JPH092790A - 二柱式車両用リフト - Google Patents

二柱式車両用リフト

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JPH092790A
JPH092790A JP17668095A JP17668095A JPH092790A JP H092790 A JPH092790 A JP H092790A JP 17668095 A JP17668095 A JP 17668095A JP 17668095 A JP17668095 A JP 17668095A JP H092790 A JPH092790 A JP H092790A
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JP
Japan
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lift
lifts
detection sensors
lowering
raising
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Application number
JP17668095A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yanagisawa
武史 柳澤
Keisuke Kobayashi
敬助 小林
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Banzai Industries Ltd
Original Assignee
Banzai Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対のリフトを機械的には連結することな
く、昇降量に所定の差が生じた場合、これを危険と判断
してリフトの昇降を強制的に停止することができるよう
になる。 【構成】 上昇用手動スイッチと下降用手動スイッチと
を有した手動コントローラ一で昇降するようになした一
対のリフトに、リフトの昇降量を電気信号として出力す
る昇降量検出センサーと、リフトの設定上昇端を電気信
号として出力する上昇端検出センサーと、リフトの設定
下降端を電気信号として出力する下降端検出センサーと
を夫々設け、両昇降量検出センサーと、両上昇端検出セ
ンサーと、両下降端検出センサーとは、制御盤P2に連
結して、両リフトが最下端又は最上端に達する両昇降量
検出センサーの比較差をゼロにリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対のリフト(通常、
車両の左右方向に対設される)で車両を昇降するように
なした二柱式車両用リフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のごとき二柱式車両用リフト
は、偏荷重が加わる等の理由で両リフトの昇降量に差を
生ずることがあり、この両リフトの昇降量の差が所定以
上となると、上昇した車両が傾き落下する危険を有する
ので、常に両リフトが同調して昇降するようになしてあ
り、通常は両リフトの昇降部どうしを偏荷重に抗する強
度を有した横桟等で機械的に連結してある。
【0003】例えば、車両の荷重を直接受ける受け台と
称している載荷台どうしを横桟で連結するとこの横桟が
車両の下面を塞ぎ、車両の整備点検に支承となる課題を
有している。そこで、両リフトの載荷台より夫々棒を吊
り下げ、この両棒の下端を横桟で連結したり、上記棒に
代えラックを夫々吊り下げて、両ラックには両端にこの
ラックに噛合するギヤを固着したシャフトで連結するよ
うなものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の両リフ
トの昇降部どうしを横桟等で機械的に連結した二柱式車
両用リフトは、一対のリフトを一体的に連結してあるの
で、大型となって重量が大きくなり、製造、運搬、保
存、設置等がいずれも大型重量物を取り扱うため煩雑で
あるという課題を有していた。
【0005】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
されたもので、一対のリフトを機械的には連結すること
なく、昇降量に所定の差が生じた場合、これを危険と判
断してリフトの昇降を強制的に停止することができるよ
うになした二柱式車両用リフトを提供することを目的と
したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的に沿い、先述
特許請求の範囲を要旨とする本発明の構成は前述課題を
解決するために、上昇用手動スイッチSW1と下降用手
動スイッチSW2とを有した手動コントローラ一P1で
昇降するようになした一対のリフト10,10に、リフ
トの昇降量を電気信号として出力する昇降量検出センサ
ー2と、リフトの設定上昇端を電気信号として出力する
上昇端検出センサー3と、リフトの設定下降端を電気信
号として出力する下降端検出センサー4とを夫々設け、
上記両昇降量検出センサー2,2と、両上昇端検出セン
サー3,3と、両下降端検出センサー4,4とは、 上昇端検出センサー3,3が、リフト10,10が
上昇終端まで上昇したことを検知すると、上昇終端まで
上昇した側のリフト10の上昇を抑止し、 下降端検出センサー4,4が、リフト10,10が
下降終端まで下降したことを検知すると、下降終端まで
下降した側のリフト10の下降を抑止し、 両昇降量検出センサー2,2の検出値を比較し、そ
の値の差が所定以上となると両リフト10,10の昇降
を手動コントローラ一P1よりの信号の入力にかかわら
ず強制的に停止し、 両上昇端検出センサー3,3が共に両リフト10,
10の上昇終端を検知するか、両下降端検出センサー
4,4が共に両リフト10,10の下降終端を検知する
かのいずれか一方または双方で、上記両昇降量検出セン
サー2,2の検出値の比較差をゼロに戻す、以上の乃
至の機能を有した制御盤P2に連結してなる技術的手
段を講じたものである。
【0007】また、「請求項2」の発明は、シリンダー
11内に上部がこのシリンダー11の蓋11aを貫通し
て昇降自在に配した昇降ロッド12を収納し、さらにこ
のシリンダー11内に上部が蓋11aを貫通し所定の範
囲で昇降可能となした螺子棒13を前記昇降ロッド12
と平行に収納し、該螺子棒13に螺合するボールナット
14と昇降ロッド12との下部とを連結アーム15で連
結し、上記螺子棒13のシリンダー11の蓋11aより
上方に貫出した部位に正逆転モータ19によって回転す
るウオーム16に噛合するウオームギヤ17とスリット
盤18とを固定し、前記連結アーム15にはその上端を
蓋11aに開穿した通孔11bより出入可能となした棒
20を立設してなるリフト10を一対対設し、上記両リ
フト10,10の螺子棒13の上方には螺子棒13の上
昇によって作動するリミットスイッチ等からなる下降端
検出センサー4を、上記通孔11b,11bの上方には
棒20によって作動するリミットスイッチ等からなる上
昇端検出センサー3を夫々設け、さらに前記スリット盤
18,18の近傍には該スリット盤18のスリット部の
通過数を電気信号として検出する昇降量検出センサー2
を夫々設け、さらに、上記両リフト10,10へ上昇信
号を出力する上昇用手動スイッチSW1と、同じく上記
両リフト10,10へ下降信号を出力する下降用手動ス
イッチSW2とを有した手動コントローラ一P1を設
け、上記一対の昇降量検出センサー2,2と一対の上昇
端検出センサー3,3と一対の下降端検出センサー4,
4とは、 上昇端検出センサー3,3が、リフト10,10が
上昇終端まで上昇したことを検知すると、上昇終端まで
上昇した側の正逆転モータ19がリフト10を上昇方向
へ回転するための通電を遮断し、 下降端検出センサー4,4が、リフト10,10が
下降終端まで下降したことを検知すると、下降終端まで
下降した側の正逆転モータ19がリフト10を下降方向
へ回転するための通電を遮断し、 両昇降量検出センサー2,2の検出値を比較し、そ
の値の差が所定以上となると両モータ19,19への通
電を手動コントローラ一P1よりの信号の入力にかかわ
らず強制的に遮断し、 両上昇端検出センサー3,3が共に両リフト10,
10の上昇終端を検知するか、両下降端検出センサー
4,4が共に両リフト10,10の下降終端を検知する
かのいずれか一方または双方で、上記両昇降量検出セン
サー2,2の検出値の比較差をゼロに戻す、以上の乃
至の機能を有した制御盤P2に連結してなる技術的手
段を講じたものである。
【0008】
【作用】それ故、本発明二柱式車両用リフトは、昇降量
検出センサー2,2を設けてなるので両リフトの昇降量
の差を検出できる作用を有し、さらにはその差が所定以
上となると、危険と判断して昇降を停止できる作用を呈
する。
【0009】しかし、上記判断は制御盤Pで電気的信号
として比較されるので、昇降量検出センサー2,2より
の信号は昇降を繰り返す度に順次加算されつつ比較され
るので、わずかな昇降差が順次加算され、実際には昇降
差が小さいにもかかわらず、比較値の差のみがしだいに
大きくなることがある。しかし、本発明では両上昇端検
出センサー3,3が共に両リフト10,10の上昇終端
を検知するか、両下降端検出センサー4,4が共に両リ
フト10,10の下降終端を検知するかのいずれか一方
または双方で、上記両昇降量検出センサー2,2の検出
値の比較差をゼロに戻すことで、リフトの機械的基準点
(ゼロ)と電気的基準点(ゼロ)を合致させる作用を呈
するものである。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図中、10がリフトで、このリフト1
0は一対が対設して使用されるようになしてあるのは従
来の二柱式リフト(ツインリフトとも称する)と同じで
ある。
【0011】上記リフトは、従来公知な油圧式、または
従来公知な機械式のいずれの方式にものを使用してもよ
いが、本実施例および「請求項2」の発明では、モータ
駆動による機械方式のリフトを採用している。
【0012】すなわち、本実施例および「請求項2」の
発明のリフト10は、シリンダー11内に上部がこのシ
リンダー11の蓋11aを貫通して昇降自在に配した昇
降ロッド12を収納し、さらにこのシリンダー11内に
上部が蓋11aを貫通し所定の範囲で昇降可能となした
螺子棒13を前記昇降ロッド12と平行に収納し、該螺
子棒13に螺合するボールナット14と昇降ロッド12
との下部とを連結アーム15で連結し、上記螺子棒13
のシリンダー11の蓋11aより上方に貫出した部位に
正逆転モータ19によって回転するウオーム16に噛合
するウオームギヤ17とスリット盤18とを固定し、前
記連結アーム15にはその上端を蓋11aに開穿した通
孔11bより出入可能となした棒20を立設してなる。
【0013】なお、上記ウォームギヤ17は螺子棒13
に連結されて、モータ19によってウオーム16とウオ
ームギヤ17とを介して該螺子棒13が回転するように
なしてあるのは無論であるが、ウォームギヤ17と螺子
棒13との連結部にはキー連結によって相互に回転は不
能であるが昇降は所定の範囲で可能となしてある。
【0014】すなわち、上記正逆転モータ19を回転す
るとウォーム16、ウォームギヤ17を介して螺子棒1
3が回転する。すると、この螺子棒13に螺合するボー
ルナット14は螺進退によって昇降することになる。そ
して、ボールナット14が昇降するとこれに連結アーム
15で連結する昇降ロッド12も共に昇降するものであ
る。なお本願では正逆転モータ19を正転すると昇降ロ
ッド12が上昇し、正逆転モータ19が逆転すると昇降
ロッド12は下降するものとし、該正逆転モータ19の
正逆転はこの正逆転モータ19への通電電流を切り換え
る等の従来公知な方法で行えばよい。
【0015】なお、上記シリンダー11内にはオイル3
0が充填してあるが、このオイル30は潤滑油、防錆用
として使用するもので、また、リフトが(正確には昇降
ロッド12等が)万が一にも急激に落下する事故に対し
ての緩衝材としても機能するためのものである。
【0016】また、「図1」中、P1は手動コントロー
ラ一で、この手動コントローラ一P1は上昇用手動スイ
ッチSW1と下降用手動スイッチSW2とを有してな
る。
【0017】上記手動コントローラ一P1は、両リフト
10.10を作業者が昇降操作するもので、上昇用手動
スイッチSW1を押すと両正逆転モータ19,19は正
転して、下降用手動スイッチSW2を押すと両正逆転モ
ータ19,19は逆転するようになしてあるのは従来と
同じである。なお、本実施例では、この上昇用手動スイ
ッチSW1と下降用手動スイッチSW2とは押している
間のみ回路が閉成するものを使用しているが、一度スイ
ッチが押されると手を離しても回路は閉成した状態を保
つものを使用してもよいが、この場合は、上昇用手動ス
イッチSW1と下降用手動スイッチSW2との回路を開
成するための停止用スイッチSW3を設けることが必要
である。
【0018】なお、図示実施例では、上記手動コントロ
ーラ一P1は後記する制御盤P2を介して電気的に両正
逆転モータ19,19に連結してなるが、両正逆転モー
タ19,19に電源制御回路を設けて、該手動コントロ
ーラ一P1は制御盤P2に連結することなく、この電源
制御回路に連結するようになしてもよいのは無論であ
る。
【0019】そして、両リフト10,10には、リフト
の昇降量を電気信号として出力する昇降量検出センサー
2と、リフトの設定上昇端を電気信号として出力する上
昇端検出センサー3と、リフトの設定下降端を電気信号
として出力する下降端検出センサー4とを夫々設けてあ
る。
【0020】上記昇降量検出センサー2としては、昇降
部の変位量を電気信号として検出するポテンションメー
タ等従来公知なものを使用すればよいが、本実施例及び
「請求項2」の発明では、螺子棒13のシリンダー11
の蓋11aより上方に貫出した部位にスリット盤18を
設け、このスリット盤18の近傍に該スリット盤18の
スリット部の通過数を電気信号として検出するものを使
用している。
【0021】すなわち、上記昇降量検出センサー2はリ
フトの昇降量を直接検出するのではなく、リフトを昇降
させるために回動した螺子棒13の回転量からリフト、
すなわち昇降ロッド12の昇降量を割り出している。な
お、上記スリット盤18は「図3」に最も明らかに示す
ごとく、放射状にスリットを設け、近接スイッチ、光電
素子、ホール素子等で該スリットの通過数をパルス信号
として検出するようになしたものを使用すればよい。
【0022】また、上記のリフトの設定上昇端を電気信
号として出力する上昇端検出センサー3と、リフトの設
定下降端を電気信号として出力する下降端検出センサー
4とはリフトの昇降で作動するリミットスイッチ等従来
公知なものを使用すればよい。
【0023】なお、上記上昇端検出センサー3と下降端
検出センサー4とはシリンダー11内に設けてもよい
が、本実施例ではシリンダー11内にオイル30を充填
してあるのでシリンダー11内には収納しずらいこと、
また保守点検の便宜上、シリンダー11の蓋11aの上
乃至上方に設置している。
【0024】そして、上記上昇端検出センサー3は、通
孔11b,11bの上方にリミットスイッチ等を固定し
リフトが上昇し、棒20がこの通孔11b,11bより
貫出することで、リミットスイッチの操作片が押されて
スイッチが閉成してリフトが設定した上端までに上昇し
たことを電気的に検出するようになしてある。
【0025】また上記下降端検出センサー4は、螺子棒
13の上方にリミットスイッチ等を固定し、螺子棒13
の上昇によって閉成して、リフトが設定した下端まで下
降したことを電気的に検出するようになしてある。すな
わち、モータ19乃至螺子棒13を逆転するとボールナ
ット14が下降するが、このボールナット14がシリン
ダー11の底面11a等(本実施例では底面11a上に
固定した軸受11b)にまで下降すると、それ以上ボー
ルナット14は下降不能となるので、螺子棒13がさら
に逆転すると今度は螺子棒13が上昇することになり、
この螺子棒13が上昇して下降端検出センサー4が閉成
することでリフトが下降端にまで下降したことが検知で
きるものである。
【0026】そして、上記両昇降量検出センサー2,2
と、両上昇端検出センサー3,3と、両下降端検出セン
サー4,4とは、 上昇端検出センサー3,3がリフト10,10の上
昇終端を検知すると、上昇終端まで上昇した側のリフト
10の上昇を抑止し、 下降端検出センサー4,4がリフト10,10の下
降終端を検知すると、下降終端まで下降した側のリフト
10の下降を抑止し、 両昇降量検出センサー2,2の検出値を比較し、そ
の値の差が所定以上となると両リフト10,10の昇降
を手動コントローラ一P1よりの信号の入力にかかわら
ず強制的に停止し、 両上昇端検出センサー3,3が共に両リフト10,
10の上昇終端を検知するか、両下降端検出センサー
4,4が共に両リフト10,10の下降終端を検知する
かのいずれか一方または双方で、上記両昇降量検出セン
サー2,2の検出値の比較差をゼロに戻す、以上の乃
至の機能を有した制御盤P2に連結してなる。
【0027】上記制御盤P2はA/D変換回路、カウン
ター回路、比較回路、電源切り換え回路等の組み合わせ
よりなる電気回路を使用して、従来技術で種々実現でき
るもので、まず、上昇端検出センサー3,3がリフト1
0,10の上昇終端を検知すると、上昇終端まで上昇し
た側のリフト10の上昇を抑止するようになしてある。
すなわち、図示実施例及び「請求項2」の発明では、上
昇端検出センサー3,3がリフト10,10の上昇終端
を検知するとそのリフトのモータ19がそれ以上正転で
きないようになすもので、具体的には、上昇端検出セン
サー3によって開閉する図示しないスイッチの常閉接点
側(上昇端検出センサー3が作動したとき開となる)と
前記上昇用手動スイッチSW1とを直列に連結するか、
同じく図示しないモータ19への電源制御回路で上昇端
検出センサー3よりの信号入力有無を判断して信号入力
のある場合はモータ19の正転方向への電流が遮断させ
るようになす等してあるのは従来も行われていたもので
ある。
【0028】また、制御盤P2は上記と同様にして、下
降端検出センサー4,4がリフト10,10の下降終端
を検知すると、下降終端まで下降した側のリフト10の
下降を抑止するようになしてあるのも従来と同じであ
る。
【0029】また、該制御盤P2は、両昇降量検出セン
サー2,2の検出値を比較し、その値の差が所定以上と
なると両リフト10,10の昇降を手動コントローラ一
P1よりの信号の入力にかかわらず強制的に停止するよ
うになしてある。この制御は両昇降量検出センサー2,
2の検出値をそれぞれ電気的カウンタでカウントし、そ
の値を比較回路で比較して所定の差が生じた場合は、リ
フトの昇降を停止する信号を出力するようになせばよ
い。
【0030】なお、両昇降量検出センサー2,2の検出
値を比較し、その値の差が所定以上となりリフトを強制
的に停止するのに先立って、警報を発したり、リフトの
高低差を補正する制御、例えば両モータ19,19の
を、両昇降量検出センサー2,2の検出値の差が差がな
くなるまで停止するような制御を行ってもよいのは無論
である。
【0031】また、制御盤P2は、両上昇端検出センサ
ー3,3が共に両リフト10,10の上昇終端を検知す
るか、両下降端検出センサー4,4が共に両リフト1
0,10の下降終端を検知するかのいずれか一方または
双方で、上記両昇降量検出センサー2,2の検出値の比
較差をゼロに戻すようになしてある。
【0032】上記検出値の比較差をゼロに戻すのに最も
簡易な方法は、両上昇端検出センサー3,3または両下
降端検出センサー4,4を直列に連結して前記カウンタ
のリセット信号入力端に連結して両上昇端検出センサー
3,3が共に閉成されるか両下降端検出センサー4,4
が共に閉成されるとカウンタをリセットするようになせ
ばよいが、無論、両上昇端検出センサー3,3と両下降
端検出センサー4,4とに夫々アンド回路を介してリセ
ット信号を出力するようになしてもよいものである。
【0033】なお、図中、41は落下防止ラチェットリ
ングで螺子棒13の上部に固定され、適宜固定部位には
この落下防止ラチェットリング41に噛合方向に付勢さ
れ螺子棒4を逆転して昇降ロッド12を下降させる際は
噛合を脱着できるようになしたラチェット爪42を設け
てある。
【0034】上記落下防止ラチェットリング41とラチ
ェット爪42とは落下防止用で、き、正転は許容するが
逆転は抑止するようになしてある。なお、このラチェッ
ト爪42には、該ラチェット爪42をラチェットリング
41に常時係止させる方向に付勢するスプリング45が
取付けられている。
【0035】また、上記ラチェット爪42には必要時に
ラチェットリング41への係合を脱着できるソレノイド
などの脱着装置43が連結されている。そして、リフト
を下降する場合は脱着装置43を作動させて、ラチェッ
ト爪42のラチェットリング41への係合を脱着しない
限り、モータ10への通電ができない構成となってい
る。
【0036】また、各ラチェット爪42にその脱着確認
センサ44をそれぞれ設け、これら脱着確認センサ44
が各ラチェット爪42の脱着をともに確認した状態にお
いてモータ19への通電が可能となる構成となってい
る。この脱着確認センサ44としては、例えばリミット
スイッチが用いられ、このリミットスイッチのON状態
にある場合にモータ19への通電が可能となるように構
成される。
【0037】上記において、脱着確認センサー44を取
り付けた理由は、ラチェット爪42を脱着する前に、昇
降ロッド12を下降させてしまうと、ラチェット爪42
とラチェットリング41ちが固く噛み合ってしまい、以
後は脱着装置43でのラチェット爪42の脱着が不能と
なるためである。なお、この油漏れ等で安全装置が機能
した場合でも、ラチェット爪42とラチェットリング4
1との固い噛み合い状態が発生するが、この場合は安全
確認のため一度昇降ロッド12を上昇させた後、下降操
作をしなければならないようにしておくことが望まし
い。
【0038】また、上記螺子棒13に螺合するボールナ
ット14と昇降ロッド12の下部とを連結アーム15で
連結するには、連結アーム15によるボールナット14
と昇降ロッド12との連結が変移不能に固定してもよい
が、本実施例では螺子棒13に鉛直上下方向以外の力を
加えると、螺子棒13を撓ませてしまい、ボールナット
14と螺子棒13との伝動が円滑に行なわれなくなるお
それがある。このため、連結アーム15よりの力がボー
ルナット14には常に鉛直上下方向のみに加わるように
なしてある。
【0039】すなわち、上記ボールナット14には、こ
のボールナット14を遊嵌する外筒51を水平方向の軸
52で枢支してあり、また該外筒51の上下両端に連接
したフランジ部53,53の間に上記の連結アーム15
(一対を「図2」の奥手前方向に対設してある)の先端
を臨入せしめ、この連結アーム15には上下に荷受ピン
15a,15aを設けている。
【0040】したがって、上記の外筒51はユニバーサ
ルジョイント状の機能を有し、連結アーム15,15が
昇降する際に鉛直方向以外に移動(リフトに偏荷重が加
わると多少昇降ロッド12が傾斜したり撓むこともあ
る。)しても、常にボールナット14が鉛直方向にのみ
力を受けることになる。なお、昇降ロッド12には傾斜
方向の力のほかに、中心軸を回転軸とした回転方向の力
も加わることがある。そしてこの場合、荷受ピン15
a,15aがフランジ部53,53より外れることもあ
る。よって、必要に応じて、荷受ピン15a,15aの
水平面方向の変移を一定の範囲で制限するストッパを設
けるか、昇降ロッド12の回転を阻止する(本実施例で
は、図では明確に示していないが、昇降ロッド12の下
端に設けた板12aの縁部に凹欠部を形成しシリンダー
11の内面にはこの凹部に係入する案内レールを縦方向
に固定して昇降ロッド12の回転を阻止している。)よ
うにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記のごときであるので、両リ
フト10,10は別個に構成し、設置に際して両者を電
気的に連結すれば、リフトの昇降量に所定以上の差が生
ずると、危険と判断して昇降を停止できる二柱式車両用
リフトを提供できるものである。
【0042】そして、両リフト10,10を別個に構成
し、別個に設置できるので、それぞれは軽量小型で製
造、運搬、保存、設置が従来の機械的に連結したものに
比べ容易となる二柱式車両用リフトを提供できるもので
ある。
【0043】また、本発明は本発明二柱式車両用リフト
は、昇降量検出センサー2,2を設け、上昇端検出セン
サー3,3が共に両リフト10,10の上昇終端を検知
するか、両下降端検出センサー4,4が共に両リフト1
0,10の下降終端を検知するかのいずれか一方または
双方で両昇降量検出センサー2,2の検出値の比較差を
ゼロに戻すことで、この電気信号の比較をリセットして
いるので、常に実際のリフトの昇降差に相応した比較が
行なえる二柱式車両用リフトを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明二柱式車両用リフトの一実施例を示す縦
断面図である。
【図2】一方のリフトの縦断面図である。
【図3】一方のリフトの平面図である。
【符号の説明】
2 昇降量検出センサー 3 上昇端検出センサー 4 下降端検出センサー 10 リフト 11 シリンダー 11a 蓋 12 昇降ロッド 13 螺子棒 14 ボールナット 15 連結アーム 16 ウオーム 17 ウオームギヤ 18 スリット盤 19 モータ 20 棒 P1 手動コントローラ一 P1 制御盤 SW1 上昇用手動スイッチ SW2 下降用手動スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上昇用手動スイッチ(SW1)と下降用
    手動スイッチ(SW2)とを有した手動コントローラ一
    (P1)で昇降するようになした一対のリフト(10,
    10)に、リフトの昇降量を電気信号として出力する昇
    降量検出センサー(2)と、リフトの設定上昇端を電気
    信号として出力する上昇端検出センサー(3)と、リフ
    トの設定下降端を電気信号として出力する下降端検出セ
    ンサー(4)とを夫々設け、 上記両昇降量検出センサー(2,2)と、両上昇端検出
    センサー(3,3)と、両下降端検出センサー(4,
    4)とは、 上昇端検出センサー(3,3)が、リフト(10,
    10)が上昇終端まで上昇したことを検知すると、上昇
    終端まで上昇した側のリフト(10)の上昇を抑止し、 下降端検出センサー(4,4)が、リフト(10,
    10)が下降終端まで下降したことを検知すると、下降
    終端まで下降した側のリフト(10)の下降を抑止し、 両昇降量検出センサー(2,2)の検出値を比較
    し、その値の差が所定以上となると両リフト(10,1
    0)の昇降を手動コントローラ一(P1)よりの信号の
    入力にかかわらず強制的に停止し、 両上昇端検出センサー(3,3)が共に両リフト
    (10,10)の上昇終端を検知するか、両下降端検出
    センサー(4,4)が共に両リフト(10,10)の下
    降終端を検知するかのいずれか一方または双方で、上記
    両昇降量検出センサー(2,2)の検出値の比較差をゼ
    ロに戻す、 以上の乃至の機能を有した制御盤(P2)に連結し
    てなる二柱式車両用リフト。
  2. 【請求項2】 シリンダー(11)内に上部がこのシリ
    ンダー(11)の蓋(11a)を貫通して昇降自在に配
    した昇降ロッド(12)を収納し、さらにこのシリンダ
    ー(11)内に上部が蓋(11a)を貫通し所定の範囲
    で昇降可能となした螺子棒(13)を前記昇降ロッド
    (12)と平行に収納し、該螺子棒(13)に螺合する
    ボールナット(14)と昇降ロッド(12)との下部と
    を連結アーム(15)で連結し、上記螺子棒(13)の
    シリンダー(11)の蓋(11a)より上方に貫出した
    部位に正逆転モータ(19)によって回転するウオーム
    (16)に噛合するウオームギヤ(17)とスリット盤
    (18)とを固定し、前記連結アーム(15)にはその
    上端を蓋(11a)に開穿した通孔(11b)より出入
    可能となした棒(20)を立設してなるリフト(10)
    を一対対設し、 上記両リフト(10,10)の螺子棒(13)の上方に
    は螺子棒(13)の上昇によって作動するリミットスイ
    ッチ等からなる下降端検出センサー(4)を、上記通孔
    (11b,11b)の上方には棒(20)によって作動
    するリミットスイッチ等からなる上昇端検出センサー
    (3)を夫々設け、さらに前記スリット盤(18,1
    8)の近傍には該スリット盤(18)のスリット部の通
    過数を電気信号として検出する昇降量検出センサー
    (2)を夫々設け、 さらに、上記両リフト(10,10)へ上昇信号を出力
    する上昇用手動スイッチ(SW1)と、同じく上記両リ
    フト(10,10)へ下降信号を出力する下降用手動ス
    イッチ(SW2)とを有した手動コントローラ一(P
    1)を設け、 上記一対の昇降量検出センサー(2,2)と一対の上昇
    端検出センサー(3,3)と一対の下降端検出センサー
    (4,4)とは、 上昇端検出センサー(3,3)が、リフト(10,
    10)が上昇終端まで上昇したことを検知すると、上昇
    終端まで上昇した側の正逆転モータ(19)がリフト
    (10)を上昇方向へ回転するための通電を遮断し、 下降端検出センサー(4,4)が、リフト(10,
    10)が下降終端まで下降したことを検知すると、下降
    終端まで下降した側の正逆転モータ(19)がリフト
    (10)を下降方向へ回転するための通電を遮断し、 両昇降量検出センサー(2,2)の検出値を比較
    し、その値の差が所定以上となると両モータ(19,1
    9)への通電を手動コントローラ一(P1)よりの信号
    の入力にかかわらず強制的に遮断し、 両上昇端検出センサー(3,3)が共に両リフト
    (10,10)の上昇終端を検知するか、両下降端検出
    センサー(4,4)が共に両リフト(10,10)の下
    降終端を検知するかのいずれか一方または双方で、上記
    両昇降量検出センサー(2,2)の検出値の比較差をゼ
    ロに戻す、 以上の乃至の機能を有した制御盤(P2)に連結し
    てなる二柱式車両用リフト。
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