JPH09277026A - プレートれんが収納金枠 - Google Patents

プレートれんが収納金枠

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JPH09277026A
JPH09277026A JP12256396A JP12256396A JPH09277026A JP H09277026 A JPH09277026 A JP H09277026A JP 12256396 A JP12256396 A JP 12256396A JP 12256396 A JP12256396 A JP 12256396A JP H09277026 A JPH09277026 A JP H09277026A
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JP
Japan
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plate brick
brick
plate
metal frame
fitting
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Application number
JP12256396A
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English (en)
Inventor
Takahiro Yasuda
隆博 安田
Toshimitsu Taira
利光 平
Hisao Hanada
久夫 花田
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Kurosaki Refractories Co Ltd
Original Assignee
Kurosaki Refractories Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 締付式プレートれんがと挿入固定式プレート
れんがとを選択的に単一の金枠内に収納可能なプレート
れんが収納金枠を提供する。 【解決手段】 れんが本体51の裏面に筒状突起53の
みを具備する締付式プレートれんがAと、れんが本体6
1の裏面に筒状突起63と嵌合突起64とを長手方向に
離隔した位置に具備する挿入固定式プレートれんがBと
を交換自在に装着可能なプレートれんが収納金枠10で
あって、底壁12に両プレートれんがA、Bの筒状突起
53、63が嵌入する貫通孔17と挿入固定式プレート
れんがBの嵌合突起64が嵌入する嵌合溝18とが設け
られた金枠本体11の底壁12の後部に、締付式プレー
トれんがAの後部を締め付け可能な締め付け金物25a
又は挿入固定式プレートれんがBの後部を弾性的に押圧
可能な押さえ金物19のいずれかを選択的に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる形態のプレ
ートれんがを交換可能に収納可能なスライディングノズ
ル装置のプレートれんが収納金枠に関する。
【0002】
【従来の技術】スライディングノズル装置は、溶融金属
の注出量を制御するため、溶融金属容器の底部に取付け
られている。このスライディングノズル装置は、溶鋼通
過孔を持つと共に、相互に密着される2枚又は3枚のプ
レートれんがと、これらのプレートれんがをそれぞれ収
納固定するプレートれんが収納金枠と、プレートれんが
収納金枠同士を相対移動可能なスライド機構とからな
る。そして、スライド機構を駆動することによって、プ
レートれんが面同士を密着したまま摺動させ、溶鋼通過
孔の整合面積を変えることで、注出量を制御している。
【0003】ところで、注出作業中において、プレート
れんが同士の摺動面から溶融金属が外部に漏出するのを
防止するため、プレートれんが間には大きな面圧がかか
っており、この圧力下でプレートれんがは摺動されるこ
とになる。そして、プレートれんがは、溶鋼通過孔や摺
動面の損傷により寿命になると、プレートれんがのみが
新しいプレートれんがと交換されることになる。一般に
は、3〜5回の注出作業でプレートれんがが寿命となる
ため、頻繁に交換されることになる。従って、プレート
れんがのプレートれんが収納金枠への固定方法は、プレ
ートれんがを簡単かつ確実に交換することができるもの
であることが要求される。
【0004】従来、プレートれんがのプレートれんが収
納金枠への固定方法として、大別して、以下の二つがあ
る。
【0005】図7〜図9に示す固定方法は、プレートれ
んが収納金枠50内に、れんが本体51の裏面の一長手
方向端部に溶鋼通過孔52が設けられた筒状突起53を
具備する締付式プレートれんがAを収納した後、プレー
トれんが収納金枠50の一長手方向端部に配設された移
動ブロック54を、プレートれんが収納金枠50の後部
に螺着されたネジ軸55を回転させることによって前進
し、移動ブロック54の前面で締付式プレートれんがA
を締め付けることによって締付式プレートれんがAをプ
レートれんが収納金枠50内に収納固定するものであ
る。ここで、移動ブロック54とネジ軸55によって締
め付け金物が形成される。図7において、56は筒状突
起53を嵌入するための貫通孔である。また、ネジ軸5
5に代えて、移動ブロック54はコッターを用いて締付
式プレートれんがAを締め付けることもできる。
【0006】一方、図10〜図12に示す固定方法は、
特開平7−251260号公報によって最近提示された
方法であり、プレートれんが収納金枠60内に、れんが
本体61の裏面の一長手方向端部に溶鋼通過孔62が設
けられた筒状突起63を具備すると共に、れんが本体6
1の裏面の他長手方向端部に嵌合突起64を具備する挿
入固定式プレートれんがBを収納した後、嵌合突起64
をプレートれんが収納金枠60の他長手方向端部に設け
られた嵌合溝65に嵌合すると共に、プレートれんが収
納金枠60の一長手方向端部に配設された弾性を有する
押さえ金物66によって、れんが本体61の対応する端
部を、弾性的に押圧することによって、挿入固定式プレ
ートれんがBをプレートれんが収納金枠60内に仮押さ
えするものである。なお、図10において、67は筒状
突起63を嵌入するためにプレートれんが収納金枠60
に設けられた貫通孔である。
【0007】この固定方法は、前記した図7〜図9に示
す固定方法で必要となるネジ軸55による締め付け作業
をなくすことができ、挿入固定式プレートれんがBの収
納固定を容易に行うことができる。また、挿入固定式プ
レートれんがBの全周面がプレートれんが収納金枠60
に接触しないので、挿入固定式プレートれんがBを容易
に取外すことができる。
【0008】しかし、この比較的新しい固定方法に使用
可能な挿入固定式プレートれんがBは、突起部を有する
メタルケースが必要であり、図8及び図9に示す締付式
プレートれんがAと比較してやや割高になるという問題
がある。従って、現実の注出作業においては、ユーザー
の好みで、締付式プレートれんがA又は挿入固定式プレ
ートれんがBのいずれかが選択購入され、使用されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
技術は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。即
ち、従来のプレートれんが収納金枠50、60は、それ
ぞれ、締付式プレートれんがA又は挿入固定式プレート
れんがBのいずれかしか収納固定することができない。
従って、一台のプレートれんが収納金枠で、異なった形
式のプレートれんがを収納固定したいというユーザーニ
ーズを満足させることができなかった。また、プレート
れんがの形式ごとに異なったプレートれんが収納金枠を
用意することは、経済的にも問題があった。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、締付式プレートれんがのみならず、挿入固
定式プレートれんがも単一のプレートれんが収納金枠に
収納固定可能なプレートれんが収納金枠を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のプレートれんが収納金枠は、れんが本体の裏面に
筒状突起のみを具備する締付式プレートれんがと、れん
が本体の裏面に筒状突起と嵌合突起とを長手方向に離隔
した位置に具備する挿入固定式プレートれんがとを交換
自在に装着可能なプレートれんが収納金枠であって、前
記プレートれんが収納金枠の底壁に前記いずれかのプレ
ートれんがの筒状突起が嵌入する貫通孔と前記挿入固定
式プレートれんがの前記嵌合突起が嵌入する嵌合溝とが
設けられ、かつ、前記底壁の後部に、前記締付式プレー
トれんがの後部を締め付け可能な締め付け金物又は前記
挿入固定式プレートれんがの後部を弾性的に押圧可能な
押さえ金物のいずれかを選択的に取付け可能としてい
る。
【0012】請求項2記載のプレートれんが収納金枠
は、請求項1記載のプレートれんが収納金枠において、
前記嵌合突起と該嵌合突起を嵌入する嵌合溝との間の長
手方向の隙間を0.1〜1.0mmとする。ここで、嵌
合突起と嵌合溝との間の長手方向の隙間を0.1〜1.
0mmとしたのは、正確な鋳造作業を維持すると共に、
プレートれんが収納金枠からの挿入固定式プレートれん
がの脱着を簡便に行うためである。即ち、鋳造時に重要
な位置決め方向、即ち、プレートれんが摺動方向のみに
高精度の嵌合を採用し、プレートれんが摺動方向と直角
方向にはかなりの遊びをもたせることにより、挿入固定
式プレートれんがの取外しを簡単に行うことができるか
らである。なお、嵌合突起と嵌合溝との間の長手方向の
隙間を0.1〜1.0mmとしたのは、該隙間を0.1
mm未満とした場合は、嵌合突起の嵌合溝への嵌合が困
難となり、1.0mmより大きくした場合は、高精度の
プレートれんがの位置決めを確保できなくなるからであ
る。請求項3記載のプレートれんが収納金枠は、請求項
1又は2記載のプレートれんが収納金枠において、前記
プレートれんが収納金枠の左、右側壁の一部を切欠して
れんが取り出し用溝を設け、該れんが取り出し用溝の下
端を、前記底壁の上面より下方に位置させている。
【0013】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0014】図1〜図4に本発明の一実施の形態に係る
プレートれんが収納金枠10の構成を示す。なお、図1
及び図2は、挿入固定式プレートれんがBを収納固定す
る場合の構成を示しており、図3及び図4は、締付式プ
レートれんがAを収納固定する場合の構成を示す。
【0015】まず、図1及び図2を参照して、挿入固定
式プレートれんがBを収納固定する場合のプレートれん
が収納金枠10の構成を説明する。なお、挿入固定式プ
レートれんがBは、従来技術の説明において、図10〜
図12を参照して説明したものと同一なので、各構成要
素は同一の符号で示す。図1及び図2に示すように、プ
レートれんが収納金枠10の金枠本体11は、長矩形の
底壁12の周縁に前、後端壁13、14と左、右側壁1
5、16とを連設することによって形成されている。
【0016】底壁12の略中央部には、挿入固定式プレ
ートれんがBの裏面に突設された筒状突起63が嵌入す
る貫通孔17が設けられている。一方、底壁12の前部
には、挿入固定式プレートれんがBの裏面に突設された
嵌合突起64を嵌入するための一対の嵌合溝18が左右
対称に設けられている。なお、本実施の形態では、嵌合
溝18は、左右方向又は幅方向に横長の長円溝から形成
されている。図1及び図2に示すように、プレートれん
が収納金枠10の後部には、挿入固定式プレートれんが
Bのれんが本体61の後面を弾性的に押圧可能な押さえ
金物19が着脱自在に取付けられている。
【0017】この押さえ金物19の内部には、図示しな
いが、スプリング等の弾性手段と、弾性手段によって前
方に付勢される押圧板とが内蔵されている。そして、押
さえ金物19は、図2に示すように、連結ボルト20の
先端を、押さえ金物19の左右側部に設けた透孔を通し
て下部に伸延し、連結ボルト20を回して伸延端を、底
壁12に設けられているネジ孔21に螺着することによ
って、容易に、プレートれんが収納金枠10の底壁12
に取付けられる。また、この連結ボルト20のネジ孔2
1との螺合関係をなくすと共に、同連結ボルト20を引
き抜くことによって、押さえ金物19を容易にプレート
れんが収納金枠10から取外すことができる。
【0018】また、図1及び図2に示すように、本実施
の形態に係るプレートれんが収納金枠10の後端壁14
の中央部には、後述する締め付けボルト25を挿通する
ための貫通孔22が設けられている。
【0019】一方、プレートれんが収納金枠10の底壁
12の後部であって、後端壁14と押さえ金物19との
間をなす個所には、左右対称に一対のネジ孔23が設け
られている。そして、これらのネジ孔23には、後述す
る締め付けボルト25の雄ネジ部に螺合する雌ネジ孔が
設けられた雌ネジ金物26を底壁12に着脱自在に取付
けるための連結ボルト27の先部が螺着されることにな
る。
【0020】さらに、底壁12の他長手方向端部には、
前端壁13の後面の左右隅部に沿って、一対のネジ孔2
4が設けられている。そして、これらのネジ孔24に
は、後述する固定金物30を底壁12に着脱自在に取付
けるための連結ボルト31の先部が螺着されることにな
る。
【0021】次に、図3及び図4を参照して、締付式プ
レートれんがAを収納固定する場合のプレートれんが収
納金枠10の構成を説明する。なお、締付式プレートれ
んがAは、従来技術の説明において、図7〜図9を参照
して説明したものと同一なので、各構成要素は同一の符
号で示す。
【0022】図3及び図4に示すように、プレートれん
が収納金枠10の後端壁14に設けられた貫通孔22内
には締め付けボルト25が挿通されている。一方、後端
壁14と移動ブロック28との間をなす個所には、雌ネ
ジ孔を有する雌ネジ金物26が、底壁12に連結ボルト
27によって着脱自在に取付けられている。そして、こ
の雌ネジ金物26の雌ネジ孔には、締め付けボルト25
の中途に設けられた雄ネジ部が螺合されている。
【0023】また、底壁12の上面であって、雌ネジ金
物26と底壁12に設けられた貫通孔17との間をなす
個所には、移動ブロック28が長手方向に移動自在に配
設されており、移動ブロック28の後部に締め付けボル
ト25の先部が連結されている。なお、この移動ブロッ
ク28の前面形状は、図3に示すように、平面視で、締
付式プレートれんがAの後部の台形状端面と全面にわた
って当接できるように、同一形状の凹状締め付け面29
を形成している。そして、上記した締め付けボルト25
と、雌ネジ金物26と、移動ブロック28とによって締
め付け金物25aが形成されることになる。
【0024】さらに、図3に示すように、底壁12の前
部には、前端壁13の後面の左右隅部に沿って、直角三
角形状の一対の固定金物30が連結ボルト31によって
着脱自在に取付けられている。
【0025】次に、上記した構成を有するプレートれん
が収納金枠10への挿入固定式プレートれんがB又は締
付式プレートれんがAの装着作業について説明する。通
常、取鍋等を横倒しして、その底部に設けられたスライ
ディングノズル装置の摺動面を鉛直にするため、プレー
トれんが収納金枠10を垂直に立てた状態で、挿入固定
式プレートれんがB又は締付式プレートれんがAの装着
を行う。
【0026】まず、挿入固定式プレートれんがBを装着
する場合は、プレートれんが収納金枠10の構成を図1
及び図2に示す構成とする。その後、れんが本体61の
嵌合突起64をプレートれんが収納金枠10の底壁12
に設けられた嵌合溝18に嵌入する。しかし、このまま
では、挿入固定式プレートれんがBの嵌合突起64によ
って、挿入固定式プレートれんがBのプレートれんが面
の平行方向へのずれは防止できるが、セット時にプレー
トれんが収納金枠10から挿入固定式プレートれんがB
が落下する可能性がある。しかし、本実施の形態では、
れんが本体61の後面を、押さえ金物19によって弾性
的に強力に押圧しているので、挿入固定式プレートれん
がBの落下を確実に防止することができる。
【0027】一方、締付式プレートれんがAを装着する
場合は、図1及び図2に示す構成を有するプレートれん
が収納金枠10から、連結ボルト20を緩めて押さえ金
物19を取外した後、図3、図4に示すように、連結ボ
ルト27、31によって、底壁12に、それぞれ、雌ネ
ジ金物26と固定金物30とを取付ける。その後、締め
付けボルト25を貫通孔22及び雌ネジ金物26の雌ネ
ジ孔を通して貫通孔17側に向けて伸延すると共に、締
め付けボルト25の先部に移動ブロック28の後部を回
転自在に連結することによって、プレートれんが収納金
枠10を、挿入固定式プレートれんがBを装着可能な構
成から締付式プレートれんがAを装着可能な構成に容易
かつ迅速に変換することができる。
【0028】その後、締付式プレートれんがAをプレー
トれんが収納金枠10内に収納し、締め付けボルト25
を回転することによって、移動ブロック28と固定金物
30の協働によって、強力に締付式プレートれんがAを
圧着することができ、締付式プレートれんがAをプレー
トれんが収納金枠10に確実に固定保持することができ
る。また、かかる固定保持によって、注出作業中におい
て締付式プレートれんがAが摺動力を受けても、プレー
トれんが収納金枠10に対する締付式プレートれんがA
のずれを確実に防止することができ、精密な注出作業が
可能となる。
【0029】また、移動ブロック28は、締付式プレー
トれんがAの一長手方向端部の台形状端面と全面にわた
って当接できる凹状締め付け面29を具備しているの
で、締め付けボルト25によって強力な圧着力を締付式
プレートれんがAに作用させた場合であっても、締付式
プレートれんがAは広い面積で圧着力を受けることがで
きるので、応力集中を防止でき、締付式プレートれんが
Aの割れを可及的に防止することができる。
【0030】以上説明してきたように、本実施の形態で
は、単一のプレートれんが収納金枠10で、従来の締付
式プレートれんがAと比較的新しい挿入固定式プレート
れんがBの使用が可能となるので、以下の効果を奏す
る。 挿入固定式プレートれんがBが操業条件に合わない場
合には、従来の締付式プレートれんがAが使用できるた
め、鋳造工程を乱すことがなく、しかも、プレートれん
が収納金枠10から締付式プレートれんがAや挿入固定
式プレートれんがBが落下するのを確実に防止すること
ができるので、鋳造作業の安全性を高めることができ
る。
【0031】挿入固定式プレートれんがBが操業条件
に合わない場合には、従来の締付式プレートれんがAが
使用できるため、他社からの転用が容易である。 単一のプレートれんが収納金枠10によって異なる二
つのプレートれんがA、Bを装着可能なので、構成の異
なる二つのプレートれんが収納金枠を用意する必要がな
く、使用するプレートれんが収納金枠の数を最小限に抑
えることができ、設備費を極力抑えることができる。 ユーザーが両プレートれんがA、Bを購入した後で、
両方を使用しながらどちらかを選択すればよいので、ユ
ーザーが2種類購入する必要がなく、約半分のコストで
導入試験ができる。
【0032】次に、本実施の形態に係るプレートれんが
収納金枠10のその他の構成上の特徴について、図1〜
図4を参照して説明する。図1及び図3に示すように、
本実施の形態では、挿入固定式プレートれんがBの嵌合
突起64を嵌入するため、底壁12の他長手方向端部に
設けられた一対の嵌合溝18は、それぞれ、横長の長孔
から形成されており、特に、嵌合突起64と嵌合溝18
との間の長手方向の隙間は、好ましくは、0.1〜1.
0mmに設定する。
【0033】このようにすることによって、正確な鋳造
作業を維持すると共に、プレートれんが収納金枠10か
らの挿入固定式プレートれんがBの脱着を簡便に行うこ
とができる。即ち、鋳造時に重要な位置決め方向、即
ち、プレートれんが摺動方向のみに高精度の嵌合を採用
し、プレートれんが摺動方向と直角方向にはかなりの遊
びをもたせることにより、挿入固定式プレートれんがB
の取外しを簡単に行うことができる。なお、本実施の形
態では、嵌合溝18は2個設けているが、1個でもよ
く、また、3個以上とすることもできる。また、嵌合溝
18の形状も、前記した横長の長孔形状に限定されるも
のではなく、挿入固定式プレートれんがBの形状や、そ
の使用条件に合わせて適宜決定できるものである。
【0034】さらに、本実施の形態では、図1〜図4に
示すように、プレートれんが収納金枠10の左、右側壁
15、16の一部は、その上縁から下方に向けて切欠さ
れて、れんが取り出し用溝32が形成されており、この
れんが取り出し用溝32の下端は、底壁12の上面より
下方に位置している。そして、このれんが取り出し用溝
32を利用して、挿入固定式プレートれんがB及び締付
式プレートれんがAのいずれも、容易に、プレートれん
が収納金枠10から取外すことができる。
【0035】即ち、挿入固定式プレートれんがB及び締
付式プレートれんがAは、注出作業後は、高温になって
いるので、直接触れることができないが、このれんが取
り出し用溝32にバール等の治具を差し込んで容易にこ
れらのプレートれんがA、Bをプレートれんが収納金枠
10から取外すことができる。具体的には、バールの先
をプレートれんがA、Bの底面とれんが取り出し用溝3
2との間に差し込んで、プレートれんが収納金枠10を
支点として、てこの原理を使ってプレートれんがA、B
を容易にプレートれんが収納金枠10から取外すことが
できる。
【0036】また、本実施の形態では、挿入固定式プレ
ートれんがBをプレートれんが収納金枠10に仮固定す
るための押さえ金物19として、内部にスプリング等の
弾性手段と、この弾性手段によって前方に付勢される押
圧板とが内蔵されたものを使用したが、図5及び図6に
示す押さえ金物33を用いることによっても、プレート
れんが収納金枠10に挿入固定式プレートれんがBを容
易かつ確実に収納固定することができる。
【0037】図5及び図6に示すように、押さえ金物3
3は、プレートれんが収納金枠34の底壁35の一長手
方向端部に2個の連結ボルト36によって着脱自在に取
付けられるバネ固定ブロック37と、このバネ固定ブロ
ック37に取付けられる板バネ38とから構成される。
【0038】板バネ38の両端には掛止部39、40が
設けられており、板バネ38を図5及び図6に示すよう
に上方凸の状態で折り曲げた際、その弾性力によって、
掛止部39、40は、それぞれ、バネ固定ブロック37
内に設けた横長嵌合溝41と、底壁35に設けた横長嵌
合溝42に掛止されることになる。なお、43はバネ固
定ブロック37の上部に設けた板バネ取り出し用スリッ
トである。
【0039】かかる構成によって、プレートれんが収納
金枠34内に収納された挿入固定式プレートれんがBの
後端面は板バネ38によって強力に押圧されることにな
り、プレートれんが収納金枠34内に確実に保持される
ことになる。一方、挿入固定式プレートれんがBは、板
バネ38をさらに撓ませることによって容易にプレート
れんが収納金枠34から取り出すことができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1〜3記載のプレートれんが収納
金枠においては、単一のプレートれんが収納金枠で、従
来の締付式プレートれんがと比較的新しい挿入固定式プ
レートれんがの使用が可能となるので、以下の効果を奏
する。 挿入固定式プレートれんがが操業条件に合わない場合
には、従来の締付式プレートれんがが使用できるため、
鋳造工程を乱すことがなく、しかも、プレートれんが収
納金枠から締付式プレートれんがや挿入固定式プレート
れんがが落下するのを確実に防止することができるの
で、鋳造作業の安全性を高めることができる。
【0041】挿入固定式プレートれんがが操業条件に
合わない場合には、従来の締付式プレートれんがが使用
できるため、他社からの転用が容易である。 単一のプレートれんが収納金枠によって異なる二つの
プレートれんがを装着可能なので、構成の異なる二つの
プレートれんが収納金枠を用意する必要がなく、使用す
るプレートれんが収納金枠の数を最小限に抑えることが
でき、設備費を極力抑えることができる。 ユーザーが両プレートれんがを購入した後で、両方を
使用しながらどちらかを選択すればよいので、ユーザー
が装置を2種類購入する必要がなく、約半分のコストで
導入試験ができる。
【0042】特に、請求項2記載のプレートれんが収納
金枠においては、挿入固定式プレートれんがの嵌合突起
を嵌入するため、底壁の他長手方向端部に設けられた一
対の嵌合溝は、それぞれ、横長の長孔から形成されてお
り、特に、嵌合突起と嵌合溝との間の長手方向の隙間は
0.1〜1.0mmに設定されている。
【0043】従って、正確な鋳造作業を維持しながら、
プレートれんが収納金枠からの挿入固定式プレートれん
がの脱着を簡便に行うことができる。即ち、鋳造時に重
要な位置決め方向、即ち、プレートれんが摺動方向のみ
に高精度の嵌合を採用し、プレートれんが摺動方向と直
角方向には、かなりの遊びをもたせることにより、挿入
固定式プレートれんがの取外しを簡単に行うことができ
る。
【0044】請求項3記載のプレートれんが収納金枠に
おいては、プレートれんが収納金枠の左、右側壁の一部
は、その上縁から下方に向けて切欠されて、れんが取り
出し用溝が形成されており、このれんが取り出し用溝の
下端は底壁の上面よりさらに下方に位置している。
【0045】従って、注出作業後の挿入固定式プレート
れんがや締付式プレートれんがが高温になっており、直
接触れることができない場合であっても、このれんが取
り出し用溝にバール等の治具を差し込んで容易にこれら
のプレートれんがをプレートれんが収納金枠から取外す
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るプレートれんが収
納金枠に挿入固定式プレートれんがを装着する際の構成
を示す平面図である。
【図2】図1のI−I線による矢視断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るプレートれんが収
納金枠に締付式プレートれんがを装着する際の構成を示
す平面図である。
【図4】図3のII−IIによる矢視断面図である。
【図5】挿入固定式プレートれんがの固定に用いる他の
押さえ金物の斜視図である。
【図6】同押さえ金物の断面詳細説明図である。
【図7】従来のプレートれんが収納金枠に締付式プレー
トれんがを装着した平面図である。
【図8】同締付式プレートれんがの平面図である。
【図9】同締付式プレートれんがの断面図である。
【図10】従来のプレートれんが収納金枠に挿入固定式
プレートれんがを装着した平面図である。
【図11】同挿入固定式プレートれんがの平面図であ
る。
【図12】同挿入固定式プレートれんがの断面図であ
る。
【符号の説明】
A 締付式プレートれんが B 挿入固定式
プレートれんが 10 プレートれんが収納金枠 11 金枠本体 12 底壁 13 前端壁 14 後端壁 15 左側壁 16 右側壁 17 貫通孔 18 嵌合溝 19 押さえ金
物 20 連結ボルト 21 ネジ孔 22 貫通孔 23 ネジ孔 24 ネジ孔 25 締め付け
ボルト 25a 締め付け金物 26 雌ネジ金
物 27 連結ボルト 28 移動ブロ
ック 29 凹状締め付け面 30 固定金物 31 連結ボルト 32 れんが取
り出し用溝 33 押さえ金物 34 プレート
れんが収納金枠 35 底壁 36 連結ボル
ト 37 バネ固定ブロック 38 板バネ 39 掛止部 40 掛止部 41 横長嵌合溝 42 横長嵌合
溝 43 板バネ取り出し用スリット 51 れんが本
体 52 溶鋼通過孔 53 筒状突起 61 れんが本体 62 溶鋼通過
孔 63 筒状突起 64 嵌合突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 れんが本体の裏面に筒状突起のみを具備
    する締付式プレートれんがと、れんが本体の裏面に筒状
    突起と嵌合突起とを長手方向に離隔した位置に具備する
    挿入固定式プレートれんがとを交換自在に装着可能なプ
    レートれんが収納金枠であって、 前記プレートれんが収納金枠の底壁に前記いずれかのプ
    レートれんがの筒状突起が嵌入する貫通孔と前記挿入固
    定式プレートれんがの前記嵌合突起が嵌入する嵌合溝と
    が設けられ、かつ、前記底壁の後部に、前記締付式プレ
    ートれんがの後部を締め付け可能な締め付け金物又は前
    記挿入固定式プレートれんがの後部を弾性的に押圧可能
    な押さえ金物のいずれかを選択的に取付け可能としたこ
    とを特徴とするプレートれんが収納金枠。
  2. 【請求項2】 前記嵌合突起と該嵌合突起を嵌入する嵌
    合溝との間の長手方向の隙間を0.1〜1.0mmとし
    たことを特徴とする請求項1記載のプレートれんが収納
    金枠。
  3. 【請求項3】 前記プレートれんが収納金枠の左、右側
    壁の一部を切欠してれんが取り出し用溝を設け、該れん
    が取り出し用溝の下端を、前記底壁の上面より下方に位
    置させたことを特徴とする請求項1又は2記載のプレー
    トれんが収納金枠。
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