JPH09277491A - 多色印刷機及び多色印刷方法 - Google Patents

多色印刷機及び多色印刷方法

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JPH09277491A
JPH09277491A JP13965996A JP13965996A JPH09277491A JP H09277491 A JPH09277491 A JP H09277491A JP 13965996 A JP13965996 A JP 13965996A JP 13965996 A JP13965996 A JP 13965996A JP H09277491 A JPH09277491 A JP H09277491A
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JP
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printing
belt
endless belt
multicolor printing
sheet
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JP13965996A
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Michio Sekino
道雄 関野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷シートに作用する張力を可及的小さくす
るとともに、多色刷りの色ズレの発生を防止できる多色
印刷機及び多色印刷方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 印刷シート13を無端状ベルト12の表
面に密着保持した状態で、複数の版胴16a〜16cで
順次多色印刷を行う。ベルト12は加熱されており、塩
化ビニールからなる印刷シート13は軟化してベルト1
2に貼付いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に塩化ビニール
フィルム等の合成樹脂軟質シート等へ印刷するのに適し
た多色印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多色印刷機としては、例
えば実開昭61−173342号公報に記載されている
ように、単一の大径のドラムのまわりに3本ないし4本
の版胴を配設してなる、いわゆるセンタードラム方式の
多色グラビア印刷機が知られている。
【0003】かかる印刷機では、図2に示す如く、大径
のドラム1の周囲に各色の版胴2a,2b,2cを配設
し、供給ロール3から連続的に供給される印刷シート4
を前記ドラム1に巻付けるようにして搬送させ、各色の
印刷を連続的に行うようになっている。
【0004】ところが、上述の従来の印刷機では、各版
胴2a〜2cと印刷シート4の十分な印刷面圧を確保す
る都合上、センタードラム1の外周にゴム層5を被覆し
ておくことが不可欠となっており、これがため、印刷シ
ート4がゴム層5の表面から剥離して浮上がる傾向があ
り、このとき弛みができないように、印刷シート4に強
めの張力を加えてドラム1の外周に巻付けておく必要が
あった。
【0005】そして、この張力によって合成樹脂製の印
刷シートには徐々に伸びが生じてしまい、この結果、各
色の印刷位置が相互にわずかにずれて、色ズレを発生さ
せていた。
【0006】また、多色刷りの色数と同じ数だけの版胴
をドラムの周囲に配設する必要があるため、色数が多く
なるにつれてドラムの直径が大きくなり、装置全体が大
がかりになるという欠点もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みてなされたもので、印刷シートに作用する張力を可
及的小さくするとともに、多色刷りの色ズレの発生を防
止できる多色印刷機及び多色印刷方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の多色印刷機及び多色印刷方法では、印刷シー
トを無端状ベルトの表面に密着保持させた状態で印刷を
行うこととした。
【0009】そこで請求項1に記載した多色印刷機は、
印刷シートをその表面に密着保持する無端状ベルトと、
前記無端状ベルトの外周に沿って順次配設された複数の
版胴と、これら各版胴に対して前記無端状ベルトを挟ん
で対向すべく配設されたバックアップローラとを備える
こととした。
【0010】この場合、印刷シートには若干の張力が作
用した状態になっているが、ベルトの表面に常に密着し
たままの状態で保持されているため、ある版胴から次の
版胴へと印刷が進むにつれて印刷シートの伸びが累積拡
大するというようなことはなく、色ズレの発生を有効に
防止できる。
【0011】また請求項2に記載したように、無端状ベ
ルトに印刷シートを吸着するための吸着手段又は貼付手
段を備えるようにしてもよい。これにより印刷シートに
全く張力を作用させずに密着保持することが可能にな
る。吸着手段又は貼付手段としては、例えばベルトに微
小な孔を多数透設して裏面から真空吸引するようにした
り、又は、印刷シートを静電気でベルトに吸着させた
り、この他、無端状ベルトの表面に感圧性接着剤を塗布
して印刷シートを密着保持することなどもできる。
【0012】あるいは請求項3に記載したように、無端
状ベルトを加熱するようにしてもよい。このようにすれ
ば、加熱されたベルトに軟化した印刷シートが貼付けら
れて密着保持される。そして印刷シートに全く張力を作
用させずに密着保持することが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係る多色印刷機の実施形態を説明する。図1は多色印
刷機を示す全体正面図である。
【0014】図において符号10は円筒形の加熱ドラム
であって、円筒の中心軸が水平になるように横向きに配
設されており、同中心軸を回転中心として回転自在なよ
うに支持されている。そして、その内部は中空になって
おり、加熱媒体を循環させるようになっている。なお加
熱媒体としては加熱油,スチーム,加圧熱水などを採用
することができる。
【0015】11は前記加熱ドラム10と平行に配設さ
れた同形同大の冷却ドラムであって、内部には冷却水を
循環させるようになっている。なおベルトの冷却は自然
放熱のみによっても達成することが可能であるが、冷却
ドラムに冷却水を循環させると、長時間の連続運転の際
にベルトの過熱を防止するのに有効である。
【0016】12は前記加熱ドラム10及び冷却ドラム
11の間に掛けわたすようにして張設された無端状のベ
ルトであって、ステンレス等の金属の帯板をループ状に
接合することででできている。なおベルトの材質は耐熱
高分子素材などにしてもよい。
【0017】なお、本実施形態では、加熱ドラム10の
加熱温度は、ベルト12の表面温度が70℃になるよう
に加熱制御され、冷却ドラム11は、ベルト12の表面
温度が30℃になるように冷却制御されている。
【0018】13は塩化ビニールシートからなる印刷シ
ートであって、図中左方に配設された供給ロール(図示
せず)から右方に向けて連続的に供給されるようになっ
ている。
【0019】14は前記印刷シート13を予熱する予熱
ローラであって、その内部は中空になっており、前記加
熱ドラム10と同様に、加熱媒体を循環させるようにな
っている。ただし、その加熱温度は予熱ローラ14の表
面から印刷シート13が無理なく剥離できるよう、やや
低めの60℃に制御されている。
【0020】15は前記予熱ローラ14にて予熱された
印刷シート13をベルト12の表面に密着させるための
圧接ローラであって、適度な弾性を備えた耐熱ゴムでで
きており、ベルト12の表面に適当な付勢力をもって圧
接されている。
【0021】16a〜16cは前記印刷シート13の下
側の面つまり前記ベルト12に貼付けられている側とは
反対の面に接触すべく配設されたグラビア版胴であっ
て、ベルト12の軌道と平行して多色刷りの色数だけ列
設されている。図には3つの版胴を示しているが、実際
には5〜6色程度の版胴を用意することもある。そし
て、これら版胴16a〜16cは単一の駆動軸17によ
って回転するようになっており、前記ドラム11と同期
してモータ18によって駆動される。
【0022】19は前記版胴16a〜16cに対してベ
ルト12を挟んで対向すべく配設されたバックアップロ
ーラであって、外周面にゴム等の弾性体が被覆されると
ともに、不図示のバネによって図中下方に付勢されてお
り、版胴16a〜16cと印刷シート13との間の接触
面圧が印刷に最適な値になるように、各版胴16a〜1
6cのそれぞれに応じて調整されている。
【0023】なお、20は印刷シート13に温風を吹付
けてインクの乾燥を促すためのドライヤ、21は余分な
インクをかき落すドクターブレード、22はインクバッ
トであり、これらの構成は従来公知のものと同じであ
る。
【0024】さて、上述のように構成された本発明の多
色印刷機では、印刷シート13は図外左方より連続的に
供給され、予熱ローラ14で予熱された後、圧接ローラ
15でベルト12の表面に押しつけられるようにして、
ベルト12に密着して貼付けられ、保持される。印刷シ
ート13はベルト12に押しつけられたときに加熱によ
る伸びを生じるが、この伸びは、圧接ローラ15によっ
て絞り出されるようにして排除されるので、印刷シート
13とベルト12の間に空気が入り込むこともなく完全
に密着して貼付けられる。
【0025】そして、印刷シート13はベルト12に密
着したままベルト12と共に図中右方に向けて搬送さ
れ、版胴16a〜16cによる各色の印刷とドライヤ2
0による乾燥処理とを交互に受けて、所望の多色刷り印
刷が施される。
【0026】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば上記実施形態はグラビア印刷機を
例に説明したが、オフセット印刷,凸版印刷など他の印
刷方法にも適用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の多色印刷機
及び多色印刷方法によれば、以下の効果が得られる。
【0028】請求項1に記載した発明では、無端状ベル
トの表面に印刷シートを密着保持させるようにしたこと
から、従来のセンタードラム型の印刷機と比べて、一層
有効に色ズレを防止することができる。
【0029】すなわち、請求項1に記載した発明では、
印刷シートをベルト面に密着させておくために若干の張
力を作用させておく必要があるものの、印刷の最中も、
印刷の前後も、印刷シートは常にベルト面に密着したま
まの状態を保っており、シートが剥離する要因もないの
で、従来のセンタードラムの表面にゴム層を被覆した印
刷機のように余分な張力を作用させる必要はなく、印刷
シートに作用させる張力はそれだけ小さくてすむように
なる。そして、印刷シートに作用する張力が小さくてす
む分、シートの伸びも小さくなり、それだけ色ズレも発
生しにくくなる。
【0030】しかも、大径のドラムを用いていた従来の
センタードラム型の印刷機と異なり、ベルトの軌道を偏
平な長円に設定することが可能であることから、装置の
大きさ特に高さを小型化することができるとともに、全
体の総容積も大幅に小さくすることができる。
【0031】請求項2に記載した発明では、吸着手段又
は貼付手段によって印刷シートをベルトに密着させるの
で、請求項1の発明が印刷シートをベルトに密着させる
のに若干の張力を必要としていたのと比較して、印刷シ
ートに全く張力を作用させる必要がなくなる。従って、
印刷シートの伸びに起因する色ズレは原理的に発生する
ことがない。このため色ズレのない高品位の印刷が可能
になり、また印刷の歩留りも向上する。
【0032】請求項3に記載した発明では、無端状ベル
トを加熱して印刷シートを若干軟化させた状態でベルト
に貼付けて保持する。従って、請求項2と同様に印刷シ
ートに全く張力を作用させることなく印刷を行うことが
できる。さらに、印刷中のシートは高温に保たれている
ので、インクののりがよく印刷の品質を向上させること
ができる。しかもインクの乾燥速度が速まることから、
シートの送り速度即ち印刷速度を速めることができ、印
刷機のスループットを向上させ、高速印刷に対応するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による多色印刷機を模式的に
示す全体正面図である。
【図2】従来の多色印刷機を模式的に示す全体正面図で
ある。
【符号の説明】
10 加熱ドラム 11 冷却ドラム 12 ベルト 13 印刷シート 14 予熱ローラ 15 圧接ローラ 16a〜16c 版胴 17 駆動軸 18 モータ 19 バックアップローラ 20 ドライヤ 21 ドクターブレード 22 インクバット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷シートをその表面に密着保持する無
    端状ベルトと、前記無端状ベルトの外周面に沿って順次
    配設された複数の版胴と、これら各版胴に対して前記無
    端状ベルトを挟んで対向すべく配設されたバックアップ
    ローラとを備えてなる多色印刷機。
  2. 【請求項2】 前記印刷シートを前記無端状ベルトに密
    着させるための吸着手段又は貼付手段が備えられている
    ことを特徴とする請求項1記載の多色印刷機。
  3. 【請求項3】 前記無端状ベルトを加熱する加熱手段が
    備えられていることを特徴とする請求項1記載の多色印
    刷機。
  4. 【請求項4】 無端状ベルトの表面に印刷シートを密着
    保持させた状態で、同印刷シートに順次各色の印刷を行
    う多色印刷方法。
JP13965996A 1996-04-12 1996-04-12 多色印刷機及び多色印刷方法 Pending JPH09277491A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004043697A1 (en) * 2002-11-13 2004-05-27 Chung Cho Rotary press for four-color double-side printing
CN103921540A (zh) * 2014-04-28 2014-07-16 晋江市创鑫工业设计有限公司 一种橡胶导带多套色辊筒印花机
US11001051B2 (en) 2016-04-27 2021-05-11 Ha Young Lee Multi-color gravure offset printing device and printing method

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