JPH09276U - センサ装置 - Google Patents

センサ装置

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JPH09276U
JPH09276U JP1148796U JP1148796U JPH09276U JP H09276 U JPH09276 U JP H09276U JP 1148796 U JP1148796 U JP 1148796U JP 1148796 U JP1148796 U JP 1148796U JP H09276 U JPH09276 U JP H09276U
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公男 近藤
伸一 橋本
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サンクス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサ信号のオン点,オフ点の差が微小な場
合でも、安定した検出動作を行えるようにする。 【構成】 光電変換を行うセンサとしての受光回路12
の出力信号を受光アンプ13を介して制御回路11に入
力する。受光アンプ13は3つの増幅回路からなり、各
段で増幅度を1倍,5倍の切換ができ、全体として1,
5,25,125倍に設定できる。制御回路11は、検
出エリア内での被検出物体の有無のそれぞれに応じて、
増幅度を最大に設定し順次増幅度を下げて行き、増幅信
号がオーバフローしなくなったときの増幅度と増幅信号
とを得て、オン点およびオフ点を求め、そのときの増幅
度を設定すると共にそのときの増幅信号の中間値を比較
基準値として設定する。これにより、センサ信号のオン
点およびオフ点の差が微小な場合でも安定した検出動作
を行えるようになる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、光電センサ等のセンサの出力信号を増幅して増幅度を変化させてセ ンサ感度を調整するようにしたセンサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、光センサに用いられる増幅回路においては、その感度を自動的に調整 する方法として、次のようなものがある。すなわち、例えば、特開平3−123 119号公報に開示されたものは、検出エリアに被検出物体を配置した状態およ び配置しない状態のそれぞれにおいて増幅度を順次変化させ、そのときのオン点 およびオフ点を検出してそのときのそれぞれの増幅度に所定値を加算あるいは減 算してその中間値を求めて感度設定を行うようにしたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来構成のものでは、例えば前者のものの場合には、 固定されたスライスレベルに対して増幅度の設定を行うものであるが、増幅度の 設定は細かく設定することができず粗い設定しか行えないため、オン点とオフ点 とでセンサ信号の差が微小な場合には、スライスレベルに対して適切な増幅度に 設定できないという問題が生ずる。
【0004】 すなわち、例えば、ある増幅度Aにおいてオン点およびオフ点が共にスライス レベル以上である場合に、増幅度を一段下げて増幅度Bに設定すると、逆に、オ ン点およびオフ点が共にスライスレベル以下となってしまう場合が生ずることが ある。この場合に、増幅度Aと増幅度Bとの中間の増幅度が設定できれば良いが 、実際上はそのような細かい増幅度の設定ができないことが多く、したがって、 あらかじめ固定されたスライスレベルに対して増幅度を設定する場合に適切な増 幅度に設定できなくなり、そのために安定した検出が行えなくなるという不具合 が生ずるのである。
【0005】 また、上述した従来構成のもののうちの後者のものの場合には、増幅度をあら かじめ決めておくものであるため、オン点とオフ点とでセンサ信号の差が微小な 場合に、その増幅信号においてもオン点とオフ点とで十分な差が得られないよう な増幅度に設定されていることがある。この場合には、オン点とオフ点とで微小 差のセンサ信号を増幅して得られた増幅信号のオン点とオフ点とで十分な差が得 られていないので、その中間値にスライスレベルを設定すると、そのスライスレ ベルとオン点あるいはオフ点との間の余裕度が小さいので、被検出物のばらつき やノイズなどによってセンサ信号が変動すると、その増幅信号がスライスレベル を超えて変動する恐れがあり、これによって安定した検出動作が行えなくなる場 合が生ずるのである。
【0006】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、オン点とオフ点と でセンサ信号のレベルの差が微小な場合でも、適切な感度設定によって安定した 検出動作を行うことができるようにしたセンサ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案のセンサ装置は、 センサ信号を増幅して増幅信号を出力する増幅手段を有し、その増幅手段から 出力される増幅信号と比較基準値との比較を行うことで被検出物体の判別を行う ようにしたものを対象としており、 検出エリア内に被検出物体が存在する状態および検出エリア内に被検出物体が 存在しない状態における前記増幅手段からのそれぞれの増幅信号の読み込み動作 を行うための設定スイッチと、 この設定スイッチが操作されたときに、前記検出エリア内に被検出物体が存在 する状態で前記増幅手段から読み込まれた増幅信号と前記検出エリア内に被検出 物体が存在しない状態で前記増幅手段から読み込まれた増幅信号との中間値が前 記増幅手段のダイナミックレンジの略中央となるように増幅度を設定すると共に 、このときの中間値を比較基準値として設定する感度設定手段とを設けたところ に特徴を有する。
【0008】
【作用】
本考案のセンサ装置によれば、感度設定手段により、検出エリア内に被検出物 体が存在する状態および検出エリア内に被検出物体が存在しない状態における増 幅手段からの増幅信号の両者の中間値が増幅手段のダイナミックレンジの略中央 レベルとなるように増幅度を設定すると共に、そのときの中間値を比較基準値と して設定するので、オン点とオフ点とでセンサ信号の差が微小な場合でも、スラ イスレベルは必ずオン点とオフ点との中間値に設定されるようになると共に、オ ン点とオフ点との増幅信号の差が十分に得られるような感度に設定されることに なるので、常に安定した検出動作を行うことができるようになる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案を反射形光電センサに適用した場合の一実施例について、図1な いし図5を参照して説明する。
【0010】 全体の回路構成を概略的に示す図1において、投光,受光および物体検出の制 御を行う制御回路11は、マイクロコンピュータ,RAM,ROMおよびA/D 変換回路を含んで構成され、感度設定手段としての機能を兼ね備えたもので、物 体検出プログラムおよび感度調整のためのプログラムがあらかじめ記憶され、直 流電源端子VCから給電されるようになっている。A/D変換回路は、例えば8 ビットのもので、入力されるアナログ信号を0から255までの範囲の値のデジ タル信号に変換するようになっている。
【0011】 センサとしての受光回路12は、後述するように構成されるもので、その出力 端子は後述する受光アンプ13の入出力端子a,b間および所定増幅度が設定さ れた増幅器14を介して制御回路11の入力端子Aに接続されている。この場合 、制御回路11においては、入力端子Aから入力される信号をA/D変換してマ イクロコンピュータに入力するようになっている。また、受光アンプ13には、 後述するように3つの切換入力端子u,v,wが設けられており、それぞれは制 御回路11の出力端子U,V,Wに接続されている。
【0012】 投光回路15は、発光ダイオード16およびnpn形トランジスタ17の直列 回路を直流電源端子VCとアースとの間に接続して構成したもので、トランジス タ17のベースは制御回路11の出力端子Bに接続されており、制御回路11か ら投光パルスが与えられるようになっている。
【0013】 表示回路18は、出力表示および安定動作表示を行うためのもので、出力表示 用の発光ダイオード19および抵抗20の直列回路が直流電源端子VCと制御回 路11の出力端子Cとの間に接続され、安定動作表示用の発光ダイオード21お よび抵抗22の直列回路が直流電源端子VCと制御回路11の出力端子Dとの間 に接続された構成となっている。
【0014】 出力回路23において、出力用のnpn形トランジスタ24のベースは抵抗2 5を介して制御回路11の出力端子Eに接続され、コレクタは抵抗26を介して 出力端子Pに接続され、エミッタはアースされている。
【0015】 物体検出の感度設定を行うためのオン設定スイッチ27は、一端が制御回路1 1の入力端子Fに接続され、他端がモード設定スイッチ28を介してアースされ ている。物体非検出の感度設定を行うためのオフ設定スイッチ29は、一端が制 御回路11の入力端子Gに接続され、他端がモード設定スイッチ28を介してア ースされている。
【0016】 また、電源回路30の入力端子は外部電源端子+Vに接続され、出力端子は直 流電源端子VCに接続されており、外部電源端子+Vに与えられた電圧を所定の 直流電圧に変換して直流電源端子VCを介して回路全体に供給するようになって いる。
【0017】 次に、図2を参照して上述の受光回路12および受光アンプ13の詳細につい て説明する。まず、受光回路12において、npn形のトランジスタ31のコレ クタは抵抗32を介して直流電源端子VCに接続され、エミッタはアースされて いる。また、トランジスタ31のベースは、受光素子としてのフォトダイオード 33を図示極性で介してアースされると共に、抵抗34を介してコレクタに接続 されている。そして、トランジスタ31のコレクタは出力端子として受光アンプ 13の入力端子aに接続されている。
【0018】 なお、フォトダイオード33により受けられた光は電気信号に変換された後、 トランジスタ31を介して例えば1.6倍の電圧を有する受光信号として受光ア ンプ13の入力端子aに与えるようになっている。
【0019】 受光アンプ13は、第1ないし第3の3つの増幅回路37,38および39を 縦続接続した構成のもので、これらは全く同様の構成となっており、以下、増幅 回路37の構成を代表として説明し、増幅回路38および39の構成については 説明を省略し、図中に同一符号を付して示す。
【0020】 この第1の増幅回路37において、入力段のトランジスタとしてのnpn形ト ランジスタ47のコレクタは負荷抵抗48を介して直流電源端子VCに接続され 、エミッタは可変抵抗回路としての抵抗切換回路49を介してアースされている 。トランジスタ47のベースは、入力抵抗50およびコンデンサ51を介して第 1の増幅回路37のトランジスタ40のエミッタに接続されている。
【0021】 出力段のトランジスタとしてのnpn形トランジスタ52のコレクタは直流電 源端子VCに接続され、エミッタは出力抵抗53を介してアースされると共に帰 還抵抗54を介してトランジスタ47のベースに接続されている。また、トラン ジスタ52のベースはトランジスタ47のコレクタに接続されている。
【0022】 前記抵抗切換回路49は、抵抗55と切換用のnpn形トランジスタ56との 並列回路からなるもので、トランジスタ56のベースは抵抗57を介してアース されると共に抵抗58を介して入力端子uに接続されいている。そして、第1( 第2,第3)の増幅回路37(38,39)のうち切換回路49を除いた部分が 本考案でいうところの増幅回路に相当する部分となっている。
【0023】 なお、第1の増幅回路37のトランジスタ52のエミッタは、出力端子として 第2の増幅回路38の入力側つまりコンデンサ51および入力抵抗50を介して トランジスタ47のベースに接続され、第2の増幅回路38のトランジスタ52 のエミッタは、出力端子として第3の増幅回路39のコンデンサ51および入力 抵抗50を介してトランジスタ47のベースに接続され、第3の増幅回路39の トランジスタ52のエミッタは受光アンプ13の出力端子bに接続されている。 また、第2の増幅回路38のトランジスタ56のベースは抵抗58を介して入力 端子vに接続され,第3の増幅回路39のトランジスタ56のベースは抵抗58 を介して入力端子wに接続されている。
【0024】 次に、本実施例の作用について、まず、受光アンプ13を構成する第1ないし 第3の増幅回路37ないし39の増幅度の切換動作の原理について説明し、続い て図3ないし図5に示すフローチャートを参照して感度調整の動作について説明 する。
【0025】 (1)増幅度切換の原理説明 第1ないし第3の増幅回路37ないし39においては、それぞれ同様の動作を するので、以下第1の増幅回路37を代表として説明する。
【0026】 まず、入力段のトランジスタ47の増幅度をAとし、出力段のトランジスタ5 2の増幅度を“1”とすると、帰還抵抗54を考慮しない場合の全体の増幅度は Aとなる。また、帰還抵抗54を考慮した閉ループ増幅度Avcは、入力抵抗50 および帰還抵抗54の各抵抗値をR50およびR54とすると、次式のように求めら れる。
【0027】
【数1】
【0028】 一方、入力段のトランジスタ47の増幅度Aは、抵抗切換回路49の設定状態 に応じて異なる値に設定される。すなわち、抵抗切換回路49においては、制御 回路11の出力端子V(あるいはW)から与えられる制御信号のレベルが「L」 レベルのときには、トランジスタ56がオフ状態であるから、入力段のトランジ スタ47のエミッタには抵抗55が介在された状態となり、制御信号のレベルが 「H」レベルになると、トランジスタ56がオン状態となって、入力段のトラン ジスタ47のエミッタは略アースレベルに設定されるようになる。
【0029】 したがって、入力段のトランジスタ47の増幅度Aは、トランジスタ56がオ ン状態でトランジスタ47のエミッタが略アースされた状態のときの増幅度AON と、トランジスタ56がオフ状態でトランジスタ47のエミッタに抵抗55が介 在された状態の増幅度AOFF との両者に切換えられるようになる。そこで、抵抗 55の抵抗値をR55とすると、各増幅度AONおよびAOFF の値は次式のように表 すことができる。
【0030】
【数2】
【0031】 なお、上記式(3)および(4)において、rb はTパラメータで表したトラ ンジスタ47のベース抵抗,re は同エミッタ抵抗,βはトランジスタ47のエ ミッタ接地電流増幅率とし、トランジスタ56のオン抵抗およびリーク電流はゼ ロとして上記式を導いている。
【0032】 さて、前述の式(1)で示した第1ないし第3の増幅回路37ないし39の全 体の増幅度Avcは、上述の式(3)および(4)で示すように、入力段のトラン ジスタ47の増幅度AONおよびAOFF の値により異なる値となるので、式(3) および式(4)をそれぞれ式(1)に代入すると、回路全体の増幅度AvcONおよ びAvcOFF は次式のように表すことができる。
【0033】
【数3】
【0034】 次に、具体的数値を用いて本実施例における第1ないし第3の増幅回路37な いし39の各増幅度AvcONおよびAvcOFF を求める。まず、入力抵抗50,負荷 抵抗48,抵抗55および帰還抵抗54の各抵抗値R50,R48,R55およびR54 を、それぞれ、R50=10kΩ,R48=20kΩ,R55=13.47kΩおよび R54=53.24kΩとし、入力段のトランジスタ47のベース抵抗rb および エミッタ抵抗re およびエミッタ接地電流増幅率βを、それぞれ、rb =500 Ω,re =200Ωおよびβ=100と設定したとする。すると、増幅度AON, AOFF およびRは、それぞれ式(2),(3)および(4)に代入して近似する と、 AON =−97.56 …(7) AOFF =−1.463 …(8) R =0.581 …(9) となる。
【0035】 したがって、式(7),(8),(9)の値を式(5)および(6)に代入す ると、 AvcON =−5.00 …(10) AvcOFF =−1.00 …(11) となり、この結果、第1ないし第3の増幅回路37ないし39の増幅度を、制御 回路11の出力端子VあるいはWからの制御信号のレベルにより1倍と5倍との 両者に切換えることができるのである。
【0036】 また、受光アンプ13を、このように3つの増幅回路37,38,39により 構成すると共に、それら各々を1倍および5倍の増幅度に切換可能にしているの で、制御回路11の出力端子U,V,Wからの制御信号により、最小1倍から5 倍,25倍そして最大125倍までの増幅度の変更設定することができるのであ る。
【0037】 そして、制御回路11に設けられた8ビットのA/D変換器のデジタル値を、 51から255まで使用するようにすると、上述のように増幅度を1倍から12 5倍までを4段階に切換えることにより、制御回路11に入力される出力信号を 2%の分解能で変換でき、この場合に、結果として受光回路12からの受光信号 を625倍のダイナミックレンジで変換することができる。
【0038】 これにより、例えば、受光回路12のフォトダイオード33により得られる光 信号が1mV程度であるとすると、その出力信号が約1.6mVとなり、最小1 .6mVから最大1.0V程度までの範囲でA/D変換出力として得られるよう になる。
【0039】 (2)検出および感度調整の動作説明 次に、本実施例の感度調整の動作について説明する。制御回路11は、図3な いし図5に示すプログラムのフローチャートにしたがって検出動作および感度調 整動作を行う。すなわち、電源が与えられると、制御回路11は図3に示すフロ ーチャートのプログラムを開始(スタート)し、ステップS1で初期化処理を行 い、続いて、ステップS2で初期設定されている増幅度となるように出力端子U ,VおよびWから制御信号を出力する。
【0040】 この後、制御回路11は、ステップS3に移行して投光動作を行う。この場合 、制御回路11は、所定周波数で投光パルスを出力端子Bから出力し、投光回路 15の発光ダイオード16を点灯させ、パルス光を出力させるようになる。この パルス光が、物体に反射する等して受光回路12に入射すると、受光回路12か ら受光アンプ13および増幅器14を介して制御回路11の入力端子Aに増幅さ れた受光信号が入力されるようになる。
【0041】 そして、制御回路11は、ステップS4に移行すると入力端子Aに受光回路1 2側から入力される受光信号をA/D変換し、続いてステップS5でA/D変換 した受光信号の値があらかじめ設定されている比較基準値以上であるか否かを判 断する。このとき、A/D変換された受光信号の値が比較基準値以上であるとき に、制御回路11は、ステップS5で「YES」と判断してステップS7に移行 し、そうでない場合には「NO」と判断してステップS8に移行する。
【0042】 そして、制御回路11は、ステップS7においては、出力オンの処理として、 表示回路18の出力表示用の発光ダイオード19に出力端子Cから表示出力を与 えて点灯させ、また、A/D変換された受光信号の値が安定動作レベル以上であ るときには安定動作表示用の発光ダイオード21にも出力端子Dから表示出力を 与えて点灯させる。また、検出回数が所定回数に達しているときには、制御回路 11は、出力回路23のトランジスタ24に出力端子Eから出力信号を与えて出 力端子Pを検出状態を示す状態に反転させるようにする。 一方、制御回路11は、ステップS8においては、出力オフの処理として、上 述の出力オンの処理を停止させるようになる。
【0043】 続いて、制御回路11は、ステップS9およびS10で、モード設定スイッチ 28がオンされた状態で、オン設定スイッチ27がオンされているかあるいはオ フ設定スイッチ29がオンされているか否かを判断する。そして、制御回路11 は、オン設定スイッチ27がオンされているときにはステップS11のオン設定 処理に移行し、オフ設定スイッチ29がオンされているときにはステップS12 のオフ設定処理に移行する。また、上述の状態に該当しないときには、制御回路 11は、ステップS3に戻って再び前述の検出動作を繰り返すようになる。
【0044】 この場合、ステップS11のオン設定処理とは、投光回路15からのパルス光 を、検出したい物体により実際に反射させ、このとき受光回路12から出力され る受光信号により物体の検出状態として出力させるように設定するための処理で 、この処理は、検出すべき物体が実際に検出エリア内に配置された状態で実施さ れるようになっている。
【0045】 一方、ステップS12のオフ設定処理とは、検出エリア内から反射光がある程 度入射した場合でも、その受光信号により検出状態を出力させたくない場合に行 う設定処理で、例えば、検出したい物体の周囲に投光回路15から出力されるパ ルス光をある程度反射する背景がある場合等にその検出したい物体からの反射光 を受けた場合のみに確実に検出状態として出力するための設定処理である。
【0046】 さて、制御回路11は、ステップS11のオン設定処理において、図4に示す オン設定処理のプログラムを実行するようになる。すなわち、制御回路11は、 まずステップT1で、受光アンプ13の増幅度を前述したような原理に基づいて 最大の値に設定する。この場合、制御回路11は、出力端子U,V,Wのそれぞ れから、「H」,「H」,「H」レベルの信号を出力し、第1ないし第3の増幅 回路37ないし39の増幅度をそれぞれ大きい方に設定する。
【0047】 続いて、制御回路11は、投光回路15に投光動作を行わせ(ステップT2) 、受光信号のサンプルホールドをして(ステップT3)その受光信号をA/D変 換する(ステップT4)。なお、このとき検出すべき物体をあらかじめ配置して おき、投光回路15からのパルス光を反射して受光回路12側に入射させるよう にしておく。そして、制御回路11は、ステップT5に移行して、A/D変換さ れた受光信号の値がオーバーフローしているか否かを判断し、「YES」の場合 にはステップT6で増幅度を1段下げる処理を行った後ステップT2に戻って再 びステップT2ないしT5を繰り返す。
【0048】 制御回路11は、上述の動作を繰り返すうちに、A/D変換された受光信号の 値がオーバーフローしなくなってステップT5で「NO」と判断するようになる と、ステップT7に進み、そのときのA/D変換された受光信号の値とその増幅 度とをオン点のデータとして内部のメモリに記憶するようになる。
【0049】 続いて、制御回路11は、ステップT8に移行し、新たな比較基準値として次 の演算を行う。すなわち、いま記憶したA/D変換された受光信号の値およびそ のときの増幅度と、初期設定されているオフ点のデータあるいは後述のように設 定記憶されるオフ点のデータとしてのA/D変換された受光信号の値およびその ときの増幅度とから、それらの中間の値を演算して新たな比較基準値として求め 、これをメモリに記憶するようになる。
【0050】 この場合、制御回路11は、比較基準値となるA/D変換値としてのデジタル 値は、受光アンプ13のダイナミックレンジ(入力信号を増幅するときの出力範 囲)の略中央となるように上述の増幅度を選択して設定するようになっており、 また、オン点とオフ点とで増幅度が異なる場合には、同じ増幅度にしたときのA /D変換値に換算して上述の設定を行う。
【0051】 さて、このように、増幅度と比較基準値とを演算記憶すると、制御回路11は 、ステップT9で、演算記憶した増幅度となるように出力端子U,V,Wから制 御信号を出力して設定し、前述の検出プログラムにリターンするようになる。
【0052】 一方、制御回路11は、ステップS12のオフ設定処理において、図5に示す オフ設定処理のプログラムを実行するようになる。すなわち、あらかじめ配置さ れた検出したくない物体に対して、制御回路11は、上述のオン設定処理プログ ラムと同様にして、ステップP1ないしP6を経て、検出したくない物体の受光 信号を入力するようになる。
【0053】 そして、制御回路11は、ステップP7において、検出したくない物体のA/ D変換された受光信号の値およびそのときの増幅度をオフ点のデータとして内部 のメモリに記憶するようになる。続いて、制御回路11は、ステップP8に移行 し新たな比較基準値として次の演算を行う。すなわち、いま記憶したA/D変換 された受光信号の値およびそのときの増幅度と、前述のように設定されたオン点 のデータとしてのA/D変換された受光信号の値およびそのときの増幅度とから 、それらの中間の値を演算して新たな比較基準値として求め、これをメモリに記 憶するようになる。
【0054】 この場合、制御回路11は、比較基準値となるA/D変換値としてのデジタル 値は、受光アンプ13のダイナミックレンジ(入力信号を増幅するときの出力範 囲)の略中央となるように上述の増幅度を選択して設定するようになっており、 また、オン点とオフ点とで増幅度が異なる場合には、同じ増幅度にしたときのA /D変換値に換算して上述の設定を行う。そして、このように増幅度と比較基準 値とを演算記憶すると、制御回路11は、ステップP9で、演算記憶した増幅度 となるように出力端子U,V,Wから制御信号を出力して設定し、前述の検出プ ログラムにリターンするようになる。
【0055】 これにより、使用者の使用条件に応じて、検出したい物体と検出したくない物 体との中間点の比較基準値が所定の増幅度で設定されたことになり、図3におけ る物体検出のプログラムにおいて、制御回路11は、確実に検出したい物体のみ を検出して出力することができるようになる。
【0056】 このような本実施例によれば、制御回路11により、感度設定の際に、オン点 およびオフ点の受光信号のデータとそのときの増幅度とに基づいて、それらの中 間値を比較基準値として設定するので、オン点とオフ点との間のセンサ信号とし ての受光信号の差が微小であっても、比較基準値は必ず両者の中間値に設定する ことができると共に、オン点とオフ点との増幅信号の差が十分に得ることができ るようになって常に安定した検出動作を行うことができるようになる。
【0057】 また、本実施例によれば、受光アンプ13の第1ないし第3の増幅回路37な いし39を、オペアンプやアナログスイッチなどの大きなIC部品を使用するこ となく構成することができ、回路全体の小形化が図れると共に、製作費用を低減 することができる。
【0058】 さらに、本実施例によれば、第1ないし第3の増幅回路37ないし39を用い て、各増幅回路37ないし39の増幅度を制御回路11から切換信号を出力して 切換えることにより全体の増幅度を切換えてその感度を調整する構成としたので 、広いダイナミックレンジを確保することができ、受光信号の大幅な変化に追随 して検出動作を行うことができる。
【0059】 また、本実施例によれば、第1ないし第3の増幅回路37ないし39の構成を 、入力段のトランジスタ47のエミッタ側に抵抗切換回路49を設けて抵抗55 を介在させたりショートさせて抵抗値を切換える構成とすると共に、帰還抵抗5 4により帰還形の増幅回路を構成したので、利得の安定化および周波数特性の改 善が図れる。
【0060】 なお、上記実施例においては、可変抵抗回路として抵抗切換回路49を用い、 トランジスタ56により抵抗55の切換えを行う構成としたが、これに限らず、 例えば、可変抵抗器を用いて抵抗値を変化させるようにしても良い。
【0061】 また、上記実施例においては、3つの増幅回路37ないし39を連結した構成 の場合について説明したが、これに限らず、2段に連結する構成としても良いし 、あるいは4段以上の多段に連結してさらにダイナミックレンジを大きくする構 成としても良い。
【0062】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案のセンサ装置によれば、感度設定手段により、検 出エリア内に被検出物体が存在する状態および検出エリア内に被検出物体が存在 しない状態における増幅手段からの増幅信号の両者の中間値が増幅手段のダイナ ミックレンジの略中央レベルとなるように増幅度を設定すると共に、そのときの 中間値を比較基準値として設定するので、オン点とオフ点とでセンサ信号の差が 微小な場合でも、スライスレベルは必ずオン点とオフ点との中間値に設定される ようになると共に、オン点とオフ点との増幅信号の差が十分に得られるような感 度に設定されることになるので、常に安定した検出動作を行うことができるとい う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す全体の電気的構成図
【図2】受光回路および受光アンプの電気的構成図
【図3】検出および感度設定のプログラムのフローチャ
ート(その1)
【図4】検出および感度設定のプログラムのフローチャ
ート(その2)
【図5】検出および感度設定のプログラムのフローチャ
ート(その3)
【符号の説明】
11は制御回路(感度設定手段)、12は受光回路、1
3は受光アンプ、14は増幅器(増幅手段)、15は投
光回路、16は発光ダイオード、18は表示回路、23
は出力回路、27はオン設定スイッチ、28はモード設
定スイッチ、29はオフ設定スイッチ、30は電源回
路、33はフォトダイオード、37,38,39は第
1,第2,第3の増幅回路、47は入力段のトランジス
タ、48は負荷抵抗、49,62は抵抗切換回路、50
は入力抵抗、51はコンデンサ、52は出力段のトラン
ジスタ、53は出力抵抗、54は帰還抵抗である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ信号を増幅して増幅信号を出力す
    る増幅手段を有し、その増幅手段から出力される増幅信
    号と比較基準値との比較を行うことで被検出物体の判別
    を行うようにしたセンサ装置において、 検出エリア内に被検出物体が存在する状態および検出エ
    リア内に被検出物体が存在しない状態における前記増幅
    手段からのそれぞれの増幅信号の読み込み動作を行うた
    めの設定スイッチと、 この設定スイッチが操作されたときに、前記検出エリア
    内に被検出物体が存在する状態で前記増幅手段から読み
    込まれた増幅信号と前記検出エリア内に被検出物体が存
    在しない状態で前記増幅手段から読み込まれた増幅信号
    との中間値が前記増幅手段のダイナミックレンジの略中
    央となるように増幅度を設定すると共に、このときの中
    間値を比較基準値として設定する感度設定手段とを設け
    たことを特徴とするセンサ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003069407A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Sunx Ltd 感度設定機能付センサ
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