025】粘結剤としては一例として熱溶融型(軟化
点90℃〜100℃)の石油樹脂を用いるが、溶剤型、
多液反応型等適宜の種別を選択してもよい。また可塑剤
としては植物油、鉱物油、液状合成ゴム等を用いる。更
にまた充填剤としては炭酸カルシウム、タルク等を用い
る。更にまた顔料としては二酸化チタン(白色)、耐熱
黄鉛(黄色)等、所望の彩色に応じた素材を用いる。
【0026】大粒径ガラスビーズGはガラスを素材とし
た粒径850μm〜1500μm程度の球状物であり、
また小粒径ガラスビーズGSは、粒径106μm〜85
0μm程度の球状物である。これらは屈折率1.9〜
2.5程度であるため、光が当たったときに再起反射を
引き起こすのである。また大粒径ガラスビーズGの周り
に小粒径ガラスビーズGSをあらかじめ接着し、複合ガ
ラスビーズとして用いてもよい。
【0027】骨材Bとしては岩石、焼成物等の破砕物が
用いられるが、本実施の形態では一例としてセラミック
スの破砕物(粒径500μm〜1500μm程度)を用
いる。これら大粒径ガラスビーズG、小粒径ガラスビー
ズGS及び骨材Bは適宜の粒径のものを使用できるが、
施工装置1は膜厚調整板10によって路面標示RSの膜
厚を決定するため、路面標示RSの膜厚よりも大径のも
のは使用できない。
【0028】上述した熱溶融型の塗料Pは通常、施工現
場においてはトラックの荷台等に具えた溶融炉において
施工に必要な量をあらかじめ加熱溶融しておき、施工装
置1に適宜小分けをして施工を進めていく。
【0029】以下、アスファルト等の路面GLに対して
新たに路面標示RSの施工を行う態様について説明す
る。施工の準備として例えば中央線等の白線を引く場
合、施工面たる路面GLに対してあらかじめマーキング
をし、更にプライマーを散布しておく。次いで施工装置
1におけるホッパ7に対して、トラックの荷台等に具え
た溶融炉から大粒径ガラスビーズG及び骨材Bを混入し
た溶融状態の塗料Pを投入する。このときガスボンベ6
から供給されるガスをガスバーナで燃焼させ、この熱に
よりホッパ7の外壁部及びスリッタ5を加熱して、ホッ
パ7内のすべての塗料Pを使い切るまで溶融状態を保つ
ようにする。
【0030】施工装置1を被施工面たる路面GLに対し
て臨ませた状態のホッパ7下部の様子を図2(a)に示
す。この状態でホッパ7の開口部の外壁両側部にそれぞ
れ取り付けられた二枚のエッジプレート11の底面が路
面GLと接触している。そしてレバー9の操作によりシ
ャッタ12を前方に摺動させ、ホッパ7の開口部を開放
状態とすると、ホッパ7内の塗料Pはここから排出さ
れ、路面GLに当接する。
【0031】そして作業者がハンドル3を掴持して下が
りながら、(手引きしながら)施工装置1を前方に進行
させると、塗料Pは図2(b)に示すように路面GLに
塗布される。この塗布においては、塗料Pは図3に示す
ように二枚のエッジプレート11によって幅寸法が決定
され、また膜厚調整板10により厚さが決定される。こ
のとき膜厚調整板10は、塗料Pの流動状態を制御する
ための構造として塗料当接部10bが塗布進行方向に対
して垂直な面を形成し、更に膜厚調整部10aは塗布進
行方向の長さが施工後の路面標示RSの厚みの30%〜
400%、好ましくは30%〜333%、更に好ましく
は30%〜133%である。このため、塗料Pの表面に
おいは塗料Pが塗料当接部10bに垂直に接するため抵
抗となり、この部分の流動が乱れる。塗料Pは表面の流
動が乱れた状態で、膜厚調整部10aにより膜厚が決定
され、やがて膜厚調整板10から解放されるので、自由
状態になったときに図2(c)に示すように表面が凸凹
な粗面となる。
【0032】また膜厚調整板10は、塗料Pの流動状態
を制御するための構造として塗料当接部10bがエッジ
プレート11との当接部がエッジプレート11側に上方
に向かう斜面を形成し、膜厚調整板10aがエッジプレ
ート11との当接部が後方に向かう斜面を形成する。こ
のため塗料Pは、図3に示すように膜厚調整板10の両
端においてホッパ7からの排出が滑らかに行われ、エッ
ジプレート11との接触により流動状態が悪化するもの
の、トータルとして流動が円滑にされ、膜厚調整板10
及びエッジプレート11から解放されて自由状態になっ
た塗料Pの両端が波打つように曲線を形成することな
く、図2(c)に示すようにエッジプレート11による
設定幅に沿った直線状となる。
【0033】その後、施工装置1の進行に伴い、路面G
Lに塗布された塗料P上に散布機8が位置し、ここから
小粒径ガラスビーズGSが塗料Pの表面に均等に散布さ
れる。やがて塗料Pは温度の低下とともに硬化し、路面
標示RSの一例である中央線を形成するのである。
【0034】
【他の実施の形態】本発明の施工方法は以上述べたよう
な構成を基本の実施の形態とするものであるが、本発明
の技術的思想に基づき以下に示すような態様とすること
もできる。まず塗料P両端の流動を円滑にするための構
造としては、膜厚調整板10及びエッジプレート11の
一部分あるいは全域に対してフッ素樹脂等を塗布し、塗
料Pと膜厚調整板10及びエッジプレート11との間の
摩擦を軽減するような構成としてもよい。
【0035】また先の実施の形態においては手引きタイ
プの施工装置1を本発明の適用対象として用いたが、施
工原理を同一とする手押しタイプのものを本発明の適用
対象として用いることもできる。
【0036】
【発明の効果】まず請求項1記載の発明によれば、開口
部から排出された塗料Pの流動状態を制御することで、
路面GLに塗布された塗料Pを所望の形状にすることが
できる。
【0037】また請求項2記載の発明によれば、塗料P
の表面を粗面にし、骨材B、大径ガラスビーズG等を露
出させることができる。このため雨天夜間時において、
水面上に骨材B、大粒径ガラスビーズG等を突出させ、
再帰反射を引き起こし、視認性を得ることができる。
【0038】更にまた請求項3記載の発明によれば、塗
料Pの両端が直線状となり、美観に優れた施工を行うこ
とができる。
【0039】更にまた請求項4記載の発明によれば、開
口部から排出された塗料Pの流動状態を制御すること
で、路面GLに塗布された塗料Pを所望の形状にするこ
とができる。
【0040】更にまた請求項5記載の発明によれば、塗
料Pの表面を粗面にし、骨材B、ガラスビーズG等を露
出させることができる。このため雨天夜間時において、
水面上に骨材B、大粒径ガラスビーズG等を突出させ、
再帰反射を引き起こし、視認性を得ることができる。
【0041】更にまた請求項6記載の発明によれば、塗
料Pの両端が直線状となり、美観に優れた施工を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工装置の使用状態を示す側面図、一
部拡大図である。
【図2】施工時のスリッタの部分を拡大して示す縦断側
面図並びに路面標示を示す斜視図である。
【図3】施工時のスリッタの部分を拡大して示す正面図
である。
【図4】膜厚調整板を示す斜視図並びに側面図である。
【図5】従来の施工装置を用いた施工時のスリッタの部
分及び路面標示を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 施工装置 2 フレーム 3 ハンドル 4 車輪 5 スリッタ 6 ガスボンベ 7 ホッパ 8 散布機 9 レバー 10 膜厚調整板 10a 膜厚調整部 10b 塗料当接部 10c 取付面 10d ボルト孔 11 エッジプレート 12 シャッタ B 骨材 G 大粒径ガラスビーズ GS 小粒径ガラスビーズ GL 路面 P 塗料 RS 路面標示

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨材またはガラスビーズのいずれか一方
    または双方を含んだ塗料をホッパ下部の開口部から排出
    し、エッジプレートにより所定の幅を設定し、また膜厚
    調整板により所定の膜厚を設定する施工装置を用いた路
    面標示の施工方法であり、開口部から排出された塗料の
    流動状態を前記膜厚調整板により制御することを特徴と
    する路面標示施工方法。
  2. 【請求項2】 前記流動状態の制御は、塗料表面におい
    てなされるものであり、膜厚調整板及びエッジプレート
    から解放されて自由状態になった塗料の表面が粗面にな
    るよう、塗料表面の流動を乱すことを特徴とする請求項
    1記載の路面標示施工方法。
  3. 【請求項3】 前記塗料の流動状態の制御は、塗料両端
    においてなされるものであり、膜厚調整板及びエッジプ
    レートから解放されて自由状態になった塗料の両端がエ
    ッジプレートによる設定幅に沿った直線状となるよう、
    塗料両端の流動を円滑にすることを特徴とする請求項1
    または2記載の路面標示施工方法。
  4. 【請求項4】 塗料を収容するホッパの下部開口部を開
    閉するシャッタを具え、この開口部の両側部にエッジプ
    レートを具え、開口部の後方に膜厚調整板を具えて成る
    路面標示施工装置であり、前記膜厚調整板は、開口部か
    ら排出された塗料の流動状態を制御するための構造を具
    えることを特徴とする路面標示施工装置。
  5. 【請求項5】 前記流動状態を制御するための構造は塗
    料当接部及び膜厚調整部であり、塗料当接部は塗料進行
    方向に対して垂直な面を形成し、更に膜厚調整部は塗布
    進行方向の長さが施工後の路面標示の厚みの30%〜4
    00%であることを特徴とする請求項4記載の路面標示
    施工装置。
  6. 【請求項6】 前記流動状態を制御するための構造は塗
    料当接部及び膜厚調整部であり、塗料当接部はエッジプ
    レートとの当接部が、エッジプレート側に上方に向かう
    斜面を形成し、膜厚調整板はエッジプレートとの当接部
    が後方に向かう斜面を形成したことを特徴とする請求項
    4または5記載の路面標示施工装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6412957B1 (en) 1999-03-26 2002-07-02 3M Innovative Properties Company Pavement marking article and method of producing
JP2007132020A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Osaki Industry Co Ltd 路面標示施工装置及び路面標示施工方法
CN107975220A (zh) * 2017-11-24 2018-05-01 福州皇家地坪有限公司 地坪印制用双色喷涂印花双用机器及其工作方法

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