JPH09277761A - 個人識別媒体およびその製造方法 - Google Patents
個人識別媒体およびその製造方法Info
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- JPH09277761A JPH09277761A JP8115262A JP11526296A JPH09277761A JP H09277761 A JPH09277761 A JP H09277761A JP 8115262 A JP8115262 A JP 8115262A JP 11526296 A JP11526296 A JP 11526296A JP H09277761 A JPH09277761 A JP H09277761A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 社員証等のIDカード、パスポート等で所有
者の顔写真画像が有る個人識別媒体の偽造や変造を困難
にする。 【解決手段】 図形、文字、印章等の識別パターンと顔
写真画像とから、識別パターンを有する顔写真画像をプ
リント用画像として作成し、このプリント用画像をプリ
ントして、識別パターンを有する顔写真画像が形成され
た個人識別媒体とする。プリント用画像作成時には、顔
写真画像の顔面部分から周辺部分になるに従い濃度が変
化するグラデーションマスク画像を併用して、顔写真画
像の顔面部分は識別パターンが無いか又は薄くしたプリ
ント用画像データとし、識別パターンが顔面部分に重な
って見にくくなるのを防ぐ。
者の顔写真画像が有る個人識別媒体の偽造や変造を困難
にする。 【解決手段】 図形、文字、印章等の識別パターンと顔
写真画像とから、識別パターンを有する顔写真画像をプ
リント用画像として作成し、このプリント用画像をプリ
ントして、識別パターンを有する顔写真画像が形成され
た個人識別媒体とする。プリント用画像作成時には、顔
写真画像の顔面部分から周辺部分になるに従い濃度が変
化するグラデーションマスク画像を併用して、顔写真画
像の顔面部分は識別パターンが無いか又は薄くしたプリ
ント用画像データとし、識別パターンが顔面部分に重な
って見にくくなるのを防ぐ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は身分証明手段となり
得る運転免許証、パスポート、社員証等のいわゆるID
カードに代表される個人識別媒体について、特に偽造や
変造を困難にするセキュリティ性の高い個人識別媒体に
関する。
得る運転免許証、パスポート、社員証等のいわゆるID
カードに代表される個人識別媒体について、特に偽造や
変造を困難にするセキュリティ性の高い個人識別媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、運転免許証、パスポート、社
員証、会員証、学生証等の身分証明となるいわゆるID
カード等の個人識別媒体では、所持者を特定する為に人
物画像として顔写真が使われている。また、顔写真画像
をカードに適用することは、前記のいわゆる身分証明と
なるカード等の他にも、所持者を特定し悪用を防止する
手段として、クレジットカード、バンクカード等のカー
ドに対しても行われ、これらも顔写真画像付きの個人識
別媒体といえる。そして、プラスチック製のカードが普
及するとともに、顔写真等の人物画像データと、氏名や
社員番号等の個人属性に関する文字データとを、昇華転
写型カラープリンタ等でカード基材に印刷すれば製造で
きるIDカードも実用されてきた。
員証、会員証、学生証等の身分証明となるいわゆるID
カード等の個人識別媒体では、所持者を特定する為に人
物画像として顔写真が使われている。また、顔写真画像
をカードに適用することは、前記のいわゆる身分証明と
なるカード等の他にも、所持者を特定し悪用を防止する
手段として、クレジットカード、バンクカード等のカー
ドに対しても行われ、これらも顔写真画像付きの個人識
別媒体といえる。そして、プラスチック製のカードが普
及するとともに、顔写真等の人物画像データと、氏名や
社員番号等の個人属性に関する文字データとを、昇華転
写型カラープリンタ等でカード基材に印刷すれば製造で
きるIDカードも実用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、カラー複写
機や高品質の印刷ができる安価なカラープリンタも出現
するに至り、個人識別媒体に単に顔写真画像をプリント
して付けたとしても、これら機器を悪用して偽造や変造
される恐れが出てきた。例えば、廉価なカード用カラー
プリンタも販売されており、パーソナルコンピュータに
DTP(デスクトップ・パブリッシング)ソフトを搭載
し、顔写真画像と文字データを用意さえすれば、簡単に
IDカード等を偽造することが可能となっている。しか
も、従来の顔写真画像の形成方法は、元になる顔写真か
ら必要な大きさの顔写真画像をトリミングして作製し、
この画像をそのままカードに印刷形成しており、印刷さ
れた顔画像自体に悪用防止策は取られていなかった。従
って、偽造された顔写真画像と真正な顔写真画像との真
偽判別は困難であった。このため、例えば、カード上に
ホログラムや磁気データ等の別のセキュリティ情報を設
けることで、カードとしての真偽を判別することしかで
きなかった。また、カラー複写機も高性能となり、個人
識別媒体を容易に複製し偽造される恐れも高まってき
た。そこで、本発明の課題は、このようなカラープリン
タやカラー複写機によって、容易に偽造や変造ができな
い個人識別媒体を提供することである。
機や高品質の印刷ができる安価なカラープリンタも出現
するに至り、個人識別媒体に単に顔写真画像をプリント
して付けたとしても、これら機器を悪用して偽造や変造
される恐れが出てきた。例えば、廉価なカード用カラー
プリンタも販売されており、パーソナルコンピュータに
DTP(デスクトップ・パブリッシング)ソフトを搭載
し、顔写真画像と文字データを用意さえすれば、簡単に
IDカード等を偽造することが可能となっている。しか
も、従来の顔写真画像の形成方法は、元になる顔写真か
ら必要な大きさの顔写真画像をトリミングして作製し、
この画像をそのままカードに印刷形成しており、印刷さ
れた顔画像自体に悪用防止策は取られていなかった。従
って、偽造された顔写真画像と真正な顔写真画像との真
偽判別は困難であった。このため、例えば、カード上に
ホログラムや磁気データ等の別のセキュリティ情報を設
けることで、カードとしての真偽を判別することしかで
きなかった。また、カラー複写機も高性能となり、個人
識別媒体を容易に複製し偽造される恐れも高まってき
た。そこで、本発明の課題は、このようなカラープリン
タやカラー複写機によって、容易に偽造や変造ができな
い個人識別媒体を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
る為に、本発明の個人識別媒体およびその製造方法で
は、個人識別媒体に形成された顔写真画像が文字や図形
等の識別パターンを有する画像とし、しかもこの識別パ
ターンと(識別パターン部分以外の)顔写真画像とを、
別々に印刷形成するのではなく、識別パターンと元にな
る顔写真画像とから、一旦、識別パターンを有する顔写
真画像を作製し、これをプリント用画像としてプリント
して、識別パターンを有する顔写真画像が形成された個
人識別媒体を得る様にした。通常の顔写真画像と、識別
パターンとを別々にプリントして重ねて形成した、識別
パターンを有する顔写真画像としても、画像を拡大して
見れば、プリント前の元画像から識別パターンが組み込
まれた画像によるものとは、識別パターン部分と他の部
分の画素のつながり具合が異なる。この結果、偽造や変
造をするには、識別パターンを模倣し且つ顔写真画像に
組み込んでプリント用画像を作製した上で、プリントし
なければならず、セキュリティ性を高めることができ
る。さらに、本発明では、顔写真画像の顔面部分に識別
パターンが重なって顔による個人の識別が困難にならな
い様に、識別パターンと元になる顔写真画像とから、識
別パターンを有する顔写真画像を作製する際に、顔写真
画像の顔面部分から周辺部分になるに従い濃度が変化す
るグラデーションマスク画像を併用して、得られる顔写
真画像の顔面部分は、識別パターンが無いか又は薄くし
た、識別パターンを有する顔写真画像として、これをプ
リント用画像としてプリントする様にした。
る為に、本発明の個人識別媒体およびその製造方法で
は、個人識別媒体に形成された顔写真画像が文字や図形
等の識別パターンを有する画像とし、しかもこの識別パ
ターンと(識別パターン部分以外の)顔写真画像とを、
別々に印刷形成するのではなく、識別パターンと元にな
る顔写真画像とから、一旦、識別パターンを有する顔写
真画像を作製し、これをプリント用画像としてプリント
して、識別パターンを有する顔写真画像が形成された個
人識別媒体を得る様にした。通常の顔写真画像と、識別
パターンとを別々にプリントして重ねて形成した、識別
パターンを有する顔写真画像としても、画像を拡大して
見れば、プリント前の元画像から識別パターンが組み込
まれた画像によるものとは、識別パターン部分と他の部
分の画素のつながり具合が異なる。この結果、偽造や変
造をするには、識別パターンを模倣し且つ顔写真画像に
組み込んでプリント用画像を作製した上で、プリントし
なければならず、セキュリティ性を高めることができ
る。さらに、本発明では、顔写真画像の顔面部分に識別
パターンが重なって顔による個人の識別が困難にならな
い様に、識別パターンと元になる顔写真画像とから、識
別パターンを有する顔写真画像を作製する際に、顔写真
画像の顔面部分から周辺部分になるに従い濃度が変化す
るグラデーションマスク画像を併用して、得られる顔写
真画像の顔面部分は、識別パターンが無いか又は薄くし
た、識別パターンを有する顔写真画像として、これをプ
リント用画像としてプリントする様にした。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の個人識別媒体およびその製造方法を説明する。図1
は、本発明の個人識別媒体の一形態として、カード形態
のIDカードの例である。同図に示す個人識別媒体10
は、社員証となるIDカードであり、カードに形成され
た顔写真画像1のうちの主に背景部分等に識別パターン
2を多数有する。また、顔写真画像1の顔面部分5には
識別パターン2が殆どなく、わずかに顔面部分の周囲に
薄く識別パターンがある程度になっている。また、図2
は、個人識別媒体に形成された顔写真画像1部分の一例
を示す図であり、例えば会社のロゴマーク「イロハ」を
用いた細かい文字の識別パターン2を多数、背景に主と
して有する例である。なお、同図のIDカードには顔写
真画像1の他に、個人氏名、社員番号等の個人属性3
や、会社名等も印刷形成されており、さらに磁気ストラ
イプ4を有し写真番号等のカード所持者の識別情報等が
記録されている。ここで、本発明でいう「顔写真画像」
に使われる写真の意味を明確にしておくと、いわゆる印
画紙やポジフィルム、ネガフィルム等の写真を原稿とし
て得られた顔画像のみを意味せず、写真調の階調を有す
る顔画像を意味し、階調表現された顔画像であれば、顔
画像の取り込み手段は印画紙、ビデオカメラ、デシダル
カメラ等と問わない。
の個人識別媒体およびその製造方法を説明する。図1
は、本発明の個人識別媒体の一形態として、カード形態
のIDカードの例である。同図に示す個人識別媒体10
は、社員証となるIDカードであり、カードに形成され
た顔写真画像1のうちの主に背景部分等に識別パターン
2を多数有する。また、顔写真画像1の顔面部分5には
識別パターン2が殆どなく、わずかに顔面部分の周囲に
薄く識別パターンがある程度になっている。また、図2
は、個人識別媒体に形成された顔写真画像1部分の一例
を示す図であり、例えば会社のロゴマーク「イロハ」を
用いた細かい文字の識別パターン2を多数、背景に主と
して有する例である。なお、同図のIDカードには顔写
真画像1の他に、個人氏名、社員番号等の個人属性3
や、会社名等も印刷形成されており、さらに磁気ストラ
イプ4を有し写真番号等のカード所持者の識別情報等が
記録されている。ここで、本発明でいう「顔写真画像」
に使われる写真の意味を明確にしておくと、いわゆる印
画紙やポジフィルム、ネガフィルム等の写真を原稿とし
て得られた顔画像のみを意味せず、写真調の階調を有す
る顔画像を意味し、階調表現された顔画像であれば、顔
画像の取り込み手段は印画紙、ビデオカメラ、デシダル
カメラ等と問わない。
【0006】本発明の個人識別媒体で用いる得る識別パ
ターンとは、個人識別媒体の真偽を、特にそれが有する
顔写真画像の真偽により識別するためのパターンであ
る。この識別パターンとしては、例えば、文字、印章、
或いは波線等の図形等と各種パターンで良い。また、顔
写真画像内の識別パターンは単数、或いは複数どちらで
もよい。複数の場合は、単一のパターンを、或いは異な
るパターンが複数でも良い。また、識別パターンを氏名
や社員番号等による文字とすれば、偽造や変造するにし
ても、顔画像にいちいち対応した識別パターンとする必
要があり、よりセキュリティ性を高めることができる。
識別パターンの大きさ、色、また識別パターン以外の部
分との濃度差、色差等は任意であるが、識別パターンが
極度に目立ち過ぎず且つ肉眼で見える程度の大きさや濃
度差、色差とすれば、顔写真画像の顔面による本人確認
に影響せずに識別パターンを用いることができる。ま
た、識別パターンをカラー複写機等の複写機の解像度で
は対応できない微細な大きさ、微細な形状からなる識別
パターンとすれば、複写機で識別パターンを再現でき
ず、複写機を悪用した偽造、変造を防止することができ
る。また、識別パターンを、バーコード等の機械読取可
能なパターンとすることで、個人識別媒体の真偽を機械
的に判定することもできる。
ターンとは、個人識別媒体の真偽を、特にそれが有する
顔写真画像の真偽により識別するためのパターンであ
る。この識別パターンとしては、例えば、文字、印章、
或いは波線等の図形等と各種パターンで良い。また、顔
写真画像内の識別パターンは単数、或いは複数どちらで
もよい。複数の場合は、単一のパターンを、或いは異な
るパターンが複数でも良い。また、識別パターンを氏名
や社員番号等による文字とすれば、偽造や変造するにし
ても、顔画像にいちいち対応した識別パターンとする必
要があり、よりセキュリティ性を高めることができる。
識別パターンの大きさ、色、また識別パターン以外の部
分との濃度差、色差等は任意であるが、識別パターンが
極度に目立ち過ぎず且つ肉眼で見える程度の大きさや濃
度差、色差とすれば、顔写真画像の顔面による本人確認
に影響せずに識別パターンを用いることができる。ま
た、識別パターンをカラー複写機等の複写機の解像度で
は対応できない微細な大きさ、微細な形状からなる識別
パターンとすれば、複写機で識別パターンを再現でき
ず、複写機を悪用した偽造、変造を防止することができ
る。また、識別パターンを、バーコード等の機械読取可
能なパターンとすることで、個人識別媒体の真偽を機械
的に判定することもできる。
【0007】また、本発明の識別パターンは顔写真画像
に一体的に含まれた画像となっており、媒体に形成され
た従来のいわゆる顔写真の画像に重ねて形成されたもの
ではない。単に、識別パターンを有する顔写真画像なら
ば、従来の顔写真画像をそのままプリントし、この前又
は後に、識別パターンを重ねてプリントして得ることが
可能な場合もある。例えば、顔写真画像の人物像背景の
色が透明性のある色材で形成されている場合に、黒色等
の識別パターンをプリントした後で、顔写真画像をプリ
ントすれば、背景部分に識別パターンが見える、識別パ
ターンを有する顔写真画像は形成できる。また、人物像
の背景色が不透明な色材で形成されている場合には、顔
写真画像をプリントした後に、背景部分に黒色や或いは
不透明な白色等で識別パターンをプリントしても、識別
パターンを有する顔写真画像は同様に形成できる。識別
パターンのプリントを背景部分を主体にすれば、顔面部
分には重ねないで組み込むこともできる。或いは、カー
ド基材に通常の顔写真画像を形成し、その上から識別パ
ターンを予め印刷し透明なオーバーシートを貼り付ける
ことで、一応、識別パターンを有する顔写真画像を形成
することもできる。但し、オーバーシートによる方法で
は、貼り付けの位置合わせが難しいから、顔面部分を避
けて識別パターンを設けることはできない。しかし、い
ずれにしろ、上記の方法では、個人識別媒体に形成され
ている顔写真画像が識別パターンを有する点では同じだ
が、プリント前のプリント用画像の段階で、識別パター
ンを有する顔写真画像を作製し、この画像をプリントし
て得られる、識別パターンを有する顔写真画像とは微妙
に異なる。この微妙さが、偽造や変造をより困難とする
のである。
に一体的に含まれた画像となっており、媒体に形成され
た従来のいわゆる顔写真の画像に重ねて形成されたもの
ではない。単に、識別パターンを有する顔写真画像なら
ば、従来の顔写真画像をそのままプリントし、この前又
は後に、識別パターンを重ねてプリントして得ることが
可能な場合もある。例えば、顔写真画像の人物像背景の
色が透明性のある色材で形成されている場合に、黒色等
の識別パターンをプリントした後で、顔写真画像をプリ
ントすれば、背景部分に識別パターンが見える、識別パ
ターンを有する顔写真画像は形成できる。また、人物像
の背景色が不透明な色材で形成されている場合には、顔
写真画像をプリントした後に、背景部分に黒色や或いは
不透明な白色等で識別パターンをプリントしても、識別
パターンを有する顔写真画像は同様に形成できる。識別
パターンのプリントを背景部分を主体にすれば、顔面部
分には重ねないで組み込むこともできる。或いは、カー
ド基材に通常の顔写真画像を形成し、その上から識別パ
ターンを予め印刷し透明なオーバーシートを貼り付ける
ことで、一応、識別パターンを有する顔写真画像を形成
することもできる。但し、オーバーシートによる方法で
は、貼り付けの位置合わせが難しいから、顔面部分を避
けて識別パターンを設けることはできない。しかし、い
ずれにしろ、上記の方法では、個人識別媒体に形成され
ている顔写真画像が識別パターンを有する点では同じだ
が、プリント前のプリント用画像の段階で、識別パター
ンを有する顔写真画像を作製し、この画像をプリントし
て得られる、識別パターンを有する顔写真画像とは微妙
に異なる。この微妙さが、偽造や変造をより困難とする
のである。
【0008】前述した様に、顔写真画像は階調画像であ
り、一般に階調画像は、濃度階調、面積階調、又はこれ
ら両者の併用で表現され、濃度階調でも微小な画素の集
合で表現される。また、通常は顔写真画像はフルカラー
表現となるので、シアン、マゼンタ、イエロー、さらに
適宜ブラックの各色の画素の集合で表現される。したが
って、識別パターンを有する顔写真画像を拡大して各画
素の並び方、重なり方を見れば、識別パターンが別に形
成されたものであるか、元々のプリント用画像の段階で
既に識別パターンを有する画像を作製してから、形成さ
れたものであるかを見分けることができる。例えば、同
一カラーの画素が重なっていれば、識別パターンは別に
形成されたものである。
り、一般に階調画像は、濃度階調、面積階調、又はこれ
ら両者の併用で表現され、濃度階調でも微小な画素の集
合で表現される。また、通常は顔写真画像はフルカラー
表現となるので、シアン、マゼンタ、イエロー、さらに
適宜ブラックの各色の画素の集合で表現される。したが
って、識別パターンを有する顔写真画像を拡大して各画
素の並び方、重なり方を見れば、識別パターンが別に形
成されたものであるか、元々のプリント用画像の段階で
既に識別パターンを有する画像を作製してから、形成さ
れたものであるかを見分けることができる。例えば、同
一カラーの画素が重なっていれば、識別パターンは別に
形成されたものである。
【0009】以上のように、本発明では個人識別媒体に
形成後の識別パターンは階調画像の中に組み込まれたパ
ターンであるが、組み込む前の識別パターンは、二値画
像(例えば、文字等)に限定されない。また、組み込み
(前及び)後の識別パターンは均一で且つ中間調の濃度
があり得ることは当然である。組み込み前の元の識別パ
ターンは二値画像であっても、例えばその輪郭をぼかし
たり逆に強調することで階調画像の識別パターンとする
ことも出来るし、また元の識別パターン自身が階調を有
するパターンであっても良い。いずれにしろ、最終的に
個人識別媒体に形成された画像において、識別パターン
を階調があるものとすれば、その階調も模倣する必要が
あり、偽造や変造はより困難となる。なお、識別パター
ンに階調があるとは、複数の識別パターンが有る場合
に、個々の識別パターン内では同一の濃度だが、他の識
別パターンとは濃度が異なる場合も、含める。
形成後の識別パターンは階調画像の中に組み込まれたパ
ターンであるが、組み込む前の識別パターンは、二値画
像(例えば、文字等)に限定されない。また、組み込み
(前及び)後の識別パターンは均一で且つ中間調の濃度
があり得ることは当然である。組み込み前の元の識別パ
ターンは二値画像であっても、例えばその輪郭をぼかし
たり逆に強調することで階調画像の識別パターンとする
ことも出来るし、また元の識別パターン自身が階調を有
するパターンであっても良い。いずれにしろ、最終的に
個人識別媒体に形成された画像において、識別パターン
を階調があるものとすれば、その階調も模倣する必要が
あり、偽造や変造はより困難となる。なお、識別パター
ンに階調があるとは、複数の識別パターンが有る場合
に、個々の識別パターン内では同一の濃度だが、他の識
別パターンとは濃度が異なる場合も、含める。
【0010】次に、図2の様な、識別パターンとして
「イロハ」なる小さな文字を、千鳥格子状に、おおよそ
顔面部分を除いた部分に多数有する、顔写真画像を形成
する方法について、図3により説明する。図3(a)は
元になる顔写真画像、図3(b)は識別パターンからな
る画像(以下、識別パターン画像)、図3(c)はグラ
デーションマスク画像、図3(d)は、識別パターン画
像とグラデーションマスク画像を掛け合わせた画像を示
す。先ず、図3(a)の元になる顔写真画像は、従来の
通常の顔写真画像であり、カメラ等により撮影した人物
の顔の正面画像である。図3(b)の識別パターン画像
は、一つの識別パターン「イロハ」を一定の規則(ここ
では千鳥格子)で多数配置して得られる画像である。図
3(c)のグラデーションマスク画像は、顔形状に類似
させて、天地方向に長い楕円形状で中心部から周辺部に
なるにつれて濃度が徐徐に薄くなるグラデーションを持
たせた画像である。図面は濃度を便宜上、数段階で表し
てあるが、もちろん、実際の濃度ステップ、開始濃度、
終了濃度は任意である。そして、図3(b)の識別パタ
ーン画像と、図3(c)のグラデーションマスク画像と
から、図3(d)の様に識別パターンが顔面部分に相当
する中央部は無く周囲に有る画像を作製する。そして、
図3(a)の画像と図3(d)の画像とを掛け合わせる
ことで、図2のような識別パターンを有する画像が得ら
れる。
「イロハ」なる小さな文字を、千鳥格子状に、おおよそ
顔面部分を除いた部分に多数有する、顔写真画像を形成
する方法について、図3により説明する。図3(a)は
元になる顔写真画像、図3(b)は識別パターンからな
る画像(以下、識別パターン画像)、図3(c)はグラ
デーションマスク画像、図3(d)は、識別パターン画
像とグラデーションマスク画像を掛け合わせた画像を示
す。先ず、図3(a)の元になる顔写真画像は、従来の
通常の顔写真画像であり、カメラ等により撮影した人物
の顔の正面画像である。図3(b)の識別パターン画像
は、一つの識別パターン「イロハ」を一定の規則(ここ
では千鳥格子)で多数配置して得られる画像である。図
3(c)のグラデーションマスク画像は、顔形状に類似
させて、天地方向に長い楕円形状で中心部から周辺部に
なるにつれて濃度が徐徐に薄くなるグラデーションを持
たせた画像である。図面は濃度を便宜上、数段階で表し
てあるが、もちろん、実際の濃度ステップ、開始濃度、
終了濃度は任意である。そして、図3(b)の識別パタ
ーン画像と、図3(c)のグラデーションマスク画像と
から、図3(d)の様に識別パターンが顔面部分に相当
する中央部は無く周囲に有る画像を作製する。そして、
図3(a)の画像と図3(d)の画像とを掛け合わせる
ことで、図2のような識別パターンを有する画像が得ら
れる。
【0011】図3(b)の識別パターン画像と、図3
(c)のグラデーションマスク画像とから、図3(d)
の顔面部分には識別パターンが殆ど無い画像を画像処理
して作製するは、図3(c)のグラデーションマスク画
像の白黒を反転させてから、識別パターン画像との加算
処理をすれば良い。本発明では識別パターンを有する顔
写真画像は、通常はカラー画像で(識別パターン部分は
黒や白、或いは背景色と同色系統でコントラストの有る
色彩等を使うと見やすい)、例えばRGB(レッド、グ
リーン、ブルー)系で各色の値を256段階(0〜25
5:各色の値が全て0が黒、全て255が白)系のデジ
タル画像データとして処理される。しかし、白黒画像で
も構わない。そこで、白黒で説明すれば、明るさの値が
0〜255の256段階(0が黒、255が白)とし
て、識別パターン画像の識別パターン(の内部)は黒と
して0、該パターンの背景が白として255、グラデー
ションマスク画像は反転後に周辺部分は黒で0、中央部
分は白で255として、加算結果が255以上は255
に揃えると、グラデーションマスク画像の中央部分に相
当する識別パターンの黒は白くなり消失し、周辺部分の
識別パターンの黒とその背景の白はそのまま残り、その
中間では、識別パターンは中央部に近くなるにつれて黒
から灰色となり、図3(d)の画像が得られる事が容易
に分かるであろう。そして、次に、図3(a)の顔写真
の画像に対して、図3(d)の画像を反転した画像(識
別パターンの黒部分が値255の白となる)を減算処理
をすれば(RGB系では低い値の方を採用するOR演算
処理と考えても良い)、値が0以下は0に揃えれば、図
2の様な識別パターンを有する顔写真画像が得られる。
この段階で、図3(a)の画像と、図3(d)の画像と
の重み付けを、例えば5:5の均等以外に7:3とかに
変えれば、識別パターンを全体的に薄くしたり、濃くし
たりすることもできる。なお、顔面近傍を薄くするの
は、図3(d)の段階の画像で既に識別パターンは薄い
ものとなっている。
(c)のグラデーションマスク画像とから、図3(d)
の顔面部分には識別パターンが殆ど無い画像を画像処理
して作製するは、図3(c)のグラデーションマスク画
像の白黒を反転させてから、識別パターン画像との加算
処理をすれば良い。本発明では識別パターンを有する顔
写真画像は、通常はカラー画像で(識別パターン部分は
黒や白、或いは背景色と同色系統でコントラストの有る
色彩等を使うと見やすい)、例えばRGB(レッド、グ
リーン、ブルー)系で各色の値を256段階(0〜25
5:各色の値が全て0が黒、全て255が白)系のデジ
タル画像データとして処理される。しかし、白黒画像で
も構わない。そこで、白黒で説明すれば、明るさの値が
0〜255の256段階(0が黒、255が白)とし
て、識別パターン画像の識別パターン(の内部)は黒と
して0、該パターンの背景が白として255、グラデー
ションマスク画像は反転後に周辺部分は黒で0、中央部
分は白で255として、加算結果が255以上は255
に揃えると、グラデーションマスク画像の中央部分に相
当する識別パターンの黒は白くなり消失し、周辺部分の
識別パターンの黒とその背景の白はそのまま残り、その
中間では、識別パターンは中央部に近くなるにつれて黒
から灰色となり、図3(d)の画像が得られる事が容易
に分かるであろう。そして、次に、図3(a)の顔写真
の画像に対して、図3(d)の画像を反転した画像(識
別パターンの黒部分が値255の白となる)を減算処理
をすれば(RGB系では低い値の方を採用するOR演算
処理と考えても良い)、値が0以下は0に揃えれば、図
2の様な識別パターンを有する顔写真画像が得られる。
この段階で、図3(a)の画像と、図3(d)の画像と
の重み付けを、例えば5:5の均等以外に7:3とかに
変えれば、識別パターンを全体的に薄くしたり、濃くし
たりすることもできる。なお、顔面近傍を薄くするの
は、図3(d)の段階の画像で既に識別パターンは薄い
ものとなっている。
【0012】なお、顔面部分を除いて識別パターンを設
ける方法には、人物像の輪郭線を画像処理で抽出して、
人物像の輪郭と同一のマスク画像を作製し、このマスク
画像を用いて、人物像の背景部分のみに識別パターンを
組み込む方法もある。しかし、一枚の個人識別媒体を製
造するならばそれで良いが、一人一人の人物像の輪郭形
状は異なるから、個々の顔写真画像毎に輪郭線抽出及び
マスク画像作製を行う必要がある。これに対して、本発
明では図3(d)の様な共通のマスク処理済みの識別パ
ターン画像を一つ用意すれば共通使用することも出来る
ので(但し、識別パターンが個人氏名等の場合は異な
る)、大量処理に適している。なお、図3の例では、グ
ラデーションマスク画像のグラデーション形状は天地方
向に長い楕円形状を用いたが、これに限定されず例えば
円形状でも良い。
ける方法には、人物像の輪郭線を画像処理で抽出して、
人物像の輪郭と同一のマスク画像を作製し、このマスク
画像を用いて、人物像の背景部分のみに識別パターンを
組み込む方法もある。しかし、一枚の個人識別媒体を製
造するならばそれで良いが、一人一人の人物像の輪郭形
状は異なるから、個々の顔写真画像毎に輪郭線抽出及び
マスク画像作製を行う必要がある。これに対して、本発
明では図3(d)の様な共通のマスク処理済みの識別パ
ターン画像を一つ用意すれば共通使用することも出来る
ので(但し、識別パターンが個人氏名等の場合は異な
る)、大量処理に適している。なお、図3の例では、グ
ラデーションマスク画像のグラデーション形状は天地方
向に長い楕円形状を用いたが、これに限定されず例えば
円形状でも良い。
【0013】この様にして得られた、識別パターンを有
する顔写真画像の画像データを、プリント用画像として
プリントすれば、本発明の個人識別媒体が得られる。な
お、一般に、画像処理段階では、カラー画像のデータは
RGB系カラーにより表現される画像データであり、プ
リンタに出力する画像データはこの画像データを、プロ
セスカラーのシアン、マゼンタ、イエローからなるCM
Y系カラー、或いはさらにブラックを加えたCMYK系
カラーに色分解して得られる画像データを用いる。
する顔写真画像の画像データを、プリント用画像として
プリントすれば、本発明の個人識別媒体が得られる。な
お、一般に、画像処理段階では、カラー画像のデータは
RGB系カラーにより表現される画像データであり、プ
リンタに出力する画像データはこの画像データを、プロ
セスカラーのシアン、マゼンタ、イエローからなるCM
Y系カラー、或いはさらにブラックを加えたCMYK系
カラーに色分解して得られる画像データを用いる。
【0014】以上で、本発明の個人識別媒体は得ること
ができるが、元になる顔画像から必要な部分の画像を切
り出すトリミング処理、識別パターンについて或いは顔
画像自身のシャープネス処理、或いは、プリンタの色再
現の補正、或いは個々の顔写真画像の(印画紙やカメラ
取りしたもの)色合いを揃える等の為に色補正等は、適
宜行う。
ができるが、元になる顔画像から必要な部分の画像を切
り出すトリミング処理、識別パターンについて或いは顔
画像自身のシャープネス処理、或いは、プリンタの色再
現の補正、或いは個々の顔写真画像の(印画紙やカメラ
取りしたもの)色合いを揃える等の為に色補正等は、適
宜行う。
【0015】なお、上述の様な本発明の個人識別媒体の
製造は、例えば図4に示す装置によって製造することが
できる。同図の装置は、パーソナルコンピュータ等のコ
ンピュータ21を中心に構成され、コンピュータ21
に、印画紙に焼き付けられ顔写真画像の読取り用として
イメージスキャナ22、人物の顔写真を直接撮影して取
り込む為のビデオカメラやデシタルカメラ等のカメラ2
3、コンピュータに取り込んだ画像等を表示するCRT
等の表示装置24、識別パターンとしての文字、個人属
性等の入力や、グラデーション画像の掛け合わせの画像
処理等を指示するキーボードやマウス等の入力装置2
5、そして、プリント用画像として作製した、識別パタ
ーンを有する顔写真画像をプリントするプリンタ26が
接続されている。また、固定磁気ディスク装置、光磁気
ディスク装置等の外部記憶装置27も接続されており、
既にデジタル画像データとなった顔写真画像等を取り込
んだり、或いは本装置のカメラ23で撮影した顔写真画
像のデジタル画像データを、記憶させておく。そして、
コンピュータ21には、氏名等の個人属性、その他の文
字、及び顔写真画像を所望のレイアウトで配置できる様
な、従来公知のDTPの如き編集を行う他に、本発明の
特徴である識別パターンを有する顔写真画像を、元にな
る顔写真画像、識別パターン、グラデーションマスク画
像等を用いて作製するための各種の画像処理を行うソフ
トウェアが搭載されている。
製造は、例えば図4に示す装置によって製造することが
できる。同図の装置は、パーソナルコンピュータ等のコ
ンピュータ21を中心に構成され、コンピュータ21
に、印画紙に焼き付けられ顔写真画像の読取り用として
イメージスキャナ22、人物の顔写真を直接撮影して取
り込む為のビデオカメラやデシタルカメラ等のカメラ2
3、コンピュータに取り込んだ画像等を表示するCRT
等の表示装置24、識別パターンとしての文字、個人属
性等の入力や、グラデーション画像の掛け合わせの画像
処理等を指示するキーボードやマウス等の入力装置2
5、そして、プリント用画像として作製した、識別パタ
ーンを有する顔写真画像をプリントするプリンタ26が
接続されている。また、固定磁気ディスク装置、光磁気
ディスク装置等の外部記憶装置27も接続されており、
既にデジタル画像データとなった顔写真画像等を取り込
んだり、或いは本装置のカメラ23で撮影した顔写真画
像のデジタル画像データを、記憶させておく。そして、
コンピュータ21には、氏名等の個人属性、その他の文
字、及び顔写真画像を所望のレイアウトで配置できる様
な、従来公知のDTPの如き編集を行う他に、本発明の
特徴である識別パターンを有する顔写真画像を、元にな
る顔写真画像、識別パターン、グラデーションマスク画
像等を用いて作製するための各種の画像処理を行うソフ
トウェアが搭載されている。
【0016】
【発明の効果】本発明の個人識別媒体およびその製造方
法によれば、顔写真画像内に該画像と一体となった文字
や図形等の識別パターンが組み込まれている為に、単に
顔写真画像と識別パターンとを別々にプリントした場合
と、識別パターンを構成する画素の出来具合が異なるの
で、偽造や変造防止が難しく、セキュリティ性に優れ
る。また、識別パターンがバーコード等の機械読取可能
なパターンの場合は、識別パターンの有無を機械判定し
て、機械による真偽の識別ができる。また、顔面部分か
ら周辺部分になるにつれて濃度が変化するグラデーショ
ンマスク画像を併用することで、顔写真画像と、識別パ
ターン画像とから、顔写真画像の顔面部分を識別パター
ンが無いか又は薄くした識別パターンを有する顔写真画
像をプリント用画像として作製し、この画像から顔写真
画像を個人識別媒体に形成するので、顔面部分に識別パ
ターンが重なって顔面が見にくくならない様に識別パタ
ーンを顔写真画像に加えることができる。
法によれば、顔写真画像内に該画像と一体となった文字
や図形等の識別パターンが組み込まれている為に、単に
顔写真画像と識別パターンとを別々にプリントした場合
と、識別パターンを構成する画素の出来具合が異なるの
で、偽造や変造防止が難しく、セキュリティ性に優れ
る。また、識別パターンがバーコード等の機械読取可能
なパターンの場合は、識別パターンの有無を機械判定し
て、機械による真偽の識別ができる。また、顔面部分か
ら周辺部分になるにつれて濃度が変化するグラデーショ
ンマスク画像を併用することで、顔写真画像と、識別パ
ターン画像とから、顔写真画像の顔面部分を識別パター
ンが無いか又は薄くした識別パターンを有する顔写真画
像をプリント用画像として作製し、この画像から顔写真
画像を個人識別媒体に形成するので、顔面部分に識別パ
ターンが重なって顔面が見にくくならない様に識別パタ
ーンを顔写真画像に加えることができる。
【図1】本発明の個人識別媒体の一形態である社員証と
してIDカード。
してIDカード。
【図2】個人識別媒体に形成された識別パターンを有す
る顔写真画像の一例。
る顔写真画像の一例。
【図3】図2に例示した識別パターンを有する顔写真画
像を作製するための、(a)元になる顔写真画像、
(b)識別パターンからなる画像:識別パターン画像、
(c)グラデーションマスク画像、(d)識別パターン
からなる画像とグラデーションマスク画像を掛け合わせ
た画像、の一例。
像を作製するための、(a)元になる顔写真画像、
(b)識別パターンからなる画像:識別パターン画像、
(c)グラデーションマスク画像、(d)識別パターン
からなる画像とグラデーションマスク画像を掛け合わせ
た画像、の一例。
【図4】本発明の個人識別媒体の製造方法に使用し得る
装置の一例。
装置の一例。
1 顔写真画像 2 識別パターン 3 個人属性 4 グラデーションマスク画像 5 磁気ストライプ 10 個人識別媒体 21 コンピュータ 22 イメージスキャナ 23 カメラ 24 表示装置 25 入力装置 26 プリンタ 27 外部記憶装置
Claims (8)
- 【請求項1】 顔写真画像が形成された個人識別媒体に
おいて、該顔写真画像が、識別パターンを有する顔写真
画像をプリントした、識別パターンを有する顔写真画像
である、個人識別媒体。 - 【請求項2】 形成さたれ顔写真画像の顔面部分は、識
別パターンが無いか又は薄い、識別パターンを有する顔
写真画像である、請求項1記載の個人識別媒体。 - 【請求項3】 識別パターンが、文字、図形、印章等の
パターンである、請求項1又は2記載の個人識別媒体。 - 【請求項4】 識別パターンが、バーコード等の機械読
取可能なパターンである、請求項1又は2記載の個人識
別媒体。 - 【請求項5】 顔写真画像が形成された個人識別媒体の
製造方法において、顔写真画像と、識別パターンとか
ら、識別パターンを有する顔写真画像をプリント用画像
として作成し、該プリント用画像をプリントして、識別
パターンを有する顔写真画像が形成された個人識別媒体
とする、個人識別媒体の製造方法。 - 【請求項6】 プリント用画像として、顔写真画像の顔
面部分から周辺部分になるに従い濃度が変化するグラデ
ーションマスク画像を併用して、顔写真画像の顔面部分
は、識別パターンが無いか又は薄くしたプリント用画像
を作成し、該プリント用画像をブリントする、請求項5
記載の個人識別媒体。 - 【請求項7】 識別パターンとして、文字、図形、印章
等のパターンを用いる、請求項5又は6記載の個人識別
媒体の製造方法。 - 【請求項8】 識別パターンとして、バーコード等の機
械読取可能なパターンを用いる、請求項5又は6記載の
個人識別媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8115262A JPH09277761A (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 個人識別媒体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8115262A JPH09277761A (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 個人識別媒体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09277761A true JPH09277761A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14658325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8115262A Withdrawn JPH09277761A (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 個人識別媒体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09277761A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002259608A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 本人確認システム |
JP2009125939A (ja) * | 2007-11-19 | 2009-06-11 | Toppan Printing Co Ltd | 情報記録媒体並びにその製造方法及び製造装置 |
JP2013045346A (ja) * | 2011-08-25 | 2013-03-04 | Dainippon Printing Co Ltd | カード、カードの製造方法 |
CN107018277A (zh) * | 2016-01-28 | 2017-08-04 | 兄弟工业株式会社 | 当向原件发射光时读取原件的图像的图像处理装置 |
JP2018134841A (ja) * | 2017-02-23 | 2018-08-30 | 独立行政法人 国立印刷局 | 偽造防止印刷物用データの作成方法及びその作成用ソフトウェア |
-
1996
- 1996-04-15 JP JP8115262A patent/JPH09277761A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002259608A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | 本人確認システム |
JP2009125939A (ja) * | 2007-11-19 | 2009-06-11 | Toppan Printing Co Ltd | 情報記録媒体並びにその製造方法及び製造装置 |
JP2013045346A (ja) * | 2011-08-25 | 2013-03-04 | Dainippon Printing Co Ltd | カード、カードの製造方法 |
US9104949B2 (en) | 2011-08-25 | 2015-08-11 | Dai Nippon Printing Co., Ltd | Card and card manufacturing method |
CN107018277A (zh) * | 2016-01-28 | 2017-08-04 | 兄弟工业株式会社 | 当向原件发射光时读取原件的图像的图像处理装置 |
CN107018277B (zh) * | 2016-01-28 | 2020-03-24 | 兄弟工业株式会社 | 当向原件发射光时读取原件的图像的图像处理装置 |
JP2018134841A (ja) * | 2017-02-23 | 2018-08-30 | 独立行政法人 国立印刷局 | 偽造防止印刷物用データの作成方法及びその作成用ソフトウェア |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030701 |