JPH09275104A - 配線接続方法およびその装置 - Google Patents

配線接続方法およびその装置

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JPH09275104A
JPH09275104A JP8228096A JP8228096A JPH09275104A JP H09275104 A JPH09275104 A JP H09275104A JP 8228096 A JP8228096 A JP 8228096A JP 8228096 A JP8228096 A JP 8228096A JP H09275104 A JPH09275104 A JP H09275104A
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wiring
film
solvent
forming
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JP8228096A
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Mikio Hongo
幹雄 本郷
Atsukimi Takada
敦仁 高田
Katsuro Mizukoshi
克郎 水越
Masaaki Okunaka
正昭 奥中
Toshio Yamada
利夫 山田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に形成された複数の配線箇所を接続す
る方法である。 【課題を解決する手段】 接続配線13を形成するため
の液体材料10を充填したガラスピペット9にガス圧を
印加し、液体材料10を押し出して選択的に塗布し、レ
ーザ照射12により接続配線13を形成する工程と、絶
縁膜18を形成するための液体材料15を充填したガラ
スピペット14にガス圧を印加し、押し出して選択的に
塗布し、レーザ照射12により絶縁膜を形成する工程に
より、全ての処理を大気中で行い、保護膜として絶縁膜
18を形成するので、信頼性の高い接続が行える。形成
した配線の信頼性の高い配線接続方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線接続方法およ
びその装置に係り、半導体集積回路(以下、LSIとい
う)や薄膜トランジスタ方式液晶ディスプレイ(以下、
TFTという)における開発時の回路デバッグ、製品の
不良解析や機能変更、あるいは量産製品の欠陥修正のた
めに、任意の内部配線間を接続する方法およびその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIやTFTの高機能化、高集
積化、微細化に伴い、開発工程においてLSIやTFT
の内部配線の一部を切断したり、接続したりして不良個
所のデバッグや修正を行うことにより、設計ミス、プロ
セスミスを発見して開発期間の短縮を図ったり、不良解
析を行ったりし、この結果をプロセス条件にフィードバ
ックをさせることにより、製品歩留まりを向上させるこ
とがますます重要になってきている。さらに、発生した
欠陥を修正して製品として出荷することにより、歩留ま
りを向上させることができる。
【0003】これらの内、配線を切断する方法として
は、集束イオンビームあるいはパルスレーザによる方法
が一般に用いられている。一方、任意箇所を接続する第
一の方法は、レーザ協会会報、第12巻、第二号(19
87年)第1ページから第6ページで論じられている方
法がある。ここではパルスレーザで配線の切断および絶
縁膜への穴開けを行い、レーザCVDにより接続配線を
形成し、任意箇所を接続するものである。また、第二の
方法は、特開平2−312237号公報に、同じくレー
ザCVDにより絶縁膜を形成し、修正配線同士の交差や
修正部の保護膜形成を行う技術が開示されている。ま
た、第三の方法は、特開平7−29982号公報に、基
板上に形成された配線の断線部に有機金属錯体化合物を
含む溶液を塗布し、レーザを走査しながら照射すること
により塗布膜を分解し、金属膜を基板上に析出させて断
線を修正する技術が開示されている。また、第四の方法
は、特開平4−41676号公報に、金属レジネートと
有機溶媒の混合物を基材に塗布し、大気中で焼成し、次
いで還元性ガスまたは還元性ガスを含む不活性ガス雰囲
気中で焼成する技術が開示されている。また、第五の方
法は、特開平4−80373号公報に、基材上に、有機
貴金属化合物と有機バインダとして樹脂と有機溶剤を含
む混合溶液を塗布、乾燥、焼成することにより、貴金属
薄膜を形成させる技術が開示されている。また、第六の
方法は、特開平6−280031号公報に、無電解めっ
き法において、パラジウム化合物を含有するめっき液を
用い、前記パラジウム化合物として酢酸パラジウムを用
いると共に、めっき浴に浸漬しためっき物にレーザを照
射する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には次の
ような問題点がある。すなわち、従来技術の第一のレー
ザCVDによる加工は、微細性、膜質ともに良好な接続
配線が得られる。また、第二の従来技術と組み合わせて
接続配線上に同じくレーザCVDで保護膜を形成するこ
とにより、修正部の信頼性が確保できる。さらには、選
択的な層間絶縁膜を形成することで、接続配線同士の交
差も可能となり、応用範囲は広がる。しかしながら、上
記従来技術は、大気中では行えず、真空装置内で行われ
ること、および有害な材料ガスを使用するための対策が
必要なことのために、実施するための装置が非常に高価
となる欠点があった。
【0005】また、第三の従来技術は、大気中での処理
が可能なため、装置が安価となるが、絶縁膜を形成させ
ないため、完成した基板上に形成した接続配線は露出し
たままとなり、そのまま製品として出荷するには、信頼
性確保については考慮が不十分であった。さらには、修
正加工の規模が大きくなり、複数の接続配線が必要とな
り、接続配線同士の交差が避けられない場合も生じる
が、その点についても考慮されていなかった。第四の従
来技術は、局所的な絶縁膜を形成することができず、信
頼性の確保の面で不十分であった。また、第五の従来技
術は、有機バインダとして樹脂が用い、塗布、乾燥、焼
成することによるものであり、局所的な加工の点で不十
分であった。また、第六の従来技術は、めっき浴に浸漬
しためっき物にレーザを照射して金属膜を形成するにと
どまり、絶縁膜を形成することができず、信頼性の確保
の面で不十分であった。
【0006】本発明の目的は、かかる上記課題を解決
し、安価な装置を用いて大気中での処理が可能で、局所
的な絶縁膜を形成させると共に、保護されている交差配
線を実現して、信頼性の高い配線を形成できる配線接続
方法、およびその装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の一実施形態に係る配線接続方法の構成は、
基板上に形成された配線間を電気的に接続する方法であ
って、加熱による溶媒の気化、もしくは前記溶媒の気化
と熱分解との併用のいずれかで導電性膜を形成する第一
の液体材料を選択的に塗布する工程と、上記塗布した第
一の液体材料膜を加熱する工程と、前記加熱による溶媒
の気化、もしくは溶媒の気化と熱分解の併用のいずれか
で絶縁膜を形成する第二の液体材料を選択的に塗布する
工程と、上記塗布された第二の液体材料膜を加熱する工
程とからなることを特徴とするものである。さらに、選
択的に塗布した第一および第二の液体材料膜を加熱する
工程を、エネルギビームの照射によることを特徴とする
ものである。
【0008】上記構成の本発明に係る配線接続方法を具
体的に説明すると、公知の手段で不要配線の切断、ある
いは絶縁膜への窓開けを行った後、部分的に露出した配
線と配線の間に、有機金属化合物あるいは金属超微粒子
を含む溶液を少なくとも接続すべき経路上に選択的に塗
布し、前記塗布膜上にレーザ光を走査させて照射し、金
属配線を形成させるようにしたものである。さらには、
上記方法で形成した修正配線同士が交差する部分、ある
いは接続が終了した部分に、絶縁膜を形成するための液
体材料を選択的に塗布し、前記塗布膜上にレーザ光を走
査してを照射し、絶縁膜を形成するようにしたものであ
る。
【0009】本発明に係る一実施形態の配線接続装置の
構成は、試料を載置するステージと、パルス励起レーザ
発振器と、連続発振レーザ発振器と、上記二種類の発振
器から発振されたレーザ光の集光と上記試料の観察を行
うための光学系と、導電性膜を形成するための第一の液
体材料を格納した容器と、絶縁膜を形成するための第二
の液体材料を格納した容器と、第一の液体材料を塗布す
るための吐出手段と、第二の液体材料を塗布するための
吐出手段と、上記二つの吐出手段をそれぞれ独立に移動
するための駆動手段と、上記二つの吐出手段からそれぞ
れの液体材料を吐出させるための圧力を印加するための
加圧手段と、上記導電性膜の部分を特定のガス雰囲気に
保つための手段とを具備したことを特徴とするものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る配線接続方
法、およびその装置の実施の形態を、図1ないし図5を
参照して具体的に説明する。 〔実施の形態 1〕まず、試作品、製品いずれでもよい
が、完成したLSIの配線を修正する場合について説明
する。図1は、本発明に係る一実施の形態である配線接
続方法の略示説明図である。
【0011】図1の(a)から(e)までにしたがい、
順次プロセスを説明する。図1(a)に示すように、ウ
エハあるいはチップからなるLSIは、Si基板1上
に、酸化膜(SiO2)2を介して、下層配線3、層間
絶縁膜4、上層配線5、保護絶縁膜6が形成されてい
る。ここで、前記配線3、4は、Al、Mo、W、Ti
等の金属の単一層、もしくは複数金属の多層で形成され
ている。また、前記絶縁膜は、SiO2、SiNもしく
はポリイミド等の単一層あるいはこれらからなる複数材
料の多層で形成されている。
【0012】ここで、接続を行うために、保護絶縁膜6
もしくは必要に応じて層間絶縁膜4を除去・加工して、
接続穴7、8を形成させる。前記加工・形成手段として
は、YAGレーザ、エキシマレーザ等のパルスレーザを
微細に集光して照射することが用いることが好適であ
る。また、前記パルスレーザの代わりに、集束イオンビ
ーム加工により、周辺および下層へダメージを与えずに
形成することができる。前記集束イオンビーム加工によ
り、接続穴7、8を形成する際に、穴底が露出した時点
でMo(CO)6、W(CO)6等のCVDガスを吹き付
けながら、前記接続穴7、8内部およびその周辺に集束
イオンビームを照射することで、Mo、Wなどの金属薄
膜を形成させると、接続配線形成時の接続抵抗を低減す
ることができる。
【0013】次に、図1(b)に示すように、先端内径
を0.5〜5μmに形成したガラスピペット9に、熱分
解もしくは溶媒を気化することにより、金属膜を析出す
る液体材料10を充填する。次ぎに、接続穴8もしくは
その周辺に前記ガラスピペット9の先端を接触させ、当
該ガラスピペット9内に空気、窒素あるいは不活性ガス
で圧力を印加する。そして、この印加圧力で前記充填さ
れている液体材料10を押し出しながら、接続配線を形
成する経路上を移動させて、液体材料膜11を形成させ
る。
【0014】ここで、前記液体材料10として、有機金
属、特に、Au、Pt、Pdなどの貴金属の錯体を有機
溶媒に溶解した溶液が用いられる。特に、トリフルオロ
酢酸パラジウム(Pd(CF3COO)2)もしくはペン
タフルオロプロピオン酸パラジウム(Pd(CF3CF2
COO)2)が適している。
【0015】特に、前記トリフルオロ酢酸パラジウム
を、アセトニチリルとn−メチル−2−ピロリドンの混
合液に、それぞれの重量比が50:25:25となるよ
うに混合し、溶解させた溶液が最も適している。また、
Au、Pt、Pd等の貴金属、あるいはCu等の金属の
超微粒子を、α−テルピネオール、もしくはキシレンな
どの有機溶媒に分散させたものが使用できる。
【0016】ここでは、前記液体材料10として、トリ
フルオロ酢酸パラジウムをアセトニトリルとn−メチル
−2−ピロリドンの混合液に溶解した溶液を使用した場
合について説明する。また、溶液の吐出時の加圧に使用
するガスとして、溶液との反応性のない気体を用いる
が、He、Ar等の不活性ガスおよび窒素が望ましく、
ここでは窒素を選択する。
【0017】加圧条件としては、50〜400kPaの
一定圧力で印加したまま塗布を施してもよいし、一定繰
り返し(例えば、1〜5Hz)で10〜100msのパ
ルスとして印加しても差し支えない。この条件で、ガラ
スピペット9の形状、液体材料10の粘度および保護絶
縁膜6の種類・表面状態にもよるが、幅5〜30ミクロ
ン、膜厚1〜10ミクロンに塗布することができる。
【0018】次に図1(c)に示すように、前記液体材
料膜11にレーザ光12を走査しながら大気中で照射す
る。前記レーザ光12としては連続発振光が望ましく、
集光の容易さを考慮すると、ArレーザあるいはYAG
レーザが適しており、半導体レーザを使用することもで
きるが、Arレーザが最適である。照射エネルギ密度と
しては、5×103〜25×103W/cm2の範囲、走
査速度としては2〜10μm/sの範囲が適している。
エネルギ密度が低すぎる場合には分解反応が不十分な
為、配線抵抗が高くなる。
【0019】また、前記エネルギ密度が高すぎる場合に
は、接続すべきLSI上の配線にダメージが発生し、最
終的にはLSIが破壊される。適切なエネルギ密度のレ
ーザ光12の照射により、溶媒であるアセトニトリルと
N−メチル−ピロリドンが気化するとともに、Pd(C
3COO)2が分解して、その内、Pdだけが膜として
残り、接続配線13が形成される。この時、前記接続配
線13は、塗布膜11の膜厚の1/10から1/20に
収縮する。これにより、接続穴7、8間を接続する配線
が形成され、電気的な接続は完了する。
【0020】ここで、図示しないが、形成された接続配
線13に再度レーザ光を不活性ガス雰囲気中で照射する
ことにより、接続配線13の密着性向上と膜質向上、特
に接続配線膜の比抵抗の低減を図ることができる。この
時、不活性ガスとして、He、Ar、Xe等の他にN2
を使用することができ、ノズルで吹き付けることでレー
ザ照射領域をガス雰囲気に保つことができる。また、レ
ーザ照射密度としては接続配線13を形成した時より1
0〜50%高い照射密度条件が適している。
【0021】次に、図1(d)に示すように、図1
(b)と同様に先端内径を1から5ミクロンに形成した
ガラスピペット14に、熱分解もしくは溶媒を気化させ
ることにより、絶縁膜を析出する液体材料15を充填
し、その先端を接続配線13とその周辺に接触させ、前
記ガラスピペット14内に空気、窒素あるいは不活性ガ
スで圧力を印加して、前記液体材料15を押し出しなが
ら、前記接続配線13を形成した経路上を移動させ、完
全に当該接続配線13を覆うように液体材料膜16を形
成する。
【0022】ここで、前記液体材料15として、半導体
製造工程で一般的に使用されるスピン・オン・ガラス
(略称をSOGという)と称される材料が適している。
このSOGは、RnSi(OH)4−n(Rは炭化水素
基、n<4)で表わされる珪素化合物をアルコール、エ
ステル、ケトンなどの有機溶媒に溶解した物質で、溶媒
の気化と熱分解によりSiO2(酸化珪素)膜を形成す
ることができる。
【0023】また、前記液体材料15として、一般式が
M(OR)nLm−nで表される金属アルコキシドを有機
溶媒に溶解したものを使用することができる。ここで、
Mは、Ba、Sr、B、Al、Si、Ge、Ti、H
f、V、Nb、Taの中から選ばれた金属イオン、Rは
炭素数が1〜4のアルキル基、Lはβジケトン陰イオン
またはカルボン酸陰イオン、mは金属イオンMの酸化
数、nは1〜mの整数を示すものである。
【0024】前記金属アルコキシドは、塗布することで
結晶が析出することなく、フィルム状の塗膜が得られる
こと、また溶剤によく溶けるため高濃度の液体まで調製
できる特徴を有している。上記一般式M(OR)nLm−
nで表した錯体は、金属−酸素結合の錯体であるため、
熱分解で容易に酸化物になる上、熱分解性に優れてお
り、比較的低温で分解する。ここで、βジケトン陰イオ
ンまたはカルボン酸陰イオンを導入することにより、溶
液を安定化できる。すなわち、金属アルコキシドが加水
分解するのを防止する効果があり、ガラスピペットの先
端の詰まり防止、さらには溶液保存時の寿命・安定性を
向上させることができる。
【0025】前記金属アルコキシドの溶媒として使用で
きる溶媒は、メタノール、エタノール、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル等のアルコール類、アセトン、
メチルイソブチルケトン等のケトン類・アセトニトリ
ル、ブチロニトリル等のニトリル類、酢酸エチル、酢酸
ブチル等のエステル類・トルエン、キシレン等の芳香族
溶剤、 N−メチル−2ピロリドン、ジメチルスルホキ
シド、ジメチルアセトアミド等の塩基性溶剤等がある
が、ガラスピペットの先端の詰まり防止の観点から、沸
点が100度C以上のものが望ましい。
【0026】また、前記絶縁膜を形成するための液体材
料、すなわちSOGおよび金属アルコキシドは無色透明
であるため、染料を添加することで、塗布後のレーザ照
射時の光吸収率を高め、低出力での成膜を可能にするこ
とができる。このほか、ポリイミド樹脂、あるいはエポ
キシ樹脂を形成するためのモノマを有機溶媒に溶解した
溶液を使用することもできる。
【0027】ここでは、タンタル・ペンタ・エトキシド
にアセチルアセトンを添加し、有機溶媒に溶解した液体
材料を例に説明する。また、加圧に使用するガスとし
て、窒素を選択する。加圧条件として、50〜400k
Pa一定で印加したまま塗布を行っても良いし、一定繰
り返し(例えば1〜5Hz)で10〜100msのパル
スとして印加しても良い。この条件で、ガラスピペット
9の形状、液体材料15の粘度にもよるが、幅5〜30
ミクロン、膜厚1〜10ミクロンに塗布できる。
【0028】次に、図1(e)に示すように、液体材料
膜16にレーザ光17を走査しながら大気中で照射させ
る。前記レーザ光17としては連続発振光が望ましく、
集光の容易さを考慮すると、ArレーザあるいはYAG
レーザが適しており、半導体レーザでも使用できるが、
Arレーザが最適である。照射エネルギ密度としては、
5×103〜25×103W/cm2の範囲、走査速度と
しては2〜10mm/sの範囲が適している。このよう
なレーザ光17の照射により、溶媒が気化するととも
に、タンタル・ペンタ・エトキシドが分解して、絶縁膜
18、すなわち五酸化タンタル膜が形成される。この
時、接続配線13を形成したときと同様に形成される絶
縁膜18は液体材料膜16の膜厚の1/10から1/2
0に収縮する。これにより、接続穴7、8間を接続する
接続配線13上に絶縁膜18による保護膜が形成され、
配線接続作業は完了する。
【0029】〔実施の形態 2〕次に、図2を参照し
て、本発明に係る他の実施の形態を説明する。本実施の
形態は、上記配線接続プロセスを実施する上で好適な配
線接続装置をである。図2は、本発明に係る一実施の形
態である配線接続装置の略示構成図である。図示するご
とく、本装置は、定盤21と、前記定盤21上に固定さ
れた門形フレーム22と、被修正物であるLSIウエハ
(勿論、チップでも差し支えないことはいうまでもな
い。以下、LSIという)23とを載置して、XYに駆
動するためのステージ25と、連続発信のArレーザ発
振器26から発振され、反射ミラーで方向を変換された
レーザ光28と、パルス励起のYAGレーザ発振器27
から発振されたレーザ光29と、LSI23表面の観察
と位置決めを行うための前記門形フレーム22に固定さ
れた光学系31と、液体材料10、15をそれぞれ塗布
するためのガラスピペット9、14(図2には、ガラス
ピペット9、液体材料10のみを表示し、ガラスピペッ
ト14、液体材料15は図示していない)と、それらを
それぞれ保持固定するためのホルダ34、35(図2に
は、ホルダ34のみを表示し、ホルダ35は図示してい
ない)と、ガラスピペット9をXYZ方向に駆動するた
めのマニピュレータ36(図2には、ガラスピペット1
4を駆動するためのマニピュレータは図示しない)と、
ガラスピペット9内に、圧力を印加するためのインジェ
クタ37と配管38(図2には、ガラスピペット14内
に圧力を印加するためのインジェクタ、配管を図示しな
い)と、液体材料10、15をそれぞれ格納した容器4
0、41と前記容器40、41に開閉自在に設けられた
蓋42、43(図2には、容器41、蓋43は図示しな
い)と、不活性ガスを吹き付けるためのノズル44と、
全体の制御を行うための制御装置45とから構成するも
のである。
【0030】また、前記光学系31は、落射照明装置5
1と、前記のArレーザ光28とYAGレーザ光29を
結合するための結合プリズム52と、前記のレーザ光2
8、29を任意の大きさに成形するための可変スリット
53と、前記のレーザ光28、29と前記落射照明装置
51からの照明光を結合するためのミラー54と、対物
レンズ55と、TVカメラ56へLSI23の表面画像
を入射させるミラー59と、前記ウエハ23の表面画像
より、当該ウエハ23の位置決め、その表面を観察する
ためのTVカメラ56と、前記TVカメラ56からの画
像信号を処理する画像処理装置58と、前記画像信号を
表示するモニタ57とから構成されている。
【0031】ここで、上記構成の機能を説明する。前記
定盤21は、当該定盤上に設置するものを固定するため
のもので、十分な剛性を有するフレームでもよく、床か
らの振動を遮断するために防振装置(図示せず)を設置
することが望ましい。また、前記門形フレーム22は、
主に光学系31を固定保持するためのもので、十分な剛
性を備えている。前記ステージ25は、当該ステージ上
に載置するLSI23の全面をレーザ光、照射光で走査
できるストロークを有するものである。
【0032】前記Arレーザ発振器26は、液体材料の
熱分解あるいは溶媒の気化および形成した膜の膜質改善
に使用されるので、連続発振型が用いられる。前記YA
Gレーザ発振器27は、配線の切断あるいは接続穴の形
成等局所加工に使用されるので、パルス励起型が用いら
れる。また、前記YAGレーザ発振器27は、前記Ar
レーザ照射で形成した接続配線の形状トリミングにも使
用できる。前記Arレーザ発振器26、前記YAGレー
ザ発振器27のそれぞれから発振したレーザ光は、光学
系31で集光・照射されるが、矩形スリット53で任意
の大きさの矩形に成形され、対物レンズ55により、L
SI23表面上に対物レンズ55の倍率の逆数の大きさ
で投影照射される。
【0033】前記マニピュレータ36は、ガラスピペッ
ト9の先端を修正接続されるべき位置に位置決めした
り、液体材料を格納した容器40内の液体材料に浸漬さ
せたりするために用いられる。前記制御装置45によ
り、ステージ25およびマニピュレータ36の駆動、液
体格納容器40の蓋42の開閉、レーザ発振器26、2
7のON、OFF、矩形スリット53の駆動、インジェ
クタ37による不活性ガス圧の印加、ノズルからの不活
性ガス吹き付けの制御が行われる。
【0034】ここで、上記で使用されるガラスピペット
9および14について説明する。図5は、本発明の実施
の形態において用いられるガラスピペットの略示形状図
である。図5(a)は全体形状図、図5(b)は、その
先端拡大形状図である。図5(a)に示すように、ガラ
スピペット9は、外形1〜2mm、内径0.5〜1.5
mmのガラス管を局所的にヒータで加熱しながら引っ張
ると細くなり、ついには分断される。前記分断された部
分の一部を切り落とした後、再びヒータで加熱して成形
することで得られる。図5(b)に示すように、この先
端内径の最も狭い部分は、内径0.5〜2.0μm、外
径は5〜20μmのものが、液体材料を微細な領域に塗
布するのに適しているが、より広い領域に塗布する場合
には、前記内径および外径をより大きくても差し支えな
い。
【0035】以下に、前記構成の接続配線装置の機能を
LSI23上に接続配線を形成して修正する場合を例に
とり、図1、2を参照しながら詳細に述べる。まず、予
め、集束イオンビーム加工装置により、接続穴の形成と
接続穴内部および周辺にW薄膜を形成したLSIチップ
23をステージ25上に載置し、接続穴を加工したとき
の位置情報から、一方の接続穴を光学系31の視野内に
再現し、図示しない自動焦点機構により、前記光学系3
1全体をZ方向に移動させて、表面にピントを合わせ
る。前記ピント合わせは、ステージ25によりZ方向に
移動させても差し支えない。
【0036】前記光学系31を上下に移動させる場合、
Arレーザ光28を偏向させるミラー30も一体として
移動することで、Arレーザ光28の光軸、すなわち照
射位置を一定に保つことができる。予め、ガラスピペッ
ト9の先端を、液体材料格納容器40内の液体材料10
に浸漬させる。このとき、毛細管現象により当該ガラス
ピペット9内に、液体材料10を充填させる。この状態
で待機状態とする。
【0037】前記ステージ25を駆動して、視野の中心
に接続配線を形成すべき始点位置が再現されたならば、
マニピュレータ36を駆動して前記ガラスピペット9の
先端を、予め設定してある位置、例えば、前記光学系3
1の視野中央でピント面から100ミクロン上方に位置
決めする。その位置からマニピュレータ36を駆動して
低速で下降させ、前記ガラスピペット9の先端がLSI
23表面に接触したとき点で下降を停止する。接触は、
前記ガラスピペット9の先端がLSI23表面に接触
後、さらに下降した場合のたわみによる移動、すなわち
シフトが起きることで検知できる。
【0038】前記接触検知は、TVカメラ56で撮像し
た画像信号を画像処理装置58で処理することで容易に
行うことができる。例えば、前記ガラスピペット9が数
ミクロン下降するごとに、画像信号を取り込み記憶する
とともに、一つ前の画像信号と比較することで、当該ピ
ペット9の先端の移動が容易に検出できる。そして、前
記ピペット9の先端接触を確認後、インジェクタ37で
予め設定してある圧力の不活性ガス、本実施例では窒素
の供給を開始し、この圧力によりガラスピペット9内に
充填されている金属膜を形成するための液体材料10が
押し出され、接続穴およびその周辺に塗布される。前記
圧力を常に一定に印加して、もしくは間欠的に印加して
前記液体材料10を押し出しながら、一定速度で接続配
線を形成すべき経路上を移動し、もう一方の接続穴、す
なわち接続配線の終点に到達したとき点で、ガス圧の印
加を停止してガラスピペット9を上昇させる。
【0039】そして、マニピュレータ36により駆動し
て、液体材料格納容器40内の液体材料10にガラスピ
ペット9の先端を浸漬し、蓋42が閉じられることで塗
布を終了する。ガラスピペット9の先端が液体材料に浸
漬されることで、吐出された液体材料10の補給と、大
気中で有機溶媒が蒸発することで乾燥した表面の再生が
行え、常に一定の条件で前記液体材料10の供給が行わ
れる。
【0040】こののち、Arレーザ光28の照射領域
が、塗布された液体材料膜11のすぐ外側になるように
位置決めされる。しかるのち、前記Arレーザ発振器2
6を発振させ、Arレーザ光28の照射を開始するとと
もに、ステージ25を一定速度で、前記液体材料10を
塗布した経路に沿って移動させる。この場合、Arレー
ザ発振器26は、常に発振状態とし、図示していないシ
ャッタを設け、開閉させても差し支えない。
【0041】これにより、前掲した図1(C)に示した
ように、前記Arレーザ光28が照射された部分は、液
体材料膜11、すなわちトリフルオロ酢酸パラジウム溶
液膜から溶媒、すなわち、アセトニトリル、Nメチル−
ピロリドンが蒸発するとともに、Pd錯体、トリフルオ
ロ酢酸パラジウムが分解して、Pd膜13が析出して形
成される。
【0042】前記Arレーザ28照射は、金属錯体の分
解を促進するため、もしくは金属錯体の有機成分を除去
するためにも、大気中で行うことが望ましい。当該Ar
レーザ28の照射領域が液体材料膜11外となるまで移
動したとき点で、照射が停止される。この場合、前記液
体材料膜11は、実際には金属膜に変化している。
【0043】次に、ノズル44から不活性ガス、本例で
は、窒素を吹き付けながら、前記と同様に、接続配線膜
13にArレーザ28を再び照射する。これはレーザア
ニールといわれるものである。このArレーザ28の走
査する方向は、接続配線13を形成したときと同じでも
差し支えないし、逆でも差し支えない。このように、窒
素雰囲気中でのレーザ照射により、大気中でのレーザ照
射で、Pd錯体を分解したときに発生したPd膜表面の
酸化物が還元される。すなわち、窒素雰囲気中でのレー
ザ加熱により、酸素が遊離して、金属Pdが得られる。
これにより、接続配線13の保護絶縁膜6に対する密着
性が向上するとともに、比抵抗が低減させることができ
る。
【0044】同一チップ内に、複数本の接続配線を形成
する場合には、上述の手順を繰り返すか、もしくは必要
本数分の塗布を行った後、纏めてレーザ照射とレーザア
ニールを行っても差し支えない。尚、レーザを照射する
代わりに、必要な接続配線の本数だけ塗布した後、電気
炉等でLSI全体を加熱しても差し支えない。ただし、
加熱によりLSIが影響を受けない場合に限ぎられる。
前記電気炉で加熱する場合は、不活性雰囲気とし、25
0〜400℃の範囲で10〜30分加熱することで、レ
ーザ照射と同様のPd膜が得られる。この場合、レーザ
アニールは不要である。
【0045】この後、接続配線13を形成する液体材料
10を塗布した場合と同じ要領で、絶縁膜を形成するた
めの液体材料15を、接続配線13が完全に被覆される
ように塗布し、その後、Arレーザ28を照射して、有
機溶媒を気化させるとともに熱分解させ、絶縁膜18を
形成する。絶縁膜を形成する場合も、必要な領域の塗布
が終了した後で、LSI全体を電気炉などで加熱するこ
とでも差し支えない。このときは大気雰囲気で良い。し
たがって、LSIへ加熱による影響が出ない範囲で実施
される。
【0046】〔実施の形態 3〕次に、図3を参照し
て、本発明に係る他の実施の形態を説明する。本実施の
形態は、接続配線を多数形成する必要がある場合で、一
層だけでは全接続配線が形成されず、接続配線同士が交
差せざるを得ない場合である。図3は、本発明に係る他
の実施の形態の配線接続方法の略示説明図である。図
中、図1と同一符号は、同等部分である。
【0047】図3(a)は、図1(c)におけるレーザ
照射および必要に応じて行われる不活性ガス雰囲気での
レーザアニールが終了して、液体材料膜11がその膜厚
を収縮して、接続配線13の形成が終了した時点を示し
ている。例えば、接続穴7,8間が、非常に離れていて
迂回するのが大変な場合、あるいは近くに他の接続配線
が形成されていて迂回できない場合等、新たな接続配線
を接続配線13と交差して形成せざるを得ない場合に適
用される。
【0048】図3(b)に示すように、まず、絶縁膜を
形成するための液体材料15を充填したガラスピペット
14を、前記接続配線13上の交差予定部に接触させ、
インジェクタ37のガス圧印加により、液体材料15を
押し出し、絶縁膜形成用の液体材料膜116を形成す
る。
【0049】次に、図3(c)に示すように、絶縁膜形
成用の液体材料膜116にArレーザ光112を照射
し、溶媒を気化させるとともに、タンタル・ペンタ・エ
トキシドを分解して、絶縁膜118、すなわち五酸化タ
ンタル膜を形成させる。次に、図3(d)に示すよう
に、配線を形成するための液体材料を充填したガラスピ
ペットにより、同様にして、液体材料膜111を前記絶
縁膜118、五酸化タンタル膜上に形成させる。このと
き、下地の接続配線13と接触しないように、注意し施
工する。
【0050】次に、図3(e)に示すように、この後、
Arレーザ光112を液体材料膜116の始点から終点
まで走査しながら照射し、前記の下地接続配線13と同
様に、接続配線120を形成する。また、必要に応じ
て、接続配線120に、不活性ガス雰囲気で再度、Ar
レーザ112でレーザアニールして、密着性の向上、お
よび膜質の向上を図ることができる。こののち、必要に
応じて、形成した接続配線13、120上に同様の方法
で絶縁膜を形成するための液体材料を塗布した後、レー
ザ光を走査しながら照射することにより、前記接続配線
13、120を保護するための絶縁膜を形成できる。
【0051】図3においては、図1(c)の工程が終了
したとき点から交差配線を形成する例を示したが、図1
(e)に示した保護用の絶縁膜18を形成した後に、交
差配線を形成しても差し支えない。この場合、保護絶縁
膜を形成する必要のある部分は、交差した上層の接続配
線120上のみであり、ここに保護用の絶縁膜を形成す
るだけでよい。尚、図3で説明した接続配線用液体材料
および絶縁膜用液体材料としては、図1の〔実施の形態
1〕で説明した種々の材料が使用できる。
【0052】〔実施の形態 4〕次に、図4を参照し
て、本発明に係るさらに他の実施の形態を説明する。本
発明の更に他の実施の形態は、試作LSIなど保護絶縁
膜を形成する前に、前記LSI上に接続配線を形成する
場合である。図4は、本発明に係るさらに他の実施の形
態の配線接続方法の略示説明図である。図4に示すよう
に、Si基板201上に、SiO2膜202を介してA
l配線203、204、205が形成されている。これ
らのAl配線203、204、205は露出しており、
例えばAl配線203とAl配線205を接続しようと
した場合、そのままでは、Al配線204と短絡してし
まうことになる。
【0053】そこで、絶縁膜を形成するための液体材料
を充填した図示しないガラスピペットにより、Al配線
204上に絶縁膜形成用液体材料膜を形成し、図示しな
い連続発振レーザ光を照射して、絶縁膜206を形成す
る。その後、図示しないが、接続配線を形成するための
液体材料を充填したガラスピペットにより、配線形成用
液体材料膜を形成し、同様に、連続発振レーザ光を照射
して、接続配線207を形成する。これにより、Al配
線204と短絡することなく、Al配線203とAl配
線205を接続することができる。
【0054】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明に係
る配線接続方法の構成によれば、接続配線上に保護のた
めの絶縁膜を形成することができるので、高い信頼性を
有する接続配線が得られる配線接続方法を提供すること
ができる。また、本発明に係る配線接続方法の他の構成
によれば、複数の接続配線同士を交差させる必要がある
場合において、交差部に絶縁膜を形成することで、接続
配線同士の短絡を防ぐことができ、かつ接続配線形成の
適用範囲を拡大する配線接続方法を提供することができ
る。また、本発明に係る配線接続装置の構成によれば、
上記配線接続方法を安価に、かつ大気中で実施すること
ができる配線接続装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態の配線接続方法の略
示説明図である。
【図2】本発明に係る一実施の形態の配線接続装置の略
示説明図である。
【図3】本発明に係る他の一実施の形態の配線接続方法
の略示説明図である。
【図4】本発明に係るさらに他の一実施の形態の配線接
続方法の略示説明図である。
【図5】本発明の実施の形態において用いられるガラス
ピペットの略示形状図である。
【符号の説明】
1…Si基板、2…酸化膜、3…下層Al配線、4…層
間絶縁膜、5…上層Al配線、7、8…接続穴、9、1
4…ガラスピペット、10…金属膜を形成する液体材
料、11…液体材料膜、12、17…レーザ光、13…
接続配線、15…絶縁膜を形成する液体材料、16…液
体材料膜、18…保護のための絶縁膜、21…定盤、2
2…門型フレーム、23…LSI、25…ステージ、2
6…Arレーザ、27…YAGレーザ、28、29…レ
ーザ、30…偏向ミラー、31…光学系、34、35…
ホルダ、36…マニピュレータ、37…インジェクタ、
40、41…液体材料格納容器、42、43…蓋、44
…ノズル、45…制御装置、51…落射照明装置、52
…結合プリズム、53…可変スリット、54…ミラー、
55…対物レンズ、56…TVカメラ、57…モニタ、
58…画像処理装置、59…ミラー、111…液体材料
膜、112…Arレーザ光、116…液体材料膜、11
8…絶縁膜、120…接続配線、201…Si基板、2
02…SiO2、203、204、205…Al配線、
206…絶縁膜、207…接続配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥中 正昭 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 山田 利夫 東京都青梅市今井町2326番地 株式会社日 立製作所デバイス開発センタ内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された配線間を電気的に接
    続する方法であって、加熱による溶媒の気化、もしくは
    前記溶媒の気化と熱分解との併用のいずれかで導電性膜
    を形成する第一の液体材料を選択的に塗布する工程と、
    上記塗布した第一の液体材料膜を加熱する工程と、前記
    加熱による溶媒の気化、もしくは溶媒の気化と熱分解の
    併用のいずれかで絶縁膜を形成する第二の液体材料を選
    択的に塗布する工程と、上記塗布された第二の液体材料
    膜を加熱する工程とからなることを特徴とする配線接続
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配線接続方法において、
    選択的に塗布した第一および第二の液体材料膜を加熱す
    る工程を、エネルギビームの照射によることを特徴とす
    る配線接続方法。
  3. 【請求項3】 エネルギビームにより配線上に形成され
    た絶縁膜に接続穴を形成する工程と、少なくとも接続配
    線を形成する経路上に加熱による溶媒を気化もしくは前
    記溶媒の気化と熱分解の併用のいずれかで導電膜を形成
    する第一の液体材料を選択的に塗布する工程と、上記塗
    布した第一の液体材料膜にエネルギビームを照射して導
    電膜を形成する工程と、上記導電膜上に加熱による溶媒
    を気化、もしくは前記溶媒の気化と熱分解の併用のいず
    れかで絶縁膜を形成する第二の液体材料を選択的に塗布
    する工程と、上記塗布された第二の液体材料膜にエネル
    ギビームを照射して絶縁膜を形成する工程とからなるこ
    とを特徴とする配線接続方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の配線接続方法において、
    エネルギビームの照射により形成した導電膜上に、不活
    性ガス雰囲気で再度エネルギビームを照射する工程を設
    けたことを特徴とする配線接続方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも接続配線を形成する経路上に
    加熱による溶媒の気化、もしくは前記溶媒の気化と熱分
    解の併用のいずれかで導電膜を形成する第一の液体材料
    を選択的に塗布する工程と、上記塗布した第一の液体材
    料膜にエネルギビームを照射して導電膜を形成する工程
    と、上記導電膜上に形成される別な導電膜と交差する部
    分に加熱により溶媒の気化、もしくは前記溶媒の気化と
    熱分解の併用のいずれかで絶縁膜を形成する第二の液体
    材料を選択的に塗布する工程と、上記塗布した第二の液
    体材料膜にエネルギビームを照射して絶縁膜を形成する
    工程と、上記導電膜上に形成された上記絶縁膜上を通過
    する経路上に加熱による溶媒の気化、もしくは前記溶媒
    の気化と熱分解の併用のいずれかで導電膜を形成する第
    一の液体材料を選択的に塗布する工程と、上記塗布した
    第一の液体材料膜にエネルギビームを照射して導電膜を
    形成する工程とからなり、複数の導電膜が交差して形成
    することを特徴とする配線接続方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の配線接続方法において、
    エネルギビームの照射により形成した導電膜上に、不活
    性ガス雰囲気で、再度エネルギビームを照射する工程を
    設けたことを特徴とする配線接続方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6記載のいずれかの配線
    接続方法において、第一の液体材料が、トリフルオロ酢
    酸パラジウム(Pa(CF3COO)2)、またはペンタ
    フルオロプロピオン酸パラジウム(Pd(CF3CF2
    O)2)を有機溶媒に溶解した溶液であることを特徴と
    する配線接続方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6記載のいずれかの配線
    接続方法において、第一の液体材料が、金属の超微粒子
    を有機溶媒に分散させた溶液であることを特徴とする配
    線接続方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし6記載のいずれかの配線
    接続方法において、第二の液体材料が、RnSi(O
    H)4-n(R:アルキル基、n<4)で表される珪素化
    合物を有機溶媒に溶解した溶液であることを特徴とする
    配線接続方法。
  10. 【請求項10】請求項1ないし6記載のいずれかの配線
    接続方法において、 Mは、Ba、Sr、B、Al、Si、Ge、Ti、Z
    r、Hf、V、Nb、Taの中から選ばれた金属イオン
    であり、Rは、炭素数が1〜4のアルキル基であり、L
    は、βジケトン陰イオンまたはカルボン酸陰イオンであ
    り、mは、金属イオンMの酸化数、nは、1〜mの整数
    であって、一般式M(OR)nLm−nで表される化合物
    と、これらを溶解する溶媒とからなることを特徴とする
    配線接続方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし6記載のいずれかの配
    線接続方法において、前記第二の液体材料が、ポリイミ
    ドもしくはエポキシのモノマを有機溶媒に溶解した溶液
    であることを特徴とする配線接続方法。
  12. 【請求項12】 試料を載置するステージと、パルス励
    起レーザ発振器と、連続発振レーザ発振器と、上記二種
    類の発振器から発振されたレーザ光の集光と上記試料の
    観察を行うための光学系と、導電性膜を形成するための
    第一の液体材料を格納した容器と、絶縁膜を形成するた
    めの第二の液体材料を格納した容器と、第一の液体材料
    を塗布するための吐出手段と、第二の液体材料を塗布す
    るための吐出手段と、上記二つの吐出手段をそれぞれ独
    立に移動するための駆動手段と、上記二つの吐出手段か
    らそれぞれの液体材料を吐出させるための圧力を印加す
    るための加圧手段と、上記導電性膜の部分を特定のガス
    雰囲気に保つための手段とを具備したことを特徴とする
    配線接続装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002198372A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Hitachi Ltd 半導体デバイスの製造方法および半導体デバイス
JP2007214508A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Sony Corp 配線基板修正方法及び配線基板修正装置
JP2008235388A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 V Technology Co Ltd 金属微粒子分散液およびそれを用いた配線断線部の修正方法
JP2013105077A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Ntn Corp 欠陥修正方法、欠陥修正装置、および、プログラム

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