JPH09275935A - カルシウム食品 - Google Patents
カルシウム食品Info
- Publication number
- JPH09275935A JPH09275935A JP8120873A JP12087396A JPH09275935A JP H09275935 A JPH09275935 A JP H09275935A JP 8120873 A JP8120873 A JP 8120873A JP 12087396 A JP12087396 A JP 12087396A JP H09275935 A JPH09275935 A JP H09275935A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- calcium
- milk
- food
- sugar
- wasanbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、ミルクカルシウムのざらつき感、粉
っぽさの食感の改善および風味向上に優れたミルクカル
シウムを主成分とするカルシウム食品を提供することに
ある。 【解決手段】和三盆を配合することを特徴とするカルシ
ウム食品。
っぽさの食感の改善および風味向上に優れたミルクカル
シウムを主成分とするカルシウム食品を提供することに
ある。 【解決手段】和三盆を配合することを特徴とするカルシ
ウム食品。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミルクカルシウム
特有のざらつき感、粉っぽさの食感の改善および風味向
上に優れたカルシウム食品に関する。
特有のざらつき感、粉っぽさの食感の改善および風味向
上に優れたカルシウム食品に関する。
【０００２】
【従来の技術】現在、高齢化社会が進み、骨粗鬆症に伴
う腰椎の圧迫骨折や大腿骨頸部骨折による寝たきりの老
人が増え大きな社会問題となっている。骨粗鬆症は、カ
ルシウム不足による女性特有の疾病で、若い女性の５人
に１人はその予備軍と言われ、高齢化社会に向け、その
予防と対策が深刻な問題として取り上げられている。
う腰椎の圧迫骨折や大腿骨頸部骨折による寝たきりの老
人が増え大きな社会問題となっている。骨粗鬆症は、カ
ルシウム不足による女性特有の疾病で、若い女性の５人
に１人はその予備軍と言われ、高齢化社会に向け、その
予防と対策が深刻な問題として取り上げられている。
【０００３】もとより、日本人はカルシウムが不足して
いると言われ、その背景には、風土、食生活、運動不
足、ストレス、無理なダイエット、紫外線の過激な防御
等様々な原因がある。特に女性は、生まれつき男性より
も骨量が少なく、閉経を境に女性ホルモンの分泌が急激
に低下し、骨量が減少する為、より多くのカルシウムを
必要とする。その予防として、若いうちからカルシウム
を十分に摂取し、骨量を増やしておく事が必要である。
いると言われ、その背景には、風土、食生活、運動不
足、ストレス、無理なダイエット、紫外線の過激な防御
等様々な原因がある。特に女性は、生まれつき男性より
も骨量が少なく、閉経を境に女性ホルモンの分泌が急激
に低下し、骨量が減少する為、より多くのカルシウムを
必要とする。その予防として、若いうちからカルシウム
を十分に摂取し、骨量を増やしておく事が必要である。
【０００４】カルシウムの中でも牛乳・乳製品に含まれ
るカルシウム（ミルクカルシウムと呼称される。）は、
魚類や野菜類に含まれるカルシウムより効率良く体内に
吸収されると言われる。またミルクカルシウムは、ラッ
トを用いた実験により牛骨粉、蛎殻粉、焼成牛骨粉、卵
殻粉と比較し、骨破断力、吸収率とも優れているという
報告（特開昭５９−７８６４４号公報に記されている）
もある。
るカルシウム（ミルクカルシウムと呼称される。）は、
魚類や野菜類に含まれるカルシウムより効率良く体内に
吸収されると言われる。またミルクカルシウムは、ラッ
トを用いた実験により牛骨粉、蛎殻粉、焼成牛骨粉、卵
殻粉と比較し、骨破断力、吸収率とも優れているという
報告（特開昭５９−７８６４４号公報に記されている）
もある。
【０００５】しかし、欧米人と比較すると、日本人は、
牛乳・乳製品を摂取するという食習慣が少なかったの
で、乳糖を消化する酵素の欠損などのため牛乳・乳製品
の摂取が難しい人もいる。その為、それらの食品を通し
てカルシウムを補給するのは難しい。そこでカルシウム
補給を目的にミルクカルシウムを含むカルシウム食品の
検討を行ったが、ミルクカルシウム食品は、粉っぽさ、
ざらつく等の食感及び風味が悪い為、継続しての摂取が
困難である。本発明者らは一般の砂糖の使用により問題
の解決を試みたが、一般の砂糖は、風味及び口溶けが余
り良く無い為、問題の解決には至らなかった。
牛乳・乳製品を摂取するという食習慣が少なかったの
で、乳糖を消化する酵素の欠損などのため牛乳・乳製品
の摂取が難しい人もいる。その為、それらの食品を通し
てカルシウムを補給するのは難しい。そこでカルシウム
補給を目的にミルクカルシウムを含むカルシウム食品の
検討を行ったが、ミルクカルシウム食品は、粉っぽさ、
ざらつく等の食感及び風味が悪い為、継続しての摂取が
困難である。本発明者らは一般の砂糖の使用により問題
の解決を試みたが、一般の砂糖は、風味及び口溶けが余
り良く無い為、問題の解決には至らなかった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】即ち、本発明の目的
は、ミルクカルシウムのざらつき感、粉っぽさの食感の
改善および風味向上に優れたミルクカルシウムを主成分
とするカルシウム食品を提供することにある。
は、ミルクカルシウムのざらつき感、粉っぽさの食感の
改善および風味向上に優れたミルクカルシウムを主成分
とするカルシウム食品を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そこで、かかる問題を解
決すべく鋭意検討を重ねた結果、和三盆を配合すること
により、ミルクカルシウム特有のざらつき感、粉っぽさ
の食感等及び風味を解決することを見い出し、本発明の
完成に至った。
決すべく鋭意検討を重ねた結果、和三盆を配合すること
により、ミルクカルシウム特有のざらつき感、粉っぽさ
の食感等及び風味を解決することを見い出し、本発明の
完成に至った。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について説明
する。
する。
【０００９】本発明に用いられているミルクカルシウム
としては、牛乳（乳清）の脂質・カゼインを除去し、そ
の後乳清蛋白質と乳糖を分離除去して乾燥して得られる
ミルクカルシウムが挙げられる。該方法で得たミルクカ
ルシウムは、ミルク由来のマグネシウムや微量のミネラ
ルを含み、カリウムが少なく、風味が優れ好ましい。具
体的には、ミルクＣａ−２６（森永乳業（株）製）、ミ
ルクカルティン（協同乳業（株）製）等その他、市販の
ものが挙げられる。
としては、牛乳（乳清）の脂質・カゼインを除去し、そ
の後乳清蛋白質と乳糖を分離除去して乾燥して得られる
ミルクカルシウムが挙げられる。該方法で得たミルクカ
ルシウムは、ミルク由来のマグネシウムや微量のミネラ
ルを含み、カリウムが少なく、風味が優れ好ましい。具
体的には、ミルクＣａ−２６（森永乳業（株）製）、ミ
ルクカルティン（協同乳業（株）製）等その他、市販の
ものが挙げられる。
【００１０】本発明に用いられるミルクカルシウムの配
合量としては、ミルクカルシウム食品の総量を基準とし
て１６〜３０重量％が好ましく、特にペレット、錠剤な
どの形状食品の場合は、ペレットまたは錠剤１粒（１〜
３ｇ）中、１００〜３００ｍｇが好ましい。
合量としては、ミルクカルシウム食品の総量を基準とし
て１６〜３０重量％が好ましく、特にペレット、錠剤な
どの形状食品の場合は、ペレットまたは錠剤１粒（１〜
３ｇ）中、１００〜３００ｍｇが好ましい。
【００１１】本発明に利用される和三盆としては、サト
ウキビの糖液を煮詰めて得られた白下糖を、手作業によ
る研ぎと重しにかける作業の繰り返しにより糖と蜜を分
離して得られる糖が挙げられる。一般の砂糖と比較し、
該和三盆は様々なミネラルを含み、風味がよく、口溶け
が良い。具体的には、市販品のばいこう堂製や岡田製糖
所製の和三盆等が挙げられる。
ウキビの糖液を煮詰めて得られた白下糖を、手作業によ
る研ぎと重しにかける作業の繰り返しにより糖と蜜を分
離して得られる糖が挙げられる。一般の砂糖と比較し、
該和三盆は様々なミネラルを含み、風味がよく、口溶け
が良い。具体的には、市販品のばいこう堂製や岡田製糖
所製の和三盆等が挙げられる。
【００１２】本発明に用いられる和三盆の配合量として
は、良い食感と風味向上の点、更にコスト面からカルシ
ウム食品の総量を基準として、５〜３０重量％が望まし
い。
は、良い食感と風味向上の点、更にコスト面からカルシ
ウム食品の総量を基準として、５〜３０重量％が望まし
い。
【００１３】さらに、本発明のカルシウム食品の形態と
しては、煎餅、ウエハウス、クッキ−、スナック、チョ
コレ−トなどの菓子類の形状、ペレット、錠剤などの形
状が挙げられ、特にペレット、錠剤などの形状食品が、
吸収性の点、手軽に摂取出来る点で好ましい。
しては、煎餅、ウエハウス、クッキ−、スナック、チョ
コレ−トなどの菓子類の形状、ペレット、錠剤などの形
状が挙げられ、特にペレット、錠剤などの形状食品が、
吸収性の点、手軽に摂取出来る点で好ましい。
【００１４】
【実施例】次に比較例、実施例を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。
細に説明する。
【００１５】比較例１〜６、実施例１〜６ 和三盆（ばいこう堂製）、ミルクＣａ−２６（森永乳業
（株）製）、ミルクカルティン（協同乳業（株）製）、
かき殻カルシウム、乳酸カルシウム、香料、ショ糖脂肪
酸エステル、パラチニットを表１に示した組成（重量
％）になるように混合し、常法に従い実施例１〜６のカ
ルシウム食品を得た。また、比較例として和三盆の代わ
りに砂糖に換え、表２に示した組成（重量％）になるよ
うに混合し、常法に従い固形状の比較例１〜６の食品を
得た。
（株）製）、ミルクカルティン（協同乳業（株）製）、
かき殻カルシウム、乳酸カルシウム、香料、ショ糖脂肪
酸エステル、パラチニットを表１に示した組成（重量
％）になるように混合し、常法に従い実施例１〜６のカ
ルシウム食品を得た。また、比較例として和三盆の代わ
りに砂糖に換え、表２に示した組成（重量％）になるよ
うに混合し、常法に従い固形状の比較例１〜６の食品を
得た。
【００１６】試験例１ カルシウム食品に関心を持つパネラ−５０名に比較例１
〜６、実施例１〜６の食品を摂取してもらい、粉っぽ
さ、ざらつき、総合的な風味について良いを５点、まあ
良いを４点、普通を３点、あまり良くないを２点、悪い
を１点として、各項目について５点満点で評価をしても
らった。その結果を表３及び表４に示した。
〜６、実施例１〜６の食品を摂取してもらい、粉っぽ
さ、ざらつき、総合的な風味について良いを５点、まあ
良いを４点、普通を３点、あまり良くないを２点、悪い
を１点として、各項目について５点満点で評価をしても
らった。その結果を表３及び表４に示した。
【００１７】
【表１】
【００１８】
【表２】
【００１９】
【表３】
【００２０】
【表４】 比較例１〜６の一般砂糖に比較し、実施例１〜６いずれ
の和三盆について、食感、風味に優れていることが判明
した。
の和三盆について、食感、風味に優れていることが判明
した。
【００２１】
【発明の効果】以上の如く、本発明により、ミルクカル
シウム特有のざらつき感、粉っぽさの食感の改善および
風味向上に優れたカルシウム食品が提供出来ることは明
らかである。
シウム特有のざらつき感、粉っぽさの食感の改善および
風味向上に優れたカルシウム食品が提供出来ることは明
らかである。
Claims (1)
- 【請求項１】 和三盆を配合することを特徴とするカル
シウム食品
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8120873A JPH09275935A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | カルシウム食品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8120873A JPH09275935A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | カルシウム食品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09275935A true JPH09275935A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14797074
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8120873A Pending JPH09275935A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | カルシウム食品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09275935A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100649690B1 (ko) * | 2004-12-29 | 2006-11-27 | 박주환 | 칼슘을 포함하는 정제 우유 및 이의 제조방법 |
| KR100651175B1 (ko) * | 2004-10-20 | 2006-12-01 | 학교법인 건국대학교 | 칼슘강화 정제형 제품 및 그의 제조방법 |
-
1996
- 1996-04-17 JP JP8120873A patent/JPH09275935A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100651175B1 (ko) * | 2004-10-20 | 2006-12-01 | 학교법인 건국대학교 | 칼슘강화 정제형 제품 및 그의 제조방법 |
| KR100649690B1 (ko) * | 2004-12-29 | 2006-11-27 | 박주환 | 칼슘을 포함하는 정제 우유 및 이의 제조방법 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Walker | The human requirement of calcium: should low intakes be supplemented? | |
| US7790670B2 (en) | Compositions and methods for treatment of body weight conditions | |
| MXPA04008476A (es) | Composiciones y metodos para el tratamiento de condiciones del peso corporal con minerales lacteos y fracciones de caseina. | |
| EP0930019A2 (en) | Composition for treating obesity and foods and drinks containing the same | |
| JPH07252156A (ja) | 骨粗鬆症予防治療材 | |
| UA43351C2 (uk) | Діюча речовина медичних та фармакологічних засобів з активністю антагоніста ексайторних амінокислот | |
| WO2001017370A1 (en) | Nutritional compositions | |
| EP2030629B1 (en) | Alpha-s-casein as lipid-metabolism-improving agent | |
| JP2002020312A (ja) | 体脂肪減少促進用食品組成物及び体脂肪減少促進剤 | |
| JPH0330648A (ja) | 易吸収性ミネラル含有飲食物 | |
| JPH09275935A (ja) | カルシウム食品 | |
| JPH08259461A (ja) | 脂質代謝改善剤 | |
| JP2005027524A (ja) | 経口アミノ酸組成物 | |
| JP4841569B2 (ja) | 卵殻膜粉末を配合した菓子類 | |
| NZ206693A (en) | Toothpaste, foodstuffs, pharmaceutical compositions and chewing gum containing vitamin k and optionally a fluorine compound | |
| JP2002306130A (ja) | 肥満予防改善飲食品 | |
| KR100228743B1 (ko) | 고에너지 과자 조성물 | |
| JP2000198736A (ja) | 抗骨粗鬆症剤 | |
| JP2006006171A (ja) | ミネラル含有ソフトキャンディ | |
| JPH04158744A (ja) | チョコレート類の製造法 | |
| JPH07255414A (ja) | 機能性甘味料 | |
| JP4468105B2 (ja) | カロリー調整済食品 | |
| JP4435882B2 (ja) | アルコール吸収抑制組成物 | |
| JP3581697B2 (ja) | ダイエット食品 | |
| JP3708500B2 (ja) | 高タンパク焼成食品およびその製造方法 |