JPH09275348A - データ復号装置 - Google Patents

データ復号装置

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JPH09275348A
JPH09275348A JP13926496A JP13926496A JPH09275348A JP H09275348 A JPH09275348 A JP H09275348A JP 13926496 A JP13926496 A JP 13926496A JP 13926496 A JP13926496 A JP 13926496A JP H09275348 A JPH09275348 A JP H09275348A
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Toshiyuki Nakagawa
俊之 中川
Hiroyuki Ino
浩幸 井野
Shunji Yoshimura
俊司 吉村
Shinichi Kai
慎一 甲斐
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体から読み出した信号を2値化して得
たチャネルビットデータ中に、同一シンボルの最小連続
長,最大連続長の条件を満足しない箇所がある場合は、
チャネルビットデータに補正を施すことで、ビットエラ
ーレートを改善し、また、スキューマージンを確保す
る。 【解決手段】 チャネルビットの2値レベル判定時のR
F信号7aのレベルをRF信号レベル記憶部20に一時
記憶する。チャネルビットデータ列中の同一シンボルの
最小連続長,最大連続長の条件を満足しない箇所を、
(d’−1)検出部16,(k’+1)検出部17で検
出する。RF信号レベル記憶部20に記憶されている2
値レベル判定時のRF信号のレベルに基づいて補正ビッ
ト位置指定信号を出力する補正ビット位置検出部18,
19と、補正ビット位置指定信号18a,18b,19
a,19bに基づいて指定されたビットの位置の論理レ
ベルを反転させるビットデータ反転補正部15とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RLL(Run
Length Limited)符号を用いて情報を記
録した記録媒体から読み出した再生RF信号を、少なく
とも1つのコンパレートレベルに基づいて復号して、チ
ャネルビットデータを出力するデータ復号装置に係り、
特にチャネルビットデータ中に同一シンボルの最小連続
長,最大連続長の条件を満足しない箇所がある場合は、
レベル判定を行なった際の再生RF信号レベルに基づい
てビットエラーである確率の高いビットを選定し、選定
したビットを補正して、同一シンボルの最小連続長,最
大連続長の条件を満足するチャネルビットデータを出力
するようにしたデータ復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】データを伝送したり、また、例えば磁気
ディスクや光ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体に
データを記録する際に、伝送や記録に適するようにデー
タの変調が行なわれる。このような変調の一つとしてブ
ロック符号が知られている。このブロック符号は、デー
タ列をm×iビットからなる単位(以下データ語とい
う)にブロック化し、このデータ語を適当な符号則に従
ってn×iビットからなる符号語に変換するものであ
る。そしてi=1のときには固定長符号となり、またi
が複数個選べるとき、すなわちiが2以上で最大のiで
あるimax=rで変換したときには可変長符号とな
る。このブロック符号化された符号は可変長符号(d,
k;m,n;r)と表す。ここでiは拘束長という。r
は最大拘束長である。また、d及びkは符号系列内の連
続する”1”の間に入る”0”の最小連続個数及び”
0”の最大連続個数である。
【0003】具体例としてコンパクトディスク(CD)
システムでの変調方式を説明する。コンパクトディスク
システムでは、EFM(Eight to Fourt
een Modulation)が用いられている。8
ビットのデータ語を14ビットの符号語(チャネルビッ
ト)へパターン変換した後に、EFM変調後の直流成分
を低減させるための3ビットのマージンビットを付加
し、ディスク上にNRZIで記録されている。論理レベ
ル”0”の最小連続個数は2、論理レベル”0”の最大
連続個数は10の条件を満足するように、8ビットから
14ビットへの変換、ならびに、マージンビットが付加
がなされる。したがって、この変調方式のパラメータ
は、(2,10;8,17;1)である。チャネルビッ
ト列(記録波形列)のビット間隔をTとすると、最小反
転間隔Tminは、3(=2+1)Tである。また、最
大反転間隔Tmaxは、11(=10+1)Tである。
さらに、検出窓幅Twは、(m/n)×Tで表わされ、
その値は0.47(=8/17)Tである。
【0004】また、NRZI変調後の同一シンボルの最
小連続長d’はd’=d+1=2+1=3であり、同一
シンボルの最大連続長k’はk’=k+1=10+1=
11である。
【0005】上記コンパクトディスクシステムにおい
て、光ディスク上にピットを線速方向に縮小すれば記録
密度を高くすることができる。この場合、最小反転間隔
Tminに対応した最小ピット長が短くなる。この最小
ピットがレーザービームのスポットサイズよりも小さく
なりすぎると、ピットの検出が困難になり、エラー発生
の原因となる。
【0006】さらに、ディスクの再生において、ディス
クの再生面に対してスキューが加わるとエラーレートが
悪化する。ディスクのスキューは、ディスクと光軸の傾
きが進行方向に垂直な面をタンジェンシャル(tang
ential)方向と、水平な面をラジアル(radi
al)方向に分けられる。このうちタンジェンシャル方
向については、比較的早めにエラーレートが悪化する。
これらはシステムの設計に当り、マージンの減少とな
る。
【0007】また、同一シンボルの連続の長さの誤りの
分布を、スキューのそれぞれの方向に対して調べたとこ
ろ、タンジェンシャル方向のスキューに対するエラー
は、同一シンボルの連続長が短い場合に主に発生してい
る。すなわち、Tmin(d’)の長さをTmin−1
(d’−1)の長さに復号したために、エラーレートが
悪化したことがわかった。上記のEFM変調方式におい
ては、タンジェンシャル方向にスキューが発生した場合
は、記録波形列のビット間隔をTとすると、最小反転間
隔Tminである3Tが2Tと復号されることによるエ
ラーの発生が多いことがわかった。
【0008】また、このようなエラーは、ラジアル方向
のスキュー、焦点ずれ等の摂動によってもある程度起こ
ることがわかった。さらに、スキューや焦点ずれなどの
摂動がはなはだしく大きい場合には、最小反転間隔Tm
inである3Tが1Tと復号されることによるエラーも
発生することがわかった。
【0009】一方、光ディスクにおいては、その製造に
おいてディスクのアシンメトリのマージンがある程度許
されており、センターレベルに対して再生波形が上下非
対象になる場合も考慮する必要がある。
【0010】従来、エラーレートの悪化に対する信号処
理による補正の方法としては、ビタビ復号法があった。
ビタビ復号法は、符号誤りを小さくして幾何学的距離の
最も短い道を探索する最尤復号法の一つで、可能性のな
い道を捨てることにより、確からしい値の探索を簡略化
して復号する方法である。さらに、ビタビ復号法は、そ
の内部に最小反転間隔Tminを補償するアルゴリズム
を付加することができる。
【0011】しかし、ビタビ復号法は、その回路が複雑
でハードウエアの規模が大きくなるという欠点を有して
いる。また、ビタビ復号法は、アシンメトリを取り除く
必要があり、光ディスクのようなアシンメトリの許容さ
れる系では、アシンメトリに対する最適化が必要とな
り、回路がさらに複雑になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、例えば
光ディスク等の記録媒体においては、スキューマージン
の確保が困難である場合が発生し得る。特に、タンジェ
ンシャル方向に対してスキューマージンは、少なくな
る。
【0013】また、例えば高密度化された光ディスク等
の記録媒体においては、最小反転間隔Tminの安定し
た再生が困難になってくるため、エラーレートが低下す
る。
【0014】本発明はこのような課題を解決するためな
されたもので、記録媒体から読み出した信号を2値化し
て得たチャネルビットデータ中に、同一シンボルの最小
連続長,最大連続長の条件を満足しない箇所がある場合
は、チャネルビットデータに補正を施して、同一シンボ
ルの最小連続長,最大連続長の条件を満足するチャネル
ビットデータを出力することで、ビットエラーレートを
改善し、また、スキューマージンを確保できるようにし
たデータ復号装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、符号系列内の
連続する”1”の間に入る”0”の最小連続長がdであ
る記録符号からNRZI変調した後の、同一シンボルの
最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録された
記録媒体のデータ再生装置におけるデータ復号装置であ
って、同一シンボルの連続長が(d’−1)であるチャ
ネルビットデータを検出する(d’−1)検出部と、上
記(d’−1)検出部により検出された同一シンボルの
連続長が(d’−1)であるチャネルビットデータの補
正位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する補
正ビット位置検出部と、上記(d’−1)検出部により
検出された同一シンボルの連続長が(d’−1)である
チャネルビットデータを同一シンボルの連続長がd’と
なるように上記補正ビット位置検出部による補正ビット
位置指定信号に基づいて補正処理を行なうデータ補正部
とを備えることを特徴とする。
【0016】本発明に係るデータ復号装置では、例えば
記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つ
のコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータ
を出力する。
【0017】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(d’−1)
≧1のときに、(d’−1)区間の直前のビットデータ
と(d’−1)区間の直後のビットデータとの大小関係
に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補正ビッ
ト位置指定信号を出力する。
【0018】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(d’−1)
≧1のときに、(d’−1)区間の直前のビットデータ
のレベル判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレ
ベルとの差と、(d’−1)区間の直後のビットデータ
のレベル判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレ
ベルとの差の小さい側を補正ビット位置として指定する
補正ビット位置指定信号を出力する。
【0019】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(d’−1)
≧1のときに、(d’−1)区間の直前のビットデータ
のレベル判定時の再生RF信号レベルと(d’−1)区
間の直後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号
レベルとの大小関係に基づいて選択した補正ビット位置
を指定する補正ビット位置指定信号を出力する。
【0020】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(d’−1)
≧2のときに、(d’−1)区間内の先頭のビットデー
タと、(d’−1)区間内の最後のビットデータとの大
小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補
正ビット位置指定信号を出力する。
【0021】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(d’−1)
≧2のときに、(d’−1)区間内の先頭のビットデー
タのレベル判定時の再生RF信号レベルとコンパレート
レベルとの差と、(d’−1)区間内の最後のビットデ
ータのレベル判定時の再生RF信号レベルとコンパレー
トレベルとの差の大きい側を補正ビット位置として指定
する補正ビット位置指定信号を出力する。
【0022】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(d’−1)
≧2のときに、(d’−1)区間内の先頭のビットデー
タのレベル判定時の再生RF信号レベルと(d’−1)
区間内の最後のビットデータのレベル判定時の再生RF
信号レベルとの大小関係に基づいて選択した補正ビット
位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する。
【0023】さらに、本発明に係るデータ復号装置にお
いて、上記データ補正部は、例えば上記補正ビット位置
検出部による補正ビット位置指定信号で指定されたビッ
ト位置のデータの論理レベルを反転させることにより補
正処理を行なう。
【0024】また、本発明は、符号系列内の連続する”
1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号
からNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長
がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体の
データ再生装置におけるデータ復号装置であって、逆N
RZI変調した後の、”0”の連続長が(d−1)であ
るチャネルビットデータを検出する(d−1)検出部
と、上記(d−1)検出部により検出された”0”の連
続長が(d−1)であるチャネルビットデータの補正位
置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する補正ビ
ット位置検出部と、上記(d−1)検出部により検出さ
れた”0”の連続長が(d−1)であるチャネルビット
データを”0”の連続長がdとなるように上記補正ビッ
ト位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて
補正処理を行なうデータ補正部とを備えることを特徴と
する。
【0025】本発明に係るデータ復号装置では、例えば
記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つ
のコンパレートレベルで復号して、符号系列内の連続す
る”1”の間に入る”0”の最小連続長がdであるチャ
ネルビットデータを出力する。
【0026】本発明に係るデータ復号装置において、上
記補正ビット位置検出部は、例えば(d−1)≧0のと
きに、(d−1)区間の直前のビットデータと(d−
1)区間の直後のビットデータとの大小関係に基づいて
選択した補正ビット位置を指定する補正ビット位置指定
信号を出力する。
【0027】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(d−1)≧
0のときに、(d−1)区間の直前のビットデータのレ
ベル判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレベル
との差と、(d−1)区間の直後のビットデータのレベ
ル判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレベルと
の差の小さい側を補正ビット位置として指定する補正ビ
ット位置指定信号を出力する。
【0028】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(d−1)≧
0のときに、(d−1)区間の直前のビットデータのレ
ベル判定時の再生RF信号レベルと(d−1)区間の直
後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベル
との大小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指定
する補正ビット位置指定信号を出力する。
【0029】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(d−1)≧
2のときに、(d−1)区間内の先頭のビットデータ
と、(d−1)区間内の最後のビットデータとの大小関
係に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補正ビ
ット位置指定信号を出力する。
【0030】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(d−1)≧
2のときに、(d−1)区間内の先頭のビットデータの
レベル判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレベ
ルとの差と、(d−1)区間内の最後のビットデータの
レベル判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレベ
ルとの差の小さい側を補正ビット位置として指定する補
正ビット位置指定信号を出力する。
【0031】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(d−1)≧
2のときに、(d−1)区間内の先頭のビットデータの
レベル判定時の再生RF信号レベルと(d−1)区間内
の最後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レ
ベルとの大小関係に基づいて選択した補正ビット位置を
指定する補正ビット位置指定信号を出力する。
【0032】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記データ補正部は、例えば上記補正ビット位置検
出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定さ
れたビット位置のデータの論理レベルを反転させ、さら
に、指定されたビット位置の(d−1)区間の外側のビ
ット位置のデータの論理レベルを反転させることにより
補正処理を行なう。
【0033】さらに、本発明に係るデータ復号装置にお
いて、上記データ補正部は、例えば上記補正ビット位置
検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定
されたビット位置の”1”のデータを(d−1)区間の
外側のデータにシフトさせることにより補正処理を行な
う。
【0034】また、本発明は、符号系列内の連続する”
1”の間に入る”0”の最大連続長がkである記録符号
からNRZI変調した後の、同一シンボルの最大連続長
がk’=k+1である記録符号が記録された記録媒体の
データ再生装置におけるデータ復号装置であって、同一
シンボルの連続長が(k’+1)であるチャネルビット
データを検出する(k’+1)検出部と、上記(k’+
1)検出部により検出された同一シンボルの連続長が
(k’+1)であるチャネルビットデータの補正位置を
指定する補正ビット位置指定信号を出力する補正ビット
位置検出部と、上記(k’+1)検出部により検出され
た同一シンボルの連続長が(k’+1)であるチャネル
ビットデータを同一シンボルの連続長がk’となるよう
に上記補正ビット位置検出部による補正ビット位置指定
信号に基づいて補正処理を行なうデータ補正部とを備え
ることを特徴とする。
【0035】本発明に係るデータ復号装置では、例えば
記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つ
のコンパレートレベルで復号してチャネルビットデータ
を出力する。
【0036】本発明に係るデータ復号装置において、上
記補正ビット位置検出部は、例えば(k’+1)区間の
直前のビットデータと(k’+1)区間の直後のビット
データとの大小関係に基づいて選択した補正ビット位置
を指定する補正ビット位置指定信号を出力する。
【0037】本発明に係るデータ復号装置において、上
記補正ビット位置検出部は、例えば(k’+1)区間の
直前のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベ
ルとコンパレートレベルとの差と、(k’+1)区間の
直後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベ
ルとコンパレートレベルとの差の大きい側を補正ビット
位置として指定する補正ビット位置指定信号を出力す
る。
【0038】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(k’+1)
区間の直前のビットデータのレベル判定時の再生RF信
号レベルと(k’+1)区間の直後のビットデータのレ
ベル判定時の再生RF信号レベルとの大小関係に基づい
て選択した補正ビット位置を指定する補正ビット位置指
定信号を出力する。
【0039】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(k’+1)
区間内の先頭のビットデータと(k’+1)区間内の最
後のビットデータとの大小関係に基づいて選択した補正
ビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力す
る。
【0040】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(k’+1)
区間内の先頭のビットデータのレベル判定時の再生RF
信号レベルとコンパレートレベルとの差と、(k’+
1)区間内の最後のビットデータのレベル判定時の再生
RF信号レベルとコンパレートレベルとの差の小さい側
を補正ビット位置として指定する補正ビット位置指定信
号を出力する。
【0041】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(k’+1)
区間内の先頭のビットデータのレベル判定時の再生RF
信号レベルと(k’+1)区間内の最後のビットデータ
のレベル判定時の再生RF信号レベルとの大小関係に基
づいて選択した補正ビット位置を指定する補正ビット位
置指定信号を出力する。
【0042】さらに、本発明に係るデータ復号装置にお
いて、上記データ補正部は、上記補正ビット位置検出部
による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定された
ビット位置のデータの論理レベルを反転させることによ
り補正処理を行なう。
【0043】また、本発明は、符号系列内の連続する”
1”の間に入る”0”の最大連続長がkである記録符号
からNRZI変調した後の、同一シンボルの最大連続長
がk’=k+1である記録符号が記録された記録媒体の
データ再生装置におけるデータ復号装置であって、逆N
RZI変調した後の、”0”の連続長が(k+1)であ
るチャネルビットデータを検出する(k+1)検出部
と、上記(k+1)検出部により検出された”0”の連
続長が(k+1)であるチャネルビットデータの補正位
置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する補正ビ
ット位置検出部と、上記(k+1)検出部により検出さ
れた”0”の連続長が(k+1)であるチャネルビット
データを”0”の連続長がkとなるように上記補正ビッ
ト位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて
補正処理を行なうデータ補正部とを備えることを特徴と
する。
【0044】本発明に係るデータ復号装置では、例えば
記録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つ
のコンパレートレベルで復号して、符号系列内の連続す
る”1”の間に入る”0”の最大連続長がkであるチャ
ネルビットデータを出力する。
【0045】本発明に係るデータ復号装置において、上
記補正ビット位置検出部は、例えば(k+1)区間の直
前のビットデータと(k+1)区間の直後のビットデー
タとの大小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指
定する補正ビット位置指定信号を出力する。
【0046】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(k+1)区
間の直前のビットデータのレベル判定時の再生RF信号
レベルとコンパレートレベルとの差と、(k+1)区間
の直後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レ
ベルとコンパレートレベルとの差の大きい側を補正ビッ
ト位置として指定する補正ビット位置指定信号を出力す
る。
【0047】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(k+1)区
間の直前のビットデータのレベル判定時の再生RF信号
レベルと(k+1)区間の直後のビットデータのレベル
判定時の再生RF信号レベルとの大小関係に基づいて選
択した補正ビット位置を指定する補正ビット位置指定信
号を出力する。
【0048】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(k+1)≧
2のときに、(k+1)区間内の先頭のビットデータ
と、(k+1)区間内の最後のビットデータとの大小関
係に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補正ビ
ット位置指定信号を出力する。
【0049】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(k+1)≧
2のときに、(k+1)区間内の先頭のビットデータの
レベル判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレベ
ルとの差と、(k+1)区間内の最後のビットデータの
レベル判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレベ
ルとの差の小さい側を補正ビット位置として指定する補
正ビット位置指定信号を出力する。
【0050】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記補正ビット位置検出部は、例えば(k+1)≧
2のときに、(k+1)区間内の先頭のビットデータの
レベル判定時の再生RF信号レベルと(k+1)区間内
の最後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レ
ベルとの大小関係に基づいて選択した補正ビット位置を
指定する補正ビット位置指定信号を出力する。
【0051】また、本発明に係るデータ復号装置におい
て、上記データ補正部は、例えば上記補正ビット位置検
出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定さ
れたビット位置のデータの論理レベルを反転させ、さら
に、指定されたビット位置の(k+1)区間の外側のビ
ット位置のデータの論理レベルを反転させることにより
補正処理を行なう。
【0052】さらに、本発明に係るデータ復号装置にお
いて、上記データ補正部は、例えば上記補正ビット位置
検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定
されたビット位置の”1”のデータを(k+1)区間の
外側のデータにシフトさせることにより補正処理を行な
う。
【0053】また、本発明は、符号系列内の連続する”
1“の間に入る”0“の最小連続長がdである記録符号
のうちd≧2を満たすものからNRZI変調した後の、
同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符
号が記録された記録媒体のデータ再生装置におけるデー
タ復号装置であって、同一シンボルの連続長が(d’−
2)であるチャネルビットデータを検出する(d’−
2)検出部と、上記(d’−2)検出部により検出され
た同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネル
ビットデータの補正位置を指定する補正ビット位置指定
信号を出力する補正ビット位置検出部と、上記(d’−
2)検出部により検出された同一シンボルの連続長が
(d’−2)であるチャネルビットデータを同一シンボ
ルの連続長がd’となるように上記補正ビット位置検出
部による補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を
行なうデータ補正部とを備えることを特徴とする。
【0054】また、本発明は、符号系列内の連続する”
1“の間に入る”0“の最小連続長がdである記録符号
のうちd≧2を満たすものからNRZI変調した後の、
同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符
号が記録された記録媒体のデータ再生装置におけるデー
タ復号装置であって、逆NRZI変調した後の、”0
“の連続長が(d−2)であるチャネルビットデータを
検出する(d−2)検出部と、上記(d−2)検出部に
より検出された”0“の連続長が(d−2)であるチャ
ネルビットデータの補正位置を指定する補正ビット位置
指定信号を出力する補正ビット位置検出部と、上記(d
−2)検出部により検出された”0“の連続長が(d−
2)であるチャネルビットデータを”0“の連続長がd
となるように上記補正ビット位置検出部による補正ビッ
ト位置指定信号に基づいて補正処理を行なうデータ補正
部とを備えることを特徴とする。
【0055】また、本発明は、符号系列内の連続する”
1”の間に入る”0”の最大連続長がkである記録符号
からNRZI変調した後の、同一シンボルの最大連続長
がk’=k+1である記録符号が記録された記録媒体の
データ再生装置におけるデータ復号装置であって、同一
シンボルの連続長が(k’+2)であるチャネルビット
データを検出する(k’+2)検出部と、上記(k’+
2)検出部により検出された同一シンボルの連続長が
(k’+2)であるチャネルビットデータの補正位置を
指定する補正ビット位置指定信号を出力する補正ビット
位置検出部と、上記(k’+2)検出部により検出され
た同一シンボルの連続長が(k’+2)であるチャネル
ビットデータを同一シンボルの連続長がk’となるよう
に上記補正ビット位置検出部による補正ビット位置指定
信号に基づいて補正処理を行なうデータ補正部とを備え
ることを特徴とする。
【0056】また、本発明は、符号系列内の連続する”
1”の間に入る”0”の最大連続長がkである記録符号
からNRZI変調した後の、同一シンボルの最大連続長
がk’=k+1である記録符号が記録された記録媒体の
データ再生装置におけるデータ復号装置であって、逆N
RZI変調した後の、”0”の連続長が(k+2)であ
るチャネルビットデータを検出する(k+2)検出部
と、上記(k+2)検出部により検出された”0”の連
続長が(k+2)であるチャネルビットデータの補正位
置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する補正ビ
ット位置検出部と、上記(k+2)検出部により検出さ
れた”0”の連続長が(k+2)であるチャネルビット
データを”0”の連続長がkとなるように上記補正ビッ
ト位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて
補正処理を行なうデータ補正部とを備えることを特徴と
する。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面に基づいて説明する。なお、記録媒体として
光ディスクを用い、記録符号としては、同一シンボルの
最小連続長(連続個数)dが2で、かつ同一シンボルの
最大連続長(連続個数)kが10である2値レベルの
(d,k)記録符号を用い、この2値レベルの(d,
k)記録符号がNRZI変調によって記録された光ディ
スクから、NRZI変調されたチャネルビットデータ列
を再生する装置を代表例として、発明の実施の形態を説
明する。ここで、(d,k)記録符号は、エッジを表す
符号となり、NRZI変調後のチャンネルビット列は、
ピットの形に相当するレベルを表す符号になる。また、
NRZI変調後の同一シンボルの最小連続長d’はd’
=d+1=2+1=3であり、同一シンボルの最大連続
長k’はk’=k+1=10+1=11である。
【0058】図1は本発明に係るデータ復号装置のブロ
ック構成図である。このデータ復号装置1は、大きく分
けて入力信号処理部2とデータ復号処理部3とからな
る。
【0059】入力信号処理部2は、光ディスク4を回転
駆動するためのスピンドルモータ5と、光ディスク4の
信号記録面にレーザ光を対物レンズを通して照射すると
ともに、この光ディスク4からの反射光を受光して再生
信号6aを出力する光ピックアップ6と、光ピックアッ
プ6から出力された再生信号6aを増幅する前置増幅器
7と、前置増幅器7から出力される再生RF信号7aを
コンパレートレベル9aに基づいて波形整形して2値化
したパルス信号8aを出力する波形整形器8と、波形整
形器8から出力されるパルス信号8aを積分して得た直
流電圧と基準電圧とを比較してコンパレートレベル9a
を負帰還制御するコンパレートレベル設定部9と、波形
整形器8から出力されるパルス信号8aに基づいてビッ
トクロック10aを生成して出力するPLL方式のビッ
トクロック生成部10とを備える。
【0060】データ復号処理部3は、ビットクロック1
0aに基づいて再生RF信号7aを標本化し、標本化し
た再生RF信号を量子化し、量子化して得た再生RF信
号レベルデータ11aを出力する再生RF信号用のA/
D変換器11と、ビットクロック10aに基づいてコン
パレートレベル9aを標本化し、標本化したコンパレー
トレベルを量子化し、量子化したコンパレートレベルデ
ータ12aを出力するコンパレータレベル用のA/D変
換器12と、再生RF信号レベルデータ11aとコンパ
レートレベルデータ12aとを比較して、再生RF信号
レベルがコンパレートレベル以上の場合には論理レベ
ル”1”のチャネルビットデータ(2値化信号)13a
を、再生RF信号レベルがコンパレートレベル未満の場
合には論理レベル”0”のチャネルビットデータ(2値
化信号)13aを出力するコンパレート部13と、再生
RF信号レベルデータ11aとコンパレートレベルデー
タ12aとを入力とし、再生RF信号レベルとコンパレ
ートレベルとの差の絶対値を演算して、レベル差データ
14aを出力するレベル差演算部14と、ビットデータ
反転補正部15と、(d’−1)検出部16と、(k’
+1)検出部17と、最小連続長補正ビット位置検出部
18と、最大連続長補正ビット位置検出部19と、再生
RF信号レベル記憶部20とを備える。
【0061】なお、コンパレートレベル9aを負帰還制
御しない場合、すなわち、予め設定した固定のコンパレ
ートレベルで波形整形ならびにビットデータの2値化判
定を行なう場合は、コンパレータレベル用のA/D変換
器12は不要である。この場合には、コンパレータレベ
ル用のA/D変換器12の出力12aの代わりに、予め
設定した固定コンパレータレベルに対応するコンパレー
タレベルデータを供給する構成とする。
【0062】また、データ復号処理部3は、再生RF信
号7aをA/D変換器11でA/D変換して得た再生R
F信号レベルデータ11aとコンパレートレベルデータ
12aとをコンパレート部13で比較して、2値化信号
(ビットデータ)13aを得る構成を示したが、波形整
形器8から出力されるパルス信号8aをビットクロック
生成部10で生成したビットクロック10aに基づいて
ラッチすることで2値化信号(ビットデータ)を得て、
ビットクロック10aに基づいてラッチして得た2値化
信号(ビットデータ)をビットデータ反転補正部15へ
供給する構成としてもよい。
【0063】さらに、レベル差演算部14は、再生RF
信号レベルとコンパレートレベルとの差の絶対値を演算
してレベル差データ14aを出力し、再生RF信号レベ
ル記憶部20は、レベル差演算部14から出力されるレ
ベル差データ14aを記憶する構成を示したが、再生R
F信号レベル記憶部20内に、再生RF信号レベルデー
タ11aとコンパレートレベルデータ12aとを時系列
との対応を付けて記録しておき、補正ビット位置検出に
際して、再生RF信号レベルデータ11aとコンパレー
トレベルデータ12aとの差の絶対値を求めるようにし
てもよい。なお、コンパレートレベルが固定されている
場合は、コンパレートレベルデータ12aを記録する必
要はない。
【0064】図2はビットデータ反転補正部15、
(d’−1)検出部16、ならびに(k’+1)検出部
17の回路構成図である。ビットデータ反転補正部15
は、D型フリップフロップF1〜F14を14段縦続接
続して構成したシフトレジスタと、第1段,第2段,第
4段および第13段のD型フリップフロップD1,D
2,D4,D13に一時記憶されるビットデータを反転
させるための2入力アンドゲートG1〜G8を備える。
【0065】各D型フリップフロップF1〜F14のク
ロック入力端子Cには、ビットクロック10aが供給さ
れる。第1段目のD型フリップフロップF1のデータ入
力端子Dには、コンパレート部13から出力されたチャ
ネルビットデータ(2値化信号)13aが供給される。
各段のD型フリップフロップF1〜F13のデータ出力
端子Qを次段のD型フリップフロップF2〜F14のデ
ータ入力端子Dへ接続している。そして、第14段目の
D型フリップフロップF14のデータ出力端子Qから復
号したチャネルビット15aを出力する構成としてい
る。
【0066】第1段目,第2段目,第4段目および第1
3段目のD型フリップフロップD1,D2,D4,D1
3は、セット入力端子Sおよびリセット入力端子Rを備
えたセット−リセット機能付きのD型フリップフロップ
を用いている。
【0067】第1段目のD型フリップフロップF1のリ
セット入力端子Rには、第1のアンドゲートG1の出力
信号が供給される。第1段目のD型フリップフロップF
1のセット入力端子Sには、第2のアンドゲートG2の
出力信号が供給される。第1のアンドゲートG1の一方
の入力端子には、最小連続長補正ビット位置検出部18
から出力される補正ビット位置指定信号18bが供給さ
れる。第1のアンドゲートG1の他方の入力端子は、第
1段目のD型フリップフロップF1のデータ出力端子Q
に接続している。第2のアンドゲートG2の一方の入力
端子には、最小連続長補正ビット位置検出部18から出
力される補正ビット位置指定信号18bが供給される。
第2のアンドゲートG2の他方の入力端子は、第1段目
のD型フリップフロップF1の反転データ出力端子NQ
に接続している。
【0068】第1段目のD型フリップフロップF1のQ
出力が論理レベル”1”の状態で、補正ビット位置指定
信号18bが供給されると、第1のアンドゲートG1の
出力が論理レベル”1”となり、この論理レベル”1”
の出力が第1段目のD型フリップフロップF1のリセッ
ト入力端子Rに供給されるので、第1段目のD型フリッ
プフロップF1はQ出力が論理レベル”0”に反転され
る。
【0069】第1段目のD型フリップフロップF1のQ
出力が論理レベル”0”の状態で、補正ビット位置指定
信号18bが供給されると、第1のアンドゲートG2の
出力が論理レベル”1”となり、この論理レベル”1”
の出力が第1段目のD型フリップフロップF1のセット
入力端子Sに供給されるので、第1段目のD型フリップ
フロップF1はQ出力が論理レベル”1”に反転され
る。
【0070】第2段目,第4段目,第13段目のD型フ
リップフロップF2,F4,F13には、第1段目の各
アンドゲートG1,G2と同様な回路を設けている。そ
して、最小連続長補正ビット位置検出部18から補正ビ
ット位置指定信号18aが供給された場合は、アンドゲ
ートG5またはアンドゲートG6を介して第4段目のD
型フリップフロップF4のデータを反転させる構成とし
ている。同様に、最大連続長補正ビット位置検出部19
から補正ビット位置指定信号19bが供給された場合
は、アンドゲートG3またはアンドゲートG4を介して
第2段目のD型フリップフロップF2のデータを反転さ
せる構成としている。また、最大連続長補正ビット位置
検出部19から補正ビット位置指定信号19aが供給さ
れた場合は、アンドゲートG7またはアンドゲートG8
を介して第13段目のD型フリップフロップF13のデ
ータを反転させる構成としている。
【0071】(d’−1)検出部16は、2個の4入力
アンドゲートG9,G10と、各4入力アンドゲートG
9,G10のそれぞれの出力が供給される2入力オアゲ
ートG11とから構成している。一方の4入力アンドゲ
ートG9は、第1段目から第4段目のD型フリップフロ
ップF1〜F4のそれぞれのQ出力の論理レベルが、
0,1,1,0である場合、すなわち、NRZI変調さ
れたチャネルビットデータ列中において、論理レベル”
1”の連続長が2の場合に、論理レベル”1”のアンド
出力を発生する。他方の4入力アンドゲートG10は、
第1段目から第4段目のD型フリップフロップF1〜F
4のそれぞれのQ出力の論理レベルが、1,0,0,1
である場合、すなわち、NRZI変調されたチャネルビ
ットデータ列中において、論理レベル”0”の連続長が
2の場合に、論理レベル”1”のアンド出力を発生す
る。そして、この(d’−1)検出部16は、論理レベ
ル”1”の連続長が2の場合、ならびに、論理レベル”
0”の連続長が2の場合のいずれでも、2入力オアゲー
トG11を介して、最小連続長d=2に対して、(d’
−1)のビットデータ列を検出したことを示す(d’−
1)検出信号16aを発生する構成としている。
【0072】なお、上記(d’−1)検出部16は、2
個の4入力アンドゲートG9,G10を2個のエクスク
ルーシブオアゲートに換え、2入力オアゲートG11を
2入力アンドゲートに換えた構成とし、第1段目と第2
段目のD型フリップフロップF1、F2の各Q出力の排
他的論理和出力と第3段目と第4段目のD型フリップフ
ロップF3、F4の各Q出力の排他的論理和出力との論
理積出力として(d’−1)検出信号16aを得るよう
にすることもできる。
【0073】ここで、この実施形態では、NRZI変調
されたチャネルビットデータ列で最小連続長の条件を満
足しているか否かを判別するため、(d’−1)となる
箇所を論理レベル”0”または論理レベル”1”の連続
長が2であることで判定する構成を示したが、NRZI
変調されたチャネルビットデータを逆NRZI変調した
後に、同一シンボルの連続長が1であることによって
(d−1)箇所を判定するようにしてもよい。
【0074】(k’+1)検出部17は、2個の14入
力アンドゲートG12,G13と、各14入力アンドゲ
ートG12,G13のそれぞれの出力が供給される2入
力オアゲートG14とから構成している。一方の14入
力アンドゲートG12は、第1段目と第14段目のD型
フリップフロップF1,F14のQ出力が共に論理レベ
ル0で、第2段目〜第13段目までのD型フリップフロ
ップF2〜F13のQ出力が共に論理レベル1である場
合、すなわち、NRZI変調されたチャネルビットデー
タ列中において、論理レベル”1”の連続長が12の場
合に、論理レベル”1”のアンド出力を発生する。他方
の14入力アンドゲートG13は、第1段目と第14段
目のD型フリップフロップF1,F14のQ出力が共に
論理レベル1で、第2段目〜第13段目までのD型フリ
ップフロップF2〜F13のQ出力が共に論理レベル0
である場合、すなわち、NRZI変調されたチャネルビ
ットデータ列中において、論理レベル”0”の連続長が
12の場合に、論理レベル”1”のアンド出力を発生す
る。そして、この(k’+1)検出部17は、論理レベ
ル”1”の連続長が12の場合、ならびに、論理レベ
ル”0”の連続長が12の場合のいずれでも、2入力オ
アゲートG14を介して、最大連続長k=10に対し
て、(k’+1)のビットデータ列を検出したことを示
す(k’+1)検出信号17aを発生する構成としてい
る。
【0075】ここで、この実施形態では、NRZI変調
されたチャネルビットデータ列で最大連続長の条件を満
足しているか否かを判別するため、(k’+1)となる
箇所を論理レベル”0”または論理レベル”1”の連続
長が12であることで判定する構成を示したが、NRZ
I変調されたチャネルビットデータを逆NRZI変調し
た後に、同一シンボルの連続長が11であることによっ
て(k+1)箇所を判定するようにしてもよい。
【0076】なお、図2では、(d’−1)検出部16
ならびに(k’+1)検出部17の具体的回路例とし
て、ビットデータ反転補正部15を構成する14段のシ
フトレジスタを利用し、シフトレジスタの各段の出力を
デコードすることで、(d’−1)ならびに(k’+
1)を検出する回路構成を示したが、(d’−1)検出
部16ならびに(k’+1)検出部17は、コンパレー
ト部13から出力される2値化信号13aの論理レベル
が反転する度にリセットするよう構成したカウントを用
いて、同一シンボル(同一論理レベル)の連続個数を計
数し、連続個数が2でリセットされた場合には、(d’
−1)検出信号16aを発生させ、連続個数が12に達
した場合は、(k’+1)検出信号17aを発生させる
ようにしてもよい。また、ビットデータ反転補正部15
は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)とその読
み出し書き込み制御回路を用いて構成してもよい。
【0077】図3は再生RF信号レベル記憶部20なら
びに各補正ビット位置検出部18,19の回路構成図で
ある。再生RF信号レベル記憶部20は、データラッチ
回路D1〜D14を14段縦続してビット並列入力−ビ
ット並列出力型のシフトレジスタ構成としている。各デ
ータラッチ回路D1〜D14のクロック入力端子Cに
は、ビットクロック10aが供給される。第1段目のデ
ータラッチ回路D1のデータ入力端子Dには、レベル差
演算部14で演算されたレベル差データ14a(再生R
F信号レベルとコンパレートレベルとの差の絶対値)が
供給される。各段のデータラッチ回路D1〜D13のデ
ータ出力端子Qを次段のデータラッチ回路D2〜D14
のデータ入力端子Dへ接続している。
【0078】図2に示したビットデータ反転補正部15
内の各D型フリップフロップF1〜F14は、14ビッ
ト分のチャネルビットデータ(2値化信号)を時系列順
に一時記憶している。図3に示した再生RF信号レベル
記憶部20内の各データラッチ回路D1〜D14は、各
D型フリップフロップF1〜F14に格納されているチ
ャネルビットデータ(2値化信号)の2値化判定を行な
った際の再生RF信号レベルとコンパレートレベルとの
差の絶対値を時系列順に一時記憶している。データラッ
チ回路D1に例えば論理レベル”1”のデータが格納さ
れている状態では、データラッチ回路D1には論理レベ
ル”1”の判定を行なった時の再生RF信号レベルとコ
ンパレートレベルとの差の絶対値が格納されている。
【0079】最小連続長補正ビット位置検出部18は、
マグニチュードコンパレータM1と、2個のアンドゲー
トG15,G16を備える。マグニチュードコンパレー
タM1の一方の入力端子群M1aには、第1段目のデー
タラッチ回路D1のQ出力が供給される。マグニチュー
ドコンパレータM1の他方の入力端子群M1bには、第
4段目のデータラッチ回路D4のQ出力が供給される。
このマグニチュードコンパレータM1は、一方の入力端
子群M1aに供給されるデータと他方の入力端子群M1
bに供給されるデータとの大小関係を判断し、一方の入
力端子群M1aに供給されるデータの方が他方のデータ
よりも小さい場合には、第1判定結果M1cを出力し、
他方の入力端子群M1bに供給されるデータの方が一方
のデータよりも小さい場合には、第2判定結果M1dを
出力するよう構成している。
【0080】そして、第1判定結果M1cをアンドゲー
トG15の一方の入力端子へ供給し、アンドゲートG1
5の他方の入力端子に(d’−1)検出信号16aが供
給されたときは、第1判定結果M1cを補正ビット位置
指定信号18bとして出力する構成としている。また、
第2判定結果M1dをアンドゲートG16の一方の入力
端子へ供給し、アンドゲートG16の他方の入力端子に
(d’−1)検出信号16aが供給されたときは、第2
判定結果M1dを補正ビット位置指定信号18aとして
出力する構成としている。ここで、補正ビット位置指定
信号18aによって(d’−1)区間の直前のビットが
補正ビットととして指定され、また、補正ビット位置指
定信号18bによって(d’−1)区間の直後のビット
が補正ビットととして指定される。
【0081】(d’−1)検出部16によって、NRZ
I変調されたチャネルビットデータ列中において、同一
シンボルの連続長が2である区間が検出された場合、そ
の区間の直前のビットまたは直後のビットのいずれかを
補正(論理レベルを反転)すれば、最小連続長d’の条
件を満足できる。図3に示した最小連続長補正ビット位
置検出部18は、(d’−1)の区間の直前および直後
のビットを2値化判定した際の差データ(RG信号レベ
ルとコンパレートレベルとの差の絶対値)を比較し、そ
の差データの小さい方のビット位置を補正対象として指
定する。
【0082】最大連続長補正ビット位置検出部19は、
マグニチュードコンパレータM2と、2個のアンドゲー
トG17,G18を備える。マグニチュードコンパレー
タM2の一方の入力端子群M2aには、第1段目のデー
タラッチ回路D1のQ出力が供給される。マグニチュー
ドコンパレータM2の他方の入力端子群M2bには、第
14段目のデータラッチ回路D14のQ出力が供給され
る。このマグニチュードコンパレータM2は、一方の入
力端子群M2aに供給されるデータと他方の入力端子群
M2bに供給されるデータとの大小関係を判断し、一方
の入力端子群M2aに供給されるデータの方が他方のデ
ータよりも大きい場合には、第1判定結果M2cを出力
し、他方の入力端子群M2bに供給されるデータの方が
一方のデータよりも大きい場合には、第2判定結果M2
dを出力するよう構成している。
【0083】そして、第1判定結果M2cをアンドゲー
トG17の一方の入力端子へ供給し、アンドゲートG1
7の他方の入力端子に(k’+1)検出信号17aが供
給されたときは、第1判定結果M2cを補正ビット位置
指定信号19bとして出力する構成としている。また、
第2判定結果M2dをアンドゲートG18の一方の入力
端子へ供給し、アンドゲートG18の他方の入力端子に
(k’+1)検出信号17aが供給されたときは、第2
判定結果M2dを補正ビット位置指定信号19aとして
出力する構成としている。ここで、補正ビット位置指定
信号19aによって(k’+1)区間の先頭のビットが
補正ビットととして指定され、補正ビット位置指定信号
19bによって(k’+1)区間の最終のビットが補正
ビットととして指定される。
【0084】(k’+1)検出部17によって、NRZ
I変調されたチャネルビットデータ列中において、同一
シンボルの連続長が12である区間が検出された場合、
その区間の先頭ビットまたは最終ビットのいずれかを補
正(論理レベルを反転)すれば、最大連続長k’の条件
を満足できる。図3に示した最大連続長補正ビット位置
検出部19は、(k’+1)の区間の直前および直後の
ビットを2値化判定した際の差データ(再生RF信号レ
ベルとコンパレートレベルとの差の絶対値)を比較し、
その差データの大きい方のビット位置に隣接するビット
位置を補正対象として指定する。
【0085】以上のように、図3では、最小連続長なら
びに最大連続長の条件を満足していない場合に、満足し
ていない区間の両外側のビットの2値化判定時のレベル
差データを利用して、補正を行なうビット位置を選定す
る構成を示した。これに対して、最小連続長ならびに最
大連続長の条件を満足していない区間の先頭ビットなら
びに最終ビットの2値化判定時のレベル差データに基づ
いて、補正を行なう位置を選定することも可能である。
【0086】図4は最小連続長補正ビット位置検出部な
らびに最大連続長補正ビット位置検出部の他の構成例を
示す回路構成図である。図4に示す最小連続長補正ビッ
ト位置検出部180は、出力制御端子M3eに(d’−
1)検出信号16aが供給されている場合に比較結果M
3c,M3dを出力するよう構成されたマグニチュード
コンパレータM3を用いて構成している。マグニチュー
ドコンパレータM3の一方の入力端子群M3aには、第
2段目のデータラッチ回路D2の出力が供給される。マ
グニチュードコンパレータM3の他方の入力端子群M3
bには、第3段目のデータラッチ回路D3の出力が供給
される。
【0087】このマグニチュードコンパレータM3は、
一方の入力端子群M3aに供給されるデータすなわちデ
ータラッチ回路D2の出力が他方の入力端子群M3bに
供給されるデータすなわちデータラッチ回路D3の出力
よりも大きく、且つ、比較判定結果の出力が許可されて
いる場合は、論理レベル”1”(Hレベル)の第1判定
結果M3cを出力するよう構成している。
【0088】また、このマグニチュードコンパレータM
3は、一方の入力端子群M3aに供給されるデータすな
わちデータラッチ回路D2の出力すなわちに対して他方
の入力端子群M3bに供給されるデータすなわちデータ
ラッチ回路D3の出力の方が大きく、且つ、比較判定結
果の出力が許可されている場合は、論理レベル”1”
(Hレベル)の第2判定結果M3dを出力するよう構成
している。そして、この最小連続長補正ビット位置検出
部180は、第1判定結果M3cを補正ビット位置指定
信号18bとして出力し、第2判定結果M3dを補正ビ
ット位置指定信号18aとして出力する構成としてい
る。
【0089】最大連続長補正ビット位置検出部190
は、出力制御端子M4eに(k’+1)検出信号17a
が供給されている場合に比較結果M4c,M4dを出力
するよう構成されたマグニチュードコンパレータM4を
用いて構成している。マグニチュードコンパレータM4
の一方の入力端子群M4aには、第2段目のデータラッ
チ回路D2の出力が供給される。マグニチュードコンパ
レータM4の他方の入力端子群M4bには、第13段目
のデータラッチ回路D13の出力が供給される。
【0090】このマグニチュードコンパレータM4は、
一方の入力端子群M4aに供給されるデータすなわちデ
ータラッチ回路D2の出力が他方の入力端子群M4bに
供給されるデータすなわちデータラッチ回路D13の出
力よりも小さく、且つ、比較判定結果の出力が許可され
ている場合は、論理レベル”1”(Hレベル)の第1判
定結果M4cを出力するよう構成している。
【0091】また、このマグニチュードコンパレータM
4は、一方の入力端子群M3aに供給されるデータすな
わちデータラッチ回路D2の出力に対して他方の入力端
子群M3bに供給されるデータすなわちデータラッチ回
路D3の出力の方が小さく、且つ、比較判定結果の出力
が許可されている場合は、論理レベル”1”(Hレベ
ル)の第2判定結果M4dを出力するよう構成してい
る。そして、この最大連続長補正ビット位置検出部19
0は、第1判定結果M4cを補正ビット位置指定信号1
9bとして出力し、第2判定結果M4dを補正ビット位
置指定信号19aとして出力する構成としている。
【0092】したがって、最小連続長補正ビット位置検
出部180は、NRZI変調されたチャネルビットデー
タ列中において、同一シンボルの連続長が2の区間に対
して、その先頭ビットの2値化判定を行なった時のレベ
ル差データすなわちデータラッチ回路D3の出力と、同
一シンボルの連続長が2の区間の最終ビットの2値化判
定を行なった時のレベル差データすなわちデータラッチ
回路D2の出力との大小関係を比較し、先頭ビットの2
値化判定を行なった時のレベル差データすなわちデータ
ラッチ回路D3の出力の方が大きい場合は、その先頭ビ
ットの直前のビットを補正させる補正ビット位置指定信
号18aを出力する。また、この最小連続長補正ビット
位置検出部180は、同一シンボルの連続長が2の区間
の最終ビットの2値化判定を行なった時のレベル差デー
タすなわちデータラッチ回路D2の出力の方が大きい場
合は、その最終ビットの直後のビットを補正させる補正
ビット位置指定信号18bを出力する。
【0093】最大連続長補正ビット位置検出部190
は、NRZI変調されたチャネルビットデータ列中にお
いて、同一シンボルの連続長が12の区間に対して、そ
の先頭ビットの2値化判定を行なった時のレベル差デー
タすなわちデータラッチ回路D13の出力すなわちと、
同一シンボルの連続長が12の区間の最終ビットの2値
化判定を行なった時のレベル差データすなわちデータラ
ッチ回路D2の出力との大小関係を比較し、先頭ビット
の2値化判定を行なった時のレベル差データすなわちデ
ータラッチ回路D13の出力の方が小さい場合は、その
先頭ビット位置を補正させる補正ビット位指定信号19
aを出力する。また、この最大連続長補正ビット位置検
出部190は、同一シンボルの連続長が12の区間の最
終ビットの2値化判定を行なった時のレベル差データす
なわちデータラッチ回路D2の出力の方が小さい場合
は、その最終ビットを補正させる補正ビット位置指定信
号19bを出力する。
【0094】なお、図1では、再生RF信号7aをA/
D変換器11で変換して得た再生RF信号レベルデータ
11aとコンパレートレベルデータ12aとの差データ
14aを、再生RF信号レベル記憶部20で一時記憶す
る構成を示したが、A/D変換器を用いずに、電荷保存
型のサンプルホールド回路を複数組用いて、チャネルビ
ットデータの判定を行なった時の再生RF信号7aの信
号レベルを記憶する構成としてもよい。また、CCD等
の電荷転送素子を用いて、チャネルビットデータの判定
を行なった時の再生RF信号7aの信号レベルを記憶す
る構成としてもよい。コンパレートレベル9aについて
も同様に、電荷保存型のサンプルホールド回路やCCD
等の電荷転送素子を利用して、一時記憶する構成として
もよい。
【0095】次に、本発明に係るデータ復号装置の動作
を説明する。図1に示した光ディスク4からピックアッ
プ6を介して読み出された再生信号6aは、前置増幅器
7で増幅され、波形整形器8で2値レベルのパルス信号
8aに波形整形され、このパルス信号8aに同期するビ
ットクロック10aがビットクロック生成部10で生成
・出力される。
【0096】データ復号処理部3内の各A/D変換器1
1,12は、ビットクロック10aに基づいて再生RF
信号7a,コンパレートレベル9aをA/D変換し、再
生RF信号レベルデータ11a,コンパレートレベルデ
ータ12aを出力する。コンパレート部13は、再生R
F信号レベルデータ11aとコンパレートレベルデータ
12aとを比較し、再生RF信号レベルデータ11aが
コンパレートレベル12aを越えている場合(以上の場
合)は、論理レベル”1”(Hレベル)の2値化信号1
3をチャネルビットデータとして出力し、再生RF信号
レベルデータ11aがコンパレートレベル12a以下の
場合(未満の場合)は、論理レベル”0”(Lレベル)
の2値化信号13をチャネルビットデータとして出力す
る。
【0097】コンパレート部13からビットクロック1
0aに同期して出力されるチャネルビットデータ(2値
化信号)13aは、ビットデータ反転補正部15内の1
4段シフトレジスタを介して出力され、図示しない信号
処理装置等へ供給される。
【0098】レベル差演算部14は、再生RF信号レベ
ルデータ11aとコンパレートレベル12aとの差の絶
対値を演算し、求めた絶対値をレベル差データ14aと
して出力する。再生RF信号レベル記憶部20は、レベ
ル差データ14aを時系列との対応を付けて一時記憶す
る。
【0099】図2に示したように、(d’−1)検出部
16は、ビットデータ反転補正部15内の第1〜第4段
目のD型フリップフロップF1〜F4の出力に基づい
て、同一シンボルの連続長が2であることを検出する
と、(d’−1)検出信号16aを最小連続長補正ビッ
ト位置検出部18に対して出力する。
【0100】図3に示したように、最小連続長補正ビッ
ト位置検出部18は、(d’−1)区間の直前のビット
のレベル差データと、(d’−1)区間の直後のビット
のレベル差データとを比較し、直前のビットのレベル差
データの方が小さい場合は、補正ビット位置指定信号1
8aをビットデータ反転補正部15に対して出力する。
また、最小連続長補正ビット位置検出部18は、(d’
−1)区間の直後のビットのレベル差データの方が小さ
い場合は、補正ビット位置指定信号18bをビットデー
タ反転補正部15に対して出力する。
【0101】図2に示したビットデータ反転補正部15
は、補正ビット位置指定信号18aが供給されると、第
4段目のD型フリップフロップD4の論理レベル(直前
ビットの論理レベル)を反転させる。また、ビットデー
タ反転補正部15は、補正ビット位置指定信号18bが
供給されると、第1段目のD型フリップフロップD1の
論理レベル(直前ビットの論理レベル)を反転させる。
これによって、同一シンボルの連続長d’が2の区間が
最小連続長d’=3の条件を満足するよう補正される。
【0102】図2に示すように、(k’+1)検出部1
7は、ビットデータ反転補正部15内の第1〜第14段
目のD型フリップフロップF1〜F14の出力に基づい
て、同一シンボルの連続長が12であることを検出する
と、(k’+1)検出信号17aを最大連続長補正ビッ
ト位置検出部19に対して出力する。
【0103】図3に示したように、最大連続長補正ビッ
ト位置検出部19は、(k’+1)区間の直前のビット
のレベル差データと、(k’+1)区間の直後のビット
のレベル差データとを比較し、直前のビットのレベル差
データの方が大きい場合は、補正ビット位置指定信号1
9aをビットデータ反転補正部15に対して出力する。
また、最大連続長補正ビット位置検出部19は、(k’
+1)区間の直後のビットのレベル差データの方が大き
い場合は、補正ビット位置指定信号19bをビットデー
タ反転補正部15に対して出力する。
【0104】図2に示したビットデータ反転補正部15
は、補正ビット位置指定信号19aが供給されると、第
13段目のD型フリップフロップD13の論理レベル
(先頭ビットの論理レベル)を反転させる。また、ビッ
トデータ反転補正部15は、補正ビット位置指定信号1
9bが供給されると、第2段目のD型フリップフロップ
D2の論理レベル(最終ビットの論理レベル)を反転さ
せる。これによって、同一シンボルの連続長k’が12
の区間が、最大連続長k’=11の条件を満足するよう
補正される。
【0105】なお、図3では、最小連続長または最大連
続長の条件を満足しない区間の両外側のビットに着目し
て、それらの両側のビットの2値レベルを判断した時の
レベル差(再生RF信号レベルとコンパレートレベルと
の差)に基づいて補正するビット位置を選定している
が、図4に示したように、最小連続長または最大連続長
の条件を満足しない区間の先頭ビットと最終ビットに着
目して、先頭ビットと最終ビットの2値レベルを判断し
た時のレベル差すなわち再生RF信号レベルとコンパレ
ートレベルとの差に基づいて、補正するビット位置を選
定することもできる。
【0106】本発明に係るデータ復号装置1は、(d’
−1)の区間の両外側のチャネルビット、ならびに、
(k’+1)の区間の先頭または最終ビットのように、
2値レベルの判定を誤ったと思われるチャネルビットに
ついて、そのチャネルビットデータの2値レベルを判断
した時のレベル差すなわち再生RF信号レベルとコンパ
レートレベルとの差が小さい場合は、2値レベルの判定
を誤っている確率が高いので、レベル差すなわち再生R
F信号レベルとコンパレートレベルとの差が小さい方を
補正することで、より精度の高い補正を可能にするもの
である。
【0107】また、本発明に係るデータ復号装置1は、
(d’−1)区間が検出され、その(d’−1)区間の
両側のいずれか一方が誤っていると思われる場合に、例
えば(d’−1)区間の先頭ビットのレベル差(再生R
F信号レベルとコンパレートレベルとの差)が、(d’
−1)区間の最終ビットのレベル差すなわち再生RF信
号レベルとコンパレートレベルとの差よりも大きい場合
は、先頭ビットの外側の論理レベルが(d’−1)の区
間と同じである確率が高いので、その確率の高い側のビ
ット位置データを補正することで、精度の高い補正を可
能にするものである。
【0108】さらに、本発明に係るデータ復号装置1
は、(k’+1)区間が検出され、その(k’+1)区
間の先頭ビットまたは最終ビットのいずれか一方が誤っ
ていると思われる場合に、レベル差(再生RF信号レベ
ルとコンパレートレベルとの差)が小さい方が2値化判
定を誤っている確率が高いので、その確率の高い側のビ
ット位置データを補正することで、精度の高い補正を可
能にするものである。
【0109】図5は最小連続長の条件を満足しない場合
の補正動作の説明図である。図5(a)に示す再生RF
信号7aを、図5(b)に示すビットクロック10aの
立上がりに同期してA/D変換し、A/D変換して得た
再生RF信号レベル11aとコンパレートレベル12a
とをコンパレート部13で比較して、図5(c)に示す
チャネルビットデータ列が得られる。ここで、(d’−
1)の区間は、論理レベル”0”(同一シンボル)の連
続長すなわち連続数が2であり、図5(d)に示す逆N
RZI変換後の符号すなわち原符号では、論理レベル”
1”に挟まれた論理レベル”0”の連続数が1となり、
最小連続長d=2の条件を満たしていない。
【0110】そこで、この(d’−1)の区間の両外側
のビットに着目した場合、(d’−1)の区間の直後の
レベル差データ(数値2)の方が、直前のレベル差デー
タ(数値4)よりも小さいので、(d’−1)の区間の
直後のビットを補正する。
【0111】また、この(d’−1)の区間内の先頭ビ
ットと最終ビットに着目した場合、最終ビットのレベル
差データ(数値8)の方が、先頭ビットのレベル差デー
タ(数値6)よりも大きいので、レベル差データの大き
い方(数値8)に隣接する外側のビットを補正する。
【0112】このように、図5(e)に示したレベル差
データ14aすなわち再生RF信号レベル記憶部20に
記憶されているデータに基づいて、補正を行なうビット
位置を選択し、選択したビット位置のビットデータを反
転させることで、図5(f)に示すように、最小連続長
の条件を満足させた補正後のチャネルビットデータ列の
信号15aを得ることができる。そして、図示しない逆
NRZI変換器で、補正後の符号を逆NRZI変換する
ことで、図5(g)に示す補正後の逆NRZI変換後符
号を得ることができる。
【0113】図6は最大連続長の条件を満足しない場合
の補正動作の説明図である。図6(a)に示す再生RF
信号7aを、図6(b)に示すビットクロック10aの
立上がりに同期してA/D変換し、A/D変換して得た
再生RF信号レベル11aとコンパレートレベル12a
とをコンパレート部13で比較して、図6(c)に示す
チャネルビットデータ列が復号される。ここで、(k’
+1)の区間は、論理レベル”0”(同一シンボル)の
連続長(連続数)が12であり、図6(d)に示す逆N
RZI変換後の符号すなわち原符号では、論理レベル”
1”に挟まれた論理レベル”0”の連続数が11とな
り、最大連続長k=10の条件を満たしていない。
【0114】そこで、この(k’+1)の区間の両外側
のビットに着目した場合、(k’+1)の区間の直前の
レベル差データ(数値8)の方が、直後のレベル差デー
タ(数値4)よりも大きいので、レベル差データの大き
い方に隣接するビットすなわち直前ビットの次のビット
を補正する。
【0115】また、この(k’+1)の区間の先頭ビッ
トと最終ビットに着目した場合、先頭ビットのレベル差
データ(数値2)の方が、最終ビットのレベル差データ
(数値6)よりも小さいので、レベル差データの小さい
方(数値2)のビットすなわち先頭ビットを補正する。
【0116】このように、図6(e)に示したレベル差
データ14aすなわち再生RF信号レベル記憶部20に
記憶されているデータに基づいて、補正を行なうビット
位置を選択し、選択したビット位置のビットデータを反
転させることで、図6(f)に示すように、最大連続長
の条件を満足させた補正後のチャネルビットデータ列の
信号15aを得ることができる。そして、図示しない逆
NRZI変換器で、補正後の符号を逆NRZI変換する
ことで、図6(g)に示す補正後の逆NRZI変換後符
号を得ることができる。
【0117】(d’−1),(k’+1)区間が検出さ
れた場合すなわち最小連続長,最大連続長を満足しない
場合に、補正ビット位置を求めるために必要なレベル差
データは、(d’−1),(k’+1)の区間の両側の
ビット、あるいは、(d’−1),(k’+1)の区間
の先頭ビットと最終ビットのレベル差データである。し
たがって、図3および図4で、再生RF信号レベル記憶
部20は、14ビット分のレベル差データを一時記憶で
きる構成を示したが、14ビット分のレベル差データを
全て一時記憶しておく必要はない。そこで、ランダムア
クセス可能なメモリ(RAM)とその書き込み読み出し
回路を用いて再生RF信号レベル記憶部20を構成し、
チャネルビットデータが反転する前後の2ビットのレベ
ル差データを時系列との対応を付けて2組分だけ一時記
憶する構成としてもよい。
【0118】なお、本実施形態では、再生RF信号レベ
ルとコンパレートレベルとの差に基づいて補正するビッ
ト位置を決定する構成について説明したが、再生RF信
号レベルの大小関係のみに基づいて、補正するビット位
置を決定することができる。なぜならば、(d’−1)
ならびに(k’+1)の両外側のビットについて比較す
る場合でも、(d’−1)ならびに(k’+1)の区間
の先頭ビットと最終ビットとを比較する場合でも、比較
対象となる2つのビットの論理レベルは同じであると判
定されているのであるから、比較対象ビットの論理レベ
ルが1のときは再生RF信号レベルが大きい方がコンパ
レートレベルとの差が大きいと判断でき、また、比較対
象ビットの論理レベルが0のときは再生RF信号レベル
が小さい方がコンパレートレベルとの差が大きいと判断
できるからである。
【0119】また、上記実施形態では、コンパレート部
13で得られたチャネルビットデータ列について、同一
シンボルの連続長が(d’−1)であるチャネルビット
データを(d’−1)検出部16により検出してビット
データ反転補正部15により最小連続長dを守るように
補正処理を行なうようにしたが、例えば図7に示すよう
に、逆NRZI変調した後の”0”の連続長が(d−
1)であるチャネルビットデータを検出して、(d−
1)区間の直前のビットデータのレベル判定時の再生再
生RF信号レベルと(d−1)区間の直後のビットデー
タのレベル判定時の再生RF信号レベルとの大小関係に
基づいて、小側のビットデータを反転させることによ
り、最小連続長dを守るように補正処理を行なうことが
できる。
【0120】なお、図7は上述の図5に対応するもので
あって、再生RF信号を(a)に示し、ビットクロック
を(b)に示し、チャネルビットデータ列を(c)に示
し、逆NRZI変換後の符号(原符号)を(d)に示
し、レベル差データを(e)に示し、最小連続長の条件
を満足させた補正後の逆NRZI変換後符号を(f)に
示す。
【0121】また、上記実施形態では、コンパレート部
13において再生RF信号レベル11aを1つのコンパ
レートレベル12aと比較することにより、2値化した
チャネルビットデータを得るようにしたが、本発明は記
録媒体から読み出した再生RF信号を少なくとも1つの
コンパレートレベルで復号してチャネルビットデータを
出力するものであればよく、2つ以上のコンパレートレ
ベルを有するコンパレート部により再生RF信号からチ
ャネルビットデータを生成する場合にも適用できる。
【0122】図8は2つのコンパレートレベルL1,L
2を有するコンパレート部113により再生RF信号か
らチャネルビットデータを生成するようにした発明に係
るデータ復号装置100のブロック構成図である。
【0123】このデータ復号装置100は、大きく分け
て入力信号処理部102とデータ復号処理部103とか
らなる。
【0124】入力信号処理部102は、光ディスク10
4を回転駆動するためのスピンドルモータ105と、光
ディスク104の信号記録面にレーザ光を対物レンズを
通して照射するとともに、この光ディスク104からの
反射光を受光して再生信号106aを出力する光ピック
アップ106と、光ピックアップ106から出力された
再生信号106aを増幅する前置増幅器107と、前置
増幅器107から出力される例えば図9(a)に示すよ
うな再生RF信号107aをコンパレートレベルL0に
基づいて波形整形して2値化したパルス信号108aを
出力する波形整形器108と、波形整形器108から出
力されるパルス信号108aを積分して得た直流電圧と
基準電圧とを比較してコンパレートレベルL0を負帰還
制御するコンパレートレベル設定部109と、波形整形
器108から出力されるパルス信号108aに基づいて
ビットクロック110aを生成して出力するPLL方式
のビットクロック生成部110とを備える。上記コンパ
レートレベル設定部109は、コンパレートレベルL0
を波形整形器108に与えるとともに、このコンパレー
トレベルL0をセンターレベルとして該センタルベルの
上方及び下方にに設定された2つのコンパレートレベル
L1,L2をデータ復号処理部103に与えるようにな
っている。
【0125】データ復号処理部103は、ビットクロッ
ク110aに基づいて再生RF信号107aを標本化
し、標本化した再生RF信号を量子化し、量子化して得
た再生RF信号レベルデータ111aを出力する再生R
F信号用のA/D変換器111と、ビットクロック11
0aに基づいてコンパレートレベルL0,L1,L2を
標本化し、標本化したコンパレートレベルを量子化し、
量子化したコンパレートレベルデータL0,L11,L
12を出力するコンパレータレベル用のA/D変換器1
12と、再生RF信号レベルデータ111aとコンパレ
ートレベルデータL11,L12とを比較して、チャネ
ルビットデータ(逆NRZI変換後信号すなわち原信
号)113aを出力するコンパレート部113と、再生
RF信号レベルデータ111aとコンパレートレベルデ
ータL0あるいはコンパレートレベルデータL11,L
12とを入力とし、再生RF信号レベルとコンパレート
レベルL0すなわちセンターレベルの差の絶対値を演算
して、レベル差データ114aを出力するレベル差演算
部114と、ビットデータ補正部115と、(d−1)
検出部116と、(k+1)検出部117と、最小連続
長補正ビット位置検出部118と、最大連続長補正ビッ
ト位置検出部119と、再生RF信号レベル記憶部12
0とを備える。
【0126】次に、このデータ復号装置の動作を説明す
る。図8に示した光ディスク104からピックアップ1
06を介して読み出された再生信号106aは、前置増
幅器107で増幅され、波形整形器108で2値レベル
のパルス信号108aに波形整形され、このパルス信号
108aに同期する図9(b)に示すようなビットクロ
ック110aがビットクロック生成部110で生成・出
力される。
【0127】なお、この時のビットクロックは図7
(b)に較べ50%シフトしている。
【0128】データ復号処理部103内の各A/D変換
器111,112は、ビットクロック110aに基づい
て再生RF信号107a,コンパレートレベルL0,L
1,L2をA/D変換し、再生RF信号レベルデータ1
11a,コンパレートレベルデータL0,L11,L1
2を出力する。コンパレート部113は、図10に示す
ようなアイパターンの再生RF信号について、その再生
RF信号レベルデータ111aとコンパレートレベルL
1,L2とを比較し、再生RF信号レベルデータ111
aがコンパレートレベルL1,L2の間にある場合には
論理レベル”1”(Hレベル)で上記コンパレートレベ
ルL1,L2の間以外の場合には論理レベル”0”(L
レベル)の2値化信号113aをチャネルビットデータ
(逆NRZI変換後信号すなわち原信号)として出力す
る。
【0129】コンパレート部113からビットクロック
110aに同期して出力されるチャネルビットデータ
(2値化信号)113aは、ビットデータ補正部115
を介して出力され、図示しない信号処理装置等へ供給さ
れる。
【0130】レベル差演算部114は、再生RF信号レ
ベルとコンパレートレベルL0との差の絶対値を演算
し、求めた絶対値をレベル差データ114aとして出力
する。あるいは、再生RF信号レベルと横切ったコンパ
レートレベルL1又はL2との差の絶対値を出力しても
良い。再生RF信号レベル記憶部120は、レベル差デ
ータ114aを時系列との対応を付けて一時記憶する。
【0131】(d−1)検出部116は、ビットデータ
補正部115の出力に基づいて、同一シンボルの連続長
が1であることを検出すると、(d−1)検出信号11
6aを最小連続長補正ビット位置検出部118に対して
出力する。
【0132】最小連続長補正ビット位置検出部118
は、(d−1)区間の直前の論理レベル”0”のビット
のレベル差データと(d−1)区間の直後の論理レベ
ル”0”ビットの次のビットのレベル差データとを比較
し、絶対値の小さい側を補正ビットとして指定するとと
もに、その隣で最小連続長dを守る側の1ビット(1ビ
ット内側のビット)を補正ビットとして指定する補正ビ
ット位置指定信号118aをビットデータ補正部115
に対して出力する。あるいは、レベル差データがL1,
L2より演算されたときは、絶対値の小さい方を補正ビ
ットとして指定するとともに、そのその隣で最小連続長
dを守る側の1ビット(1ビット内側のビット)を補正
ビットとして指定する補正ビット位置指定信号118a
をビットデータ補正部115に対して出力する。また、
最小連続長補正ビット位置検出部118は、(d−1)
区間の最初の論理レベル”1”のビットのレベル差デー
タと(d−1)区間の後の論理レベル”1”のビットの
レベル差データとを比較し、絶対値の大きい側を補正ビ
ットとして指定するとともに、その隣で最小連続長dを
守る側の1ビット(1ビット外側のビット)を補正ビッ
トとして指定する補正ビット位置指定信号118bをビ
ットデータ補正部115に対して出力する。
【0133】ビットデータ補正部115は、上記補正ビ
ット位置指定信号118a,118bにより指定された
各補正ビットの論理レベルを反転させる。これによっ
て、符号系内の連続する論理レベル”1”の間に入る論
理レベル”0”の連続長dが1の区間が最小連続長d=
2の条件を満足するよう補正される。
【0134】なお、上記ビットデータ補正部115で
は、上記補正ビット位置指定信号118a,118bに
より指定された各補正ビットの論理レベルを反転させる
かわりに、論理レベル”1”の補正ビットを(d−1)
区間の外側へシフトさせることにより、符号系内の連続
する論理レベル”1”の間に入る論理レベル”0”の連
続長dが1の区間が最小連続長d=2の条件を満足する
よう補正することもできる。
【0135】このように、図9(d)に示したレベル差
データ114aすなわち再生RF信号レベル記憶部12
0に記憶されているデータに基づいて、補正を行なうビ
ット位置を選択し、選択したビット位置のビットデータ
を反転させることで、図9(e)に示すように、最小連
続長の条件を満足させた補正後のチャネルビットデータ
(逆NRZI変換後信号すなわち原信号)115aを得
ることができる。
【0136】また、(k+1)検出部117は、ビット
データ反転補正部15の出力に基づいて、同一シンボル
の連続長が10であることを検出すると、(k+1)検
出信号117aを最大連続長補正ビット位置検出部11
9に対して出力する。
【0137】最大連続長補正ビット位置検出部119
は、最小連続長補正ビット位置検出部118と同様な動
作により補正ビット位置指定信号119a又は補正ビッ
ト位置指定信号119bをビットデータ判定補正部11
5に対して出力する。
【0138】ビットデータ判定補正部115は、補正ビ
ット位置指定信号119a,119bにより指定された
各補正ビットの論理レベルを反転させる。これによっ
て、符号系内の連続する論理レベル”1”の間に入る論
理レベル”0”の連続長kが11の区間が、最大連続長
k=10の条件を満足するよう補正される。
【0139】上述の実施形態のように、コンパレートレ
ベルを境にした2値レベルでデータ復号を行なうにあた
り、同一シンボルの連続長さが最小であるd’の長さを
(d’−1)の長さに復号した場合に、コンパレートレ
ベルを横切る位置を挟む、直前標本値及び直後標本値の
情報を用いて(d’−1)の長さをd’の長さにより確
からしく補正することができ、最小反転間隔Tmin付
近のデータ復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを
向上させることができる。
【0140】ところがさらに、タンジェンシャル方向の
スキュー角が大きくなると、エラーの発生は、さらに短
い同一シンボルの連続長にも発生する。すなわちTmi
n(d’)の長さをTmin−1(d’−1)の長さに
誤って復号した場合に加えて、Tmin−2(d’−
2)の長さに復号したためにエラーレートが悪化するこ
とが考えられる。例えばEFM変調方式においては、タ
ンジェンシャル方向にスキューが発生した場合は、記録
波形列のビット間隔をTとすると、最小反転間隔Tmi
nである3Tが、2Tまたは1Tと復号することによる
エラーの発生が多く見られた。
【0141】記録波形列のビット間隔をTとするとTm
inである3Tが、1Tと誤って復号したデータは、エ
ッジの両側を1ビットずつ修正することによって、1T
の長さを3Tの長さに、より確からしいデータ復号を行
なうことができる。
【0142】すなわち、符号系列内の連続する”1“の
間に入る”0“の最小連続長がdである記録符号のうち
d≧2を満たすものからNRZI変調した後の、同一シ
ンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記
録された記録媒体のデータ再生装置におけるデータ復号
装置では、同一シンボルの連続長が(d’−2)である
チャネルビットデータに対し、同一シンボルの連続長が
d’となるように補正処理を行なうことによって、最小
反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少させ、ビ
ットエラーレートを向上させることができる。あるい
は、逆NRZI変調した後の、”0“の連続長が(d−
2)であるチャネルビットデータに対し、”0“の連続
長がdとなるように補正処理を行なうことによって、最
小反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少させ、
ビットエラーレートを向上させることができる。
【0143】また、エラーの発生が長い同一シンボルの
連続長すなわちTmax(k’)の長さをTmax+1
(k’+1)、またはTmax+2(k’+2)の長さ
に誤って復号した場合にも同様の補正が適用できる。
【0144】すなわち、符号系列内の連続する”1”の
間に入る”0”の最大連続長がkである記録符号からN
RZI変調した後の、同一シンボルの最大連続長がk’
=k+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ
再生装置におけるデータ復号装置では、同一シンボルの
連続長が(k’+2)であるチャネルビットデータに対
し、同一シンボルの連続長がk’となるように補正処理
を行なうことによって、最大反転間隔Tmax付近のデ
ータ復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上さ
せることができる。あるいは、逆NRZI変調した後
の、”0”の連続長が(k+2)であるチャネルビット
データに対し、”0”の連続長がkとなるように補正処
理を行なうことによって、最大反転間隔Tmax付近の
データ復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上
させることができる。
【0145】図11は本発明に係るデータ復号装置の他
の実施形態を示すブロック構成図である。ここでは1T
及び2Tの信号を3Tに補正する機能のみを実現してい
る。このデータ復号装置200は、大きく分けて入力信
号処理部202とデータ復号処理部203とからなる。
なおこの図11において、データ復号装置の動作に直接
関与しないサーボ回路等は省略してある。
【0146】入力信号処理部202は、光ディスク20
4を回転駆動するためのスピンドルモータ205と、光
ディスク204の信号記録面にレーザ光を対物レンズを
通して照射するとともに、この光ディスク204からの
反射光を受光して再生信号206aを出力する光ピック
アップ206と、光ピックアップ206から出力された
再生信号206aを増幅する前置増幅器207と、前置
増幅器207から出力される信号の波形等化を行なう波
形等化器208と、波形等化器208から出力される再
生RF信号を後述するビットクロック211aで標本化
し、標本化した再生RF信号を量子化し、量子化して得
た再生RF信号レベルデータ209aを出力するA/D
変換器209と、再生RF信号レベルデータ209aの
アシンメトリを補正して、再生RF信号補正レベルデー
タ210aを出力するアシンメトリ補正回路210と、
再生RF信号補正レベルデータ210aに基づいてビッ
トクロック211aを生成して出力するPLL方式のビ
ットクロック生成回路211とを備える。
【0147】波形等化器208としては、例えば光学的
周波数特性によって決まる高周波での振幅低下を補正す
るために、直線位相型の高周波持ち上げフィルタが使わ
れる。具体的には例えば図12に示されるような構成の
余弦等化器が考えられる。この図12に示した余弦等化
器はバッファアンプ301、抵抗器302、可変抵抗器
303、遅延線304及び差動アンプ305からなる。
遅延線304は遅延時間がτ、特性インピーダンスがR
0であるものとする。また、抵抗器302の抵抗値はR
0と等しく、また可変抵抗器303の抵抗値および差動
アンプ305の入力インピーダンスはR0より十分大き
いものとする。この場合、遅延線304のa端では全反
射が起こる。回路の周波数応答を求めると、 H(ω)=1−2k・cosωτ となる。ただしkは可変抵抗器303による減衰比であ
るとする。減衰比kおよび遅延時間τを適切に選ぶこと
により、適切な波形等化が行なわれる。
【0148】アシンメトリ補正回路210の構成として
は種々のものが考えられるが、例えば図13に示すよう
な構成のものが用いられる。この図13に示したアシン
メトリ補正回路210は、本件出願人が先に提案した特
願平7−201412号に係るものであって、減算器5
02、振幅制限器503及び積分器504からなる。そ
して、入力端子501にはA/D変換器209の出力で
ある再生RF信号レベルデータ209aが入力される。
この再生RF信号レベルデータ209aは、ビットクロ
ック211aで標本化された標本列である。この再生R
F信号レベルデータ209aは、減算器502によって
積分器504の出力が減算された後、振幅制限器503
に供給されるとともに、出力端子505から出力され
る。上記振幅制限器503により振幅制限された信号
は、積分器504で積分される。そして、この積分器5
04の積分出力が上記減算器502に供給されるように
なっている。
【0149】このような構成のアシンメトリ補正回路2
10では、振幅制限器503の出力信号が正レベルの値
を取る時間と負レベルの値をとる時間とが等しくなるよ
うに、減算器のの出力が制御される。これは、とりもな
おさず再生RF信号レベルデータ209aのアシンメト
リが補正されて、信号のゼロレベルが2値化のためのし
きい値に等しくなったことを意味する。このようにして
アシンメトリ補正された信号が上記減算器502の出力
として得られ、この減算器502の出力が再生RF信号
補正レベルデータ210aとして出力端子505から出
力される。
【0150】また、ビットクロック生成回路211の構
成としては種々のものが考えられるが、例えば図14に
示すような構成のものが用いられる。この図14に示し
たビットクロック生成回路211は、本件出願人が先に
提案した特願平6−312190号に係るものであっ
て、位相検出器602、ループフィルタ603、周波数
引き込み回路604、D/A変換器605及び電圧制御
発振器606からなる。そして、入力端子601にはア
シンメトリ補正回路210の出力である再生RF信号補
正レベルデータ210aが入力される。
【0151】この再生RF信号補正レベルデータ210
aは、入力端子601を介して位相検出器602に供給
される。この位相検出器602では、再生RF信号補正
レベルデータ210aに対して、ゼロレベルを挟む2点
の標本値から、標本化クロックであるビットクロック2
11aと再生RF信号との位相差を演算する。
【0152】位相検出器602から出力される位相差信
号は、ループフィルタ603及び周波数引き込み回路6
04に入力される。
【0153】ループフィルタ603は、k1 利得増幅器
603A、k2 利得増幅器603B、入力切替器603
C、積分器603D及び加算器603Eからなり、全体
で2次の制御ループが構成できるような伝達特性を持っ
ている。
【0154】周波数引き込み回路604は、不連続点検
出回路604A、係数切替器604B及び位相同期/非
同期検出回路604Cからなり、不連続点検出回路60
4Aによる位相差信号の不連続点の検出状態に応じて係
数切替器604Bを制御しながら、位相同期/非同期検
出回路604Cによる検出出力で上記ループフィルタ6
03の入力切替器603Cを制御するように構成されて
いる。すなわち、周波数引き込み回路604は、ビット
クロック211aの周波数がはずれている場合に、位相
差信号に不連続点ができるのを利用して、所望の周波数
が得られるようにループフィルタ603の積分項の出力
を操作する。ループフィルタ603の出力は、D/A変
換器605でアナログ信号に変換された後、電圧制御発
振器606に入力され、出力端子607から出力される
ビットクロック211aの周波数を制御する。これによ
り、ビットクロック211aは、RF再生信号のゼロク
ロス点と同期がとれるようになる。
【0155】なお、この例では、再生RF信号のゼロク
ロス点とビットクロックの2つの立ち上がりエッジとは
180゜の位相関係を持つ、すなわちビットクロックの
2つの立ち上がりエッジ中点に再生RF信号のゼロクロ
ス点が来るように制御がなされるものとする。これは例
えば、再生RF信号補正レベルデータ210aのゼロレ
ベルを挟む2点の標本値の和を演算し、2点が立ち上が
りエッジにある場合には前記和の信号を、また、立ち下
がりエッジにある場合には前記和の信号の極性を反転さ
せたものを位相差信号として用いることによって、実現
される。
【0156】再生RF信号補正レベルデータ210aの
表現の形式は種々のものが考えられるが、ここでは8ビ
ットの2の補数の形式であるとする。実際の数値に対す
る8ビットの2の補数での値を次の表1に示す。
【0157】
【表1】
【0158】データ復号処理部203は、再生RF信号
補正レベルデータ210aの符号ビット210bが反転
するときにHとなるエッジパルス231aを出力するエ
ッジ検出回路231と、符号ビット210bがエッジ検
出回路231によって遅延を受けたものである遅延符号
ビット210cについて、後述する補正ビット位置をも
とにビットデータを補正して反転補正出力232aを出
力するビットデータ反転補正部232と、エッジ検出回
路231の出力であるエッジパルス231aをビットク
ロック単位で遅延させるシフトレジスタ233と、シフ
トレジスタ233の1〜3段目の出力233a〜233
cから1T及び2Tパターンを検出して1T検出パルス
234a及び2T検出パルス234bを出力する1T/
2T検出部234と、再生RF信号補正レベルデータ2
10aの絶対値を演算する絶対値回路235と、絶対値
回路235によって得られた再生RF信号絶対値データ
235aの一定時間はなれた2点での大小比較を行ない
比較結果信号236aを出力する絶対値比較部236
と、1T検出パルス234a、2T検出パルス234b
および比較結果信号236aをもとに最小連続長補正ビ
ットの位置を検出して補正ビット位置信号237a,2
37b,237cを出力する最小連続長補正ビット位置
検出部237とを備える。
【0159】なお、符号ビット210bとしては、本実
施例で使用する8ビットの2の補数の表現形式の場合、
表1からわかるように最上位ビットがこれにあたり、再
生RF信号補正レベルデータ210aが正又はゼロの値
を取るときにL、負の値を取るときにHとなる。
【0160】データ復号処理部203内の各シフトレジ
スタ及びDフリップフロップには、ビットクロック21
1aが供給される。
【0161】1T/2T検出部234には、図示しない
システムコントローラより1T補正オン、2T補正オン
の2本の制御信号も入力されている。
【0162】エッジ検出回路231は、入力された符号
ビット210bを遅延させるDフリップフロップ24
1,242と、Dフリップフロップ241,242の出
力の排他的論理和を取る排他的論理和回路243とを備
える。
【0163】ビットデータ反転補正部232は、排他的
論理和回路251,252,253と、Dフリップフロ
ップ254,255,256.257とを備える。
【0164】シフトレジスタ233は、Dフリップフロ
ップ261,262,263を備える。
【0165】1T/2T検出部234は、例えば図15
に示すようにインバータNOT1,NOT2と論理積回
路AND1,AND2により構成された論理回路が用い
られる。この論理回路は、インバータNOT1,NOT
2と論理積回路AND1,AND2により、次の表2に
示される真理値表の論理を実現したものである。
【0166】
【表2】
【0167】絶対値回路235は、例えば図16のよう
に、5個の否定論理積回路BAND1〜BAND5、1
個の排他的論理和回路XOR、5個の排他的否定論理和
回路XNOR1〜XNOR5、1個のインバータNO
T、12個の論理積回路及び6個の論理和回路OR1〜
OR6により構成された論理回路が用いられる。この回
路の場合、入力の値が−128になると出力が0になっ
てしまうため、正しい演算が行なわれる範囲は−127
〜127である。今回の用途においては、信号レベルが
この範囲に入るように管理することは容易であり、特に
問題とはならない。出力は7ビットの数値となる。
【0168】絶対値比較部236は、再生RF信号絶対
値データ235aを遅延させるDフリップフロップ27
1,272,273,274,275と、Dフリップフ
ロップ272とDフリップフロップ275の出力272
a,275aの大小を比較してDフリップフロップ27
2の出力272aの方が大きいときにHレベル、それ以
外のときにLレベルを出力する比較器276とを備え
る。
【0169】最小連続長補正ビット位置検出部237
は、例えば図17に示すような構成の論理回路が用いら
れる。この論理回路は、インバータNOT11,NOT
12,NOT13、論理積回路AND11,AND1
2,AND13及び論理和回路ORにより、次の表3の
真理値表の論理を実現したものである。
【0170】
【表3】
【0171】ここで、237a,237b,237c
は、ビットデータ反転補正部232の入力、Dフリップ
フロップ255の出力、 Dフリップフロップ256の
出力をそれぞれ反転させる制御出力を示す。
【0172】次に、このデータ復号装置200における
データ復号処理部203の動作を説明する。
【0173】再生連続長補正ビット位置検出部237か
ら出力される補正ビット位置信号237a,237b,
237cがいずれもLレベルであるときは、符号ビット
210bはエッジ検出回路231およびビットデータ反
転補正部232を経る間単に計6ビットクロックの遅延
だけを受け、後段へ再生RF2値信号として出力され
る。
【0174】補正ビット位置信号237a〜237cが
いずれもLレベルであるのは、上記表3の真理値表よ
り、1T検出信号234aおよび2T検出信号234b
がいずれもLレベルであるときであり、これは上記表2
の真理値表より、対応する補正がオンになっていないと
き、あるいは対応するパターンを生じる誤りが起きてい
ないときである。
【0175】次に、再生RF信号補正レベルデータ21
0aに2Tと判別されるようなパターンが入力された場
合を考える。この場合の各部の波形のタイミングチャー
トを図18に示す。再生RF信号補正レベルデータ21
0aは、標本化する前の波形を点線で、標本値を白丸で
示してある。ここでは、時刻t4〜t9にかけて本来一
点鎖線で示されたような再生波形が得られるべきところ
を、タンジェンシャルスキューなどの影響で点線で示さ
れたような再生波形に歪んでしまい、2Tパターンが生
じてしまった場合、すなわち3Tパターンの後縁が欠け
て2Tパターンとなってしまった場合を示している。こ
こで、2Tパターンにみえる部分の両隣、すなわち時刻
t3と時刻t6の信号振幅を比較すると、誤りである時
刻t6の信号振幅の方が小さい。確率的には図示のよう
な誤りを生じることが多いため、2Tパターンの両隣の
信号振幅を比較して、小さい方を誤りとして極性反転を
行なうことにより、正しいデータとして復調できるよう
になる確率が高くなる。
【0176】符号ビット210b、エッジパルス231
a、エッジパルスの遅延信号であるシフトレジスタ23
3による遅延出力233a,233b,233cはそれ
ぞれ図18に示すようになる。これらから、2T検出パ
ルス234bが図18に示すようにのように生成され
る。
【0177】一方で、再生RF信号絶対値データ235
a、その遅延信号であるDフリップフロップ272,2
75の出力272a,275aおよびこれらの比較結果
信号236aはそれぞれ図18のようになる。回路の遅
延を考えると、比較結果信号236aが2Tの前後の信
号振幅の比較結果を表すのは時刻t8の時点である。こ
れは、2T検出パルスが出力される時刻と一致する。
【0178】これらから、最小連続長補正ビット位置検
出部237は、補正位置信号として237aのみを時刻
t8に出力する。これがビットデータ反転補正部232
に与えられ、最終的に反転補正出力232aが得られ
る。図18から明らかなように、6ビットクロックの遅
延の後に、2Tが3Tに正しく補正されて出力される。
【0179】次に、再生RF信号補正レベルデータ21
0aに2Tと判別されるようなパターンが入力された別
の場合を考える。この場合の各部の波形のタイミングチ
ャートを図19に示す。ここでは、時刻t1〜t6にか
けて本来一点鎖線で示されたような再生波形が得られる
べきところを、タンジェンシャルスキューなどの影響で
点線で示されたような再生波形に歪んでしまい、2Tパ
ターンが生じてしまった場合、すなわち3Tパターンの
前縁が欠けて2Tパターンとなってしまった場合を示し
ている。
【0180】図19に示された場合と同様に2Tパター
ンの検出と振幅の比較が行なわれ、反転補正出力232
aとして正しい波形が出力される。
【0181】次に、再生RF信号補正レベルデータ21
0aに1Tと判別されるようなパターンが入力された別
の場合を考える。この場合の各部の波形のタイミングチ
ャートを図20に示す。ここでは、時刻t1〜t8にか
けて本来一点鎖線で示されたような再生波形が得られる
べきところを、点線で示されたような再生波形に歪んで
しまい、1Tパターンが生じてしまった場合、すなわち
3Tパターンの前縁と後縁が欠けて1Tパターンとなっ
てしまった場合を示している。確率的には図示のような
誤りを生じることが多いため、1Tパターンを検出した
場合には両隣を誤りとして極性反転を行なうことによ
り、正しいデータとして復調できるようになる確率が高
くなる。
【0182】シフトレジスタ233からの遅延出力23
3a,233b,233cに応じて1T検出パルス23
4aが出力される。
【0183】これにより、最小連続長補正ビット位置検
出部237は、補正位置信号として237a,237b
を時刻t8に出力する。これがビットデータ反転補正部
232に与えられ、最終的に反転補正出力232aが得
られる。図20から明らかなように、6ビットクロック
の遅延の後に、1Tが3Tに正しく補正されて出力され
る。
【0184】さらに、図21は本発明の他の実施形態を
示すデータ復号装置のブロック構成図である。
【0185】この図21に示すデータ復号装置は、上述
の図1に示したデータ復号装置を改良したもので、上記
(d’−1)検出部16に対して(d’−2)検出部2
6が併設され、また、上記(K’+1)検出部17に
(k’+2)検出部27が併設されている。なお、他の
同一の構成要素については、同一番号を図面中に付し
て、その詳細な説明を省略する。
【0186】上記(d’−2)検出部26は、A/D変
換器11によりA/D変換された再生RF信号レベルデ
ータ11aをコンパレート部13でセンターレベルを境
に1または0の2値レベルにコンパレートすることによ
り生成された2値化信号13aについて、最小反転間隔
Tminを誤った部分を検出するもので、例えば(d,
k)符号がEFM変調符号であれば、記録波形列のビッ
ト間隔をTとすると最小反転間隔Tminである3Tを
誤って1Tに復号した部分を検出する。そして補正処理
部4では、チャネルビット列におけるエッジ位置の補正
を行なう。
【0187】上記(d’−2)検出部26及びこの
(d’−2)検出部26に対応する補正処理部15の具
体的な要部構成例を図22に示す。この図22に示した
具体的な構成例では、EFM変調符号(2,10;8,
17;1)を用いて、記録波形列のビット間隔をTとす
ると、1Tとなった復号データを最小反転間隔Tmin
である3(=2+1)Tに補正する。
【0188】すなわち、EFMの場合は、3個の遅延回
路51,52,53を用いてビット送りを行ない、各遅
延回路51,52,53の出力点A,B,Cにおけるデ
ータがそれぞれ(1,0,1)又は(0,1,0)とな
ったときが1Tの復号データに相当するので、例えば2
個の排他的論理和回路51,62と論理積回路63によ
り構成された(d’−2)検出部26により検出する。
【0189】そして、上記(d’−2)検出部26によ
る検出出力は、タイミング制御用のラッチ回路64を介
して補正処理部14へ送られる。
【0190】上記補正処理部5は、上記(d’−2)検
出部26による検出出力が供給される2個の排他的論理
和回路54,57を備え、上記遅延回路52の出力点B
から復号データが供給される2個の遅延回路55,56
の入出力段に上記排他的論理和回路54,57が設けら
れている。
【0191】この補正処理部15は、図23のタイミン
グチャートに示すように、上記(d’−2)検出部26
により1Tの復号データが検出されると、その1Tの復
号データに対して両側のエッジを上記排他的論理和回路
54,57により反転させる。そして、このようにして
1T部分が3Tに補正されたチャネルビット列は、タイ
ミング制御用のラッチ回路58を介して出力される。な
お、1Tの復号データに対して両側のエッジを反転させ
る代わりに、標本点を外側にシフトさせるようににして
もよい。
【0192】このように、符号系列内の連続する”1
“の間に入る”0“の最小連続長がdである記録符号の
うちd≧2を満たすものからNRZI変調した後の、同
一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記録符号
が記録された記録媒体のデータ再生装置におけるデータ
復号装置において、同一シンボルの連続長が(d’−
2)であるチャネルビットデータを検出する(d’−
2)検出部26により検出された同一シンボルの連続長
が(d’−2)であるチャネルビットデータに対し、デ
ータ補正部15で同一シンボルの連続長がd’となるよ
うに補正処理を行なうことにより、最小反転間隔Tmi
n付近のデータ復号誤りを減少させ、ビットエラーレー
トを向上させることができる。
【0193】なお、符号系列内の連続する”1“の間に
入る”0“の最小連続長がdである記録符号のうちd≧
2を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボ
ルの最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録さ
れた記録媒体のデータ再生装置におけるデータ復号装置
において、逆NRZI変調した後の、”0“の連続長が
(d−2)であるチャネルビットデータを検出する(d
−2)検出部により検出された”0“の連続長が(d−
2)であるチャネルビットデータに対し、データ補正部
で”0“の連続長がdとなるように補正処理を行なうよ
うにしても、最小反転間隔Tmin付近のデータ復号誤
りを減少させ、ビットエラーレートを向上させることが
できる。
【0194】さらに、上記(k’+2)検出部27は、
A/D変換器11によりA/D変換された再生RF信号
レベルデータをコンパレート部13でセンターレベルを
境に1または0の2値レベルにコンパレートすることに
より生成された2値化信号について、最大反転間隔Tm
axを誤った部分を検出するもので、例えば(d,k)
符号がEFM変調符号であれば、記録波形列のビット間
隔をTとすると最大反転間隔Tmaxである11Tを誤
って13Tに復号した部分を検出する。そして補正処理
部4では、チャネルビット列におけるエッジ位置の補正
を行なう。
【0195】上記(k+2)検出部27及びこの(k+
2)検出部27に対応する補正処理部15の具体的な要
部構成例を図24に示す。この図24に示した具体的な
構成例では、EFM変調符号(2,10;8,17;
1)を用いて、記録波形列のビット間隔をTとすると、
13Tとなった復号データを最大反転間隔Tmaxであ
る11(=10+1)Tに補正する。
【0196】すなわち、EFMの場合は、15個の遅延
回路81A〜81Oを用いてビット送りを行ない、各遅
延回路81A〜81Oの出力点におけるデータがそれぞ
れ(1,0,0・・・0,1)又は(0,1,1・・・
1,0)となったときが13Tの復号データに相当する
ので、例えば2個の論理積回路71,72と論理和回路
73により構成された(k’+2)検出部27により検
出する。
【0197】また、上記補正処理部15は、上記(k’
+2)検出部27による検出出力が供給される2個の排
他的論理和回路82,84を備え、上記遅延回路81C
の出力点から復号データが供給される12個の遅延回路
83A〜83Lの入出力段に上記排他的論理和回路8
2,84が設けられている。
【0198】この補正処理部15は、図25のタイミン
グチャートに示すように、上記(k’+2)検出部27
により13Tの復号データが検出されると、その13T
の復号データに対して両側のエッジを上記排他的論理和
回路82,84により反転させる。そして、このように
して13T部分が11Tに補正されに補正されたチャネ
ルビット列は、タイミング制御用のラッチ回路85を介
して出力される。13Tの復号データに対して両側のエ
ッジを反転させる代わりに、標本点を内側にシフトさせ
るようににしてもよい。
【0199】このように、符号系列内の連続する”1”
の間に入る”0”の最大連続長がkである記録符号から
NRZI変調した後の、同一シンボルの最大連続長が
k’=k+1である記録符号が記録された記録媒体のデ
ータ再生装置におけるデータ復号装置において、同一シ
ンボルの連続長が(k’+2)であるチャネルビットデ
ータを検出する(k’+2)検出部27により検出され
た同一シンボルの連続長が(k’+2)であるチャネル
ビットデータに対し、データ補正部15で同一シンボル
の連続長がk’となるように補正処理を行なうことによ
って、最大反転間隔Tmax付近のデータ復号誤りを減
少させ、ビットエラーレートを向上させることができ
る。
【0200】また、符号系列内の連続する”1”の間に
入る”0”の最大連続長がkである記録符号からNRZ
I変調した後の、同一シンボルの最大連続長がk’=k
+1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生
装置におけるデータ復号装置において、逆NRZI変調
した後の、”0”の連続長が(k+2)であるチャネル
ビットデータを検出する(k+2)検出部により検出さ
れた”0”の連続長が(k+2)であるチャネルビット
データに対し、データ補正部で”0”の連続長がkとな
るように補正処理を行なうようにしても、最大反転間隔
Tmax付近のデータ復号誤りを減少させ、ビットエラ
ーレートを向上させることができる。
【0201】ここで、上述のコンパレートレベルL1,
L2を有するコンパレート部113により再生RF信号
からチャネルビットデータを生成するようにした図8に
示したデータ復号装置において、上記(d−1)検出部
116に(d−2)検出部を併設することにより、最小
反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りをさらに減少さ
せ、また、また、上記(K+1)検出部117に(k+
2)検出部を併設するようにして、最大反転間隔Tma
x付近のデータ復号誤りをさらに減少させ、ビットエラ
ーレートを向上させるようにすることもできる。
【0202】なお、本発明に係るデータ復号装置は、記
録媒体が光ディスクだけでなく、(d,k)符号を用い
て記録された光磁気ディスク等の各種のディスクの再生
装置に利用することができる。また、本発明に係るデー
タ復号装置は、スキューマージンの確保だけでなく、線
記録密度の向上に伴う最小反転間隔Tminの読み取り
エラーの低減にも有効である。
【0203】ここで、波長634nmで、NA0.52
の光学系を有し、厚さ1.2mmの光磁気ディスクを記
録媒体とする再生装置を用いてEFM符号を再生し、0
゜、タンジェンシャル方向に±0.66゜、ラジアル方
向に±0.76゜の各スキュー角でのエラーレートを測
定したところ、次ぎの表4に示すような評価結果が得ら
れた。
【0204】
【表4】
【0205】この表4から明らかなように、1T,13
T補正は、タンジェンシャル方向にスキュー角の大きい
ところでエラーレートの向上を図るのに有効である。
【0206】
【発明の効果】本発明では、符号系列内の連続する”
1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録符号
からNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連続長
がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒体の
データ再生装置におけるデータ復号装置において、同一
シンボルの連続長が(d’−1)であるチャネルビット
データを検出する(d’−1)検出部により検出された
同一シンボルの連続長が(d’−1)であるチャネルビ
ットデータに対し、補正ビット位置検出部による補正ビ
ット位置指定信号に基づいて、データ補正部において同
一シンボルの連続長がd’となるように補正処理を行な
うことによって、最小反転間隔Tmin付近のデータ復
号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上させるこ
とができる。
【0207】本発明に係るデータ復号装置では、例えば
(d’−1)≧1のときに、(d’−1)区間の直前の
ビットデータと(d’−1)区間の直後のビットデータ
との大小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指定
する補正ビット位置指定信号を上記補正ビット位置検出
部が出力することにより、この補正ビット位置指定信号
に基づいて、上記データ補正部において同一シンボルの
連続長がd’となるように補正処理を行ない、最小反転
間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少させ、ビット
エラーレートを向上させることができる。
【0208】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(d’−1)≧1のときに、(d’−1)区間の
直前のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベ
ルとコンパレートレベルとの差と、(d’−1)区間の
直後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベ
ルとコンパレートレベルとの差の小さい側を補正ビット
位置として指定する補正ビット位置指定信号を上記補正
ビット位置検出部が出力することにより、この補正ビッ
ト位置指定信号に基づいて、上記データ補正部において
同一シンボルの連続長がd’となるように補正処理を行
ない、最小反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減
少させ、ビットエラーレートを向上させることができ
る。
【0209】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(d’−1)≧1のときに、(d’−1)区間の
直前のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベ
ルと(d’−1)区間の直後のビットデータのレベル判
定時の再生RF信号レベルとの大小関係に基づいて選択
した補正ビット位置を指定する補正ビット位置指定信号
を上記補正ビット位置検出部が出力することにより、こ
の補正ビット位置指定信号に基づいて、上記データ補正
部において同一シンボルの連続長がd’となるように補
正処理を行ない、最小反転間隔Tmin付近のデータ復
号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上させるこ
とができる。
【0210】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(d’−1)≧2のときに、(d’−1)区間内
の先頭のビットデータと、(d’−1)区間内の最後の
ビットデータとの大小関係に基づいて選択した補正ビッ
ト位置を指定する補正ビット位置指定信号を上記補正ビ
ット位置検出部が出力することにより、この補正ビット
位置指定信号に基づいて、上記データ補正部において同
一シンボルの連続長がd’となるように補正処理を行な
い、最小反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少
させ、ビットエラーレートを向上させることができる。
【0211】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(d’−1)≧2のときに、(d’−1)区間内
の先頭のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レ
ベルとコンパレートレベルとの差と、(d’−1)区間
内の最後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号
レベルとコンパレートレベルとの差の大きい側を補正ビ
ット位置として指定する補正ビット位置指定信号を上記
補正ビット位置検出部が出力することにより、この補正
ビット位置指定信号に基づいて、上記データ補正部にお
いて同一シンボルの連続長がd’となるように補正処理
を行ない、最小反転間隔Tmin付近のデータ復号誤り
を減少させ、ビットエラーレートを向上させることがで
きる。
【0212】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(d’−1)≧2のときに、(d’−1)区間内
の先頭のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レ
ベルと(d’−1)区間内の最後のビットデータのレベ
ル判定時の再生RF信号レベルとの大小関係に基づいて
選択した補正ビット位置を指定する補正ビット位置指定
信号を上記補正ビット位置検出部が出力することによ
り、この補正ビット位置指定信号に基づいて、上記デー
タ補正部において同一シンボルの連続長がd’となるよ
うに補正処理を行ない、最小反転間隔Tmin付近のデ
ータ復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上さ
せることができる。
【0213】さらに、本発明に係るデータ復号装置で
は、上記データ補正部において、例えば上記補正ビット
位置検出部による補正ビット位置指定信号で指定された
ビット位置のデータの論理レベルを反転させることによ
り補正処理を行ない、最小反転間隔Tmin付近のデー
タ復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上させ
ることができる。
【0214】また、本発明では、符号系列内の連続す
る”1”の間に入る”0”の最小連続長がdである記録
符号からNRZI変調した後の、同一シンボルの最小連
続長がd’=d+1である記録符号が記録された記録媒
体のデータ再生装置におけるデータ復号装置において、
逆NRZI変調した後の、”0”の連続長が(d−1)
であるチャネルビットデータを検出する(d−1)検出
部により検出された”0”の連続長が(d−1)である
チャネルビットデータに対し、補正ビット位置検出部に
よる補正ビット位置指定信号に基づいて、データ補正部
において”0”の連続長がdとなるように補正処理を行
なうことによって、最小反転間隔Tmin付近のデータ
復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上させる
ことができる。
【0215】本発明に係るデータ復号装置では、例えば
(d−1)≧0のときに、(d−1)区間の直前のビッ
トデータと(d−1)区間の直後のビットデータとの大
小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補
正ビット位置指定信号を上記補正ビット位置検出部が出
力することにより、この補正ビット位置指定信号に基づ
いて、上記データ補正部において”0”の連続長がdと
なるように補正処理を行ない、最小反転間隔Tmin付
近のデータ復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを
向上させることができる。
【0216】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(d−1)≧0のときに、(d−1)区間の直前
のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベルと
コンパレートレベルとの差と、(d−1)区間の直後の
ビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベルとコ
ンパレートレベルとの差の小さい側を補正ビット位置と
して指定する補正ビット位置指定信号を上記補正ビット
位置検出部が出力することにより、この補正ビット位置
指定信号に基づいて、上記データ補正部において”0”
の連続長がdとなるように補正処理を行ない、最小反転
間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少させ、ビット
エラーレートを向上させることができる。
【0217】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(d−1)≧0のときに、(d−1)区間の直前
のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベルと
(d−1)区間の直後のビットデータのレベル判定時の
再生RF信号レベルとの大小関係に基づいて選択した補
正ビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を上記
補正ビット位置検出部が出力することにより、この補正
ビット位置指定信号に基づいて、上記データ補正部にお
いて”0”の連続長がdとなるように補正処理を行な
い、最小反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少
させ、ビットエラーレートを向上させることができる。
【0218】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(d−1)≧2のときに、(d−1)区間内の先
頭のビットデータと、(d−1)区間内の最後のビット
データとの大小関係に基づいて選択した補正ビット位置
を指定する補正ビット位置指定信号を上記補正ビット位
置検出部が出力することにより、この補正ビット位置指
定信号に基づいて、上記データ補正部において”0”の
連続長がdとなるように補正処理を行ない、最小反転間
隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少させ、ビットエ
ラーレートを向上させることができる。
【0219】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(d−1)≧2のときに、(d−1)区間内の先
頭のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベル
とコンパレートレベルとの差と、(d−1)区間内の最
後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベル
とコンパレートレベルとの差の小さい側を補正ビット位
置として指定する補正ビット位置指定信号を上記補正ビ
ット位置検出部が出力することにより、この補正ビット
位置指定信号に基づいて、上記データ補正部において”
0”の連続長がdとなるように補正処理を行ない、最小
反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少させ、ビ
ットエラーレートを向上させることができる。
【0220】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(d−1)≧2のときに、(d−1)区間内の先
頭のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベル
と(d−1)区間内の最後のビットデータのレベル判定
時の再生RF信号レベルとの大小関係に基づいて選択し
た補正ビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を
上記補正ビット位置検出部が出力することにより、この
補正ビット位置指定信号に基づいて、上記データ補正部
において”0”の連続長がdとなるように補正処理を行
ない、最小反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減
少させ、ビットエラーレートを向上させることができ
る。
【0221】また、本発明に係るデータ復号装置では、
上記データ補正部において、例えば上記補正ビット位置
検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定
されたビット位置のデータの論理レベルを反転させ、さ
らに、指定されたビット位置の(d−1)区間の外側の
ビット位置のデータの論理レベルを反転させることによ
り補正処理を行ない、最小反転間隔Tmin付近のデー
タ復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上させ
ることができる。
【0222】さらに、本発明に係るデータ復号装置で
は、上記データ補正部において、例えば上記補正ビット
位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、
指定されたビット位置の”1”のデータを(d−1)区
間の外側のデータにシフトさせることにより補正処理を
行ない、最小反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを
減少させ、ビットエラーレートを向上させることができ
る。
【0223】また、本発明では、符号系列内の連続す
る”1”の間に入る”0”の最大連続長がkである記録
符号からNRZI変調した後の、同一シンボルの最大連
続長がk’=k+1である記録符号が記録された記録媒
体のデータ再生装置におけるデータ復号装置において、
同一シンボルの連続長が(k’+1)であるチャネルビ
ットデータを検出する(k’+1)検出部により検出さ
れた同一シンボルの連続長が(k’+1)であるチャネ
ルビットデータに対し、補正ビット位置検出部による補
正ビット位置指定信号に基づいて、データ補正部におい
て同一シンボルの連続長がk’となるように補正処理を
行なうことにより、最大反転間隔Tmax付近のデータ
復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上させる
ことができる。
【0224】本発明に係るデータ復号装置では、例えば
(k’+1)区間の直前のビットデータと(k’+1)
区間の直後のビットデータとの大小関係に基づいて選択
した補正ビット位置を指定する補正ビット位置指定信号
を上記補正ビット位置検出部が出力することにより、こ
の補正ビット位置指定信号に基づいて、上記データ補正
部において同一シンボルの連続長がk’となるように補
正処理を行ない、最小反転間隔Tmin付近のデータ復
号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上させるこ
とができる。
【0225】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(k’+1)区間の直前のビットデータのレベル
判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレベルとの
差と、(k’+1)区間の直後のビットデータのレベル
判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレベルとの
差の大きい側を補正ビット位置として指定する補正ビッ
ト位置指定信号を上記補正ビット位置検出部が出力する
ことにより、この補正ビット位置指定信号に基づいて、
上記データ補正部において同一シンボルの連続長がk’
となるように補正処理を行ない、最小反転間隔Tmin
付近のデータ復号誤りを減少させ、ビットエラーレート
を向上させることができる。
【0226】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(k’+1)区間の直前のビットデータのレベル
判定時の再生RF信号レベルと(k’+1)区間の直後
のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベルと
の大小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指定す
る補正ビット位置指定信号を上記補正ビット位置検出部
が出力することにより、この補正ビット位置指定信号に
基づいて、上記データ補正部において同一シンボルの連
続長がk’となるように補正処理を行ない、最小反転間
隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少させ、ビットエ
ラーレートを向上させることができる。
【0227】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(k’+1)区間内の先頭のビットデータと
(k’+1)区間内の最後のビットデータとの大小関係
に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補正ビッ
ト位置指定信号を上記補正ビット位置検出部が出力する
ことにより、この補正ビット位置指定信号に基づいて、
上記データ補正部において同一シンボルの連続長がk’
となるように補正処理を行ない、最小反転間隔Tmin
付近のデータ復号誤りを減少させ、ビットエラーレート
を向上させることができる。
【0228】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(k’+1)区間内の先頭のビットデータのレベ
ル判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレベルと
の差と、(k’+1)区間内の最後のビットデータのレ
ベル判定時の再生RF信号レベルとコンパレートレベル
との差の小さい側を補正ビット位置として指定する補正
ビット位置指定信号を上記補正ビット位置検出部が出力
することにより、この補正ビット位置指定信号に基づい
て、上記データ補正部において同一シンボルの連続長が
k’となるように補正処理を行ない、最小反転間隔Tm
in付近のデータ復号誤りを減少させ、ビットエラーレ
ートを向上させることができる。
【0229】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(k’+1)区間内の先頭のビットデータのレベ
ル判定時の再生RF信号レベルと(k’+1)区間内の
最後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベ
ルとの大小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指
定する補正ビット位置指定信号を上記補正ビット位置検
出部が出力することにより、この補正ビット位置指定信
号に基づいて、上記データ補正部において同一シンボル
の連続長がk’となるように補正処理を行ない、最小反
転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少させ、ビッ
トエラーレートを向上させることができる。
【0230】さらに、本発明に係るデータ復号装置で
は、上記データ補正部において、上記補正ビット位置検
出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定さ
れたビット位置のデータの論理レベルを反転させること
により補正処理を行ない、最小反転間隔Tmin付近の
データ復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上
させることができる。
【0231】また、本発明では、符号系列内の連続す
る”1”の間に入る”0”の最大連続長がkである記録
符号からNRZI変調した後の、同一シンボルの最大連
続長がk’=k+1である記録符号が記録された記録媒
体のデータ再生装置におけるデータ復号装置において、
逆NRZI変調した後の”0”の連続長が(k+1)で
あるチャネルビットデータを検出する(k+1)検出部
により検出された”0”の連続長が(k+1)であるチ
ャネルビットデータに対し、補正ビット位置検出部によ
る補正ビット位置指定信号に基づいてデータ補正部にお
いて”0”の連続長がkとなるように補正処理を行なう
ことにより、最大反転間隔Tmax付近のデータ復号誤
りを減少させ、ビットエラーレートを向上させることが
できる。
【0232】本発明に係るデータ復号装置で例えば(k
+1)区間の直前のビットデータと(k+1)区間の直
後のビットデータとの大小関係に基づいて選択した補正
ビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を上記補
正ビット位置検出部が出力することにより、この補正ビ
ット位置指定信号に基づいて、上記データ補正部におい
て”0”の連続長がkとなるように補正処理を行ない、
最大反転間隔Tmax付近のデータ復号誤りを減少さ
せ、ビットエラーレートを向上させることができる。
【0233】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(k+1)区間の直前のビットデータのレベル判
定時の再生RF信号レベルとコンパレートレベルとの差
と、(k+1)区間の直後のビットデータのレベル判定
時の再生RF信号レベルとコンパレートレベルとの差の
大きい側を補正ビット位置として指定する補正ビット位
置指定信号を上記補正ビット位置検出部が出力すること
により、この補正ビット位置指定信号に基づいて、上記
データ補正部において”0”の連続長がkとなるように
補正処理を行ない、最大反転間隔Tmax付近のデータ
復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上させる
ことができる。
【0234】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(k+1)区間の直前のビットデータのレベル判
定時の再生RF信号レベルと(k+1)区間の直後のビ
ットデータのレベル判定時の再生RF信号レベルとの大
小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補
正ビット位置指定信号を上記補正ビット位置検出部が出
力することにより、この補正ビット位置指定信号に基づ
いて、上記データ補正部において”0”の連続長がkと
なるように補正処理を行ない、最大反転間隔Tmax付
近のデータ復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを
向上させることができる。
【0235】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(k+1)≧2のときに、(k+1)区間内の先
頭のビットデータと、(k+1)区間内の最後のビット
データとの大小関係に基づいて選択した補正ビット位置
を指定する補正ビット位置指定信号を上記補正ビット位
置検出部が出力することにより、この補正ビット位置指
定信号に基づいて、上記データ補正部において”0”の
連続長がkとなるように補正処理を行ない、最大反転間
隔Tmax付近のデータ復号誤りを減少させ、ビットエ
ラーレートを向上させることができる。
【0236】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(k+1)≧2のときに、(k+1)区間内の先
頭のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベル
とコンパレートレベルとの差と、(k+1)区間内の最
後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベル
とコンパレートレベルとの差の小さい側を補正ビット位
置として指定する補正ビット位置指定信号を上記補正ビ
ット位置検出部が出力することにより、この補正ビット
位置指定信号に基づいて、上記データ補正部において”
0”の連続長がkとなるように補正処理を行ない、最大
反転間隔Tmax付近のデータ復号誤りを減少させ、ビ
ットエラーレートを向上させることができる。
【0237】また、本発明に係るデータ復号装置では、
例えば(k+1)≧2のときに、(k+1)区間内の先
頭のビットデータのレベル判定時の再生RF信号レベル
と(k+1)区間内の最後のビットデータのレベル判定
時の再生RF信号レベルとの大小関係に基づいて選択し
た補正ビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を
上記補正ビット位置検出部が出力することにより、この
補正ビット位置指定信号に基づいて、上記データ補正部
において”0”の連続長がkとなるように補正処理を行
ない、最大反転間隔Tmax付近のデータ復号誤りを減
少させ、ビットエラーレートを向上させることができ
る。
【0238】また、本発明に係るデータ復号装置では、
上記データ補正部において、例えば上記補正ビット位置
検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定
されたビット位置のデータの論理レベルを反転させ、さ
らに、指定されたビット位置の(k+1)区間の外側の
ビット位置のデータの論理レベルを反転させることによ
り補正処理を行ない、最大反転間隔Tmax付近のデー
タ復号誤りを減少させ、ビットエラーレートを向上させ
ることができる。
【0239】また、本発明に係るデータ復号装置では、
上記データ補正部において、例えば上記補正ビット位置
検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、指定
されたビット位置の”1”のデータを(k+1)区間の
外側のデータにシフトさせることにより補正処理を行な
い、最大反転間隔Tmax付近のデータ復号誤りを減少
させ、ビットエラーレートを向上させることができる。
【0240】また、本発明では、符号系列内の連続す
る”1“の間に入る”0“の最小連続長がdである記録
符号のうちd≧2を満たすものからNRZI変調した後
の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記
録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置における
データ復号装置において、同一シンボルの連続長が
(d’−2)であるチャネルビットデータを検出する
(d’−2)検出部により検出された同一シンボルの連
続長が(d’−2)であるチャネルビットデータに対
し、補正ビット位置検出部による補正ビット位置指定信
号に基づいて、データ補正部において同一シンボルの連
続長がd’となるように補正処理を行なうことによっ
て、最小反転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少
させ、ビットエラーレートを向上させることができる。
【0241】また、本発明では、符号系列内の連続す
る”1“の間に入る”0“の最小連続長がdである記録
符号のうちd≧2を満たすものからNRZI変調した後
の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+1である記
録符号が記録された記録媒体のデータ再生装置における
データ復号装置において、逆NRZI変調した後の、”
0“の連続長が(d−2)であるチャネルビットデータ
を検出する(d−2)検出部により検出された”0“の
連続長が(d−2)であるチャネルビットデータに対
し、補正ビット位置検出部による補正ビット位置指定信
号に基づいて、データ補正部において”0“の連続長が
dとなるように補正処理を行なうことによって、最小反
転間隔Tmin付近のデータ復号誤りを減少させ、ビッ
トエラーレートを向上させることができる。
【0242】また、本発明では、符号系列内の連続す
る”1”の間に入る”0”の最大連続長がkである記録
符号からNRZI変調した後の、同一シンボルの最大連
続長がk’=k+1である記録符号が記録された記録媒
体のデータ再生装置におけるデータ復号装置において、
同一シンボルの連続長が(k’+2)であるチャネルビ
ットデータを検出する(k’+2)検出部により検出さ
れた同一シンボルの連続長が(k’+2)であるチャネ
ルビットデータに対し、補正ビット位置検出部による補
正ビット位置指定信号に基づいて、同一シンボルの連続
長がk’となるように補正処理を行なうことによって、
最大反転間隔Tmax付近のデータ復号誤りを減少さ
せ、ビットエラーレートを向上させることができる。
【0243】さらに、本発明では、符号系列内の連続す
る”1”の間に入る”0”の最大連続長がkである記録
符号からNRZI変調した後の、同一シンボルの最大連
続長がk’=k+1である記録符号が記録された記録媒
体のデータ再生装置におけるデータ復号装置において、
逆NRZI変調した後の、”0”の連続長が(k+2)
であるチャネルビットデータを検出する(k+2)検出
部により検出された”0”の連続長が(k+2)である
チャネルビットデータに対し、補正ビット位置検出部に
よる補正ビット位置指定信号に基づいて、”0”の連続
長がkとなるように補正処理を行なうことによって、最
大反転間隔Tmax付近のデータ復号誤りを減少させ、
ビットエラーレートを向上させることができる。
【0244】本発明に係るデータ復号装置を用いること
で、スキューに対するマージン、ならびに、デフォーカ
スに対するマージンを増加させることができる。さら
に、本発明に係るデータ復号装置は、線記録密度の向上
に伴う最小反転間隔Tmin及び最大反転間隔Tmax
の読み取りエラーの低減にも有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すデータ復号装置のブロ
ック構成図である。
【図2】上記データ復号装置におけるビット判定補正
部,(d’−1)検出部及び(k’+1)検出部の回路
構成図である。
【図3】上記データ復号装置における再生RF信号レベ
ル記憶部及び補正ビット位置検出部の回路構成図であ
る。
【図4】上記補正ビット位置検出部の他の構成例を示す
回路構成図である。
【図5】上記データ復号装置における最小連続長の条件
を満足しない場合の補正動作の説明図である。
【図6】上記データ復号装置における最大連続長の条件
を満足しない場合の補正動作の説明図である。
【図7】上記データ復号装置における最小連続長の条件
を満足しない場合の他の補正動作の説明図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示すデータ復号装置の
ブロック構成図である。
【図9】図8に示したデータ復号装置における補正動作
の説明図である。
【図10】図8に示したデータ復号装置における再生R
F信号のアイパターンを示す図である。
【図11】本発明の他の実施形態を示すデータ復号装置
のブロック構成図である。
【図12】図11に示したデータ復号装置において波形
等化器として用いられる余弦等化器の回路構成図であ
る。
【図13】図11に示したデータ復号装置におけるアシ
ンメトリ補正回路の回路構成図である。
【図14】図11に示したデータ復号装置におけるビッ
トクロック生成回路の回路構成図である。
【図15】図11に示したデータ復号装置において1T
/2T検出部として用いられる論理回路の回路構成図で
ある。
【図16】図11に示したデータ復号装置において絶対
値回路として用いられる論理回路の回路構成図である。
【図17】図11に示したデータ復号装置において最小
連続長補正ビット位置検出部として用いられる論理回路
の回路構成図である。
【図18】図11に示したデータ復号装置において再生
RF信号補正レベルデータに2Tと判別されるようなパ
ターンが入力された場合の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図19】図11に示したデータ復号装置において再生
RF信号補正レベルデータに2Tと判別されるような別
のパターンが入力された場合の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図20】図11に示したデータ復号装置において再生
RF信号補正レベルデータに1Tと判別されるようなパ
ターンが入力された場合の動作を示すタイミングチャー
トである。
【図21】本発明の他の実施形態を示すデータ復号装置
のブロック構成図である。
【図22】図21に示したデータ復号装置における
(d’−2)検出部及びこの(d’−2)検出部に対応
する補正処理部の要部構成を具体的に示す回路構成図で
ある。
【図23】図21に示したデータ復号装置における補正
処理部の動作を示すタイミングチャートである。
【図24】図21に示したデータ復号装置における
(k’+2)検出部及びこの(k’+2)検出部に対応
する補正処理部の要部構成を具体的に示す回路構成図で
ある。
【図25】図21に示したデータ復号装置における補正
処理部の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,100,200 データ復号装置、2,102,2
02 入力信号処理部、3,103,203 データ復
号処理部、4,104,204 光ディスク、6,10
6,206 光ピックアップ、9,109,209 コ
ンパレートレベル設定部、10,110,211 ビッ
トクロック生成部、11,12,111,112,20
9 A/D変換器、13,113 コンパレート部、1
4,114 レベル差演算部、15,232 ビット
反転補正部、16 (d’−1)検出部、17 (k’
+1)検出部、18,118,237 最小連続長補正
ビット位置検出部、19,119 最大連続長補正ビッ
ト位置検出部、20,120 再生RF信号レベル記憶
部、26 (d’−2)検出部、27 (k’+2)検
出部、115 ビット補正部、116 (d−1)検出
部、117 (k+1)検出部、231 エッジ検出回
路、233 シフトレジスタ、234 1T/2T検出
部、235 絶対値回路、236 絶対値比較部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甲斐 慎一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号系列内の連続する”1”の間に入
    る”0”の最小連続長がdである記録符号からNRZI
    変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+
    1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装
    置におけるデータ復号装置であって、 同一シンボルの連続長が(d’−1)であるチャネルビ
    ットデータを検出する(d’−1)検出部と、 上記(d’−1)検出部により検出された同一シンボル
    の連続長が(d’−1)であるチャネルビットデータの
    補正位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する
    補正ビット位置検出部と、 上記(d’−1)検出部により検出された同一シンボル
    の連続長が(d’−1)であるチャネルビットデータを
    同一シンボルの連続長がd’となるように上記補正ビッ
    ト位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて
    補正処理を行なうデータ補正部とを備えることを特徴と
    するデータ復号装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体から読み出した再生RF信号を
    少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネ
    ルビットデータを出力することを特徴とする請求項1記
    載のデータ復号装置。
  3. 【請求項3】 上記補正ビット位置検出部は、(d’−
    1)≧1のときに、(d’−1)区間の直前のビットデ
    ータと、(d’−1)区間の直後のビットデータとの大
    小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補
    正ビット位置指定信号を出力することを特徴とする請求
    項2記載のデータ復号装置。
  4. 【請求項4】 上記補正ビット位置検出部は、(d’−
    1)区間の直前のビットデータのレベル判定時の再生R
    F信号レベルとコンパレートレベルとの差と、(d’−
    1)区間の直後のビットデータのレベル判定時の再生R
    F信号レベルとコンパレートレベルとの差の小さい側を
    補正ビット位置として指定する補正ビット位置指定信号
    を出力することを特徴とする請求項3記載のデータ復号
    装置。
  5. 【請求項5】 上記補正ビット位置検出部は、(d’−
    1)≧1のときに、(d’−1)区間の直前のビットデ
    ータのレベル判定時の再生RF信号レベルと(d’−
    1)区間の直後のビットデータのレベル判定時の再生R
    F信号レベルとの大小関係に基づいて選択した補正ビッ
    ト位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項2記載のデータ復号装置。
  6. 【請求項6】 上記補正ビット位置検出部は、(d’−
    1)≧2のときに、(d’−1)区間内の先頭のビット
    データと、(d’−1)区間内の最後のビットデータと
    の大小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指定す
    る補正ビット位置指定信号を出力することを特徴とする
    請求項2記載のデータ復号装置。
  7. 【請求項7】 上記補正ビット位置検出部は、(d’−
    1)区間内の先頭のビットデータのレベル判定時の再生
    RF信号レベルとコンパレートレベルとの差と、(d’
    −1)区間内の最後のビットデータのレベル判定時の再
    生RF信号レベルとコンパレートレベルとの差の大きい
    側を補正ビット位置として指定する補正ビット位置指定
    信号を出力することを特徴とする請求項6記載のデータ
    復号装置。
  8. 【請求項8】 上記補正ビット位置検出部は、(d’−
    1)≧2のときに、(d’−1)区間内の先頭のビット
    データのレベル判定時の再生RF信号レベルと(d’−
    1)区間内の最後のビットデータのレベル判定時の再生
    RF信号レベルとの大小関係に基づいて選択した補正ビ
    ット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する
    ことを特徴とする請求項2記載のデータ復号装置。
  9. 【請求項9】 上記データ補正部は、上記補正ビット位
    置検出部による補正ビット位置指定信号で指定されたビ
    ット位置のデータの論理レベルを反転させることにより
    補正処理を行なうことを特徴とする請求項1記載のデー
    タ復号装置。
  10. 【請求項10】 符号系列内の連続する”1”の間に入
    る”0”の最小連続長がdである記録符号からNRZI
    変調した後の、同一シンボルの最小連続長がd’=d+
    1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装
    置におけるデータ復号装置であって、 逆NRZI変調した後の、”0”の連続長が(d−1)
    であるチャネルビットデータを検出する(d−1)検出
    部と、 上記(d−1)検出部により検出された”0”の連続長
    が(d−1)であるチャネルビットデータの補正位置を
    指定する補正ビット位置指定信号を出力する補正ビット
    位置検出部と、 上記(d−1)検出部により検出された”0”の連続長
    が(d−1)であるチャネルビットデータを”0”の連
    続長がdとなるように上記補正ビット位置検出部による
    補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行なうデ
    ータ補正部とを備えることを特徴とするデータ復号装
    置。
  11. 【請求項11】 記録媒体から読み出した再生RF信号
    を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号して、符
    号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最小連続
    長がdであるチャネルビットデータを出力することを特
    徴とする請求項10記載のデータ復号装置。
  12. 【請求項12】 上記補正ビット位置検出部は、(d−
    1)≧0のときに、(d−1)区間の直前のビットデー
    タと(d−1)区間の直後のビットデータとの大小関係
    に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補正ビッ
    ト位置指定信号を出力することを特徴とする請求項11
    記載のデータ復号装置。
  13. 【請求項13】 上記補正ビット位置検出部は、(d−
    1)区間の直前のビットデータのレベル判定時の再生R
    F信号レベルとコンパレートレベルとの差と、(d−
    1)区間の直後のビットデータのレベル判定時の再生R
    F信号レベルとコンパレートレベルとの差の小さい側を
    補正ビット位置として指定する補正ビット位置指定信号
    を出力することを特徴とする請求項12記載のデータ復
    号装置。
  14. 【請求項14】 上記補正ビット位置検出部は、(d−
    1)≧0のときに、(d−1)区間の直前のビットデー
    タのレベル判定時の再生RF信号レベルと(d−1)区
    間の直後のビットデータのレベル判定時の再生RF信号
    レベルとの大小関係に基づいて選択した補正ビット位置
    を指定する補正ビット位置指定信号を出力することを特
    徴とする請求項11記載のデータ復号装置。
  15. 【請求項15】 上記補正ビット位置検出部は、(d−
    1)≧2のときに、(d−1)区間内の先頭のビットデ
    ータと、(d−1)区間内の最後のビットデータとの大
    小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補
    正ビット位置指定信号を出力することを特徴とする請求
    項11記載のデータ復号装置。
  16. 【請求項16】 上記補正ビット位置検出部は、(d−
    1)区間内の先頭のビットデータのレベル判定時の再生
    RF信号レベルとコンパレートレベルとの差と、(d−
    1)区間内の最後のビットデータのレベル判定時の再生
    RF信号レベルとコンパレートレベルとの差の大きい側
    を補正ビット位置として指定する補正ビット位置指定信
    号を出力することを特徴とする請求項15記載のデータ
    復号装置。
  17. 【請求項17】 上記補正ビット位置検出部は、(d−
    1)≧2のときに、(d−1)区間内の先頭のビットデ
    ータのレベル判定時の再生RF信号レベルと(d−1)
    区間内の最後のビットデータのレベル判定時の再生RF
    信号レベルとの大小関係に基づいて選択した補正ビット
    位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力すること
    を特徴とする請求項11記載のデータ復号装置。
  18. 【請求項18】 上記データ補正部は、上記補正ビット
    位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、
    指定されたビット位置のデータの論理レベルを反転さ
    せ、さらに、指定されたビット位置の(d−1)区間の
    外側のビット位置のデータの論理レベルを反転させるこ
    とにより補正処理を行なうことを特徴とする請求項10
    記載のデータ復号装置。
  19. 【請求項19】 上記データ補正部は、上記補正ビット
    位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、
    指定されたビット位置の”1”のデータを(d−1)区
    間の外側のデータにシフトさせることにより補正処理を
    行なうことを特徴とする請求項10記載のデータ復号装
    置。
  20. 【請求項20】 符号系列内の連続する”1”の間に入
    る”0”の最大連続長がkである記録符号からNRZI
    変調した後の、同一シンボルの最大連続長がk’=k+
    1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装
    置におけるデータ復号装置であって、 同一シンボルの連続長が(k’+1)であるチャネルビ
    ットデータを検出する(k’+1)検出部と、 上記(k’+1)検出部により検出された同一シンボル
    の連続長が(k’+1)であるチャネルビットデータの
    補正位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する
    補正ビット位置検出部と、 上記(k’+1)検出部により検出された同一シンボル
    の連続長が(k’+1)であるチャネルビットデータを
    同一シンボルの連続長がk’となるように上記補正ビッ
    ト位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて
    補正処理を行なうデータ補正部とを備えることを特徴と
    するデータ復号装置。
  21. 【請求項21】 記録媒体から読み出した再生RF信号
    を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャ
    ネルビットデータを出力することを特徴とする請求項2
    0記載のデータ復号装置。
  22. 【請求項22】 上記補正ビット位置検出部は、(k’
    +1)区間の直前のビットデータと、(k’+1)区間
    の直後のビットデータとの大小関係に基づいて選択した
    補正ビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出
    力することを特徴とする請求項21記載のデータ復号装
    置。
  23. 【請求項23】 上記補正ビット位置検出部は、(k’
    +1)区間の直前のビットデータのレベル判定時の再生
    RF信号レベルとコンパレートレベルとの差と、(k’
    +1)区間の直後のビットデータのレベル判定時の再生
    RF信号レベルとコンパレートレベルとの差の大きい側
    を補正ビット位置として指定する補正ビット位置指定信
    号を出力することを特徴とする請求項22記載のデータ
    復号装置。
  24. 【請求項24】 上記補正ビット位置検出部は、(k’
    +1)区間の直前のビットデータのレベル判定時の再生
    RF信号レベルと(k’+1)区間の直後のビットデー
    タのレベル判定時の再生RF信号レベルとの大小関係に
    基づいて選択した補正ビット位置を指定する補正ビット
    位置指定信号を出力することを特徴とする請求項21記
    載のデータ復号装置。
  25. 【請求項25】 上記補正ビット位置検出部は、(k’
    +1)区間内の先頭のビットデータと(k’+1)区間
    内の最後のビットデータとの大小関係に基づいて選択し
    た補正ビット位置を指定する補正ビット位置指定信号を
    出力することを特徴とする請求項21記載のデータ復号
    装置。
  26. 【請求項26】 上記補正ビット位置検出部は、(k’
    +1)区間内の先頭のビットデータのレベル判定時の再
    生RF信号レベルとコンパレートレベルとの差と、
    (k’+1)区間内の最後のビットデータのレベル判定
    時の再生RF信号レベルとコンパレートレベルとの差の
    小さい側を補正ビット位置として指定する補正ビット位
    置指定信号を出力することを特徴とする請求項25記載
    のデータ復号装置。
  27. 【請求項27】 上記補正ビット位置検出部は、(k’
    +1)区間内の先頭のビットデータのレベル判定時の再
    生RF信号レベルと(k’+1)区間内の最後のビット
    データのレベル判定時の再生RF信号レベルとの大小関
    係に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補正ビ
    ット位置指定信号を出力することを特徴とする請求項2
    1記載のデータ復号装置。
  28. 【請求項28】 上記データ補正部は、上記補正ビット
    位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、
    指定されたビット位置のデータの論理レベルを反転させ
    ることにより補正処理を行なうことを特徴とする請求項
    20記載のデータ復号装置。
  29. 【請求項29】 符号系列内の連続する”1”の間に入
    る”0”の最大連続長がkである記録符号からNRZI
    変調した後の、同一シンボルの最大連続長がk’=k+
    1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装
    置におけるデータ復号装置であって、 逆NRZI変調した後の、”0”の連続長が(k+1)
    であるチャネルビットデータを検出する(k+1)検出
    部と、 上記(k+1)検出部により検出された”0”の連続長
    が(k+1)であるチャネルビットデータの補正位置を
    指定する補正ビット位置指定信号を出力する補正ビット
    位置検出部と、 上記(k+1)検出部により検出された”0”の連続長
    が(k+1)であるチャネルビットデータを”0”の連
    続長がkとなるように上記補正ビット位置検出部による
    補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行なうデ
    ータ補正部とを備えることを特徴とするデータ復号装
    置。
  30. 【請求項30】 記録媒体から読み出した再生RF信号
    を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号して、符
    号系列内の連続する”1”の間に入る”0”の最大連続
    長がkであるチャネルビットデータを出力することを特
    徴とする請求項29記載のデータ復号装置。
  31. 【請求項31】 上記補正ビット位置検出部は、(k+
    1)区間の直前のビットデータと(k+1)区間の直後
    のビットデータとの大小関係に基づいて選択した補正ビ
    ット位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する
    ことを特徴とする請求項30記載のデータ復号装置。
  32. 【請求項32】 上記補正ビット位置検出部は、(k+
    1)区間の直前のビットデータのレベル判定時の再生R
    F信号レベルとコンパレートレベルとの差と、(k+
    1)区間の直後のビットデータのレベル判定時の再生R
    F信号レベルとコンパレートレベルとの差の大きい側を
    補正ビット位置として指定する補正ビット位置指定信号
    を出力することを特徴とする請求項31記載のデータ復
    号装置。
  33. 【請求項33】 上記補正ビット位置検出部は、(k+
    1)区間の直前のビットデータのレベル判定時の再生R
    F信号レベルと(k+1)区間の直後のビットデータの
    レベル判定時の再生RF信号レベルとの大小関係に基づ
    いて選択した補正ビット位置を指定する補正ビット位置
    指定信号を出力することを特徴とする請求項30記載の
    データ復号装置。
  34. 【請求項34】 上記補正ビット位置検出部は、(k+
    1)≧2のときに、(k+1)区間内の先頭のビットデ
    ータと、(k+1)区間内の最後のビットデータとの大
    小関係に基づいて選択した補正ビット位置を指定する補
    正ビット位置指定信号を出力することを特徴とする請求
    項30記載のデータ復号装置。
  35. 【請求項35】 上記補正ビット位置検出部は、(k+
    1)区間内の先頭のビットデータのレベル判定時の再生
    RF信号レベルとコンパレートレベルとの差と、(k+
    1)区間内の最後のビットデータのレベル判定時の再生
    RF信号レベルとコンパレートレベルとの差の小さい側
    を補正ビット位置として指定する補正ビット位置指定信
    号を出力することを特徴とする請求項34記載のデータ
    復号装置。
  36. 【請求項36】 上記補正ビット位置検出部は、(k+
    1)≧2のときに、(k+1)区間内の先頭のビットデ
    ータのレベル判定時の再生RF信号レベルと(k+1)
    区間内の最後のビットデータのレベル判定時の再生RF
    信号レベルとの大小関係に基づいて選択した補正ビット
    位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力すること
    を特徴とする請求項30記載のデータ復号装置。
  37. 【請求項37】 上記データ補正部は、上記補正ビット
    位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、
    指定されたビット位置のデータの論理レベルを反転さ
    せ、さらに、指定されたビット位置の(k+1)区間の
    外側のビット位置のデータの論理レベルを反転させるこ
    とにより補正処理を行なうことを特徴とする請求項29
    記載のデータ復号装置。
  38. 【請求項38】 上記データ補正部は、上記補正ビット
    位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて、
    指定されたビット位置の”1”のデータを(k+1)区
    間の外側のデータにシフトさせることにより補正処理を
    行なうことを特徴とする請求項29記載のデータ復号装
    置。
  39. 【請求項39】 符号系列内の連続する”1“の間に入
    る”0“の最小連続長がdである記録符号のうちd≧2
    を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボル
    の最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録され
    た記録媒体のデータ再生装置におけるデータ復号装置で
    あって、 同一シンボルの連続長が(d’−2)であるチャネルビ
    ットデータを検出する(d’−2)検出部と、 上記(d’−2)検出部により検出された同一シンボル
    の連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータの
    補正位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する
    補正ビット位置検出部と、 上記(d’−2)検出部により検出された同一シンボル
    の連続長が(d’−2)であるチャネルビットデータを
    同一シンボルの連続長がd’となるように上記補正ビッ
    ト位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて
    補正処理を行なうデータ補正部とを備えることを特徴と
    するデータ復号装置。
  40. 【請求項40】記録媒体から読み出した再生RF信号を
    少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャネ
    ルビットデータを出力することを特徴とする請求項39
    記載のデータ復号装置。
  41. 【請求項41】 上記補正ビット位置検出部は、(d’
    −2)区間の直前と、(d’−2)区間の直後とを補正
    ビット位置として指定する補正ビット位置指定信号を出
    力することを特徴とする請求項40記載のデータ復号装
    置。
  42. 【請求項42】 符号系列内の連続する”1“の間に入
    る”0“の最小連続長がdである記録符号のうちd≧2
    を満たすものからNRZI変調した後の、同一シンボル
    の最小連続長がd’=d+1である記録符号が記録され
    た記録媒体のデータ再生装置におけるデータ復号装置で
    あって、 逆NRZI変調した後の、”0“の連続長が(d−2)
    であるチャネルビットデータを検出する(d−2)検出
    部と、 上記(d−2)検出部により検出された”0“の連続長
    が(d−2)であるチャネルビットデータの補正位置を
    指定する補正ビット位置指定信号を出力する補正ビット
    位置検出部と、 上記(d−2)検出部により検出された”0“の連続長
    が(d−2)であるチャネルビットデータを”0“の連
    続長がdとなるように上記補正ビット位置検出部による
    補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行なうデ
    ータ補正部とを備えることを特徴とするデータ復号装
    置。
  43. 【請求項43】 記録媒体から読み出した再生RF信号
    を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャ
    ネルビットデータを出力することを特徴とする請求項4
    2記載のデータ復号装置。
  44. 【請求項44】 符号系列内の連続する”1”の間に入
    る”0”の最大連続長がkである記録符号からNRZI
    変調した後の、同一シンボルの最大連続長がk’=k+
    1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装
    置におけるデータ復号装置であって、 同一シンボルの連続長が(k’+2)であるチャネルビ
    ットデータを検出する(k’+2)検出部と、 上記(k’+2)検出部により検出された同一シンボル
    の連続長が(k’+2)であるチャネルビットデータの
    補正位置を指定する補正ビット位置指定信号を出力する
    補正ビット位置検出部と、 上記(k’+2)検出部により検出された同一シンボル
    の連続長が(k’+2)であるチャネルビットデータを
    同一シンボルの連続長がk’となるように上記補正ビッ
    ト位置検出部による補正ビット位置指定信号に基づいて
    補正処理を行なうデータ補正部とを備えることを特徴と
    するデータ復号装置。
  45. 【請求項45】 記録媒体から読み出した再生RF信号
    を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャ
    ネルビットデータを出力することを特徴とする請求項4
    4記載のデータ復号装置。
  46. 【請求項46】 符号系列内の連続する”1”の間に入
    る”0”の最大連続長がkである記録符号からNRZI
    変調した後の、同一シンボルの最大連続長がk’=k+
    1である記録符号が記録された記録媒体のデータ再生装
    置におけるデータ復号装置であって、 逆NRZI変調した後の、”0”の連続長が(k+2)
    であるチャネルビットデータを検出する(k+2)検出
    部と、 上記(k+2)検出部により検出された”0”の連続長
    が(k+2)であるチャネルビットデータの補正位置を
    指定する補正ビット位置指定信号を出力する補正ビット
    位置検出部と、 上記(k+2)検出部により検出された”0”の連続長
    が(k+2)であるチャネルビットデータを”0”の連
    続長がkとなるように上記補正ビット位置検出部による
    補正ビット位置指定信号に基づいて補正処理を行なうデ
    ータ補正部とを備えることを特徴とするデータ復号装
    置。
  47. 【請求項47】 記録媒体から読み出した再生RF信号
    を少なくとも1つのコンパレートレベルで復号してチャ
    ネルビットデータを出力することを特徴とする請求項4
    6記載のデータ復号装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007334954A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Sony Corp 再生装置、再生方法
JP2011003245A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Sony Corp 光情報再生装置及び光情報再生方法
JP2015220579A (ja) * 2014-05-16 2015-12-07 ザインエレクトロニクス株式会社 受信装置

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