JP2006340618A - 農作業機の耕耘制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耕耘機の耕耘作業を簡単にできるものでありながら、耕耘爪の耕耘深さを略一定に維持する耕耘深さ自動制御において、前記リヤカバーの均平性能を向上できる農作業機の耕耘制御装置を提供するものである。
【解決手段】前車輪及び後車輪にて走行自在に支持された作業車両に、耕耘機をリンク機構を介して昇降可能に装着し、前記耕耘機を昇降動する昇降制御アクチュエータと、前記耕耘機のリヤカバーの回動角度を検出するリヤカバーセンサと、前記耕耘機の耕耘深さを設定する耕耘深さ設定器と、前記昇降制御アクチュエータを作動させる耕耘制御手段とを備えてなる農作業機の耕耘制御装置において、前記リヤカバーの閉動側の回動限度を決定するリヤカバー閉動制限機構と、前記リヤカバーの閉動側の回動限度の角度を調整する閉動制限アクチュエータとを備えたものである。
【選択図】図8

Description

本発明は、トラクタ等の作業車両に牽引されたロータリ耕耘機の耕耘深さを制御するための装置に係り、より詳しくは、前記ロータリ耕耘機のリヤカバーの閉動量を自動制御する農作業機の耕耘制御装置に関するものである。
この種のロータリ耕耘機は、耕耘深さを調節するため、前記作業車両にリンク機構を介して昇降動可能に連結されている。また、前記ロータリ耕耘機における耕耘爪の回転軌跡の上側を耕耘カバーにて覆う。前記耕耘カバーの後端部にはリヤカバーを連結している。そして、特許文献1に示されているように、前記ロータリ耕耘機の対車体高さを検出するリフトアームセンサと、前記ロータリ耕耘機の対地高さを検出する耕深センサとを備え、前記リヤカバーを、上下回動可能で所定圧力にて接地して、前記耕耘爪の耕耘深さの検出手段として利用し、前記ロータリ耕耘機の耕耘深さを検出して、この検出値が目標耕耘深さと一致するように、前記耕耘爪の耕耘深さを制御していた。
また、特許文献2に示されているように、前記耕耘機を昇降制御するためのコントロールバルブのスプールに絞りを設け、耕耘深さ制御において、前記耕耘機の上昇を開始したときに、昇降制御アクチュエータに供給する作動油量を小流量にして、ゆっくり上昇させ、既耕耘地面に凹凸が形成される波打ち現象の発生を防ぐように制御することも公知である。
特開2000−41415号公報 特開2003−235307号公報
ところで、例えば耕耘地面の窪み、または前記農作業機の前後方向の傾動(ピッチング)などが原因で、前記リヤカバー(耕耘機)が地面から離れた場合、前記リヤカバーが閉動して前記耕耘機の耕耘爪に接近して、前記耕耘爪の後側がリヤカバーで閉塞され、前記リヤカバーからの土の放てき量が減少するから、既耕地面を均平にするために必要な前記リヤカバーからの土の放てき量が不足することになり、耕耘地面の窪みを埋める性能、または前記農作業機が前後方向に傾動したときの均平性能などを損なう等の問題があった。その耕耘作業において、効果的なリヤカバーの姿勢制御を実行するものが無かった。
本発明の目的は、前記耕耘機の耕耘作業を簡単にできるものでありながら、前記耕耘爪の耕耘深さを略一定に維持する耕耘深さ自動制御において、前記リヤカバーの均平性能を向上できる農作業機の耕耘制御装置を提供するものである。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明の農作業機の耕耘制御装置は、前車輪及び後車輪にて走行自在に支持された作業車両に、耕耘機をリンク機構を介して昇降可能に装着し、前記耕耘機を昇降動する昇降制御アクチュエータと、前記耕耘機のリヤカバーの回動角度を検出するリヤカバーセンサと、前記耕耘機の耕耘深さを設定する耕耘深さ設定器と、前記昇降制御アクチュエータを作動させる耕耘制御手段とを備えてなる農作業機の耕耘制御装置において、前記リヤカバーの閉動側の回動限度を決定するリヤカバー閉動制限機構と、前記リヤカバーの閉動側の回動限度の角度を調整する閉動制限アクチュエータとを備えたものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の農作業機の耕耘制御装置において、前記耕耘制御手段は、前記耕耘深さ設定器にて設定された耕耘深さ設定値に基づき、前記閉動制限アクチュエータを作動させるように制御するものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の農作業機の耕耘制御装置において、前記耕耘深さ設定値に応答した前記リヤカバーの閉動量を設定するリヤカバー閉動設定器を備え、前記耕耘制御手段は、前記耕耘深さ設定値と、前記リヤカバー閉動設定器の閉動量設定値に基づき、前記リヤカバーの閉動側の回動限度の角度を算出するように制御するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の農作業機の耕耘制御装置において、前記耕耘制御手段は、前記耕耘機が大きく地上に持上げられたときに、前記リヤカバーが全閉可能な位置に、前記閉動制限アクチュエータを作動させるように制御するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の農作業機の耕耘制御装置において、前記耕耘制御手段は、前記耕耘機が耕耘作業を開始してから一定時間が経過したときに、前記閉動制限アクチュエータを作動させるように制御するものである。
請求項1に係る発明によれば、前車輪及び後車輪にて走行自在に支持された作業車両に、耕耘機をリンク機構を介して昇降可能に装着し、前記耕耘機を昇降動する昇降制御アクチュエータと、前記耕耘機のリヤカバーの回動角度を検出するリヤカバーセンサと、前記耕耘機の耕耘深さを設定する耕耘深さ設定器と、前記昇降制御アクチュエータを作動させる耕耘制御手段とを備えてなる農作業機の耕耘制御装置において、前記リヤカバーの閉動側の回動限度を決定するリヤカバー閉動制限機構と、前記リヤカバーの閉動側の回動限度の角度を調整する閉動制限アクチュエータとを備えたものであるから、例えば耕耘作業中に、耕耘地面に窪みがあり、または前記作業車両が前下がりに傾動し、前記耕耘機が耕耘地面から離れても、前記リヤカバーの閉動側(耕耘爪に接近する方向)の回動が前記リヤカバー閉動制限機構によって制限され、前記リヤカバーが耕耘爪側の全閉位置まで閉動するのを阻止できる。前記リヤカバーから放てきされる土量が急減するのを防止できる。そのため、耕耘地面に窪みがあっても、または前記作業車両が前下がりに傾動しても、前記リヤカバーが既耕耘地面を均すのに必要な放てき土量を簡単に確保できる。前記リヤカバーからの土の放てき量が不足するのを防止でき、耕耘地面の窪みを埋める性能、または前記作業車両が前後方向に傾動したときの均平性能などを損なうことがない。
一方、耕耘地面から離れた前記耕耘機が耕耘地面に再び近づいたときには、前記リヤカバーが全閉位置から前回の耕耘深さ位置に戻るのに比べて、前記リヤカバーの復帰回動量を少なくでき、前記耕耘爪の耕耘深さ自動制御を中立(不感帯)位置にスムーズに復帰できる。前記耕耘爪が圃場を耕耘する深さを所定深さに維持する耕耘深さ自動制御の性能を向上できるものである。
請求項2に係る発明によれば、前記耕耘制御手段は、前記耕耘深さ設定器にて設定された耕耘深さ設定値に基づき、前記閉動制限アクチュエータを作動させるように制御するものであるから、例えば前記耕耘深さ設定器にて設定された前記リヤカバーの回動角度(耕耘深さ自動制御の目標値)よりも若干小さい角度を、前記リヤカバー閉動制限機構の閉動量の制御動作の基準値として設定でき、耕耘深さ自動制御に適応した前記リヤカバー閉動制限機構の閉動量の制御動作を実行できる。前記耕耘爪が圃場を耕耘する深さを略一定に維持する耕耘深さ自動制御の性能も向上できるものである。
請求項3に係る発明によれば、前記耕耘深さ設定値に応答した前記リヤカバーの閉動量を設定するリヤカバー閉動設定器を備え、前記耕耘制御手段は、前記耕耘深さ設定値と、前記リヤカバー閉動設定器の閉動量設定値に基づき、前記リヤカバーの閉動側の回動限度の角度を算出するように制御するものであるから、オペレータが前記リヤカバー閉動設定器を操作して、前記リヤカバー閉動制限機構の閉動量の制御動作の基準値を変更できる。前記リヤカバーの閉動制限位置を、耕耘作業条件、または土質などに応じて、オペレータが任意に選択できる。前記耕耘爪が圃場を耕耘する深さを略一定に維持する耕耘深さ自動制御の性能も向上できるものである。
なお、前記耕耘機を地上に持上げたときに、オペレータが前記リヤカバー閉動設定器を操作して、前記閉動制限アクチュエータを作動させ、前記リヤカバーを全開位置に移動させ、前記耕耘爪のメンテナンスまたは水洗などの作業性を向上できる。
請求項4に係る発明によれば、前記耕耘制御手段は、前記耕耘機が耕耘作業を終了して大きく地上に持上げられたときに、前記リヤカバーが全閉可能な位置に、前記閉動制限アクチュエータを作動させるように制御するものであるから、前記耕耘機を地上に持上げたときに、前記リヤカバーが自重にて全閉位置(耕耘爪に最接近する位置)に移動し、前記耕耘爪の後側を前記リヤカバーによって略全閉状態に遮閉できる。前記耕耘機を地上に持上げた状態で、オペレータが前記耕耘爪を誤って作動させても、前記耕耘爪に付着していた土が飛散するのを前記リヤカバーによって防止できる。
請求項5に係る発明によれば、前記耕耘制御手段は、前記耕耘機が耕耘作業を開始してから一定時間が経過したときに、前記閉動制限アクチュエータを作動させるように制御するものであるから、前記リヤカバーが自重にて全閉位置に移動した状態で、前記耕耘機の耕耘作業を開始でき、前記リヤカバーが地面を均すのに必要な土量を早期に確保できる。前記耕耘爪が圃場を耕耘する深さを略一定に維持する耕耘深さ自動制御の性能を向上できるものである。
以下、本発明の実施の形態を、作業車両としての農作業用トラクタに適用した場合の図面について説明する。図1はトラクタの側面図、図2は同平面図、図3は油圧式の作業機用昇降機構の側面説明図、図4は同平面説明図、図5は図2のロータリ耕耘機のV−V線矢視側断面図、図6は同背面説明図、図7はトラクタの油圧回路図、図8は制御手段の機能ブロック図、図9は耕耘深さ自動制御のフローチャートである。
図1乃至図4に示す如く、作業車両としてのトラクタ1は、走行機体2を左右一対の前車輪3と同じく左右一対の後車輪4とで支持し、前記走行機体2の前部に搭載したエンジン5にて後車輪4及び前車輪3を駆動することにより、前後進走行するように構成される。エンジン5はボンネット6にて覆われる。また、前記走行機体2の上面にはキャビン7が設置され、該キャビン7の内部には、操縦座席8と、かじ取りすることによって前車輪3を左右に動かすようにした操縦ハンドル(丸ハンドル)9とが設置される。キャビン7の外側部には、オペレータが乗降するステップ10が設けられ、該ステップ10より内側で且つキャビン7の底部より下側には、エンジン5に燃料を供給する燃料タンク11が設けられている。
また、図1乃至図4に示されるように、前記走行機体2は、前バンパ12及び前車軸ケース13を有するエンジンフレーム14と、エンジンフレーム14の後部にボルトにて着脱自在に固定する左右の機体フレーム16とにより構成される。機体フレーム16の後部には、前記エンジン5の回転を適宜変速して後車輪4及び前車輪3に伝達するためのミッションケース17が連結されている。この場合、後車輪4は、前記ミッションケース17に対して、当該ミッションケース17の外側面から外向きに突出するように装着された後車軸ケース18を介して取付けられている。
図3及び図4に示されるように、前記ミッションケース17の後部における上面には、作業機としてのロータリ耕耘機24を昇降動するための油圧式の作業機用昇降機構20が着脱可能に取付けられている。ロータリ耕耘機24は、ミッションケース17の後部に、一対の左右ロワーリンク21及びトップリンク22からなる3点リンク機構を介して連結される。左右ロワーリンク21の前端側を、ミッションケース17の後部の左右側面にロワーリンクピン25を介して回動可能に連結する。トップリンク22の前端側は、作業機用昇降機構20の後部のトップリンクヒッチ26にトップリンクピン27を介して連結する。さらに、ミッションケース17の後側面に、前記ロータリ耕耘機24にPTO駆動力を伝達するためのPTO軸23が後向きに突出するように設けられている。
図3及び図4及び図7に示されるように、油圧式の作業機用昇降機構20には、後述する単動形の昇降制御油圧シリンダ28にて回動させるための1対の左右リフトアーム29が設置されている。進行方向に向かって左側のロワーリンク21とリフトアーム29とが、左リフトロッド30を介して連結されている。進行方向に向かって右側のロワーリンク21とリフトアーム29とは、右リフトロッド31、及びそのロッド31の一部を形成する複動形の傾斜制御油圧シリンダ32、及びそのシリンダ32のピストンロッド33とを介して連結されている。
図1に示すように、ロータリ耕耘機24における下リンクフレーム34の前端と左右一対のロワーリンク21とが、下ヒッチピン35aを介して連結され、トップリンク22の各後端側と上リンクフレーム34の前端側とが、上ヒッチピン34aを介して連結されている。
図1、図2、図5及び図6に示すように、ロータリ耕耘機24は、横長筒状のメインビーム36と、メインビーム36の左右側端部にそれぞれ上端側が連結されたチェンケース37及び軸受板38と、チェンケース37及び軸受板38の下端側に左右両端部が回転自在に軸支された耕耘爪軸39と、耕耘爪軸39に放射状にて着脱可能に取付く複数の耕耘爪40と、耕耘爪40の回転軌跡の上方を覆うように配置された耕耘上面カバー41と、耕耘爪40の回転軌跡の左右側方を覆うように配置された左右耕耘サイドカバー42と、耕耘爪40の回転軌跡の後方を覆うように配置された耕耘リヤカバー43と、メインビーム36に前端側が取付けられて後方に長く伸びる耕深調節フレーム44と、上リンクフレーム34の後端側と耕深調節フレーム44の前後方向の中間部とに連結された伸縮調節可能な耕深調節軸45等からなる。
なお、下リンクフレーム35はメインビーム36に一体的に連結され(図2及び図6参照)。トップリンク22は、ターンバックル22aの回転にて伸縮させて、そのリンク22の長さを変更調節可能となるように構成されている(図3及び図4参照)。上リンクフレーム34の前後方向の中間部は、耕深調節支点軸34bを介してメインビーム36に連結されている(図1参照)。耕深調節フレーム44の前端側をメインビーム36に連結する。耕深調節ハンドル45aの回転操作にて耕深調節軸45を伸縮させたときには、ロワーリンク21及びトップリンク22にて支持されるロータリ耕耘機24が前傾姿勢または後傾姿勢に変化して、耕耘爪40による耕耘深さが変更可能に構成されている。
図1、図5及び図6に示されるように、メインビーム36の左右中央部には、PTO軸23からの駆動力を入力するためのギヤケース46が配置されている。PTO軸23と、ギヤケース46の前面側のPTO入力軸46aとを、両端に自在継手が備えられた伸縮自在な伝動軸46bを介して連結する。PTO軸23からの動力が、ギヤケース46に内蔵したベベルギヤ(図示省略)、メインビーム36に内蔵した回転軸(図示省略)、チェンケース37に内蔵したスプロケット及びチェン(図示省略)等を介して耕耘爪軸39に伝えられ、耕耘爪40を図1及び図5において反時計方向に回転させることになる。
図5及び図6に示されるように、耕耘上面カバー41の後端部には、枢着軸47を介して耕耘リヤカバー43の前端側が連結されている。走行機体1の幅方向に長い耕耘上面カバー41の上面の後部には、後傾姿勢の一対の左右ハンガーフレーム48が立設されている。耕耘リヤカバー43の上面の後端側と左右ハンガーフレーム48とは1対の左右ハンガー機構49を介して上下動可能に連結されている。各ハンガーフレーム48の上端部には、受圧軸体48aが水平軸線(中心線)回りに回動可能に配置されている。
各ハンガー機構49における細長い丸棒形のハンガーロッド50は、受圧軸体48aに水平軸線(中心線)と直交する方向に摺動可能に貫通しており、図5に示されるように、ハンガーロッド50の下端部は、支軸53を介して、耕耘リヤカバー43の後部上面のブラケット54に回動自在に連結されている。ハンガーロッド50の上端側には、下降規制ピン51が設けられ、受圧軸体48aと下降規制ピン51の間のハンガーロッド50には、ドーナツ形の下降規制板52がハンガーロッド50の軸線方向に摺動可能に被嵌されている。また、ハンガーロッド50の下部側(支軸53より上側)には、上昇規制ピン55が配置され、受圧軸体48aと上昇規制ピン55との間のハンガーロッド50には、ドーナツ形の上下座板56,57を介して、耕耘リヤカバー43に鎮圧力を付与するための鎮圧用圧縮バネ58が被嵌されている。
この構成により、ロータリ耕耘機24が地表面から離れた高さに持上げられたときには、耕耘リヤカバー43の後端側が枢着軸47回りに下方側に回動し、下降規制ピン51が下降規制板52に当接し、下降規制板52が受圧軸体49に当接し、耕耘リヤカバー43がこの後端側を最下降させた姿勢に維持されることになる。一方、ロータリ耕耘機24が耕地上面に降ろされて、耕耘爪40が着地しているときや、耕耘作業中では、耕耘リヤカバー43の後端側が、耕耘された耕土との接地圧にて枢着軸47回りに上方に回動することになる。また、耕耘リヤカバー43の後端側が枢着軸47回りに上方に回動したときには、上昇規制ピン55及び下座板57を介して鎮圧用圧縮バネ58が圧縮されて、耕耘リヤカバー43の後端側の上方への回動が鎮圧用圧縮バネ58の付勢力にて規制されることになる。そのため、耕耘爪40から耕耘リヤカバー43の後方に排出される耕土量が制限されたり、耕土表面が耕耘リヤカバー43の移動にて均平に均されることになる。
次に、図2、図5、図6を参照して、耕耘リヤカバー43の閉動側の回動限度を決定するリヤカバー閉動制限機構70と、閉動制限アクチュエータとしての閉動制限油圧シリンダ71について説明する。
図2、図5、図6に示されるように、耕耘上面カバー41の後部には、前後方向に長い形状の閉動制限アーム72の中間を、支軸73を介して回動可能に連結する。閉動制限アーム72の後端側を耕耘リヤカバー43の下方に延長させる。耕耘リヤカバー43を当接させてこの閉動方向(図5において時計方向)の回動を制限するためのストッパ74を、閉動制限アーム72の後端部に配置する。閉動制限油圧シリンダ71のピストンロッド75を、閉動制限アーム72の前端側にピン76を介して連結する。閉動制限油圧シリンダ71は、耕耘リヤカバー43の上面のブラケット77に軸78を介して回動可能に連結する。閉動制限油圧シリンダ71を作動してピストンロッド75を進出させた場合、閉動制限アーム72が支軸73回り(図5において時計方向)に回動し、ストッパ74が耕耘リヤカバー43から離れる方向に移動し、耕耘リヤカバー43の閉動方向の回動範囲を拡大することになる。一方、閉動制限油圧シリンダ71を作動してピストンロッド75を退入させた場合、閉動制限アーム72が支軸73回り(図5において反時計方向)に回動し、ストッパ74が耕耘リヤカバー43に近づく方向に移動し、耕耘リヤカバー43の閉動方向の回動角度(図5に示すθ)を縮小することになる。
図7は本実施形態のトラクタ1の油圧回路100を示し、エンジン5の回転力により作動する作業機用油圧ポンプ101を備える。作業機用油圧ポンプ101は、作業機用昇降機構20における昇降制御油圧シリンダ28に作動油を供給制御するための電磁比例弁構造の上昇制御電磁弁102及び下降制御電磁弁103と、傾斜制御油圧シリンダ32に作動油を供給制御するための傾斜制御電磁弁104と、閉動制限油圧シリンダ71に作動油を供給制御するためのカバー制御電磁弁108とに、分流弁105を介して接続している。昇降制御油圧シリンダ28の作動油の圧力を電気的信号に変換して検出するためのダイヤフラム式油圧センサ106と、昇降制御油圧シリンダ28の作動油の温度を電気的信号に変換して検出するための熱電対式油温センサ107とを備える。この油圧回路100には、図7に示すように、リリーフ弁や流量調整弁、チェック弁、オイルクーラ、オイルフィルタ等を備えている。
次に、本実施形態のロータリ耕耘機24の耕耘制御(左右方向の傾斜角度制御、耕耘爪40の耕耘深さ制御)について説明する。図8は、ロータリ耕耘機24の耕耘制御手段の機能ブロック図であり、制御プログラムを記憶したROMと各種データを記憶したRAMとを備えたマイクロコンピュータ等の耕耘制御コントローラ110は、電源印加用キースイッチ111を介してバッテリ112に接続される。キースイッチ111は、エンジン5を始動するためのスタータ113に接続される。
また、図8に示されるように、耕耘制御コントローラ110には、エンジン5の回転を制御する電子ガバナコントローラ114が接続されている。電子ガバナコントローラ114には、エンジン5の燃料を調節するガバナ115と、エンジン5の回転数を検出するエンジン回転センサ116とが接続される。ガバナ115に設けた燃料調節ラック(図示省略)が、手動操作するスロットルレバー117にて位置調節される。一方、スロットルレバー117の回動位置をスロットルポテンショメータ118にて検出し、その検出値に基づいて、エンジン5の回転数が設定されたとき、電子ガバナコントローラ114からの信号にてスロットルレバー117の設定回転数とエンジン5の回転数が一致するように、ガバナ115の燃料調節ラックが、スロットルソレノイド119を介して自動的に位置調節され、負荷変動などによってエンジン5の回転が変化するのを防ぐ、換言すると、負荷の変動に拘らずエンジン5の回転数が略一定回転を保持するように構成されている。
さらに、耕耘制御コントローラ110には、図8に示すように、入力系の各種センサ及びスイッチ類、即ち、トラクタ1の左右方向の傾斜角を検出する振子式のローリングセンサ120と、トラクタ1が左右方向に傾動開始したときの角速度を検出するガスレート式のローリングジャイロセンサ121と、トラクタ1に対するロータリ耕耘機24の相対的な左右方向の傾斜角を検出するポテンショメータ型の作業機ポジションセンサ122と、トラクタ1に対するロータリ耕耘機24の左右方向の相対傾斜角をオペレータが設定する傾斜設定ダイヤル123と、耕耘爪40の耕耘深さ変動にて変化する耕耘リヤカバー43の回動角度を検出するポテンショメータ型のリヤカバーセンサ124と、リヤカバーセンサ124の出力から限定された帯域の信号出力を取出すローパスフィルタまたはノッチフィルタ等のフィルタ125と、耕耘爪40の耕耘深さをオペレータが設定する耕深設定ダイヤル126と、前後車輪3,4の回転速度(走行速度)を検出するための車速センサ127と、油圧センサ106と、リフトアーム29の回動角度を検出するポテンショメータ型のリフト角センサ129と、耕耘リヤカバー43の閉動方向(該カバー43が耕耘爪40に接近する方向)の回動角度(例えば耕深設定ダイヤル126の耕耘深さ目標値よりも約5度小さい角度)をオペレータが設定するカバー閉動設定ダイヤル130とが接続されている。
耕耘制御コントローラ110には、図8に示すように、出力系の各種電磁弁、即ち、上昇制御電磁弁102と、下降制御電磁弁103と、傾斜制御電磁弁104と、カバー制御電磁弁108とが接続されている。そして、上昇制御電磁弁102または下降制御電磁弁103のいずれかを切換えて、昇降制御油圧シリンダ28を作動させ、耕耘爪40の耕耘深さが耕深設定ダイヤル126の耕耘深さ設定値になるように、耕耘爪40の耕耘深さを自動的に制御するための耕耘深さ自動制御が実行されることになる。一方、ローリングジャイロセンサ121の検出結果と、ローリングセンサ120の検出結果に基づき、傾斜制御電磁弁104を切換えて、ロータリ耕耘機24の左右方向の傾斜角を自動的に制御する傾斜角自動制御が実行されることになる。また、耕深設定ダイヤル126値とカバー閉動設定ダイヤル130値とに基づき、カバー制御電磁弁108を切換えて、ストッパ74を移動させてリヤカバー43の閉動側下限位置を調整するリヤカバー閉動量制御が実行されることになる。
本実施形態では、図1及び図2及び図8に示されるように、運転部(キャビン)7内の操縦座席8の前方の床板59から突出する操縦コラム60上に丸ハンドル型の操縦ハンドル9が配置され、操縦コラム60より右方にスロットルレバー117と左右ブレーキペダル61とが配置されている。また、操縦コラム60より左方にクラッチペダル62が配置されている。操縦座席8の右側コラム上には、作業機昇降レバー63と、PTO変速レバー64と、傾斜設定ダイヤル123と、耕深設定ダイヤル126と、カバー閉動設定ダイヤル130とが配置されている。操縦座席8の左側コラム上には走行変速レバー65が配置されている。操縦座席8の左側コラムの前にはデフロックペダル66が配置されている。操縦座席8の後方側で、作業機用昇降機構20の上面側には、ローリングセンサ120と、ローリングジャイロセンサ121とが配置されている。また、図2及び図5に示されるように、耕耘上面カバー41の後部の上面には、リヤカバーセンサ124が配置されている。耕耘リヤカバー43と、リヤカバーセンサ124とを、センサアーム67及びセンサリンク68等を介して連結する。
次に、耕耘深さ自動制御のフローチャート(図9)を参照しながら、ロータリ耕耘機24の耕耘制御態様を説明する。
ロータリ耕耘機24を、ロワーリンク21及びトップリンク22を介してトラクタ1の後側に昇降可能に連結し、トラクタ1のエンジン5が始動され、自動制御作動(図示しない自動制御スイッチのON操作)中は、耕深設定ダイヤル126値と、カバー閉動設定ダイヤル130値と、リヤカバーセンサ124値と、リフト角センサ129値とを読み込む(S1)。
現在の耕耘爪40の耕耘深さを、リヤカバーセンサ124値と、耕深設定ダイヤル126値とから演算する(S2)。また、耕耘リヤカバー43の閉動量、即ち、耕耘リヤカバー43の閉動制限角度(ストッパ74位置)は、耕深設定ダイヤル126値と、カバー閉動設定ダイヤル130値とから演算する(S3)。耕耘リヤカバー43の閉動制限角度を、耕耘深さ目標値のリヤカバー43の角度よりも小さい角度に(例えば5度小さく)する。そして、耕耘爪40の耕耘深さが、耕深設定ダイヤル126の耕耘深さ設定値と一致するか否かを判断する(S4)。
上述のステップ2にて演算された耕耘爪40の耕耘深さが、耕深設定ダイヤル126の耕耘深さ設定値と一致していないときには(S4;no)、耕耘深さ制御を実行する(S5)。上昇制御電磁弁102、または下降制御電磁弁103のいずれかを、耕耘爪40の耕耘深さを修正する方向に作動させ、昇降制御油圧シリンダ28を上昇動作または下降動作させ、耕耘爪40の耕耘深さを修正する。
一方、上述のステップ2にて演算された耕耘爪40の耕耘深さが、耕深設定ダイヤル126の耕耘深さ設定値と一致した場合(S4;yes)、上昇制御電磁弁102及び下降制御電磁弁103を中立位置に維持して(S6)、昇降制御油圧シリンダ28を停止させる。
次に、耕耘機24の下降がリフト角センサ129によって検出されて一定時間が経過したとき、即ち、耕耘作業が開始されてから一定時間が経過した場合(S7;yes)、耕耘リヤカバー43の閉動を制限するリヤカバー閉動量制御が実行される(S8)。即ち、カバー制御電磁弁1108を、ストッパ74の位置を移動する方向に作動させ、閉動制限油圧シリンダ71を動作させ、耕耘リヤカバー43の閉動を制限する位置(耕耘深さ目標値の角度よりも約5度小さい角度)にストッパ74を移動する。
したがって、耕耘作業中に、耕耘地面に窪みがあり、またはトラクタ1が前下がりに傾動し、耕耘機24が耕耘地面から離れても、耕耘リヤカバー43の閉動側の回動がリヤカバー閉動制限機構70のストッパ74によって制限され、リヤカバー43が全閉位置まで閉動して耕耘爪40に接近するのを阻止する。このように、耕耘爪40の後側がリヤカバー43によって閉塞されるのを制限し、リヤカバー43から放てきされる土量が急減するのを防止する。そのため、耕耘地面に窪みがあっても、またはトラクタ1が前下がりに傾動しても、リヤカバー43が既耕耘地面を均すのに必要な放てき土量を簡単に確保できる。リヤカバー43からの土の放てき量が不足するのを防止でき、耕耘地面の窪みを埋める性能、またはトラクタ1が前後方向に傾動(ピッチング)したときの均平性能などを損なうことがない。
一方、耕耘地面から離れた耕耘機24が耕耘地面に再び近づいたときには、リヤカバー43が全閉位置から前回の耕耘深さ位置に戻るのに比べて、リヤカバー43の復帰回動量を少なくでき、耕耘爪40の耕耘深さ自動制御を中立(不感帯)位置にスムーズに復帰できる。耕耘爪40が圃場を耕耘する深さを所定深さに維持する耕耘深さ自動制御の性能を向上できることになる。
他方、耕耘作業が開始されてから一定時間が経過していない場合(S7;no)、耕耘リヤカバー43の閉動を制限するリヤカバー閉動量制御が実行されない。したがって、リヤカバー43が自重にて全閉位置に移動した状態で、耕耘機24の耕耘作業を開始でき、リヤカバー43が地面を均すのに必要な土量を早期に確保できる。耕耘爪40が圃場を耕耘する深さを略一定に維持する耕耘深さ自動制御の性能を向上できることになる。
さらに、耕耘機24を一定高さ以上(最上昇位置またはその近傍)に上昇させた場合(S9;yes)、耕耘リヤカバー43の閉動側(耕耘爪40に接近する方向)の回動を制限するためのストッパ74を耕耘爪40側の最退入位置に移動させ、耕耘リヤカバー43が耕耘爪40に最も接近して、耕耘爪40の後側が略完全に閉塞される全閉位置に耕耘リヤカバー43を移動させるリヤカバー規制解除制御が実行される(S10)。したがって、耕耘機24を地上に持上げたときに、リヤカバー43がストッパ74にて制限されずにその自重にて全閉位置(耕耘爪40に最接近する位置)に移動し、耕耘爪40の後側をリヤカバー43によって全閉状態に遮閉できる。耕耘機24を地上に持上げた状態で、オペレータが耕耘爪40を誤って作動させても、耕耘爪40に付着していた土が飛散するのを防止できることになる。
上記の記載並びに図8などから明らかなように、前車輪3及び後車輪4にて走行自在に支持された作業車両としてのトラクタ1に、耕耘機24をリンク機構としてのロワーリンク21及びトップリンク22を介して昇降可能に装着し、前記耕耘機24を昇降動する昇降制御アクチュエータとしての昇降制御油圧シリンダ28と、前記耕耘機24のリヤカバー43の回動角度を検出するリヤカバーセンサ124と、前記耕耘機24の耕耘深さを設定する耕耘深さ設定器としての耕深設定ダイヤル126と、前記昇降制御アクチュエータ28を作動させる耕耘制御手段としての耕耘制御コントローラ110とを備えてなる農作業機の耕耘制御装置において、前記リヤカバー43の閉動側(耕耘爪40に接近する方向)の回動限度を決定するリヤカバー閉動制限機構70と、前記リヤカバー43の閉動側の回動限度の角度を調整する閉動制限アクチュエータとしての閉動制限油圧シリンダ71とを備えたものであるから、例えば耕耘作業中に、耕耘地面に窪みがあり、または前記作業車両1が前下がりに傾動し、前記耕耘機24が耕耘地面から離れても、前記リヤカバー43の閉動側の回動が前記リヤカバー閉動制限機構70によって制限され、前記リヤカバー43が全閉位置まで閉動するのを阻止できる。前記リヤカバー43から放てきされる土量が急減するのを防止できる。そのため、耕耘地面に窪みがあっても、または前記作業車両1が前下がりに傾動しても、前記リヤカバー43が既耕耘地面を均すのに必要な放てき土量を簡単に確保できる。前記リヤカバー43からの土の放てき量が不足するのを防止でき、耕耘地面の窪みを埋める性能、または前記作業車両1が前後方向に傾動したときの均平性能などを損なうことがない。
一方、耕耘地面から離れた前記耕耘機24が耕耘地面に再び近づいたときには、前記リヤカバー43が全閉位置から前回の耕耘深さ位置に戻るのに比べて、前記リヤカバー43の復帰回動量を少なくでき、前記耕耘爪40の耕耘深さ自動制御を中立(不感帯)位置にスムーズに復帰できる。前記耕耘爪40が圃場を耕耘する深さを所定深さに維持する耕耘深さ自動制御の性能を向上できるものである。
上記の記載並びに図8などから明らかなように、前記耕耘制御手段110は、前記耕耘深さ設定器126にて設定された耕耘深さ設定値に基づき、前記閉動制限アクチュエータ71を作動させるように制御するものであるから、例えば前記耕耘深さ設定器126にて設定された前記リヤカバー43の回動角度(耕耘深さ自動制御の目標値)よりも若干小さい角度を、前記リヤカバー閉動制限機構70の閉動量の制御動作の基準値として設定でき、耕耘深さ自動制御に適応した前記リヤカバー閉動制限機構70の閉動量の制御動作を実行できる。前記耕耘爪40が圃場を耕耘する深さを略一定に維持する耕耘深さ自動制御の性能も向上できるものである。
上記の記載並びに図8などから明らかなように、前記耕耘深さ設定値に応答した前記リヤカバー43の閉動量を設定するリヤカバー閉動設定器としてのカバー閉動設定ダイヤル130を備え、前記耕耘制御手段110は、前記耕耘深さ設定値と、前記リヤカバー閉動設定器130の閉動量設定値に基づき、前記リヤカバー43の閉動側の回動限度の角度を算出するように制御するものであるから、オペレータが前記リヤカバー閉動設定器130を操作して、前記リヤカバー閉動制限機構70の閉動量の制御動作の基準値を変更できる。前記リヤカバー43の閉動制限位置を、耕耘作業条件、または土質などに応じて、オペレータが任意に選択できる。前記耕耘爪40が圃場を耕耘する深さを略一定に維持する耕耘深さ自動制御の性能も向上できるものである。
なお、前記耕耘機24を地上に持上げたときに、オペレータが前記リヤカバー閉動設定器130を操作して、前記閉動制限アクチュエータ71を作動させ、前記リヤカバー43を全開位置に移動させ、前記耕耘爪40のメンテナンスまたは水洗などの作業性を向上できる。
上記の記載並びに図8などから明らかなように、前記耕耘制御手段110は、前記耕耘機24が耕耘作業を終了して大きく地上に持上げられたときに、前記リヤカバー43が全閉可能(耕耘爪40に最接近可能)なように、前記閉動制限アクチュエータ71を作動させるように制御するものであるから、前記耕耘機24を地上に持上げたときに、前記リヤカバー43が自重にて全閉位置(耕耘爪40に最接近した位置)に移動し、前記耕耘爪40の後側を前記リヤカバー43によって全閉状態に遮閉できる。前記耕耘機24を地上に持上げた状態で、オペレータが前記耕耘爪40を誤って作動させても、前記耕耘爪40に付着していた土が飛散するのを全閉位置の前記リヤカバー43によって防止できる。
上記の記載並びに図8などから明らかなように、前記耕耘制御手段110は、前記耕耘機24が耕耘作業を開始してから一定時間が経過したときに、前記閉動制限アクチュエータ71を作動させるように制御するものであるから、前記リヤカバー43が自重にて全閉位置に移動した状態で、前記耕耘機24の耕耘作業を開始でき、前記リヤカバー43が地面を均すのに必要な土量を早期に確保できる。前記耕耘爪40が圃場を耕耘する深さを略一定に維持する耕耘深さ自動制御の性能を向上できるものである。
トラクタの側面図である。 同平面図である。 油圧式の作業機用昇降機構の側面説明図である。 同平面説明図である。 図2のロータリ耕耘機のV−V線矢視側断面図である。 同背面説明図である。 トラクタの油圧回路図である。 制御手段の機能ブロック図である。 耕耘深さ自動制御のフローチャートである。
符号の説明
1トラクタ(作業車両)
3前車輪
4後車輪
21ロワーリンク(リンク機構)
22トップリンク(リンク機構)
24ロータリ耕耘機
28昇降制御油圧シリンダ(昇降制御アクチュエータ)
40耕耘爪
43リヤカバー
70リヤカバー閉動制限機構
71閉動制限油圧シリンダ(閉動制限アクチュエータ)
110耕耘制御コントローラ(耕耘制御手段)
124リヤカバーセンサ
126耕深設定ダイヤル(耕耘深さ設定器)
130カバー閉動設定ダイヤル(リヤカバー閉動設定器)

Claims (5)

  1. 前車輪及び後車輪にて走行自在に支持された作業車両に、耕耘機をリンク機構を介して昇降可能に装着し、
    前記耕耘機を昇降動する昇降制御アクチュエータと、前記耕耘機のリヤカバーの回動角度を検出するリヤカバーセンサと、前記耕耘機の耕耘深さを設定する耕耘深さ設定器と、前記昇降制御アクチュエータを作動させる耕耘制御手段とを備えてなる農作業機の耕耘制御装置において、
    前記リヤカバーの閉動側の回動限度を決定するリヤカバー閉動制限機構と、前記リヤカバーの閉動側の回動限度の角度を調整する閉動制限アクチュエータとを備えたことを特徴とする農作業機の耕耘制御装置。
  2. 前記耕耘制御手段は、前記耕耘深さ設定器にて設定された耕耘深さ設定値に基づき、前記閉動制限アクチュエータを作動させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の農作業機の耕耘制御装置。
  3. 前記耕耘深さ設定値に応答した前記リヤカバーの閉動量を設定するリヤカバー閉動設定器を備え、
    前記耕耘制御手段は、前記耕耘深さ設定値と、前記リヤカバー閉動設定器の閉動量設定値に基づき、前記リヤカバーの閉動側の回動限度の角度を算出するように制御することを特徴とする請求項2に記載の農作業機の耕耘制御装置。
  4. 前記耕耘制御手段は、前記耕耘機が大きく地上に持上げられたときに、前記リヤカバーが全閉可能な位置に、前記閉動制限アクチュエータを作動させるように制御することを特徴とする請求項2に記載の農作業機の耕耘制御装置。
  5. 前記耕耘制御手段は、前記耕耘機が耕耘作業を開始してから一定時間が経過したときに、前記閉動制限アクチュエータを作動させるように制御することを特徴とする請求項4に記載の農作業機の耕耘制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012110271A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機

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