JPH09276576A - パターン縫いミシン - Google Patents

パターン縫いミシン

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JPH09276576A
JPH09276576A JP11198296A JP11198296A JPH09276576A JP H09276576 A JPH09276576 A JP H09276576A JP 11198296 A JP11198296 A JP 11198296A JP 11198296 A JP11198296 A JP 11198296A JP H09276576 A JPH09276576 A JP H09276576A
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JP
Japan
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belt loop
sewing
data
pattern
sewing machine
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Application number
JP11198296A
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English (en)
Inventor
Minoru Yamaguchi
稔 山口
Koichi Akaha
浩一 赤羽
Takashi Kondo
隆 近藤
Tomoyuki Fujita
知之 藤田
Koichi Harada
幸一 原田
Takehisa Nozaki
剛寿 野崎
Motonari Nakano
元就 中野
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ベルトループ供給装置から供給されるベルト
通し用のベルトループ片に対する縫製装置やパターン模
様の大きさを、パターンデータの変更によりミシン側で
簡単に調整でき、作業能率を高め得るようなパターン縫
いミシン。 【解決手段】 電動モータで移動駆動する送り手段と、
パターンデータを記憶するデータ記憶手段と、縫製開始
位置をオフセットキー25a〜g等の開始位置設定手段
と、データ変更手段と、制御手段とを設け、ベルトルー
プ片の布質や生地の厚さが異なって、ベルトループ供給
位置から供給されるベルトループ片のセット位置にズレ
が生じた場合には、そのズレに応じて縫製開始位置を調
節する調整量をオフセットキー25a〜gの操作により
設定するだけで、この調整量に基づいてパターンデータ
の各針位置データが変更され、ベルトループ片に対する
正規の位置に閂止め縫いを施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシンモータとは
異なる電動モータでベルトループ片を含む縫製対象物を
移動駆動する電動式の送り手段を設けたパターン縫いミ
シンに関し、特にベルトループ供給装置から供給される
ベルト通し用のベルトループ片に対する縫製位置や閂止
め縫いの大きさを、パターンデータの変更によりミシン
側で簡単に変更するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パターン縫いミシンの一種とし
て、例えばズボンのベルトを通すベルトループ片の両端
部を1対の縫針と1対の糸輪捕捉用釜とでズボンに同時
に閂止め縫いするような縫製の為の2本針ミシンが実用
に供されている。例えば、実開平6─81481号公報
には、針棒の下端の針支持体にミシン主軸方向に所定間
隔あけて第1、第2の2本の縫針を装備し、ミシン本体
のベッド部内に、2本の縫針に対応する第1、第2の2
つの糸輪捕捉用釜を装備し、ミシン主軸の駆動力を下軸
に伝達する駆動力伝達系と、下軸を第1の釜に連動連結
する第1駆動系と、下軸を第2の釜に連動連結する第2
駆動系とを設けた全回転釜型2本針ミシン及び半回転釜
型2本針ミシンとが記載されている。ここで、第1縫針
は脚柱部に近い方の縫針である。
【0003】この種の2本針ミシンでベルトループ片を
ズボンに閂止め縫いする場合、2本針ミシンに隣接させ
てベルトループ供給装置が配設される場合が多く、この
ベルトループ供給装置においては、ベルトループリール
に巻装されているベルトループを繰出して所定長さで切
断されたベルトループ片は、ループ保持金具でその両端
部を下側に夫々折り曲げられ、その両端部が折り曲げら
れた縫製可能なベルトループ片が、2本針ミシンの送り
機構の布送り板に載置されているズボンの所定の縫製位
置に移動して載置される。その後、パターン縫いミシン
の押え足でこのベルトループ片がズボンの上側に位置決
めして保持され、布送り板による布送りが実行されて、
ベルトループ片の両端部に2本針で同時に閂止め縫いさ
れる。
【0004】ところで、この種の2本針ミシンに設けら
れた送り機構においては、一般に、糸輪捕捉用釜を駆動
する下軸に連結された送りを発生するカム板に形成され
た複雑なカム形状による機械駆動方式により、布送り板
を直交するX方向とY方向とに独立に移動させることで
縫製対象物を移動させるように構成されている。即ち、
布送り板に対する縫製開始位置や縫製終了位置はカム板
により機械的に決定されいて、変更できないことから、
ベルトループ片の布質や生地の厚さが異なって、ベルト
ループ供給装置から供給されるベルトループ片の布送り
板に対するセット位置にズレが生じて、縫製開始位置や
縫製終了位置が正規の位置に対してズレるように場合に
は、このズレを解消するように、ベルトループ供給装置
の取付け位置を位置調節したり、或いはループ保持金具
によるセット位置を手動で調節するようになっている。
【0005】一方、縫製するベルトループ片の幅寸法や
長さが変更されるときには、そのベルトループ片の大き
さに応じた送りピッチや縫い幅や針数となる最適な閂止
め縫いの為のカム板に、その都度取り換えるようになっ
ている。この場合、ミシン本体部を側方に倒してから、
取付けボルトを外して、新規のカム板に交換するように
なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、隣接
して設けられたベルトループ供給装置のループ保持金具
により、送り機構の布送り板に載置されたズボンの上側
に位置決めして供給されるベルトループ片の両端部を2
本針ミシンで閂止め縫いする場合に、そのベルトループ
片のセット位置にズレが生じる場合には、ベルトループ
供給装置の取付け位置を位置調節したり、或いはループ
保持金具によるセット位置を手動で調節することから、
複雑な調節作業を余分に必要とし、作業能率が低下する
という問題がある。一方、ベルトループ片の大きさが変
更されるときには、そのベルトループ片の大きさに応じ
た送りピッチや縫い幅や針数となる最適な閂止め縫いの
為のカム板にその都度取り換えることから、同様に、カ
ム板を取り換える交換作業を余分に必要とし、作業能率
が低下するという問題がある。
【0007】本発明の目的は、ベルトループ供給装置か
ら供給されるベルト通し用のベルトループ片に対する縫
製位置やパターン模様の大きさを、パターンデータの変
更によりミシン側で簡単に調整でき、作業能率を高め得
るようなパターン縫いミシンを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のパターン縫い
ミシンは、所定長さに切断されたベルト通し用のベルト
ループ片をベルトループ供給装置から受け、このベルト
ループ片の両端部を閂止め縫いするパターン縫いミシン
において、ベルトループ片を含む縫製対象物を保持して
直交するX方向とX方向にミシンモータとは異なる電動
モータで独立に移動駆動する送り手段と、閂止め縫いの
為のパターンデータを記憶するデータ記憶手段と、送り
手段に保持されたベルトループ片に対応する縫製開始位
置を調節する調節量を設定する為の開始位置設定手段
と、開始位置設定手段で設定された調節量を受け、デー
タ記憶手段から読み出したパターンデータの各針位置デ
ータを調節量に基づいて変更するデータ変更手段と、デ
ータ変更手段から受けたパターンデータに基づいて、送
り手段を制御する制御手段とを備えたものである。
【0009】作用について説明すると、ベルトループ片
の両端部を閂止め縫いする為のパターンデータはデータ
記憶手段に記憶されており、開始位置設定手段により、
送り手段に保持されたベルトループ片に対応する縫製開
始位置を調節する調節量が設定されたとき、データ変更
手段は、開始位置設定手段で設定された調節量を受け、
データ記憶手段から読み出したパターンデータの各針位
置データを調節量に基づいて変更し、制御手段は、デー
タ変更手段から受けたパターンデータに基づいて送り手
段を制御する。これにより、送り手段は、ベルトループ
片を含む縫製対象物を保持して直交するX方向とX方向
にミシンモータとは異なる電動モータで独立に移動駆動
する。
【0010】即ち、ベルトループ片の布質や生地の厚さ
が異なって、ベルトループ供給装置から供給されるベル
トループ片のセット位置にズレが生じた場合には、その
ズレに応じて縫製開始位置を調節する調整量を設定する
だけで、この調整量に基づいてパターンデータの各針位
置データが変更され、ベルトループ片に対する正規の位
置に閂止め縫いを施すことができるので、ベルトループ
供給装置の取付け位置を位置調節したり、或いはループ
保持金具によるセット位置を手動で調節する余分な作業
を一切不要にでき、閂止め縫いの作業能率を高めること
ができる。
【0011】請求項2のパターン縫いミシンは、所定長
さに切断されたベルト通し用のベルトループ片をベルト
ループ供給装置から受け、このベルトループ片の両端部
を閂止め縫いするパターン縫いミシンにおいて、ベルト
ループ片を含む縫製対象物を保持して直交するX方向と
X方向にミシンモータとは異なる電動モータで独立に移
動駆動する送り手段と、閂止め縫いの為のパターンデー
タを記憶するデータ記憶手段と、ベルトループ片の大き
さに応じてパターンデータを拡大又は縮小する為の倍率
を設定する倍率設定手段と、倍率設定手段で設定された
倍率データを受け、データ記憶手段から読み出したパタ
ーンデータの各針位置データを倍率データに基づいて変
更するデータ変更手段と、データ変更手段から受けたパ
ターンデータに基づいて、送り手段を制御する制御手段
とを備えたものである。
【0012】作用について説明すると、ベルトループ片
の両端部を閂止め縫いする為のパターンデータはデータ
記憶手段に記憶されており、倍率設定手段により、ベル
トループ片の大きさに応じてパターンデータを拡大又は
縮小する為の倍率が設定されたとき、データ変更手段
は、倍率設定手段で設定された倍率データを受け、デー
タ記憶手段から読み出したパターンデータの各針位置デ
ータを倍率データに基づいて変更し、制御手段は、デー
タ変更手段から受けたパターンデータに基づいて送り手
段を制御する。これにより、送り手段は、ベルトループ
片を含む縫製対象物を保持して直交するX方向とX方向
にミシンモータとは異なる電動モータで独立に移動駆動
する。
【0013】即ち、ベルトループ供給装置から供給され
るベルトループ片の大きさが異なる場合には、その大き
さに応じてパターンデータの倍率を設定するだけで、こ
の倍率データに基づいてパターンデータの各針位置デー
タが変更され、ベルトループ片に対する正規の大きさで
閂止め縫いを施すことができるので、そのベルトループ
片の大きさに応じた送りピッチや縫い幅や針数となる最
適な閂止め縫いの為のカム板にその都度取り換える余分
な作業を一切不要にでき、閂止め縫いの作業能率を高め
ることができる。
【0014】請求項3のパターン縫いミシンは、請求項
1又は請求項2の発明において、2本の縫針とこれら縫
針に対応する2つの糸輪捕捉用釜とを備えたものであ
る。作用について説明すると、請求項1又は請求項2と
同様の作用を奏するが、2本の縫針とこれら縫針に対応
する2つの糸輪捕捉用釜とを備えているので、ベルトル
ープ片の両端部を一度に同時に閂止め縫いできるととも
に、パターンデータの変更により、これら二箇所の縫製
位置を同時に変更することができ、作業能率の向上が図
れる。
【0015】請求項4のパターン縫いミシンは、請求項
1又は請求項2の発明において、前記送り手段は、ベル
トループ片を含む縫製対象物をX方向へ移動させる第1
駆動モータと、Y方向へ移動させる第2駆動モータとを
備えたものである。作用について説明すると、請求項1
又は請求項2と同様の作用を奏するが、送り手段は、ベ
ルトループ片を含む縫製対象物をX方向へ移動させる第
1駆動モータと、Y方向へ移動させる第2駆動モータと
を備えているので、縫製対象物のX方向とY方向との組
み合わせによる移動駆動を迅速化することができる。
【0016】請求項5のパターン縫いミシンは、請求項
1の発明において、前記開始位置設定手段は、ディスプ
レイを介して、調節量をX方向とY方向について夫々設
定可能に構成されたものである。作用について説明する
と、請求項1と同様の作用を奏するが、開始位置設定手
段による調節量をX方向とY方向について、ディスプレ
イを介して、数値入力するなどして簡単に且つ正確に設
定することができる。
【0017】請求項6のパターン縫いミシンは、請求項
2の発明において、前記倍率設定手段は、ディスプレイ
を介して、拡大又は縮小する為の倍率をX方向とY方向
について夫々設定可能に構成されたものである。作用に
ついて説明すると、請求項2と同様の作用を奏するが、
倍率設定手段による倍率をX方向とY方向について、デ
ィスプレイを介して、数値入力するなどして簡単に且つ
正確に設定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る
2本針ミシンを概念的に図示したもので、この2本針ミ
シン1は、ズボンのベルトループの両端部に同時に閂止
め縫いを施す為のミシンである。図1に示すように、ミ
シン本体は、ベッド部2とその後端側の基端部から立ち
上がる脚柱部3と脚柱部3の上端から前方へ水平に延び
るアーム部4及びヘッド部5とを有する。アーム部4内
の主軸6はインダクションモータからなるミシンモータ
7で駆動され、針棒8は針棒クランク機構9を介して昇
降駆動され、針棒8の下端の針支持体10には1対の縫
針11a,11bが取付けられ、縫針11bは、取付け
位置を前後方向に調節可能に取付けられている。
【0019】ベッド部2は、ベッド部本体部12と、こ
の前端側に所定の間隔を開けて配設された釜モジュール
13とを有し、ベッド部本体部12の前端部には糸輪捕
捉用の半回転釜15が設けられ、釜モジュール13の後
端部には糸輪捕捉用の半回転釜16が設けられ、両半回
転釜15,16内には夫々下糸ボビンが装着されてい
る。前記半回転釜15を主軸6の駆動力で駆動する為
に、ベッド部本体部12の内部には下軸17が配設さ
れ、主軸6のクランク部6aに連結したクランクロッド
18とセクターギヤ19とを介して下軸17の右端のギ
ヤ20が往復回転駆動され、通常のミシンと同様に、半
回転釜15は縫針11aの上下動と調時して駆動され
る。
【0020】釜モジュール13は、基本的には、半回転
釜16と、この半回転釜16を主軸6とは独立に駆動す
る釜駆動モータ21とをユニット化したものであり、半
回転釜16は、主軸6と同期駆動制御される釜駆動モー
タ21で駆動され、縫針11bの上下動に調時して閂止
め縫い可能に構成されている。次に、図2以降の図面を
参照して、2本針ミシン1の具体的構造について説明す
るが、釜モジュール13に関連する構成以外の構成、つ
まり、針棒8、縫針11a,11b、その駆動機構、天
秤機構、加工布(被縫製布)を前後方向と左右方向とに
独立に送り移動させる布送り機構等については、既存の
2本針ミシンと同様であるので簡単に説明する。
【0021】図2は2本針ミシン1と作業テーブル22
等の正面図、図3はそれらの右側面図であり、図2、図
3に示すように、作業テーブル22の中央部に2本針ミ
シン1が装備され、作業テーブル22の下側には制御装
置27と手動操作ユニット23とが配設され、作業テー
ブル22の右端部には、液晶ディスプレイ24と操作部
25とを有する操作パネル26が立設されるとともに、
ベルトループ片62aの為のベルトループ連続体63を
供給するベルトループ供給装置60が配設されている。
【0022】図4〜図9を参照して布送り機構(送り手
段に相当する)30について簡単に説明する。図4〜図
6に示すように、縫針11a,11bに対応する布押え
31a,31bが設けられ、布押え31aは支持アーム
32の前端の昇降案内部32aにL形板33aを介して
支持され、布押え31bは支持アーム32に前後方向に
摺動自在に係合された可動支持アーム32Aの前端の昇
降案内部32bにL形板33bを介して支持され、可動
支持アーム32Aは2本のノブ付きビス34で支持アー
ム32に固定解除可能に固定されている。布押え31a
に固定されたL形板33aは昇降案内部32aに上下摺
動自在に装着されてエアシリンダ35aで昇降駆動さ
れ、布押え31bに固定されたL形板33bは昇降案内
部32bに上下摺動自在に装着されてエアシリンダ35
bで昇降駆動される。前記支持アーム32は、XY送り
機構36の連結部材37に固着されている。尚、エアシ
リンダ35a,35bは制御装置27で駆動制御され
る。
【0023】布受け板38は布押え31a,31bの下
側へ延びて布押え31a,31bとの間に、供給された
ベルトループ片62a とズボンなどの加工布を含む
縫製対象物を保持してX方向(左右方向)とY方向(前
後方向)とに独立に移動駆動するものであり、布受け板
38は保持板38aを介して送り作動体39に固定さ
れ、この送り作動体39に連結部材37が固定されてい
る。それ故、布受け板38と布押え31a,31bとで
縫製対象物を挟持した状態で一体的に送り作動する。
【0024】図5〜図9に示すように、XY送り機構3
6に関して、ベッド部本体部12の基端側部分であるベ
ッド部基部12Aのケース40内のθ軸駆動モータ(第
1駆動モータに相当する)41により螺旋カム軸42が
駆動され、R軸駆動モータ(第2駆動モータに相当す
る)43により螺旋カム軸44が駆動される。L形の揺
動アーム45の回動中心部のボス部45aは支軸46の
上端部に遊嵌的に枢着され、この揺動アーム45の小輪
45bが螺旋カム軸42に係合され、揺動アーム45の
前端の駒45cが送り作動体39の前後方向に細長の係
合穴39aに係合されている。揺動アーム47の基端部
は支軸48に枢着され、この揺動アーム47の途中部の
小輪47aが螺旋カム軸44に係合され、揺動アーム4
7の左端の駒47bが送り作動体49の左右方向に細長
の係合穴49aに係合されるとともに、駒47bの下側
の軸部47cがボス部45aに連結されている。
【0025】送り作動体49は、ベース部材50に対し
てスライドユニット49Yにより前後方向に摺動自在に
支持され、送り作動体39は、送り作動体49に対して
スライドユニット39Xにより左右方向へ摺動自在に支
持されている。それ故、R軸駆動モータ43により、螺
旋カム軸44と揺動アーム47とスライドユニット49
Yとを介して送り作動体49を主に前後方向へ送り駆動
し、θ軸駆動モータ41により、螺旋カム軸42と揺動
アーム45とスライドユニット39Xとを介して送り作
動体39を主に左右方向へ送り駆動することができる。
但し、厳密には、両モータ41,43によりX方向送り
とY方向送りが実行される。それ故、制御装置27によ
り、両モータ41,43の回転方向と回転量を夫々制御
することで、X方向又は−X方向の送り量、Y方向又は
−Y方向の送り量を精密に制御することができる。
【0026】次に、作業テーブル22上に配設されたベ
ルトループ供給装置60について、図10、図11に基
づいて説明する。但し、このベルトループ供給装置60
は、一般的な供給装置なので簡単に説明するものとす
る。このベルトループ供給装置60は、基本的には、ベ
ルトループ連続体63を繰出して所定長さに切断するル
ープ体繰出し機構61と、その切断されたベルトループ
片62aを、布受け板38に載置されたズボンの上側に
移送するループ体供給機構65とで構成されている。
【0027】前記ループ体繰出し機構61は、脚柱部3
に隣接して設けられ、作業テーブル22に回転可能に枢
支されたループ体供給リール62からベルトループ連続
体63を繰出して所定長さに切断して、ループ体供給機
構65に受け渡すようになっている。一方、ヘッド部5
に隣接し且つループ体繰出し機構61の前側に配設され
たループ体供給機構65について説明すると、1対の布
押え31a,31bに対向する1対のフォーク部材6
6,67を備え、これらフォーク部材66,67を左右
方向に同時に進出及び退入可能に駆動可能である。
【0028】図11に示すように、ループ体繰出し機構
61から供給されたベルトループ片62aの両端部を、
フォーク部材66,67の先端部のフォーク部66a,
67aで保持した状態で、そのフォーク部材66,67
を夫々外側に所定角度だけ回転させることで、ベルトル
ープ片62aの両端部が下側に夫々折り曲げられ、これ
らフォーク部材66,67が一体的に左方に進出駆動さ
れてズボンの上側の所定の位置に移送される。このと
き、布押え31a,31bが同時に下降して、これらベ
ルトループ片62aを含む縫製対象物が保持される。そ
して、閂止め縫いが実行されると、布受け板38と布押
え31a,31bとが一体的に送り作動されて、ベルト
ループ片62aの両端部に閂止め縫いの縫目NP(図1
3(b)参照)が同時に夫々形成される。
【0029】次に、2本針ミシン1に設けられた制御装
置27の制御系の概要について、図12のブロック図に
基づいて説明する。制御装置27に設けられた制御部7
0は、CPU71とROM72及びRAM73とを含む
マイクロコンピュータと、そのマイクロコンピュータに
データバスなどのバスを介して接続された入力インター
フェース(図示略)及び出力インターフェース(図示
略)とから構成され、この入力インターフェースには、
起動スイッチ74と、操作パネル26と、手動操作ユニ
ット23と、主軸原点センサ75と、ミシンモータ7に
設けた第1ロータリエンコーダ76と、釜駆動モータ2
1に設けた第2ロータリエンコーダ77と、釜軸原点セ
ンサ78の各々からの信号が供給される。
【0030】更に、出力インターフェースからは、操作
パネル26と、R軸駆動モータ43の為の駆動回路79
と、θ軸駆動モータ41の為の駆動回路80と、ミシン
モータ7の為の駆動回路81と、釜駆動モータ21の為
の駆動回路82の各々に駆動信号や駆動パルス信号が供
給される。ここで、R軸駆動モータ43とθ軸駆動モー
タ41とは夫々ステッピングモータで構成され、ミシン
モータ7と釜駆動モータ21とは夫々ACサーボモータ
で構成されている。
【0031】前記操作パネル26には、図18に示すよ
うに、大型の液晶表示ディスプレイ24が設けられると
ともに、このディスプレイ24に種々の設定画面を切換
えて表示させたり、設定データを入力設定する為に、数
字「0」〜「9」の数字キーに加えて、閂止め縫いのオ
フセット量を調節するオフセットキー25a、閂止め縫
目NPの倍率を設定する倍率設定キー25b、縫製開始
キー25c・・・などの複数の機能スイッチを有する操
作部25が設けられている。
【0032】また、主軸原点センサ75は、主軸6の原
点位置(例えば、針上位置に対応する0°の回転位置)
を検出して主軸原点信号を出力し、また釜軸原点センサ
78は、半回転釜16の原点位置(例えば、針上位置に
対応する0°の回転位置)を検出して釜軸原点信号を出
力するようになっている。第1ロータリエンコーダ76
は、ミシンモータ7の回転に応じてクロックパルス信号
を出力し、また第2ロータリエンコーダ77は、釜駆動
モータ21の回転に応じてクロックパルス信号を出力す
るようになっている。
【0033】ROM72には、複数種類の閂止め縫いの
為のパターンデータがパターン番号に対応させて格納さ
れるとともに、2本針ミシン1の各種の制御の為の制御
プログラム、本願特有の後述のパターン縫い制御の制御
プログラムなどが格納されている。RAM73には、種
々のワークメモリやバッファやカウンタなどが設けられ
ている。ここで、ROM72がデータ記憶手段に相当す
る。
【0034】ここで、前記閂止め縫いの為のパターンデ
ータとしては、図13(a)に示すように、針位置1〜
針位置28までの28針分の針位置データデータの各々
が、XY座標における原点位置に対する絶対座標で格納
されている。そして、ベルトループ片62aがループ体
供給機構65により布受け板38に対して正規のセット
位置に供給されたときには(図11参照)、図13
(b)に示すように、ベルトループ片62aの両端部の
各々の所定の位置に閂止め縫目NPが夫々形成される。
【0035】次に、2本針ミシン1の制御装置27の制
御部70で実行されるパターン縫い制御のルーチンにつ
いて、図14〜図16のフローチャートに基づいて説明
する。但し、図中符号Si(i=10、11、12・・
・)は各ステップである。この2本針ミシン1に電源が
投入されるとこの制御が開始され、先ず主軸6と半回転
釜16とを所定の初期位置に回動させる初期化処理制御
が実行される(S10)。この制御においては、縫針11
a,11bが半回転釜15,16に衝突しないように、
先ず主軸原点センサ75からの主軸原点信号に基づい
て、主軸6が縫針11a,11bの略上死点に対応する
回転位置に回動され、その後釜駆動モータ21を駆動し
て、釜軸原点センサ78からの釜軸原点信号に基づい
て、半回転釜16が主軸6の初期位置に対応する初期位
置に回動される。
【0036】次に、操作パネル26に設けられている数
字キーの操作で選択された番号の閂止め縫いの為のパタ
ーンデータがROM72から読み込まれ、RAM73の
ワークメモリに格納される(S11)。次に、ループ体供
給機構65から供給されるベルトループ片62aの長さ
やその縫製数などの縫製作業に必要な諸データをディス
プレイ24に表示する初期画面表示が実行される(S1
2)。ところで、供給されたベルトループ片62aの両
端部に形成される閂止め縫目NPが、例えば図17
(a)に示すように、ベルトループ片62aに対して左
方にズレるような場合に、このズレを解消する為に操作
パネル26のオフセットキー25aが操作されたときに
は(S13・S14:Yes )、開始位置設定処理制御(図1
5参照)が実行される(S17)。この開始位置設定処理
制御が開始位置設定手段に相当する。
【0037】この制御が開始されると、先ずディスプレ
イ24に、開始位置設定画面が表示される(S25)。例
えば、図18に示すように、ディスプレイ24には、X
方向とY方向とにオフセット量を夫々調節する為の開始
位置設定画面が表示される。そして、X(+)キー25
d、X(−)キー25e、Y(+)キー25f、Y
(−)キー25gの何れかを操作して、開始位置をシフ
トさせる為のオフセット量が、X方向とY方向とについ
て夫々調節量を設定する設定処理が実行される(S2
6)。例えば図17(a)に示すように、開始位置をX
(+)方向にシフトさせるので、図18に示すように、
X方向の調節量として「+2.0mm 」が設定される。ここ
で、各キー25d〜25gを操作する毎に、調節量を
「0.1mm 」ずつ増加又は減少して設定できる。
【0038】次に、その設定されたX方向とY方向に関
する調節量のデータに基づいて、ワークメモリに格納さ
れたパターンデータの各針位置データを変更するパター
ンデータ変更処理が実行され(図17(b)参照)、ワ
ークメモリに再度格納され(S27)、この制御を終了し
て、パターン縫い制御のS13にリターンする。そして、
パターン縫い制御において、縫製開始キー25cが操作
されたときには(S16:Yes )、縫製処理が実行され
(S19)、S13に戻る。
【0039】即ち、ベルトループ片62aが、図13
(b)に示す正規のセット位置に対して、図17(a)
に示すように右方にズレた状態でセットされても、その
ズレを解消するようにパターンデータの各針位置をX方
向に調節するように変更されるので、図13(b)に示
すように、1対の閂止め縫目NPは、ズレてセットされ
たベルトループ片62aに対して所定の位置に夫々形成
される。
【0040】一方、供給されたベルトループ片62aの
幅が、例えば図19(a)に示すように小さくて、閂止
め縫目NPがベルトループ片62aよりも外側に食み出
して形成される場合に、この食み出しを解消する為に操
作パネル26の倍率設定キー25bが操作されたときに
は(S15:Yes )、倍率設定処理制御(図16参照)が
実行される(S18)。この倍率設定処理制御が倍率設定
手段に相当する。この制御が開始されると、先ずディス
プレイ24に、倍率設定画面が表示される(S30)。
【0041】例えば、図20に示すように、ディスプレ
イ24には、X方向とY方向とに倍率を夫々設定する為
の倍率設定画面が表示される。そして、X(+)キー2
5d、X(−)キー25e、Y(+)キー25f、Y
(−)キー25gの何れかを操作して、ベルトループ片
62aの大きさに応じてパターンデータを拡大又は縮小
する為の倍率が、X方向とY方向とについて夫々設定す
る設定処理が実行される(S31)。例えば図19(a)
に示すように、縮小倍率をX方向に縮小させるので、図
20に示すように、X方向の倍率として「80%」が設
定される。ここで、各キー25d〜25gを操作する毎
に、倍率を「5%」ずつ増加又は減少して設定できる。
【0042】次に、その設定されたX方向とY方向に関
する倍率のデータに基づいて、ワークメモリに格納され
たパターンデータの各針位置データを変更するパターン
データ変更処理が実行され(図19(b)参照)、ワー
クメモリに再度格納され(S32)、この制御を終了し
て、パターン縫い制御のS13にリターンする。ここで、
パターンデータの倍率データに基づく拡大処理又は縮小
処理は、閂止め縫いパターンを、X方向とY方向とにお
ける中央部に対して拡大又は縮小するようにデータ変換
されるものとする。
【0043】そして、パターン縫い制御において、縫製
開始キー25cが操作されたときには(S16:Yes )、
縫製処理制御が実行され(S19)、S13に戻る。この縫
製処理制御においては、第1ロータリエンコーダ76か
らのクロックパルス信号と、第2ロータリエンコーダ7
7からのクロックパルス信号とに基づいて、釜駆動モー
タ21を主軸6に同期させる駆動制御が実行されるとと
もに、両モータ41,43の駆動制御により送り機構が
送り駆動されて、ベルトループ片62aの両端部に閂止
め縫いが同時に実行される。
【0044】即ち、供給されるベルトループ片62aの
大きさ(幅寸法)が、図13(b)に示す大きさに対し
て、図19(a)に示すように幅狭い場合でも、その大
きさの異なりを解消するようにパターンデータの各針位
置をX方向に縮小するように変更されるので、図13
(b)に示すように、1対の閂止め縫目NPは、幅の小
さいベルトループ片62aに対して所定の大きさで夫々
形成される。ところで、パターン縫い制御において、オ
フセットキー25a、倍率設定キー25b、縫製開始キ
ー25c以外の各種のキーが操作されたときには(S14
〜S16:No)、その操作された各種のキーに対応する処
理が実行され(S20)、S13に戻る。
【0045】次に、パターン縫い制御の作用について説
明する。ベルトループ片62aの両端部を閂止め縫いす
る為のパターンデータはROM82に記憶されており、
開始位置設定処理制御により、布受け板38に保持され
たベルトループ片62aに対応する縫製開始位置の調節
量が、X方向とY方向について夫々設定され、そのX方
向とY方向に関する調節量に基づいて、パターンデータ
の各針位置データが変更され、その変更されたパターン
データに基づいて、θ軸駆動駆動モータ41とR軸駆動
モータ43とが駆動されて、布送り機構30により、ベ
ルトループ片62aを含む縫製対象物が直交するX方向
とX方向に移動駆動され、1対の閂止め縫目NPは、ズ
レてセットされたベルトループ片62aに対して所定の
位置に夫々形成される。
【0046】このように、ベルトループ片62aが、正
規のセット位置に対してズレた状態でセットされても、
そのズレに応じて縫製開始位置を調節する調整量を設定
するだけで、この調整量に基づいてパターンデータの各
針位置データが変更され、ベルトループ片62aに対す
る正規の位置に閂止め縫いを施すことができるので、ベ
ルトループ供給装置60の取付け位置を位置調節した
り、或いはフォーク部材66,67によるセット位置を
手動で調節する余分な作業を一切不要にでき、閂止め縫
いの作業能率を高めることができる。
【0047】一方、倍率設定処理制御により、ベルトル
ープ片62aの大きさに応じてパターンデータを拡大又
は縮小する為の倍率が、X方向とY方向について夫々設
定され、そのX方向とY方向に関する倍率データに基づ
いて、パターンデータの各針位置データが変更され、そ
の変更されたパターンデータに基づいて、θ軸駆動駆動
モータ41とR軸駆動モータ43とが駆動されて、布送
り機構30により、ベルトループ片62aを含む縫製対
象物が直交するX方向とX方向に移動駆動され、1対の
閂止め縫目NPは、ベルトループ片62aに対して所定
の大きさで夫々形成される。
【0048】このように、ベルトループ供給装置60か
ら供給されるベルトループ片62aの大きさが異なる場
合には、その大きさに応じてパターンデータの倍率を設
定するだけで、この倍率データに基づいてパターンデー
タの各針位置データが変更され、ベルトループ片に対す
る正規の大きさで閂止め縫いを施すことができるので、
そのベルトループ片62aの大きさに応じた送りピッチ
や縫い幅や針数となる最適な閂止め縫いの為のカム板に
その都度取り換える余分な作業を一切不要にでき、閂止
め縫いの作業能率を高めることができる。
【0049】更に、ベルトループ片62aの調節量や倍
率をX方向とY方向について、ディスプレイ24に表示
された設定画面を介して、数値で入力して簡単に且つ正
確に設定することができる。尚、布送り機構30は、布
受け板38をX方向とY方向とに独立に駆動モータで移
動駆動するような各種の送り機構を採用したものであっ
てもよく、開始位置や倍率設定を、ディスプレイ24に
表示された数値から選択するように構成したり、或いは
数字キーで設定するように構成したり、開始位置設定と
倍率設定とを同一画面で設定可能に構成する等、前記実
施形態に関し、既存の技術や当業者に自明の技術に基づ
いて種々の変更を加えることもあり得る。更に、1つの
縫針でベルトループ片62aの両端部に閂止め縫いを行
うなどの種々のパターン縫いミシンに本発明を適用し得
ることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】請求項1のパターン縫いミシンによれ
ば、ベルトループ供給装置から受けたベルトループ片の
両端部に閂止め縫いするパターン縫いミシンにおいて、
電動モータで移動駆動する送り手段と、パターンデータ
を記憶するデータ記憶手段と、縫製開始位置を調節する
開始位置設定手段と、データ変更手段と、制御手段とを
設け、ベルトループ片の布質や生地の厚さが異なって、
ベルトループ供給装置から供給されるベルトループ片の
セット位置にズレが生じた場合には、そのズレに応じて
縫製開始位置を調節する調整量を設定するだけで、この
調整量に基づいてパターンデータの各針位置データが変
更され、ベルトループ片に対する正規の位置に閂止め縫
いを施すことができるので、ベルトループ供給装置の取
付け位置を位置調節したり、或いはループ保持金具によ
るセット位置を手動で調節する余分な作業を一切不要に
でき、閂止め縫いの作業能率を高めることができる。
【0051】請求項2のパターン縫いミシンによれば、
ベルトループ供給装置から受けたベルトループ片の両端
部に閂止め縫いするパターン縫いミシンにおいて、電動
モータで移動駆動する送り手段と、パターンデータを記
憶するデータ記憶手段と、パターンデータの倍率を設定
する倍率設定手段と、データ変更手段と、制御手段とを
設け、ベルトループ供給装置から供給されるベルトルー
プ片の大きさが異なる場合には、その大きさに応じてパ
ターンデータの倍率を設定するだけで、この倍率データ
に基づいてパターンデータの各針位置データが変更さ
れ、ベルトループ片に対する正規の大きさで閂止め縫い
を施すことができるので、そのベルトループ片の大きさ
に応じた送りピッチや縫い幅や針数となる最適な閂止め
縫いの為のカム板にその都度取り換える余分な作業を一
切不要にでき、閂止め縫いの作業能率を高めることがで
きる。
【0052】請求項3のパターン縫いミシンによれば、
請求項1又は請求項2と同様の効果を奏するが、2本の
縫針とこれら縫針に対応する2つの糸輪捕捉用釜とを備
えているので、ベルトループ片の両端部を一度に同時に
閂止め縫いできるとともに、パターンデータの変更によ
り、これら二箇所の縫製位置を同時に変更することがで
き、作業能率の向上が図れる。請求項4のパターン縫い
ミシンによれば、請求項1又は請求項2と同様の効果を
奏するが、送り手段は、ベルトループ片を含む縫製対象
物をX方向へ移動させる第1駆動モータと、Y方向へ移
動させる第2駆動モータとを備えているので、縫製対象
物のX方向とY方向との組み合わせによる移動駆動を迅
速化することができる。
【0053】請求項5のパターン縫いミシンによれば、
請求項1と同様の効果を奏するが、開始位置設定手段に
よる調節量をX方向とY方向について、ディスプレイを
介して、数値入力するなどして簡単に且つ正確に設定す
ることができる。請求項6のパターン縫いミシンによれ
ば、請求項2と同様の効果を奏するが、倍率設定手段に
よる倍率をX方向とY方向について、ディスプレイを介
して、数値入力するなどして簡単に且つ正確に設定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る2本針ミシンの概念的
に示した斜視図である。
【図2】2本針ミシンを含む縫製装置の正面図である。
【図3】図2の縫製装置の右側面図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】布送り機構の要部の平面図である。
【図6】布送り機構の要部の部分縦断側面図である。
【図7】布送り機構の駆動系と釜モジュールの位置切換
えを示した平面図である。
【図8】布送り機構の揺動アーム等の平面図である。
【図9】図7のIX−IX線断面図である。
【図10】2本針ミシンとベルトループ供給装置の概略
斜視図である。
【図11】ループ体供給機構の部分拡大平面図である。
【図12】2本針ミシンの制御系のブロック図である。
【図13】(a)は閂止め縫いの為のパターンデータを
示す図であり、(b)はベルトループ片の両端部に形成
された閂止め縫目を示す図である。
【図14】パターン縫い制御のルーチンの概略フローチ
ャートである。
【図15】開始位置設定処理制御のルーチンの概略フロ
ーチャートである。
【図16】倍率設定処理制御のルーチンの概略フローチ
ャートである。
【図17】(a)はX方向にズレて形成された図13
(b)相当図であり、(b)はX方向にオフセットして
変更された図13(a)相当図である。
【図18】ディスプレイに表示された開始位置設定画面
を説明する説明図である。
【図19】(a)は幅寸法が小さいときの図13(b)
相当図であり、(b)はX方向に縮小して変更された図
13(a)相当図である。
【図20】ディスプレイに表示された倍率設定画面を説
明する説明図である。
【符号の説明】
1 2本針ミシン 6 主軸 7 シンモータ 24 液晶ディスプレイ 30 送り機構 36 XY送り機構 38 布受け板 39 送り作動体 41 θ軸駆動モータ 43 R軸駆動モータ 49 送り作動体 60 ベルトループ供給装置 61 ループ体繰出し機構 62a ベルトループ片 65 ループ体供給機構 70 制御部 71 CPU 72 ROM 73 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 知之 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 原田 幸一 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 野崎 剛寿 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 中野 元就 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定長さに切断されたベルト通し用のベ
    ルトループ片をベルトループ供給装置から受け、このベ
    ルトループ片の両端部を閂止め縫いするパターン縫いミ
    シンにおいて、 前記ベルトループ片を含む縫製対象物を保持して直交す
    るX方向とX方向にミシンモータとは異なる電動モータ
    で独立に移動駆動する送り手段と、 前記閂止め縫いの為のパターンデータを記憶するデータ
    記憶手段と、 前記送り手段に保持されたベルトループ片に対応する縫
    製開始位置を調節する調節量を設定する為の開始位置設
    定手段と、 前記開始位置設定手段で設定された調節量を受け、デー
    タ記憶手段から読み出したパターンデータの各針位置デ
    ータを調節量に基づいて変更するデータ変更手段と、 前記データ変更手段から受けたパターンデータに基づい
    て、前記送り手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするパターン縫いミシン。
  2. 【請求項2】 所定長さに切断されたベルト通し用のベ
    ルトループ片をベルトループ供給装置から受け、このベ
    ルトループ片の両端部を閂止め縫いするパターン縫いミ
    シンにおいて、 前記ベルトループ片を含む縫製対象物を保持して直交す
    るX方向とX方向にミシンモータとは異なる電動モータ
    で独立に移動駆動する送り手段と、 前記閂止め縫いの為のパターンデータを記憶するデータ
    記憶手段と、 前記ベルトループ片の大きさに応じてパターンデータを
    拡大又は縮小する為の倍率を設定する倍率設定手段と、 前記倍率設定手段で設定された倍率データを受け、デー
    タ記憶手段から読み出したパターンデータの各針位置デ
    ータを倍率データに基づいて変更するデータ変更手段
    と、 前記データ変更手段から受けたパターンデータに基づい
    て、前記送り手段を制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とするパターン縫いミシン。
  3. 【請求項3】 2本の縫針とこれら縫針に対応する2つ
    の糸輪捕捉用釜とを備えたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載のパターン縫いミシン。
  4. 【請求項4】 前記送り手段は、ベルトループ片を含む
    縫製対象物をX方向へ移動させる第1駆動モータと、Y
    方向へ移動させる第2駆動モータとを備えたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載のパターン縫いミシ
    ン。
  5. 【請求項5】 前記開始位置設定手段は、ディスプレイ
    を介して、調節量をX方向とY方向について夫々設定可
    能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載のパタ
    ーン縫いミシン。
  6. 【請求項6】 前記倍率設定手段は、ディスプレイを介
    して、拡大又は縮小する為の倍率をX方向とY方向につ
    いて夫々設定可能に構成されたことを特徴とする請求項
    2に記載のパターン縫いミシン。
JP11198296A 1996-04-08 1996-04-08 パターン縫いミシン Pending JPH09276576A (ja)

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US09/178,574 US5974996A (en) 1996-04-08 1998-10-26 Electronically controlled sewing system

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006109921A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Juki Corp 穴かがりミシン
CN111155246A (zh) * 2020-02-07 2020-05-15 常熟理工学院 一种缝制贴袋或胸标的服装定位及缝制方法

Cited By (3)

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