JPH08259461A - 脂質代謝改善剤 - Google Patents

脂質代謝改善剤

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JPH08259461A
JPH08259461A JP7065775A JP6577595A JPH08259461A JP H08259461 A JPH08259461 A JP H08259461A JP 7065775 A JP7065775 A JP 7065775A JP 6577595 A JP6577595 A JP 6577595A JP H08259461 A JPH08259461 A JP H08259461A
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JP
Japan
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protein
lipid metabolism
food
weight
fat
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JP7065775A
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Hiroshi Nakano
拓 中埜
Tadashi Idota
正 井戸田
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】β−ラクトグロブリンを有効成分とする脂質代
謝改善剤、およびそれを含有する食品。 【効果】本発明のβ−ラクトグロブリンを有効成分とす
る脂質代謝改善剤を含有する製剤あるいは食品は、高い
窒素利用効率を示し、さらに血清中性脂肪の低減、肝臓
中性脂肪の低減、および体脂肪の蓄積を抑制する脂質代
謝改善が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、β−ラクトグロブリン
を有効成分とする脂質代謝改善剤と、その利用に関す
る。本発明における脂質代謝改善剤は、製剤の形態であ
っても、食品の形態であってもよく、食品の形態で用い
られると、日常の食生活において摂取することができる
ので、脂質代謝改善の効果も顕著である。
【0002】
【従来の技術】牛乳は、食品として最も大量に利用され
ている蛋白質源であり、その中に含まれる乳清蛋白質の
主成分は、α−ラクトアルブミン(以下α−Laとい
う)とβ−ラクトグロブリン(以下β−Lgという)で
ある。一方、人乳の乳清蛋白質の主成分は、α−Laや
ラクトフェリンであり、β−Lgは人乳には存在しな
い。よって、ヒト乳児にとってβ−Lgは異種蛋白質で
あり、牛乳アレルギーの原因物質の一つとされている。
このことから、乳清蛋白質を用いて、乳児用調製乳を製
造する場合、人乳の乳清蛋白質組成に近似させるため
に、乳清蛋白質中のβ−Lgは除去されることが望まし
いといわれている。このように、乳清蛋白質から除去さ
れたβ−Lgは、乳化性、起泡性、あるいはゲル化性な
どの特性を有しているため、菓子、肉製品、あるいはパ
ンの製造などに利用されているが、これらは、ごく少量
に過ぎない。また、β−Lgを多量に経口摂取した場合
の栄養学的検討もほとんどされておらず、わずかにその
栄養価(J.Dairy Sci.,57,665 (1974), Symp.Swed.Nutr.
Found.,13,116 (1977)) や血清コレステロールを低減さ
せる作用(特開平6−165655)について報告され
ている程度であり、β−Lgは未利用の資源といっても
過言ではない。
【0003】一方、最近は飽食の時代と言われ、消費カ
ロリー量に対して摂取カロリー量が多くなる傾向にあ
り、過剰に摂取されたカロリーは、体脂肪、皮下脂肪、
あるいは肝臓中に脂肪として蓄積される。特に、中高年
の人にとって脂肪の蓄積は、肥満の原因になり、またそ
れによって引き起こされる成人病、例えば、高血圧、脂
肪肝、肝炎、あるいは肝硬変等があるが、これらのこと
は、社会問題にもなっている。このような背景から、各
種の脂質代謝改善剤が提案されている。例えば、4′−
ガラクトシルラクトースを有効成分とするもの(特開平
1−242529号公報)、蛋白質または蛋白質含有物
をプロテアーゼまたは酸で加水分解して得たものを有効
成分とするもの(特表平1−806970号公報)、あ
るいはトラピジルを有効成分とするもの(特開昭56−
147717号公報)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
脂質代謝改善剤は、天然物質にごく微量に存在するもの
を抽出して用いるものであったり、化学的に合成された
ものであるためコストが高くなり、通常の食生活の中で
日常的に摂取することができないといった問題がある。
本発明者らは、日常の食生活において、低コストで常態
として摂取できる脂質代謝改善剤について検討した結
果、β−Lgにその効果があることを見出し、本発明を
完成させるに至った。すなわち、本発明は、日常の食生
活において、常態として摂取できる脂質代謝改善剤を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、β−Lgを有
効成分とする脂質代謝改善剤である。また、本発明は、
血清中性脂肪の低減、肝臓中性脂肪の低減および体脂肪
の蓄積を抑制することからなる脂質代謝改善剤である。
また、本発明は、上記の脂質代謝改善剤を食品の形態に
することからなる。また、本発明は、上記の食品の形態
にした脂質代謝改善剤が、β−Lgを含有する蛋白質、
脂質、糖質、ビタミンおよびミネラルからなる。また、
本発明は、上記の食品の形態にした脂質代謝改善剤が、
β−Lgを蛋白質当たり15重量%以上含有することか
らなる。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
脂質代謝改善剤の有効成分であるβ−Lgとしては、乳
清蛋白質を濃縮した乳清蛋白質濃縮物(以下WPCとい
う)や乳清蛋白質分離物(以下WPIという)を用いる
こともできるが、これらのWPCやWPI、さらには、
その原料であるホエーを利用して、高濃度にα−Laを
含有する高濃度α−La含有WPC(以下高α−LaW
PCという)、高濃度α−La含有WPI(以下高α−
LaWPIという)を製造する際に生成されるβ−Lg
を高濃度に含有する副産物を利用することもできる。高
α−LaWPC、高α−LaWPIを製造する方法とし
ては、膜分画法(特開平4−207157号公報、特開
平5−236883号公報、特開平5−276876号
公報)、イオン交換体による分画法(特開平33025
2号公報)等があり、これらの方法で分画されたα−L
aの副産物を用いることができる。さらに、本発明にお
いて利用されるβ−Lgは酵素による加水分解物であっ
てもよい。その使用形態については、液状、粉末状、粒
状、スラリー状、およびその他適宜な状態で、その後の
工程で使用しやすい形態にすることが好ましい。
【0007】本発明のβ−Lgを有効成分とする脂質代
謝改善剤は、顆粒剤、液剤、ドリンク剤等の製剤の形態
でも使用できるが、日常の食生活の中で、常態として摂
取できるように食品の形態にすることが、最も望まし
い。食品の形態にする場合には、β−Lgを含有してい
る蛋白質、脂質、糖質、ビタミン類、およびミネラル類
を主成分として構成することが好ましい。そして、β−
Lgの含量を、蛋白質当たり15重量%以上含有させ
る。このようにして得られた本発明のβ−Lgを含有す
る食品は、高い窒素利用効率を示し、さらに血清中性脂
肪の低減、肝臓中性脂肪の低減、および体脂肪の蓄積の
抑制等の脂質代謝改善を図ることができる。
【0008】本発明の食品に用いられる蛋白質として
は、β−Lgのみであってもよいが、他の蛋白質との併
用もでき、それらは、ペプチドやアミノ酸の形態でもよ
い。β−Lgと併用できる蛋白質としては、乳蛋白質、
卵蛋白質、大豆蛋白質等があるが、蛋白質あたりβ−L
gを15重量%以上含有していることが必須である。糖
質としては、通常食品に用いられているデンプン、可溶
性多糖類、デキストリン、蔗糖、乳糖、麦芽糖、ぶどう
糖、オリゴ糖、食物繊維等がある。また、糖質ではない
が、甘味を付与するには、アスパルテームのような人工
甘味料等を用いることができる。脂質としては、バタ
ー、ラード、魚油、大豆油、パーム油、サフラワー油、
ナタネ油、ヤシ油等の動植物由来の油脂、さらにはそれ
らの分別油、水添油、エステル交換油で食用に供するこ
とができる油脂であれば、どのような油脂であってもよ
い。 また、ビタミン類としては、例えば、ビタミン
A、B類、C、D、E、K類、ビオチン、イノシトー
ル、コリン、カルニチン等の中から目的に応じて、一種
またはそれ以上を適宜選択し配合する。そして、ミネラ
ル類としては、カルシウム、マグネシウム、カリウム、
ナトリウム、リン、塩素、鉄、銅、亜鉛、セレン、マン
ガン、ヨウ素等を挙げることができ、これらの中から、
一種またはそれ以上を適宜選択し配合する。尚、このよ
うにして得られたβ−Lgを含有し、脂質代謝改善機能
を有する食品は、固体状、粉末状あるいは液状等の適宜
利用し易い形態にすることができる。
【0009】本発明のβ−Lgを有効成分とする脂質代
謝改善剤、あるいは、脂質代謝改善機能を付与した食品
は、痩身用ダイエット、中高年向けの成人病予防、およ
びスポーツ選手向けの筋肉増強用として用いることもで
きる。すなわち、β−Lgは高い窒素利用効率を示し、
血清中性脂肪の低減、肝臓中性脂肪の低減、および体脂
肪の蓄積を抑制するといった脂質代謝を改善する効果を
有するので、高脂血症の食餌療法、痩身用のダイエッ
ト、皮下脂肪や肝臓中性脂肪の蓄積が問題となる中高年
を対象とした成人病予防、およびスポーツ選手向けの筋
肉増強用として、製剤の形態、あるいは食品の形態で摂
取することにより、速やかに蛋白質の補給ができ、それ
と同時に、血清中性脂肪を低減し、肝臓中性脂肪を低減
し、および体脂肪の蓄積を抑制することができる。
【0010】以下に、本発明の脂質改善剤を用いて、そ
の効果を確認した試験例を示す。
【試験例】
〔試験例1〕窒素利用効率試験 離乳直後のWistar系雄ラット(20日齢、15
匹)を3群に分け窒素利用効率試験を行った。飼料は、
カゼイン、WPC、およびβ−Lgを高濃度に含有する
WPC(以下高β−LgWPCという)の3種を蛋白質
源とし、窒素含量をそれぞれ1.6g/100gに調整
した。なお、各蛋白質源の蛋白質含量は、固形あたり9
0重量%以上含まれていた。また、WPC中にはβ−L
gが固形あたり45重量%(蛋白質あたり50重量%)
含まれ、高β−LgWPC中にはβ−Lgが固形あたり
90重量%(蛋白質あたり100重量%)含まれてい
た。これらの粉末飼料を28日間摂取させ、蛋白効率
(PER)、生物価、および正味蛋白利用率(NPU)
を測定した。その結果を表1に示す。なお、PER、生
物価、およびNPUの測定原理式は下記の通りである。 PER=体重増加量(g)/蛋白質摂取量(g) PERは、蛋白質摂取量(g)あたりの体重増加量
(g)で、摂取蛋白質による体構成成分の生産効率を意
味する。体組成に著しい変化がない限り、内容的には体
蛋白質の増加に対する効果としても評価できる。そし
て、PERは長期的な体重変化から求めることも特徴で
ある。 生物価={I−(F−F0 )−(U−U0 )}/{I−
(F−F0 )}×100 NPU={I−(F−F0 )−(U−U0 )}/I×1
00 なお、上記の記号は、 I;摂取窒素量,F;糞窒素量,U;尿窒素量 F0 ;代謝性窒素量(無蛋白区糞窒素量×試験区飼料摂
取量/無蛋白区摂取量) U0 ;内因性窒素量(無蛋白区尿窒素量×試験区平均体
重/無蛋白区平均体重) である。生物価、およびNPUは窒素出納による並列法
により求めた。生物価は、蛋白質の吸収後の体内利用率
を示す値で、体内代謝とより直線的な関係をもつ指標値
である。NPUは、摂取蛋白質が体蛋白質に保持される
割合を示し、体構成蛋白質の維持ならびに増加分の合計
に対する摂取蛋白質の利用率として評価される。
【0011】
【表1】
【0012】表1から明らかなように、WPC、および
高β−LgWPC投与群は、カゼイン投与群に比べ、P
ER、生物価およびNPUのいずれの項目においても、
有意に高い値を示し、また、高β−LgWPCは、WP
Cと同等に高い窒素利用効率を示すことが認められた。
【0013】〔試験例2〕血清、および肝臓中性脂肪濃度、体脂肪の蓄積量の測定
試験 離乳直後のWistar系雄ラット(20日齢、15
匹)を3群に分けた。飼料は、カゼイン、WPC、およ
び高β−LgWPCの3種を蛋白質源とし、飼料中の蛋
白質含量を20g/100gに調整した。なお、各蛋白
質源の蛋白質含量は、固形あたり90重量%以上含まれ
ていた。さらに、WPC中にはβ−Lgが固形あたり4
5重量%(蛋白質あたり50重量%)含まれ、高β−L
gWPC中にはβ−Lgが固形あたり85重量%(蛋白
質あたり90重量%)含まれていた。また、脂肪源とし
て大豆油を飼料中10g/100gに調整した。これら
の粉末飼料を28日間摂取させ、摂取後7、14日目に
尾静脈より採血し、血清中の中性脂肪(TG)濃度を測
定した。また、28日目にはエーテル麻酔下、全採血に
より屠殺し、肝臓、および腎周囲脂肪を摘出した。採血
した血液は血清TG濃度を測定し、肝臓は重量を測定し
た後、Folch の方法により、脂質を抽出しTG濃度を測
定した。また、腎周囲脂肪は重量を測定した。それぞれ
の結果を表2に示す。
【0014】
【表2】
【0015】表2から、血清TG濃度、肝臓中TG濃
度、および腎周囲脂肪重量ともに、高β−LgWPC投
与群は、WPCおよびカゼイン投与群に比べて、有意に
低い値を示すことがわかる。以上のことから、高β−L
gWPCは血清、および肝臓中のTG濃度を低下させ、
体脂肪の蓄積を抑制する効果を有することが認められ
た。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す。 実施例1 (高β−Lg含有組成物の調製)WPC(蛋白質あたり
β−Lgが55重量%)10kgを純水にて5重量%に溶
解し、この溶液を120℃で5秒間、UHT加熱処理を
行った。加熱処理後、50℃に冷却し、分子量分画10
0,000DaのUF膜で膜処理し、90kgの透過液と
20kgの濃縮液を得た。なお、α−Laは透過液側に、
β−Lgは濃縮液側に高濃度に存在する。この濃縮液を
凍結乾燥し、高β−Lg含有WPCを6.9kg(蛋白
質あたりβ−Lgが約80重量%)得た。
【0017】実施例2 (食品の調製)実施例1で得られた、高β−Lg含有の
WPC(蛋白質あたりβ−Lgが85重量%)180g
(β−Lg153g含有)に小麦粉452g、重曹2
g、食塩2g、ビタミン類、およびミネラル類を各々2
g加えて混合した。別に、全卵180g、砂糖200
g、およびバター12gを混合し、前記の混合物、およ
び適量の香料を加えて再度よく混合した。この混合物を
延ばし、型ぬきしてオーブントースター中で焼き、クッ
キー状の食品を得た。なお、この食品中のβ−Lgは蛋
白質あたり約15重量%であった。
【0018】実施例3 (食品の調製)実施例1と同様な方法で得られた高β−
Lg含有のWPI(蛋白質あたりβ−Lgが90重量
%)をトリプシン(Sigma社)で処理し加水分解物
とした。この加水分解物170g(β−Lg153g相
当含有)に、小麦粉330g、重曹2g、食塩2g、ビ
タミン類、およびミネラル類を各々2g加えて混合し
た。別に、全卵200g、砂糖264g、バター20
g、および植物油脂10gを混合し、前述の混合物、お
よび適量の香料を加えて再度よく混合した。この混合物
を延ばし、型にいれ、オーブン中で焼いて、焼き菓子状
の食品を得た。なお、この食品中のβ−Lgは食品の蛋
白質あたり約16重量%相当であった。
【0019】実施例4 (製剤の調製)実施例1と同様な方法で得られた高β−
Lg含有のWPI(蛋白質あたりβ−Lgが90重量
%)を295g(β−Lg266g含有)、水溶性ビタ
ミン類(ビタミンB1 、B2 、B6 、B12、C、ナイア
シン、葉酸、パントテン酸、ビオチン、コリン、イノシ
トール)を2gと、ミネラル類(炭酸カルシウム、塩化
カリウム、硫酸マグネシウム、クエン酸第一鉄ナトリウ
ム)を2gと、脂溶性ビタミン類(ビタミンA、D、
E、β−カロチン)2gを溶解した精製大豆油、および
サフラワー油を各々1g、賦形剤として乳糖40g、結
合剤としてα−コーンスターチ20g、崩壊剤としてカ
ルボキシメチルセルロースカルシウム15g、滑沢剤と
してステアリン酸マグネシウム2gに精製水60gを加
え混練し、通気式乾燥(40℃、50分間)により顆粒
状にした。さらに湿式顆粒圧縮法により、錠剤を打錠
し、1錠あたり直径10mm、380mgの錠剤を得
た。なお、この錠剤中のβ−Lgは約60重量%であっ
た。
【0020】実施例5 (粉乳の調製)実施例1と同様な方法で得られた高β−
Lg含有のWPC(蛋白質あたりβ−Lgが85重量
%)を60kg(β−Lg51kg含有)と乳糖30k
g、ショ糖10kg、デキストリン86kgを1000
kgの温湯に溶解し、これに水溶性ビタミン類(ビタミ
ンB1 、B2 、B6 、B12、C、ナイアシン、葉酸、パ
ントテン酸、ビオチン、コリン、イノシトール)とミネ
ラル類(炭酸カルシウム、塩化カリウム、硫酸マグネシ
ウム、クエン酸第一鉄ナトリウム)を各々2kg加え、
混合溶解した。これに、脂溶性ビタミン類(ビタミン
A、D、E、β−カロチン)を溶解した調製脂肪10k
gを加え、均質化した。得られた溶液を殺菌し、常法に
より濃縮し、乾燥して、粉乳200kgを得た。なお、
粉乳を温水に溶解して固形率15%に調整した調製乳に
はβ−Lgが約3.8g/100ml(粉乳中約25重
量%)含まれていた。
【0021】
【発明の効果】本発明は、β−ラクトグロブリンを有効
成分とする脂質代謝改善剤であって、これを含有する製
剤や食品は、高い窒素利用効率を示し、さらに血清中性
脂肪の低減、肝臓中性脂肪の低減、および体脂肪の蓄積
を抑制する脂質代謝改善効果を奏するものである。特
に、食品の形態にした場合は、痩身用のダイエット食
品、中高年向けの成人病予防食品、およびスポーツ選手
向けの筋肉増強食品のような食品となり、日常の食生活
の中で、食品として摂取できるのでその効果も顕著であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 β−ラクトグロブリンを有効成分とする
    脂質代謝改善剤。
  2. 【請求項2】 脂質代謝改善が、血清中性脂肪の低減、
    肝臓中性脂肪の低減、および体脂肪の蓄積を抑制するこ
    とからなる請求項1記載の脂質代謝改善剤。
  3. 【請求項3】 食品の形態である請求項1または2記載
    の脂質代謝改善剤。
  4. 【請求項4】 β−ラクトグロブリンを含有する蛋白
    質、脂質、糖質、ビタミン類、およびミネラル類よりな
    る請求項1〜3記載の脂質代謝改善剤。
  5. 【請求項5】 β−ラクトグロブリンを蛋白質当たり1
    5重量%以上含有してなる請求項3または4記載の脂質
    代謝改善剤。
JP7065775A 1995-03-24 1995-03-24 脂質代謝改善剤 Pending JPH08259461A (ja)

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