JPH09275333A - パルス幅伸長回路 - Google Patents

パルス幅伸長回路

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JPH09275333A
JPH09275333A JP8082552A JP8255296A JPH09275333A JP H09275333 A JPH09275333 A JP H09275333A JP 8082552 A JP8082552 A JP 8082552A JP 8255296 A JP8255296 A JP 8255296A JP H09275333 A JPH09275333 A JP H09275333A
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JP
Japan
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signal
pulse
input
pulse width
delay
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JP8082552A
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English (en)
Inventor
Masaya Satou
賢哉 佐藤
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な出力パルス幅を得るために用いる遅延
素子の数を抑えることができ、これによって回路面積を
縮小する。 【解決手段】 遅延素子D1〜D3の遅延素子出力信号
N1〜N3の論理和演算によって、出力信号DOのパル
ス幅を延長する。更に、遅延素子出力信号N3をコント
ロール回路10へとフィードバックし、出力信号DOの
パルス幅を延長するための循環パルス信号を生成する。
該循環パルス信号が必要な回数だけ循環することで、出
力信号DOのパルス幅が効果的に延長される。なお、コ
ントロール回路10は、循環パルス信号を必要回数だけ
循環させ、出力信号DOのパルス幅が必要以上に延長さ
れ続けてしまうことが防止されている。又、コントロー
ル回路10は、入力信号DIの入力に干渉しないように
配慮されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】それぞれの入力と出力とが順
次カスケード接続される複数の遅延素子の各出力の論理
和演算によって、該カスケード接続の最も入力側の前記
遅延素子の入力に入力する入力信号の、アクティブ状態
のパルス幅が延長された出力信号を得るようにしたパル
ス幅伸長回路に係り、特に、必要な出力パルス幅を得る
ために用いる遅延素子の数を抑えることができ、これに
よって回路面積を縮小することができるパルス幅伸長回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来から用いられているパルス
伸長回路の一例の回路図である。
【0003】このパルス伸長回路は、図示される如く、
複数の遅延素子D1〜D3と、多入力OR論理ゲートG
1とにより構成されている。まず遅延素子D1〜D3
は、インバータやバッファゲートを必要な遅延時間Dt
aが得られるだけ、図2や図3に示される如く直列接続
したものである。又、多入力OR論理ゲートG1は、遅
延素子D1〜D3の個数をIとすれば、合計(I+1)
個の入力を有する。又、該多入力OR論理ゲートG1
は、このような複数の入力に対する論理和演算を行う。
【0004】図4は、この従来例の動作を示すタイムチ
ャートである。
【0005】この図4では、図1に示される各信号のタ
イムチャートが示される。即ち、当該従来例の入力する
入力信号DIと、それぞれの遅延素子D1〜D3が出力
する遅延素子出力信号N1〜N3と、従来例の当該パル
ス伸長回路が出力する出力信号DOのタイミングが示さ
れる。
【0006】ここで、時刻t1において、入力信号DI
のH状態の信号が入力される。ここで入力信号DIは、
H状態がアクティブ状態となっている。又、時刻t1か
らのこのアクティブ状態の入力信号DIのパルス幅、即
ち時刻t1から時刻taまでの時間をTPとする。
【0007】このように時刻t1で入力された入力信号
DIのパルス信号は、遅延素子D1〜D3を順次伝達
し、これら遅延素子D1〜D3それぞれからは、図示さ
れるような遅延素子出力信号N1〜N3が出力される。
ここで、これら遅延素子D1〜D3の遅延時間がいずれ
も遅延時間Dtaであるとする。すると、この図3にお
いて、時刻t1からt2までの時間、時刻t2からt3
までの時間、及び時刻t3からt4までの時間は、いず
れも遅延時間Dtaとなる。又、遅延素子出力信号N1
の時刻t2におけるパルス信号についても、遅延素子出
力信号N2の時刻t3でのパルス信号についても、又、
遅延素子出力信号N3の時刻t4におけるパルス信号に
ついても、いずれもパルス幅がパルス幅TPとなる。
【0008】又、この図4において、入力信号DIのパ
ルス信号と、遅延素子出力信号N1のパルス信号とは、
アクティブ状態の部分がオーバラップしている。又、遅
延素子出力信号N1のパルス信号と、遅延素子出力信号
N2のパルス信号とは、アクティブ状態の部分がオーバ
ラップしている。遅延素子出力信号N2のパルス信号
と、遅延素子出力信号N3のパルス信号とは、アクティ
ブ状態の部分がオーバラップしている。従って、これら
入力信号DI及び遅延素子出力信号N1〜N3の論理和
演算結果である、当該パルス伸長回路が出力する出力信
号DOは、時刻t1からt5まで、アクティブ状態が連
続した信号となる。このようにして、当該パルス伸長回
路では、入力信号DIのパルス幅TPのパルス信号が、
時刻t1からt5までのパルス幅に伸長され、出力信号
DOとして出力されている。
【0009】以上説明したようなパルス伸長回路は、様
々な回路で用いられている。例えばRAM(random acc
ess memory)の制御に用いるATD(address transiti
on detector)信号を生成するための回路に用いられて
いる。このATD信号は、例えばRAMのビット線のイ
コライズを行う際の制御に用いられる等、RAMの様々
な制御で用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例のパルス伸長回路は、比較的単純な回路構成とす
ることができるものの、出力する信号のパルス幅を長く
伸長しようとすると、これに伴って、例えば、遅延素子
D1〜D3それぞれの遅延時間Dtaを延長する必要が
ある。この場合、これら遅延素子D1〜D3が内蔵する
図2や図3に示したようなインバータやバッファゲート
の個数が増大してしまい、回路面積が大きくなってしま
うという問題がある。
【0011】あるいは、このように出力するパルス信号
のパルス幅伸長を長くしようとすると、このような遅延
素子D1〜D3の個数を増やす必要がある。この場合に
も、回路面積が増大してしまうという問題がある。
【0012】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、必要な出力パルス幅を得るために用
いる遅延素子の数を抑えることができ、これによって回
路面積を縮小することができるパルス伸長回路を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれの入
力と出力とが順次カスケード接続される複数の遅延素子
の各出力の論理和演算によって、該カスケード接続の最
も入力側の前記遅延素子の入力に入力する入力信号の、
アクティブ状態のパルス幅が延長された出力信号を得る
ようにしたパルス幅伸長回路において、いずれかの前記
遅延素子の出力から得られたフィードバック信号を入力
し、前記出力信号のパルス幅を延長するための循環パル
ス信号を生成すると共に、該循環パルス信号が循環し続
けることで、前記出力信号のアクティブ状態が延長され
続けてしまうことを防止する循環パルス停止機能を有す
るフィードバック信号生成回路と、前記循環パルス信号
が前記入力信号の入力に干渉してしまわないようにしな
がら、これら循環パルス信号及び入力信号を合成した、
前記カスケード接続の最も入力側の前記遅延素子の入力
に入力する合成循環パルス入力信号を生成する入力信号
合成回路とを備えることにより、前記課題を解決したも
のである。
【0014】又、前記パルス伸長回路において、前記フ
ィードバック信号生成回路が、前記フィードバック信号
のアクティブ状態のパルス幅を短縮しながら前記循環パ
ルス信号を生成することで、前記循環パルス停止機能を
実現したことにより、前記課題を解決することができる
本発明のより具体的なパルス伸長回路を提供したもので
ある。
【0015】以下、本発明の作用について簡単に説明す
る。
【0016】まず、本発明においては、図1〜図4を用
いて前述したような従来例のパルス伸長回路が前提とな
っている。即ち、それぞれの入力と出力とが順次カスケ
ード接続される複数の遅延素子の各出力の論理和演算に
よって、該カスケード接続の最も入力側の前記遅延素子
の入力に入力する入力信号の、アクティブ状態のパルス
幅が延長された出力信号を得るようにした前述したよう
な従来例のパルス伸長回路が前提となっている。
【0017】ここで、本発明においては、このように順
次カスケード接続される遅延素子について、いずれかの
遅延素子の出力から得られた信号(以下、フィードバッ
ク信号と称する)を用い、該フィードバック信号をフィ
ードバックして用いることで、当該パルス伸長回路が出
力する出力信号のパルス幅を延長するための循環パルス
信号を生成するようにしている。
【0018】本発明においては、このようにいずれかの
遅延素子の出力をフィードバックして再び用いること
で、限られた数の遅延素子を何回か用いることができ、
当該パルス伸長回路が出力する出力信号のパルス幅を効
果的に伸長することができる。従って、本発明によれ
ば、必要な出力パルス幅を得るために用いる遅延素子の
数を抑えることができ、これによって回路面積を縮小す
ることができるパルス伸長回路を提供することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態を詳細に説明する。
【0020】図5は、本発明が適用された実施形態のパ
ルス伸長回路の回路図である。
【0021】本実施形態の基本的な構成は、この図5と
前述の図1とを比較して明らかな如く、前述の従来例に
対してコントロール回路10を新たに設け、遅延素子D
3が出力する遅延素子出力信号N3をフィードバック信
号としている。又、コントロール回路10は、このよう
なフィードバック信号の遅延素子出力信号N3に基づい
て出力信号DOを効果的に伸長するようにしている。
【0022】なお、本実施形態についてはこの図5に示
される如く遅延素子D1〜D3を合計3個用いている
が、本発明はこのようなものに限定されるものではな
い。例えば、遅延素子D1〜D3それぞれの内部回路構
成や遅延時間Dtaについて限定するものではない。
又、このように用いる遅延素子D1〜D3の数について
も限定するものではない。なお、多入力OR論理ゲート
G1の入力数は、用いる遅延素子D1〜D3の個数に従
って決定される。
【0023】図6は、本実施形態に用いられるコントロ
ール回路10の回路図である。
【0024】この図6に示される如く、図5に示したコ
ントロール回路10は、遅延素子DAと、AND論理ゲ
ートG2及びG3と、OR論理ゲートG4とにより構成
される。
【0025】まず、遅延素子DAと、AND論理ゲート
G2及びG3とにより、本発明のフィードバック信号生
成回路が構成される。このフィードバック信号生成回路
は、まず、複数の遅延素子D1〜D3が出力する遅延素
子出力信号N1〜N3のいずれか1つを、本発明のフィ
ードバック信号として入力する。
【0026】ここで本発明は、このようなフィードバッ
ク信号とされる遅延素子出力信号N1〜N3を限定する
ものではない。しかしながら、カスケード接続される最
も出力側の遅延素子の出力をフィードバック信号とする
方が、当該パルス伸長回路が最終的に出力する出力信号
DOのパルス幅を効果的に延長することができる。
【0027】次に、フィードバック信号生成回路は、こ
のように入力されるフィードバック信号の遅延素子出力
信号N3に従って、出力信号DOのパルス幅を延長する
ための循環パルス信号FIを生成する。
【0028】このフィードバック信号生成回路は、該循
環パルス信号FIによる信号が当該パルス伸長回路内部
を循環し続けることで、出力信号DOのアクティブ状態
が不必要に延長され続けてしまい、場合によってはアク
ティブ状態に永続的に保持されてしまうことを防止する
循環パルス停止機能を備えている。特に本実施形態のこ
の循環パルス停止機能は、フィードバック信号の遅延素
子出力信号N3のアクティブ状態のパルス幅を短縮しな
がら前述のフィードバック遅延信号ENABを生成する
ことで実現されている。
【0029】即ち、本実施形態では、遅延素子出力信号
N3のアクティブ状態のパルス幅を、遅延素子DAにお
ける遅延時間Dtbだけ短縮された循環パルス信号FI
を生成するようにしている。これによって、当該パルス
伸長回路全体を循環する循環パルス信号のアクティブ状
態のパルス幅が、循環する毎に短縮され、最終的に消滅
するようにし、このような循環パルス停止機能を実現し
ている。
【0030】次に、本実施形態のコントロール回路10
において、OR論理ゲートG4によって本発明の入力信
号合成回路が構成されている。この入力信号合成回路
は、循環パルス信号FIが入力信号DIの入力に干渉し
てしまわないようにしながら、これら循環パルス信号F
I及び入力信号DIを合成した、カスケード接続の最も
入力側の遅延素子D1に入力する合成循環パルス入力信
号DUを生成するようにしている。
【0031】以下、タイムチャートを用いながら本実施
形態の作用について説明する。
【0032】まず、図7は、本実施形態において遅延素
子出力信号N1のフィードバック信号を1回だけ循環に
用いる場合の動作を示すタイムチャートである。
【0033】この図7において、又後述する図8及び図
9においては、図5あるいは図6に示した、本実施形態
のパルス伸長回路に入力する入力信号DI、及び該パル
ス伸長回路から出力される出力信号DOが示される。更
に、遅延素子出力信号N1〜N3に加え、本実施形態の
特徴となるフィードバック遅延信号ENAB、循環パル
ス信号FI及び合成循環パルス入力信号DUについても
図示されている。
【0034】このタイムチャートにおいて、時刻t1で
はパルス幅TPの、H状態がアクティブ状態のパルス信
号が、入力信号DIとして入力されている。時刻t1か
らtaまでの時間は、パルス幅TPである。ここで入力
信号DIとしてパルス信号PAが入力されると、OR論
理ゲートG4からは合成循環パルス入力信号DUとして
パルス信号PB1が出力される。このパルス信号PB1
は遅延素子D1〜D3を順次伝達し、時刻t2のパルス
信号PB2、時刻t3のパルス信号PB3、時刻t4の
パルス信号PB4となる。
【0035】時刻t4において、入力信号DIはL状態
であるため、フィードバック信号としてコントロール回
路10に入力される遅延素子出力信号N3は遅延素子D
Aに入力され、フィードバック遅延信号ENABとして
出力される。ここで時刻t4からt5までの時間は、遅
延素子DAの遅延時間Dtbとなる。
【0036】次に、AND論理ゲートG3は、遅延素子
DAの入力側の、フィードバック信号とされる遅延素子
出力信号N3に従った信号と、遅延素子DAが出力する
フィードバック遅延信号ENABとの論理積演算を行
い、循環パルス信号FIを生成する。
【0037】ここで、循環パルス信号FIは、基本的に
は、フィードバック信号とされる遅延素子出力信号N3
や、フィードバック遅延信号ENABに基づいた信号で
ある。しかしながら、この循環パルス信号FIのパルス
信号PDのパルス幅は、これら遅延素子出力信号N3や
フィードバック遅延信号ENABのパルス幅TPより短
く、(TP−Dtb)のパルス幅となっている。循環パ
ルス信号FIのパルス信号PDのパルス幅がこのように
遅延時間Dtbだけ短縮されることで、本実施形態では
前述のような循環パルス停止機能が実現されている。
【0038】次に、このパルス信号PDはOR論理ゲー
トG4によって入力信号DIの信号と合成され、合成循
環パルス入力信号DUのパルス信号PE1となる。時刻
t5のこのパルス信号PE1は遅延素子D1〜D3を順
次伝達し、図示されるごとく、時刻t6のパルス信号P
E2、時刻t7のパルス信号PE3、時刻t8のパルス
信号PE4となる。
【0039】又、この遅延素子出力信号N3のパルス信
号PE4はコントロール回路10に入力され、フィード
バック遅延信号ENABのパルス信号PE5が生成され
る。しかしながら、このパルス信号PE5のパルス幅
は、遅延素子DAの遅延時間Dtbより短いため、前述
のような循環パルス停止機能によって、該パルス信号P
E5が当該実施形態のパルス伸長回路全体を再び循環す
ることはない。
【0040】ここで、本実施形態のパルス伸長回路が出
力する出力信号DOは、多入力OR論理ゲートG1によ
る、合成循環パルス入力信号DU、及び遅延素子出力信
号N1〜N3の論理和演算の結果であり、従って時刻t
1に入力された入力信号DIのパルス幅TPのパルス信
号PAは、時刻t1から時刻t9まで、H状態のアクテ
ィブ状態のパルス幅が延長された出力信号DOとされて
出力される。ここで、この図7の出力信号DO1は、図
1に示した従来例の出力信号DOであり、本実施形態と
比較するため図示されている。
【0041】まず本実施形態によれば、従来例の出力信
号DO1と同様、パルス信号PB1〜パルス信号PB4
の論理和演算によって、パルス幅TPのパルス信号PA
に対して、(Dta×3)だけ出力信号DOのパルス幅
を延長することができる。更に本実施形態によれば本発
明を適用して、パルス信号PE2〜PE4の論理和演算
によって、出力信号DOのパルス幅を更に、(Dta×
3)だけ延長することができている。即ち、本実施形態
によれば、入力された入力信号DIのパルス幅TPのパ
ルス信号PAを、(TP+(Dta×3)×2)のパル
ス幅に延長することができている。
【0042】なお、入力された入力信号DIの1つのパ
ルス信号に対して、チャタリングのない1つの連続した
出力信号DOのパルス信号を得るためには、第1とし
て、(2×Dtb>TP>Dtb+Dta)の条件が成
立する必要がある。更に、(Dta<Dtb)の条件も
成立する必要がある。
【0043】次に、図8は、本実施形態における循環パ
ルス停止機能の作用を説明するためのタイムチャートで
ある。
【0044】まずこの図8のタイムチャートの初期状態
として、合成循環パルス入力信号DU、遅延素子出力信
号N1〜N3、フィードバック遅延信号ENAB及び循
環パルス信号FI、出力信号DOが全てH状態であると
する。
【0045】このような初期状態において、時刻t1で
入力信号DIに、パルス幅TPのパルス信号が入力され
るものとする。すると、これに伴って循環パルス信号F
Iが時刻t1の直後に立ち下がると共に、時刻t1から
遅延時間Dtbの後にフィードバック遅延信号ENAB
が立ち下がる。
【0046】次にパルス幅TPの後の時刻t2で入力信
号DIのパルス信号が立ち下がると、まず該時刻t2の
直後に合成循環パルス入力信号DUが立ち下がる。該合
成循環パルス入力信号DUの立ち下がりは遅延素子D1
〜D3を、遅延時間Dtaだけ遅延しながら順次伝達さ
れ、即ち、時刻t3で遅延素子出力信号N1が立ち下が
り、時刻t4で遅延素子出力信号N2が立ち下がり、時
刻t5で遅延素子出力信号N3が立ち下がる。更に、時
刻t5から遅延時間Dtbの後、フィードバック遅延信
号ENABが立ち下がる。
【0047】ここで、時刻t4からt5の間、遅延素子
出力信号N3のH状態とフィードバック遅延信号ENA
BのH状態との論理積演算結果である、循環パルス信号
FIのパルス信号が発生する。該パルス信号は合成循環
パルス入力信号DUのパルス信号となり、該パルス信号
は遅延素子D1〜D3を順次伝達し、即ち、時刻t5の
遅延素子出力信号N1のパルス信号となり、時刻t6の
遅延素子出力信号N2のパルス信号となり、時刻t7の
遅延素子出力信号N3のパルス信号となる。更に、時刻
t7から遅延時間Dtbの後、遅延素子出力信号N3の
該パルス信号によってフィードバック遅延信号ENAB
のパルス信号が得られる。
【0048】ここで、この図8のタイムチャートの初期
状態は前述のように、合成循環パルス入力信号DU、遅
延素子出力信号N1〜N3、フィードバック遅延信号E
NAB、循環パルス信号FI、出力信号DOがすべてH
状態であり、出力する出力信号DOのパルス幅が無限に
延長されてしまうような状態とされている。しかしなが
ら、一旦入力信号DIが入力されると、AND論理ゲー
トG2の出力がL状態となり、従ってAND論理ゲート
G3が出力する循環パルス信号FIが時刻t1からt4
までL状態となり、最終的に出力信号DOが時刻t8で
L状態となる。このように本実施形態では内部状態が定
常的なH状態であっても、新しい入力信号DIのパルス
信号の入力があれば、新しい該パルス信号のパルス幅の
延長の後、定常的なL状態に戻される。
【0049】図9は、本実施形態の遅延素子を合計5個
とし、当該パルス伸長回路内部全体を循環パルス信号が
2回循環するようにした場合のタイムチャートである。
【0050】この図9のタイムチャートの前提として、
遅延素子が合計5個用いられ、従ってカスケード接続さ
れるこれら遅延素子が、入力側から順に遅延素子D1〜
D5とされている。又、これら遅延素子D1〜D5の出
力は、それぞれ遅延素子出力信号N1〜N5となってい
る。又、このような遅延素子の数に応じて、多入力OR
論理ゲートG1の入力数は合計6入力とされている。
【0051】このようなパルス伸長回路において入力信
号DIのパルス幅TPについて、(3Dtb>TP>2
Dtb)の条件が成立する場合、パルス伸長回路内全体
を循環パルス信号が2回循環するようになる。
【0052】例えばこの図9では、時刻t1で入力信号
DIのパルス信号PFが入力されると、合成循環パルス
入力信号DUのパルス信号PG1となり、遅延素子D1
〜D5を遅延時間Dtaだけ順次遅延しながらパルス信
号PG2〜PG6が得られる。更に該パルス信号PG6
から遅延時間Dtbの後、時刻t2でフィードバック遅
延信号ENABのパルス信号PG7が得られる。
【0053】又この時刻t2の後には、第1回目の循環
パルス信号の循環として、パルス信号PH1〜PH7が
得られる。更に時刻t3からは、第2回目の循環パルス
信号の循環として、パルス信号PJ1〜PJ7が得られ
る。
【0054】ここで、この図9の出力信号DO1は、前
述した図1の従来例における遅延素子を合計5個とした
比較例である。このような比較例の出力信号DO(即ち
図9ではDO1)に対して、本実施形態によれば、出力
信号DOを更に〔(Dta×5)×2〕だけ伸長するこ
とができる。
【0055】なお、本実施形態においてこのように効果
的に延長される出力信号DOにおいて、入力される1つ
の入力信号DIのパルス信号に対して出力信号DOがチ
ャタリングしないためには、次に述べる3つの条件が成
立する必要がある。第1に、(3×Dtb>TP>2×
Dtb+Dta)が成立する必要がある。第2に、遅延
時間Dtbは遅延時間Dtaより長い必要がある。第3
に、下記の数式に示される条件が成立する必要がある。
【0056】 K<J×(Dta/Dtb)+1−(TPa/Dtb)…(1)
【0057】ここで上記(1)式において、Jは遅延素
子の段数であり、Kは当該パルス伸長回路全体を循環す
る循環パルス信号の循環回数である。又、TPaは、最
後に伝搬する信号のパルス幅である。上記(1)式に示
される如く、循環パルス信号の循環回数を増やすために
は、遅延素子の段数Jも増やす必要がある。
【0058】以上説明した通り、本実施形態によれば、
例えば前述の図7のタイムチャートの場合には本発明を
適用して、図1に示した従来例に対して出力信号DO
を、(Dta×3)だけ更に延長することができる。
又、図9に示されるような場合には、前述の比較例に対
して出力信号DOの伸長を、更に〔(Dta×5)×
2〕だけ行うことができる。本実施形態は従来例や比較
例に対してコントロール回路10を備えたものであり、
従来例や比較例に対して素子数が多くなる遅延素子の数
を増加させることなくパルス幅の伸長を行うことが可能
となっている。遅延素子は図2や図3を用いて前述した
如く、必要な遅延時間を得るためにインバータやバッフ
ァゲートを多数用いることになり、必要となる論理ゲー
トが増大してしまう。このような遅延素子に対して、本
実施形態のコントロール回路10の論理ゲート数は少な
く、回路面積の縮小を図ることができる。従って、本実
施形態によれば必要な出力パルス幅を得るために用いる
遅延素子の数を抑えることができ、これによって回路面
積を縮小することができるパルス伸長回路を提供するこ
とができるという優れた効果を得ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、必
要な出力パルス幅を得るために用いる遅延素子の数を抑
えることができ、これによって回路面積を縮小すること
ができるパルス伸長回路を提供することができるとい
う、優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のパルス伸長回路の回路図
【図2】パルス伸長回路に用いる遅延素子の第1例の回
路図
【図3】パルス伸長回路に用いる遅延素子の第2例の回
路図
【図4】上記従来例の動作を示すタイムチャート
【図5】本発明が適用されたパルス伸長回路の実施形態
の回路図
【図6】上記実施形態に用いられるコントロール回路1
0の回路図
【図7】前記実施形態の動作を示すタイムチャート
【図8】前記実施形態における循環パルス停止機能の作
用を示すタイムチャート
【図9】前記実施形態において循環パルス信号が2回循
環する場合の動作を示すタイムチャート
【符号の説明】
10…コントロール回路 B…バッファゲート D1〜D5、DA…遅延素子 DI…入力信号 DO、DO1…出力信号 Dta、Dtb…遅延時間 DU…合成循環パルス入力信号 ENAB…フィードバック遅延信号 FI…循環パルス信号 G1…多入力OR論理ゲート G2、G3…AND論理ゲート G4…OR論理ゲート I…インバータ N1〜N5…遅延素子出力信号 PA、PB1〜PB5、PD、PE1〜PE5、PF、
PG1〜PG7、PH1〜PH7、PJ1〜PJ7…パ
ルス信号 t1〜t9、ta…時刻 TP、TPA…パルス幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれの入力と出力とが順次カスケード
    接続される複数の遅延素子の各出力の論理和演算によっ
    て、該カスケード接続の最も入力側の前記遅延素子の入
    力に入力する入力信号の、アクティブ状態のパルス幅が
    延長された出力信号を得るようにしたパルス幅伸長回路
    において、 いずれかの前記遅延素子の出力から得られたフィードバ
    ック信号を入力し、前記出力信号のパルス幅を延長する
    ための循環パルス信号を生成すると共に、該循環パルス
    信号が循環し続けることで、前記出力信号のアクティブ
    状態が延長され続けてしまうことを防止する循環パルス
    停止機能を有するフィードバック信号生成回路と、 前記循環パルス信号が前記入力信号の入力に干渉してし
    まわないようにしながら、これら循環パルス信号及び入
    力信号を合成した、前記カスケード接続の最も入力側の
    前記遅延素子の入力に入力する合成循環パルス入力信号
    を生成する入力信号合成回路とを備えていることを特徴
    とするパルス幅伸長回路。
  2. 【請求項2】前記フィードバック信号生成回路が、前記
    フィードバック信号のアクティブ状態のパルス幅を短縮
    しながら前記循環パルス信号を生成することで、前記循
    環パルス停止機能を実現したことを特徴とするパルス幅
    伸長回路。
JP8082552A 1996-04-04 1996-04-04 パルス幅伸長回路 Pending JPH09275333A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990042335A (ko) * 1997-11-26 1999-06-15 구본준 펄스폭 조정회로

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KR19990042335A (ko) * 1997-11-26 1999-06-15 구본준 펄스폭 조정회로

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