JP4683790B2 - 感度設定機能付センサ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感度設定機能付センサに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、透過型光電センサは、光を出射する投光部と、その投光部からの光を受光する受光部と、例えば受光部からの出力信号レベルが閾値としての基準レベルを上回ったときに動作表示灯を点灯させるよう検出動作を行う検出手段とを備えてなる。この種のセンサでは、受光部からの出力信号レベルは例えば被検出物の透過率などによって異なるから、それに応じて例えば前記基準レベルを調整するなどして検出手段における感度を最適な値に調整する必要がある。
そこで、従来では、例えば操作部材によって操作される可変抵抗器を設け、その操作部材を回動操作することで検出手段の感度を調整できるようにしたものがある。このものでは、可変抵抗器がどのような抵抗値に設定されているかを表示するために、環状領域内を移動する指標部が設けられ、作業者はそれを見て調整作業を行うことができる。
【0003】
その操作方法について、図8に示す受光部からの出力信号レベルと基準レベルとの関係を示したグラフを参照しつつ説明する。まず投受光部間の光軸中に被検出物がない状態(以下、「入光状態」という)で、基準レベルを最高レベルからから徐々に下げていくように指標部を回動させていく。当初は基準レベルは「入光状態」時での出力信号レベルを上回っているので動作表示灯が消灯する(以下、「オフ状態」という)。そして、指標部を更に回動させて基準レベルが「入光状態」時での出力信号レベルを下回ったときに動作表示灯が点灯し検出動作を行う(以下、「オン状態」という)。ここで、作業者は動作表示灯がオフ状態からオン状態に変わったとき(図8中のA点)における指標部の位置を記憶しておく。
次いで、投受光部間の光軸内に被検出物を置いて光軸を遮った状態(以下、「非入光状態」という)で、基準レベルを最低レベルから徐々に上げていくように指標部を回動させていく。当初は基準レベルは「非入光状態」時での出力信号レベルを下回っているので動作表示灯はオン状態になっているが、指標部を更に回動させて、基準レベルが「非入光状態」時での出力信号レベルを上回ったときに動作表示灯がオフ状態になる。ここで、作業者は動作表示灯がオン状態からオフ状態に変わったとき(図8中のB点)における指標部の位置を記憶しておく。
そして、それらの2つの位置の中間位置に指標部を合わせるよう目で確認しながら操作部材を回動操作するのである。これにより基準レベルを「入光状態」及び「非入光状態」での出力信号レベルの中間レベルに設定することが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の光電センサにおいて、被検出物が微小である場合には、被検出物体が投受光部間の光軸中に位置したとしても、光軸を進む光の一部しか遮らないことになるため、入光状態での出力信号レベルと非入光状態での出力信号レベルとのレベル差(図8においてΔSとして示す)は小さくなる。このことは、上記したA点とB点との間の領域、ひいては、そのA,B点に対応する指標部の操作領域が狭くなることを意味する。
しかるに上述した光電センサでは、作業者が目分量によって指標部をA,B点の中間位置に合わせねばならないから、合わせたつもりでも実際には正確な中間位置からずれてしまい、基準レベルを、「非入光状態」と「入光状態」との中間レベルに正確に設定できないという問題がある。
【0005】
そこで、かかる問題に対処すべく、自動的に基準レベルを上述の中間レベルに設定を行う、いわゆる自動ティーチング方式の光電センサが開発されている。このものは、例えば光軸中に被検出物がない状態で自動ティーチングモードを実行させると、例えば上記基準レベルが最低レベルから自動的に徐々に大きくなって検出手段が動作したところ(A点)で、そのレベルが回路的に記憶される。次に、光軸中に被検出物を置いた状態で自動ティーチングモードを実行させることにより、基準レベルが最高レベルから徐々に小さくされ、検出手段が動作したところ(B点)で、そのレベルが回路的に記憶される。そして、両レベルの中間値が回路的に演算され、それが最適基準レベルとして設定されるのである。
このような構成とすると、作業者はいちいち指標部の2つの位置を記憶しなくても済むから、感度設定作業が容易になる上に、作業者の目視によってレベル設定を行うものではないから、基準レベルを中間レベルに正確に設定できるという利点がある。
【0006】
ところが、たとえ基準レベルを中間レベルに正確に設定できたとしても、実際には必ずしもそれが最適な基準レベルとは限らない場合がある。例えば被検出物の光の透過率にバラツキがあるために、より正確な検出のためには基準レベルを例えば中間よりも低い方にシフトさせておきたいような状況があり得るからである。このため、基準レベルを正確な中間レベルから上下に自由に微調整できることが好ましい。
このような微調整作業は上述の自動ティーチング方式の光電センサでは全く不得手とするところであった。自動ティーチング方式で基準レベルを微調整するには、具体的には、例えば自動的に設定された中間レベルを数字表示部に数値表示させて、その表示値を押しボタン操作によって変更することで基準レベルを変更するようになっている。しかしながら、上述のような数値表示を変更する方式では、その中間レベルが感度全体の中でどの程度の相対的な位置にあるのかが判らないため、微妙な調整ができないのである。この点、先に挙げた操作部材を回動操作して感度設定を行うタイプでは、設定された感度は指標部の位置によって全体の中の相対的位置を知ることができるから、自動ティーチング方式よりは微調整の作業性には優れているものであった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、感度設定をできるだけ自動化させつつ、微調整作業が行い易い感度設定機能付センサを提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る感度設定機能付センサは、検出領域内の被検出物の有無によって変化する、検出部からの出力信号レベルを、閾値となる基準レベルと比較してその比較結果に基づいて検出動作を行う検出手段と、操作部材の操作に基づいて指標の位置を所定の領域内で移動させることで、その位置に応じた検出手段における感度を設定可能な感度調整手段と、検出手段における感度を変化させて、検出手段での比較結果が反転するときの感度に基づいて検出手段における規定最適感度を定める規定最適感度自動決定手段と、感度調整手段の操作部材の操作によって設定される感度が、最適感度自動決定手段により定められた規定最適感度に一致、或いは近接したことを条件として報知動作を行う報知手段とを備えてなるところに特徴を有する。
【0009】
請求項2の発明に係る感度設定機能付センサは、検出領域内の被検出物の有無によって変化する、検出部からの出力信号レベルを、閾値となる基準レベルと比較してその比較結果に基づいて検出動作を行う検出手段と、操作部材の操作に基づいて指標の位置を所定の領域内で移動させることで、その位置に応じた検出手段における感度を設定可能な感度調整手段と、検出領域内に、被検出物があるときの出力信号レベルと、被検出物がないときの出力信号レベルとの両方、又はいずれか一方に基づいて検出手段における規定最適感度を定める規定最適感度自動決定手段と、感度調整手段の操作部材の操作によって設定される感度が、最適感度自動決定手段により定められた規定最適感度に一致、或いは近接したことを条件として報知動作を行う報知手段とを備えてなるところに特徴を有する。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の感度設定機能付きセンサにおいて、報知手段は、操作部材の操作によって設定される感度が、最適感度自動決定手段により定められた規定最適感度に近接した程度を判別可能となっており、規定最適感度により近い場合とそうでない場合とで報知動作を異ならせるところに特徴を有する。
【0011】
なお、「感度調整手段」には、前記指標の位置に応じて、「閾値としての基準レベル」や「検出部からの出力信号の増幅度」を変化させることで検出手段における感度を設定する構成であってもよい。また、検出領域内に能動的に信号を発すると共に、それを受けて受動的信号レベルに応じて検出動作を行うセンサでは、その能動的信号レベルを変化させることで検出手段における感度を設定する構成であってもよい。
また、「規定最適感度」とは、例えば、検出手段における最適な感度であると予め製造者側で規定された感度であって、規定最適感度自動決定手段によって以下ように定められるものが含まれる。
(1)基準レベルを変化させて、検出領域内に、被検出物があるときに検出手段での比較結果が反転するときの出力信号レベルと、被検出物がないときに比較結果が反転するときの出力信号レベルとの中間レベルに、当該基準レベルを定めたときの感度。
(2)検出部からの出力信号の増幅度(例えば、光電センサでは受光ゲイン)を変化させて、検出領域内に、被検出物があるときに検出手段での比較結果が反転するときの増幅度と、被検出物がないときに比較結果が反転するときの増幅度との中間レベルに、当該増幅度を定めたときの感度。
(3)上述した能動的信号を発すると共に、それを受けて受動的信号レベルに応じて検出動作を行うセンサでは、能動的信号の発信量を変化させて、検出領域内に、被検出物があるときに検出手段での比較結果が反転するときの発信量と、被検出物がないときに比較結果が反転するときの発信量との中間レベルに、当該発信量を定めたときの感度。
【0012】
【発明の作用及び効果】
<請求項1及び請求項2の発明>
まず、本発明に係るセンサに対して最適な感度を設定するには、例えば検出領域内に被検出物があるとき及び被検出物がないときにセンサを起動させる。そして、規定最適感度自動決定手段によって、それらのときの検出部からの出力信号レベルの両方或いはいずれか一方に基づいて規定最適感度が自動的に定められる。そして、感度調整手段の操作部材を操作して指標の位置を所定の領域内で移動させると、その指標の位置に応じた検出手段における感度が設定され、その感度が、前記規定最適感度自動決定手段により定められた規定最適感度に一致、或いは近接すると、報知手段が報知動作を行う。従って、作業者はこの報知動作に基づいて感度調整手段の操作部材を操作することで、従来の自動ティーチング方式のセンサと同様に、規定最適感度に正確に設定することができる。
【0013】
一方、前述したように、たとえ規定最適感度に正確に設定できたとしても、実際には必ずしもそれが最適な感度とは限らない場合がある。このような場合には、前記操作部材を操作し指標を移動させることで規定最適感度から上下に微調整を行う。この際、指標は所定の領域内で移動し、その位置に応じた検出手段における感度が設定されるから、その指標の位置を見れば、現在設定されている感度が感度全体に対して相対的にどの位置にあるかを容易に知ることができる。
【0014】
このような構成であれば、従来の自動ティーチング方式と利点である規定最適感度への設定作業の容易性及び正確性と、従来の操作部材を回動操作して感度設定を行うタイプの利点である微調整の容易性との両者の利点を兼ね備えることができる。
【0015】
<請求項3の発明>
請求項3の発明では、操作部材の操作によって設定される感度が、規定最適感度により近い場合とそうでない場合とで、報知手段は異なる報知動作を行う。従って、報知動作を確認しながら操作部材を操作することで、規定最適感度への近接状態を段階的に知ることができ、もって例えば単に感度が規定最適感度に一致したときにのみ報知動作を行う点灯させる場合に比べて規定最適感度への設定作業がよりし易くなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図7によって説明する。
図1は、本発明を適用した光電センサ10のハードウエア上の構成を示した図である。光電センサ10は、同図に示すように、投光素子11と投光回路12とからなる投光部13と、受光素子14と受光回路15とからなる受光部16と、CPU17とを備え、CPU17からの信号に基づいて投光回路12及び受光回路15が駆動される。より詳しくは、投光回路12に対してCPU17から信号が与えられると、その投光回路12の駆動によって投光素子11から光が出射され、それに同期して、受光回路15に対してCPU17から信号が与えられ、受光素子14での受光量に応じて変化する出力信号が受光回路15からCPU17側にA/D変換されて与えられる。投受光部間の光軸中に被検出物Wが存在すると、その光軸が遮られて、受光素子14での受光量レベルが低下する。従って、CPU17において、受光部16からの出力信号レベルと、閾値としての基準レベルとを比較することで、被検出物Wの検出が可能になる。本実施形態では、CPU17は出力信号レベルが前記基準レベルより下回ったことを条件に出力回路19側に信号を与えて、出力回路19から検出信号が外部に出力されることになる(本発明でいう「検出動作」に相当する)。
【0017】
また、光電センサ10の操作パネル20上には、モード切替スイッチ21、インジケータ22及び感度調整部23が設けられ、それぞれCPU17に接続されている。このうちモード切替スイッチ21を操作することで光電センサ10を、上述した検出動作を行う「検出モード」や後述する動作説明で示す「感度設定モード」等に切り換えることができる。また、後述する動作説明で明らかにされるが、インジケータ22は、CPU17からの制御信号に基づいて点灯動作を行う。より詳しくは、最小及び最大感度取得ルーチンでは、設定された基準レベルが、受光部からの出力信号レベルを下回ったときに点灯し(以下、「オン状態」という)、上回ったときに消灯する(以下、「オフ状態」という)。即ち、従来説明において図8を用いて説明した動作表示灯と同様の点灯動作を行うのである。また、報知ルーチンではCPUからの制御信号によって異なる周期で点滅する。この構成により本発明でいう「報知手段」に相当する機能を発揮することになる。
【0018】
次いで、感度調整部23は、図2に示すように、操作パネル20上に回転可能に設けられた感度ボリウム24と、C字状の環状領域26内に前記インジケータ22を備えた指標部27が回動可能に設けられたボリウム表示部25とを備えている(請求項1の「操作部材」に相当する)。そのうち感度ボリウム24は、その回転操作によって、内蔵された可変抵抗器(図示せず)を操作すると共に、その回転方向と同方向に指標部27を環状領域26に沿って移動させる。指標部27の環状領域26における移動位置は、可変抵抗器に設定される抵抗値の大きさに対応付けられており、この指標部27の位置を見ることで可変抵抗器がどのような抵抗値に設定されているかを知ることができる。そして、可変抵抗器に設定された抵抗値の大きさに応じた電位信号がA/D変換されてCPU17に与えられ、CPU17はその受信信号レベルに応じたレベルに前記基準レベルを変更する。本実施形態では、感度ボリウム24を反時計方向(図2において、マイナス方向)に回すと、指標部27も反時計方向に回動し、それに伴ってCPU17は基準レベルの値を上げていく(感度を下げていく)。そして、指標部27が環状領域26の反時計方向端に突き当たったときに基準レベルが設定可能な最高レベル(感度は最低レベル)になるように調整されている。逆に、感度ボリウム24を時計方向(図2において、プラス方向)に回すと、指標部27も時計方向に回動し、CPU17は基準レベルの値を下げていく(感度を上げていく)。そして、指標部27が環状領域26の時計方向端に突き当たったときに基準レベルが設定可能な最低レベル(感度は最高レベル)になるように調整されている。これにて、感度ボリウム24を操作することで基準レベルを最低レベル及び最高レベル間で設定、即ちCPU17における感度を最低レベル及び最高レベル間で設定することができ、もって光電センサ10に対して感度調整を行うことが可能になる。
【0019】
さて、本実施形態のハードウエア的構成は以上の通りであり、次にその作用を前記CPU17にて実行されるプログラムのフローチャート(図3ないし図6)及び図7に示す説明図を参照しつつ説明する。この作用説明にて本実施形態のソフトウエア的構成が明らかになるはずである。
まず、モード切替スイッチ21を「感度設定モード」側に切り換えると、図3のフローチャートに示す制御が実行される。まず、ステップS1において、投受光部間の光軸(本発明でいう「検出領域」に相当する)に被検出物Wがない状態(以下「入光状態」という)でインジケータ22がオフ状態からオン状態に変わるときの基準レベル(以下、「第1基準レベルX」という)を記憶する最大感度取得ルーチンが実行される。また、ステップS2において、投受光部間の光軸に被検出物Wがある状態(以下「非入光状態」という)でインジケータ22がオン状態からオフ状態に変わるときの基準レベル(以下、「第2基準レベルY」という)を記憶する最小感度取得ルーチンが実行される。そして、ステップS3において、前記第1及び第2の基準レベルX,Yから下記の計算式に基づいて規定最適感度に対応する基準レベル(以下、「規定最適基準レベルZ」という)を求めてメモリ18に記憶する。
規定最適基準レベルZ=(第1基準レベルX+第2基準レベルY)/2
なお、以上のステップS1からステップS3の制御内容は、本発明の「規定最適感度自動決定手段」に相当する。次いで、ステップ4において本発明の「報知手段」に相当する「報知ルーチン」が実行されることになる。以下、各ルーチンについて、図7及び図8を参照しつつ詳説する。
【0020】
<最大感度取得ルーチン>
まず、図4に示すように、ステップS11において、投受光が開始され、CPU17には受光部16から出力信号が常時与えられることになる。そして、図7(A)に示すように、作業者が「非入光状態」で感度ボリウム24を回転操作して、指標部27をボリウム表示部25の環状領域26のプラス方向端からマイナス方向側にゆっくり回動させていく(ステップS12)。すると、CPU17は、ステップS13において、環状領域26における指標部27の位置に対応した基準レベル(以下、「現在基準レベル」という)を読込み、ステップS14で、その現在基準レベルと、出力信号レベルとを比較する。そして、更に指標部27をマイナス側に回動させて、現在基準レベルが出力信号レベルを上回ったときに(ステップS14において「YES」。図8においてA点。)、そのときの現在基準レベルをメモリ18に記憶する(ステップS15)と共に、同図(B)に示すように、インジケータ22を1回点灯させる(ステップS16)。本実施形態ではインジケータ22は、指標部27が例えば目盛Aに位置したときに1回点灯することになる。これにて上述した「第1基準レベルX」が記憶されたことになる。
【0021】
<最小感度取得ルーチン>
図5に示す最小感度取得ルーチンでは、まず、図7(C)に示すように、作業者が「入光状態」で感度ボリウム24を回転操作して、指標部27を環状領域26のマイナス方向端からプラス方向側にゆっくり回動させていく(ステップS21)。すると、CPU17は、ステップS22において現在基準レベルを読込み、ステップS23で、その現在基準レベルと出力信号レベルとを比較する。そして、更に指標部27をプラス側に回動させて、現在基準レベルが出力信号レベルを下回ったときに(ステップS23において「YES」。図8において点B。)、そのときの現在基準レベルをメモリ18に記憶する(ステップS24)と共に、同図(D)に示すように、インジケータ22を2回点灯させて(ステップS25)、投受光動作を終了させる(ステップS26)。本実施形態ではインジケータ22は、指標部27が例えば目盛Bに位置したときに2回点灯することになる。これにて上述した「第2基準レベルY」が記憶されたことになる。そして、上述したように、第1基準レベルX及び第2基準レベルYから「規定最適基準レベルZ」を求めてメモリ18に記憶することで、光電センサ10に対して本発明でいう「規定最適感度」を定めたことになる。
【0022】
<報知ルーチン>
図6に示す報知ルーチンでは、まず、ステップS31において、メモリ18に記憶された「規定最適基準レベルZ」を読込む。そして、再び作業者が感度ボリウム24を回転操作して、指標部27を目盛A及び目盛B間の中間位置(ボリウム表示部25の目盛M)側に回動させる(ステップS32)。すると、CPU17は、現在基準レベルを読込み(ステップS33)、前記規定最適基準レベルZと現在基準レベルとの「誤差値E」を算出し(ステップS34)、ステップS35にて、この誤差値Eと予め設定された所定のレベル値(例えば、40digit)とを比較する。ここで、誤差値Eが40digitより大きいとき(ステップS35で「NO」)は、インジケータ22は動作しない。一方、誤差値Eが40digit以下のとき(ステップS35で「YES」)は、ステップS36において誤差値Eと予め設定された所定のレベル値(例えば、10digit)と比較する。ここで、誤差値Eが10digitより大きいとき(ステップS36で「NO」)は、インジケータ22を比較的遅い周期で点滅させる(ステップS37)。一方、誤差値Eが10digit以下のとき(ステップS36で「YES」)は、インジケータ22を早い周期で点滅させる(ステップS38)。これにより、図7(E)に示すように、インジケータ22は、回動領域L1内に入ったとき(即ち、誤差値Eが40digit以下)に点滅を開始し、同図(F)に示すように回動領域L2内に入ったときにより早い周期で点滅するように動作することになる(請求項3の発明に相当する)。そして、ステップS39において、所定の確定操作を行う(例えばモード切替スイッチ21を「検出モード」に切り換える)ことで、以後、光電センサ10において、「感度設定モード」にて最終的に設定された基準レベルに基づいて検出動作が行われることになる。
【0023】
このように、感度ボリウム24を回転操作していき、指標部27が環状領域26の中間位置(規定最適基準レベルに対応する位置)に近づくとゆっくり点滅し、目盛Mにほぼ一致すると早く点滅する。従って、インジケータ22による点滅動作を確認しながら操作することで現在基準レベルを規定最適基準レベルに正確に合わせることができ、もって従来の自動ティーチング方式のセンサと同様に、光電センサ10に対して規定最適感度への正確な設定を行うことが可能になる。
また、現在基準レベルが規定最適基準レベルに近づくにつれて報知手段としてのインジケータ22の点灯動作が変わるから、例えば単に現在基準レベルが規定最適基準レベルZに一致したときにのみ点灯させる場合に比べて規定最適感度への設定作業がよりし易くなる。
【0024】
また、規定最適感度への設定後に微調整を行う必要がある場合には、やはり感度ボリウム24を操作することによって行うわけであるが、図7(G)に示すように、指標部27の「回動可能範囲L3」に対する「目盛Mからの回動量L4」を確認することで、設定された基準レベルが「基準レベル調整可能範囲」に対して相対的にどの位置にあるかを一見して知ることができ、もって従来の自動ティーチング方式のセンサに比べて微調整作業がし易くなる。
【0025】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では規定最適感度自動決定手段として2点ティーチング方式を説明したが、この方式としては感度ボリウム24を操作せずに、同一基準レベル下において入光状態及び非入光状態での出力信号レベルを記憶して、それらの中間レベルを規定最適基準レベルとしてメモリ18に記憶する構成であってもよい。また、例えば入光状態或いは非入光状態のいずれか一方の出力信号を取得して、その出力信号レベルから所定量シフトさせた値を規定最適基準レベルとして設定する、いわゆる1点ティーチングによる構成であってもよい。
【0026】
(2)また、上記実施形態では、規定最適感度は、感度を変化(基準レベルを変化)させて、CPU17での比較結果が反転するときの出力信号レベルに基づいて定めたが、これに限らず、例えば、感度を変化させずに、被検出物Wがあるときの出力信号レベルと、被検出物Wがないときの出力信号レベルとの両方、又はいずれか一方に基づいて定めるもの(請求項2の発明に相当する)であってもよい。
【0027】
(3)上記実施形態では、光電センサ10のうち、いわゆる透過型について説明したが、いわゆる反射型であってもよい。このものでは、規定最適感度を決定する際、検出領域内に被検出物Wがある入光状態で最小感度を取得し、被検出物Wがない非入光状態で最大感度を取得することになる。
【0028】
(4)また、上記実施形態では、光電センサ10を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば近接センサや超音波センサ等のように、検出領域の被検出物Wの有無によって変化する光、磁界等の物理量に応じた出力信号レベルと基準レベルとを比較することで検出動作を行う種々のセンサに対して本発明を適用することができる。また、能動的信号を発すること構成を有しない、例えば圧力センサ等であってもよい。
【0029】
(5)上記実施形態では、感度調整手段として、感度調整部23を操作することでCPU17における基準レベルを変更させて検出動作における感度を調整する方法を説明したが、これに限らず、例えば、投光部13における投光量を変化させたり、受光部16における受光信号或いは出力信号の増幅度を変化させることで感度調整を行う構成であってもよい。
【0030】
(6)上記実施形態において、報知タイミングは、指標部27が目盛Mに近接したときに点滅動作を開始するようにしたが、これに限らず、目盛Mにほぼ一致したときにのみ点滅するようにしてもよい。
【0031】
(7)また、その他の報知動作として、インジケータ22の点滅周期を変えるのではく点灯色を変える構成や、例えばスピーカ等を設けて音による報知動作を行う構成、或いは例えばLCDを設けて種々のメッセージを表示させる構成であってもよい。
【0032】
(8)上記実施形態では、回転可能な感度ボリウム24を設けて指標部27を移動させる構成としたが、これに限らず、指標部27を環状領域26内においてマイナス及びプラスの両方向に移動操作できるものであれば、例えばマイナス用及びプラス用の専用スイッチを設けて、それらのいずれかを押下することで指標部27を移動させる構成であってもよい。
【0033】
(9)上記実施形態では、指標部27は環状領域26内を移動する構成としたが、これに限らず、例えば帯状領域内を移動する構成であってもよい。
【0034】
(10)上記実施形態では、操作部材としての感度調整部23は、回転操作を行う感度ボリウム24と、インジケータ22を備えたボリウム表示部25とから構成されていたが、これに限らず、それらを一体化したものであってもよい。即ち、例えば、感度ボリウム24の表面にインジケータ22を備えた指標部27を直接設けると共に、感度ボリウム24の周りに感度レベルを示す目盛を付した構成であってもよい。
【0035】
(11)更に、上記実施形態では、インジケータ22は指標部27上に設けられていたが、これに限らず、例えばボリウム表示部25に近接した位置に配置した構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光電センサの全体構成図
【図2】操作パネルの部分的拡大図
【図3】感度設定モードのメインルーチンを示すフローチャート
【図4】最大感度所得ルーチンを示すフローチャート
【図5】最小感度所得ルーチンを示すフローチャート
【図6】報知ルーチンを示すフローチャート
【図7】インジケータの動作を説明するためのボリウム表示部の拡大図
【図8】受光部からの出力信号レベルと基準レベルとの関係を示したグラフ
【符号の説明】
10…光電センサ
16…受光部
17…CPU
19…出力回路
22…インジケータ
23…感度調整部
24…感度ボリウム
25…ボリウム表示部
W…被検出物

Claims (3)

  1. 検出領域内の被検出物の有無によって変化する、検出部からの出力信号レベルを、閾値となる基準レベルと比較してその比較結果に基づいて検出動作を行う検出手段と、
    操作部材の操作に基づいて指標の位置を所定の領域内で移動させることで、その位置に応じた前記検出手段における感度を設定可能な感度調整手段と、
    前記検出手段における感度を変化させて、前記検出手段での比較結果が反転するときの感度に基づいて前記検出手段における規定最適感度を定める規定最適感度自動決定手段と、
    前記感度調整手段の前記操作部材の操作によって設定される感度が、前記最適感度自動決定手段により定められた規定最適感度に一致、或いは近接したことを条件として報知動作を行う報知手段とを備えてなる感度設定機能付センサ。
  2. 検出領域内の被検出物の有無によって変化する、検出部からの出力信号レベルを、閾値となる基準レベルと比較してその比較結果に基づいて検出動作を行う検出手段と、
    操作部材の操作に基づいて指標の位置を所定の領域内で移動させることで、その位置に応じた前記検出手段における感度を設定可能な感度調整手段と、
    前記検出領域内に、前記被検出物があるときの前記出力信号レベルと、前記被検出物がないときの前記出力信号レベルとの両方、又はいずれか一方に基づいて前記検出手段における規定最適感度を定める規定最適感度自動決定手段と、
    前記感度調整手段の前記操作部材の操作によって設定される感度が、前記最適感度自動決定手段により定められた規定最適感度に一致、或いは近接したことを条件として報知動作を行う報知手段とを備えてなる感度設定機能付センサ。
  3. 前記報知手段は、前記操作部材の操作によって設定される感度が、前記最適感度自動決定手段により定められた規定最適感度に近接した程度を判別可能となっており、前記規定最適感度により近い場合とそうでない場合とで報知動作を異ならせることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の感度設定機能付きセンサ。
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