JPH092781A - ブーム伸縮用油圧シリンダの制御装置 - Google Patents

ブーム伸縮用油圧シリンダの制御装置

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JPH092781A
JPH092781A JP15184395A JP15184395A JPH092781A JP H092781 A JPH092781 A JP H092781A JP 15184395 A JP15184395 A JP 15184395A JP 15184395 A JP15184395 A JP 15184395A JP H092781 A JPH092781 A JP H092781A
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JP
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hydraulic cylinder
boom
cylinder
speed
length
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JP15184395A
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Hideki Imai
秀記 今井
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Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の油圧シリンダを順次作動させるように
したブーム伸縮用油圧シリンダの制御装置において、油
圧シリンダの切り換えに伴うショックの緩和を図る。 【構成】 ブームの伸縮動作の途中においてこの伸縮動
作に関与する油圧シリンダが、先行作動する油圧シリン
ダ1又は2のストロークエンドでの停止に伴って後行作
動する油圧シリンダ2又は1に切り換わったとしても、
先行作動する油圧シリンダ1又は2のシリンダ速度を漸
減制御することで該先行作動する油圧シリンダ1又は2
のストロークエンドでの停止に伴うショックが可及的に
抑制され、またこの先行作動する油圧シリンダ1又は2
の停止に代わって起動する後行作動する油圧シリンダ2
又は1のシリンダ速度を漸増制御することで該後行作動
する油圧シリンダ2又は1の起動に伴うショックが可及
的に抑制され、結果的に油圧シリンダの切り換え時点に
おける緩停止・緩加速が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、順次作動する複数の
ブーム伸縮用油圧シリンダの制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の伸縮用油圧シリンダを
備えたクレーン等の伸縮式ブームにおける該伸縮式ブー
ムの伸縮方式の一つとしていわゆる順次伸縮方式が知ら
れている(例えば特公昭50−16379号公報、実公
昭50−26146号公報 参照)。
【0003】ところで、かかる順次伸縮方式は、伸縮ブ
ームの伸長作動時には基端側に配置された油圧シリンダ
から順に伸長作動させて伸縮式ブームをその基端側のブ
ームから先端側のブームにかけて順次伸長させ、また縮
小作動時には先端側に配置された油圧シリンダから順に
縮小作動させて伸縮式ブームをその先端側のブームから
基端側のブームにかけて順次縮小させるものである。従
って、例えば伸縮式ブームをその全伸状態から縮小させ
る場合には、先端側に配置された油圧シリンダがそのス
トロークエンドまで縮小し該油圧シリンダによるブーム
縮小動作が終了すると、それに引き続いて基端側の油圧
シリンダが縮小作動を開始し該油圧シリンダによる伸縮
式ブームの縮小動作が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のブー
ム伸縮用油圧シリンダの順次伸縮方式においては、先に
伸縮作動する先行の油圧シリンダも、これに引き続いて
伸縮作動する後行の油圧シリンダも、共にその全ストロ
ークを通して同じ速度で伸縮可能とされ、且つ先行の油
圧シリンダがストロークエンドに達した時点で直ちに後
行の油圧シリンダが伸縮を開始する構成とされていた
め、例えば伸縮式ブームの全縮状態からの縮小操作時に
おいてオペレータがブーム長さの変化に拘わらず同じ操
作量を維持したとすると、先行の油圧シリンダが縮小作
動してこれがストロークエンドに達するとその時点で大
きなショックが発生するとともに、これに引き続いて後
行の油圧シリンダが大きな立ち上がり速度で縮小作動を
開始することでまた大きなショックが発生し、オペレー
タに無用の不安感を抱かせることになり、好ましくな
い。
【0005】このため、オペレータはかかる油圧シリン
ダの切り換わり時点におけるショックを緩和すべく、そ
の操作に際しては、ブーム長さを継続的に注視し、ブー
ム長さが油圧シリンダの切り換わり時点におけるブーム
長さに近づいたと思われる時点で操作レバーの操作量を
小さくしてシリンダ速度を抑え、油圧シリンダの切り換
わり時点におけるショックを緩和する操作方法をとるこ
ともある。しかしながら、かかるオペレータのショック
緩和のための操作は、オペレータの任意の意思により且
つその勘に頼って行われるものであることから、オペレ
ータの操作上の不慣れとかブーム長さの把握ミス等の原
因によってかかるショック緩和操作がとられないとか、
例え操作がとられたとしてもその操作時期がズレること
があり、結果として油圧シリンダの切り換わり時点にお
いて大きなショックが発生するということも懸念され、
作業上の信頼性あるいは確実性という点において改善す
べき問題を残している。
【0006】そこで本願発明は、複数の油圧シリンダを
順次作動させるようにしたブーム伸縮用油圧シリンダの
制御装置において、先行作動する油圧シリンダと後行作
動する油圧シリンダとの作動切り換え時点におけるショ
ックを確実に緩和することでブームの伸縮操作上におけ
る信頼性を高めることを目的としてなされたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0008】本願の第1の発明では、相互に伸縮可能に
嵌挿配置された複数のブームのうち基端側に位置する基
端側ブームと該基端側ブームに対して伸縮可能とされた
中間ブームとの間に跨がって配置されて該中間ブームを
上記基端側ブームに対して伸縮駆動する第1油圧シリン
ダ1と、上記中間ブームと該中間ブームに対して伸縮可
能とされた先端側ブームとの間に配置されて該先端側ブ
ームを上記中間ブームに対して伸縮駆動する第2油圧シ
リンダ2とを備える一方、油圧ポンプ8を方向切換バル
ブ3を介して伸長側油路11と縮小側油路12とに択一
的に接続可能とするとともに、上記第1油圧シリンダ1
の縮小側油室1bと第2油圧シリンダ2の縮小側油室2
bとを連通油路17を介して連通させ、さらに上記第1
油圧シリンダ1の伸長側油室1aに連通する第1分岐油
路15と上記第2油圧シリンダ2の伸長側油室2aに連
通する第2分岐油路16とを油圧シリンダ切換バルブ4
を介して上記伸長側油路11に択一的に接続可能とする
とともに、上記縮小側油路12を上記第1油圧シリンダ
1の縮小側油室1bに接続し、上記油圧シリンダ切換バ
ルブ4の切換操作によって上記第1油圧シリンダ1と第
2油圧シリンダ2とを順次伸縮作動させるようにしたブ
ーム伸縮用油圧シリンダの制御装置において、上記油圧
ポンプ8から上記伸長側油路11又は縮小側油路12へ
の供給油量を増減させて上記第1油圧シリンダ1及び第
2油圧シリンダ2の速度を調整するシリンダ速度調整手
段6,7と、上記第1油圧シリンダ1と第2油圧シリン
ダ2のうち先行作動している油圧シリンダ1又は2の伸
縮位置がそのストロークエンドよりも所定量だけ作動方
向手前側に設定した制御開始基準位置に達した時にこれ
を検出し基準位置信号として出力する制御開始基準位置
検出手段35と、上記先行作動している油圧シリンダ1
又は2がストロークエンドに達した後、後行作動する油
圧シリンダ2又は1を伸縮作動させるべく上記油圧シリ
ンダ切換バルブ4に作動信号を出力するバルブ制御手段
36と、上記制御開始基準位置検出手段35からの基準
位置信号を受けて上記先行作動している油圧シリンダ1
又は2の速度を漸減させるための減速時制限シリンダ速
度を算出するとともに、上記バルブ制御手段36からの
作動信号を受けて後行作動する油圧シリンダ2又は1の
速度を漸増させるための加速時制限シリンダ速度を算出
する制限シリンダ速度算出手段22と、上記制限シリン
ダ速度算出手段22により算出された上記減速時制限シ
リンダ速度と加速時制限シリンダ速度のうち、該減速時
制限シリンダ速度に基づいて上記シリンダ速度調整手段
6,7を制御し上記先行作動している油圧シリンダ1又
は2の速度を漸減制御するとともに、上記加速時制限シ
リンダ速度に基づいて上記シリンダ速度調整手段6,7
を制御し上記後行作動する油圧シリンダ2又は1の速度
をその起動後漸増制御するシリンダ速度制御手段23と
を備えたことを特徴としている。
【0009】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかるブーム伸縮用油圧シリンダの制御装置において、
上記制御開始基準位置検出手段35を、ブーム長さを検
出するブーム長さ検出手段31と、上記第1油圧シリン
ダ1と第2油圧シリンダ2のうち先行作動している油圧
シリンダ1又は2の伸縮位置が上記制御開始基準位置に
達した時点又はストロークエンドに達した時点における
ブーム長さを基準ブーム長さとし該基準ブーム長さと上
記ブーム長さ検出手段31から出力される現時点におけ
る実ブーム長さとの比較から該実ブーム長さと上記基準
ブーム長さとの差分をブームの余裕長さとして算出し、
該余裕長さが零となった時又は該余裕長さが所定値とな
った時に上記基準位置信号を出力する余裕長さ算出手段
21とで構成したことを特徴としている。
【0010】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかるブーム伸縮用油圧シリンダの制御装置において、
上記バルブ制御手段36を、先行作動する油圧シリンダ
1又は2が全伸状態となったことを検出する油圧シリン
ダ全伸検出手段33又は先行作動する油圧シリンダ2又
は1が全縮状態となったことを検出する油圧シリンダ全
縮検出手段32と、該油圧シリンダ全伸検出手段33又
は油圧シリンダ全縮検出手段32からの出力を受けて上
記油圧シリンダ切換バルブ4に切換信号を出力するバル
ブ切換信号出力手段24とで構成したことを特徴として
いる。
【0011】
【発明の作用・効果】本願発明ではかかる構成とするこ
とにより次のような作用・効果が得られる。
【0012】 本願の第1の発明にかかるブーム伸縮
用油圧シリンダの制御装置によれば、例えばブームをそ
の全伸状態から縮小させる場合には、第1油圧シリンダ
1と第2油圧シリンダ2のうち、先ず先行作動する油圧
シリンダ1又は2が縮小作動しブームの縮小動作が行わ
れる。この先行作動する油圧シリンダ1又は2がストロ
ークエンドに達して全縮状態になると、例えばこの全縮
状態を検知して自動的に、あるいはこの全縮状態を認知
したオペレータの手動操作により、バルブ制御手段36
から油圧シリンダ切換バルブ4に作動信号が出力され、
これを受けて該油圧シリンダ切換バルブ4が切り換えら
れ、この先行作動する油圧シリンダ1又は2に代わっ
て、後行作動する油圧シリンダ2又は1が縮小作動を開
始し、この後行作動する油圧シリンダ2又は1によりブ
ーム縮小動作が継続され、最終的にブームは全縮状態ま
で縮小される。
【0013】この場合、第1油圧シリンダ1と第2油圧
シリンダ2のシリンダ速度は次のように制御される。
【0014】(イ)先行作動する油圧シリンダ1又は2
のシリンダ速度 先行作動する油圧シリンダ1又は2が縮小作動し、その
縮小位置がそのストロークエンドより所定量だけ手前側
に設定された制御開始基準位置に達すると、これを制御
開始基準位置検出手段35が検出し且つ基準位置信号を
出力する。この基準位置信号を受け、制限シリンダ速度
算出手段22では上記先行作動する油圧シリンダ1又は
2を減速させるための減速時制限シリンダ速度が算出さ
れる。そして、この減速時制限シリンダ速度に基づき、
シリンダ速度制御手段23は、シリンダ速度調整手段
6,7を介して上記先行作動している油圧シリンダ1又
は2の速度を漸減せしめる如く制御する。従って、この
先行作動する油圧シリンダ1又は2の縮小作動がさらに
進みこれがストロークエンドに達したとしても、ストロ
ークエンド直前のシリンダ速度が小さく抑えられている
ため、かかる速度の漸減制御を行わなかった場合に比し
て、ストロークエンドでの縮小作動の停止に伴うショッ
クが可及的に小ならしめられることになる。
【0015】(ロ)後行作動する油圧シリンダ2又は1
のシリンダ速度 後行作動する油圧シリンダ2又は1は、先行作動する油
圧シリンダ1又は2のストロークエンドでの縮小作動の
停止に伴って縮小作動を開始するが、この場合、先ず上
記バルブ制御手段36からの作動信号を受けて制限シリ
ンダ速度算出手段22がこの後行作動する油圧シリンダ
2又は1の速度を漸増させるための加速時制限シリンダ
速度を算出する。そして、この加速時制限シリンダ速度
に基づき、シリンダ速度制御手段23は、上記シリンダ
速度調整手段6,7を介して上記後行作動する油圧シリ
ンダ2又は1の速度をその起動後漸増せしめる如く制御
する。従って、この後行作動する油圧シリンダ2又は1
がその停止状態から縮小作動を開始しても、その起動後
のシリンダ速度の立ち上がりは、かかる速度の漸増制御
を行なわなかった場合に比して緩やかであり、この後行
作動する油圧シリンダ2又は1の起動に伴うショックが
可及的に小ならしめられるものである。
【0016】以上のように、本願の第1の発明にかかる
ブーム伸縮用油圧シリンダの制御装置によれば、ブーム
の伸縮動作の途中においてこの伸縮動作に関与する油圧
シリンダが、先行作動する油圧シリンダ1又は2のスト
ロークエンドでの停止に伴って後行作動する油圧シリン
ダ2又は1に切り換わったとしても、先行作動する油圧
シリンダ1又は2のシリンダ速度を漸減制御することで
該先行作動する油圧シリンダ1又は2のストロークエン
ドでの停止に伴うショックが可及的に抑制され、またこ
の先行作動する油圧シリンダ1又は2の停止に代わって
起動する後行作動する油圧シリンダ2又は1のシリンダ
速度を漸増制御することで該後行作動する油圧シリンダ
2又は1の起動に伴うショックが可及的に抑制され、結
果的に油圧シリンダの切り換え時点における緩停止・緩
加速が実現される。従って、例えブームの伸縮操作に際
してオペレータが「油圧シリンダの切換時点でのショッ
クの緩和」ということを全く意識していなかったとして
も、油圧シリンダの切換時点においては緩停止・緩加速
が確実に実行されショックの緩和が図られるので、オペ
レータに無用の不安感を与えるというようなこともな
く、作業上の信頼性が格段に向上するものである。
【0017】 本願の第2の発明にかかるブーム伸縮
用油圧シリンダの制御装置では、余裕長さ算出手段21
において、上記第1油圧シリンダ1と第2油圧シリンダ
2のうち先行作動している油圧シリンダ1又は2の伸縮
位置が上記制御開始基準位置又はそのストロークエンド
に達した時点における基準ブーム長さと、ブーム長さ検
出手段31から出力される実ブーム長さとに基づいてブ
ームの余裕長さが算出され、この余裕長さが零となった
時点又は所定値となった時点で上記基準位置信号が出力
される。この基準位置信号を受け、制限シリンダ速度算
出手段22において上記先行作動する油圧シリンダ1又
は2を減速させるための減速時制限シリンダ速度が算出
され、さらにこの減速時制限シリンダ速度に基づき、シ
リンダ速度制御手段23によりシリンダ速度調整手段
6,7を介して上記先行作動している油圧シリンダ1又
は2の速度が漸減制御されるものである。
【0018】従って、この第2の発明にかかるブーム伸
縮用油圧シリンダの制御装置によれば、先行作動する油
圧シリンダ1又は2の減速制御の開始基準となる該油圧
シリンダ1又は2の伸縮位置を、ブーム長さの変化に対
応するブームの余裕長さとして検出するものであること
から、例えばブームに内蔵配置される油圧シリンダの伸
縮位置を直接検出する構成とする場合に比して、その位
置検出が構造的に容易であり、それだけ装置全体の構造
の簡略化に寄与し得るものである。
【0019】 本願の第3の発明にかかるブーム伸縮
用油圧シリンダの制御装置では、油圧シリンダ全伸検出
手段33により先行作動する油圧シリンダ1又は2が全
伸状態となったことが検出され、又は油圧シリンダ全縮
検出手段32により先行作動する油圧シリンダ2又は1
が全縮状態となったことが検出されると、該油圧シリン
ダ全伸検出手段33又は油圧シリンダ全縮検出手段32
からの出力を受けてバルブ切換信号出力手段24から切
換信号が出力され、油圧シリンダ切換バルブ4の切換作
動により作動油圧シリンダが、先行作動する油圧シリン
ダ1又は2から後行作動する油圧シリンダ2又は1に切
り換えられる。
【0020】従って、この第3の発明にかかるブーム伸
縮用油圧シリンダの制御装置によれば、作動油圧シリン
ダの切り換えが、油圧シリンダ全伸検出手段33又は油
圧シリンダ全縮検出手段32からの信号を受けて自動的
に切り換えられるので、例えば先行作動する油圧シリン
ダ1又は2がストロークエンドに達する前に該先行作動
する油圧シリンダ1又は2から後行作動する油圧シリン
ダ2又は1に切り換えられるというようなことが確実に
防止され、この結果、的確な油圧シリンダの切り換えに
よってブームの伸縮作動上における信頼性が高められる
ことになる。
【0021】
【実施例】以下、本願発明のブーム伸縮用油圧シリンダ
の制御装置を実施例に基づいて具体的に説明する。
【0022】図1には、本願発明の実施例にかかるブー
ム伸縮用油圧シリンダの制御装置の全体システム図を示
している。このブーム伸縮用油圧シリンダの制御装置
は、例えばクレーン、高所作業車等の伸縮式ブームを備
えた作業機において、該伸縮式ブームの相互に伸縮自在
に嵌挿配置された複数のブーム(この実施例では、基端
側ブームと中間ブームと先端ブームの三本のブームで伸
縮式ブームを構成したものを一例として想定している)
を順次択一的に作動させる場合におけるブーム伸縮用油
圧シリンダの作動制御を行うためのものであって、第1
油圧シリンダ1と第2油圧シリンダ2の二本の油圧シリ
ンダを備えている。
【0023】そして、この実施例のものにおいては、上
記第1油圧シリンダ1を伸縮式ブームの基端側ブームと
中間ブームとの間に配置して該第1油圧シリンダ1によ
り上記中間ブームを基端側ブームに対して伸縮駆動し、
また上記第2油圧シリンダ2を伸縮式ブームの上記中間
ブームと先端ブームとの間に配置して該第2油圧シリン
ダ2により上記先端ブームを中間ブームに対して伸縮駆
動するようにしている。また、これら二つの油圧シリン
ダ1,2の作動順序は、後述するように、ブームの伸長
作動時には第1油圧シリンダ1が先行して伸長作動し基
端側ブームに対して中間ブームを伸長させ、該第1油圧
シリンダ1が全伸した後、第2油圧シリンダ2が伸長作
動して上記中間ブームに対して先端ブームを伸長させ
る。また、ブームの縮小作動時には、第2油圧シリンダ
2が先行して縮小作動し先端ブームを中間ブームに対し
て縮小させ、該第2油圧シリンダ2が全縮した後、第1
油圧シリンダ1が縮小作動して上記中間ブームを基端側
ブームに対して縮小させるように構成している。
【0024】油圧回路 先ず、図1を参照して、この制御装置の油圧回路構成に
ついて説明すると、上記第1油圧シリンダ1の縮小側油
室1bと第2油圧シリンダ2の縮小側油室2bとは連通
油路17を介して接続されている。さらに、第1油圧シ
リンダ1の伸長側油室1aは第1分岐油路15を介し
て、また第2油圧シリンダ2の伸長側油室2aは第2分
岐油路16を介して、電磁式4ポート2位置切換バルブ
でなる油圧シリンダ切換バルブ4のポート41及びポー
ト42にそれぞれ接続されている。また、上記第1油圧
シリンダ1の縮小側油室1bは、縮小側油路12を介し
て後述の方向切換バルブ3に接続されている。また、こ
の方向切換バルブ3に接続された伸長側油路11は、上
記油圧シリンダ切換バルブ4のポート43に接続されて
いる。尚、この油圧シリンダ切換バルブ4は、その第1
弁位置4aにおいては上記伸長側油路11と第1分岐油
路15とを連通させ、その第2弁位置4bにおいては上
記伸長側油路11と第2分岐油路16とを連通させるよ
うにその接続構成が設定されている。
【0025】上記方向切換バルブ3は、パイロット式6
ポート3位置切換バルブで構成され、その第1弁位置3
aにおいては上記伸長側油路11を油圧ポンプ8に接続
するとともに上記縮小側油路12をタンク10に接続
し、またその第2弁位置3bにおいては縮小側油路12
を油圧ポンプ8に接続するとともに伸長側油路11をタ
ンク10に接続する。そして、この方向切換バルブ3の
方向切り換えは、次述の操作バルブ5によって行われ
る。
【0026】上記操作バルブ5は、択一操作される伸長
側バルブ5aと縮小側バルブ5bとを備えて構成される
とともに、パイロット油圧供給用の油圧ポンプ9に接続
されている。そして、この操作バルブ5は、上記各バル
ブ5a,5bの操作量に対応したパイロット油量を伸長
側パイロット油路13あるいは縮小側パイロット油路1
4を介して上記方向切換バルブ3に供給し、該方向切換
バルブ3をパイロット油量に対応した変位量だけ第1弁
位置3aあるいは第2弁位置3b側へ変位させること
で、上記各油圧シリンダ1,2の伸長・縮小の切り換え
とシリンダ速度の設定とを行うようになっている。
【0027】ところが、シリンダ速度の設定を上記操作
バルブ5の操作量のみに基いて行う構成とした場合に
は、オペレータの操作を介在させなければブームの伸縮
操作の途中における油圧シリンダ1,2の作動切換時点
での緩停止・緩起動を実現できない。このため、この実
施例のものにおいては、上記伸長側パイロット油路13
と縮小側パイロット油路14の通路途中にそれぞれ伸長
側比例弁6と縮小側比例弁7とを介装している。この各
比例弁6,7は、特許請求の範囲中の「シリンダ速度調
整手段」に該当するものであって、後述のシリンダ速度
制御手段23から出力される制御信号に比例した開度に
設定され、上記操作バルブ5の伸長側バルブ5a及び縮
小側バルブ5bの開度(即ち、操作量)が伸長側比例弁
6及び縮小側比例弁7の設定開度よりも大きい場合に
は、該操作バルブ5の操作量に拘わらず該伸長側比例弁
6あるいは縮小側比例弁7によって上記方向切換バルブ
3の作動量が規定され、上記各油圧シリンダ1,2のシ
リンダ速度が制限されることになる。
【0028】制御回路 次に、上記油圧回路における上記油圧シリンダ切換バル
ブ4と伸長側比例弁6及び縮小側比例弁7を制御するた
めの制御回路について説明する。
【0029】制御回路は、図1に示すように、複数の検
出手段31〜34とコントロールユニット20とで構成
されている。以下、これらをそれぞれ説明する。
【0030】ブーム長さ検出手段31 ブーム長さ検出手段31は、現在のブーム長さを検出し
その検出値に対応した信号を「実ブーム長さ信号」とし
て出力する。
【0031】油圧シリンダ全縮検出手段32 油圧シリンダ全縮検出手段32は、ブームの縮小作動時
において先行して縮小作動する上記第2油圧シリンダ2
がそのストロークエンドに達して「全縮状態」となった
時、これを検出し「全縮信号」として出力する。
【0032】油圧シリンダ全伸検出手段33 油圧シリンダ全伸検出手段33は、ブームの伸長作動時
において先行して伸長作動する上記第1油圧シリンダ1
がそのストロークエンドに達して「全伸状態」となった
時、これを検出し「全伸信号」として出力する。
【0033】操作方向検出手段34 操作方向検出手段34は、例えば上記操作バルブ5の伸
長側バルブ5aと縮小側バルブ5bのいずれが操作され
たかを検知することでブームの操作方向、即ち、伸長操
作か縮小操作かを検出し、これを「操作方向信号」とし
て出力する。
【0034】コントロールユニット20 コントロールユニット20は、上記各検出手段31〜3
4からの信号を受けて上記油圧シリンダ切換バルブ4と
一対の比例弁6,7の作動制御を行い、ブームの伸長及
び縮小操作時における油圧シリンダ1,2の切換制御
と、この油圧シリンダ1,2の切り換え時における緩停
止・緩起動制御を行うものであって、次述する余裕長さ
算出手段21と制限シリンダ速度算出手段22とシリン
ダ速度制御手段23とバルブ切換信号出力手段24とを
備えて構成されている。
【0035】余裕長さ算出手段21 余裕長さ算出手段21は、上記ブーム長さ検出手段31
からの「実ブーム長さ信号」と予め設定した「基準ブー
ム長さ信号」とに基づいて「余裕長さ」を求め、この「余
裕長さ」が零となった時点で後述の制限シリンダ速度算
出手段22に「基準位置信号」を出力する。
【0036】ここで、「基準ブーム長さ」及び「余裕長
さ」について説明する 。
【0037】先ず、ブームを伸長あるいは縮小させる場
合における油圧シリンダの作動順序は、上述のように、
ブーム伸長操作時には「第1油圧シリンダ1」→「第2
油圧シリンダ2」の順であり、ブーム縮小操作時時には
「第2油圧シリンダ2」→「第1油圧シリンダ1」の順
である。従って、油圧シリンダの切り換え基準は、ブー
ム伸長操作時には「第1油圧シリンダ1の全伸位置」で
あり、ブーム縮小操作時には「第2油圧シリンダ2の全
縮位置」である。このため、ブーム伸長操作時には「第
1油圧シリンダ1の全伸位置」を検出すれば良く、ブー
ム縮小操作時には「第2油圧シリンダ2の全縮位置」を
検出すれば良く、この実施例においては前者を上記油圧
シリンダ全伸検出手段33により、後者を上記油圧シリ
ンダ全縮検出手段32によりそれぞれ検出し、これらの
各検出信号を後述のバルブ切換信号出力手段24に出力
するようにしている。
【0038】ところで、先行作動する油圧シリンダがそ
のストロークエンドに達して「全伸」あるいは「全縮」
となる場合、そのストロークエンドよりも所定量だけ伸
長方向あるいは縮小方向の手前側位置(この位置が、特
許請求の範囲中の「制御開始基準位置」であり、以下に
おいては「制御開始基準位置」という)からこの先行し
て作動する油圧シリンダのシリンダ速度を減速してスト
ロークエンドでの停止時点における停止ショックを可及
的に小さく抑える必要がある。この先行作動する油圧シ
リンダの減速開始時期を上記「制御開始基準位置」に対
応して決定するためにこの実施例において採用した概念
が「余裕長さ」である。
【0039】即ち、先ず、ブーム伸長操作時において第
1油圧シリンダ1の伸長位置が「全伸位置」より手前側
に設定された上記「制御開始基準位置」に達した時点に
おけるブーム長さ、あるいはブーム縮小操作時において
第2油圧シリンダ2の縮小位置が「全縮位置」より手前
側に設定された上記「制御開始基準位置」に達した時点
におけるブーム長さをそれぞれ「基準ブーム長さ」と規
定する。尚、ここでは説明の都合上、前者を「伸長時基
準ブーム長さ」、後者を「縮小時基準ブーム長さ」とい
う。そして、この「基準ブーム長さ」と、現在のブーム
長さ、即ち、「実ブーム長さ」とを比較してその差分を
ブームの「余裕長さ」と規定する。
【0040】従って、上記余裕長さ算出手段21は、ブ
ーム伸長操作時には「実ブーム長さ」と「伸長時基準ブ
ーム長さ」との比較から「余裕長さ」を算出し、ブーム
縮小操作時には「実ブーム長さ」と「縮小時基準ブーム
長さ」との比較から「余裕長さ」を算出し、これらいず
れの場合においても、この「余裕長さ」が零となった
時、即ち、「実ブーム長さ」が「基準ブーム長さ」に合
致した時点において、シリンダ速度の制限制御を開始さ
せるべく「基準位置信号」を出力するものである。
【0041】尚、この実施例においては、上記余裕長さ
算出手段21と上記ブーム長さ検出手段31とにより、
特許請求の範囲仲の「制御基準位置検出手段35」が構
成される。
【0042】制限シリンダ速度算出手段22 制限シリンダ速度算出手段22は、先行作動する油圧シ
リンダのストロークエンド手前での減速制御における制
限シリンダ速度と、後行作動する油圧シリンダの起動直
後の加速制御における制限シリンダ速度とをそれぞれ算
出し、その算出値をそれぞれ「制限シリンダ速度信号」
として後述のシリンダ速度制御手段23に出力する。
【0043】ここで、この「制限シリンダ速度」につい
て、図2を参照してブームの「縮小操作時」を例にとっ
て説明する(尚、ブームの「伸長操作時」の場合は、
「縮小操作時」の場合と同様であるためここでの説明は
省略する)。
【0044】図2には、ブーム縮小操作時の油圧シリン
ダの切換時点を中心としてその前後近傍におけるシリン
ダ速度制限マップを示している(尚、同図において実線
で示す特性は上記操作バルブ5の操作量を最大とした時
のものであり、破線で示す特性はその操作量を最大と最
小の中間位置に設定した時のものである)。ここで、操
作バルブ5を最大操作量とした場合を例にとって説明す
ると、先ず、先行して縮小作動する第2油圧シリンダ2
は時間t1までは最大のシリンダ速度を維持したまま定
速で縮小し、時間t1に達すると減速が開始されそのシ
リンダ速度が時間t2まで漸減し、時間t2に達すると再
び定速での縮小に移行し、時間t3においてストローク
エンドに達して停止する。この時間t1〜t3の間のシリ
ンダ速度が「制限シリンダ速度」であって、特にこの減
速時の「制限シリンダ速度」は特許請求の範囲中の「減
速時制限シリンダ速度」に該当する。
【0045】一方、時間t3において先行作動する第2
油圧シリンダ2が停止すると、これに代わって後行作動
する第1油圧シリンダ1が縮小方向に起動される。この
場合、第1油圧シリンダ1は、時間t3での起動後、時
間t4までの間はシリンダ速度が漸増するように加速さ
れ、時間t4に達した後は最大シリンダ速度での定速縮
小に移行する。この時間t3〜t4の間のシリンダ速度が
「制限シリンダ速度」であって、特にこの加速時の「制
限シリンダ速度」は特許請求の範囲中の「加速時制限シ
リンダ速度」に該当する。
【0046】この図2に示す如きシリンダ速度制限マッ
プは上記制限シリンダ速度算出手段22に備えられてい
て、該制限シリンダ速度算出手段22においてはこのシ
リンダ速度制限マップから各油圧シリンダ1,2の制限
シリンダ速度を算出(読みだし)し、これを「制限シリ
ンダ速度信号」として後述のシリンダ速度制御手段23
に出力する。
【0047】この場合、この実施例においては、ストロ
ークエンドで停止される第2油圧シリンダ2の制限シリ
ンダ速度はこれを上記余裕長さ算出手段21から出力さ
れる「基準位置信号」を受けてシリンダ速度制限マップ
から読み出し、また縮小起動される第1油圧シリンダ1
の制限シリンダ速度はこれを後述するバルブ切換信号出
力手段24からの「バルブ切換信号」を受けて上記シリ
ンダ速度制限マップから読み出すようにしている。
【0048】即ち、第2油圧シリンダ2の制限シリンダ
速度の算出に際しては、図2に示すように、減速開始の
基準となる時間t1から該第2油圧シリンダ2が停止す
る時間t3の間の時間に対応するブーム長さ「L0」を「基
準ブーム長さ」と規定し、上記余裕長さ算出手段21に
おいては上記ブーム長さ検出手段31から入力される
「実ブーム長さ」と上記「基準ブーム長さ」とを比較し
てその差分を「余裕長さ」として算出し、この「余裕長
さ」が零となった時点、即ち、「実ブーム長さ」が「基
準ブーム長さ」に合致した時点において「基準位置信
号」を出力し、この「基準位置信号」が出力された時点
からこの制限シリンダ速度に基づく減速制御が開始され
るものである。
【0049】尚、この実施例においては、上述のように
制限シリンダ速度の制限制御を図2に示すように伸縮作
動する油圧シリンダの時間経過に対応させて行うように
しているが、かかる制御特性は、図3に示すように制限
シリンダ速度をブーム長さの変化に対応させて制御する
ことで実現されるものである。即ち、制限シリンダ速度
をブーム長さに対応させ、「実ブーム長さ」が「基準ブ
ーム長さ」に到達するまでは油圧シリンダを最大速度V
maxで縮小作動させ、「実ブーム長さ」が「基準ブーム
長さ」に合致した以後はブーム長さの縮小変化とともに
シリンダ速度を漸減させ、さらにストロークエンドの直
前位置においては最小シリンダ速度Vminとし、且つこ
の最小シリンダ速度Vminをストロークエンドまで維持
するように制御することで、図2に示すような時間経過
に対応した制限シリンダ速度の制御特性が得られるもの
である。従って、本願発明の他の実施例においては、図
2に示すような時間経過に対応して制限シリンダ速度の
制限制御を行うのに代えて、図3に示すようなブーム長
さに対応して制限シリンダ速度の制限制御を行うように
することもできるものである。
【0050】これに対して、第1油圧シリンダ1の制御
シリンダ速度の算出は、後述のバルブ切換信号出力手段
24から「バルブ切換信号」が入力されると、この時点
で時間に対応した加速制御を開始し、シリンダ速度を時
間t3〜t4の間で漸増させるようにしている。
【0051】尚、図2に示すように、第2油圧シリンダ
2の制御シリンダ速度を、ストロークエンド直前の時間
2〜t3の間において定速に設定したのは、上記ブーム
長さ検出手段31、油圧シリンダ全縮検出手段32及び
油圧シリンダ全伸検出手段33の検出誤差を考慮し、例
えこれらに検出誤差があった場合でもストロークエンド
に達する以前に最小速度となり、この最小速度から停止
されるようにするためである。
【0052】シリンダ速度制御手段23 シリンダ速度制御手段23は、上記制限シリンダ速度算
出手段22からの「制限シリンダ速度信号」を受けると
ともに、上記操作方向検出手段34からの「操作方向信
号」受け、上記一対の比例弁6,7のうち、その操作方
向に対応した側の比例弁に対して、シリンダ速度をこの
「制限シリンダ速度信号」に対応したシリンダ速度に設
定すべく「制御信号」を出力し、該比例弁6,7をして
各油圧シリンダ1,2側への供給油量を制限せしめ、も
ってシリンダ速度を所定の制限シリンダ速度に設定する
ものである。
【0053】バルブ切換信号出力手段24 バルブ切換信号出力手段24は、上記油圧シリンダ全縮
検出手段32からの「全縮信号」あるいは油圧シリンダ
全伸検出手段33からの「全伸信号」を受けて、上記油
圧シリンダ切換バルブ4に作動油圧シリンダの切り換え
を行わしめるべく「バルブ切換信号」を出力するととも
に、上記制限シリンダ速度算出手段22に対しても同様
信号を後行作動する油圧シリンダの起動後における加速
制御の開始信号として出力し該後行作動する油圧シリン
ダの加速制御を開始させるものである。
【0054】尚、この実施例においては、このバルブ切
換信号出力手段24と上記油圧シリンダ全縮検出手段3
2及び油圧シリンダ全伸検出手段33で、特許請求の範
囲中の「バルブ制御手段36」が構成されている。
【0055】作動説明 続いて、この実施例の制御装置の作動を説明する。尚、
この実施例においては、ブームの「伸長操作時」と「縮
小操作時」の双方において油圧シリンダの切換時点での
減速及び加速制御がなされ、緩停止・緩起動が実現され
るものであるが、その作動は両者間において大きな差は
ないので、ここではブームの「縮小操作時」を例にとっ
て説明することにする。
【0056】ブームを「全伸」から「全縮」に向けて縮
小させる場合には、先ず、オペレータが上記操作バルブ
5の縮小側バルブ5bを操作することで開始される。こ
の縮小側バルブ5bが操作されると、方向切換バルブ3
が中立位置から第2弁位置3bに切り換わり、油圧ポン
プ8からの作動油が12側に供給される。また、この場
合、第2油圧シリンダ2は「全縮」となっていないの
で、油圧シリンダ全縮検出手段32からの信号出力はな
く、バルブ切換信号出力手段24からの「バルブ切換信
号」を受けて上記油圧シリンダ切換バルブ4は第2弁位
置4bに設定されている。従って、第1油圧シリンダ1
の伸長側油室1aに接続された第1分岐油路15は閉
じ、第2油圧シリンダ2の伸長側油室2aに接続された
第2分岐油路16は伸長側油路11を介してタンク10
に接続されている。
【0057】このため、縮小側油路12から供給される
作動油が第1油圧シリンダ1の縮小側油室1bと連通油
路17を介して第2油圧シリンダ2の縮小側油室2bに
導入され、該第2油圧シリンダ2が先行して縮小作動
し、ブームの縮小動作が開始される。
【0058】第2油圧シリンダ2がその縮小作動の進行
に伴ってストロークエンドに達して停止すると、このス
トロークエンド到達状態が油圧シリンダ全縮検出手段3
2により検出され、該油圧シリンダ全縮検出手段32か
らバルブ切換信号出力手段24に「全縮信号」が出力さ
れ、該バルブ切換信号出力手段24はこれを受けて上記
油圧シリンダ切換バルブ4に「バルブ切換信号」出力し
て該油圧シリンダ切換バルブ4をその第2弁位置4bか
ら第1弁位置4aに切り換えさせる。この油圧シリンダ
切換バルブ4が第1弁位置4aに設定されると、今まで
とは逆に、第2分岐油路16が閉じて第1分岐油路15
が開かれる。従って、縮小側油路12から第1油圧シリ
ンダ1の縮小側油室1bに導入される作動油によって該
第1油圧シリンダ1が縮小作動を開始し、ブームの縮小
動作が継続される。そして、この第1油圧シリンダ1が
縮小方向のストロークエンドに達した時点でブームの
「全縮」が実現される。
【0059】尚、このブームの縮小動作時においては、
上記ブーム長さ検出手段31により検出される「実ブー
ム長さ」と予め設定した「縮小時基準ブーム長さ」とに
基づき、上記余裕長さ算出手段21において「余裕長
さ」が継続的に算出されている。
【0060】ところで、ブームの縮小動作時にはその動
作途中において縮小動作に関与する油圧シリンダが先行
作動する第2油圧シリンダ2から後行作動する第1油圧
シリンダ1側に切り換わるが、この油圧シリンダの切換
時点において上記第2油圧シリンダ2の減速制御と第1
油圧シリンダ1の加速制御とが行われ、該第2油圧シリ
ンダ2の停止に伴うショックと第1油圧シリンダ1の起
動に伴うショックの双方がそれぞれ緩和されることでシ
ョックの少ない信頼性の高い操作が実現されるものであ
る。以下、この各油圧シリンダ1,2のシリンダ速度の
制御について説明する。
【0061】第2油圧シリンダ2のシリンダ速度制御 先行作動する第2油圧シリンダ2のシリンダ速度は、上
記余裕長さ算出手段21において算出される「実ブーム
長さ」と予め設定された「基準ブーム長さ」とに基づい
て算出される「余裕長さ」が零となるまでの間は、上記
操作バルブ5の縮小側バルブ5bの操作量に対応したシ
リンダ速度に保持され、ブームは該シリンダ速度での定
速縮小状態にある。この縮小作動の進行に伴って、「実
ブーム長さ」が「基準ブーム長さ」に一致ししし「余裕
長さ」が零となると、余裕長さ算出手段21から「基準
位置信号」が出力され、この「基準位置信号」を受け
て、制限シリンダ速度算出手段22からシリンダ速度制
御手段23に対して「制限シリンダ速度信号」が出力さ
れる。このシリンダ速度制御手段23では、この「制限
シリンダ速度信号」を受けて上記縮小側比例弁7に「制
御信号」を出力し、該縮小側比例弁7の開度調整によっ
て第2油圧シリンダ2のシリンダ速度を漸減させる如く
減速制御を行う。従って、この第2油圧シリンダ2がス
トロークエンドに達して停止しても、その直前のシリン
ダ速度が最小速度まで減速された小さいものであるた
め、かかるシリンダ速度の漸減制御を行わなかった場合
に比して、ストロークエンドでの停止に伴うショックが
可及的に小ならしめられることになる。
【0062】第1油圧シリンダ1のシリンダ速度制御 一方、第1油圧シリンダ1は、上述の如く先行作動する
上記第2油圧シリンダ2のストロークエンドでの停止に
伴って縮小作動を開始するが、この場合、上記バルブ切
換信号出力手段24からの「バルブ切換信号」を受けて
上記制限シリンダ速度算出手段22がこの第1油圧シリ
ンダ1の速度をその起動時点から所定時間をもって加速
させるための制限シリンダ速度を、上記「制限シリンダ
速度マップ」に基づいて算出する。そして、この制限シ
リンダ速度に基づき上記シリンダ速度制御手段23から
上記縮小側比例弁7に「制御信号」が出力され、該縮小
側比例弁7の開度が上記制限シリンダ速度に対応せしめ
られる。この結果、上記第1油圧シリンダ1のシリンダ
速度は、その起動後所定時間(時間t3〜t4)をもって
漸増せしめられ、その起動後のシリンダ速度の立ち上が
りが、かかる速度の漸増制御を行なわなかった場合に比
して緩やかになることで、この第1油圧シリンダ1の起
動に伴うショックが可及的に小ならしめられるものであ
る。
【0063】このような、ブームの伸縮動作の途中にお
ける油圧シリンダの切換時点において、先行作動する第
2油圧シリンダ2のストロークエンドでの緩停止の実現
による停止ショックの低減と、後行作動する第1油圧シ
リンダ1の緩起動の実現による起動ショックの低減との
相乗効果により、ブーム伸縮作業における信頼性が格段
に向上せしめられるものである。
【0064】その他 1.上記実施例においては、ブームの伸長操作時と縮小
操作時の双方において油圧シリンダの切換時点での「緩
停止・緩起動制御」を行うようにしているが、本願発明
はこれに限定されるものではなく、例えばブームの縮小
操作時のみ、あるいは伸長操作時のみにおいてかかる
「緩停止・緩起動制御」を行うようにすることもできる
ことは勿論である。
【0065】2.この実施例においては、シリンダ速度
の制限制御の開始基準となる油圧シリンダの伸縮位置、
即ち「制御開始基準位置」を、油圧シリンダのストロー
クエンドよりも所定量手前側における伸縮位置に対応し
て予め設定した「基準ブーム長さ」と現在のブーム長さ
である「実ブーム長さ」との比較から「余裕長さ」を求
め、この「余裕長さ」が零となった時点で制限制御を開
始させるようにしているが、本願発明はかかる構成に限
定されるものではなく、例えば、上記「ブーム長さ検出
手段31」に代えて、ブーム長さが「基準ブーム長さ」
になったときに直接これを検知する手段を設け、該手段
からの信号に基づいて直ちにシリンダ速度の制限制御に
移行するようにしたり、あるいは油圧シリンダの作動開
始を検出する手段とその作動開始位置を検出する手段と
を設け、この作動開始後、その作動開始位置に応じて所
定時間後にシリンダ速度の制限制御を開始させるように
構成することもできるものである。
【0066】3.上記実施例においては、先行作動する
油圧シリンダの伸縮量が「制御開始基準位置」に達した
時点のブーム長さを「基準ブーム長さ」とし、この「基
準ブーム長さ」と「実ブーム長さ」とを比較して両者の
差分を「余裕長さ」として算出し、この「余裕長さ」が
零となった時点において「基準位置信号」を出力してシ
リンダ速度の制限制御を開始させるようにしているが、
本願発明はかかる構成に限定されるものではなく、例え
ば先行作動する油圧シリンダがストロークエンドに達し
た時点におけるブーム長さを「基準ブーム長さ」とし、
この「基準ブーム長さ」と「実ブーム長さ」とを比較し
てその差分を「余裕長さ」として算出し、この「余裕長
さ」が、油圧シリンダがストロークエンドに達した時点
におけるブーム長さと制御開始基準位置に達した時点に
おけるブーム長さとの差分に相当する値(特許請求の範
囲の請求項2における「所定値」に該当する)となった
時点で「基準位置信号」を出力してシリンダ速度の制限
制御を開始させるようにしてもよい。
【0067】4.上記実施例においては、先行作動する
油圧シリンダの緩停止制御と後行作動する油圧シリンダ
の緩起動制御のうち、前者についてはこれをブーム長さ
(即ち、先行作動する油圧シリンダの伸縮量)に基づい
て行い、後者についてはこれを時間に基づいて行うよう
にしているが、本願発明はかかる構成に限定されるもの
ではなく、例えば前者を時間に対応した制御とし、後者
をブーム長さに対応した制御とするとか、両者ともブー
ム長さに対応した制御としたり、逆に両者とも時間に対
応した制御とするなど、種々の態様をとることができる
ものである。
【0068】5.上記実施例においては、油圧シリンダ
切換バルブ4の切換制御をバルブ制御手段24からの出
力信号に基づいて自動的に行うようにしているが、本願
発明はこれに限定されるものではなく、例えばこの油圧
シリンダ切換バルブ4の切換をオペレータによる手動切
換とすることもできるものである。特に、このようにし
た場合には、例えば第1油圧シリンダ1のみをそのスト
ロークエンドまで伸長させて中間ブームのみを伸長させ
た状態でクレーン作業を行うということも可能であり、
作業態様の拡大という利点がある。
【0069】6.上記実施例においては、上記伸長側比
例弁6あるいは縮小側比例弁7の開度制御によって上記
方向切換バルブ3の操作量を調整することで油圧シリン
ダの速度制限を行うようにしているが、本願発明はかか
る構成に限定されるものではなく、例えば上記伸長側比
例弁6あるいは縮小側比例弁7に代えて適宜の可変絞り
機構を設けたり、あるいは上記方向切換バルブ3を電磁
式切換バルブで構成しそのソレノイドコイルへの入力電
流値を増減調整する、等の種々の態様をとることができ
るものである。
【0070】7.上記実施例においては、上記操作方向
検出手段34からの信号に基づいて、伸長側比例弁6と
縮小側比例弁7のうち、操作側の比例弁に対してのみ制
御信号を出力するようにしているが、本願発明はこれに
限定されるものではなく、例えばこの実施例の如き各比
例弁6,7と二つのバルブ5a,5bを備えた操作バル
ブ5との組み合わせ構造を採用する場合には、操作方向
に拘わらず常時双方の比例弁6,7に制御信号を出力す
るようにしても良い。かかる構成とした場合には、上記
操作方向検出手段34が不要となることから、構造の簡
略化等が図れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかるブーム伸縮用油圧シ
リンダの制御装置の全体システム図である。
【図2】油圧シリンダの作動特性図である。
【図3】油圧シリンダの作動特性図である。
【符号の説明】
1は第1油圧シリンダ、1aは第1油圧シリンダの伸長
側油室、1bは第1油圧シリンダの縮小側油室、2は第
2油圧シリンダ、2aは第2油圧シリンダの伸長側油
室、2bは第2油圧シリンダの縮小側油室、3は方向切
換バルブ、3aは方向切換バルブの第1弁位置、3bは
方向切換バルブの第2弁位置、4は油圧シリンダ切換バ
ルブ、4aは油圧シリンダ切換バルブの第1弁位置、4
bは油圧シリンダ切換バルブの第2弁位置、5は操作バ
ルブ、5aは操作バルブの伸長側バルブ、5bは操作バ
ルブの縮小側バルブ、6は伸長側比例弁、7は縮小側比
例弁、8及び9は油圧ポンプ、11は伸長側油路、12
は縮小側油路、13は伸長側パイロット油路、14は縮
小側パイロット油路、15は第1分岐油路、16は第2
分岐油路、17は連通油路、20はコントロールユニッ
ト、21は余裕長さ算出手段、22は制限シリンダ速度
算出手段、23はシリンダ速度制御手段、24はバルブ
切換信号出力手段、31はブーム長さ検出手段、32は
油圧シリンダ全縮検出手段、33は油圧シリンダ全伸検
出手段、34は操作方向検出手段、35は制御基準位置
検出手段、36はバルブ制御手段である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に伸縮可能に嵌挿配置された複数の
    ブームのうち基端側に位置する基端側ブームと該基端側
    ブームに対して伸縮可能とされた中間ブームとの間に跨
    がって配置されて該中間ブームを上記基端側ブームに対
    して伸縮駆動する第1油圧シリンダ(1)と、上記中間
    ブームと該中間ブームに対して伸縮可能とされた先端側
    ブームとの間に配置されて該先端側ブームを上記中間ブ
    ームに対して伸縮駆動する第2油圧シリンダ(2)とを
    備える一方、 油圧ポンプ(8)を方向切換バルブ(3)を介して伸長
    側油路(11)と縮小側油路(12)とに択一的に接続
    可能とするとともに、 上記第1油圧シリンダ(1)の縮小側油室(1b)と第
    2油圧シリンダ(2)の縮小側油室(2b)とを連通油
    路(17)を介して連通させ、 さらに上記第1油圧シリンダ(1)の伸長側油室(1
    a)に連通する第1分岐油路(15)と上記第2油圧シ
    リンダ(2)の伸長側油室(2a)に連通する第2分岐
    油路(16)とを油圧シリンダ切換バルブ(4)を介し
    て上記伸長側油路(11)に択一的に接続可能とすると
    ともに、 上記縮小側油路(12)を上記第1油圧シリンダ(1)
    の縮小側油室(1b)に接続し、 上記油圧シリンダ切換バルブ(4)の切換操作によって
    上記第1油圧シリンダ(1)と第2油圧シリンダ(2)
    とを順次伸縮作動させるようにしたブーム伸縮用油圧シ
    リンダの制御装置であって、 上記油圧ポンプ(8)から上記伸長側油路(11)又は
    縮小側油路(12)への供給油量を増減させて上記第1
    油圧シリンダ(1)及び第2油圧シリンダ(2)の速度
    を調整するシリンダ速度調整手段(6),(7)と、 上記第1油圧シリンダ(1)と第2油圧シリンダ(2)
    のうち先行作動している油圧シリンダ(1又は2)の伸
    縮位置がそのストロークエンドよりも所定量だけ作動方
    向手前側に設定した制御開始基準位置に達した時にこれ
    を検出し基準位置信号として出力する制御開始基準位置
    検出手段(35)と、 上記先行作動している油圧シリンダ(1又は2)がスト
    ロークエンドに達した後、後行作動する油圧シリンダ
    (2又は1)を伸縮作動させるべく上記油圧シリンダ切
    換バルブ(4)に作動信号を出力するバルブ制御手段
    (36)と、 上記制御開始基準位置検出手段(35)からの基準位置
    信号を受けて上記先行作動している油圧シリンダ(1又
    は2)の速度を漸減させるための減速時制限シリンダ速
    度を算出するとともに、上記バルブ制御手段(36)か
    らの作動信号を受けて後行作動する油圧シリンダ(2又
    は1)の速度を漸増させるための加速時制限シリンダ速
    度を算出する制限シリンダ速度算出手段(22)と、 上記制限シリンダ速度算出手段(22)により算出され
    た上記減速時制限シリンダ速度と加速時制限シリンダ速
    度のうち、該減速時制限シリンダ速度に基づいて上記シ
    リンダ速度調整手段(6),(7)を制御し上記先行作
    動している油圧シリンダ(1又は2)の速度を漸減制御
    するとともに、上記加速時制限シリンダ速度に基づいて
    上記シリンダ速度調整手段(6),(7)を制御し上記
    後行作動する油圧シリンダ(2又は1)の速度をその起
    動後漸増制御するシリンダ速度制御手段(23)と、を
    備えたことを特徴とするブーム伸縮用油圧シリンダの制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記制御開始基準位置検出手段(35)が、 ブーム長さを検出するブーム長さ検出手段(31)と、 上記第1油圧シリンダ(1)と第2油圧シリンダ(2)
    のうち先行作動している油圧シリンダ(1又は2)の伸
    縮位置が上記制御開始基準位置に達した時点又はストロ
    ークエンドに達した時点におけるブーム長さを基準ブー
    ム長さとし該基準ブーム長さと上記ブーム長さ検出手段
    (31)から出力される現時点における実ブーム長さと
    の比較から該実ブーム長さと上記基準ブーム長さとの差
    分をブームの余裕長さとして算出し、該余裕長さが零と
    なった時又は該余裕長さが所定値となった時に上記基準
    位置信号を出力する余裕長さ算出手段(21)とで構成
    されていることを特徴とするブーム伸縮用油圧シリンダ
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記バルブ制御手段(36)が、 先行作動する油圧シリンダ(1又は2)が全伸状態とな
    ったことを検出する油圧シリンダ全伸検出手段(33)
    又は先行作動する油圧シリンダ(2又は1)が全縮状態
    となったことを検出する油圧シリンダ全縮検出手段(3
    2)と、 該油圧シリンダ全伸検出手段(33)又は油圧シリンダ
    全縮検出手段(32)からの出力を受けて上記油圧シリ
    ンダ切換バルブ(4)に切換信号を出力するバルブ切換
    信号出力手段(24)とで構成されていることを特徴と
    するブーム伸縮用油圧シリンダの制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008156082A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Hokuetsu Kogyo Co Ltd 高所作業車における昇降機構制御方法及び昇降機構制御装置
EP2388228A1 (en) 2010-05-18 2011-11-23 Kobelco Cranes Co., Ltd. Boom telescoping control unit
EP3466864A1 (de) * 2017-09-30 2019-04-10 Walter Biedenbach Kran

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