JPH09273398A - セグメント組立方法及び装置 - Google Patents

セグメント組立方法及び装置

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JPH09273398A
JPH09273398A JP8084934A JP8493496A JPH09273398A JP H09273398 A JPH09273398 A JP H09273398A JP 8084934 A JP8084934 A JP 8084934A JP 8493496 A JP8493496 A JP 8493496A JP H09273398 A JPH09273398 A JP H09273398A
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JP8084934A
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Hisanori Hashimoto
久儀 橋本
Yukihisa Hirasawa
幸久 平沢
Yasuo Mori
泰雄 森
Takami Kusaki
貴巳 草木
Takeshi Kamei
亀井  健
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セグメント組立方法及び装置において、セグ
メント把持装置をセグメントの把持が可能な位置に精度
良く位置決めし、セグメントの把持が容易に行えるよう
にする。 【解決手段】 セグメント6の把持が指示されると、制
御装置102は、吊りビーム37を組立位置P1から第
1の撮像位置P3に移動させて、CCDカメラ100A
にセグメント6のグラウト穴6aを視野SAで撮像さ
せ、この撮像情報に基づいて画像処理装置105にグラ
ウト穴6aの中心位置を算出させ、この算出データに基
づいて吊りビーム37を第2の撮像位置P4に移動さ
せ、次いでCCDカメラ100Bにグラウト穴6aを視
野SBで撮像させ、この撮像情報に基づいて画像処理装
置105にグラウト穴6aの中心位置を算出させ、この
算出データに基づいて吊りビーム37を把持位置P5に
移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機内
に搬入されたトンネル履工用のセグメントを組み立てる
セグメント組立装置に係り、特に、トンネル内に載置さ
れたセグメントを把持するのに好適なセグメント組立方
法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なセグメント組立装置はシ
ールド掘進機内に設置されたエレクタ装置を有し、この
エレクタ装置は搬送ホイスト装置により搬入されたトン
ネル履工用のセグメントを把持するセグメント把持装置
と、セグメント把持装置をトンネル周方向に動かす旋回
モータ、セグメント把持装置をトンネル径方向に動かす
押し付けジャッキおよびセグメント把持装置をトンネル
軸方向に動かす前後移動ジャッキを含む複数のアクチュ
エータとを有している。このような一般的なセグメント
組立装置を用いてセグメントを組み立てる場合、これか
ら組み付けようとするセグメントを搬送ホイスト装置で
搬送してエレクタ装置の下方の所定位置に載置した後、
オペレータが例えばペンダントスイッチを手動操作して
旋回モータ、押し付けジャッキおよび前後移動ジャッキ
を駆動することによりセグメント把持装置を動かしてセ
グメントを把持し、その後もオペレータの手動操作によ
りセグメント把持装置を所定の位置まで旋回させ、その
位置でセグメントを組み付けていた。
【0003】しかし、上記のようにオペレータの手動操
作によりセグメント組立作業を行うのはたいへん煩雑で
あり、セグメント組立に時間がかかっていた。そこで、
セグメント組立作業の省力化を図るため、セグメントの
把持を自動的に行うようにしたものが特開平4−111
899号公報に提案されている。この従来技術は、セグ
メント把持装置のネジ軸の内側に撮像手段であるCCD
カメラを設置し、このCCDカメラにセグメントのグラ
ウト穴を撮像させ、この撮像情報に基づいてグラウト穴
の中心位置を求め、ネジ軸の中心軸線がグラウト穴の中
心に一致するようセグメント把持装置を動かし、ネジ軸
の中心軸線がグラウト穴の中心に一致すると、ネジ軸を
グラウト穴にねじ込むことによりセグメントを把持する
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、以下の問題点が存在する。一般にC
CDカメラは、視野が広いと位置分解能が低く、視野が
狭いと位置分解能が高いという関係を持っている。
【0005】そのため、CCDカメラの視野を広くして
撮像した場合には、CCDカメラの位置分解能が低くな
るため、ネジ軸とグラウト穴との心合わせを精度良く行
うのが困難であり、ネジ軸の中心軸線がグラウト穴の中
心と合わない場合には、オペレータの手動操作によりセ
グメントを把持することになり、セグメントの把持に手
間がかかる。
【0006】一方、CCDカメラの視野を狭くして撮像
した場合には、CCDカメラの位置分解能が高くなるた
め、ネジ軸とグラウト穴との心合わせを精度良く行うこ
とが可能となるが、セグメントが本来の載置位置からず
れているとグラウト穴がCCDカメラの視野に入らなく
なることがある。この場合にはネジ軸とグラウト穴との
心合わせを自動的に行うことができないので、オペレー
タが手動操作によりセグメント把持装置を動かしてグラ
ウト穴がCCDカメラの視野に入るようにする必要があ
り、この場合もセグメントの把持に手間がかかる。
【0007】本発明の目的は、セグメント把持装置をセ
グメントの把持が可能な位置に精度良く位置決めし、セ
グメントの把持が容易に行えるセグメント組立方法及び
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の構成を採用する。すなわち、セグメン
トを把持するセグメント把持装置をトンネル内に載置さ
れたセグメント上に移動させてセグメントを把持した
後、前記セグメント把持装置をセグメント組立位置に移
動させ、把持したセグメントを位置決めし組み立てるセ
グメント組立方法において、前記トンネル内に載置され
たセグメントを撮像装置により第1の視野で撮像し、こ
の撮像情報に基づいて前記セグメントの把持部の中心位
置を求め、前記撮像装置の撮像中心がそのセグメントの
把持部の中心に一致するよう前記セグメント把持装置を
移動させ、次いで前記撮像装置の視野を前記第1の視野
よりも狭い第2の視野に変更して前記セグメントを撮像
し、この撮像情報に基づいて前記セグメントの把持部の
中心位置を求め、前記セグメント把持装置の把持部の中
心がそのセグメントの把持部の中心に一致するよう前記
セグメント把持装置を移動させることにより行う。これ
により、セグメント把持装置をセグメントの把持が可能
な位置に精度良く位置決めすることができ、オペレータ
の煩雑な操作を要することなく、セグメントの把持が容
易に行える。
【0009】また、上記目的を達成するために、本発明
は次の構成を採用する。すなわち、セグメントを把持す
るセグメント把持装置と、前記セグメント把持装置をト
ンネル内の所望の位置に動かす複数のアクチュエータと
を有し、前記アクチュエータにより前記セグメント把持
装置をトンネル内に載置されたセグメント上に移動させ
てセグメントを把持した後、前記セグメント把持装置を
セグメント組立位置に移動させ、把持したセグメントを
位置決めし組み立てるセグメント組立装置において、前
記セグメント把持装置に取り付けられ、前記トンネル内
に載置されたセグメントを撮像する撮像手段と、前記セ
グメント把持装置に対して前記セグメントの把持を指示
する指示手段と、前記指示手段で前記セグメントの把持
が指示されると、前記撮像手段に前記セグメントを第1
の視野で撮像させ、この撮像情報に基づいて前記セグメ
ントの把持部の中心位置を求め、前記撮像手段の撮像中
心がそのセグメントの把持部の中心に一致するよう前記
アクチュエータを駆動して前記セグメント把持装置を移
動させる第1の制御手段と、前記撮像手段の撮像中心が
前記セグメントの把持部の中心に一致すると、前記撮像
手段の視野を前記第1の視野よりも狭い第2の視野に変
更して前記セグメントを撮像させ、この撮像情報に基づ
いて前記セグメントの把持部の中心位置を求め、前記セ
グメント把持装置の把持部の中心がそのセグメントの把
持部の中心に一致するよう前記アクチュエータを駆動し
て前記セグメント把持装置を移動させる第2の制御手段
とを有する構成とする。
【0010】以上のように構成したセグメント組立装置
においては、指示手段でセグメントの把持が指示される
と、第1の制御手段は撮像手段にセグメントを第1の視
野で撮像させ、この撮像情報に基づいてセグメントの把
持部の中心位置を求め、撮像手段の撮像中心がそのセグ
メントの把持部の中心に一致するようセグメント把持装
置を移動させ、撮像手段の撮像中心が前記セグメントの
把持部の中心に一致すると、第2の制御手段は撮像手段
の視野を第1の視野よりも狭い第2の視野に変更してセ
グメントを撮像させ、この撮像情報に基づいてセグメン
トの把持部の中心位置を求め、セグメント把持装置の把
持部の中心がそのセグメントの把持部の中心に一致する
ようセグメント把持装置を移動させることにより、上述
したセグメント組立方法を実施できる。
【0011】上記セグメント組立装置において、好まし
くは、前記第1の制御手段は、前記指示手段で前記セグ
メントの把持が指示されると、前記アクチュエータを駆
動して前記セグメント把持装置を前記セグメント上の予
め設定した初期位置に移動させる手段を有し、前記セグ
メント把持装置が前記初期位置に達すると、前記撮像手
段に前記セグメントを第1の視野で撮像させる。
【0012】また、好ましくは、前記撮像手段は、前記
第1の視野を有する第1のカメラ及び前記第2の視野を
有する第2のカメラを含み、前記第1の制御手段は、前
記指示手段で前記セグメントの把持が指示されると、前
記第1のカメラに前記セグメントを撮像させかつ前記第
2のカメラの撮像中心が前記セグメントの把持部の中心
に一致するよう前記セグメント把持装置を移動させ、前
記第2の制御手段は、前記第2のカメラの撮像中心が前
記セグメントの把持部の中心に一致すると、前記第2の
カメラに前記セグメントを撮像させる。
【0013】また、好ましくは、前記撮像手段は可変視
野を有するズーム機能付カメラを含み、前記第1の制御
手段は、前記指示手段で前記セグメントの把持が指示さ
れると、前記ズーム機能付カメラを前記第1の視野に設
定して前記セグメントを撮像させかつ前記ズーム機能付
カメラの撮像中心が前記セグメントの把持部の中心に一
致するよう前記セグメント把持装置を移動させ、前記第
2の制御手段は、前記ズーム機能付カメラの撮像中心が
前記セグメントの把持部の中心に一致すると、前記ズー
ム機能付カメラを前記第2の視野に設定して前記セグメ
ントを撮像させてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。まず、本発明の第1の実施形態を図
1〜図11により説明する。図1及び図2において、本
実施形態のセグメント組立装置はエレクタ2を有し、こ
のエレクタ2はシールド掘進機のシールド本体1の後部
に配置されている。シールド本体1のリングガータ部1
aにはブラケット1bが取り付けられ、ブラケット1b
にはローラ12が支持されている。このローラ12はエ
レクタ2のエレクタリング31の外径部の複数箇所に配
置され、エレクタリング31を旋回自由に支持してい
る。エレクタリング31は矩形断面のリングであり、内
径部に図示しないギヤが取り付けられている。シールド
本体1の内殻部材1dには旋回モータ11が取り付けら
れ、この旋回モータ11の駆動によりエレクタリング3
1は旋回モータ11の出力軸に取り付けたピニオン13
及び前記図示しないギヤを介して旋回する。また、エレ
クタリング31には旋回位置を計測できる回転センサ3
1aが内蔵されており、この回転センサ31aはその検
出値を電気信号として後述する制御装置102に出力す
る。
【0015】エレクタリング31のテール側(トンネル
後方側で図1のP側)端面には矩形断面の左右一対のア
ーム32が取り付けられ、左右のアーム32の半径方向
内側には、ロッドガイド34が前後摺動用直線ベアリン
グ33を介してトンネル軸方向(トンネル前後方向)に
摺動可能に取り付けられている。なお、本実施形態では
アーム32の内側にロッドガイド34を取り付けている
が、ロッドガイド34はアーム32の外側に取り付けて
も良い。ロッドガイド34の切羽側(トンネル前方側で
図1のQ側)端面には摺動ジャッキ35が取り付けら
れ、この摺動ジャッキ35によりロッドガイド34は前
後摺動用直線ベアリング33にガイドされてトンネル軸
方向に摺動する。ここでは、ロッドガイド34はトンネ
ル軸方向にセグメント1リング分以上摺動可能である。
摺動ジャッキ35にはストロークを計測できるストロー
ク計35aが内蔵され、このストローク計35aはその
検出値を電気信号として後述する制御装置102に出力
する。
【0016】また、ロッドガイド34のほぼ中央部には
押付方向に貫通穴が設けられ、その貫通穴にはロッド3
6が押付方向に摺動自在に貫入させられ、ロッド36の
一端は略門型を成している吊りビーム37に取り付けら
れている。ロッドガイド34のテール側端部には押付ジ
ャッキ40が取り付けられ、この押付ジャッキ40によ
り吊りビーム37は上下動する。なお、図示はしないが
押付ジャッキ40にもストロークを計測できるストロー
ク計が内蔵されている。
【0017】吊りビーム37の下面には把持用ネジ38
が取り付けられ、この把持用ネジ38は、図3に示すよ
うなセグメント6の中央部に設けられたグラウト穴(セ
グメントの把持部)6aに合致し、吊りビーム37の内
部に取り付けられた駆動モータ39により把持用ネジ3
8をグラウト穴6aにねじ込むことでセグメント6を把
持する。また、吊りビーム37の下面には吊り下げたセ
グメント6の荷振れを防ぐ振れ止め材41が取り付けら
れている。ここで、吊りビーム37をセグメント6を把
持するセグメント把持装置とし、把持用ネジ38をセグ
メント把持装置の把持部とする。
【0018】また、シールド本体1には掘削土砂の排出
用スクリューコンベア3が設けられ、このスクリューコ
ンベア3により送られた掘削土砂はベルトコンベア4に
よりトンネル後方に輸送される。ベルトコンベア4の下
には走行レール(搬送ビーム)8が取り付けられ、ベル
トコンベア4の一端はシールド本体1に設けられている
柱1eに取り付けられ、他端は搬送ビーム8とともに図
示しないトンネル後方のセグメント台車に取り付けられ
ている。
【0019】搬送ビーム8の下にはセグメント搬送装置
16が吊り下げられ、このセグメント搬送装置16は、
搬送ビーム8に沿って移動する走行体44、この走行体
44より切羽側に突き出し取り付けられた略L字状の昇
降部45、この昇降部45の切羽側先端に取り付けられ
セグメント6を吊り下げる把持部46、走行体44と昇
降部45との間に取り付けられ、昇降部45を走行体4
4に対して昇降させる昇降ジャッキ47からなる。走行
体44の下部及び昇降部45の上部は断面矩形の角パイ
プ構造となっており、それぞれ外パイプ及び内パイプか
ら成る昇降ガイド部48を構成している。走行体44
は、車輪44a及びこの車輪44aを搬送ビーム8に沿
って走行させる図示しない走行用モータを有する。セグ
メント搬送装置16は図示しないトンネル後方のセグメ
ント台車よりセグメント6を吊り下げて搬送し、このセ
グメント6を現在組み立てているセグメントリング10
のトンネル軸方向位置(以下、組立位置)に隣接する既
設セグメントリング9のトンネル軸方向位置よりもわず
かにテール側の位置(以下、載置位置)のセグメント上
に載置する。ここで、エレクタ2の把持用ネジ38の中
心軸線が図1に示すP1に一致する場合に、エレクタ2
の吊りビーム37が組立位置P1にあるとし、セグメン
ト6のグラウト穴6aの中心線が図1に示すP2に一致
する場合に、セグメント6が載置位置P2に載置されて
いるとする。
【0020】エレクタ2の吊りビーム37のトンネル軸
方向のテール側の側面には撮像装置100が取り付けら
れ、この撮像装置100は、図4に示すように、映像信
号ケーブル101を介して画像処理装置105及び制御
装置102と接続されている。画像処理装置105は制
御装置102及びモニタ装置106と接続され、制御装
置102は、オペレータが手動操作により前述した旋回
モータ11、摺動ジャッキ35、押付ジャッキ40、ネ
ジ駆動モータ39、セグメント搬送装置16を駆動した
り、後述するセグメント把持を指示するためのペンダン
トスイッチ109と接続されている。
【0021】撮像装置100は、図5に示すように、2
種類のCCDカメラ100A,100Bを含み、これら
はCCDカメラ100AとCCDカメラ100Bとの中
心線間隔がLとなるように配置され、いずれも制御装置
102からの駆動信号により駆動される。CCDカメラ
100Aはセグメント6のグラウト穴6aを撮像できる
予め設定した初期位置(以下、第1の撮像位置)におい
て、グラウト穴6aをSAの視野で撮像し、CCDカメ
ラ100Bは撮像中心線C1がグラウト穴6aの中心線
C2と一致する位置(以下、第2の撮像位置)におい
て、グラウト穴6aをCCDカメラ100Aの視野SA
よりも狭いSBの視野で撮像するように構成されてい
る。ここで、CCDカメラ100Aが第1の撮像位置に
あると把持用ネジ38の中心軸線がP3に一致するの
で、この場合に吊りビーム37が第1の撮像位置P3に
あるとし、CCDカメラ100Bが第2の撮像位置にあ
ると把持用ネジ38の中心軸線がP4に一致するので、
この場合に吊りビーム37が第2の撮像位置P4にある
とする。
【0022】CCDカメラ100A,100Bは、図6
に示すように、撮像対象物であるグラウト穴6aをカメ
ラレンズ100Am,100Bmを介してCCD固体撮
像素子100An,100Bn上に画像を結像させて走
査することによってアナログ信号として出力する。
【0023】CCDカメラ100A,100Bの画像信
号は画像処理装置105に送られ、この画像処理装置1
05はCCDカメラ100A,100Bの画像信号を採
取し、これをモニタ装置106に画像表示させるととも
に演算処理して制御装置102に出力する。
【0024】画像処理装置105は、カメラ画像選択部
105a、A/D変換部105b、画像メモリ105
c、演算処理部105dからなり、カメラ画像選択部1
05aは制御装置102からのカメラ切換信号に応じた
画像信号を選択し、A/D変換部105bはカメラ画像
選択部105aで選択した画像信号をアナログ信号から
デジタル信号(画像データ)に変換し、画像メモリ10
5cはA/D変換部105aからの画像データを取り込
み、演算処理部105dは画像メモリ105cの画像デ
ータを読み込んで以下の演算処理を行う。
【0025】すなわち、まずノイズ除去、2値化、膨
張、収縮、平滑化、投射等の通常の画像処理を使ってグ
ラウト穴6aの特徴を抽出し、その結果、検出画面は図
7に示すようになり、グラウト穴6aの部分の中心位置
Gが分かる。このとき、検出画面が円にならないような
場合は、処理方法または形(エッジを鋭くする等)を変
えて円になるようにし、その形状の中心位置Gを求め
る。続いて上記図7に示す検出画面から、グラウト穴6
aの中心位置GとCCDカメラ100A,100Bの撮
像中心位置に対応する画面中心位置Oとのx方向及びy
方向のずれ量dx,dyを求める。ここで、x方向はト
ンネル軸方向を示し、y方向はトンネル幅方向を示して
いる。なお、グラウト穴6aの中心位置Gと画面中心位
置Oとのずれ量dx,dyの算出方法としては、グラウ
ト穴6aの基準パターンを予め登録しておき、検出画面
上のグラウト穴6aの部分を基準パターンと比較するパ
ターンマッチングを用いてもよい。
【0026】制御装置102は、図8に示すように、ペ
ンダントスイッチ109からの信号に応じてCCDカメ
ラ100A,100B及び画像処理装置105を制御す
るとともに、回転センサ31a及びストローク計35a
からの検出信号、画像処理装置105からの画像処理信
号に基づいてセグメント把持制御に関する演算を行い、
その結果をアクチュエータ制御信号としてアクチュエー
タ制御装置103に出力する。アクチュエータ制御装置
103はそのアクチュエータ制御信号に従って旋回モー
タ11、摺動ジャッキ35、押付ジャッキ40、ネジ駆
動モータ39を制御する。
【0027】制御装置102におけるセグメント把持制
御機能の詳細を図9のフローチャートにより説明する。
最初、エレクタ2の吊りビーム37は組立位置P1にあ
り、これから組み立てようとするセグメント6は載置位
置P2に載置されている(図10参照)。
【0028】まずステップ50において、ペンダントス
イッチ109からセグメント6を吊りビーム37に把持
させるための指示信号を入力したかどうかを判断し、指
示信号を入力したと判断されたときはステップ51に進
み、吊りビーム37を組立位置P1から第1の撮像位置
P3に移動させるための摺動ジャッキ35のアクチュエ
ータ制御信号をアクチュエータ制御装置103に出力す
る。
【0029】続いてステップ52において、摺動ジャッ
キ35に内蔵されているストローク計35aからの検出
信号に基づき吊りビーム37が第1の撮像位置P3に達
したかどうかを判断し、吊りビーム37が第1の撮像位
置P3に達したと判断されたときはステップ63に進
み、CCDカメラ100Aに撮像するための駆動信号を
出力するとともに、画像処理装置105にCCDカメラ
100Aの画像を採取して画像処理させるためのカメラ
切換信号を出力する。
【0030】続いてステップ64において、画像処理装
置105で求めた画像処理データ、すなわち図11
(a)に示すようなCCDカメラ100Aの撮像中心位
置O1 とグラウト穴6aの中心位置G1 とのx方向及び
y方向のずれ量dx1,dy1に基づき、吊りビーム37
を第1の撮像位置P3から第2の撮像位置P4に移動さ
せるための摺動ジャッキ35及び旋回モータ11の指令
値を求める。このとき、吊りビーム37の移動量はCC
Dカメラ100A,100Bの間隔Lに上記ずれ量dx
1,dy1分を補正した値となり、この値に応じた摺動ジ
ャッキ35及び旋回モータ11の指令値が求められる。
【0031】続いてステップ65において、その摺動ジ
ャッキ35及び旋回モータ11の指令値をアクチュエー
タ制御信号としてアクチュエータ制御装置103に出力
し、続いてステップ66において、旋回モータ11及び
摺動ジャッキ35にそれぞれ内蔵されている回転センサ
31a及びストローク計35aからの検出信号に基づき
吊りビーム37が第2の撮像位置P4に達したかどうか
を判断し、吊りビーム37が第2の撮像位置P4に達し
たと判断されたときはステップ53に進み、CCDカメ
ラ100Bに撮像するための駆動信号を出力するととも
に、画像処理装置105にCCDカメラ100Bの画像
を採取して画像処理させるためのカメラ切換信号を出力
する。
【0032】続いてステップ54において、画像処理装
置105で求めた画像処理データ、すなわち図11
(b)に示すようなCCDカメラ100Bの撮像中心位
置O2 とグラウト穴6aの中心位置G2 とのx方向及び
y方向のずれ量dx2,dy2に基づき、吊りビーム37
を第2の撮像位置P4から、把持用ネジ38の中心軸線
とグラウト穴6aの中心が一致してセグメント把持が可
能となる位置(以下、把持位置)P5に移動させるため
の摺動ジャッキ35及び旋回モータ11の指令値を求め
る。ここで、把持用ネジ38の中心軸線が図10に示す
P5に一致する場合に、吊りビーム37が把持位置P5
にあるとする。このとき、吊りビーム37の移動量は、
上記ずれ量dx2,dy2がともに0の場合における基本
移動量にずれ量dx2,dy2分を補正した値となり、こ
の値に応じた摺動ジャッキ35及び旋回モータ11の指
令値が求められる。
【0033】続いてステップ55において、その摺動ジ
ャッキ35及び旋回モータ11の指令値をアクチュエー
タ制御信号としてアクチュエータ制御装置103に出力
し、続いてステップ56において、旋回モータ11及び
摺動ジャッキ35にそれぞれ内蔵されている回転センサ
31a及びストローク計35aからの検出信号に基づき
吊りビーム37が把持位置P5に達したかどうかを判断
し、吊りビーム37が把持位置P5に達したと判断され
たときはステップ57に進む。
【0034】ステップ57においては、把持用ネジ38
をグラウト穴6aにねじ込むことにより吊りビーム37
にセグメント6を把持させるための押付ジャッキ40及
びネジ駆動モータ39のアクチュエータ制御信号をアク
チュエータ制御装置103に出力する。このとき、吊り
ビーム37のトンネル径方向の移動量に対応する押付ジ
ャッキ40の指令値、及び把持用ネジ38のねじ込み量
に対応するネジ駆動モータ39の指令値はあらかじめ設
定されて制御装置102内のメモリに記憶されている。
【0035】以上において、ペンダントスイッチ109
は、セグメント把持装置37に対してセグメント6の把
持を指示する指示手段を構成する。制御装置102のセ
グメント把持制御機能のステップ50〜51,63〜6
5及びアクチュエータ制御装置103は、指示手段10
9でセグメント6の把持が指示されると、撮像手段10
0Aにセグメント6を第1の視野SAで撮像させ、この
撮像情報に基づいてセグメント6の把持部6aの中心位
置を求め、撮像手段100Bの撮像中心がそのセグメン
ト6の把持部6aの中心に一致するようアクチュエータ
35,11を駆動してセグメント把持装置37を移動さ
せる第1の制御手段を構成する。制御装置102のセグ
メント把持制御機能のステップ66,53〜55及びア
クチュエータ制御装置103は、撮像手段100Bの撮
像中心がセグメント6の把持部6aの中心に一致する
と、撮像手段100Bの視野を第1の視野SAよりも狭
い第2の視野SBに変更してセグメント6を撮像させ、
この撮像情報に基づいてセグメント6の把持部6aの中
心位置を求め、セグメント把持装置37の把持部38の
中心がそのセグメント6の把持部6aの中心に一致する
ようアクチュエータ35,11を駆動してセグメント把
持装置37を移動させる第2の制御手段を構成する。
【0036】以上のように構成した本実施形態のセグメ
ント組立装置の動作を説明する。まず、オペレータはト
ンネル後方の図示しないセグメント台車に置かれている
セグメント6のグラウト穴6aに吊金具14を取り付
け、ペンダントスイッチ109の手動操作によりセグメ
ント搬送装置16の昇降フレーム45を下げる。そし
て、把持部46と吊金具14に把持ピン15を差し込ん
だ後、ペンダントスイッチ109の手動操作によりその
昇降フレーム45を引き上げてセグメント6を吊り下げ
る。次いで、オペレータはペンダントスイッチ109の
手動操作により、セグメント搬送装置16を搬送ビーム
8に沿ってエレクタ2付近まで移動させ、セグメント6
が載置位置P2まで来たらセグメント搬送装置16を停
止させ、昇降フレーム45を下げてセグメント6を既設
セグメントリング9のセグメント上に置き、その後把持
ピン15を抜き吊金具14を外す。なお、図1はセグメ
ント搬送装置16によりセグメント6をトンネル後方か
ら搬入して、載置位置P2における既設セグメントリン
グ9のセグメント上に置こうとしている状態を示す。
【0037】搬入されたセグメント6の載置が完了した
ら、オペレータはペンダントスイッチ109の手動操作
により、セグメント搬送装置16の昇降フレーム45を
引き上げ、次のセグメント6を取りにセグメント搬送装
置16をトンネル後方に走行移動させる。この時、オペ
レータはペンダントスイッチ109の手動操作により、
組立位置P1において吊りビーム37を所定位置に旋回
させて前セグメント6*を組み立てている。
【0038】前セグメント6*を所定位置に組立完了し
たら、オペレータはペンダントスイッチ109の手動操
作によりセグメント把持の起動を開始させる。そうする
と、制御装置102は吊りビーム37が組立位置P1か
ら第1の撮像位置P3に移動するようなアクチュエータ
制御信号を出力し、アクチュエータ制御装置103はそ
のアクチュエータ制御信号に応じて摺動ジャッキ35を
制御する。
【0039】吊りビーム37が第1の撮像位置P3に達
すると、制御装置102はCCDカメラ100Aに駆動
信号を出力するとともに画像処理装置105にカメラ切
換信号を出力する。そうすると、CCDカメラ100A
はグラウト穴6aを視野SAで撮像し、画像処理装置1
05はそのCCDカメラ100Aの画像を採取して画像
処理を行い、CCDカメラ100Aの撮像中心位置O1
とグラウト穴6aの中心位置G1 とのずれ量dx1,d
1を求める。そして、制御装置102はこのずれ量d
1,dy1に基づいて吊りビーム37が第1の撮像位置
P3から第2の撮像位置P4に移動するようなアクチュ
エータ指令値を求め、この指令値をアクチュエータ制御
信号として出力し、アクチュエータ制御装置103はそ
のアクチュエータ制御信号に応じて摺動ジャッキ35及
び旋回モータ11を制御する。
【0040】吊りビーム37が第2の撮像位置P4に達
すると、制御装置102はCCDカメラ100Bに駆動
信号を出力するとともに画像処理装置105にカメラ切
換信号を出力する。そうすると、CCDカメラ100B
はグラウト穴6aを視野SBで撮像し、画像処理装置1
05はそのCCDカメラ100Bの画像を採取して画像
処理を行い、CCDカメラ100Bの撮像中心位置O2
とグラウト穴6aの中心位置G2 とのずれ量dx2,d
2を求める。そして、制御装置102はこのずれ量d
2,dy2に基づいて吊りビーム37が第2の撮像位置
P4から把持位置P5に移動するようなアクチュエータ
指令値を求め、この指令値をアクチュエータ制御信号と
して出力し、アクチュエータ制御装置103はそのアク
チュエータ制御信号に応じて摺動ジャッキ35及び旋回
モータ11を制御する。
【0041】吊りビーム37が把持位置P5に達する
と、制御装置102は把持用ネジ38をグラウト穴6a
にねじ込むことにより吊りビーム37にセグメント6を
把持させるようなアクチュエータ制御信号を出力し、ア
クチュエータ制御装置103はそのアクチュエータ制御
信号に応じて押付ジャッキ40及びネジ駆動モータ39
を制御する。これによりセグメント6の把持が完了す
る。
【0042】その後、オペレータはペンダントスイッチ
109の手動操作により、吊りビーム37を引き上げ、
組立位置P1まで移動させ、この組立位置P1において
吊りビーム37を所定位置に旋回させ、セグメント6の
組み立てを行う。このセグメント6の組み立て中に、オ
ペレータはペンダントスイッチ109の手動操作により
セグメント搬送装置16を動かし、次に組み立てるセグ
メント6を載置位置P2におけるセグメント上に載置さ
せる作業を行う。
【0043】以上において、一般にCCDカメラは、視
野が広いと位置分解能が低く、視野が狭いと位置分解能
が高いという関係を持っている。そのため、エレクタ2
にCCDカメラ100Aしか設けられていない場合は、
CCDカメラ100Aは視野が広いが位置分解能が低い
ため、グラウト穴6aの中心位置を精度良く求めること
ができず、この場合は吊りビーム37を把持位置P5に
精度良く位置決めすることができない。一方、エレクタ
2にCCDカメラ100Bしか設けられていない場合
は、CCDカメラ100Bは位置分解能が高いが視野が
狭いため、吊りビーム37をCCDカメラ100Bで撮
像できる位置に移動させたとき、セグメント6が載置位
置P2からずれて載置されているとグラウト穴6aがC
CDカメラ100Bの視野に入らないことがある。
【0044】これに対し、本実施形態では、上述のよう
にエレクタ2にCCDカメラ100A,100Bを設
け、まず吊りビーム37を第1の撮像位置P3に移動さ
せ、この位置において視野の広いCCDカメラ100A
にグラウト穴6aを撮像させ、この撮像情報に基づいて
吊りビーム37を第2の撮像位置P4に移動させ、次い
でこの位置において位置分解能の高いCCDカメラ10
0Bにグラウト穴6aを撮像させ、この撮像情報に基づ
いて吊りビーム37を把持位置P5に移動させるので、
吊りビーム37を把持位置P5に精度良く位置決めする
ことができ、これにより、オペレータの煩雑な操作を要
することなく、セグメント6の把持が容易に行える。
【0045】また、オペレータがセグメント6の把持を
指示すると、載置位置P2に載置されたセグメント6を
把持するまでの工程が全て自動的に行われるので、セグ
メント6の把持時間を短縮できるとともに、オペレータ
の負担を大幅に軽減できる。
【0046】本発明の第2の実施形態を図12〜図16
により説明する。本実施形態は、第1の実施形態におい
て、異なる視野を有する2種類のCCDカメラ100
A,100Bを含む撮像装置を設ける代わりに、可変視
野を有するズーム機能付CCDカメラを含む撮像装置を
設けたものである。図中、第1の実施形態と同様の部材
には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0047】図12において、エレクタ2の吊りビーム
37のトンネル軸方向のテール側の側面には撮像装置1
00が取り付けられ、この撮像装置100は映像信号ケ
ーブル101を介して画像処理装置105*及び制御装
置102*と接続され、この画像処理装置105*は制
御装置102*及びモニタ装置106と接続されてい
る。
【0048】撮像装置100に含まれるズーム機能付C
CDカメラ100*は、図13に示すように、ズームレ
ンズ100m*と、制御装置102*からの信号に応じ
てズームレンズ100m*を駆動するズームレンズ駆動
部100k*とを有し、ズームレンズ100m*を動か
すことにより焦点距離を連続的に変化させて、視野を連
続的に変化させることが可能となる。ズーム機能付CC
Dカメラ100*は、撮像対象物であるグラウト穴6a
をCCD固体撮像素子100n*上に画像を結像させて
走査することによってアナログ信号として出力する。
【0049】ズーム機能付CCDカメラ100*の画像
信号は画像処理装置105*に送られ、画像処理装置1
05*はズーム機能付CCDカメラ100*の画像信号
を採取し、これをモニタ装置106に画像表示させると
ともに演算処理して制御装置102*に出力する。画像
処理装置105*は、入力部105f、A/D変換部1
05b、画像メモリ105c、演算処理部105dから
なり、入力部105fは制御装置102*からの信号に
応じてCCDカメラ100*の画像信号を入力し、A/
D変換部105b、画像メモリ105c、演算処理部1
05dの機能は第1の実施形態と同様である。
【0050】制御装置102*は、図14に示すよう
に、ペンダントスイッチ109からの信号に応じてズー
ム機能付CCDカメラ100*及び画像処理装置105
*を制御するとともに、回転センサ31a及びストロー
ク計35aからの検出信号、画像処理装置105*から
の画像処理信号に基づいてセグメント把持制御に関する
演算を行い、その結果をアクチュエータ制御信号として
アクチュエータ制御装置103に出力する。
【0051】制御装置102*におけるセグメント把持
制御機能の詳細を図15のフローチャートにより説明す
る。なお、図9に示すものと同様の手順については、説
明を省略する。
【0052】ステップ51*においては、吊りビーム3
7を組立位置P1から第1の撮像位置P3*に移動させ
るための摺動ジャッキ35のアクチュエータ制御信号を
アクチュエータ制御装置103に出力する。ここで、第
1の撮像位置P3*は、CCDカメラ100*を図16
(a)に示すような視野SA*に設定してグラウト穴6
aを撮像させる初期位置であり、把持用ネジ38の中心
軸線が図16(a)に示すP3*に一致する場合に吊り
ビーム37が第1の撮像位置P3*にあるとする。
【0053】続いてステップ52*において、ストロー
ク計35aからの検出信号に基づき吊りビーム37が第
1の撮像位置P3*に達したかどうかを判断し、吊りビ
ーム37が第1の撮像位置P3*に達したと判断された
ときはステップ63*に進み、CCDカメラ100*の
ズームレンズ駆動部100k*に視野をSA*に設定し
てグラウト穴6aを撮像するためのズーム制御信号を出
力するとともに、画像処理装置105にCCDカメラ1
00*の画像を採取して画像処理させるためのカメラ画
像入力信号を出力する。
【0054】続いてステップ64*において、画像処理
装置105*で求めた画像処理データに基づき、吊りビ
ーム37が第1の撮像位置P3*から第2の撮像位置P
4*に移動させるための摺動ジャッキ35及び旋回モー
タ11の指令値を求める。ここで、第2の撮像位置P4
*は、CCDカメラ100*の撮像中心線C1*がグラ
ウト穴6aの中心線C2*に一致し、かつCCDカメラ
100*を図16(b)に示すような視野SA*よりも
狭い視野SB*に設定してグラウト穴6aを撮像させる
位置であり、把持用ネジ38の中心軸線がP4*に一致
する場合に吊りビーム37が第2の撮像位置P4*にあ
るとする。
【0055】ステップ66*においては、回転センサ3
1a及びストローク計35aからの検出信号に基づき吊
りビーム37が第2の撮像位置P4*に達したかどうか
を判断し、吊りビーム37が第2の撮像位置P4*に達
したと判断されたときはステップ53*に進み、CCD
カメラ100*のズームレンズ駆動部100k*に視野
をSB*に設定してグラウト穴6aを撮像するためのズ
ーム制御信号を出力するとともに、画像処理装置105
にCCDカメラ100*の画像を採取して画像処理させ
るためのカメラ画像入力信号を出力する。
【0056】続いてステップ54*において、画像処理
装置105*で求めた画像処理データに基づき、吊りビ
ーム37を第2の撮像位置P4*から把持位置P5に移
動させるための摺動ジャッキ35及び旋回モータ11の
指令値を求める。
【0057】以上のように構成した本実施形態のセグメ
ント組立装置によっても、第1の実施形態と同様に、吊
りビーム37を把持位置P5に精度良く位置決めするこ
とができ、セグメント6の把持を容易に行うことができ
るという効果が得られる。
【0058】なお、以上説明した実施形態においては、
撮像装置100として、異なる視野を有する2種類のC
CDカメラ100A,100Bを含みもの、または可変
視野を有するズーム機能付CCDカメラ100*を含む
ものを用いるものとしたが、特にこれらに限らず、要
は、第2の撮像位置P4;P4*でセグメント6を撮像
する際に、第1の撮像位置P3;P3*での撮像時より
も狭い視野で撮像することができればよい。
【0059】また、撮像装置100によるグラウト穴6
aの最初の撮像は、吊りビーム37を第1の撮像位置P
3に移動させてから行っているが、この吊りビーム37
の第1の撮像位置P3への移動はオペレータの手動操作
により行っても良い。また、セグメント6が撮像装置1
00の視野SA;SA*に入るような位置にあらかじめ
載置される場合は、ペンダントスイッチ109によりセ
グメント把持の起動が指示されたら、吊りビーム37を
動かさずにその位置で撮像装置100に視野SA;SA
*でグラウト穴6aを撮像させればよい。
【0060】さらに、グラウト穴6aの中心位置Gの算
出は、撮像装置100で撮像したグラウト穴6aの画像
信号を基にして行っているが、撮像装置100の撮像対
称物はそれに限らず、グラウト穴6aの中心位置に対し
て点対称位置にあるボルトボックス6bやコーナ部6c
(図3参照)としてもよい。また、セグメント6に画像
処理装置105;105*で特徴を抽出しやすくなるよ
うな着色図形等の視覚センシングパターンを予め設け、
このパターンを撮像装置100で撮像するようにしても
よい。
【0061】また、エレクタを吊りビーム37の下面に
取り付けられた把持用ネジ38をセグメント6のグラウ
ト6aにねじ込むことによりセグメント6を把持するタ
イプのものとしたが、これ以外にも、例えば吊りビーム
37の下面にグラウト6aにねじ込まれる把持用治具
(把持部分)と係合可能な係合部を設け、グラウト6a
に把持用治具をねじ込んだ後、係合部を把持用治具に係
合させることによりセグメント6を把持するタイプのも
のにも本発明を適用できる。この場合には、撮像装置1
00;100*の撮像対称物は、把持用治具にすればよ
く、あるいは上記のボルトボックス6bやコーナ部6
c、セグメント6に予め設けた視覚センシングパターン
としてもよい。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、セグメント把持装置を
セグメントの把持が可能な位置に精度良く位置決めする
ことができるので、オペレータの煩雑な操作を要するこ
となく、セグメントの把持が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるセグメント組立
装置を搭載したシールド掘進機の全体図である。
【図2】図1に示すシールド掘進機の後部断面図であ
る。
【図3】図2に示すセグメントの上面図である。
【図4】図1に示すセグメント組立装置のセグメント把
持制御に関する部分構成図である。
【図5】図4に示す撮像装置である2つのCCDカメラ
の撮像位置及び視野を示す図である。
【図6】図4に示す撮像装置である2つのCCDカメラ
及び画像処理装置の詳細構成図である。
【図7】図4に示す画像処理装置の検出画面の一例を示
す図である。
【図8】図1に示すセグメント組立装置のセグメント把
持制御に関する全体構成図である。
【図9】図8に示す制御装置のセグメント把持制御機能
を示すフローチャートである。
【図10】図1に示すセグメント組立装置の動作説明図
である。
【図11】図4に示す画像処理装置におけるセグメント
のグラウト穴の中心位置と画面中心位置とのずれ量を求
める様子を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施形態によるセグメント組
立装置のセグメント把持制御に関する部分構成図であ
る。
【図13】図12に示すCCDカメラ及び画像処理装置
の詳細構成図である。
【図14】図12に示すセグメント組立装置のセグメン
ト把持制御に関する全体構成図である。
【図15】図14に示す制御装置のセグメント把持制御
機能を示すフローチャートである。
【図16】図12に示すCCDカメラの撮像位置及び視
野を示す図である。
【符号の説明】
2 エレクタ 6 セグメント 6a グラウト穴 11 旋回モータ 35 摺動ジャッキ 37 吊りビーム 38 把持用ネジ 39 駆動モータ 40 押付ジャッキ 100 撮像装置 100A,100B CCDカメラ 100* ズーム機能付CCDカメラ 102 制御装置 102* 制御装置 105 画像処理装置 105* 画像処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草木 貴巳 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 亀井 健 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セグメントを把持するセグメント把持装
    置をトンネル内に載置されたセグメント上に移動させて
    セグメントを把持した後、前記セグメント把持装置をセ
    グメント組立位置に移動させ、把持したセグメントを位
    置決めし組み立てるセグメント組立方法において、 前記トンネル内に載置されたセグメントを撮像装置によ
    り第1の視野で撮像し、この撮像情報に基づいて前記セ
    グメントの把持部の中心位置を求め、前記撮像装置の撮
    像中心がそのセグメントの把持部の中心に一致するよう
    前記セグメント把持装置を移動させ、次いで前記撮像装
    置の視野を前記第1の視野よりも狭い第2の視野に変更
    して前記セグメントを撮像し、この撮像情報に基づいて
    前記セグメントの把持部の中心位置を求め、前記セグメ
    ント把持装置の把持部の中心がそのセグメントの把持部
    の中心に一致するよう前記セグメント把持装置を移動さ
    せることを特徴とするセグメント組立方法。
  2. 【請求項2】 セグメントを把持するセグメント把持装
    置と、前記セグメント把持装置をトンネル内の所望の位
    置に動かす複数のアクチュエータとを有し、前記アクチ
    ュエータにより前記セグメント把持装置をトンネル内に
    載置されたセグメント上に移動させてセグメントを把持
    した後、前記セグメント把持装置をセグメント組立位置
    に移動させ、把持したセグメントを位置決めし組み立て
    るセグメント組立装置において、 前記セグメント把持装置に取り付けられ、前記トンネル
    内に載置されたセグメントを撮像する撮像手段と、 前記セグメント把持装置に対して前記セグメントの把持
    を指示する指示手段と、 前記指示手段で前記セグメントの把持が指示されると、
    前記撮像手段に前記セグメントを第1の視野で撮像さ
    せ、この撮像情報に基づいて前記セグメントの把持部の
    中心位置を求め、前記撮像手段の撮像中心がそのセグメ
    ントの把持部の中心に一致するよう前記アクチュエータ
    を駆動して前記セグメント把持装置を移動させる第1の
    制御手段と、 前記撮像手段の撮像中心が前記セグメントの把持部の中
    心に一致すると、前記撮像手段の視野を前記第1の視野
    よりも狭い第2の視野に変更して前記セグメントを撮像
    させ、この撮像情報に基づいて前記セグメントの把持部
    の中心位置を求め、前記セグメント把持装置の把持部の
    中心がそのセグメントの把持部の中心に一致するよう前
    記アクチュエータを駆動して前記セグメント把持装置を
    移動させる第2の制御手段とを有することを特徴とする
    セグメント組立装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のセグメント組立装置にお
    いて、前記第1の制御手段は、前記指示手段で前記セグ
    メントの把持が指示されると、前記アクチュエータを駆
    動して前記セグメント把持装置を前記セグメント上の予
    め設定した初期位置に移動させる手段を有し、前記セグ
    メント把持装置が前記初期位置に達すると、前記撮像手
    段に前記セグメントを第1の視野で撮像させることを特
    徴とするセグメント組立装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のセグメント組立装置にお
    いて、前記撮像手段は、前記第1の視野を有する第1の
    カメラ及び前記第2の視野を有する第2のカメラを含
    み、前記第1の制御手段は、前記指示手段で前記セグメ
    ントの把持が指示されると、前記第1のカメラに前記セ
    グメントを撮像させかつ前記第2のカメラの撮像中心が
    前記セグメントの把持部の中心に一致するよう前記セグ
    メント把持装置を移動させ、前記第2の制御手段は、前
    記第2のカメラの撮像中心が前記セグメントの把持部の
    中心に一致すると、前記第2のカメラに前記セグメント
    を撮像させることを特徴とするセグメント組立装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のセグメント組立装置にお
    いて、前記撮像手段は可変視野を有するズーム機能付カ
    メラを含み、前記第1の制御手段は、前記指示手段で前
    記セグメントの把持が指示されると、前記ズーム機能付
    カメラを前記第1の視野に設定して前記セグメントを撮
    像させかつ前記ズーム機能付カメラの撮像中心が前記セ
    グメントの把持部の中心に一致するよう前記セグメント
    把持装置を移動させ、前記第2の制御手段は、前記ズー
    ム機能付カメラの撮像中心が前記セグメントの把持部の
    中心に一致すると、前記ズーム機能付カメラを前記第2
    の視野に設定して前記セグメントを撮像させることを特
    徴とするセグメント組立装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021075841A (ja) * 2019-11-05 2021-05-20 株式会社奥村組 エレクタ装置およびそれが設置されたシールド掘進機ならびに覆工体の構築方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021075841A (ja) * 2019-11-05 2021-05-20 株式会社奥村組 エレクタ装置およびそれが設置されたシールド掘進機ならびに覆工体の構築方法

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