JPH09278861A - 発泡性難燃組成物及び発泡成形体の製造方法 - Google Patents

発泡性難燃組成物及び発泡成形体の製造方法

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JPH09278861A
JPH09278861A JP8091093A JP9109396A JPH09278861A JP H09278861 A JPH09278861 A JP H09278861A JP 8091093 A JP8091093 A JP 8091093A JP 9109396 A JP9109396 A JP 9109396A JP H09278861 A JPH09278861 A JP H09278861A
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Japan
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amidine
compound
diisocyanate
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flame
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JP8091093A
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English (en)
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Motoyasu Kunugiza
基安 椚座
Keiichiro Hirata
敬一郎 平田
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 難燃剤添加型の硬質ウレタンフォームの難燃
性を高める。 【解決手段】 DMFとTDIとを反応させて得られる
アミジン化合物、発泡剤、硬化触媒の混合物に、ポリメ
チレンポリフェニルイソシアネート等の多官能性イソシ
アネート化合物を配合し、次いで型に導入して発泡成形
体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビル等建築物の断熱
体として有用な発泡性難燃組成物及び発泡形成体の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、硬質ポリウレタンフォームは
建築材料をはじめ生活用品全般の広い分野で使われてい
るが、可燃性であるためにそのままでは難燃性の要求さ
れる建築材料には適用できず、その為、難燃化の方法と
して、これまでハロゲン化合物やリン酸エステル等の難
燃剤を添加する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、難燃剤
の添加による方法では充分に硬質ウレタンフォームの難
燃性を高められず、特に建築材料分野における使用が困
難なものであった。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、難燃剤
添加型の難燃化法に比べ、極めて優れた難燃効果を発現
する発泡性難燃組成物を提供することにある。
【0005】
【解決するための手段】本発明者等は上記課題を解決す
べく鋭意検討した結果、(A)多官能性イソシアネート
化合物に(B)アミジン化合物を併用することにより、
発泡時にフォーム構造中に環構造が導入され、その結
果、強度低下を招くことなく、優れた難燃効果を発現す
ることを見いだし本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、(A)多官能性イソシア
ネート化合物、(B)アミジン化合物、(C)発泡剤、
及び、(D)硬化触媒を必須成分とすることを特徴とす
る発泡性難燃組成物、及び、
【0007】(B)アミジン化合物、(C)発泡剤及び
(D)硬化触媒を必須成分とする混合液に、(A)多官
能性イソシアネート化合物を加え、次いで型に導入し発
泡硬化させることを特徴とする発泡成形体の製造方法に
関する。
【0008】多官能性イソシアネート化合物(A)とし
ては従来、ポリウレタン、ポリイソシアヌレートの製造
に用いられているものを同様に使用可能であり、脂肪
族、脂環族、芳香族等の多官能性イソシアネート化合物
を単独で或いは2種以上の混合系のいずれも用いること
ができる。
【0009】例としては、エチレンジイソシアネート、
トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソ
シアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、ヘプタメチレンジイソシア
ネート、オクタメチレンジイソシアネート、ノナメチレ
ンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、
トリメチレルヘキサメチレンジイソシアネート、モルフ
ォリンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネ
ート、3,9−ビス(3−イソシアン酸プロピル)2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5・5]ウンデカ
ン、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、4,4’
−ジフェニルスルホンジイソシアネート、3,3’−ジ
フェニルスルホンジイソシアネート、3,3’−ジメチ
ル−4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、
3,3’−ジクロロ−4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビス
フェニルジイソシアネート、4,4’−ビスフェニルジ
イソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p
−フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイ
ソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、m
−キシリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソ
シアネート、水添メチレンジフェニルジイソシアネー
ト、ビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、ナフタ
レンジイソシアネート、2,2−ジメチルフェニルメタ
ン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニ
ルスルフィッドジイソシアネート、アゾベンゼン−4,
4’−ジイソシアネート、2−ニトロビフェニル−4,
4’−ジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルポ
リイソシアネート、4,4’,4”−トリイソシアネー
トトリフェニルメタン、2,2’,5,5’−テトライ
ソシアネート−4,4’−ジメチルジフェニルメタン、
2,4,4’−ジフェニルエーテルトリイソシアネー
ト、トリス(4−メチル−3−イソシアネートフェニ
ル)イソシアヌレート等のポリイソシアネートが挙げら
れ、これらは単独に或いは併用して用いる事ができる。
中でも、芳香族ポリイソシアネートが、難燃性がより優
れたものとなる為好ましい。例としては、2,2’−ジ
メチルフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
4,4’,4”−トリイソシアネートトリフェニルメタ
ン、ビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、ジフェ
ニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニルポリイソシアネート、アゾベンゼン−
4,4’−ジイソシアネート、2−ニトロビフェニル−
4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルス
ルホンジイソシアネート等が挙げられる。
【0010】アミジン化合物(B)としては、特に限定
されず、例えばイソシアネートのウレタン化触媒として
汎用的に用いられるイミダゾール、ジアザビシクロウン
デセン、ジアザビシクロノネン等の化合物も使用できる
が、これらの化合物はアミジン結合が環構造の一部とし
て含まれるためイソシアネートと反応して環構造をとり
にくく反応性が低くなる。従って、本発明においては、
非環状構造のアミジン化合物が、イソシアネートと反応
によってフォーム構造中に環構造を取り入れることが容
易になる点から好ましい。また、安定性の点から窒素原
子上の結合の全てがアルキル基又はアリール基と結合す
るものであることが好ましい。この様な非環状構造であ
って、かつ、窒素原子上の結合の全てがアルキル基又は
アリール基と結合するアミジン化合物としては、例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミジン、N,N−ジメチ
ルアセトアミジン、N,N−ジエチルホルムアミジン、
N,N,N−トリメチルアセトアミジン、N,N−ジメ
チル−N’−ベンジルアセトアミジン、N,N−ジシク
ロヘキシル−N’−メチルアセトアミジン、N,N−ジ
メチル−N’−シクロヘキシルホルムアミジン等の非環
状アミジン化合物、或は、前記の多官能性イソシアネー
ト化合物(A)として例示したポリイソシアネート化合
物とジメチルホルムアミドとの反応物であるアミジン化
合物が挙げられる。
【0011】これらのなかでも特に、芳香族ポリイソシ
アネートとジメチルホルムアミドとの反応物であるN−
フェニル−N’−ジアルキル−ホルムアミジンが難燃効
果が優れる点から好ましく、具体的には、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニ
ルエーテルジイソシアネート、4,4’−ジフェニルプ
ロパンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルスルホ
ンジイソシアネート、3,3’−ジフェニルスルホンジ
イソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジクロロ−
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,
3’−ジメトキシ−4,4’−ビスフェニルジイソシア
ネート、4,4’−ビスフェニルジイソシアネート、m
−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソ
シアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,
6−トリレンジイソシアネート、m−キシリレンジイソ
シアネート、p−キシリレンジイソシアネート、水添メ
チレンジフェニルジイソシアネート、ビフェニル−4,
4’−ジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネー
ト、2,2−ジメチルフェニルメタン−4,4’−ジイ
ソシアネート、4,4’−ジフェニルスルフィッドジイ
ソシアネート、アゾベンゼン−4,4’−ジイソシアネ
ート、2−ニトロビフェニル−4,4’−ジイソシアネ
ート、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、
4,4’,4”−トリイソシアネートトリフェニルメタ
ン、2,2’,5,5’−テトライソシアネート−4,
4’−ジメチルジフェニルメタン、2,4,4’−ジフ
ェニルエーテルトリイソシアネート及びトリス(4−メ
チル−3−イソシアネートフェニル)イソシアヌレート
等の多官能性イソシアネート化合物と、ジメチルホルム
アミドとの反応物が挙げられる。これらのなかでも特に
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート及び4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネートから選ばれるジイソシアネートとジメチル
ホルムアミドとの反応物が難燃性の点から好ましい。
【0012】発泡剤(C)としては、特に限定されるも
のではないが、例えば1,1−ジクロロ−1−フルオロ
−エタン、2,2−ジクロロ−1−フルオロエタン等の
フロン、ペンタン、シクロペンタン等の低沸点炭化水素
化合物や水等の従来ウレタンフォームに用いられる発泡
剤として公知なものが独立に或いは2種以上を併用して
用いられる。水を使用する場合はアミジンが水に不安定
であり分解するため配合後直ちにポリイソシアネートと
反応させる必要がある。
【0013】硬化触媒(D)としては、特に限定される
ものではないが、有機イソシアネートの三量化触媒がア
ミジン化合物のトリアジン環化においても優れた触媒効
果を発現する為好ましい。
【0014】この様な有機イソシアネートの三量化触媒
としては、酢酸カリウム、プロピオン酸カリウム、カブ
リル酸カリウム、2−エチルヘキサン酸カリウム、アジ
ピン酸カリウム、安息香酸ナトリウム等の炭素数が2〜
12のカルボン酸のアルカリ金属塩、オレイン酸カリウ
ム等の炭素数が13以上のカルボン酸のアルカリ金属
塩、ナトリウムフェノレートのようなカルボン酸以外の
弱酸のアルカリ金属塩で示される弱塩基性物質、ナトリ
ウムメトキシド、ベンジルトリメチルアンモニウムヒド
ロキシド、アルカリ金属水酸化物等の強塩基性物質、サ
リチルアルデヒドとカリウムとのキレート化合物に代表
されるキレート化合物、ナフテン酸カルシウム、ナフテ
ン酸鉛、カブリル酸鉛等のカルボン酸のアルカリ金属塩
以外の金属塩、N,N’,N”−トリス(ジアルキルア
ミノアルキル)−ヘキサヒドロ−S−トリアジン、2,
4,6トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、オ
ルソ及びパラ−ジメチルアミノメチルフェノール、パラ
−ジメチルアミノフェノール、ジアザビシクロウンデセ
ン等の分子中に少なくとも1つの第3級窒素原子を有す
る第3級アミン類、又はその有機酸塩若しくは無機酸
塩、トリエチルホスフィンで代表されるホスフィン類が
使用できる。これらの触媒は単独で或いは2種以上の混
合物としても使用できる。上記触媒で好ましいものはカ
ルボン酸のアルカリ金属塩である。更に好ましくは炭素
数2〜12のカルボン酸のアルカリ金属塩と第3級アミ
ン類の組合せて用いるものである。上記触媒の他に、必
要に応じてトリエチルアミン、ジメチルエタノールアミ
ン、トリエチレンジアミン等の第3級アミン類、ジブチ
ルチンジラウレート及びオクテン酸錫等の金属化合物の
ような三量化反応をそれ自体では相当程度には促進しな
いウレタン化触媒を併用することもできる。又、必要に
応じて公知のトリエチレンジアミン等のイミド形成触
媒、1−メチルフォスフォレンオキシド、1−フェニル
−3−メチル−2−フォスフォレン−1−オキシド、、
フォスホリン化合物、トリアジン化合物等のカルボジイ
ミド化触媒を併用することも可能である。
【0015】本発明においては、上記の(A)〜(D)
の各成分の他にポリオールを併用して用いることでウレ
タン変性した発泡組成物を得ることができる。
【0016】ポリオールとしてはポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、ひまし油等の1分子中に
少なくとも2個の水酸基を有する脂肪族系、糖系、芳香
族系及び、これらの混合系等の従来のポリウレタンの製
造に際して用いられるものをアミジン化合物と併用して
同様に使用可能である。
【0017】このようなポリオールは低分子量及び高分
子量のいずれであってもよく、例えばポリエーテルポリ
オールとしては、多価アルコール、多価フェノール、ア
ミン類、ポリカルボン酸等の活性水素含有化合物にアル
キレンオキサイドを付加した構造のものがあげられる。
多価アルコールとしてはエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキ
サンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、ジプロピレングリコール、ヘキサンジオール
などの2価アルコール、ペンタエリスリトール、トリメ
チロールプロパン、グリセリン、ショ糖等の3価以上の
多価アルコールがあげられる。
【0018】多価フェノールとしてはピロガロール、ハ
イドロキノン等の多価フェノール、ビスフェノールA等
のビスフェノール類、フェノールとホルムアルデヒドの
縮合物等があげられる。アミン類としてはアンモニア、
モノ−、ジ−、及びトリエタノールアミン、イソプロパ
ノールアミン、アミノエチルエタノールアミン等のアル
カノールアミン類、C1〜C22のアルキルアミン類、
C2〜C6のアルキレンジアミン、ポリアルキレンポリ
アミンやアニリン、フェニレンジアミン、ジアミノトル
エン、キシリレンジアミン、メチレンジアミリン、ジフ
ェニルエーテルジアミン等の芳香族アミン類、イソホロ
ンジアミン、シクロヘキシレンジアミン等の脂環式アミ
ン類、複素環式アミン類などが挙げられる。
【0019】ポリカルボン酸としてはコハク酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、マレイン酸、ダイマー酸等の脂肪族
ポリカルボン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の芳香族ポリカ
ルボン酸等があげられる。これらの活性水素含有化合物
は単独で或いは2種以上を併用して使用することもでき
る。上記活性水素含有化合物に付加するアルキレンオキ
サイドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、ブチレンオキサイド、テトラヒドロフラン等が
あげられる。これらのアルキレンオキサイドは単独で或
いは2種以上併用してもよく、併用する場合はブロック
付加したもの、ランダム付加したもの、いずれであって
もよい。
【0020】ポリエステルポリオールとしては多価アル
コール(前記多価アルコール類等)とカルボン酸(前記
ポリカルボン酸等)を反応させて得られる縮合ポリエス
テルポリオール、ラクトンの開環重合により得られるポ
リエステルポリオール、回収ポリエステルにノニルフェ
ノールのエチレンオキシド付加物を加えたものがあげら
れる。以上のポリオールは単独或いは2種以上を併用し
て用いることが可能である。
【0021】ポリエポキシドとしては、レゾルシン、
1,6−ジヒドロキシナフタリン等のジグリシジルエー
テル等の多価フェノール、多価ナフトール類のジグリシ
ジルエーテル、ビスフェノールA、4,4’−ジヒドロ
キシベンゾフェノン、4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルスルフォンのジグリシジルエーテル等の多核フェノー
ルのジグリシジルエーテル、ノボラック樹脂のグリシジ
ルエーテル、ビニルシクロヘキセンジオキシド、ビス
(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチ
ル)アジペート、ジペンテンジエポキシド等の脂環族ポ
リエポキシド、2,4−トリレンジアミン、m−フェニ
レンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、
ポリメチレンポリフェニルポリアミンのグリシジル化物
等の芳香族第1級アミンのグリシジル誘導体、ペンタエ
リスリトールのポリグリシジルエーテル、ブタンジオー
ルのジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンの
トリグリシジルエーテル等のポリオールのグリシジルエ
ーテル、2,4,6−トリグリシジル−S−トリアジ
ン、2,4,6−トリグリシドキシル−S−トリアジ
ン、1,3,5−トリグリシジルイソシアネート等の複
素環系化合物のグリシジル誘導体等があげられる。これ
らのポリエポキシドを単独或いは2種以上をアミジン化
合物と併用して用いることが可能である。
【0022】上記の各成分を含有する本発明の発泡性難
燃組成物から目的とする発泡成形体を製造する方法とし
ては、特に制限されないが、以下に詳述する本発明の発
泡成形体の製造方法により製造することがこのましい。
【0023】即ち、(B)アミジン化合物、(C)発泡
剤、及び、(D)硬化触媒を必須成分とする混合液に、
(A)多官能性イソシアネート化合物を加え、次いで型
に導入し発泡硬化させることにより発泡成形体とするこ
とができる。
【0024】ここで多官能性イソシアネート化合物
(A)の使用量としては特に限定されるものではない
が、(A)中のイソシアネート基1モルに対してアミジ
ン結合が0.1モル〜0.5モルとなる割合で用いるこ
とが好ましい。
【0025】また、上記の(A)〜(D)の各成分の他
にポリオールを併用して用いることでウレタン変性した
発泡成形体を製造する場合には、(B)アミジン化合
物、(C)発泡剤及び(D)硬化触媒と共に、ポリオー
ルを予め混合して混合液とし、これに多官能性イソシア
ネート化合物(A)を加え、型に導入して発泡させる方
法が挙げられる。
【0026】次に、上記の(A)〜(D)の各成分の他
にポリエポキシドを併用して用いることで、オキサゾリ
ドン変性した発泡成形体を製造する場合には、(B)ア
ミジン化合物、(C)発泡剤及び(D)硬化触媒と共
に、ポリエポキシドを予め混合して混合液とし、これに
多官能性イソシアネート化合物(A)を加え、型に導入
して発泡させる方法が挙げられる。
【0027】アミジン化合物(B)の使用量は多官能性
イソシアネート化合物(A)のイソシアネート基1モル
に対し0.1モルから0.5モルが好ましい。即ち、
0.1モル以上において、難燃性が著しく向上し、0.
5モル以下において、賦型性に優れ、成形品外観の良好
なものとなる。これらの性能のバランスに優れる点から
0.2〜0.4モルがさらに好ましい。
【0028】次に、触媒の使用量はアミジン化合物と多
官能性イソシアネート化合物の総和100部に対し0.
1〜10部が用いられる。また、発泡剤の使用量は、目
的とする発泡組成物の密度に応じて適宜選択すればよ
い。
【0029】
【実施例】以下に実施例で本発明を説明するが、本発明
は、これらの実施例に限定されるものではない。部及び
%は特に記述が無い限り重量を基準にする。
【0030】合成例1(TDIアミジンの合成) 脱水したジメチルホルムアミド(DMF)760部とト
リレンジイソシアネート(TDI)128部とを150
℃の温度で10時間反応させた後、過剰のDMFを脱溶
剤して、粘調なアミジン化合物(アミジン化合物A)を
得た。
【0031】合成例2(MDIアミジンの合成) 脱水したジメチルホルムアミド(DMF)760部とジ
フェニルメタンジイソシアネート(MDI)170部と
を150℃の温度で9時間反応させた後、過剰のDMF
を脱溶剤して、粘調なアミジン化合物(アミジン化合物
B)を得た。
【0032】実施例1及び2 上記合成例1、2で合成したアミジン化合物A、Bを用
いて下記表1に示す配合で硬化触媒としてオクチル酸カ
リウム(商品名「ミニコK−45」活材ケミカル(株)
社製)、トリス(ジアミノプロピル)−ヘキサヒドロ−
S−トリアジン(商品名「ミニコR−141」活材ケミ
カル(株)製)、シリコン系整泡剤(商品名「SH−1
93」東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)、
発泡剤として1,1−ジクロロ−1−フルオロ−エタ
ン、(商品名「HCFC−141b」セントラルガラス
(株)社製)を混合した溶液を調整し、ポリメチレンポ
リフェニルイソシアネート;NCO含有率31.5%
(商品名「PAPI−135」三菱化学ダウ(株)製)
と混合し10秒間攪拌した。その混合物を200×22
5×240mmの木箱に注ぎフリー発泡体を作成した。
【0033】得られた発泡体より切り出した試験片を用
いてフォーム密度、バーンスルーテスト、フライアビリ
ティー、圧縮強度による物性評価を行った。
【0034】比較例1 ポリオールとして、ポリオールA(ポリエステルエーテ
ルポリオール;水酸基価405)、難燃剤としてトリス
(ベータクロロプロピル)フォスフェート(商品名「フ
ァイロールPCF」ストウファー・ジャパン(株)社
製)、硬化触媒としてオクチル酸カリウム、トリス(ジ
アミノプロピル)−ヘキサヒドロ−S−トリアジン、シ
リコン系整泡剤、発泡剤としてHCFC−141b及び
水を混合した溶液を調整し、ポリメチレンポリフェニル
イソシアネートと混合し10秒間攪拌した。その混合物
を200×225×240mmの木箱に注ぎフリー発泡
体を作成した。
【0035】得られた発泡体より切り出した試験片を用
いてフォーム密度、バーンスルーテスト、フライアビリ
ティー、圧縮強度による物性評価を行った。
【0036】物性評価 [バーンスルーテスト]Bureau of Mines Burn Through
Test に準じて行った。 [フライアビリティー]木箱(内寸(mm) 150×150×15
0)に試験片(40×40×40mm)を3個入れ、試験用分散
機(東洋精機製作所 A-121901804、振動速度;800cpm)
で5分間振動させた。試験前後の重量減少率を測定。 [圧縮試験]JIS K-7220に準じて行った。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、難燃剤添加型の難燃化
法に比べ、極めて優れた難燃効果を発現する発泡性難燃
組成物を提供できる。よって、本発明の組成物から得ら
れる硬質ウレタンフォームは、特に建築材料分野におい
て極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08G 18/38 101:00) C08L 75:04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)多官能性イソシアネート化合物、
    (B)アミジン化合物、(C)発泡剤、及び、(D)硬
    化触媒を必須成分とすることを特徴とする発泡性難燃組
    成物。
  2. 【請求項2】 アミジン化合物(B)が、非環状アミジ
    ン構造を有するものである請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 アミジン化合物(B)が、アミジン結合
    を形成する窒素原子上の結合の全てがアルキル基又はア
    リール基と結合するものである請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 アミジン化合物(B)が、N−フェニル
    −N’−ジアルキル−ホルムアミジンである請求項3記
    載の組成物。
  5. 【請求項5】 多官能性イソシアネート化合物(A)
    が、芳香族ポリイソシアネートである請求項1〜4の何
    れか1つに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 多官能性イソシアネート化合物(A)と
    アミジン化合物(B)との配合割合が、イソシアネート
    基1モルに対して、アミジン結合0.1〜0.5モルと
    なる割合である請求項1〜5の何れか1つに記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】 硬化触媒(D)が、有機イソシアネート
    の3量化触媒である請求項1〜6の何れか1つに記載の
    組成物。
  8. 【請求項8】 発泡剤(C)が、沸点10〜50℃のも
    のである請求項1〜7の何れか1つに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 (B)アミジン化合物、(C)発泡剤及
    び(D)硬化触媒を必須成分とする混合液に、(A)多
    官能性イソシアネート化合物を加え、次いで型に導入し
    発泡硬化させることを特徴とする発泡成形体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 アミジン化合物(B)が、非環状アミ
    ジン構造を有するものである請求項9記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 アミジン化合物(B)の使用割合が、
    多官能性イソシアネート化合物(A)中のイソシアネー
    ト基1モルに対して、アミジン結合0.1〜0.5モル
    となる割合である請求項9又は10記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 硬化触媒(D)が、有機イソシアネー
    トの3量化触媒である請求項9、10又は11記載の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 発泡剤(C)が、沸点10〜50℃の
    ものである請求項9、10、11又は12記載の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4734605B2 (ja) * 2003-10-10 2011-07-27 Jx日鉱日石金属株式会社 樹脂組成物

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