JPH09275637A - 燃料電池の並列運転システム - Google Patents

燃料電池の並列運転システム

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JPH09275637A
JPH09275637A JP8081732A JP8173296A JPH09275637A JP H09275637 A JPH09275637 A JP H09275637A JP 8081732 A JP8081732 A JP 8081732A JP 8173296 A JP8173296 A JP 8173296A JP H09275637 A JPH09275637 A JP H09275637A
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浩二 進藤
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聡史 山本
Nobuyasu Senbon
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量の交流電力を得るための燃料電池の並
列運転システムを提供すること。 【解決手段】 燃料電池FCに接続されたDCーACイ
ンバータと交流出力端子1〜431とが、リレースイッ
チRY2a〜dを介して線路1〜441で接続され、商
用電源入力端子1〜432がリレースイッチRY1a〜
dを介して線路1〜441の節点1〜441aに線路1
〜442で接続され、DCーACインバータ起動中は、
リレースイッチRY2a〜dがオン、リレースイッチR
Y1a〜dがオフされ、DCーACインバータ停止中
は、リレースイッチRY2a〜dがオフ、リレースイッ
チRY1a〜dがオンされる各燃料電池電源装置1〜4
00が、節点1〜441bを接続点として、専用ケーブ
ル5〜700で、デージーチェーン方式に接続されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池電源装置
を並列接続して大容量の交流電力を得るための燃料電池
の並列運転システムに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、従来から利用されているエ
ンジンによって発電機を駆動させて発電する電源装置と
比べて、発電時の騒音や大気汚染物質の排出が少ないと
いった点で優れているため、特に屋内等に設置される非
常用電源として注目されている。
【0003】非常用電源装置として使用される従来の燃
料電池電源装置を図6(a)に示す。本図に示すよう
に、従来の燃料電池電源装置10では、燃料電池11の
直流出力を交流出力に変換するDC−ACインバータ1
2の出力端子と外部負荷接続端子13とがリレースイッ
チ14を介した線路15で接続され、商用電源入力端子
16がリレースイッチ17を介した線路18で線路15
の節点15aに接続されている。そして、常時は、リレ
ースイッチ14をオフ、リレースイッチ17をオンに保
持し、商用電源を通過出力させて外部負荷を駆動し、停
電時には、自動的にリレースイッチ17をオフ、リレー
スイッチ14をオンさせ、燃料電池11を起動させて、
燃料電池11からDC−ACインバータ12を介して出
力される交流電力によって外部負荷を駆動させている。
【0004】ところで、外部負荷となる電気機器類が必
要とする電力は各機器によってさまざまであり、中には
大容量の電力を必要とするものもある。これに対応する
ため、各機器の容量に応じた燃料電池を開発し、その燃
料電池を搭載した燃料電池電源装置を提供することも考
えられるが、徒に仕様を増やすことになり、得策ではな
い。そこで、機器の容量に応じて、燃料電池電源装置を
複数台並列接続した並列運転システムとして提供するこ
とが検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6
(b)に示すように、上記した従来の燃料電池電源装置
を、並列接続ケーブル40を用いて、単純に並列接続し
て並列運転システムを構成したのでは、以下のような問
題が生じる。即ち、並列接続される全ての燃料電池電源
装置において、商用電源の極性が揃っていないと、燃料
電池電源装置間でショートを起こす。また、燃料電池電
源装置内何れかの商用電源コードが誤ってコンセントか
ら引き抜かれて、停電を検出した状態になった場合、そ
の燃料電池電源装置は、燃料電池を自動起動させ、DC
−ACインバータを介して交流電力を供給するが、その
とき、その他の電源装置から通過出力される商用AC出
力と、インバータ出力とが接続されることとなり、イン
バータが故障する。
【0006】本発明は、上記課題に鑑み、システムを構
成する各燃料電池電源装置を、その極性を考慮すること
なく、商用電源に接続することができ、かつ、システム
を構成する燃料電池電源装置の内の何れかが誤って停電
検出をしたときでも、DC−ACインバータが故障する
ことのない燃料電池の並列運転システムを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の燃料電池の並列運転システムは、燃料電池
と、マスタ・スレーブの設定が可能で、前記燃料電池の
直流出力を交流出力に変換するDCーACインバータ
と、DCーACインバータの出力端子と外部負荷が接続
される交流出力端子とを接続する第1の給電路と、外部
電源入力端子から入力される外部商用電源電圧をそのま
ま前記交流出力端子に出力する第2の給電路と、前記第
1の給電路に設けられた第1のスイッチと、前記第2の
給電路に設けられた第2のスイッチと、前記DCーAC
インバータ起動中は、第1のスイッチをオン、第2のス
イッチをオフし、前記燃料電池を電源として外部負荷に
給電し、前記DCーACインバータ停止中は、第1のス
イッチをオフ、第2のスイッチをオンし、外部商用電源
から外部負荷に給電するよう制御する制御装置とを有し
た燃料電池電源装置を複数基備え、各燃料電池電源装置
の第1の給電路中のDCーACインバータの出力端子と
第1のスイッチとの間を接続点とし、マスタ機として設
定された燃料電池電源装置を先頭としてスレーブ機とし
て設定された残りの燃料電池電源装置が、専用ケーブル
で、デージーチェーン方式に接続されてなることを特徴
としている。
【0008】また、燃料電池電源装置は、さらに、外部
電源入力端子における電圧を検出する電圧検出手段を備
え、制御装置は、外部商用電源から外部負荷に給電中
に、前記電圧検出手段が所定値以下の電圧を検出する
と、前記燃料電池及び前記DCーACインバータを起動
させることを特徴としている。さらに、第1のスイッチ
は、ノーマリオフ型のリレースイッチで、第2のスイッ
チは、ノーマリオン型のリレースイッチで構成されてい
ることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら具体的に説明する。図1は、本発
明の一実施の形態に係る燃料電池の並列運転システムの
概略構成図である。本図に示すように、本燃料電池の並
列運転システムは、4台の燃料電池電源装置100〜4
00で構成され、燃料電池電源装置100を先頭に、残
りの燃料電池電源装置200〜400が、専用ケーブル
500〜700で、いわゆるデージーチェーン方式に接
続されている。
【0010】4台の燃料電池電源装置は、全て同様なの
で、燃料電池電源装置100を代表として、以下に、そ
の説明を行う。110は、燃料電池ユニットであり、燃
料電池、蓄電池及び制御装置(いずれも図示せず)で構
成されている。燃料電池は、水素ボンベから供給される
水素ガスと空気供給ファンによって供給される空気(酸
素)とで電気化学的な反応により発電を行う。蓄電池
は、電源装置の起動時に前記制御装置や後述するDCー
ACインバータ120の制御電源として使用される。制
御装置については、後で詳述する。
【0011】120は、前記燃料電池から出力される直
流電力を交流電力に変換するDCーACインバータであ
り、DCーACインバータ120と交流出力端子131
とがノーマリオフ型のリレースイッチRY2aを介して
線路141で接続されている。また、DCーACインバ
ータ120は、マスタ・スレーブの選択が可能なタイプ
のインバータであり、その選択は、図示しないマスタ・
スレーブ選択スイッチによって行う。マスタ選択された
DCーACインバータ(以下、マスタ機とも言う)は、
入力された直流電力を自ら独立して、所定の電圧、周波
数の交流電力に変換して出力する。スレーブ選択された
DCーACインバータ(以下、スレーブ機とも言う)
は、マスタ機からの制御信号に従って、入力された直流
電力をマスタ機の交流出力と電圧、位相の揃った交流電
力に変換して出力する。なお、スレーブ機は、マスタ機
から制御信号が入力されないと、交流電力を出力しな
い。また、マスタ、スレーブのどちらが選択されている
かは、信号線161を介して、燃料電池ユニット110
の制御装置に送信される。本実施の形態では、燃料電池
電源装置100のDCーACインバータ120をマスタ
機とし、残りの燃料電池電源装置200〜400のDC
ーACインバータ220〜420をスレーブ機ととし
て、図中の二点鎖線で示す制御信号線で各インバータを
接続している。この制御信号線を通じてマスタ機から送
信される制御信号にしたがって、各スレーブ機は、マス
タ機の交流出力と電圧、位相の揃った交流電力を出力す
る。
【0012】132は、電源コード(図示せず)が接続
されている商用電源入力端子であり、商用電源入力端子
132は、ノーマリオン型のリレースイッチRY1を介
して線路141の節点141aに線路142で接続され
る。節点141aは、線路141中のリレースイッチR
Y2aと交流出力端子131との間に位置する点であ
る。
【0013】150は、商用電源入力端子132におけ
る電圧を監視するための電圧計であり、線路142の商
用電源入力端子132とリレースイッチRY1aとの間
に設けられており、前記制御装置に接続されている。電
圧計150は、商用電源入力端子132を通じて商用電
源が入力されているときの、商用電源の停電監視に専ら
使用される。
【0014】133、134は、専用ケーブルの接続端
子である。接続端子133は、ノーマリオフ型のリレー
スイッチRY3aを介して線路141の節点141bに
線路143で接続される。節点141bは、線路141
中のリレースイッチRY2aとDCーACインバータ1
20との間に位置する点である。接続端子134は、線
路143の節点143aに線路144で接続される。節
点143aは線路143中のリレースイッチRY3aと
節点141bとの間に位置する点である。
【0015】燃料電池ユニット110の制御装置は、燃
料電池への水素と空気の給止、燃料電池の出力電圧・出
力電流の監視による燃料電池の定常運転可能状態か否か
の判断、燃料電池の定常運転可能状態中のDCーACイ
ンバータ120の起動、燃料電池の定常運転不可状態中
のDCーACインバータ120の停止、リレースイッチ
RY1a〜3aの開閉制御を行う装置である。また、制
御装置は、手動モード・自動モード選択スイッチを有し
ており、手動モードが選択されているときは、燃料電池
の起動スイッチがオンされると、燃料電池への水素と空
気の供給を開始し、燃料電池の起動スイッチがオフされ
ると、燃料電池への水素と空気の供給を停止する。一
方、自動モードが選択されているときは、電圧計150
が所定の電圧を検出しているときは、燃料電池への水素
と空気の供給を行わず(停止し)、電圧計150が電圧
を検出していないときは、燃料電池への水素と空気の供
給を行う(開始する)。リレースイッチRY1a〜3a
の開閉制御の開閉制御は、図2に示すリレースイッチの
オン・オフ条件に従い行う。即ち、本図に示すように、
DCーACインバータ120起動中は、リレースイッチ
RY1aをオフ、RY2aをオンに保持し、RY3a
は、マスタ選択されていればオフに、スレーブ選択され
ていればオンに保持する。一方、DCーACインバータ
120停止中は、リレースイッチRY1aをオンに、R
Y2a、RY3aをオフに保持する。なお、DCーAC
インバータ120が起動されるのは、制御装置の手動モ
ード・自動モード選択スイッチが手動モードに選択され
ているときは、燃料電池が手動起動され、定常運転可能
状態になったとき、自動モードが選択されているとき
は、電圧計150によって商用電源入力端子132にお
ける無電圧が検出され、燃料電池が起動され、定常運転
可能状態になったときである。一方、DCーACインバ
ータ120が停止されるのは、制御装置の手動モード・
自動モード選択スイッチが手動モードに選択されている
ときは、燃料電池が手動停止されたとき、自動モードが
選択されているときは、電圧計150によって商用電源
入力端子132における電圧が検出されときである。
【0016】上記のように構成された本燃料電池の並列
運転システムの動作について、リレースイッチRY1〜
3の開閉動作を中心に説明する。図1は、本燃料電池の
並列運転システムの並列運転停止時の状態、例えば、手
動モードが選択されているときであれば、どの燃料電池
電源装置の燃料電池も手動起動されておらず、また、自
動モードが選択されているときであれば、どの燃料電池
電源装置の電圧計も商用電源入力端子における無電圧を
検出していない状態を示す図である。
【0017】本図に示すように、各燃料電池電源装置の
制御装置は、図2のリレースイッチのオン・オフ条件に
従い、RY1をオンに、RY2、RY3をオフに保持す
る。したがって、燃料電池電源装置100は、線路14
2と線路141の節点141a−交流出力端子131間
を介して、燃料電池電源装置200は、線路242と線
路241の節点241a−交流出力端子231間を介し
て、燃料電池電源装置300は、線路342と線路34
1の節点341a−交流出力端子331間を介して、燃
料電池電源装置400は、線路442と線路441の節
点441a−交流出力端子431間を介して、それぞれ
商用電源を通過出力することになる。このとき、各燃料
電池電源装置の商用電源入力端子132、232、33
2、432から専用ケーブルに至る線路は、リレースイ
ッチRY2a〜dにより切断されるので、各燃料電池電
源装置間の並列接続は解消されることとなり、各燃料電
池電源装置で入力される商用電源の極性が全ての燃料電
池電源装置で揃っていない場合であっても、そのことで
問題が生じることはない。
【0018】次に、図1の状態から、全ての燃料電池電
源装置のDCーACインバータが起動された状態を図3
に示す。各燃料電池電源装置の制御装置は、図2のリレ
ースイッチのオン・オフ条件に従い、RY1をオフにR
Y2をオンに保持し、DCーACインバータがマスタ選
択されている燃料電池電源装置100のリレースイッチ
RY3aはオフに、DCーACインバータがスレーブ選
択されている燃料電池電源装置200、300、400
のリレースイッチRY3b〜dはオンに保持する。
【0019】したがって、各DCーACインバータの出
力は、各燃料電池電源装置の線路141、143、14
4、線路241、243、244、線路341、34
3、344、線路441、443、444及び専用ケー
ブル500〜700を介して並列に接続されることとな
り、いずれの交流出力端子からであっても大容量の交流
電力を得ることが可能となる。このとき、リレースイッ
チRY1a〜dはオフされているので、商用電源の出力
とDCーACインバータの出力とが接続されることはな
い。
【0020】次に、図1の状態から本システムを構成す
る燃料電池電源装置の内の1台の電源コードが誤って抜
かれた後の状態を図4に示す。ここでは、燃料電池電源
装置200の電源コードが抜かれたものとする。電源コ
ードが抜かれると、既述したように、燃料電池電源装置
200の電圧計250からの無電圧検出信号によって、
制御装置は、燃料電池を起動させ、燃料電池が定常運転
可能な状態になるとDCーACインバータ220を起動
し、リレースイッチRY1bをオフし、続いて、リレー
スイッチRY2bをオンし、リレースイッチRY3bを
オンする。したがって、燃料電池電源装置200のイン
バータ出力端は、線路241、線路243及び専用ケー
ブル500を介して燃料電池電源装置100の接続端子
134と、線路241、線路243、線路244及び専
用ケーブル600を介して燃料電池電源装置300の接
続端子333とそれぞれ接続されることになる。
【0021】一方、燃料電池電源装置100と燃料電池
電源装置300とは、継続して商用電源を通過出力して
いるが、燃料電池電源装置100の商用電源入力端子1
32から専用ケーブル500の接続端子134に至る線
路はリレースイッチRY2aで断たれており、燃料電池
電源装置300の商用電源入力端子332から専用ケー
ブル600の接続端子333に至る線路はリレースイッ
チRY2cで断たれているので、両商用電源の出力はD
CーACインバータ220に接続されない。したがっ
て、商用電源の出力がDCーACインバータに接続され
ることによって、DCーACインバータが故障するとい
った問題は生じない。
【0022】つづいて、本システムにおいて、燃料電池
電源装置100以外の燃料電池電源装置のDCーACイ
ンバータが誤ってマスタ選択された場合について説明す
る。ここでは、燃料電池電源装置200、400のDC
ーACインバータ220、420がマスタ選択されたも
のとする。この状態で、商用電源を通過出力中に、例え
ば商用電源の停電によって、全ての燃料電池電源装置の
DCーACインバータが起動されたとする。すると、図
2のリレースイッチのオン・オフ条件に従い、DCーA
Cインバータがマスタ選択されている燃料電池電源装置
100、200、400の制御装置は、リレースイッチ
RY1をオフに、リレースイッチRY2をオンに、リレ
ースイッチRY3をオフに保持し、スレーブ選択されて
いる燃料電池電源装置300の制御装置は、リレースイ
ッチRY1をオフに、リレースイッチRY2、RY3を
オンに保持する。このときの状態を図5に示す。
【0023】本図に示すように、燃料電池電源装置10
0と誤ってマスタ選択された燃料電池電源システム20
0との並列接続は、リレースイッチRY3bによって解
消されるため、マスタ機同士の出力が重なるといった事
が起こらない。したがって、マスタ機同士の出力が重な
るとインバータが故障することがあるが、そういった問
題は生じない。
【0024】また、誤ってマスタ選択された燃料電池電
源システム400は、リレースイッチRY3dによっ
て、燃料電池電源システム300と燃料電池電源システ
ム200との並列接続を解消するので、燃料電池電源シ
ステム400のマスタ機と燃料電池電源システム200
のマスタ機の出力が重なるといったことが回避され、上
記のような問題が生じない。
【0025】なお、本実施の形態では、燃料電池電源装
置4台で並列運転システムを構成したが、燃料電池電源
装置の台数はこれに限られないのは言うまでもない。
【0026】
【発明の効果】以上、本発明に係る燃料電池の並列運転
システムによれば、DCーACインバータ起動中は、D
CーACインバータの出力端子と外部負荷が接続される
交流出力端子とを接続する第1の給電路に設けられた第
1のスイッチをオンし、外部電源入力端子から入力され
る外部商用電源電圧をそのまま前記交流出力端子に出力
する第2の給電路に設けられた第2のスイッチがオフ
し、燃料電池を電源として外部負荷に給電し、前記DC
ーACインバータ停止中は、前記第1のスイッチをオフ
し、前記第2のスイッチのオンして、外部商用電源から
外部負荷に給電する複数の燃料電池電源装置が、各燃料
電池電源装置の第1の給電路中のDCーACインバータ
の出力端子と第1のスイッチとの間を接続点として、デ
ージーチェーン方式に接続されているので、外部商用電
源から外部負荷に給電するときは、外部電源入力端子か
ら接続点に至る線路は、第1のスイッチにより断たれる
ことになり、並列接続が解消されることとなる。したが
って、各燃料電池電源装置間で入力される商用電源の極
性が全ての燃料電池電源装置で揃っていない場合でも、
燃料電池電源装置間で短絡を生じることがない。
【0027】また、複数の燃料電池電源装置の内、一部
の燃料電池電源装置のDCーACインバータが起動さ
れ、残りの燃料電池電源装置が外部商用電源から外部負
荷に給電している場合であっても、残りの燃料電池電源
装置において外部電源入力端子から接続点に至る線路
は、第1のスイッチにより断たれることとなる関係上、
外部商用電源出力が、前記一部の燃料電池電源装置のD
CーACインバータに接続されることがないため、DC
ーACインバータが故障することがない。
【0028】さらに、外部商用電源から外部負荷に給電
中に、外部電源入力端子における電圧が所定値以下にな
ると、燃料電池及びDCーACインバータが起動される
ので、第1のスイッチがオン、第2のスイッチがオフさ
れることとなり、燃料電池を電源とした、外部負荷への
給電に切り換わる。したがって、例えば、外部商用電源
が停電したような場合であっても、自動的に燃料電池か
らの給電に切り換わり、引き続き、外部負荷を駆動させ
ることができる。
【0029】また、第1のスイッチは、ノーマリオフ型
のリレースイッチで、第2のスイッチは、ノーマリオン
型のリレースイッチで構成されているので、制御装置が
作動していなくても、即ち、燃料電池電源装置が起動さ
れていなくても、外部商用電源を通過出力できる。ま
た、制御装置が作動中であっても、外部商用電源を通過
出力しているときには、スイッチ保持のための電力を要
しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る燃料電池の並列運
転システムの概略構成を示す図である。
【図2】上記実施の形態における、リレースイッチRY
1〜3のオン・オフ条件を示す図である。
【図3】上記実施の形態における、燃料電池の並列運転
時の状態を示す図である。
【図4】上記実施の形態において、並列運転停止時に、
1台の燃料電池電源装置の電源コードが誤って抜かれた
後の状態を示す図である。
【図5】上記実施の形態において、マスタ・スレーブが
誤って選択された状態で、全ての燃料電池電源装置のD
CーACインバータが起動されたときの状態を示す図で
ある。
【図6】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
100、200、300、400 燃料電池電源装置 110、210、310、410 燃料電池ユニット 120、220、320、420 DCーACインバー
タ RY1a、RY1b、RY1c、RY1d リレースイ
ッチ RY2a、RY2b、RY2c、RY2d リレースイ
ッチ RY3a、RY3b、RY3c、RY3d リレースイ
ッチ 500、600、700 専用ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000128094 株式会社エヌエフ回路設計ブロック 横浜市港北区綱島東6丁目3番20号 (72)発明者 石沢 真樹 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 青木 忠一 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 河野 勝 東京都港区六本木一丁目4番33号 株式会 社エヌ・ティ・ティファシリティーズ内 (72)発明者 進藤 浩二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 山本 聡史 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 千本 信安 横浜市港北区網島東6丁目3番20号 株式 会社エヌエフ回路設計ブロック内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池と、 マスタ・スレーブの設定が可能で、前記燃料電池の直流
    出力を交流出力に変換するDCーACインバータと、 DCーACインバータの出力端子と外部負荷が接続され
    る交流出力端子とを接続する第1の給電路と、 外部電源入力端子から入力される外部商用電源電圧をそ
    のまま前記交流出力端子に出力する第2の給電路と、 前記第1の給電路に設けられた第1のスイッチと、 前記第2の給電路に設けられた第2のスイッチと、 前記DCーACインバータ起動中は、第1のスイッチを
    オン、第2のスイッチをオフし、前記燃料電池を電源と
    して外部負荷に給電し、前記DCーACインバータ停止
    中は、第1のスイッチをオフ、第2のスイッチをオン
    し、外部商用電源から外部負荷に給電するよう制御する
    制御装置と、を有した燃料電池電源装置を複数基備え、 各燃料電池電源装置の第1の給電路中のDCーACイン
    バータの出力端子と第1のスイッチとの間を接続点と
    し、マスタ機として設定された燃料電池電源装置を先頭
    としてスレーブ機として設定された残りの燃料電池電源
    装置が、専用ケーブルで、デージーチェーン方式に接続
    されてなることを特徴とする燃料電池の並列運転システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記燃料電池電源装置は、さらに、外部
    電源入力端子における電圧を検出する電圧検出手段を備
    え、 前記制御装置は、外部商用電源から外部負荷に給電中
    に、前記電圧検出手段が所定値以下の電圧を検出する
    と、前記燃料電池及び前記DCーACインバータを起動
    させることを特徴とする請求項1記載の燃料電池の並列
    運転システム。
  3. 【請求項3】 前記第1のスイッチは、ノーマリオフ型
    のリレースイッチで、前記第2のスイッチは、ノーマリ
    オン型のリレースイッチで構成されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の燃料電池の並列運転システ
    ム。
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