JPH09273337A - キーレスエントリシステム - Google Patents

キーレスエントリシステム

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JPH09273337A
JPH09273337A JP11022196A JP11022196A JPH09273337A JP H09273337 A JPH09273337 A JP H09273337A JP 11022196 A JP11022196 A JP 11022196A JP 11022196 A JP11022196 A JP 11022196A JP H09273337 A JPH09273337 A JP H09273337A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 使用者3が自動車1に近付くとドアミラ
ー4に収納されたカメラ5がアイリスパターンを取得
し、予め登録されたアイリスパターンと比較する。一致
すればロック制御部10がドア2のロックを開放する。 【効果】 使用者3は鍵等を持ち歩くことなく自由にド
アを開閉し運転操作ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防犯上、自動車に
設けられるドアやトランク、ハンドルやエンジン等のキ
ーを省略することのできるキーレスエントリシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアやエンジン等のキーには、
一般に金属製のシリンダ錠やカード型の鍵等が用いられ
ている。また、無線でドアの開閉を行うようなシステム
も開発されている。いずれの場合においても、盗難防止
等の安全性と操作性等の観点から各種の工夫がなされて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のシステムでは次のような解決すべき課題があっ
た。従来の自動車で採用されてきた各種のキーは、いず
れの場合も手によって操作する必要がある。電波等を用
いてドア開閉を行うキーもやはりボタン操作等が必要で
ある。しかも、このようなキーを所持していなければド
アを開閉したりエンジンを始動させたりすることはでき
ない。しかしながら、両手が荷物でふさがっているよう
な場合や、鍵を紛失したり持参するのを忘れたような場
合にはドアの開閉ができないという問題があった。ま
た、鍵を内部に閉じ込めたままドアを閉めてしまうとい
った事故もしばしば発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉自動車の使用者のアイリスパターンを登録し
たアイリスパターンファイルと、ドアミラーの内部に収
納したカメラと、このカメラにより取得した使用者の目
の画像からアイリスパターンを取得するアイリスパター
ン取得部と、取得したアイリスパターンと、上記アイリ
スパターン登録部に登録されたアイリスパターンとを比
較照合する、アイリスパターン比較部と、自動車の使用
者が接近したとき、その接近を検出して上記アイリスパ
ターン取得部を動作させる接近検出部と、上記アイリス
パターン比較部による比較照合の結果アイリスパターン
が一致したとき、ドア系統のロックを開放するロック制
御部とを備えたことを特徴とするキーレスエントリシス
テム。
【0005】〈説明〉自動車の使用者とは、その自動車
の所有者や正規の運転者等をいう。そのアイリスパター
ンが登録されているもののみが自動車のドア等を開ける
ことができる。接近検出部は、アイリスパターン取得部
の動作開始タイミングを制御するためのものである。ド
ア系統のロックとは、ドアやトランク等の自動車の利用
のために内部へ出入り等をする部分に装備されるロック
のことをいう。アイリスパターンが一致したときドアの
ロックが開放されれば、キーを持たずに自動車に出入り
ができる。なお、アイリスパターンとは取得した画像デ
ータそのものでも良いし、それを演算処理して特徴部分
を抽出した適当な符号化データでも良い。
【0006】〈構成2〉構成1において、ドアミラー
は、鏡部とカバーとから成り、鏡部は裏側から表側方向
にある物体を透視できるハーフミラー構造とし、鏡部の
カバー内部にカメラとそのカメラの撮影アングルを制御
するアクチュエータとを格納したことを特徴とするキー
レスエントリシステム。
【0007】〈説明〉接近した運転者のアイリスパター
ンを取得するためには、その顔の撮影と目の部分のスー
ムアップ等、カメラアングルの調整が必要となる。そこ
で、カメラを容易に操作できる空間として、ドアミラー
のカバー内部を設置場所に選定した。
【0008】〈構成3〉構成2において、ドアミラー
は、鏡面を外側に向けて倒す可倒式とされたことを特徴
とするキーレスエントリシステム。
【0009】〈説明〉一般の可倒式ミラーの場合には、
鏡面をボディ側に向けてしまうので、中に収納したカメ
ラによるアイリスパターンの取得が困難になる。そこ
で、本発明の実施のために、従来とは逆に鏡面を外側に
倒す構成とした。
【0010】〈構成4〉構成1において、アイリスパタ
ーン比較部による比較照合の結果アイリスパターンが一
致したとき、ドア系統のロックを開放すると同時に操縦
系統のロックを開放する、ロック制御部を備えたことを
特徴とするキーレスエントリシステム。
【0011】〈説明〉ドア系統のみならず、運転操作の
ためのロックを開放すれば、キーレスシステムがより快
適に利用できる。なお、操縦系統のロックというのは、
ハンドルロックやエンジンキーのロックのことをいう。
【0012】〈構成5〉構成1において、自動車の使用
者のアイリスパターンを登録したアイリスパターンファ
イルには、ドア系統のロックのみ開放できる者と、ドア
系統のロックとともに運転系統のロックも開放できる者
とを区別する属性データを付加したことを特徴とするキ
ーレスエントリシステム。
【0013】〈説明〉自動車の運転を許可された者は、
自動車のドアを開放して操縦系統のロックも開放する必
要があるが、子供等は、ドアのみを開放できるようにし
たい。そこで、属性データによりロック制御部の動作を
切り換えるようにした。
【0014】〈構成6〉自動車の使用者のアイリスパタ
ーンを登録したアイリスパターンファイルと、ルームミ
ラーの内部に収納したカメラと、このカメラにより取得
した対象者の目の画像からアイリスパターンを取得する
アイリスパターン取得部と、取得したアイリスパターン
と、上記アイリスパターン登録部に登録されたアイリス
パターンとを比較照合する、アイリスパターン比較部
と、自動車の使用者が運転席に着座したとき上記アイリ
スパターン取得部を起動する着座検出部と、上記アイリ
スパターン比較部による比較照合の結果アイリスパター
ンが一致したとき、アイリスパターン比較部の出力によ
り操縦系統のロックを開放するロック制御部とを備えた
ことを特徴とするキーレスエントリシステム。
【0015】〈説明〉運転席に座ってルームミラーを見
つめたとき、アイリスパターンの認識により、操縦系統
のロックが開放されるようにした。これにより、登録さ
れていない者の運転は不可能になり、不法運転や盗難を
防止し安全性を確保できる。
【0016】〈構成7〉構成1または6において、ドア
系統の開放制御に使用するアイリスパターンと操作系統
の開放制御に使用するアイリスパターンとは、それぞれ
自動車の使用者の別々の片目から得たものとすることを
特徴とするキーレスエントリシステム。
【0017】〈説明〉アイリスパターンは、同一人で
も、右目と左目とは異なる。自動車のドアを開く場合に
は、右ハンドルの場合、右目がドアミラーに近いから、
アイリスパターンの取得が容易である。また、運転席に
着座したときは、左目の方がルームミラーから見てアイ
リスパターンを取得し易い。しかも、別々のアイリスパ
ターンを使用してロック制御をした方がセキュリティも
高い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 〈具体例〉本発明は、特公平5−84166号公報によ
り紹介されたような虹彩認識システム(アイリスパター
ン認識システム)を利用する。即ち、人間の虹彩が高い
精度で個人を識別する機能を持つことから、その認識に
より自動車のドア等を管理する。図1は、本発明のシス
テムの具体例ブロック図である。図の自動車1には本発
明のキーレスエントリシステムが採用されている。使用
者3はこのシステムを利用し、ドア2を開閉する。即
ち、ドア2はキーレスエントリシステムによって開閉さ
れる。このシステムを構成するために、ドアミラー4の
内部には後で説明するようにカメラ5や接近検出部6等
が組み込まれている。
【0019】カメラ5の撮影した使用者3の映像はアイ
リスパターン取得部7に送り込まれて処理される。アイ
リスパターン取得部7の出力はアイリスパターン比較部
8に入力し、アイリスパターン比較部8は、アイリスパ
ターンファイル9に格納されたアイリスパターンとの照
合処理を行う構成となっている。接近検出部6は、使用
者3が接近したときに、アイリスパターン取得部7等を
起動させるための装置である。ロック制御部10は、ア
イリスパターン比較部8の出力によってドア2を開閉制
御する構成となっている。
【0020】図2には、ドアミラー4の内部構造を示す
断面図を図示した。ドアミラー4には、運転の際に後方
の車両等を映し出す鏡部11とそのカバー12とが設け
られている。一般に鏡部11は、その角度調整等のため
のモータを裏面に配置しており、カバー12はこれを覆
うように配置されている。この鏡部11とカバー12に
囲まれた空間に上記システムの一部を組み込む。この例
では、照明15、カメラ5、接近検出部6及びアクチュ
エータ17を組み込んでいる。
【0021】照明15は、使用者3を赤外光16等を用
いて照射し、アイリスパターンの撮影を容易にする。カ
メラ5は使用者3を撮影する。なお、カメラ5は使用者
3の眼の部分の画像を探し出し、ズームアップして撮影
を行うために、カメラアングルを自動制御するアクチュ
エータ17の上に搭載されている。アクチュエータ17
は、カメラ5のレンズを図1に示したアイリスパターン
取得部7の制御によって自由に動かし、正確にアイリス
パターンを取得する構成となっている。接近検出部6
は、例えば自動ドア等で広く採用されている赤外線式の
センサ等により構成する。即ち、使用者3が自動車に近
付いた場合にこれを検出し、カメラ5や図1に示すアイ
リスパターン取得部7、アイリスパターン比較部8等を
起動してアイリスパターンの認識やロック制御動作を実
行させる。即ち、常に電源を投入して監視動作をしてい
ると、無駄な電気を消費するため、このような接近検出
部6が設けられた。
【0022】なお、上記のように、鏡部11の裏側に照
明15やカメラ5を配置し、使用者者3からは直接認識
できないような構成とすることにより、セキュリティー
を高めることができる。この目的のために、鏡部11は
よく知られたハーフミラーにより構成する。これによっ
て、照明15の発する赤外光16は使用者3を照射し、
その反射光はカメラ5によって撮影できる。また、通常
の可視光は鏡部11で反射し後方の車両の認識等に利用
される。
【0023】以上の構成の本発明のキーレスエントリシ
ステムは次のように動作する。まず、予め使用者3のア
イリスパターンを図1に示すアイリスパターンファイル
9に登録しておく。なお、使用者3には、必ずしも運転
者だけでなく自動車1の家族も含まれる。従って、自動
車の開閉を認められた者やその自動車1の運転を許可さ
れた者全員の登録をすればよい。この登録は、使用者3
が別に用意しているデータをアイリスパターンファイル
9に書き込むようにしてもよいし、この自動車1に設け
られたカメラ5やアイリスパターン取得部7を利用して
実際に取得したアイリスパターンを登録するようにして
もよい。
【0024】ここで、自動車1がロックされた状態で使
用者3が自動車1に近付くと、接近検出部6が使用者3
の接近を検出する。これによって、アイリスパターン取
得部7が起動し、その制御によってカメラ5が使用者3
のアイリスパターン取得動作を行う。即ち、使用者3の
像を撮影し、その中から眼の部分を認識し、眼をズーム
アップすると共にそのアイリスパターンデータを電気信
号化する。このような技術は、既に先に示した既存の技
術で実施することができるため、その詳細な説明は省略
する。こうして得られたアイリスパターンがアイリスパ
ターン比較部8に送り込まれ、アイリスパターンファイ
ル9に登録されたアイリスパターンとの比較照合がされ
る。アイリスパターンファイル9に登録されたアイリス
パターンの中で一致するものがあれば、その結果がロッ
ク制御部10に通知される。ロック制御部10はドア2
のロックを開放し、使用者3のドア開閉を許容する。
【0025】なお、自動車1に取り付けられたドアミラ
ー4は、一般に駐車や細い路地でのすれ違い等の際に鏡
部を守るため、可倒式になっているものが多い。この場
合、ドアミラーが倒されているときにも、使用者3の接
近検出やアイリスパターン取得が可能な構造であること
が好ましい。
【0026】図3には、このようなアイリスパターン取
得を可能にした可倒式ドアミラーの構成例説明図を示
す。(a)は従来のドアミラーで、ドア2に設けられた
支軸18を中心にドアミラー4が矢印Aの方向に倒れ
る。この場合、鏡部11はドア2の方向に向くため、図
2に示したような構造では接近する使用者を撮影するこ
とができない。このため、図の(b)に示すように、ド
アミラー4を支軸18を中心に矢印Bの方向に倒れるよ
うにする。即ちドアミラー4を倒した状態で鏡部11が
外側を向くようにする。これによって、使用者の接近を
容易に検出し、そのアイリスパターン取得を可能にす
る。例えば、運転者がドアを閉め自動車から離れた場合
に、接近検出部6がこれを検出し、自動的に図3(b)
に示すようにドアミラーを倒してからドアロックをす
る。この状態にすれば、次に使用者が自動車に接近した
ことを容易に検出できる。
【0027】図4には、ロック制御部の動作説明図を示
す。図1に示した具体例では、ロック制御部10がドア
2のロックを開放する構成とした。しかしながら、自動
車1にはドアの他にトランクやハッチ等、各種の開閉機
構が存在する。ロック制御部10はこれらを同時に開放
するような構成にしてよい。更に、使用者3がキーを所
持しないということは、運転席に座った場合にも、エン
ジンキーを持たないということである。従って、使用者
がドアを開けて中に入った場合には、キーレスでエンジ
ンをスタートさせることを可能にしたい。このため、操
縦系統、即ちイグニッションやスタータ等のロックもこ
のロック制御部10により同時に制御する構成が好まし
い。図4は、このような制御を行うロック制御部の動作
説明図を示す。
【0028】ドアの開閉とエンジンの始動等の操縦操作
とは、その目的が必ずしも一致しない。即ち、例えば使
用者の子供等は自動車のドアやトランクを開閉すること
は自由に許されても、運転をすることまで許すべきでな
い。安全性の面で問題があるからである。そこで、例え
ば、この図に示すように、アイリスパターンデータ24
と共に属性データ25を図1に示すアイリスパターンフ
ァイル9に格納しておく。この属性データ25には、例
えば、その使用者が運転が可能であるか、運転はできな
い者かを判別するためのデータが格納されている。ロッ
ク制御部10はこの属性データ25を認識することによ
って、使用者が運転可能かどうかを判断し、ドア系統の
ロック21と操縦系統のロック22を選択的に開放す
る。
【0029】即ち、運転が不可能な者に対してはドア系
統のロック21のみを開放し、ドアやトランクの自由な
開閉を認める。一方、運転が可能な者に対しては操縦系
統のロック22を同時に開放する。そして、イグニッシ
ョンをオンにし、例えばスタータボタン等がコンソール
パネルに配置されている場合、そのスタータボタンを操
作するとエンジンがかかるようにする。このようにして
完全なキーレスエントリシステムが実現する。
【0030】ここで、使用者が運転をするために自動車
に乗り込んだ場合とそうでない場合とを区別して操縦系
統のロック開放を行うことが好ましい。図5には、この
ような目的を達成するための本発明のシステムの別の具
体例ブロック図を示す。この図に示すように、使用者3
が運転席26に着席し、例えばハンドル27を操作して
運転を開始しようとすると、その使用者3を認識して図
4に示したような操縦系統のロック22を開放する。こ
の目的のために、丁度図1に示すようなドアミラー4に
取り付けられたカメラ5を、ルームミラー28にも内蔵
させる。アイリスパターン取得部7、アイリスパターン
比較部8、アイリスパターンファイル9及びロック制御
部10等は図1に示したものと同一のものを使用すれば
よい。また、このほかに、使用者3が運転席26に着席
したことを検出するための着座検出部29が設けられ
る。この着座検出部29がアイリスパターン取得部7を
起動させ、操縦系統のロック開放制御を行うようにす
る。
【0031】即ち、使用者3が運転席26に着席する
と、着座検出部29がその運転席26の上の使用者3を
検出し、アイリスパターン取得部7を起動する。これに
よって、ルームミラー28の内部のカメラ5が使用者3
のアイリスパターンを取得し、アイリスパターンの照合
処理が行われる。そして、運転可能な使用者であると判
断されると、ロック制御部10が操縦系統のロックを開
放する。このような操作によって、例えば使用者3が着
席してハンドル27を持った場合に、自動的にエンジン
が始動するといった制御も可能である。なお、図5に示
した例の場合には、操縦系統のロック開放にルームミラ
ー28の内部に格納した別のカメラを使用した。
【0032】一般に、人間の右目と左目のアイリスパタ
ーンは、それぞれ同一人であっても互いに相違する。ア
イリスパターンを用いた本人の確認は一方の眼のみでも
可能である。そこで、例えば次のようなシステムも実現
できる。図6に、ドアミラーとルームミラーによるアイ
リスパターンの取得説明図を示す。図の(a)は、使用
者3がドア2に近付いた場合に、ドアミラー4に収容さ
れたカメラによってアイリスパターンを取得している状
態を示す。この場合、使用者3の左目のアイリスパター
ンが利用されている。また、ドア2を開いて運転席に使
用者3が座った場合、図の(b)に示すような状態にな
る。このとき、ルームミラー28によって使用者3の右
目のアイリスパターンが取得される。これによって、操
縦系統のロックが開放される。このように、ドア系統の
ロック開放と操縦系統のロック開放を右目と左目別々に
利用すれば、一方の眼のアイリスパターンのみを利用し
て照合処理をする場合に比べてセキュリティも向上す
る。また、両方の眼のアイリスパターンを取得する場合
には制御が複雑になり、照合処理に時間がかかる場合が
あるが、片目の場合にはこれが容易になる。
【0033】また、全てのアイリスパターンをドアミラ
ーによって取得することも可能である。図7には、ドア
ミラーのみによるアイリスパターン取得例説明図を示
す。図の(a)に示すように、使用者3が自動車に近付
いた場合に、ドアミラー4によって使用者3のアイリス
パターンが取得される。そして、ドア2を開放して使用
者3が中の運転席に座った場合には、ドアミラー4が図
に示す矢印Cに示すように倒れて使用者3のアイリスパ
ターンを取得する。これによって、操縦系統のロックが
開放される。なお、このようなアイリスパターンの取得
が終了した後は、再びドアミラー4は図の(a)に示す
ような正常な状態に戻る。即ち、図3の(a)に示した
ような状態や図7の(a)、(b)に示したような状態
の切換えを自動的に行ってアイリスパターンの取得を行
うといった構成が、ドアミラー4にカメラを組み込むこ
とによって可能となる。
【0034】以上の構成によって、自動車の使用者は鍵
を全く所持することなく自動車に近付き、自由にドアを
開閉し、キー無しで運転を開始することが可能になる。
また、鍵を紛失したり自動車の内部に鍵を閉じ込めてし
まうといった事故も防止でき、安全性、信頼性、操作性
の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの具体例を示すブロック図で
ある。
【図2】ドアミラーの内部構造断面図である。
【図3】可倒式ドアミラーの構成説明図である。
【図4】ロック制御部の動作説明図である。
【図5】本発明のシステムの別の具体例ブロック図であ
る。
【図6】ドアミラーとルームミラーによるアイリスパタ
ーンの取得例説明図である。
【図7】ドアミラーのみによるアイリスパターンの取得
例説明図である。
【符号の説明】 1 自動車 2 ドア 3 使用者 4 ドアミラー 5 カメラ 6 接近検出部 7 アイリスパターン取得部 8 アイリスパターン比較部 9 アイリスパターンファイル 10 ロック制御部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の使用者のアイリスパターンを登
    録したアイリスパターンファイルと、 ドアミラーの内部に収納したカメラと、 このカメラにより取得した使用者の目の画像からアイリ
    スパターンを取得するアイリスパターン取得部と、 取得したアイリスパターンと、前記アイリスパターン登
    録部に登録されたアイリスパターンとを比較照合する、
    アイリスパターン比較部と、 自動車の使用者が接近したとき、その接近を検出して前
    記アイリスパターン取得部を動作させる接近検出部と、 前記アイリスパターン比較部による比較照合の結果アイ
    リスパターンが一致したとき、ドア系統のロックを開放
    するロック制御部とを備えたことを特徴とするキーレス
    エントリシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 ドアミラーは、鏡部とカバーとから成り、鏡部は裏側か
    ら表側方向にある物体を透視できるハーフミラー構造と
    し、鏡部のカバー内部にカメラとそのカメラの撮影アン
    グルを制御するアクチュエータとを格納したことを特徴
    とするキーレスエントリシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 ドアミラーは、鏡面を外側に向けて倒す可倒式とされた
    ことを特徴とするキーレスエントリシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 アイリスパターン比較部による比較照合の結果アイリス
    パターンが一致したとき、ドア系統のロックを開放する
    と同時に操縦系統のロックを開放する、ロック制御部を
    備えたことを特徴とするキーレスエントリシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 自動車の使用者のアイリスパターンを登録したアイリス
    パターンファイルには、ドア系統のロックのみ開放でき
    る者と、ドア系統のロックとともに運転系統のロックも
    開放できる者とを区別する属性データを付加したことを
    特徴とするキーレスエントリシステム。
  6. 【請求項6】 自動車の使用者のアイリスパターンを登
    録したアイリスパターンファイルと、 ルームミラーの内部に収納したカメラと、 このカメラにより取得した対象者の目の画像からアイリ
    スパターンを取得するアイリスパターン取得部と、 取得したアイリスパターンと、前記アイリスパターン登
    録部に登録されたアイリスパターンとを比較照合する、
    アイリスパターン比較部と、 自動車の使用者が運転席に着座したとき前記アイリスパ
    ターン取得部を起動する着座検出部と、 前記アイリスパターン比較部による比較照合の結果アイ
    リスパターンが一致したとき、アイリスパターン比較部
    の出力により操縦系統のロックを開放するロック制御部
    とを備えたことを特徴とするキーレスエントリシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項1または6において、 ドア系統の開放制御に使用するアイリスパターンと操作
    系統の開放制御に使用するアイリスパターンとは、それ
    ぞれ自動車の使用者の別々の片目から得たものとするこ
    とを特徴とするキーレスエントリシステム。
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