JP2003278110A - 路面標示及び滑り止め面舗装の施工装置 - Google Patents

路面標示及び滑り止め面舗装の施工装置

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JP2003278110A
JP2003278110A JP2002088165A JP2002088165A JP2003278110A JP 2003278110 A JP2003278110 A JP 2003278110A JP 2002088165 A JP2002088165 A JP 2002088165A JP 2002088165 A JP2002088165 A JP 2002088165A JP 2003278110 A JP2003278110 A JP 2003278110A
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shutter
construction
opening
pavement
hopper
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JP2002088165A
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Shigeaki Ikeda
樹昭 池田
Hidekazu Takeishi
英和 武石
Osamu Hamamatsu
修 濱松
Masaru Matsushita
勝 松下
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SEITOO KK
Original Assignee
SEITOO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開口部が閉鎖された状態で塗料が流出してし
まうことがなく、更に低温環境においても安定した施工
を行うことにより、路面標示及び滑り止め面舗装を効率
的に施工することのできる、新規な路面標示及び滑り止
め面舗装の施工装置の開発を技術課題とした。 【解決手段】 シャッタ12の閉鎖端12Cが、膜厚調
整板10を支持するすり板70の下方に位置する状態で
閉鎖されるものであり、すり板70の閉鎖端70Cと、
シャッタ12の閉鎖端12Cとの接触部分は、線接触状
態となるように構成されていることを特徴として成り、
開口部7Hを閉鎖すべくシャッタ12をすり板70に近
づける際に、骨材B等は、すり板70における閉鎖端7
0Cとシャッタ12における閉鎖端12Cとの線接触部
分よりも前方側の空間へ逃げることができ、すり板70
とシャッタ12との間に挟まってしまうことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雨天夜間時に視認
可能であり、且つスリップ防止効果を奏する路面標示及
び滑り止め面舗装に関するものであり、特に美観に優れ
た路面標示及び滑り止め面舗装を効率的に施工すること
ができる施工装置並びにこの装置を用いた路面標示及び
滑り止め面舗装の施工方法に係るものである。
【0002】
【発明の背景】従来より、道路、駐車場等のアスファル
ト面またはコンクリート面には、交通安全を図るための
施工として、路面標示あるいは滑り止めのための面舗装
が施されている。これら路面標示や滑り止めのための面
舗装(以下滑り止め面舗装と呼ぶ。)は、その機能をよ
り発揮させるため、例えば道路表示にあっては夜間の視
認性の向上が求められ、また滑り止め面舗装にあっては
より大きな滑り止め効果の向上が求められている。そし
てこれら何れの手法も、その塗料中に比較的粒径の大き
な骨材を混入することにより対応する傾向にあるが、こ
のような機能向上に伴う塗料性状の変化に応じて、施工
装置、施工方法ともそれに適した手法の開発が求められ
てきている。
【0003】ところで装置自体の価格、実用性等を考慮
すると、種々ある施工装置のうち、スクリュード方式と
言われるものが実用的に評価できるが、この装置を用い
るにしても、前述のような粒径が増大した骨材等を混入
された塗料が用いられるとなると解決すべき問題があ
り、特に現場環境の多様性に対応することや、より厳密
な施工を行うための更なる改良が求められている。
【0004】具体的には、上記スクリュード方式を実施
するための施工装置1′は、ホッパ7′の上部に形成し
たスリッタ5′を加熱することにより、ホッパ7′内に
位置する塗料Pの溶融状態を維持するようにしたもので
あるが、気温及び路面温度が低下する冬季や寒冷地にお
いては、塗料P′の温度が充分に上がらず粘度が上昇し
てしまい、この結果前記エッジプレート11′及び膜厚
調整板10′との抵抗により路面標示RSのエッジ部分
が波打ってしまい、美観が低下してしまう。
【0005】また図4に示すように、施工終了後シャッ
タ12′を閉めようとする際に、このシャッタ12′と
すり板70′との間や、シャッタ12′と膜厚調整板1
0′との間に骨材B′やこのものの破片等が挟まってし
まい、シャッタ12′が完全に閉まらず、ここから塗料
P′が漏出してしまうことがあった。この結果、不用意
に路面GL′や路面標示RS′を汚してしまった場合に
は、補修作業や清掃作業を要することとなり、施工作業
の効率が低下してしまうこともあった。
【0006】
【開発を試みた技術課題】本発明はこのような背景を認
識して成されたものであって、開口部が閉鎖された状態
で塗料が流出してしまうことがなく、更に低温環境にお
いても安定した施工を行うことにより、路面標示及び滑
り止め面舗装を効率的に施工することのできる、新規な
路面標示及び滑り止め面舗装の施工装置の開発を技術課
題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
路面標示及び滑り止め面舗装の施工装置は、塗料または
舗装材を収容するホッパと、このホッパの下部に設けら
れる開口部を開閉するシャッタと、前記開口部の両側部
に位置するエッジプレートと、前記開口部の後方に位置
する膜厚調整板とを具えて成り、前記開口部から流出す
る塗料または舗装材を施工面に対して塗布する施工装置
において、前記ホッパにおける開口部が閉鎖されるに当
たっては、シャッタの閉鎖端が、前記膜厚調整板を支持
するすり板の下方に位置する状態で閉鎖されるものであ
り、且つ前記すり板の閉鎖端と、シャッタの閉鎖端との
接触部分は、線接触状態となるように構成されているこ
とを特徴として成るものである。この発明によれば、開
口部を閉鎖すべくシャッタをすり板に近づける際に、骨
材、ガラスビーズやこれらの破片は、すり板における閉
鎖端とシャッタにおける閉鎖端との線接触部分よりも前
方側の空間へ逃げることができ、すり板とシャッタとの
間に挟まってしまうことがない。
【0008】また請求項2記載の路面標示及び滑り止め
面舗装の施工装置は、前記要件に加え、前記すり板にお
ける閉鎖端は、側面視において後方に向けて下降する下
端傾斜面が形成されていることを特徴として成るもので
ある。この発明によれば、すり板を垂直状態に設けたと
きに、すり板における閉鎖端とシャッタにおける閉鎖端
との接触部分を線接触状態とすることができる。このた
め既存の施工装置の改変を行う場合には、すり板の交換
のみで対応することができる。
【0009】更にまた請求項3記載の路面標示及び滑り
止め面舗装の施工装置は、前記要件に加え、前記シャッ
タおける閉鎖端は、側面視において、上方から下方に向
けて膜厚調整板から逃げるような後端傾斜面が形成され
ていることを特徴として成るものである。この発明によ
れば、開口部を閉鎖すべくシャッタをすり板に近づける
際に、骨材、ガラスビーズやこれらの破片はシャッタと
膜厚調整板との間から下方に逃げることができ、シャッ
タと膜厚調整板との間に挟まってしまうことがない。
【0010】更にまた請求項4記載の路面標示及び滑り
止め面舗装の施工装置は、塗料または舗装材を収容する
ホッパと、このホッパの下部に設けられる開口部を開閉
するシャッタと、前記開口部の両側部に位置するエッジ
プレートと、前記開口部の後方に位置する膜厚調整板と
を具えて成り、前記開口部から流出する塗料または舗装
材を施工面に対して塗布する施工装置において、前記エ
ッジプレートを直接加熱するためのバーナを具えたこと
を特徴として成るものである。この発明によれば、ホッ
パ内に位置する溶融状態の塗料または舗装材との接触面
積よりも、外気との接触面積の方が広く、放熱板のよう
に作用してしまうエッジプレートの温度低下を防ぎ、塗
料または舗装材の良好な溶融状態を維持することができ
る。そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段とし
て前記課題の解決が図られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の施工装置1について
図面に基づいて説明し、次いでこのものの使用状態につ
いて説明する。施工装置1はアスファルト、コンクリー
ト等の路面GLに対して、中央線(幅約15cm)、横
断歩道(幅約45cm)等の路面標示RSの原料である
塗料P(溶剤型、水性、熱溶融型、多液反応型、一液反
応型等)を塗布するためのスクリュード方式の機器であ
る。この実施の形態では一例として、図1に示すいわゆ
る手引きタイプの施工装置1について説明する。因みに
この図1における左側が施工装置1の進行方向であるた
め、この方向を前方と定義し、その逆側である右側を後
方と定義する。
【0012】このような前記施工装置1は、金属部材を
適宜組み合わせて成るフレーム2に対して、前方上端部
にハンドル3を具え、下部両側四カ所に車輪4を具え、
前方の車輪4の上方にガスボンベ6を具え、中心付近に
ホッパ7を具え、更に後端部に散布機8を具えて成る。
また前記ホッパ7の下部にはスリッタ5を形成し、更に
これらホッパ7及びスリッタ5にガスバーナ60を臨ま
せて具える。以下、施工装置1を構成する前記諸部材に
ついて詳細に説明する。
【0013】まず前記ホッパ7について説明するとこの
ものは、路面標示RSまたは滑り止め面舗装Sの原材料
である塗料P、骨材B、大粒径ガラスビーズGを収容す
るためのバケット状の容器であり、ガスバーナ60によ
り加熱され、塗料Pを溶融状態で保持するものであるた
め、適宜金属素材により形成される。そして図1、2に
拡大して示すように、後方下端部に原材料を排出するた
めの開口部7Hを形成し、この開口部7Hに至る前方側
の壁面を後方に向かって下降する斜面として、原材料を
開口部7Hに導く構成とする。またホッパ7の後方側の
壁面下部、すなわち後述する膜厚調整板10の取り付け
個所となる部分を、着脱可能なすり板70によって構成
するものであり、この実施の形態では、前記すり板70
における下端部分であり、後述するシャッタ12との接
触個所となる閉鎖端70Cにおける下端面を、側面視に
おいて後方に向けて下降する下端傾斜面S70とした。
この下端傾斜面S70における傾斜度は、一例として前
後寸法8mmに対して0.5mm下降するものとした。
なお図1、2中においては視認し易いように傾斜度を高
くしたものを示している。なお前記ガスバーナ60の設
置態様については後ほど詳しく説明する。
【0014】次に前記スリッタ5について説明するとこ
のものは、原材料たる塗料Pの排出機構であり、膜厚調
整板10、エッジプレート11及びシャッタ12を具え
て成る。前記エッジプレート11は矩形金属板の、一辺
の両端の角を切り欠いて成る一例として六角形の板状部
材であり、長手方向の寸法は図2に示すようにホッパ7
における開口部7Hの前後寸法よりも長く設定する。そ
して図3(a)に示すように二枚のエッジプレート11
が、ホッパ7の外壁両側部に、このホッパ7の下端部か
ら突出した状態で取り付けられる。また前記エッジプレ
ート11の下面は路面GLと接触するものであり、この
接触部分は、摩擦により摩耗しやすいため、特に硬度の
高い金属をロウ付けする等して交換自在とする。また前
記エッジプレート11を基準位置よりも上方に移動可能
に構成するようにしてもよい。
【0015】また前記ホッパ7の後方面には、二枚のエ
ッジプレート11に挟まれた状態で膜厚調整板10を具
えるものである。従って図3(a)に示すように路面G
L、膜厚調整板10及び二枚のエッジプレート11によ
って路面標示RSの断面形状を形成することとなる。前
記膜厚調整板10は一例として鋼材を削り出して形成し
た断面視略L字状の板状部材である。この膜厚調整板1
0の断面形状のうち、L字の底辺の下面部分を膜厚調整
部10a、L字の屈曲端の垂直部を塗料当接部10b、
L字の垂直面であり屈曲側の面を取付面10cと定義す
る。そしてこの取付面10cには、ボルト孔10dを一
例として二カ所に穿設する。またこのボルト孔10dに
ついては、長穴状とすることにより、膜厚調整板10の
上下方向の取り付け位置を変更可能にしてもよい。
【0016】次に前記シャッタ12について説明する
と、このものは図1、2に示すようにホッパ7の開口部
7Hを開閉するための板状部材であり、開口部7H全域
を下側から覆うようにして前後方向に摺動自在に設けら
れ、適宜レバー9の操作によりクランク機構を駆動する
ことにより前後に摺動して開口部7Hの開閉を行うもの
である。なおこの実施の形態では、開口部7Hが開放さ
れた状態でのすり板70とシャッタ12との距離が15
mm以上となるように設定し、塗料Pの温度が低い場合
であっても塗料Pの充分な流出が確保できるようにし
た。これにより施工装置1の移動速度を遅くすることな
く施工を行うことができるものである。
【0017】また塗料Pの後方への排出を滑らかにする
ために、途中で屈曲して後方に下る斜面を形成する。更
にまたシャッタ12の後方下部に突起部12aを設ける
ものであり、一例としてシャッタ12の長手方向全域に
わたって断面台形状のものを形成した。
【0018】更にシャッタ12における後端部分であ
り、前記すり板70との接触個所となる閉鎖端12Cに
おける後端面に、側面視において上方から下方に向けて
膜厚調整板10から逃げるような後端斜面S12を形成
するものであり、この後端斜面S12の傾斜度は、一例
として上下寸法4mmに対して3mm逃げるものとし
た。なお図1、2中においては視認し易いように、傾斜
度を高くしたものを示している。
【0019】そしてこのような構成を採ることにより、
前記ホッパ7における下部開口部7Hは、シャッタ12
の閉鎖端12Cが膜厚調整板10を支持するすり板70
の下方に位置する状態で閉鎖されるものであり、且つ前
記すり板70の閉鎖端70Cと、シャッタ12の閉鎖端
12Cとの接触部分は図2(a)に示すように線接触状
態となる。なお図2(c)に示すように、シャッタ12
における閉鎖端12Cの上面を前方に向けて下降する傾
斜面S120とすることにより、前記すり板70下端面
と、シャッタ12後端部との接触部分が線接触状態とな
るように構成することもできる。なお前記スリッタ5
は、適宜のリンク機構等によって昇降自在に構成するこ
ともできる。
【0020】ここで前出のガスバーナ60の設置態様に
ついて詳しく説明する。従来より、ホッパ7をガスバー
ナ60によって加熱することにより、塗料Pを溶融状態
で保持することは行われており、図3(a)に示すよう
にスリッタ5の前後、具体的には前記ホッパ7並びにす
り板70付近にそれぞれバーナヘッド61、62の噴出
口を臨ませて具えているものである。これらバーナヘッ
ド61、62としては一例として直線状の棒バーナが適
用されるものであり、ホッパ7の左右方向略全域を加熱
できるようにした。また本発明では、図3(b)に示す
ように前記エッジプレート11を直接加熱するためのバ
ーナヘッド63、64を具えるものであり、左右のエッ
ジプレート11L、11Rにそれぞれバーナヘッド6
3、64の噴出口を臨ませて具える。なおこれらバーナ
ヘッド61、62、63及び64には、配管65を通し
て前記ガスボンベ6から燃料ガスが供給されるものであ
る。
【0021】次に散布機8について説明すると、このも
のはスリッタ5の後方に設けられるものであり、容器内
に収容された粒径106μm〜850μm程度の球状の
小粒径ガラスビーズGSを、路面GLに塗布された塗料
Pの幅方向全域にわたって散布する機器である。この散
布にあたっては詳細な説明は省略するが自然落下方式と
強制落下方式とがあり、この実施の形態においては車輪
4の回転によって散布機構を駆動し、車輪4と連動させ
て施工装置1が実際に塗料Pを塗布しているときだけ散
布を行う、強制落下方式のものを採用する。
【0022】本発明の路面標示及び滑り止め面舗装の施
工装置1は、一例として上記のように構成されるもので
あり、以下この装置を用いた路面標示RS及び滑り止め
面舗装Sの施工態様について説明する。ここでこの説明
に先立って、路面標示RS及び滑り止め面舗装Sの原材
料について説明しておく。
【0023】前記路面標示RSとは、アスファルト、コ
ンクリート等の路面GLに記された中央線、横断歩道、
制限速度標示等の道路標示あるいは駐車場等の表面に記
された駐車区画線等であり、大半が白色または黄色のも
のである。また前記滑り止め面舗装Sとは、道路等のカ
ーブ地点、下り坂、交差点等において雨天時等のスリッ
プ事故防止を目的として、一定範囲の面内全域にわたっ
て施される舗装形態であって、アスファルト、コンクリ
ート等の路面GLに舗装材Pと骨材Bを一体的に密着形
成することで凹凸面(平均厚さ約3mm)を構成したも
のである。このような滑り止め面舗装Sは高いすべり抵
抗値を有するものであり、本実施の形態に示す滑り止め
面舗装Sのすべり抵抗値は、乾燥状態で100BPN、
湿潤状態で80BPNである。
【0024】そして溶融状態で流動性を有する粘結剤、
可塑剤、充填剤、顔料等を成分とする塗料Pに、骨材B
及び大粒径ガラスビーズGを混入したものを、路面GL
等の施工面に塗布した後、表面に小粒径ガラスビーズG
Sを散布し、その後冷却とともに凝固して形成される。
【0025】前記粘結剤としては一例として熱溶融型
(軟化点90℃〜100℃)の石油樹脂を用いるが、溶
剤型、多液反応型、一液反応型等適宜の種別を選択して
もよい。また可塑剤としては植物油、鉱物油、液状合成
ゴム等を用いる。更にまた充填剤としては炭酸カルシウ
ム、タルク等を用いる。更にまた顔料としては二酸化チ
タン(白色)、耐熱黄鉛(黄色)等、所望の彩色に応じ
た素材を用いる。
【0026】また前記大粒径ガラスビーズGはガラスを
素材とした球状物であり、路面標示RSにあっては粒径
850μm〜1500μm程度のものを用い、一方、滑
り止め面舗装Sにあっては粒径850μm〜3000μ
m程度のものを用いる。また前記小粒径ガラスビーズG
Sはガラスを素材とした球状物であり、粒径106μm
〜850μm程度の球状物である。これらは大粒径ガラ
スビーズG及び小粒径ガラスビーズGSは屈折率が1.
9〜2.5程度であるため、光が当たったときに再起反
射を引き起こすものである。なお大粒径ガラスビーズG
の周りに小粒径ガラスビーズGSをあらかじめ接着し、
複合ガラスビーズとして用いてもよい。
【0027】また前記骨材Bとしては岩石、焼成物等の
破砕物が用いられるが、この実施の形態では一例として
セラミックスの破砕物を用いる。骨材Bは、路面標示R
Sにあっては粒径500μm〜1500μm程度のもの
を用い、一方、滑り止め面舗装Sにあっては粒径500
μm〜3000μm程度のものを用いる。これら大粒径
ガラスビーズG、小粒径ガラスビーズGS及び骨材Bは
適宜の粒径のものを使用できるが、施工装置1は膜厚調
整板10によって路面標示RS及び滑り止め面舗装Sの
膜厚を決定するため、路面標示RS及び滑り止め面舗装
Sの膜厚よりも大径のものは使用できない。
【0028】そして施工現場においては通常、上述した
熱溶融型の塗料Pをトラックの荷台等に具えた溶融炉に
よって施工に必要な量をあらかじめ加熱溶融しておき、
施工装置1に適宜小分けをして施工を進めていく。
【0029】以下、アスファルト等の路面GLに対して
新たに路面標示RSを塗布する施工態様を例に挙げて説
明を行う。まずアスファルト等の路面GLに対して新た
に路面標示RSを塗布する施工方法(通常施工)の実施
の形態について説明する。施工の準備として例えば中央
線等の白線を引く場合、施工面たる路面GLに対してあ
らかじめマーキングをし、更にプライマーを散布してお
く。次いで施工装置1におけるホッパ7に対して、トラ
ックの荷台等に具えた溶融炉から大粒径ガラスビーズG
及び骨材Bを混入した溶融状態の塗料Pを投入する。こ
のときガスボンベ6から供給されるガスをバーナヘッド
61及び62で燃焼させ、この熱によりホッパ7及びス
リッタ5を加熱して、ホッパ7内のすべての塗料Pを使
い切るまで溶融状態を保つようにする。特にエッジプレ
ート11は、溶融状態にある塗料Pとの接触面積より
も、外側面において外気に触れる面積の方が大きいた
め、気温及び路面温度が低下する冬季や寒冷地において
は、このエッジプレート11が放熱板のように作用して
しまい、この結果塗料Pの温度が充分に上がらずに粘度
が上昇してしまうことがあった。しかしながら本発明に
よれば、バーナヘッド63及び64によってエッジプレ
ート11を直接加熱するため、塗料Pの良好な溶融状態
を維持することができ、粘度の上昇を招いてしまうこと
がない。
【0030】次に施工装置1を被施工面たる路面GLに
対して臨ませた状態のホッパ7下部の様子を図2(a)
に示す。この状態では、ホッパ7の開口部7Hの外壁両
側部にそれぞれ取り付けられた二枚のエッジプレート1
1の底面が路面GLと接触している。そしてレバー9の
操作によりシャッタ12を前方に摺動させ、ホッパ7の
開口部7Hを開放状態とすると、ホッパ7内の塗料Pは
ここから排出され、路面GLに当接する。
【0031】そして作業者がハンドル3を掴持して下が
りながら、(手引きしながら)施工装置1を前方に進行
させると、塗料Pは図2(b)に示すように路面GLに
塗布される。この塗布においては、塗料Pは図3に示す
ように二枚のエッジプレート11によって幅寸法が決定
され、また膜厚調整板10により厚さが決定される。
【0032】その後、施工装置1の進行に伴い、路面G
Lに塗布された塗料P上に散布機8が位置し、ここから
小粒径ガラスビーズGSが塗料Pの表面に均等に散布さ
れる。やがて塗料Pは温度の低下とともに硬化し、路面
標示RSの一例である中央線を形成するのである。そし
て予定された範囲の路面GLに対する施工が終了した時
点で、前記シャッタ12を閉めて開口部7Hを閉鎖す
る。このとき本発明によれば、すり板70における閉鎖
端70Cと、シャッタ12における閉鎖端12Cとの接
触部分が線接触状態となるように構成してあり、特にす
り板70における下端傾斜面S70を、側面視において
後方に向けて下降する斜面としたため、骨材B、大粒径
ガラスビーズG及びこれらの破片は前方側の空間へ逃げ
ることができ、シャッタ12とすり板70との間にこれ
らが噛み込まれてしまうことを回避することができる。
また骨材B、大粒径ガラスビーズG及びこれらの破片は
シャッタ12と膜厚調整板10との間から下方に逃げる
ことができ、シャッタと膜厚調整板との間に挟まってし
まうことがない。この結果シャッタ12による開口部7
Hの閉鎖を完全に行うことができ、塗料Pの漏出を防ぐ
ことができ、不用意に路面GLを汚してしまうようなこ
とがない。
【0033】
【他の実施の形態】本発明の施工方法は以上述べたよう
な構成を基本の実施の形態とするものであるが、本発明
の技術的思想に基づき以下に示すような形態を採ること
もできる。まず上述した基本となる実施の形態では、本
発明の施工装置1を用いて路面標示RSを施工する態様
について説明したが、施工装置1を、道路のおけるカー
ブ地点、下り坂等に施されるノンスリップ施工の一例で
ある滑り止め面舗装Sの施工に適用することもできる。
この場合、特に広面積に渡って塗料Pの塗布を行うた
め、開口部7Hの詰まり並びに塗料Pの粘度増大が発生
してしまった場合には、著しく施工効率の低下を招いて
しまうが、本発明の施工装置1を用いることにより、こ
のような施工効率の低下を招いてしまうことがない。
【0034】また上述した基本となる実施の形態におい
ては手引きタイプの施工装置1を用いたが、施工原理を
同一とする手押しタイプの施工装置1を本発明の適用対
象として用いることもできる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、雨天夜間時に視認可能
であり、且つスリップ防止効果を奏する路面標示RSを
スクリュード方式によって施工するにあたり、開口部7
Hが閉鎖された状態で塗料Pが流出してしまうことがな
く、更に低温環境においても安定した施工を行うことに
より、路面標示RS及び滑り止め面舗装Sを効率的に施
工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工装置の使用状態を示す一部拡大し
て示す側面図である。
【図2】施工時のスリッタの部分を拡大して示す縦断側
面図並びに路面標示を示す斜視図である。
【図3】ガスバーナの設置個所を示す側面図及び背面図
である。
【図4】従来の施工装置を用いた補修施工時のスリッタ
部分を拡大して示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 施工装置 2 フレーム 3 ハンドル 4 車輪 5 スリッタ 6 ガスボンベ 60 ガスバーナ 61 バーナヘッド 62 バーナヘッド 63 バーナヘッド 64 バーナヘッド 65 配管 7 ホッパ 7H 開口部 70 すり板 70C 閉鎖端 8 散布機 9 レバー 10 膜厚調整板 10a 膜厚調整部 10b 塗料当接部 10c 取付面 10d ボルト孔 11 エッジプレート 11L エッジプレート 11R エッジプレート 12 シャッタ 12a 突起部 12C 閉鎖端 B 骨材 G 大粒径ガラスビーズ GS 小粒径ガラスビーズ GL 路面 P 塗料(舗装材) RS 路面標示 S 滑り止め面舗装 S12 後端傾斜面 S120 傾斜面 S70 下端傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 勝 静岡県静岡市松富2丁目3−6 Fターム(参考) 2D051 AA08 AD01 AF01 AF06 AF07 AF14 AF17 AG03 AG04 AG11 AH02 EA06 EB04 EB06 2D052 AB01 AD13 BA20 BD03 DA14 DA22 2D053 AB02 AD03 EA11 EA13 EA14 EA23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料または舗装材を収容するホッパと、
    このホッパの下部に設けられる開口部を開閉するシャッ
    タと、前記開口部の両側部に位置するエッジプレート
    と、前記開口部の後方に位置する膜厚調整板とを具えて
    成り、前記開口部から流出する塗料または舗装材を施工
    面に対して塗布する施工装置において、前記ホッパにお
    ける開口部が閉鎖されるに当たっては、シャッタの閉鎖
    端が、前記膜厚調整板を支持するすり板の下方に位置す
    る状態で閉鎖されるものであり、且つ前記すり板の閉鎖
    端と、シャッタの閉鎖端との接触部分は、線接触状態と
    なるように構成されていることを特徴とする路面標示及
    び滑り止め面舗装の施工装置。
  2. 【請求項2】 前記すり板における閉鎖端は、側面視に
    おいて後方に向けて下降する下端傾斜面が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の路面標示及び滑り止
    め面舗装の施工装置。
  3. 【請求項3】 前記シャッタおける閉鎖端は、側面視に
    おいて、上方から下方に向けて膜厚調整板から逃げるよ
    うな後端傾斜面が形成されていることを特徴とする請求
    項1または2記載の路面標示及び滑り止め面舗装の施工
    装置。
  4. 【請求項4】 塗料または舗装材を収容するホッパと、
    このホッパの下部に設けられる開口部を開閉するシャッ
    タと、前記開口部の両側部に位置するエッジプレート
    と、前記開口部の後方に位置する膜厚調整板とを具えて
    成り、前記開口部から流出する塗料または舗装材を施工
    面に対して塗布する施工装置において、前記エッジプレ
    ートを直接加熱するためのバーナを具えたことを特徴と
    する路面標示及び滑り止め面舗装の施工装置。
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