JP3276343B2 - エレクタ制御装置及びトンネル掘削機及び覆工部材の組付方法 - Google Patents

エレクタ制御装置及びトンネル掘削機及び覆工部材の組付方法

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JP3276343B2
JP3276343B2 JP10393799A JP10393799A JP3276343B2 JP 3276343 B2 JP3276343 B2 JP 3276343B2 JP 10393799 A JP10393799 A JP 10393799A JP 10393799 A JP10393799 A JP 10393799A JP 3276343 B2 JP3276343 B2 JP 3276343B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内に搬入
されたセグメントなどの覆工部材をトンネルの内壁面に
組付けられた覆工部材に対して組み付けるエレクタ制御
装置、並びにこのエレクタ制御装置を搭載したトンネル
ボーリングマシンやシールド掘削機などのトンネル掘削
機、そして、このセグメントなどの覆工部材をトンネル
の内壁面に対して組付ける覆工部材の組付方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来のシールド掘削機におい
て、円筒形状をなす掘削機本体の前部にはカッタヘッド
が駆動モータによって回転自在に装着され、この掘削機
本体の後部には複数本のシールドジャッキが周方向に沿
って並設されると共に、エレクタ装置が装着されてい
る。従って、駆動モータによってカッタヘッドを回転駆
動させながら、各シールドジャッキを伸長して既設のセ
グメントへの押し付け反力によって掘削機本体を前進さ
せると、カッタヘッドが前方の地盤を掘削する。そし
て、掘削土砂を外部に排出すると共に、エレクタ装置に
よってセグメントを既設トンネルの内壁面にリング状に
組付けることで所定長さのトンネルを構築することがで
きる。
【0003】このようなトンネル掘削作業において、エ
レクタ装置は既設トンネル内に搬入されたセグメントを
保持して移動し、既設トンネルの内壁面の所定の位置に
保持したセグメントを組付けていく。この場合、保持し
たセグメントを既設のセグメントに対して適正位置に位
置決めして両者をボルト等によって結合することから、
エレクタ装置を高精度に制御する必要がある。
【0004】この場合、トンネルの掘削径やセグメント
の形状及び寸法、組付順序及び位置などは予め制御装置
にデータとして入力されており、この制御装置は各種の
データに基づいてエレクタ装置を駆動制御する。エレク
タ装置は保持したセグメントを、6自由度(トンネル長
手方向X、トンネル周方向Y、トンネル径方向Z、ロー
リングθX 、ピッチングθY 、ヨーイングθZ )姿勢調
整可能となっており、粗位置決めしてから精位置決めを
行っている。従来、この粗位置決め及び精位置決めは、
予め入力されいる各種データと、センサによる既設セグ
メントの検出位置データとに基づいて、制御装置がエレ
クタ装置を駆動制御することで、保持したセグメントを
所定の組付位置に移動している。
【0005】ところが、セグメントは、その製造誤差や
組付誤差などによって必ずしも所定の位置に組付けられ
ているとは限らない。そのため、精位置決め時に、保持
したセグメントが既設セグメントに接触して破損してし
まう虞があり、制御装置が既設セグメントと保持したセ
グメントとの位置を把握しながら、所定の位置に組み付
けるようにすることが望ましい。このようなセグメント
の組付装置としては、例えば、特開平3−199599
号公報や特開平4−213699号公報などに開示され
たものがある。
【0006】この公報に開示された「セグメント自動組
付装置」は、組付セグメントと既設セグメントとのトン
ネル縦断方向の境界部と横断方向の境界部とにそれぞれ
スリット光を照射して各スリット光像を撮像し、このス
リット光像の端点座標から各境界部の段差及び隙間を求
め、求めた境界部の段差及び隙間を許容値内となるよう
に組付セグメントを位置決め補正するようにしたもので
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この「セグ
メント自動組付装置」にあっては、組付セグメントと既
設セグメントとの境界部に照射したスリット光の隙間か
ら両者の相対的姿勢偏差量を算出している。そのため、
組付セグメントあるいは既設セグメントにおいて、スリ
ット光の照射位置にきずや欠けがあるとこれを隙間と判
断し、きずや欠けの量を組付セグメントと既設セグメン
トとの相対的姿勢偏差量として求めてしまい、組付セグ
メントの位置決め精度が低下してしまう。
【0008】また、リング状に組み立てられたセグメン
トをトンネルの長手方向に沿って連続されていくとき、
一般に、セグメントの周方向における接合位置がトンネ
ル長手方向に沿って一致しないようにしてその強度を確
保している。即ち、セグメントの周方向における接合位
置をセグメントの1リングごとに所定距離だけ周方向に
ずらしている。上述した「セグメント自動組付装置」で
は、センサによってセグメントの周方向における接合位
置を検出し、この接合位置が組付セグメントの中心にく
るように位置決めすることで、セグメントの1リングご
とに1/2距離だけ周方向にずらしている。ところが、
組付セグメントにおける周方向のずらし量は1/2距離
に限らず、1/3距離や1/4距離にすることが望まし
いが、このようなずらし量に対して、上述した「セグメ
ント自動組付装置」は対応することができない。
【0009】更に、セグメントは下方から組み付けて最
上部を最後に組み付けるのが一般的であり、この場合、
最上部のセグメントはトンネル後方から前方に移動して
組み付けることから、平面視が台形状をなしている。上
述した「セグメント自動組付装置」では、組付セグメン
トと既設セグメントとの境界部にスリット光を照射し、
その隙間から両者の相対的姿勢偏差量を算出するが、こ
のスリット光が比較的短いため、組付セグメントの組付
時、ヨーイング誤差を計測することが困難となり、組付
セグメントが既設セグメントに接触して破損してしまう
虞がある。
【0010】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、覆工部材の位置決め精度の向上並びに作業性の
向上を図ったエレクタ制御装置及びトンネル掘削機及び
覆工部材の組付方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のエレクタ制御装置は、トンネルの
壁面にリング状に組付けられた既設の覆工部材に対し
て、トンネル内に搬入された覆工部材を保持して組み付
けるエレクタ装置において、所定高さ位置から前記保持
覆工部材までの距離及びトンネル長手方向に隣接する既
設覆工部材までの距離をそれぞれ測定してトンネル周方
向に所定間隔で配設された一対の高さ測定手段と、該保
持覆工部材と該既設覆工部材との対向するエッジを撮影
してトンネル周方向に所定間隔で配設された一対の撮影
手段と、前記高さ測定手段の出力結果に基づいて前記既
設覆工部材と前記保持覆工部材との段差を算出すると共
前記高さ測定手段及び前記撮影手段の各出力結果に基
づいて前記既設覆工部材と前記保持覆工部材との距離を
算出する演算手段と、前記既設覆工部材同志の接合部あ
るいは該既設覆工部材に設けられたマーカを検出する周
方向位置検出手段と、前記保持覆工部材の姿勢を調整し
ながら前記既設覆工部材に対して該保持覆工部材を組み
付ける姿勢調整手段と、前記演算手段が求めた前記段差
及び距離と前記周方向位置検出手段の検出結果に基づい
て前記姿勢調整手段を駆動制御する駆動制御手段とを具
えたことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項2の発明のエレクタ制御装置
は、トンネルの壁面にリング状に組付けられた既設の覆
工部材に対して、トンネル内に搬入された覆工部材を保
持して組み付けるエレクタ装置において、所定高さ位置
から前記保持覆工部材までの距離及びトンネル長手方向
に隣接する第1既設覆工部材までの距離をそれぞれ測定
する第1高さ測定手段と、該保持覆工部材と該第1既設
覆工部材との対向するエッジを撮影する第1撮影手段
と、所定高さ位置から前記保持覆工部材までの距離及び
トンネル周方向に隣接する第2既設覆工部材までの距離
をそれぞれ測定する第2高さ測定手段と、該保持覆工部
材と該第2既設覆工部材との対向するエッジを撮影する
第2撮影手段と、所定高さ位置から前記保持覆工部材ま
での距離及び前記第1あるいは第2既設覆工部材までの
距離をそれぞれ測定する第3高さ測定手段と、該保持覆
工部材と該第1あるいは第2既設覆工部材との対向する
エッジを撮影する第3撮影手段と、前記第1〜第3高さ
測定手段の各出力結果に基づいて前記第1及び第2既設
覆工部材と前記保持覆工部材との段差算出すると共に
記第1〜第3高さ測定手段及び前記第1〜第3撮影手段
の各出力結果に基づいて前記第1及び第2既設覆工部材
と前記保持覆工部材との距離を算出する演算手段と、前
記保持覆工部材の姿勢を調整しながら前記第1及び第2
既設覆工部材に対して該保持覆工部材を組み付ける姿勢
調整手段と、前記演算手段が求めた前記段差及び距離に
基づいて前記姿勢調整手段を駆動制御する駆動制御手段
とを具えたことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項3の発明のエレクタ制御装置
は、トンネルの壁面にリング状に組付けられた既設の覆
工部材に対して、トンネル内に搬入された覆工部材を保
持して組み付けるエレクタ装置において、所定高さ位置
から前記保持覆工部材までの距離及びトンネル長手方向
に隣接する第1既設覆工部材までの距離をそれぞれ測定
してトンネル周方向に所定間隔で配設された一対の第1
高さ測定手段と、該保持覆工部材と該第1既設覆工部材
との対向するエッジを撮影してトンネル周方向に所定間
隔で配設された一対の第1撮影手段と、所定高さ位置か
ら前記保持覆工部材までの距離及びトンネル周方向一方
に隣接する第2既設覆工部材までの距離をそれぞれ測定
する第2高さ測定手段と、該保持覆工部材と該第2既設
覆工部材との対向するエッジを撮影する第2撮影手段
と、所定高さ位置から前記保持覆工部材までの距離及び
トンネル周方向他方に隣接する第3既設覆工部材までの
距離をそれぞれ測定する第3高さ測定手段と、該保持覆
工部材と該第3既設覆工部材との対向するエッジを撮影
する第3撮影手段と、前記第1〜第3高さ測定手段の各
出力結果に基づいて前記第1〜第3既設覆工部材と前記
保持覆工部材との段差算出すると共に前記第1〜第3高
さ測定手段及び前記第1〜第3撮影手段の各出力結果に
基づいて前記第1〜第3既設覆工部材と前記保持覆工部
材との距離を算出する演算手段と、前記保持覆工部材の
姿勢を調整しながら前記第1〜第3既設覆工部材に対し
て該保持覆工部材を組み付ける姿勢調整手段と、前記演
算手段が求めた前記段差及び距離に基づいて前記姿勢調
整手段を駆動制御する駆動制御手段とを具えたことを特
徴とするものである。
【0014】また、請求項4の発明のエレクタ制御装置
では、前記覆工部材を保持するサポート部材が前記姿勢
調整手段によって姿勢調整可能であり、該サポート部材
に前記周方向位置検出手段としての超音波センサ及びカ
メラが装着されたことを特徴としている。
【0015】また、請求項5の発明のエレクタ制御装置
では、前記覆工部材を保持するサポート部材が前記姿勢
調整手段によって姿勢調整可能であり、該サポート部材
に前記周方向位置検出手段がトンネル周方向に沿ってそ
の取付位置を調整自在としたことを特徴としている。
【0016】また、請求項6の発明のエレクタ制御装置
では、前記覆工部材を保持するサポート部材が前記姿勢
調整手段によって姿勢調整可能であり、該サポート部材
に前記各高さ測定手段としてのそれぞれ一対の超音波セ
ンサが装着されたことを特徴としている。
【0017】また、請求項7の発明のエレクタ制御装置
では、前記覆工部材を保持するサポート部材が前記姿勢
調整手段によって姿勢調整可能であり、該サポート部材
に前記各撮影手段としてのCCDカメラが装着されたこ
とを特徴としている。
【0018】また、請求項8の発明のエレクタ制御装置
では、前記CCDカメラの側方に前記保持覆工部材の表
面と前記既設覆工部材の表面とをそれぞれ照射する照明
が配設されたことを特徴としている。
【0019】また、請求項9の発明のエレクタ制御装置
では、前記演算手段は、前記撮影手段としてのCCDカ
メラにおける前記保持覆工部材の端縁から前記各既設覆
工部材の端縁までの画素数と該CCDカメラの高さ位置
とに基づいて前記保持覆工部材と前記各既設覆工部材と
の距離を算出することを特徴としている。
【0020】また、請求項10の発明のエレクタ制御装
置では、前記覆工部材を保持するサポート部材が前記姿
勢調整手段によって姿勢調整可能であり、該サポート部
材に前記各高さ測定手段としての板ばね及び歪ゲージが
装着されたことを特徴としている。
【0021】また、請求項11の発明のエレクタ制御装
置では、前記覆工部材を保持するサポート部材が前記姿
勢調整手段によって姿勢調整可能であり、該サポート部
材に前記各高さ測定手段及び前記各撮影手段としてのス
テレオカメラが装着されたことを特徴としている。
【0022】また、請求項12の発明のエレクタ制御装
置では、前記各高さ測定手段としての超音波センサと前
記各撮影手段としてのカメラがハウジング内に収容さ
れ、該ハウジングに前記保持覆工部材及び前記既設覆工
部材の表面に対向して開閉ゲートが設けられたことを特
徴としている。
【0023】また、請求項13の発明のエレクタ制御装
置では、前記各高さ測定手段としての超音波センサと前
記各撮影手段としてのカメラの検出面に流体を噴射して
異物を除去する異物除去手段が設けられたことを特徴と
している。
【0024】また、請求項14の発明のエレクタ制御装
置では、前記演算手段は、前記保持覆工部材の対角位置
での前記既設覆工部材との段差の平均値をそれぞれ求
め、前記駆動制御手段は、該平均値の差が0となるよう
に前記姿勢調整手段を駆動制御することを特徴としてい
る。
【0025】更に、請求項15の発明のトンネル掘削機
は、筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本体を前進させ
る推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に回転自在に
装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッドを駆動回転
するカッタヘッド駆動手段と、トンネル内に搬入された
覆工部材を保持して姿勢調整しながら既設覆工部材に対
して組み付けるエレクタ装置と、所定高さ位置から前記
保持覆工部材までの距離及びトンネル長手方向に隣接す
る第1既設覆工部材までの距離をそれぞれ測定する第1
高さ測定手段と、該保持覆工部材と該第1既設覆工部材
との対向するエッジを撮影する第1撮影手段と、所定高
さ位置から前記保持覆工部材までの距離及びトンネル周
方向に隣接する第2既設覆工部材までの距離をそれぞれ
測定する第2高さ測定手段と、該保持覆工部材と該第2
既設覆工部材との対向するエッジを撮影する第2撮影手
段と、所定高さ位置から前記保持覆工部材までの距離及
び前記第1あるいは第2既設覆工部材までの距離をそれ
ぞれ測定する第3高さ測定手段と、該保持覆工部材と該
第1あるいは第2既設覆工部材との対向するエッジを撮
影する第3撮影手段と、前記第1〜第3高さ測定手段の
各出力結果に基づいて前記既設覆工部材と前記保持覆工
部材との段差を算出すると共に前記第1〜第3高さ測定
手段及び前記第1〜第3撮影手段の各出力結果に基づい
て前記既設覆工部材と前記保持覆工部材との距離を算出
する演算手段と、該演算手段が求めた前記段差及び距離
に基づいて前記エレクタ装置を駆動制御する駆動制御手
段と、前記カッタヘッドの掘削によって発生した掘削土
砂を外部に排出する排土手段とを具えたことを特徴とす
るものである。
【0026】また、請求項16の発明の覆工部材の組付
方法は、トンネル内に搬入された覆工部材を保持してト
ンネルの壁面に組付けられた既設覆工部材に対して組み
付ける覆工部材の組付方法であって、所定高さ位置から
前記保持覆工部材までの距離及びトンネル長手方向に隣
接する第1既設覆工部材までの距離及びトンネル周方向
に隣接する第2既設覆工部材までの距離をそれぞれ測定
すると共に、前記保持覆工部材と前記第1既設覆工部材
及び前記第2既設覆工部材との対向するエッジを撮影
し、前記各距離に基づいて前記保持覆工部材と前記各既
設覆工部材との段差を算出すると共に、前記各距離及び
前記撮影画像に基づいて前記保持覆工部材と前記各既設
覆工部材との距離を算出し、該各段差及び前記距離が所
定値となるように前記保持覆工部材を姿勢調整しなが
ら、前記第1及び第2既設覆工部材に対して該保持覆工
部材を組み付けることを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0028】図1に本発明の第1実施形態に係るエレク
タ制御装置の概略構成、図2に各種センサの取付位置を
表すセグメントサポートの平面視、図3にエレクタ制御
装置による保持セグメントと既設セグメントとの段差及
び距離の算出方法を表す概略、図4にA1セグメントの
位置決め方法を表す概略、図5にA1セグメントの別の
位置決め方法を表す概略、図6にKセグメントの位置決
め方法を表す概略、図7にCCDカメラと超音波センサ
と照明設備の取付状態を表す正面視、図8にCCDカメ
ラと超音波センサと照明設備の取付状態を表す下面視、
図9にエレクタ装置の概略、図10にエレクタ装置の正
面視、図11にエレクタ装置の側面視、図12にセグメ
ントの組付状態を表す概略を示す。
【0029】本実施形態のシールド掘削機において、掘
削機本体は円筒形状をなし、前部に円盤形状のカッタヘ
ッドが回転自在に装着され、駆動モータによって回転駆
動可能となっており、前面部に多数のカッタビットが取
付けられている。そして、この掘削機本体の後部に複数
本のシールドジャッキが周方向に沿って並設されると共
に、覆工部材としてのセグメントを既設トンネルの内壁
面に組み付けるエレクタ装置が装着されている。
【0030】ここで、このエレクタ装置について説明す
る。図9乃至図11に示すように、エレクタ装置11
は、掘削機本体12の後部に設けられており、このエレ
クタ装置11はシールドジャッキ13によって前進した
掘削機本体12と既設セグメントとの間の空所に新しい
セグメントを組み付けるものである。
【0031】即ち、掘削機本体12の後部に設けられた
支持リング14には回転リング15が回転自在に支持さ
れ、この回転リング15は複数の油圧モータ16によっ
て回転可能となっている。この回転リング15の外周部
には昇降台17がガイドロッド18により既設トンネル
の径方向となるZ軸方向に沿って昇降自在に支持され、
昇降ジャッキ19によって昇降可能となっている。そし
て、この昇降台17の左右には制御装置20や油圧ユニ
ット21が設置されると共に、上部にはカウンタウエイ
ト22が取付けられている。
【0032】この昇降台17には既設トンネルの長手方
向となるX軸方向に沿って第1移動体23が移動自在に
支持され、移動ジャッキ24によって移動可能となって
いる。この第1移動体23には既設トンネルの周方向と
なるY軸方向に沿って第2移動体25が移動自在に支持
され、移動ジャッキ26によって移動可能となってい
る。この第2移動体25には回転筒27が回転自在に支
持され、この回転筒27の下部にはサポート部材として
のセグメントサポート28が揺動自在に支持されてい
る。そして、第2移動体25と回転筒27との間にはセ
グメントサポート28をZ軸回りに揺動させる左右一対
のヨーイングジャッキ29が架設されている。また、回
転筒27とセグメントサポート28との間にはこのセグ
メントサポート28をX軸回りに揺動させる左右一対の
ローリングジャッキ30が架設され、回転筒28とセグ
メントサポート28との間にはこのセグメントサポート
28をY軸回りに揺動させる左右一対のピッチングジャ
ッキ31が架設されている。
【0033】そして、セグメントサポート28には既設
トンネル内に搬入されたセグメントを保持するセグメン
ト保持機構32が装着されている。このセグメント保持
機構32はセグメントの中心部に固定されたボルト33
を係止部34が掴持し、保持ジャッキ35を収縮してセ
グメントをセグメントサポート28に押し付けること
で、このセグメントを保持できるようになっている。ま
た、このセグメントサポート28にはセグメント同志を
連結固定するためのボルト締結機36が装着されてい
る。
【0034】従って、保持機構32がセグメントを保持
した状態で、昇降ジャッキ19を伸縮すると保持セグメ
ントをZ軸方向に移動でき、移動ジャッキ24を伸縮す
ると保持セグメントをX軸方向に移動でき、移動ジャッ
キ26を伸縮すると保持セグメントをY軸方向に移動で
きる。また、ローリングジャッキ30を伸縮すると保持
セグメントをX軸回りに揺動でき、ピッチングジャッキ
31を伸縮すると保持セグメントをY軸回りに揺動で
き、ヨーイングジャッキ29を伸縮すると保持セグメン
トをZ軸回りに揺動できる。即ち、各ジャッキにより、
保持したセグメントの姿勢を調整しながら既設のセグメ
ントに対して組み付ける姿勢調整手段を構成している。
【0035】なお、本実施形態では、図12に示すよう
に、6つのセグメントをトンネルの周方向に接合するこ
とで1つのリングセグメントを組み立てることができる
ようになっている。この場合、各セグメントは下方から
順に組み付けていくものであり、最下部にA1セグメン
ト、その両側にA2セグメント及びA3セグメント、そ
の上部にB1セグメント及びB2セグメント、そして、
最上部にKセグメントを組み付ける。各セグメントはそ
の形状が異なっており、特に、Kセグメントは平面視が
台形状をなし、トンネルの前方から後方に移動しながら
組付けを行うようにようになっており、B1、B2セグ
メントはこのKセグメントに合わせた形状となってい
る。隣接するリングセグメント同志で周方向の接合部を
所定距離ずらしてトンネルの強度が低下しないようにし
ている。
【0036】以下、上述したエレクタ装置11を駆動制
御する本実施形態のエレクタ制御装置について説明す
る。
【0037】本実施形態のエレクタ制御装置は、図1及
び図2に示すように、セグメントサポート28の外周部
から5つのブラケット41〜45が外方に延設され、各
ブラケット41〜45に第1〜第5センサヘッド46〜
50が装着されている。第1センサヘッド46はセグメ
ントサポート28の中央部から掘進方向後方に延設され
たブラケット41に装着され、セグメントまでの高さを
測定する超音波センサ51と、セグメント同志の接合部
あるいはセグメントの表面に貼り付けられたマーカを撮
影するCCDカメラ61とから構成されており、この超
音波センサ51とCCDカメラ61とで周方向位置検出
手段を構成している。なお、この第1センサヘッド46
はセグメントサポート28のトンネル周方向長さにおけ
る中央部に位置している。
【0038】また、第2〜第4センサヘッド47〜50
はほぼ同様の構造をなしており、第2及び第3センサヘ
ッド47,48は、セグメントサポート28の両隅部か
ら掘進方向後方に延設されたブラケット42,43にそ
れぞれ装着され、保持セグメントまでの高さを測定する
超音波センサ52a,53aと、保持セグメントとトン
ネル長手方向に隣接する既設セグメントまでの高さを測
定する超音波センサ52b,53bと、保持セグメント
と既設セグメントとのエッジを撮影するCCDカメラ6
2,63とから構成されており、超音波センサ52a,
52bと超音波センサ53a,53bがそれぞれ高さ測
定手段を構成し、CCDカメラ62,63が撮影手段を
構成している。
【0039】更に、第3及び第4センサヘッド49,5
0は、セグメントサポート28の両側部からトンネル周
方向に延設されたブラケット44,45にそれぞれ装着
され、保持セグメントまでの高さを測定する超音波セン
サ54a,55aと、保持セグメントとトンネル周方向
に隣接する既設セグメントまでの高さを測定する超音波
センサ54b,55bと、保持セグメントと既設セグメ
ントとのエッジを撮影するCCDカメラ64,65とか
ら構成されており、超音波センサ54a,54bと超音
波センサ55a,55bがそれぞれ高さ測定手段を構成
し、CCDカメラ64,65が撮影手段を構成してい
る。なお、この第4、第5センサヘッド49,50はセ
グメントサポート28のトンネル長手方向長さにおける
中央部に位置している。
【0040】また、第2及び第3センサヘッド47,4
8の各ブラケット42,43にはトンネル周方向に分岐
ブラケット42a,43aがそれぞれ延設され、各分岐
ブラケット42a,43aには超音波センサ52a,5
2bと対をなすように、保持セグメントとトンネル周方
向に隣接する既設セグメントまでの高さを測定する超音
波センサ52c,53cが装着されている。
【0041】そして、各センサヘッド46〜50は演算
手段としての演算処理装置70に接続され、超音波セン
サ51,52a,52b・・・55a,55bの検出結
果やCCDカメラ61,62・・65の撮影画像が演算
処理装置70に入力する。この演算処理装置70では、
各検出結果と撮影画像に基づいて既設セグメントと保持
セグメントとの段差及び距離を算出し、算出結果を駆動
制御手段としての前述した制御装置20に出力し、この
制御装置20が段差及び距離に基づいて各ジャッキ1
9,24,26,29,30,31を駆動制御し、保持
したセグメントを既設セグメントに適正に密着した位置
に位置決めする。
【0042】ここで、演算処理装置70による既設セグ
メントと保持セグメントとの段差及び距離の算出方法に
ついて説明する。図1及び図3に示すように、例えば、
第5センサヘッド50の場合について、CCDカメラ6
5のカメラ撮影中心Oから光軸が既設セグメント側に角
度φずれ、その画角が2θ0 であって画像メモリ画素数
が2w0 であり、一方、超音波センサ55a,55bの
原点とCCDカメラ65のカメラ撮影中心Oと高さ差が
0 であるとする。
【0043】このような設定で、まず、各超音波センサ
55a,55bにより保持セグメントまでの距離h1
測定されると共に、既設セグメントまでの距離h2 が測
定される。また、CCDカメラ65によって保持セグメ
ントと既設セグメントとの対向するエッジが撮影され、
画像上での隙間Δiが画素数として検出される。そし
て、この隙間Δiに基づいてCCDカメラ65の光軸
(画像メモリの中心)から保持セグメントのエッジまで
の画角θ1 と画素数w1 が求められると共に、CCDカ
メラ65の光軸(画像メモリの中心)から既設セグメン
トのエッジまでの画角θ2 と画素数w2 が求められる。
【0044】このように求められた各データから下記式
(1)を用いて保持セグメントと既設セグメントとの段
差hと保持セグメントと既設セグメントとの距離dを算
出することができる。
【数1】
【0045】ここで、tan θi =(wi/w0)tan θ0
であることから、これを上記式(1)に代入すると、下
記式(2)となる。なお、tan θ0 、tan φ、h0 は未
知数であり、キャリブレーションにより決定する。
【数2】
【0046】以下、このように構成された本実施形態の
エレクタ制御装置によるA1セグメント、A2,A3セ
グメント、B1,B2セグメント、Kセグメントの具体
的な位置決め組付方法について説明する。
【0047】図1、図4及び図9に示すように、まず、
トンネル内にA1セグメントが搬入されてエレクタ装置
11のセグメント保持機構32がこれを保持すると、油
圧モータ16や各ジャッキ19,24,26を駆動する
ことで、A1セグメントの粗位置決めを行う(図4に示
す位置)。次に、このA1セグメントの精位置決めを行
うが、ここで使用するセンサヘッドは第1〜第3センサ
ヘッド46〜48のみであり、この各センサヘッド46
〜48を作動して超音波センサ51,52a,52b,
53a,53bの検出結果とCCDカメラ61,62,
63の撮影画像を演算処理装置70に入力する。
【0048】即ち、第1センサヘッド46の超音波セン
サ51が既設セグメント(A1セグメント)の高さを検
出すると共に、CCDカメラ61が既設セグメント(A
1セグメントとA3セグメント)との接合部Jを撮影
し、演算処理装置70が接合部Jの中心位置を算出す
る。一方、第2、第3センサヘッド47,48の各超音
波センサ52a,53aが保持セグメント(A1セグメ
ント)の高さを検出すると共に、各超音波センサ52
b,53bが既設セグメント(A1セグメント、A3セ
グメント)の高さを検出し、また、CCDカメラ62,
63が保持セグメント(A1セグメント)と既設セグメ
ント(A1セグメントとA3セグメント)とのエッジを
撮影し、演算処理装置70に入力する。すると、この演
算処理装置70では、前述した演算方法により、各検出
結果と撮影画像に基づいて既設セグメント(A1セグメ
ントとA3セグメント)と保持セグメント(A1セグメ
ント)との各位置での段差h及び距離dを算出し、制御
装置20がこの段差h及び距離dに基づいて、つまり、
この段差h及び距離dが所定値になるように各ジャッキ
19,24,26,29,30,31を駆動制御し、保
持したA1セグメントを既設セグメント(A1セグメン
トとA3セグメント)に適正に密着した位置(既設のA
1セグメントに対して保持したA1セグメントがL/2
だけ周方向にずれた位置)に位置決めする。その後、保
持したA1セグメントがボルト締結機36によって既設
のA1セグメント及びA3セグメントにボルト締結され
る。
【0049】なお、上述の実施形態では、既設セグメン
トと保持セグメントとの各位置での段差h及び距離dが
所定値になるように保持セグメントを移動したが、セグ
メントのエッジにはセグメント同志の接合部にシール剤
を挿入することから、コーキング溝が形成されており、
エッジ同志は完全には密着しないため、段差h及び距離
dが所定値となるまで保持セグメントを移動するように
している。
【0050】また、上述の実施形態では、保持したA1
セグメントを既設のA1セグメントに対してL/2だけ
周方向にずれた位置に位置決めしたが、リングセグメン
トの強度を考慮すると、L/3あるいはL/4ずらすこ
とが望ましい。この場合、図4に示すように、既設のA
1セグメントに予めマーカMを貼り付けておき、このマ
ーカMをCCDカメラ61が検出するようにすると良
い。また、図5に示すように、接合部Jを検出するため
の第1センサヘッド46をボルトBによって着脱自在に
取付けると共に、A1セグメントの長さLに対してL/
2の位置とL/3の位置あるいはL/4の位置に取付ね
じ孔Hを形成することで、セグメントのずらし量の応じ
て第1センサヘッド46の取付位置を変更することがで
きる。この場合、第1センサヘッド46をセグメントに
移動自在とし、モータ等によって所定に位置に停止させ
るようにしてもよい。
【0051】このようにしてA1セグメントが組付けら
れると、図1及び図9に示すように、続いて、エレクタ
装置11はA2セグメントを保持して粗位置決めを行う
(図1に示す位置)。そして、A2セグメントの精位置
決めでは、第2、第3、第5センサヘッド47,48,
50を使用し、超音波センサ52a,52b,53a,
53b,55a,55bの検出結果とCCDカメラ6
2,63,65の撮影画像を演算処理装置70に入力す
る。
【0052】即ち、第2、第3センサヘッド47,48
の各超音波センサ52a,53aが保持セグメント(A
2セグメント)の高さを検出すると共に、各超音波セン
サ52b,53bが既設セグメント(A1セグメント、
A2セグメント)の高さを検出し、CCDカメラ62,
63が保持セグメント(A1セグメント)と既設セグメ
ント(A1セグメントとA2セグメント)とのエッジを
撮影し、演算処理装置70に入力する。一方、第3、第
5センサヘッド48,50の超音波センサ53a,55
aが保持セグメント(A2セグメント)の高さを検出す
ると共に、超音波センサ53c,55bが周方向に隣接
する既設セグメント(A1セグメント)の高さを検出
し、また、CCDカメラ65が保持セグメント(A2セ
グメント)と既設セグメント(A1セグメント)とのエ
ッジを撮影し、演算処理装置70に入力する。演算処理
装置70では、前述した演算方法により、各位置での既
設セグメントと保持セグメントとの段差h及び距離dを
算出し、制御装置20がこの段差h及び距離dに基づい
てエレクタ装置11を駆動制御し、保持したA2セグメ
ントを所定の位置に位置決めし、ボルト締結機36によ
ってボルト締結する。
【0053】同様に、A3セグメント、B1セグメン
ト、B2セグメントの精位置決めをそれぞれ行うが、使
用するセンサヘッド46〜50が異なるだけで、作動は
前述のものと同じである。
【0054】そして、図6及び図9に示すように、最後
にエレクタ装置11はKセグメントを保持して粗位置決
めを行い(図6に示す位置)、Kセグメントの精位置決
めでを行う。この場合、全てのセンサヘッド46〜50
を使用し、超音波センサ51,52a,52b・・・5
5bの検出結果とCCDカメラ61〜65の撮影画像を
演算処理装置70に入力する。
【0055】ここでは、前述と同様に、各センサヘッド
46〜50の対応位置での既設セグメントと保持したK
セグメントとの段差h及び距離dを算出し、制御装置2
0がこの段差h及び距離dに基づいてエレクタ装置11
を駆動制御し、保持したKセグメントを所定の位置に位
置決めし、ボルト締結機36によってボルト締結する。
具体的には、第2〜第5センサヘッド47〜50がそれ
ぞれ求めた各段差hの平均値が0となるようにKセグメ
ントを昇降移動(昇降ジャッキ19)させる。また、第
2、第4センサヘッド47,49がそれぞれ求めた各段
差hの平均値と第3、第5センサヘッド48,50がそ
れぞれ求めた各段差hの平均値との差が0となるように
Kセグメントをローリング移動(ローリングジャッキ3
0)させる。また、第2、第3センサヘッド47,48
がそれぞれ求めた各段差hの平均値と第4、第5センサ
ヘッド49,50がそれぞれ求めた各段差hの平均値と
の差が0となるようにKセグメントをピッチング移動
(ピッチングジャッキ31)させる。更に、第2、第5
センサヘッド47,50がそれぞれ求めた各段差hの平
均値と第3、第4センサヘッド48,49がそれぞれ求
めた各段差hの平均値との差が0となるようにKセグメ
ントをヨーイング移動(ヨーイングジャッキ29)させ
る。なお、この場合、第2、第3センサヘッド47,4
8では、超音波センサ52a,52cと53a,53c
を用いて高さを測定する。
【0056】このようにしてKセグメントが組付けられ
ると、6つのセグメントによってリングセグメントが組
み立てられる。この繰り返しによってリングセグメント
を連続して組み立てることで、所定長さのトンネルを構
築することができる。
【0057】なお、掘削形成したトンネル内は、工事を
行うための照明設備が設けられており、CCDカメラ6
1〜65が保持セグメントと既設セグメントとの対向す
るエッジを撮影することは可能であるが、撮影精度を向
上させるために別途各センサヘッド46〜50に照明設
備を設けてもよい。図7及び図8に示すように、例え
ば、第5センサヘッド50にて、ハウジング71内の中
央部にCCDカメラ65を装着すると共に、その両側に
超音波センサ55a,55bを装着し、CCDカメラ6
5と各超音波センサ55a,55bとの間に照明設備と
してライト72,73を並設する。従って、このライト
72,73によって保持セグメントと既設セグメントと
の各エッジを照射して明確に撮影することができる。
【0058】このように本実施形態のエレクタ制御装置
にあっては、エレクタ装置11が保持セグメントを粗位
置決めを行った後、精位置決めを行うとき、保持セグメ
ントとトンネル長手方向に隣接する既設セグメントとの
段差及び距離を第1〜第3センサヘッド46〜48によ
って検出すると共に、トンネル周方向に隣接する既設セ
グメントとの段差及び距離を第2、第3センサヘッド4
9,50によって検出しながら、この段差及び距離が所
定値となるように保持セグメントを6自由度の範囲で姿
勢制御し、所定の位置に移動して位置決めを行ってい
る。そして、各センサヘッド46〜48を超音波センサ
とCCDカメラにより構成し、非接触でオンライン視覚
によりフィードバック制御している。
【0059】従って、エレクタ装置11は保持セグメン
トを所定の組付位置に移動しながら既設セグメントとの
段差及び距離を把握しており、保持セグメントが不用意
に既設セグメントに接触して破損することはない。ま
た、超音波センサとCCDカメラの検出結果により、保
持セグメントと既設セグメントとの段差及び距離を求め
ているため、保持セグメントや既設セグメントの外周部
に欠けがあったとしても各セグメントのエッジを確実に
検出して精度良く段差及び距離を求めることができる。
【0060】図13に本発明の第2実施形態に係るエレ
クタ制御装置の概略構成、図14に第5センサヘッドの
取付状態を示す。なお、以下に説明する各実施形態にお
いて、前述した実施形態で説明したものと同様の機能を
有する部材には同一の符号を付して重複する説明は省略
する。
【0061】本実施形態のエレクタ制御装置では、超音
波センサに代えて歪ゲージを用いて保持セグメントと既
設セグメントとの段差を検出している。即ち、図13及
び図14に示すように、セグメントサポート28の外周
部から5つのブラケット(図示略)が外方に延設され、
各ブラケットに第1〜第5センサヘッド81〜85が装
着されている。第1センサヘッド81はCCDカメラ6
1から構成され、第2〜第5センサヘッド82〜85
は、セグメントサポート28から外方に延設された板ば
ね92〜95及びこの板ばね92〜95に取付けられた
歪ゲージ102〜105と、CCDカメラ62〜65から構成
されており、板ばね94,95及び歪ゲージ104,105に
隣接して板ばね96,97及び歪ゲージ106,107が装着
されている。
【0062】従って、各センサヘッド81〜85の各板
ばね92〜95に取付けられた歪ゲージ102〜107が保持
セグメントと既設セグメントとの段差hを検出し、CC
Dカメラ61〜65が保持セグメントと既設セグメント
とのエッジを撮影し、演算処理装置70に入力する。演
算処理装置70では、前述した実施形態とほぼ同様の演
算方法により、各位置での既設セグメントと保持セグメ
ントとの距離dを算出し、制御装置20が段差h及び距
離dに基づいてエレクタ装置11を駆動制御し、保持し
たA2セグメントを所定の位置に位置決めする。
【0063】本実施形態のエレクタ制御装置にあって
は、超音波センサに代えて歪ゲージを用いたことで、セ
ンサの個数を減少して低コスト化が図れると共に、保持
セグメントと既設セグメントとの段差を直接検出するこ
とで、演算作業の簡素化が図れる。
【0064】図15に本発明の第3実施形態に係るエレ
クタ制御装置の概略構成を示す。
【0065】本実施形態のエレクタ制御装置では、図1
5に示すように、超音波センサ及びCCDカメラに代え
てステレオカメラを用いて保持セグメントと既設セグメ
ントとの段差及び距離を検出している。即ち、図15に
示すように、図示略したセグメントサポート28の外周
部から延設されたブラケットには第1〜第5センサヘッ
ド111〜115が装着されている。第1センサヘッド111は
超音波センサ51とCCDカメラ61とで構成され、第
2〜第5センサヘッド102〜105は、2つのCCDカメラ
からなるステレオカメラによって構成されている。
【0066】従って、各センサヘッド112〜115の各ステ
レオカメラは保持セグメントと既設セグメントとのエッ
ジを撮影して演算処理装置70に入力する。演算処理装
置70では、3次元座標を用いて段差及び距離を求め、
制御装置20が段差h及び距離dに基づいてエレクタ装
置11を駆動制御し、保持したA2セグメントを所定の
位置に位置決めする。
【0067】本実施形態のエレクタ制御装置にあって
は、超音波センサを不要として構造の簡素化が図れる。
【0068】更に、図16に本発明の第4実施形態に係
るエレクタ制御装置におけるセンサヘッドの概略、図1
7に本発明の第5実施形態に係るエレクタ制御装置にお
けるセンサヘッドの概略を示す。
【0069】本実施形態のエレクタ制御装置では、図1
6に示すように、例えば、第5センサヘッド50にて、
ハウジング71内の中央部にCCDカメラ65が、その
両側に超音波センサ55a,55bが装着され、CCD
カメラ65と各超音波センサ55a,55bとの間にラ
イト72,73が装着されている。そして、このハウジ
ング71の下面にはセグメントの表面に対向して左右一
対の開閉ゲート121,122が駆動モータ123,124によって
開閉自在に設けられている。
【0070】従って、セグメントの組付作業を行ってい
ないときには、開閉ゲート121,122を閉じることで、C
CDカメラ65、超音波センサ55a,55b、ライト
72,73等への泥土や水の付着を防止できる。また、
セグメントの組付作業を行うときには、開閉ゲート12
1,122を開けることで、CCDカメラ65、超音波セン
サ55a,55b、ライト72,73の使用が可能とな
ると共に、この開閉ゲート121,122によって外乱光の侵
入を防止することで、誤検出が低減される。なお、この
開閉ゲート121,122は比較的軟質な材料で形成すること
で、セグメントへの接触による破損を防止することが望
ましい。
【0071】また、CCDカメラ65、超音波センサ5
5a,55b、ライト72,73等への泥土や水の付着
を防止するために、開閉ゲート121,122に代えて、図1
6に示すように、異物除去手段としてエアパージノズル
131を装着してもよい。
【0072】なお、上述の各実施形態において、高さ測
定手段として超音波センサを設けたが、レーザ計測セン
サや接触式変位計等であってもよい。また、覆工部材を
セグメントとしたが、セメントを打設するための型枠で
あってもよい。
【0073】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明のエレクタ制御装置によれば、保
持覆工部材までの距離及びトンネル長手方向に隣接する
既設覆工部材までの距離を測定する高さ測定手段と、保
持覆工部材と既設覆工部材との対向するエッジを撮影す
る撮影手段と、高さ測定手段の出力結果に基づいて既設
覆工部材と保持覆工部材との段差を算出すると共に高さ
測定手段及び撮影手段の各出力結果に基づいて既設覆工
部材と保持覆工部材との距離を算出する演算手段と、既
設覆工部材同志の接合部あるいはマーカを検出する周方
向位置検出手段と、演算手段が求めた段差及び距離と周
方向位置検出手段の検出結果に基づいて姿勢調整手段を
駆動制御する駆動制御手段とを設けたので、段差及び距
離が所定値となるように保持覆工部材を6自由度の範囲
で姿勢制御するように、非接触でオンライン視覚により
フィードバック制御することで、エレクタ装置は保持覆
工部材を所定の組付位置に移動しながらその姿勢を調整
しており、保持覆工部材が不用意に既設覆工部材に接触
して破損することはなく、保持覆工部材や既設覆工部材
の外周部に欠けがあったとしても各覆工部材のエッジを
確実に検出して精度良く段差及び距離を求めることがで
き、覆工部材の位置決め精度を向上することができると
共に、位置決め作業の作業性の向上を図ることができ
る。
【0074】また、請求項2の発明のエレクタ制御装置
によれば、保持覆工部材までの距離及びトンネル長手方
向に隣接する第1既設覆工部材までの距離を測定する第
1高さ測定手段と、保持覆工部材と第1既設覆工部材と
対向するエッジを撮影する第1撮影手段と、保持覆工
部材までの距離及びトンネル周方向に隣接する第2既設
覆工部材までの距離をそれぞれ測定する第2高さ測定手
段と、保持覆工部材と第2既設覆工部材との対向する
ッジを撮影する第2撮影手段と、保持覆工部材までの距
離及び第1あるいは第2既設覆工部材までの距離をそれ
ぞれ測定する第3高さ測定手段と、保持覆工部材と第1
あるいは第2既設覆工部材との対向するエッジを撮影す
る第3撮影手段と、第1〜第3高さ測定手段の各出力結
果に基づいて第1及び第2既設覆工部材と保持覆工部材
との段差を算出すると共に第1〜第3高さ測定手段及び
第1〜第3撮影手段の各出力結果に基づいて第1及び第
2既設覆工部材と保持覆工部材との距離を算出する演算
手段と、演算手段が求めた段差及び距離に基づいて姿勢
調整手段を駆動制御する駆動制御手段とを設けたので、
段差及び距離が所定値となるように保持覆工部材を6自
由度の範囲で姿勢制御するように、非接触でオンライン
視覚によりフィードバック制御することで、エレクタ装
置は保持覆工部材を所定の組付位置に移動しながらその
姿勢を調整しており、保持覆工部材が不用意に既設覆工
部材に接触して破損することはなく、保持覆工部材や既
設覆工部材の外周部に欠けがあったとしても各覆工部材
のエッジを確実に検出して精度良く段差及び距離を求め
ることができ、覆工部材の位置決め精度を向上すること
ができると共に、位置決め作業の作業性の向上を図るこ
とができる。
【0075】また、請求項3の発明のエレクタ制御装置
によれば、保持覆工部材までの距離及びトンネル長手方
向に隣接する第1既設覆工部材までの距離を測定する一
対の第1高さ測定手段と、保持覆工部材と第1既設覆工
部材との対向するエッジを撮影する一対の第1撮影手段
と、保持覆工部材までの距離及びトンネル周方向一方に
隣接する第2既設覆工部材までの距離を測定する第2高
さ測定手段と、保持覆工部材と第2既設覆工部材との
向するエッジを撮影する第2撮影手段と、保持覆工部材
までの距離及びトンネル周方向他方に隣接する第3既設
覆工部材までの距離を測定する第3高さ測定手段と、保
持覆工部材と第3既設覆工部材との対向するエッジを撮
影する第3撮影手段と、各高さ測定手段の各出力結果に
基づいて各既設覆工部材と保持覆工部材との段差を算出
すると共に各高さ測定手段及び各撮影手段の各出力結果
に基づいて各既設覆工部材と保持覆工部材との距離を算
出する演算手段と、演算手段が求めた段差及び距離に基
づいて姿勢調整手段を駆動制御する駆動制御手段とを設
けたので、段差及び距離が所定値となるように保持覆工
部材を6自由度の範囲で姿勢制御するように、非接触で
オンライン視覚によりフィードバック制御することで、
エレクタ装置は保持覆工部材を所定の組付位置に移動し
ながらその姿勢を調整しており、保持覆工部材が不用意
に既設覆工部材に接触して破損することはなく、保持覆
工部材や既設覆工部材の外周部に欠けがあったとしても
各覆工部材のエッジを確実に検出して精度良く段差及び
距離を求めることができ、覆工部材の位置決め精度を向
上することができると共に、位置決め作業の作業性の向
上を図ることができる。
【0076】また、請求項4の発明のエレクタ制御装置
によれば、覆工部材を保持するサポート部材を姿勢調整
手段によって姿勢調整可能とし、サポート部材に周方向
位置検出手段としての超音波センサ及びカメラを装着し
たので、超音波センサ及びカメラによって既設覆工部材
同志の接合部あるいはマーカを容易に検出することで、
保持覆工部材の周方向位置を容易に算出することができ
る。
【0077】また、請求項5の発明のエレクタ制御装置
によれば、覆工部材を保持するサポート部材を姿勢調整
手段によって姿勢調整可能とし、サポート部材に周方向
位置検出手段をトンネル周方向に沿ってその取付位置を
調整自在としたので、保持覆工部材を既設覆工部材に対
して所定距離だけずらした位置に容易に位置決めする事
ができ、覆工部材の強度を向上することができる。
【0078】また、請求項6のエレクタ制御装置によれ
ば、覆工部材を保持するサポート部材を姿勢調整手段に
よって姿勢調整可能とし、サポート部材に各高さ測定手
段としてのそれぞれ一対の超音波センサを装着したの
で、超音波センサによって各覆工部材の高さを測定する
ことで、両者の段差を容易に算出することができる。
【0079】また、請求項7の発明のエレクタ制御装置
によれば、覆工部材を保持するサポート部材を姿勢調整
手段によって姿勢調整可能とし、サポート部材に各撮影
手段としてのCCDカメラを装着したので、カメラによ
って各覆工部材のエッジを撮影することで、覆工部材の
高さ及び撮影画像の画素数を用いて容易に既設覆工部材
と保持覆工部材との距離を算出することができる。
【0080】また、請求項8の発明のエレクタ制御装置
によれば、CCDカメラの側方に保持覆工部材の表面と
既設覆工部材の表面とをそれぞれ照射する照明を配設し
たので、この照明が保持覆工部材と既設覆工部材との各
エッジを照射することで、CCDカメラは各覆工部材の
エッジを明確に撮影することができる。
【0081】また、請求項9の発明のエレクタ制御装置
によれば、演算手段が、撮影手段としてのCCDカメラ
における保持覆工部材の端縁から各既設覆工部材の端縁
までの画素数とCCDカメラの高さ位置とに基づいて保
持覆工部材と各既設覆工部材との距離を算出するように
したので、既設覆工部材と保持覆工部材との段差及び距
離を正確に且つ容易に算出することができる。
【0082】また、請求項10の発明のエレクタ制御装
置によれば、覆工部材を保持するサポート部材を姿勢調
整手段によって姿勢調整可能とし、サポート部材に各高
さ測定手段としての板ばね及び歪ゲージを装着したの
で、センサの個数を減少して低コスト化を図ることがで
きると共に、保持覆工部材と既設覆工部材との段差を直
接検出することで、演算作業の簡素化を図ることができ
る。
【0083】また、請求項11の発明のエレクタ制御装
置によれば、覆工部材を保持するサポート部材を姿勢調
整手段によって姿勢調整可能とし、サポート部材に各高
さ測定手段及び各撮影手段としてのステレオカメラを装
着したので、センサを不要として構造の簡素化を図るこ
とができる。
【0084】また、請求項12の発明のエレクタ制御装
置によれば、各高さ測定手段としての超音波センサと各
撮影手段としてのカメラをハウジング内に収容し、ハウ
ジングに保持覆工部材及び既設覆工部材の表面に対向し
て開閉ゲートを設けたので、覆工部材の組付作業を行っ
ていないときには、開閉ゲートを閉じることで、超音波
センサやカメラへの泥土や水の付着を防止することがで
きる一方、覆工部材の組付作業を行うときには、開閉ゲ
ートを開けることで、この開閉ゲートによって外乱光の
侵入を防止し、誤検出を低減することができる。
【0085】また、請求項13の発明のエレクタ制御装
置によれば、各高さ測定手段としての超音波センサと各
撮影手段としてのカメラの検出面に流体を噴射して異物
を除去する異物除去手段を設けたので、覆工部材の組付
作業を行うとき、カメラの検出面に流体を噴射すること
で、付着した泥土や汚水などの異物を除去し、誤検出を
低減することができる。
【0086】また、請求項14の発明のエレクタ制御装
置によれば、演算手段が、保持覆工部材の対角位置での
既設覆工部材との段差の平均値をそれぞれ求め、駆動制
御手段が、平均値の差が0となるように姿勢調整手段を
駆動制御するようにしたので、リング状に組み付ける最
後の覆工部材を位置決めするとき、保持覆工部材のヨー
イングを容易に補正することで、既設覆工部材への接触
を防止することができる。
【0087】また、請求項15の発明のトンネル掘削機
によれば、掘削機本体の前部にカッタヘッドを装着して
カッタヘッド駆動手段により駆動回転可能とすると共
に、推進ジャッキによって前進可能とし、エレクタ装置
によって覆工部材を保持して姿勢調整しながら既設覆工
部材に対して組み付け可能とし、保持覆工部材までの距
離及びトンネル長手方向に隣接する第1既設覆工部材ま
での距離を測定する第1高さ測定手段と、保持覆工部材
と第1既設覆工部材との対向するエッジを撮影する第1
撮影手段と、保持覆工部材までの距離及びトンネル周方
向に隣接する第2既設覆工部材までの距離を測定する第
2高さ測定手段と、保持覆工部材と第2既設覆工部材と
対向するエッジを撮影する第2撮影手段と、保持覆工
部材までの距離及び第1あるいは第2既設覆工部材まで
の距離を測定する第3高さ測定手段と、保持覆工部材と
第1あるいは第2既設覆工部材との対向するエッジを撮
影する第3撮影手段と、各高さ測定手段の各出力結果に
基づいて既設覆工部材と保持覆工部材との段差を算出す
ると共に各高さ測定手段及び各撮影手段の各出力結果に
基づいて既設覆工部材と保持覆工部材との距離を算出す
る演算手段と、演算手段が求めた段差及び距離に基づい
てエレクタ装置を駆動制御する駆動制御手段と、カッタ
ヘッドの掘削によって発生した掘削土砂を外部に排出す
る排土手段とを設けたので、段差及び距離が所定値とな
るように保持覆工部材を6自由度の範囲で姿勢制御する
ように、非接触でオンライン視覚によりフィードバック
制御することで、エレクタ装置は保持覆工部材を所定の
組付位置に移動しながらその姿勢を調整しており、保持
覆工部材が不用意に既設覆工部材に接触して破損するこ
とはなく、保持覆工部材や既設覆工部材の外周部に欠け
があったとしても各覆工部材の対向するエッジを確実に
検出して精度良く段差及び距離を求めることができ、覆
工部材の位置決め精度を向上することができると共に、
位置決め作業の作業性の向上を図ることができる。その
結果、トンネル掘削作業効率を向上することができる。
【0088】また、請求項15の発明の覆工部材の組付
方法によれば、所定高さ位置から保持覆工部材までの距
離及びトンネル長手方向に隣接する第1既設覆工部材ま
での距離及びトンネル周方向に隣接する第2既設覆工部
材までの距離をそれぞれ測定すると共に、保持覆工部材
と第1既設覆工部材及び第2既設覆工部材との対向する
エッジを撮影し、各距離に基づいて保持覆工部材と各既
設覆工部材との段差を算出すると共に、各距離及び撮影
画像に基づいて保持覆工部材と各既設覆工部材との距
を算出し、各段差及び距離が所定値となるように保持覆
工部材を姿勢調整しながら、第1及び第2既設覆工部材
に対して保持覆工部材を組み付けるようにしたので、非
接触でオンライン視覚によりフィードバック制御するこ
とで、保持覆工部材を所定の組付位置に移動しながらそ
の姿勢を調整しており、保持覆工部材が不用意に既設覆
工部材に接触して破損することはなく、保持覆工部材や
既設覆工部材の外周部に欠けがあったとしても各覆工部
材のエッジを確実に検出して精度良く段差及び距離を求
めることができ、覆工部材の位置決め精度を向上するこ
とができると共に、位置決め作業の作業性の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るエレクタ制御装置
の概略構成図である。
【図2】各種センサの取付位置を表すセグメントサポー
トの平面図である。
【図3】エレクタ制御装置による保持セグメントと既設
セグメントとの段差及び距離の算出方法を表す概略図で
ある。
【図4】A1セグメントの位置決め方法を表す概略図で
ある。
【図5】A1セグメントの別の位置決め方法を表す概略
図である。
【図6】Kセグメントの位置決め方法を表す概略図であ
る。
【図7】CCDカメラと超音波センサと照明設備の取付
状態を表す正面図である。
【図8】CCDカメラと超音波センサと照明設備の取付
状態を表す下面図である。
【図9】エレクタ装置の概略図である。
【図10】エレクタ装置の正面図である。
【図11】エレクタ装置の側面図である。
【図12】セグメントの組付状態を表す概略図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係るエレクタ制御装
置の概略構成図である。
【図14】第5センサヘッドの取付状態図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係るエレクタ制御装
置の概略構成図である。
【図16】図16に本発明の第4実施形態に係るエレク
タ制御装置におけるセンサヘッドの概略図である。
【図17】本発明の第5実施形態に係るエレクタ制御装
置におけるセンサヘッドの概略図である。
【符号の説明】
11 エレクタ装置 12 掘削機本体 13 シールドジャッキ 17 昇降台 19 昇降ジャッキ(姿勢調整手段) 20 制御装置(駆動制御手段) 23 第1移動体 24 移動ジャッキ24(姿勢調整手段) 25 第2移動体 26 移動ジャッキ(姿勢調整手段) 28 セグメントサポート(サポート部材) 29 ヨーイングジャッキ(姿勢調整手段) 30 ローリングジャッキ(姿勢調整手段) 31 ピッチングジャッキ(姿勢調整手段) 32 セグメント保持機構 36 ボルト締結機 46,47,48,49,50 センサヘッド 51,52a,52b,52c,53a,53b,53
c,54a,54b,55a,55b 超音波センサ
(高さ測定手段) 61,62,63,64,65 CCDカメラ(撮影手
段) 70 演算処理装置(演算手段) 71 ハウジング 72,73 ライト(照明) 92,93,94,95,96,97 板ばね 102 ,103 ,104 ,105 ,106 ,107 歪ゲージ 112 ,113 ,114 ,115 ,116 ,117 ステレオカメラ 121 ,122 開閉ゲート 131 エアパージノズル(異物除去手段)
フロントページの続き (72)発明者 中西 信太郎 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社 神戸造船所 内 (56)参考文献 特開 平8−292011(JP,A) 特開 平8−60995(JP,A) 特開 平8−121098(JP,A) 特開 平6−2498(JP,A) 特開 平4−213699(JP,A) 特開 平9−200587(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/40 G01C 15/00

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの壁面にリング状に組付けられ
    た既設の覆工部材に対して、トンネル内に搬入された覆
    工部材を保持して組み付けるエレクタ装置において、所
    定高さ位置から前記保持覆工部材までの距離及びトンネ
    ル長手方向に隣接する既設覆工部材までの距離をそれぞ
    れ測定してトンネル周方向に所定間隔で配設された一対
    の高さ測定手段と、該保持覆工部材と該既設覆工部材と
    対向するエッジを撮影してトンネル周方向に所定間隔
    で配設された一対の撮影手段と、前記高さ測定手段の出
    力結果に基づいて前記既設覆工部材と前記保持覆工部材
    との段差を算出すると共に前記高さ測定手段及び前記撮
    影手段の各出力結果に基づいて前記既設覆工部材と前記
    保持覆工部材との距離を算出する演算手段と、前記既設
    覆工部材同志の接合部あるいは該既設覆工部材に設けら
    れたマーカを検出する周方向位置検出手段と、前記保持
    覆工部材の姿勢を調整しながら前記既設覆工部材に対し
    て該保持覆工部材を組み付ける姿勢調整手段と、前記演
    算手段が求めた前記段差及び距離と前記周方向位置検出
    手段の検出結果に基づいて前記姿勢調整手段を駆動制御
    する駆動制御手段とを具えたことを特徴とするエレクタ
    制御装置。
  2. 【請求項2】 トンネルの壁面にリング状に組付けられ
    た既設の覆工部材に対して、トンネル内に搬入された覆
    工部材を保持して組み付けるエレクタ装置において、所
    定高さ位置から前記保持覆工部材までの距離及びトンネ
    ル長手方向に隣接する第1既設覆工部材までの距離をそ
    れぞれ測定する第1高さ測定手段と、該保持覆工部材と
    該第1既設覆工部材との対向するエッジを撮影する第1
    撮影手段と、所定高さ位置から前記保持覆工部材までの
    距離及びトンネル周方向に隣接する第2既設覆工部材ま
    での距離をそれぞれ測定する第2高さ測定手段と、該保
    持覆工部材と該第2既設覆工部材との対向するエッジを
    撮影する第2撮影手段と、所定高さ位置から前記保持覆
    工部材までの距離及び前記第1あるいは第2既設覆工部
    材までの距離をそれぞれ測定する第3高さ測定手段と、
    該保持覆工部材と該第1あるいは第2既設覆工部材との
    対向するエッジを撮影する第3撮影手段と、前記第1〜
    第3高さ測定手段の各出力結果に基づいて前記第1及び
    第2既設覆工部材と前記保持覆工部材との段差を算出す
    ると共に前記第1〜第3高さ測定手段及び前記第1〜第
    3撮影手段の各出力結果に基づいて前記第1及び第2既
    設覆工部材と前記保持覆工部材との距離を算出する演算
    手段と、前記保持覆工部材の姿勢を調整しながら前記第
    1及び第2既設覆工部材に対して該保持覆工部材を組み
    付ける姿勢調整手段と、前記演算手段が求めた前記段差
    及び距離に基づいて前記姿勢調整手段を駆動制御する駆
    動制御手段とを具えたことを特徴とするエレクタ制御装
    置。
  3. 【請求項3】 トンネルの壁面にリング状に組付けられ
    た既設の覆工部材に対して、トンネル内に搬入された覆
    工部材を保持して組み付けるエレクタ装置において、所
    定高さ位置から前記保持覆工部材までの距離及びトンネ
    ル長手方向に隣接する第1既設覆工部材までの距離をそ
    れぞれ測定してトンネル周方向に所定間隔で配設された
    一対の第1高さ測定手段と、該保持覆工部材と該第1既
    設覆工部材との対向するエッジを撮影してトンネル周方
    向に所定間隔で配設された一対の第1撮影手段と、所定
    高さ位置から前記保持覆工部材までの距離及びトンネル
    周方向一方に隣接する第2既設覆工部材までの距離をそ
    れぞれ測定する第2高さ測定手段と、該保持覆工部材と
    該第2既設覆工部材との対向するエッジを撮影する第2
    撮影手段と、所定高さ位置から前記保持覆工部材までの
    距離及びトンネル周方向他方に隣接する第3既設覆工部
    材までの距離をそれぞれ測定する第3高さ測定手段と、
    該保持覆工部材と該第3既設覆工部材との対向するエッ
    ジを撮影する第3撮影手段と、前記第1〜第3高さ測定
    手段の各出力結果に基づいて前記第1〜第3既設覆工部
    材と前記保持覆工部材との段差を算出すると共に前記第
    1〜第3高さ測定手段及び前記第1〜第3撮影手段の各
    出力結果に基づいて前記第1〜第3既設覆工部材と前記
    保持覆工部材との距離を算出する演算手段と、前記保持
    覆工部材の姿勢を調整しながら前記第1〜第3既設覆工
    部材に対して該保持覆工部材を組み付ける姿勢調整手段
    と、前記演算手段が求めた前記段差及び距離に基づいて
    前記姿勢調整手段を駆動制御する駆動制御手段とを具え
    たことを特徴とするエレクタ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のエレクタ制御装置におい
    て、前記覆工部材を保持するサポート部材が前記姿勢調
    整手段によって姿勢調整可能であり、該サポート部材に
    前記周方向位置検出手段としての超音波センサ及びカメ
    ラが装着されたことを特徴とするエレクタ制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のエレクタ制御装置におい
    て、前記覆工部材を保持するサポート部材が前記姿勢調
    整手段によって姿勢調整可能であり、該サポート部材に
    前記周方向位置検出手段がトンネル周方向に沿ってその
    取付位置を調整自在としたことを特徴とするエレクタ制
    御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2、3記載のエレクタ制
    御装置において、前記覆工部材を保持するサポート部材
    が前記姿勢調整手段によって姿勢調整可能であり、該サ
    ポート部材に前記各高さ測定手段としてのそれぞれ一対
    の超音波センサが装着されたことを特徴とするエレクタ
    ト制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2、3記載のエレクタ制
    御装置において、前記覆工部材を保持するサポート部材
    が前記姿勢調整手段によって姿勢調整可能であり、該サ
    ポート部材に前記各撮影手段としてのCCDカメラが装
    着されたことを特徴とするエレクタ制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のエレクタ制御装置におい
    て、前記CCDカメラの側方に前記保持覆工部材の表面
    と前記既設覆工部材の表面とをそれぞれ照射する照明が
    配設されたことを特徴とするエレクタ制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または2、3記載のエレクタ制
    御装置において、前記演算手段は、前記撮影手段として
    のCCDカメラにおける前記保持覆工部材の端縁から前
    記各既設覆工部材の端縁までの画素数と該CCDカメラ
    の高さ位置とに基づいて前記保持覆工部材と前記各既設
    覆工部材との距離を算出することを特徴とするエレクタ
    制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または2、3記載のエレクタ
    制御装置において、前記覆工部材を保持するサポート部
    材が前記姿勢調整手段によって姿勢調整可能であり、該
    サポート部材に前記各高さ測定手段としての板ばね及び
    歪ゲージが装着されたことを特徴とするエレクタ制御装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1または2、3記載のエレクタ
    制御装置において、前記覆工部材を保持するサポート部
    材が前記姿勢調整手段によって姿勢調整可能であり、該
    サポート部材に前記各高さ測定手段及び前記各撮影手段
    としてのステレオカメラが装着されたことを特徴とする
    エレクタ制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項1または2、3記載のエレクタ
    制御装置において、前記各高さ測定手段としての超音波
    センサと前記各撮影手段としてのカメラがハウジング内
    に収容され、該ハウジングに前記保持覆工部材及び前記
    既設覆工部材の表面に対向して開閉ゲートが設けられた
    ことを特徴とするエレクタ制御装置。
  13. 【請求項13】 請求項1または2、3記載のエレクタ
    制御装置において、前記各高さ測定手段としての超音波
    センサと前記各撮影手段としてのカメラの検出面に流体
    を噴射して異物を除去する異物除去手段が設けられたこ
    とを特徴とするエレクタ制御装置。
  14. 【請求項14】 請求項3記載のエレクタ制御装置にお
    いて、前記演算手段は、前記保持覆工部材の対角位置で
    の前記既設覆工部材との段差の平均値をそれぞれ求め、
    前記駆動制御手段は、該平均値の差が0となるように前
    記姿勢調整手段を駆動制御することを特徴とするエレク
    タ制御装置。
  15. 【請求項15】 筒状をなす掘削機本体と、該掘削機本
    体を前進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部
    に回転自在に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッ
    ドを駆動回転するカッタヘッド駆動手段と、トンネル内
    に搬入された覆工部材を保持して姿勢調整しながら既設
    覆工部材に対して組み付けるエレクタ装置と、所定高さ
    位置から前記保持覆工部材までの距離及びトンネル長手
    方向に隣接する第1既設覆工部材までの距離をそれぞれ
    測定する第1高さ測定手段と、該保持覆工部材と該第1
    既設覆工部材との対向するエッジを撮影する第1撮影手
    段と、所定高さ位置から前記保持覆工部材までの距離及
    びトンネル周方向に隣接する第2既設覆工部材までの距
    離をそれぞれ測定する第2高さ測定手段と、該保持覆工
    部材と該第2既設覆工部材との対向するエッジを撮影す
    る第2撮影手段と、所定高さ位置から前記保持覆工部材
    までの距離及び前記第1あるいは第2既設覆工部材まで
    の距離をそれぞれ測定する第3高さ測定手段と、該保持
    覆工部材と該第1あるいは第2既設覆工部材との対向す
    エッジを撮影する第3撮影手段と、前記第1〜第3高
    さ測定手段の各出力結果に基づいて前記既設覆工部材と
    前記保持覆工部材との段差を算出すると共に前記第1〜
    第3高さ測定手段及び前記第1〜第3撮影手段の各出力
    結果に基づいて前記既設覆工部材と前記保持覆工部材と
    の距離を算出する演算手段と、該演算手段が求めた前記
    段差及び距離に基づいて前記エレクタ装置を駆動制御す
    る駆動制御手段と、前記カッタヘッドの掘削によって発
    生した掘削土砂を外部に排出する排土手段とを具えたこ
    とを特徴とするトンネル掘削機。
  16. 【請求項16】 トンネル内に搬入された覆工部材を保
    持してトンネルの壁面に組付けられた既設覆工部材に対
    して組み付ける覆工部材の組付方法であって、所定高さ
    位置から前記保持覆工部材までの距離及びトンネル長手
    方向に隣接する第1既設覆工部材までの距離及びトンネ
    ル周方向に隣接する第2既設覆工部材までの距離をそれ
    ぞれ測定すると共に、前記保持覆工部材と前記第1既設
    覆工部材及び前記第2既設覆工部材との対向するエッジ
    を撮影し、前記各距離に基づいて前記保持覆工部材と前
    記各既設覆工部材との段差を算出すると共に、前記各距
    離及び前記撮影画像に基づいて前記保持覆工部材と前記
    各既設覆工部材との距離を算出し、該各段差及び前記距
    離が所定値となるように前記保持覆工部材を姿勢調整し
    ながら、前記第1及び第2既設覆工部材に対して該保持
    覆工部材を組み付けることを特徴とする覆工部材の組付
    方法。
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