JPH09277067A - 溶接機の電極輪の研磨方法 - Google Patents
溶接機の電極輪の研磨方法Info
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Abstract
用いなくても、簡便な装置で電極輪の形状を真円に研磨
することができる溶接機の電極輪の研磨方法を提供する
こと。 【解決手段】 溶接機に用いられる電極輪の形状を真円
にするために電極輪を研磨する方法であって、自由回転
する電極輪の外周面に研磨用刃物を接触させ、前記研磨
用刃物を前記電極輪の外周面に摺動させながら回転させ
ることを特徴とする溶接機の電極輪の研磨方法。
Description
研磨方法に関する。さらに詳しくは、ダブルシーム、ナ
ローラップシームなどのラップシーム溶接機などの溶接
機に用いられる電極輪の研磨方法に関する。
に用いられる電極輪には、溶接時に付着した異物などを
除去するために、(A)電極輪を駆動装置により回転さ
せながら、研削バイトを該電極輪に接触させて電極輪を
研削する方法(実開平6−29784号公報)、(B)
回転モータにより電極輪を回転させ、これに回転モータ
で回転させた回転研削盤を接触させて電極輪を研削する
方法(特開平6−198454号公報)などにより、研
削が施されている。
極輪を研削バイトで研削するので、研削抵抗が大きく、
該研削抵抗を上回るトルクで電極輪を回転させるのに大
がかりな電極輪駆動装置が必要となるため、その設備費
が高価となるという欠点がある。また、前記(B)の方
法には、電極輪および回転研削盤のいずれにも回転モー
タが必要なため、その設備費が高価となるという欠点が
ある。
においても、研削バイトによる切り込み量が過大であっ
たり、回転研削盤の押しつけ圧力が過大であるばあい、
電極輪の駆動装置や回転研削盤のトルクが不足し、研削
に必要な回転トルクがえられなくなることがある。ま
た、これとは逆に、研削バイトによる切り込み量が過少
であったり、回転研削盤の押しつけ圧力が過小であるば
あい、充分な研削を行なうための制御装置を設置した
り、切り込み量や押しつけ圧力の制御精度に応じた研削
抵抗量を定め、バイト位置検出センサが検出するバイト
位置が該研削抵抗量の相当位置に合致するように電動送
り装置を駆動制御する制御装置を設置する必要があるた
め、その設備費が高価となるという欠点がある。
術に鑑みてなされたものであり、電極輪を駆動させるた
めの電極輪駆動装置を使用せずに、簡便な装置で電極輪
の形状を真円に研磨することができる溶接機の電極輪の
研磨方法を提供することを目的とする。
られる電極輪の形状を真円にするために電極輪を研磨す
る方法であって、自由回転する電極輪の外周面に研磨用
刃物を接触させ、前記研磨用刃物を前記電極輪の外周面
に摺動させながら回転させることを特徴とする溶接機の
電極輪の研磨方法に関する。
法によれば、前記したように、自由回転する電極輪の外
周面に研磨用刃物を接触させ、前記研磨用刃物を前記電
極輪の外周面に摺動させながら回転させることにより、
電極輪の研磨を行なうことができる。
由回転する電極輪を研磨する点に、1つの大きな特徴が
ある。
駆動装置を必要とせず、電極輪は、自由に回転する状態
に置かれていればよいので、電極輪の駆動装置に伴う設
備費を大幅に削減させることができる。
転トルクは、従来の電極輪の駆動に必要とされる回転ト
ルクと対比してきわめて小さいため、研磨用刃物の駆動
用モータの小型化を図ることができる。
どを必要としないため、切り込み量や押しつけ圧力を高
精度で制御するための制御装置が不要であるので、電極
輪の研磨装置が非常に単純であるという利点もある。
法を図面にもとづいて説明する。
法の概要を示す概略説明図である。
2には、駆動装置が設けられておらず、自由回転するよ
うに配設されている。
れている電極輪であればよく、とくに限定がない。その
一例として、たとえば溶接電流を流すために銅や銅合金
で作製され、直径200〜800mm程度を有するもの
があげられる。
4を、たとえばエアーシリンダーなどの圧下装置を用い
て接触させる。このとき、電極輪1と研磨用刃物4との
圧下は、研磨用刃物4の研磨部5の表面形状、電極輪1
と研磨用刃物4の研磨部5との直径比などによって異な
るので一概には決定することができない。通常、前記圧
下は、電極輪1の外周面3が研磨され、かつ研磨用刃物
4の研磨部5が電極輪1の外周面3を摺擦し、該電極輪
1を摺動させる圧下となるように調整すればよい。
く、たとえば図1に示されるように、いわゆる糸車状の
形状を有し、電極輪1の外周面3を研磨するためのヤス
リ状の研磨用溝や研磨用砥石が研磨部5に設けられたも
のなどがあげられる。
とくに限定がなく、通常、30〜100mm程度であれ
ばよい。
4の研磨部5の直径は、電極輪1の直径と比べて小さす
ぎると、研磨用刃物4の回転数が多くなりすぎ、研磨抵
抗に打ち勝つ回転トルクが必要とされ、たとえば研磨用
刃物4の駆動用モータ6が大型になるという点から、電
極輪1の直径の5%以上、なかんづく7%以上とするこ
とが好ましく、また電極輪1の直径と比べて大きすぎる
と、研磨用刃物4の慣性力が大きくなり、電極輪1の外
周面3に摺動させながら回転させることが困難になると
いう点から、電極輪の直径の30%以下、なかんづく2
5%以下とすることが好ましい。
3に摺動させながら回転させる。
くに限定がないが、あまりにも低いばあいには、電極輪
1の研磨効率が低く、またあまりにも高いばあいには、
電極輪1の周速が研磨用刃物4の周速に短時間で近づ
き、研磨用刃物4を電極輪1の外周面3に充分に摺動さ
せることができなくなるようになるため、通常、500
〜5000rpm程度となるように調整することが好ま
しい。なお、研磨用刃物4の回転速度は、該研磨用刃物
4に接続された駆動用モータ6の回転速度を調節するこ
とによって行なうことができる。
させながら回転させると、電極輪1の外周面3と研磨用
刃物4の研磨部5とのあいだの摩擦力により、電極輪1
がしだいに回転し、電極輪1の周速が研磨用刃物4の周
速に近づき、それに伴って研磨用刃物4の研磨部5が電
極輪1の外周面3と摺擦しなくなるようになり、研磨効
率が実質的に低下するようになる。
の周速と研磨用刃物4の周速とのあいだに周速差を生じ
させながら、前記研磨用刃物4を回転させることが好ま
しい。
あいだに周速差を生じさせながら前記研磨用刃物4を回
転させる方法としては、たとえば電極輪1の周速が研磨
用刃物4の周速に近づいたときに、電極輪1の回転を停
止させ、それに伴って電極輪1の周速を低下させたの
ち、再度、研磨用刃物4を回転させる操作を繰り返す方
法、電極輪1の周速と研磨用刃物4の周速とのあいだに
周速差が生じるように、たとえば電極輪1の側面にパッ
ド、ブレーキ用ゴムなどを押さえつけて周速を制御する
ための速度制御装置を設ける方法などがあげられる。こ
れらの方法のなかでは、前者の方法は、とくに装置を必
要としない点で、有利な方法である。
3に摺動させながら回転させることにより、電極輪1の
形状を真円に研磨することができる。
を実施例にもとづいてさらに詳細に説明するが、本発明
はかかる実施例のみに限定されるものではない。
さ12mmの銅製の電極輪を用いた。
用溝が研磨部に設けられており、該研磨部の直径が65
mmの鋼製の糸車状の研磨用刃物を用いた。
と研磨用刃物4とを接触させ、研磨用刃物4を回転速度
1000rpmで回転するように駆動用モータ6を回転
させた。
に、研磨用刃物4を回転させはじめて約0.5秒経過後
に研磨用刃物4の回転速度が1000rpmに到達し
た。そのままの状態で研磨用刃物4の回転を続け、図2
の破線Bで表わされるように、電極輪1の回転速度が研
磨用刃物4の回転速度(1000rpm)に近づいてき
たので、研磨用刃物4を回転させてはじめて約3秒経過
後に研磨用刃物4の駆動用モータ6の電源を切断した。
その後、約0.5秒間で研磨用刃物4の回転が停止し、
再度、それから1.5秒間経過後に研磨用刃物4を回転
速度1000rpmで回転するように駆動用モータ6を
回転させた。
動用モータ6の電源を切断し、電極輪の直径を4点測定
したところ、いずれもほぼ698mmであり、電極輪1
の形状がほぼ真円に研磨されていることが確認された。
電極輪を自由回転する状態にしておき、研磨用刃物を電
極輪の外周面に接触させ、前記研磨用刃物を回転させる
だけで、電極輪の形状がほぼ真円となるように容易に研
磨することができることがわかる。
れば、電極輪を駆動させるための電極輪駆動装置を用い
なくても、簡便な装置で電極輪の形状を真円に容易に研
磨することができる。
す概略説明図である。
刃物の回転速度の経時変化を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 溶接機に用いられる電極輪の形状を真円
にするために電極輪を研磨する方法であって、自由回転
する電極輪の外周面に研磨用刃物を接触させ、前記研磨
用刃物を前記電極輪の外周面に摺動させながら回転させ
ることを特徴とする溶接機の電極輪の研磨方法。 - 【請求項2】 電極輪の周速と研磨用刃物の周速とのあ
いだに周速差を生じさせながら前記研磨用刃物を回転さ
せる請求項1記載の溶接機の電極輪の研磨方法。 - 【請求項3】 電極輪の外周面と接触する研磨用刃物の
研磨部の直径が、電極輪の直径の5〜30%である請求
項1記載の溶接機の電極輪の研磨方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09264396A JP3667869B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 溶接機の電極輪の研磨方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09264396A JP3667869B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 溶接機の電極輪の研磨方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09277067A true JPH09277067A (ja) | 1997-10-28 |
JP3667869B2 JP3667869B2 (ja) | 2005-07-06 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP09264396A Expired - Fee Related JP3667869B2 (ja) | 1996-04-15 | 1996-04-15 | 溶接機の電極輪の研磨方法 |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007007677A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Nachi Fujikoshi Corp | 溶接電極の整形機構を備えたロボットシーム溶接装置および溶接電極整形方法 |
CN109996636A (zh) * | 2016-11-04 | 2019-07-09 | Ak钢铁产权公司 | 焊接轮的清洁系统 |
KR102067935B1 (ko) * | 2019-06-03 | 2020-01-17 | 한국 오바라 주식회사 | 플랫 헤드 팁 드레서 |
JP2020069509A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | Jfeスチール株式会社 | 電極輪、電極輪のドレッサー及び電極輪の研削方法 |
-
1996
- 1996-04-15 JP JP09264396A patent/JP3667869B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007007677A (ja) * | 2005-06-29 | 2007-01-18 | Nachi Fujikoshi Corp | 溶接電極の整形機構を備えたロボットシーム溶接装置および溶接電極整形方法 |
CN109996636A (zh) * | 2016-11-04 | 2019-07-09 | Ak钢铁产权公司 | 焊接轮的清洁系统 |
US11207745B2 (en) | 2016-11-04 | 2021-12-28 | Cleveland-Cliffs Steel Properties Inc. | Weld wheel cleaning system |
JP2020069509A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | Jfeスチール株式会社 | 電極輪、電極輪のドレッサー及び電極輪の研削方法 |
KR102067935B1 (ko) * | 2019-06-03 | 2020-01-17 | 한국 오바라 주식회사 | 플랫 헤드 팁 드레서 |
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