JPH09275878A - スピードスプレーヤ - Google Patents

スピードスプレーヤ

Info

Publication number
JPH09275878A
JPH09275878A JP9383596A JP9383596A JPH09275878A JP H09275878 A JPH09275878 A JP H09275878A JP 9383596 A JP9383596 A JP 9383596A JP 9383596 A JP9383596 A JP 9383596A JP H09275878 A JPH09275878 A JP H09275878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
brake
detecting means
turning
sprayer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9383596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2846618B2 (ja
Inventor
Hisatake Fujioka
久武 藤岡
Osamu Takizawa
修 滝沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIYOOSHIN KK
Shoshin Co Ltd
Original Assignee
SHIYOOSHIN KK
Shoshin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIYOOSHIN KK, Shoshin Co Ltd filed Critical SHIYOOSHIN KK
Priority to JP8093835A priority Critical patent/JP2846618B2/ja
Publication of JPH09275878A publication Critical patent/JPH09275878A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2846618B2 publication Critical patent/JP2846618B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Special Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2輪操舵で自動ブレーキ旋回を可能にして、
取扱いが容易でかつ安全な走行を可能にするスピードス
プレーヤを提供する。 【解決手段】 ブレーキ機構を左右のタイヤで独立に設
け、旋回時に回転内側のブレーキ機構を作動させること
によって小回り旋回を可能とした2輪操舵によるスピー
ドスプレーヤにおいて、前記左右のブレーキ機構とし
て、ブレーキ作動用のマスターシリンダ16a、16b
を左右独立に設けるとともにマスターシリンダの各々に
油圧によって駆動制御される油圧シリンダ18a、18
bを設け、スピードスプレーヤの旋回方向を検知する旋
回方向検知手段30と、車速を検知する車速検知手段3
2と、高速走行と低速走行とを識別する変速位置検知手
段34とを設け、旋回方向検知手段、車速検知手段、変
速位置検知手段からの入力信号に基づいて回転内側のブ
レーキ機構に作用するマスターシリンダに対する油圧シ
リンダを駆動する制御装置を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスピードスプレーヤ
に関し、より詳細には2輪操舵によるブレーキ旋回を可
能とするスピードスプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】スピードスプレーヤの操舵機構には2輪
操舵による方式と4輪操舵による方式がある。スピード
スプレーヤは圃場内で使用することから、取り回しが容
易にできるよう必要に応じて小回りできるようになって
いる。4輪操舵はデフ機構によって小回りさせるもので
あり、2輪操舵は左右のタイヤに作用するブレーキ機構
を各々独立に設け、小回り旋回する際には左右のブレー
キのうち内側のブレーキのみ作動させて小回りできるよ
うにしている。
【0003】この2輪操舵のスピードスプレーヤで左右
独立のブレーキ機構を設けたものでは、運転者が左右の
ブレーキを踏みかえて小回り旋回させる。すなわち、左
旋回で小回りする場合は左のブレーキを踏んで左側のタ
イヤを制動させながら旋回し、右旋回で小回りする場合
は右のブレーキを踏んで右側のタイヤを制動させながら
旋回する。なお、一般道を走行する場合は、左右のブレ
ーキが独立で作動すると危険であることから、左右のブ
レーキが同時に作用するようにブレーキペダルを連結す
る連結板を装着して運転するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような左右独立
に作動するブレーキ機構を設けた2輪操舵のスピードス
プレーヤは、小回り旋回のときにいちいちブレーキを踏
みかえなければならない点で操作が煩わしく、また、一
般道を走行する際には連結板を装着しなければならない
といった取扱い上の不便さがあった。
【0005】また、4輪操舵のスピードスプレーヤは2
輪操舵のような取り扱い上の不便さはないものの、一般
道を走行する際などに巻き込み事故が生じることがある
といった問題がある。これは通常の自動車の場合は内輪
差によって後輪が前輪が通った内側を通過するのに対
し、4輪操舵による場合は前輪と後輪が同じ位置を通過
することから、運転者の感覚のずれから生じるものであ
る。スピードスプレーヤはホイール間距離が長いため、
このような事故が起きやすい。
【0006】本発明はこのようにスピードスプレーヤを
旋回させる際の問題点を解消すべくなされたものであ
り、とくに左右のブレーキ機構を独立に設けた2輪操舵
によるスピードスプレーヤで4輪操舵による場合と同様
なハンドル操作のみで簡単に小回りすることができ、ま
た一般道などにおいては安全に取り扱うことができるス
ピードスプレーヤを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、ブレーキ機構を
左右のタイヤで独立に設け、旋回時に回転内側のブレー
キ機構を作動させることによって小回り旋回を可能とし
た2輪操舵によるスピードスプレーヤにおいて、前記左
右のブレーキ機構として、ブレーキ作動用のマスターシ
リンダを左右独立に設けるとともにマスターシリンダの
各々に油圧によって駆動制御される油圧シリンダを設
け、スピードスプレーヤの旋回方向を検知する旋回方向
検知手段と、車速を検知する車速検知手段と、高速走行
と低速走行とを識別する変速位置検知手段とを設け、前
記旋回方向検知手段及び車速検知手段及び変速位置検知
手段からの入力信号に基づき、旋回方向が一定角度以上
でかつ車速が一定速度範囲内でかつ変速位置が低速走行
である場合に、回転内側のブレーキ機構に作用するマス
ターシリンダに対する油圧シリンダを駆動する制御装置
を設けたことを特徴とする。また、前記マスターシリン
ダの各々に連繋して左右のブレーキペダルを設け、前記
制御装置により高速走行時には左右のブレーキペダルを
連結させて一体移動とし、低速走行時には左右のブレー
キペダルを分離して独立移動可能とする連結機構を設け
たことを特徴とする。また、前記旋回方向検知手段とし
てストロークセンサを用いるとハンドル操作以外のスピ
ードスプレーヤにも適用できる点で有効である。また、
前記制御装置にハンドルの切れ角が一定以上になった場
合にのみブレーキ機構が作動するよう切角設定手段を設
けたことを特徴とする。また、前記制御装置にポンピン
グ操作によってブレーキを作動させる切替弁動作時間設
定手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
つき添付図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る
スピードスプレーヤの全体構成を示すブロック図であ
る。図で10a、10bは前輪、12a、12bは後
輪、14aはブレーキ、14bはブレーキである。ブレ
ーキ14aとブレーキ14bは左右独立に設けたブレー
キ機構によって駆動制御されるもので、それぞれ左右の
マスターシリンダ16a、16bを介して連繋される。
18a、18bはマスターシリンダ16a、16bを油
圧によって駆動制御するための油圧シリンダである。2
0a、20bはマスターシリンダ16a、16bに各々
連繋して設けたブレーキペダルである。
【0009】油圧シリンダ18a、18bは油圧方向切
替弁22を介して油圧ポンプ24に連絡する。油圧方向
切替弁22は左右の油圧シリンダ18a、18bに対す
る油圧を切り替えるためのもので、スピードスプレーヤ
の旋回方向に応じて油圧を切り替えて油圧シリンダ18
a、18bを駆動する。26は左右のブレーキペダル2
0a、20bを操作する連結機構である。この連結機構
26は左右のブレーキペダル20a、20bを連結して
ともに一体に動くようにする場合と左右のブレーキペダ
ル20a、20bを分離して独立に動くようにする場合
を切り替えるために設けている。
【0010】本発明に係るスピードスプレーヤは自動ブ
レーキ旋回機構によりハンドル操作のみにより、とくに
左右のブレーキペダル20a、20bを踏みかえたりす
ることなく自動的にブレーキ旋回が行われるようにす
る。ただし、このブレーキ旋回が作動するにはハンドル
が一定の切れ角以上に操舵されること、車速が一定の速
度範囲内にあること、ブレーキ旋回が作動するよう運転
者が設定した状態にあることが条件となる。これらの条
件はスピードスプレーヤを走行させる際の安全と取扱い
を配慮して設定されている。
【0011】ハンドルが一定の切れ角以上になった際に
ブレーキ旋回が作動するようにするのは、ハンドルが大
きく切られていない状態ではブレーキ旋回させる必要が
なく、一定角以上になったところでブレーキ旋回させれ
ばよいからである。ハンドルの操舵角を検知する方法と
して本実施形態では、前輪10a、10bを操舵する油
圧シリンダ28の駆動ロッド28aの突出入量を旋回方
向検知手段としてのストロークセンサ30によって検知
する方法を採用している。
【0012】油圧シリンダ28は対向型のシリンダで駆
動ロッド28aは一方が突出すると他方が引き込まれる
関係にあることから、ストロークセンサ30によりハン
ドルの操舵量をリニアに検知することができる。このよ
うな検知方法による場合はクローラ方式によって走行す
る車輌の場合も操舵角が検知できる点で有用である。な
お、ハンドル操作によるスピードスプレーヤの場合には
ストロークセンサ30を使用するかわりに、操舵装置に
操舵角度を検知するセンサを設けて検知することも可能
である。
【0013】32はスピードスプレーヤの車速を検出す
る車速検出手段である。この車速検出手段32はスピー
ドスプレーヤの車速を検出してブレーキ旋回を行って安
全な範囲にあることを検知するためのものである。スピ
ードスプレーヤは停止時にハンドルを切った状態にある
場合があり、この状態から発進した際に一方のブレーキ
装置が制動状態にあると発進できなくなる。したがっ
て、スピードスプレーヤが停止している際には自動ブレ
ーキが作用しないようにする必要がある。このようにス
ピードスプレーヤが停止しているか、もしくは極端に低
速である場合には自動ブレーキ旋回装置が作動しないよ
うにする。また、スピードスプレーヤを走行させる際、
下り坂でニュートラルギヤにして走行する場合がある。
このような場合に片側のブレーキのみ作用すると危険で
ある。したがって、極端に速い速度の場合にも自動ブレ
ーキ旋回装置が作動しないようにする。
【0014】34は変速位置検出手段でスピードスプレ
ーヤが高速走行にあるか低速走行にあるかを検知するも
のである。高速走行とはスピードスプレーヤの通常走行
で自動ブレーキ旋回装置を作動させないで走行する状
態、低速走行とは圃場内等で小回り旋回を可能として作
業する状態で自動ブレーキ旋回装置を作動させて走行す
る状態である。この高速走行と低速走行の設定は作業者
が選択して設定する。このように変速位置検出手段34
を設けるのは、車速検出手段32で車速を検知して安全
に制御されるようになっているが、小回り旋回が必要と
なる作業状態(低速走行)が選択されたときにのみ自動
ブレーキ装置が作動するようにして、二重に安全が図ら
れるようにするためである。
【0015】なお、本実施形態ではブレーキペダル20
a、20b相互の連結あるいは解除は連結機構26を介
してなされ、この連結機構26はスピードスプレーヤに
搭載されている制御装置40によって制御される。スピ
ードスプレーヤの左右の走行輪に対する制動は制御装置
40の制御の下で自動的になされるから、この点からは
左右のブレーキペダル20a、20bを別体で設ける必
要はないのであるが、片車輪を完全に停止させて旋回す
る場合もあり得ることから実際の装置では左右のブレー
キペダル20a、20bを設け、連結機構26によって
制御するようにしている。
【0016】図2は制御装置40による制御内容を示す
システム図である。制御装置40はストロークセンサ3
0、車速検出手段32、変速位置検出手段34からの入
力信号に基づいて油圧方向切替弁22を制御し、これに
よって左右のブレーキ操作を制御する。なお、制御装置
40による制御に関しあらかじめ入力するものとして切
角設定手段42と切替弁動作設定手段44がある。切角
設定手段42はハンドルがある程度以上切られたときに
はじめてブレーキ旋回が作用するようにするための切角
を設定するためのものである。切替弁動作設定手段44
はブレーキを作用させた際に完全に走行輪をロックさせ
ないようにするための設定である。
【0017】制御装置40は車速が設定範囲内にあるか
否か、ハンドルが所定の切り角内にあるか否かを判断す
る比較処理手段46、制動動作の内容を演算する演算処
理手段48およびポンピング操作によって制動するため
の切替弁動作時間設定手段49を内蔵している。制御装
置40はこれらの各手段により、スピードスプレーヤの
車速が作業速度(低速走行)として設定した範囲外であ
る場合、もしくは変速位置検出手段34により高速走行
状態であることを検知した場合には、油圧方向切替弁2
2を作動させず、連結機構26によりブレーキペダル2
0a、20bを相互に連結した状態にする。これによ
り、左右のブレーキペダルに関係なく通常のブレーキ操
作によって走行することができる。
【0018】スピードスプレーヤの車速が作業速度(低
速走行)として設定した範囲内にある場合、もしくは変
速位置検出手段34により低速走行状態であることを検
知した場合には、ハンドル操作に連動して左右のブレー
キ機構が独立に作動する自動ブレーキ旋回による走行状
態になる。この自動ブレーキ旋回はハンドルが所定角度
以上切られると油圧方向切替弁22の作用によって油圧
シリンダ18a、18bの一方が駆動され、マスターシ
リンダ16a、16bの一方が駆動されて片側の走行輪
にブレーキが作用した状態での旋回がなされる。
【0019】こうして、ハンドル操作に連動して旋回内
側の走行輪に自動的にブレーキを作用させる自動ブレー
キ旋回を可能にする。なお、実施形態ではブレーキ旋回
の際に完全にタイヤの回転がロックされないようにして
いるが、これは円滑な走行を可能にするためである。ま
た、ブレーキ旋回の際に切替弁動作時間設定手段49に
よりポンピング操作でブレーキ力が作用するようにした
ことにより、制動によってタイヤが摩耗することを防止
することができる。
【0020】図3〜5は左右のブレーキ機構を独立ある
いは連結して作動させるためのマスターシリンダの操作
機構とブレーキペダルの連結機構の構成を示す。図3で
50は左右のマスターシリンダ16a、16bと左右の
油圧シリンダ18a、18bを支持するための取付板
で、左右一対のマスターシリンダと油圧シリンダを上下
に配置して固定している。油圧シリンダ18a、18b
の一端からは駆動用の油圧シリンダクレビス52a、5
2bが延設され、油圧シリンダクレビス52a、52b
の延設端にシリンダ羽根54a、54bの一端部が係合
する。油圧シリンダクレビス52a、52bとシリンダ
羽根54a、54bとの係合は油圧シリンダクレビス5
2a、52bに設けた長孔内で移動可能にピン係合して
なされる。
【0021】シリンダ羽根54a、54bは固定支点で
ある油圧シリンダ受けボス56に回動可能に支持されて
おり、油圧シリンダ18a、18bによって油圧シリン
ダクレビス52a、52bが突出入されることにより油
圧シリンダ受けボス56を支点として所定角度範囲で反
転回動する。シリンダ羽根54a、54bの他端部は左
右のマスターシリンダ16a、16bの駆動ロッド58
a、58bに係合し、シリンダ羽根54a、54bが油
圧シリンダ受けボス56を支点として回動することによ
り左右のマスターシリンダ16a、16bの駆動ロッド
58a、58bが押動される。
【0022】図4にこれらマスターシリンダ、油圧シリ
ンダ、シリンダ羽根、駆動ロッドを側面方向から見た構
成を示す。油圧シリンダ18bを作動させて油圧シリン
ダクレビス52bを矢印方向に突き出すと、シリンダ羽
根54bが図の時計回り方向に回動し、駆動ロッド58
bを矢印方向に押動してマスターシリンダ16bを駆動
する。すなわち、前述した油圧方向切替弁22によって
油圧シリンダ18a、18bを選択して駆動することに
より、左右のマスターシリンダ16a、16bの一方が
選択して駆動され、自動的にブレーキ旋回がなされる。
【0023】本実施形態のスピードスプレーヤは、前述
したように運転者が左右のブレーキペダル20a、20
bを踏んでブレーキ旋回させることも可能である。図3
で60はブレーキペダルの回動支点となるブレーキペダ
ル受けボスである。ブレーキペダル受けボス60には左
右のブレーキペダル20a、20bが並べて配置される
とともに、各々のブレーキペダル20a、20bに一体
にペダルアーム62a、62bが設けられる。このペダ
ルアーム62a、62bはブレーキペダル20a、20
bの押動操作によってマスターシリンダ16a、16b
の駆動ロッド58a、58bを押動させるために設けて
いる。
【0024】図4に示すようにペダルアーム62a、6
2bはブレーキペダル受けボス60を挟んでブレーキペ
ダル20a、20bとは反対側に延設し、その側面に駆
動ロッド58a、58bに固定した止めピン64を当接
させる。左右のブレーキペダル20a、20bはスプリ
ング66によりブレーキペダル受けボス60を支点とし
て時計回り方向に付勢されているから、この付勢方向と
反対方向にブレーキペダルを踏むことにより、ペダルア
ーム62a、62b、止めピン64、駆動ロッド58
a、58bを介してマスターシリンダ16a、16bが
駆動され、制動作用がなされる。
【0025】こうして、スピードスプレーヤを走行させ
ながら左右のブレーキペダル20a、20bを踏むこと
によりブレーキ旋回を行うことができる。なお、高速走
行時等で自動ブレーキ旋回をさせない場合は左右のブレ
ーキペダル20a、20bを連結して、左右のブレーキ
ペダル20a、20bが独立に操作されないようにす
る。図5はこのブレーキペダル20a、20bの連結機
構26の構成を示す。
【0026】連結機構26は駆動部にソレノイド70を
使用して、ブレーキペダル20a、20bを各々回動板
72にロックしてブレーキペダル20a、20bが単独
で回動しないようにするものである。ブレーキペダル2
0a、20bを回動板72にロックする方法は、回動板
72に設けたロック孔74にブレーキペダル20a、2
0bと一体に移動するロックピン76を嵌入する方法に
よる。図5で、78はブレーキペダル20bの側面にピ
ン80を支点として回動自在に設けたロックピン羽根で
ある。ロックピン羽根80の一端はソレノイド70のク
レビス82に係合し、他端はロックピン76に係合す
る。ロックピン76はブレーキペダル20bの側面に設
けた透孔84とソレノイド70の固定板86に設けた透
孔88に挿通され、軸線方向に直線的に移動可能であ
る。
【0027】ロックピン羽根80はピン80を支点とし
て回動自在であるから、ソレノイド70によりクレビス
82を突出入させることにより、ピン80を支点とする
リンク機構の作用によりロックピン76が進退動する。
すなわち、クレビス82が突出するとロックピン76が
回動板72方向に移動してロック孔74に嵌入し、クレ
ビス82が引き込まれるとロックピン76が回動板72
から離れる方向に移動し、ロック孔74との係合が解除
される。
【0028】図4に示すように回動板72はブレーキペ
ダル20a、20bの回動動作とともに回動し、ソレノ
イド70、固定板86等も一体に回動する。ソレノイド
70は前述した制御装置40によってその駆動が制御さ
れ、スピードスプレーヤがブレーキ旋回を行わない高速
走行の場合にはクレビス82を突出させてブレーキペダ
ル20a、20bを一体にロックし、作業走行の際には
クレビス82を引き込んで、マスターシリンダ16a、
16bが独立に操作されるようにする。このソレノイド
70による連結機構26の操作はスピードスプレーヤが
作業走行にあるか高速走行にあるか等によって自動的に
設定されるものである。
【0029】以上のように、本実施形態のスピードスプ
レーヤは、スピードスプレーヤの走行状態、作業状態に
応じてブレーキ旋回をなすか否かを自動制御して走行さ
せるようにするから、高速走行の際に誤って片側のみブ
レーキが作用するといったことを防止して、安全に走行
することが可能になる。また、2輪操舵を基本にしてい
るから4輪操舵の場合のような運転のしにくさがなくな
り、巻き込み事故などを起こさない安全で容易な走行を
可能にする。また、作業走行の際にはハンドル操作によ
って自動的にブレーキ旋回がなされるから、小回り旋回
が容易にでき、取り回ししやすく取扱いやすいスピード
スプレーヤとして提供することが可能になる。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るスピードスプレーヤは、上
述したように、低速走行での作業走行の際にはハンドル
操作にしたがってブレーキ旋回が自動的になされ、高速
走行の際にはブレーキ旋回の機能が自動的に解除されて
通常走行がなされる。このスピードスプレーヤは2輪操
舵による走行性能を維持しつつ、ブレーキ旋回によって
4輪操舵によるのと同様な小回り旋回を可能とし、きわ
めて取扱いやすく安全なスピードスプレーヤとして提供
することが可能になる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】スピードスプレーヤの全体構成を示すブロック
図である。
【図2】スピードスプレーヤの自動ブレーキ旋回装置の
システム図である。
【図3】スピードスプレーヤのマスターシリンダの操作
機構の斜視図である。
【図4】スピードスプレーヤのマスターシリンダの操作
機構およびブレーキペダルの連結機構の側面図である。
【図5】スピードスプレーヤのブレーキペダルの連結機
構の斜視図である。
【符号の説明】
10a、10b 前輪 12a、12b 後輪 14a、14b ブレーキ 16a、16b マスターシリンダ 18a、18b 油圧シリンダ 20a、20b ブレーキペダル 22 油圧方向切替弁 24 油圧ポンプ 26 連結機構 28 油圧シリンダ 28a 駆動ロッド 30 ストロークセンサ 32 車速検出手段 34 変速位置検出手段 40 制御装置 52a、52b 油圧シリンダクレビス 54a、54b シリンダ羽根 56 シリンダ受けボス 58a、58b 駆動ロッド 60 ブレーキペダル受けボス 62a、62b ペダルアーム 64 止めピン 70 ソレノイド 72 回動板 74 ロック孔 76 ロックピン 78 ロックピン羽根

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ機構を左右のタイヤで独立に設
    け、旋回時に回転内側のブレーキ機構を作動させること
    によって小回り旋回を可能とした2輪操舵によるスピー
    ドスプレーヤにおいて、 前記左右のブレーキ機構として、ブレーキ作動用のマス
    ターシリンダを左右独立に設けるとともにマスターシリ
    ンダの各々に油圧によって駆動制御される油圧シリンダ
    を設け、 スピードスプレーヤの旋回方向を検知する旋回方向検知
    手段と、車速を検知する車速検知手段と、高速走行と低
    速走行とを識別する変速位置検知手段とを設け、 前記旋回方向検知手段及び車速検知手段及び変速位置検
    知手段からの入力信号に基づき、旋回方向が一定角度以
    上でかつ車速が一定速度範囲内でかつ変速位置が低速走
    行である場合に、回転内側のブレーキ機構に作用するマ
    スターシリンダに対する油圧シリンダを駆動する制御装
    置を設けたことを特徴とするスピードスプレーヤ。
  2. 【請求項2】 前記マスターシリンダの各々に連繋して
    左右のブレーキペダルを設け、前記制御装置により高速
    走行時には左右のブレーキペダルを連結させて一体移動
    とし、低速走行時には左右のブレーキペダルを分離して
    独立移動可能とする連結機構を設けたことを特徴とする
    請求項1記載のスピードスプレーヤ。
  3. 【請求項3】 前記旋回方向検知手段がストロークセン
    サであることを特徴とする請求項1または2記載のスピ
    ードスプレーヤ。
  4. 【請求項4】 前記制御装置にハンドルの切れ角が一定
    以上になった場合にのみブレーキ機構が作動するよう切
    角設定手段を設けたことを特徴とする請求項1、2また
    は3記載のスピードスプレーヤ。
  5. 【請求項5】 前記制御装置にポンピング操作によって
    ブレーキを作動させる切替弁動作時間設定手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のスピ
    ードスプレーヤ。
JP8093835A 1996-04-16 1996-04-16 スピードスプレーヤ Expired - Fee Related JP2846618B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8093835A JP2846618B2 (ja) 1996-04-16 1996-04-16 スピードスプレーヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8093835A JP2846618B2 (ja) 1996-04-16 1996-04-16 スピードスプレーヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09275878A true JPH09275878A (ja) 1997-10-28
JP2846618B2 JP2846618B2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=14093457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8093835A Expired - Fee Related JP2846618B2 (ja) 1996-04-16 1996-04-16 スピードスプレーヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2846618B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0235881U (ja) * 1988-09-02 1990-03-08
JP3096968U (ja) * 2003-04-04 2004-01-08 西村 弘之 フック収納ハンガー

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0235881U (ja) * 1988-09-02 1990-03-08
JP3096968U (ja) * 2003-04-04 2004-01-08 西村 弘之 フック収納ハンガー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2846618B2 (ja) 1999-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2160318B1 (en) Multiple-position steering control device
US6554084B1 (en) Hydraulically driven forklift
EP1877296A2 (en) Steer control system for an industrial vehicle
EP3763584A1 (en) Autonomous driving system and autonomous deceleration control apparatus
JP7235641B2 (ja) 走行車両
JPH09275878A (ja) スピードスプレーヤ
JP7235629B2 (ja) 作業車
JP3952065B2 (ja) トラクタの前輪駆動制御装置
JP2772540B2 (ja) ホイール式ショベルの走行制御装置
JP2007030777A (ja) 作業車両の減速ペダル装置
JP4089115B2 (ja) 作業車両の操向制御装置
JPH0932595A (ja) 作業用車両
JPH04252734A (ja) 四輪駆動車輌の旋回制御装置
KR0144996B1 (ko) 자동차의 제동장치
KR20050064844A (ko) 지게차의 방향 지시등 자동 제어장치
JPS63222973A (ja) 作業車
JP2002234387A (ja) 産業用車両の尾灯制動灯制御装置
JP2022154162A (ja) 自走作業車
JPH0517336B2 (ja)
JP2000318994A (ja) 油圧駆動式フォークリフト
JPH01101254A (ja) 車輌の制動装置
JP2545554Y2 (ja) 作業車両における走行安全装置
JPS61211135A (ja) 作業車の自動デフロツク装置
JPH08188134A (ja) オートブレーキング制御装置
JPH01215678A (ja) ブレーキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees