JPH09275708A - トラクタの負荷制御装置 - Google Patents

トラクタの負荷制御装置

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JPH09275708A
JPH09275708A JP9389796A JP9389796A JPH09275708A JP H09275708 A JPH09275708 A JP H09275708A JP 9389796 A JP9389796 A JP 9389796A JP 9389796 A JP9389796 A JP 9389796A JP H09275708 A JPH09275708 A JP H09275708A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機体の後部に耕耘作業機1を昇降自在に連結
し、この耕耘部を被覆するカバー2の回動角度より実耕
深値を検出し耕深設定器3により設定された設定耕深値
に前記実耕深値を接近すべく該作業機1を昇降する耕深
制御と、作業機1の牽引負荷をエンジン4の回転数から
判別して、前記エンジン4の回転数が所定の範囲内に維
持されるよう作業機1を昇降する負荷制御とを備えたト
ラクタで耕耘作業を行う際、設定耕深値の位置まで作業
機を下降操作し、耕耘部を土壌に鋤込んで発進、若しく
は低速で走行すると牽引負荷が急激に増加し、これに応
じて急に作業機が上昇したり、エンジンストップを生じ
る不具合があった。 【解決手段】 前記耕深制御と、負荷制御とを備えたト
ラクタにおいて、機体の走行車速を検出する車速センサ
5を設け、前記エンジン4の回転数が設定された値以下
で、且つ車速が設定された車速以下の条件で作業機1が
下降操作されたときには、前記耕深設定器3の設定位置
よりやや高い位置で作業機1を保持させる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクタの負荷
制御装置の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平6−141606号公報に
示されているように、機体の後部にロータリ作業機を昇
降自在に連結し、この耕耘部を被覆するカバーの回動角
度を実耕深値として検出し予め設定された設定耕深値に
実耕深値を接近すべく該作業機を昇降する耕深制御と、
該作業機の牽引負荷によるエンジン回転数の低下を防止
すべく前記作業機を昇降する負荷制御と、を設けたトラ
クタがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
トラクタで耕耘作業を行う際、設定耕深値の位置まで作
業機を下降操作し、耕耘部を土壌に鋤込んで発進、若し
くは低速で走行すると牽引負荷が急激に増加し、これに
応じて急に作業機が上昇したり、エンジンストップを生
じる不具合があった。この発明は、作業機を昇降させる
負荷制御と耕深制御を効率良く作動させ、整地性の良い
作業を行うものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上のよう
な課題を解決するために、以下ように構成した。即ち、
機体の後部に耕耘作業機1を昇降自在に連結し、この耕
耘部を被覆するカバー2の回動角度より実耕深値を検出
し耕深設定器3により設定された設定耕深値に前記実耕
深値を接近すべく該作業機1を昇降する耕深制御と、作
業機1の牽引負荷をエンジン4の回転数から判別して、
前記エンジン4の回転数が所定の範囲内に維持されるよ
う作業機1を昇降する負荷制御と、を備えたトラクタに
おいて、機体の走行車速を検出する車速センサ5を設
け、前記エンジン4の回転数が設定された値以下で、且
つ車速が設定された車速以下の条件で作業機1が下降操
作されたときには、前記耕深設定器3の設定位置よりや
や高い位置で作業機1を保持させる制御部6を設けたこ
とを特徴とするトラクタの負荷制御装置とした。
【0005】
【発明の作用、効果】この発明は、以上のようなトラク
タの負荷制御装置としたので、トラクタが停止、または
低速走行時に、車速とエンジン回転数が検出され、車速
とエンジン回転数が共に設定された条件以下で、作業者
が耕耘作業機1を下降操作すると、耕耘設定値よりやや
高い位置、即ち耕耘負荷が少ない位置で作業機1が保持
される。これにより、耕耘負荷が急激に増加すること無
く、これに伴うエンジン回転の低下を検出し、作業機の
上昇を阻止することができ、またエンジンストップを防
止することができるものである。
【0006】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。トラク
タ10は、ボンネット11の内部に搭載されたエンジン
4からクラッチハウジング、ミッションケース、及びリ
アミッションケース等を一体的に連結した主枠12を車
体の剛体主要部とし、この主枠12の内部に変速装置
(図示せず)を設けている。また、主枠12の前部左右
に前輪17・17を設け、同じく主枠12の後部左右に
後輪18・18を設け、これらの前後輪17・17、1
8・18は、エンジン4の回転動力を前記変速装置を介
し適宜減速し伝達駆動する構成となっている。主枠12
の中央部から後部上方は、フロア19とこの後端に接続
し、且つ後輪18の前方から上方にかけて覆うフェンダ
ー20・20が設けられている。ボンネット11の背面
には、メータパネル21が設けられている。メータパネ
ル21の下方には、アクセルペダル22が設けられてい
る。また、このメータパネル21の後方には、ハンドル
23が突出しており、このハンドル23の回動操作によ
って、前記前輪17・17を操向する構成となってい
る。ハンドル23の下方には、アクセルレバー16と作
業機昇降ワンタッチレバー15が設けられている。この
作業機昇降ワンタッチレバー15の基部には作業機昇降
スイッチ24が設けられ、後述する制御部6に接続され
スイッチオンの度に作業機1が設定された高さの範囲内
を昇降する構成となっている。前記ハンドル23の後方
の前記フェンダー20・20間には操縦席27が設けら
れ、この操縦席27下方に制御部6が設けられている。
また、この操縦席27の側方には、走行用の変速レバー
や作業機昇降レバー28が突出して設けられ、このレバ
ーガイド近傍に耕深設定器3が設けられている。耕深設
定器3は、レベル1(耕深浅)からレベル8(耕深深)
までの耕深設定値がダイアル式に選択可能に構成され、
このレベルに応じて後述するリフトアーム34・34が
回動し作業機1の作業位置が決められる。また、この作
業機昇降レバー28の回動基部には、ポテンショメータ
29が設けられ、この回動角度を検出する構成となって
いる。
【0007】トラクタ10の主枠12の背面部からは、
PTO軸30が突設され、主枠12の後部上面にはシリ
ンダーケース32が設けられ、これに内蔵されたメイン
シリンダ33内に作動油を供給、或いは排出することに
よりシリンダケース32の左右両側に枢支されているリ
フトアーム34・34を上下回動させる構成となってい
る。このリフトアーム34の枢支部にはこの角度を検出
するリフトアーム角度センサ45が設けられている。前
記メインシリンダ33のピストンの伸縮は、制御部6の
切替制御バルブ44への通電により行われ、リフトアー
ム34・34を介して作業機1を昇降する構成となって
いる。
【0008】耕耘作業機1(以下、作業機1)は、前記
3点リンク機構を介して装備されトラクタ10に牽引さ
れながら対地作業をするものである。この作業機1は、
耕耘部と、この耕耘部を取り囲むカバー部等から構成さ
れている。耕耘部は、前記エンジン4の回転動力を前記
PTO軸30から取り出し、伝動軸35、及び作業機1
の伝動機構を介して回転軸37へ伝導させ、回転軸37
に取り付けられた複数の回転爪38…が駆動回転するこ
とにより圃場の土を粉砕、撹拌、耕起する構成となって
いる。また、カバー部は、耕耘部の上方を覆いながら回
転軸37の軸回りに回動するロータリーカバー39と、
このロータリーカバー39後部に回動自在に枢着された
リアカバー2等から構成されている。リアカバー2は、
一端をヒッチに取り付けられ他端がリアカバー2に取り
付けられた弾性押圧体41によって下向きに押圧されて
いる。また、ロータリカバー39の後端上面にはリアカ
バー2の回動角度を検出するリアカバー角度センサ42
が設けられ、リアカバー角度センサ42は、この検出値
を制御部6に送信している。
【0009】車速センサ5は、対地式ドップラセンサで
あり、前記主枠12の前部に設けられている。このセン
サ5は、圃場に向けて超音波を発信し、この反射波を検
出して、トラクタ10の走行速度を検出するものであ
る。尚、車速センサ5の構成として、前輪17・17、
或は後輪18・18の回転軸の回転数を検出して、間接
的に車速を算出しても良いし、圃場に転輪を押圧してこ
の回転の検出により実車速としても良い。また、後述す
るROM52に予め各変速段ごとに車速値を設定してこ
れを実車速としても良い。
【0010】前記エンジン4の回転出力軸(図示せず)
にはギアが軸着され、このギア近傍にエンジン回転セン
サ31が設けられている。以上のように構成したトラク
タの作業機1の昇降操作は、作業者自身が、意図的に作
業機昇降レバー28を操作し、この操作角度をポテンシ
ョメータ29にて検出しこの角度に応じてリフトアーム
34を回動させ、作業機1を昇降する方法と、作業機昇
降スイッチ24のオン操作により予め設定された昇降範
囲内を昇降する方法とが有る。また、旋回操作と連動さ
せる構成、例えば旋回終了時に上昇した作業機1が制御
部6からの指令で自動的に下降する形態としても良い。
【0011】負荷制御について説明すると、最初に制御
部6では作業機1が非作業位置に有るときに耕深耕深設
定値に応じたエンジン回転数の下限値と上限変化率が設
定される。制御部6では、周期的にエンジン回転数を検
出し、一定時間内の変化率を演算する構成となってい
る。そして、このエンジン回転数の下限値を下回るエン
ジン回転数が検出されると、一定時間だけ作業機上昇出
力がなされ作業機1を上昇する。また、演算した変化率
が前記設定変化率よりも大きな変化率を検出したときに
は、作業機1を一定時間だけ上昇出力がなされ作業機を
上昇操作する構成となっている。尚、この間は耕深制御
は中断される。
【0012】即ち、負荷制御により作業機1が上昇する
条件は、緩やかに牽引負荷が上昇し、エンジン回転数が
下降し下限値を下回るか、または、急激に牽引負荷が増
加しエンジン負荷が急落し、この検出したエンジン回転
数の変化率が前記設定変化率より大きくなる場合のいず
れかである。この作業機1の上昇により、実耕深値が浅
くなり作業負荷が軽減し、エンジンストップや車速低下
を抑えることができる。
【0013】耕深制御について説明すると、作業者は、
操縦席27の側方に設けられた耕深設定器3により設定
耕深値を設定する。制御部6は、前記リアカバー角度セ
ンサ42による角度を実耕深値として検出し、耕深制御
における不感帯を外れるとリフトアーム34を昇降し、
実耕深値を設定耕深値に一致するように作動させる構成
となっている。これにより、圃場の凹凸があっても常時
一定した実耕深で作業が行うことができる。
【0014】制御部6は、例えば図4のように内蔵RO
Mを有するマイクロコンピュータ51と、ROM52
と、RAM57と、タイマー時計55と、入力インター
フェース53と、出力インターフェース54とを有した
構成である。入力インターフェース53には、作業機昇
降スイッチ24、耕深設定器3、作業機昇降レバー28
のポテンショメータ29、エンジン回転センサ31、リ
アカバー角度センサ42、車速センサ5、リフトアーム
角センサ45を接続し、出力インターフェース54に
は、末端にメインシリンダ33を接続する切替制御バル
ブ44の上昇用ソレノイド44aと下降用ソレノイド4
4bを接続している。ROM52には、図5のグラフに
示される耕深設定値に応じた作業機保持高さが記憶され
ている。
【0015】前記保持位置は、設定耕深値の値が大きい
ほど、設定耕深値に応じたリフトアーム角度(L1のラ
イン)と、保持する時のリフトアーム角度(L2のライ
ン)の差が大きく設定され、また、車速が速いほど耕深
設定値に近い保持位置としている。別実施例として目標
エンジン回転数が高いときには保持位置を設定耕深値に
近く、また、エンジン回転数が低いときには保持位置を
設定耕深値に遠い構成しても良い。
【0016】この発明による制御の流れを、図1のフロ
ーチャートに則して説明すると、最初にステップ1で制
御部6は作業機1が作業位置に有るのか非作業位置にあ
るのかを、リフトアーム角度センサ45より判別する。
作業機1が非作業位置にあるときに、ステップ2にて、
耕深設定値に応じたエンジン回転数の下限値、及び設定
変化率が設定される。そしてステップ3にて、前記作業
機昇降スイッチ24、若しくは作業機昇降レバー28に
より作業者による作業機1の下降操作が待たれる。そし
てこの下降操作を検出したときには、ステップ4にて、
車速センサ5により車速を検出し、これが一定値以下で
あるかどうか判断され、ステップ5にてエンジン回転セ
ンサ31によりエンジン回転数を検出し、これが一定値
以下であるかどうか判断され、ステップ4とステップ5
をクリアしなければ、ステップ6にて、作業機下降出力
がなされ、図5のグラフに示された耕深設定値に応じた
リフトアーム角度(L1のライン)まで作業機1が下降
される。そして、ステップ7にて耕深制御、負荷制御が
開始される。また、前記ステップ4とステップ5をクリ
ア、換言すると車速が一定値以下で、且つエンジン回転
数も一定値以下になったときには、ステップ8にて作業
機1の下降出力がなされるが、ステップ9にて図5のグ
ラフに示された耕深設定値に応じた保持位置にて(L2
…のライン)にて下降が停止される。そして、ステップ
10にて、再度前記車速値とエンジン回転数が検出さ
れ、これクリアしたときに、ステップ11に進み、耕深
制御、負荷制御が開始されることとなる。そして、ステ
ップ12にて、作業者による人為的上昇操作を検出する
まで耕深制御、負荷制御が継続され、作業機1の上昇を
検出すると、ステップ13に進み作業機1を上昇させて
リターンとなる。
【0017】このように、作業開始時や旋回時であっ
て、車速、エンジン回転数共に一定値以下で下降出力が
あったときに、作業機1を設定耕深値よりやや高い位置
で保持することにより、作業機1は一旦エンジン負荷の
かからない位置で停止し、車速が上昇、若しくはエンジ
ン回転数が上昇操作されると耕深制御に切り替わり設定
耕深値に応じた作業機1の昇降が行われるので、従来作
業機1を直接設定耕深値に応じた位置へ作業機1を下降
して、急激な作業負荷がかかり負荷制御によるエンジン
停止が未然に防止される。
【0018】この発明の負荷制御と耕深制御についてタ
イムチャート図に則して詳細する。前記負荷制御による
作業機1の上昇出力後は、従来、図9のようにエンジン
回転数が元の回転数に復帰するのを待って耕深制御に切
り替わり耕深設定値に応じた下降出力を行う構成とし
た。即ち、エンジン回転数の変化率(一定時間T1内の
回転数差△E1)が設定変化率よりも大きいときには、
耕深制御を中断して負荷制御による上昇を一定時間出力
し、エンジン回転数が復帰してから耕深制御を継続す
る。また、同様にエンジン回転数が設定されたエンジン
回転数の下限値を下回れば、作業機1の上昇出力を一定
時間出力し、前記下限値を上回ると耕深制御を継続する
方法を採用していた。このため、負荷制御による作業機
上昇後は、作業機1が上昇したままで前記設定耕深値に
応じた実耕深が維持できないために、なるべく迅速に作
業機1を下降することが望まれていた。また、前記作業
機1の昇降操作と、実際のエンジン回転数の復帰の検出
の間には、機械的な応答のずれが有りこの間は、エンジ
ン負荷が軽減しているにもかかわらず、実耕深を設定耕
深に維持することができないという不具合があった。
【0019】このような不具合を解決するために、前記
制御部6は、エンジン回転数を検出した結果を連続的に
前記RAM57等の記憶装置に記憶する構成とし、前記
エンジン回転数の下限値、または不感帯変化率の条件に
より作業機1の上昇出力を行った時点でのエンジン回転
数を記憶し、更に前記作業機上昇出力後のエンジン回転
数の下降を検出し続けて、前記上昇出力を行った時点で
のエンジン回転数を基準として、この元のエンジン回転
数に復帰する前に作業機の下降出力を行う構成としてい
る。
【0020】例えば、図6のポイントAのように、設定
値hを設けて、設定変化率を超える変化率を検出して作
業機1が上昇したときには、エンジン回転数が元の回転
数に復帰する着前、即ち設定値hを引いた回転数に復帰
したときに、前記耕深制御に切り替わり、設定耕深値に
応じた作業機下降出力が行われる構成となっている。ま
た、ポイントBのようにエンジン回転数の下限値を下回
り作業機1の上昇出力が行われても、前記下限値より設
定値hを引いた回転数に復帰したときに耕深制御に切り
替わる構成となっている。
【0021】これにより、前記従来と比較して実耕深と
設定耕深値との差をなるべく迅速に一致させることがで
き、耕深変動の少ない作業を行うことが可能となった。
また、別実施例として、図7のように負荷制御による前
記上昇出力を行った時点でのエンジン回転数を基準とし
て、エンジン回転数が復帰に転じたことを検出して前記
耕深制御に切り替わり設定耕深値に応じた作業機1の下
降出力が行われる構成としても良い。これにより、前述
の図6の実施例と比較してより迅速に実耕深と設定耕深
値との差をなるべく迅速に一致させることができ、耕深
変動の少ない作業を行うことが可能となっている。
【0022】また、別実施例として、図8のように、設
定値Hを設けて、前記エンジン回転の下限値や設定変化
率の条件により作業機1の上昇出力を行った時、この上
昇出力時のエンジン回転数を基準として、エンジン回転
数が復帰に転じる前に、元の基準から更にこの設定値H
を差し引いたエンジン回転数に減少したことを検出し、
前記耕深制御に切り替わり設定耕深値に応じた作業機1
の下降出力が行われる構成としても良い。これにより、
エンジン回転数の検出と、実際にリフトアーム34を作
動させてこの結果を検出して、更に作業機1を下降する
ことに比較して、迅速に作業機1の実耕深を設定耕深値
に一致することが可能となった。
【0023】また、前記負荷制御と耕深制御により作業
機1が上昇と下降を交互に繰返すハンチング現象を防止
するために耕深制御による一定時間の下降出力は、タイ
マー時計55のカウントにより負荷制御による作業機上
昇を牽制する構成としても良い。前記耕深制御について
説明すると、従来リアカバー2の回動角度による耕深の
検出は、局部的な土塊や草の絡まりが原因で、リアカバ
ー2のバタツキにより作業機1の上昇と下降が交互に連
続して出力されハンチングを起こし、耕深が一定しない
という不具合があった。
【0024】このような不具合を解決するために、制御
部6は、前記リアカバー角度センサ42により実耕深値
を連続的に記憶し、このリアカバー2の回動角度による
作業機昇降の不感帯を外れた信号出力を検出しても、こ
の不感帯を外れた信号検出状態が一定時間以上継続する
か、若しくは不感帯を外れた信号検出状態が一定時間内
に一定回数の以上の断続がなくては作業機1の上昇、若
しくは下降出力を行わない構成としている。
【0025】また、このリアカバー2のバタツキは、ト
ラクタ1の車速に略比例して頻繁になるため、前記一定
時間の出力牽制時間は、車速に応じて変化する構成とし
ている。即ち、車速が速いほど出力牽制時間が長くな
り、車速が遅いほど出力牽制時間が短く設定される構成
となっている。また、同じくこのリアカバー2のハンチ
ングは、耕深が浅いほど頻繁して生じるために、前記一
定時間は、設定耕深値に応じて変化する構成としてい
る。即ち、耕深設定値が浅いほど出力牽制時間は長くな
り、耕深設定値が深いほど出力牽制時間を短く設定され
る構成となっている。
【0026】これにより、前記局部的な土塊や草の絡ま
りによる、リアカバー2の回動が検出されても、この作
業機1の昇降出力が牽制され従来のハンチング的な昇降
を抑え、安定した耕深が確保される。尚、特許請求の範
囲に実施例の構成に対応する符号を付すが、この符号に
よりこの発明を実施例の構成に限るものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】フローチャート図。
【図2】トラクタの全体側面図。
【図3】トラクタのハンドル近傍の上面図。
【図4】ブロック図。
【図5】耕深設定値と保持位置を示すグラフ図。
【図6】エンジン回転数の変動を示すタイムチャート図
A。
【図7】エンジン回転数の変動を示すタイムチャート図
B。
【図8】エンジン回転数の変動を示すタイムチャート図
C。
【図9】従来のエンジン回転数の変動を示すタイムチャ
ート。
【符号の説明】
1 耕耘作業機 2 カバー 3 耕深設定器 4 エンジン 5 車速センサ 6 制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体の後部に耕耘作業機1を昇降自在に
    連結し、この耕耘部を被覆するカバー2の回動角度より
    実耕深値を検出し耕深設定器3により設定された設定耕
    深値に前記実耕深値を接近すべく該作業機1を昇降する
    耕深制御と、作業機1の牽引負荷をエンジン4の回転数
    から判別して、前記エンジン4の回転数が所定の範囲内
    に維持されるよう作業機1を昇降する負荷制御と、を備
    えたトラクタにおいて、機体の走行車速を検出する車速
    センサ5を設け、前記エンジン4の回転数が設定された
    値以下で、且つ車速が設定された車速以下の条件で作業
    機1が下降操作されたときには、前記耕深設定器3の設
    定位置よりやや高い位置で作業機1を保持させる制御部
    6を設けたことを特徴とするトラクタの負荷制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007006752A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Yanmar Co Ltd 農作業機械
JP2011172523A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Iseki & Co Ltd トラクタ

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