JP4547897B2 - ドア制御装置 - Google Patents

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本発明は、車両に設置されるドアの施錠を制御する装置などに適用されて有効な技術に関する。
従来、車両のドアに対する施錠は、人の手によって意識的に行われていた。このため、施錠のし忘れにより、車両が無防備な状態で長時間に渡って放置されてしまう問題があった。
このような問題の一つの解決手段として、スマートキーシステム(スマートエントリ)等の無線キーシステムがある。一般的に、スマートキーシステムでは、スマートキーと呼ばれる無線装置をユーザが携帯する。スマートキーに対応する車両には鍵ユニットが搭載されており、スマートキーと鍵ユニットとが無線通信により車両のドアに対する解錠・施錠を行うためのデータのやりとりを行う。このデータのやりとりによって、鍵ユニットは、スマートキーが、自身に対応するスマートキーであるか否か判断する。鍵ユニットは、このスマートキーが自身に対応するものであると判断した場合、ドアの施錠制御(解錠又は施錠)等を行う。例えば、車両にスマートキーが近づいてきた場合や車内において検知されている場合にはドアの解錠が実施され、スマートキーが車両から遠ざかっていく場合にはドアの施錠が実施される。このように、スマートキーシステム等の無線システムでは、ユーザがドアの施錠/解錠を意識することなく鍵ユニットにより自動的にドアの施錠/解錠が実施され、車両のセキュリティが維持される。
ところで、従来のメカニカルキーやキーレスエントリシステムの場合には、車両のドアを施錠するためには、ユーザが意識的に施錠を行う必要があった。具体的には、メカニカルキーをドアのキーシリンダへ挿入し回転させる方法や、キーレスエントリシステムのキーに備えられたボタン等を押下する方法などをユーザが実施することにより施錠を行う必要があった。しかし、スマートキーシステムでは、ユーザは普段から「施錠」という行為を意識的に行う必要が無いので、自動的に施錠される環境に慣れてしまっている。このため、スマートキーシステムではユーザが車両から離れるときにスマートキーの携帯を忘れてしまったことに気づかない場合があり得る。ユーザが車内にスマートキーを置いたままで車外に出てしまった場合、鍵ユニットによって車内でスマートキーが検知されているため、施錠されない状態で車両が放置される可能性がある。
このような問題を解決しようとする技術として、ドアが開放された時に車外でスマートキーが検知されるか否か判断し、検知されない場合にはスマートキーの携帯し忘れ等が発生していると判断しユーザに対して警報を行う技術がある(特許文献1参照)。
特開2001−114073号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術では、ユーザに対して警報が実施された場合であっても、ユーザがこの警報に気づかない場合には、施錠されない状態で車両が放置されてしまう可能性があった。例えば、このような警報がブザー等の音によって行われる場合、都市部の騒音の激しい場所やユーザがヘッドホン等を装着して音楽を聴いているような状況下では、ユーザがこのような警報に気がつかない可能性は十分にある。
本発明の第一の目的は、上記のような問題を解決し、ユーザが車内にスマートキーを置
き忘れることにより生じる車両のドアに施錠が行われない状態を防止する技術を提供することである。
また、ユーザが車内に鍵を置き忘れてしまった場合には、鍵がスマートキーではない場合(例えばメカニカルキーやキーレスエントリシステムのリモコン装置である場合:以下、メカニカルキーの場合を例に説明する)にも問題が発生する。一般に、車両のリアドアのドアロックにはセルフロック機構が設けられており、フロントドアにはセルフキャンセル機構及びキーレスロック機構が設けられている。セルフロック機構は、開状態のドアの車内側ノブ(室内ノブ)を施錠状態にしてドアを閉じると、そのままドアが施錠される機構である。セルフキャンセル機構は、開状態のドアの室内ノブを施錠状態にしてドアを閉じてもセルフロックしないようにする機構である。キーレスロック機構は、セルフキャンセル機構を有するドアであっても、ドアを開けた状態で室内ノブを施錠状態とし、ドアの外側に設けられたアウトサイドハンドルを引いた状態のままでドアを閉めると、ドアを施錠することができるようにする機構である。
上記のようなセルフロック機構及びキーレスロック機構を持つ車両において、ユーザが車内にメカニカルキーを置き忘れたままで全てのドアに施錠すると、ユーザはドアを車両の外部から開けることが(解錠することが)できなくなってしまっていた。
本発明の第二の目的は、このような問題を解決し、メカニカルキー等が車内に置かれた状態でユーザによってドアに施錠がなされてしまった場合に、そのドアを車外から解錠することを可能とする技術を提供することである。
〈第一の態様〉
上記第一の目的を達するため、第一の態様であるドア制御装置は、画像記憶手段,認証手段,人検知手段,ドア制御手段,及び鍵検知手段を備える。
画像記憶手段は、車両内において撮像された人の顔の画像を記憶する。認証手段は、画像記憶手段に記憶された人の顔の画像と車両外において撮像された人の顔の画像とを用いて、車両外において撮像された人が画像記憶手段に記憶された画像に含まれる人と同一人物であるか否かの認証を行う。人検知手段は、車両内における人の存否を検知する。ドア制御手段は、車両のドアの解錠・施錠を制御する。鍵検知手段は、該車両のドアを解錠するための可搬性を有する鍵が車両内に位置することをこの鍵との非接触通信により検知する。
このような構成において、ドア制御手段は、画像記憶手段に画像が記憶され、かつ人検知手段によって車両内で人が検知されないことを条件にドアに施錠を行う。また、ドア制御手段はさらに、上記条件に基づいて施錠を行った場合、鍵検知手段により車内において鍵が検知されることを条件に、認証手段による認証の結果に基づいて車両のドアの解錠を行う。
ところで、認証手段によって認証された人物は車両の中に入ることができる可能性があり、さらには車両内に置かれた鍵を用いてエンジン等の動力源を起動させ該車両を操縦することもできる可能性がある。このため、認証手段において認証されるべき人物は当該車両の正規のユーザ(当該車両の所有者に限らず、例えば所有者によって当該車両を貸与された人物なども含む)でなくてはならない。従って、車外において撮像された人の顔の画像と対比させるために認証手段において利用される画像(即ち画像記憶手段に記憶される画像)は、正規のユーザの画像である必要がある。このような課題に対し、第一の態様におけるドア制御装置では、画像記憶手段が記憶する画像を「車内において撮像された」画
像と限定することにより解決を図っている。第一の態様におけるドア制御装置では、車内にいる人物は当該車両の本来の認証装置(スマートキーやメカニカルキー等の鍵を用いることにより解錠可能なドアの解錠装置)をパスした人物であると想定している。言い換えれば、車内において撮像を行うことが可能な人物は当該車両の正当なユーザであると想定している。そして、このような想定の元、車内において撮像された人の顔の画像を用いた認証を実施することにより、本来の認証装置による認証を行うことなく認証手段による顔画像の認証によってドアを解錠することにおけるセキュリティを担保している。
このように構成されることにより、認証手段において使用される画像が画像記憶手段に記憶されていれば、車内に人がいないことが人検知手段によって検知された際にドア制御手段によって自動的にドアに施錠が実施される。このため、車両のユーザが施錠を忘れてしまった場合などであっても、車両が施錠されない状態で放置されてしまうことが防止される。言い換えれば、ユーザが車両のドアに施錠せずに車両から離れてしまった場合にも、車両のセキュリティが維持される。また、このような施錠、即ち人検出手段による検出結果に基づいた施錠が実施された場合、画像記憶手段には認証に用いられる画像が記憶されている。このため、ユーザは認証手段による認証を行うことができ、この認証をパスすることによりドアの解錠を行うことができる。即ち、ドア制御手段による自動的な施錠後にユーザが車両のドアを解錠できなくなってしまうようなことが防止される。
第一の態様におけるドア制御装置は、車両内において鍵が検知された場合にこの車両のドアが解錠されるように構成される場合や、車両内において鍵が検知された場合にこの車両のドアが解錠され車両内において鍵が検知されない場合にこの車両のドアが施錠されるように構成される場合には、例えば、ドア制御手段は以下のように構成される。即ち、ドア制御手段は、画像記憶手段に画像が記憶され、かつ人検知手段によって車両内において人が検知されないことを条件にドアに施錠を行い、その後はドアが鍵検知手段の検知結果以外の方法によって解錠されるまでは鍵検知手段の検知結果に基づいた解錠を行わないように構成される。
車両内において鍵が検知された場合にこの車両のドアが解錠されるように構成される場合や、車両内において鍵が検知された場合にこの車両のドアが解錠され車両内において鍵が検知されない場合にこの車両のドアが施錠されるように構成される場合には、ユーザが車両内に鍵を放置してしまった場合、ドア制御手段によって施錠が行われてもすぐに解錠されてしまう可能性がある。しかし、上記のように構成されることにより、例え車両内に鍵が放置された場合であっても、鍵検知手段の検知結果に基づいた解錠が実施されることがなく、車両のセキュリティを維持することができる。
また、第一の態様におけるドア制御装置は、ドア制御手段が上記の条件に基づいて施錠を行ってから所定時間が経過してもこの車両のドアがユーザによって解錠されない場合において、この車両の動力源が起動している場合に、この動力源を停止させる動力源停止手段をさらに備えるように構成されても良い。
このように構成されることにより、不必要に動作している可能性の高い動力源(エンジン,モータ等)が自動的に停止される。このため、エンジンによる燃料の浪費やモータによる電力の浪費、即ち動力源によるエネルギの浪費を防止することができる。
また、第一の態様におけるドア制御装置は、車両外を撮像する車外撮像手段をさらに備えるように構成されても良い。この車外撮像手段は、上記した条件に基づいてドア制御手段が施錠を行った場合に動作を開始するように構成されても良い。このように構成されたドア制御装置では、車両外を撮像する車外撮像手段は、上記した条件に基づいてドア制御手段が施錠を行うまでは撮像を行わない。ところで、上記した条件に基づいてドア制御手
段が施錠を行うまでは、認証手段による認証が行われないため、車外において人の顔の画像が撮像される必要はない。従って、ドア制御装置がこのように構成されることにより、車両外を撮像する車外撮像手段において不要な撮像が行われることを防止できる。
また、第一の態様は、車両に乗車している人を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された前記人の画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に前記人の画像が記憶されている状態で、前記人が降車したことを検知する検知手段と、
前記検知手段によって前記人の降車が検知される場合に、前記車両のドアを施錠する施錠手段と、
前記施錠手段によって前記ドアが施錠された場合に、前記ドアを前記車両の外部から解錠するための鍵が前記車両内に位置しているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記鍵が前記車両内に位置していると判断される場合に、前記車両の外部にいる人を撮像する第2撮像手段と、
前記記憶手段に記憶された画像と、前記第2撮像手段で撮像された画像とを用いて、双方の画像中に含まれる人が同一人物か否かを判断する認証手段と、
前記認証手段によって前記双方の画像中に含まれる人が同一人物と判断される場合に、前記ドアを解錠する解錠手段とを含む車両のドアに対する施錠/解錠制御装置として特定することもできる。
〈第二の態様〉
上記第二の目的を達するため、第二の態様におけるドア制御装置は、画像記憶手段,認証手段,施錠検知手段,及びドア制御手段を備える。第二の態様における画像記憶手段及び認証手段は第一の態様における画像記憶手段及び認証手段と同じ構成をとることが可能であるため説明を省く。
施錠検知手段は、ドアを解錠するための鍵がユーザによって用いられることなくこのドアに対する施錠が実施されたことを所定の施錠方法による施錠の実施として検知する。ドア制御手段は、施錠検知手段において所定の施錠方法による施錠の実施が検知されたことを条件に、認証手段による認証の結果に基づいてこの車両のドアにおける解錠を行う。
このように構成された第二の態様におけるドア制御装置では、ドアを解錠するための鍵がユーザによって用いられることなくドアが施錠された場合(例えば、ドアに設けられた
ドアロックが有するキーレスロック機構を用いてドアが施錠された場合)に、認証手段に
よるドアの解錠を行うことが可能となる。ドアを解錠するための鍵がユーザによって用いられることなくドアが施錠された場合、鍵がユーザの手元にない可能性、言い換えれば鍵が車内に残っている可能性がある。このような場合に、鍵を用いたドアの解錠ではなく顔画像を用いた認証手段によるドアの解錠が可能となるため、ユーザが例え車内にドアを解錠するための鍵を置き忘れたままで施錠してしまった場合であっても、認証手段による認証をパスすることによりドアの解錠を行う事が可能となる。
また、一般的に鍵によって認証を行う場合と顔画像を用いた認証手段により認証を行う場合とでは、誤認証などにより後者の方がセキュリティのレベルが低い場合がある。そこで、ドアを解錠するための鍵がユーザによって用いられることなくドアが施錠された場合に限って認証手段による認証を可能とすることにより、認証手段による解錠をむやみに可能とすることにより車両のセキュリティのレベルを低下させることを防止できる。
また、第二の態様におけるドア制御装置は、ユーザによる入力を受け付ける入力手段をさらに備え、入力手段を介してユーザからの入力があった場合、ドア制御手段は、例え施錠検知手段において所定の施錠方法による施錠の実施が検知されたとしても、認証手段に
よる認証の結果に基づいた車両のドアの解錠を行わないように構成されても良い。このように構成された第二の態様におけるドア制御装置では、ユーザは車内に鍵を置き忘れていないと確信している際にこの入力手段による入力を行い、認証手段による認証を意識的に無効にすることができる。このような入力手段は車外に設けられることが望ましい。このように構成されることにより、上記のように、認証手段による解錠をむやみに可能とすることにより車両のセキュリティのレベルを低下させることを防止できる。
また、第二の態様におけるドア制御装置は、施錠検知手段によって所定の施錠方法による施錠が検知されてから所定時間が経過してもこの車両のドアが解錠されない場合において、この車両の動力源が起動している場合に、この動力源を停止させる動力源停止手段をさらに備えるように構成されても良い。このように構成されることにより、不必要に動作している可能性の高い動力源(エンジン,モータ等)が自動的に停止される。このため、エンジンによる燃料の浪費やモータによる電力の浪費、即ちエネルギの浪費を防止することができる。
また、第二の態様におけるドア制御装置は、車外を撮像する車外撮像手段をさらに備えるように構成されても良い。この車外撮像手段は、施錠検知手段によって所定の施錠方法による施錠が検知された場合に動作を開始するように構成されても良い。このように構成されることにより、第一の態様におけるドア制御装置が同様の車外撮像手段を備える場合と同様の効果を得ることが可能となる。
また、第一及び第二の態様におけるドア制御装置は、車内のみを撮像する車内撮像手段をさらに備え、画像記憶手段がこの車内撮像手段によって撮像された画像のみを記憶するように構成されても良い。車内撮像手段は、車内のみを撮像するように撮像するように設定可能な撮像装置が適用されても良い。この場合は、画像記憶手段は、車内のみを撮像するように設定されている場合に撮像された画像のみを記憶するように構成される。
このように構成されることにより、画像記憶手段に記憶される画像が車内で撮影された画像であることが担保される。従って、本来の認証装置による認証を行うことなく認証手段による顔画像の認証によってドアを解錠することにおけるセキュリティの担保がより確実となる。
また、第一及び第二の態様におけるドア制御装置は、車両のドアが解錠された場合において、画像記憶手段に画像が記憶されている場合に、この画像を画像記憶手段から削除する削除手段をさらに備えるように構成されても良い。このように構成されたドア制御装置では、車両のドアが解錠される度に画像記憶手段から画像が削除される。このため、一度でもドアが解錠されると、次に認証手段によって行われる認証処理では、その後新たに車内において撮像された人の顔の画像が用いられる。従って、例え車内で一度撮影されたために認証されたことがある人物であっても、次回からは認証されるとは限らない。よって、車両におけるセキュリティが向上する。
このように構成されたドア制御装置は、特にカーシェアリングやレンタカー等に用いられる車両のように、複数人のユーザによって利用される車両に適用されると特に有効である。複数人のユーザによって一台の車両が利用される場合下記のような問題が生じる。
例え車内で一度撮影されたことがあるユーザ(ユーザA)であっても、他のユーザ(ユーザB)が同じ車両を正規に利用している場合には、ユーザAは認証手段によって認証されるべきではない。即ち、ユーザAの画像は認証手段における認証処理において使用されるべきではない。第一及び第二の態様におけるドア制御装置が上記のように構成されることにより、ユーザBが車両に乗り込むためにドアの解錠を行った時点で、画像記憶手段に
記憶されていた画像(例えばユーザAの画像)が削除される。従って、正規のユーザ(ここではユーザB)についてのみ認証を行うことが可能となり、少なくとも、以前その車両を使用したことがあるユーザであって現在はその車両の正規なユーザではない者(例えばユーザA)が認証手段によって認証されることは防止される。
また、第一及び第二の態様におけるドア制御装置が上記のように構成されることにより、車両のユーザが同一人物であっても、認証用に用いられる画像は毎度更新される。このため、ユーザの顔における経年変化などにも柔軟に対応することができる。
また、画像記憶手段は新たに画像を記憶する際に、それまで記憶していた画像を削除する、又は新たな画像をそれまで記憶していた画像に対して上書きするように構成されても良い。このように構成されることにより、上記と同様の効果を得ることが出来る。
また、第一及び第二の態様におけるドア制御装置の認証手段は、外車内において最後に撮像された画像であって最後に施錠される前に撮像された画像を用いて認証を行い、車外において撮像された人がこの画像に含まれる人と同一人物であるか否かについて認証を行うように構成されても良い。このように構成された場合にも、第一及び第二の態様におけるドア制御装置が削除手段をさらに備えるように構成された場合と同様の効果を得ることが可能となる。
また、第二の態様は、車両に乗車している人を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された人の画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に人の画像が記憶されている状態で、前記人が降車し且つ前記車両のドアがこのドアを前記車両の外部から施錠及び解錠するための鍵を用いることなく前記車両の外側から施錠されたことを検知する検知手段と、
前記検知手段で前記人の降車及び前記ドアの施錠が検知される場合に、前記車両の外部にいる人を撮像する第2撮像手段と、
前記記憶手段に記憶された画像と、前記第2撮像手段で撮像された画像とを用いて、双方の画像中に含まれる人が同一人物か否かを判断する認証手段と、
前記認証手段によって前記双方の画像中に含まれる人が同一人物と判断される場合に、前記ドアを解錠する解錠手段とを含む車両のドアに対する施錠/解錠制御装置として特定することもできる。
〈その他〉
第一及び第二の態様は、プログラムが情報処理装置によって実行されることによって実現されても良い。即ち、上記した第一及び第二の態様における各手段が実行する処理を情報処理装置に対して実行させるためのプログラム、或いは当該プログラムを記録した記録媒体をもって上述した作用及び効果が得られても良い。
本発明によれば、ユーザが車内にスマートキーを置き忘れることにより生じる車両のドアに施錠が行われない状態を防止することが可能となる。
また、本発明によれば、メカニカルキー等が車内に置かれた状態でユーザによってドアに施錠がなされてしまった場合に、そのドアを車外から解錠することが可能となる。
次に、図を用いて本発明によるドア制御装置の実施の形態について説明する。なお、ドア制御装置の構成についての以下の説明は例示であり、本発明の構成は以下の説明に限定されない。
[第一実施形態]
〔システム構成〕
まず、ドア制御装置の第一実施形態であるドア制御装置1aについて説明する。ドア制御装置1aでは、車内で人を検知できなくなった(人がいなくなった)こと等を条件として自動的にドアに施錠が行われ、さらに鍵が車内で検出されていることを条件として車外認証処理が開始される。そして、車外認証処理において顔画像を用いた認証処理が実施され、自動的に施錠が行われたドアについて鍵を用いずに解錠することを可能とする。
ドア制御装置1aは、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU(中央演算処理装置),主記憶装置(RAM:Random Access Memory),各種センサ,補助記憶装置などを備える。補助記憶装置は、不揮発性記憶装置を用いて構成される。ここで言う不揮発性記憶装置とは、いわゆるROM(Read-Only Memory:EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory),EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory),マスクROM等を含む),FRAM(Ferroelectric RAM),ハードディスク等を指す。
図1は、ドア制御装置1aの機能ブロックを示す図である。ドア制御装置1aは、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶装置にロードされCPUにより実行されることによって、車内撮像部2,車外撮像部3,人検出部4,画像記憶部5,鍵検出部6,認証部7,ドア制御部8,エンジン制御部9,及び制御部10a等を含む装置として機能する。人検出部4,認証部7,ドア制御部8,エンジン制御部9,及び制御部10aは、プログラムがCPUによって実行されることにより実現される。また、人検出部4,認証部7,ドア制御部8,エンジン制御部9,及び制御部10aは、それぞれが専用のチップとして構成されても良い。
〈車内撮像部〉
車内撮像部2は、デジタルスチル/ビデオカメラ等を用いて構成される。車内撮像部2は、ドア制御装置1aが備えられる車両の内部(車両の室内)を撮像する。車内撮像部2は、撮像された画像を人検出部4へ渡す。以下、車内撮像部2によって撮像された画像を「車内画像」と呼ぶ。
この実施形態では、車内撮像部2は、車内において、例えば操縦席に座っている車両の操縦者(ドライバ)の顔が視野に入るように設置され、操縦者の顔をユーザの画像として撮像する。
車内撮像部2は、継続的に撮像を行うように構成されても良いし、処理を停止していた後に所定のタイミングで撮像を開始するように構成されても良い。所定のタイミングとは、例えば動力源が始動されたタイミングや、ユーザによってボタンやタッチパネル等の入力装置を介して撮像の開始が指示されたタイミングや操縦席のシートベルトが装着されたことがシートベルトのロック部などに設置されたセンサによって検出されたタイミングや操縦者によってクラッチが操作されたタイミング等である。このタイミングについては、設計者やユーザなどが適宜設定可能である。所定のタイミングで撮像を開始するように構成された場合、車内撮像部2は、車外認証処理が開始されるまで、即ち車外認証処理開始通知を制御部10aから受け取るまで継続的に撮像を行い、車外認証処理の開始によって動作を停止するように構成されても良い。
〈車外撮像部〉
車外撮像部3は、車内撮像部2と同様に、デジタルスチル/ビデオカメラ等を用いて構成される。車外撮像部3は、ドア制御装置1aが備えられる車両の外部を撮像する。車外
撮像部3は、車外認証処理が開始されると、即ち車外認証処理開始通知を制御部10aから受け取ると、車両の外部の撮像を開始する。車外撮像部3は、撮像された画像を人検出部4へ渡す。以下、車外撮像部3によって撮像された画像を「車外画像」と呼ぶ。
車外撮像部3は、車外認証処理開始通知を受け取った時点で待機状態となり、待機状態において人が車外撮像部3の視野内に入ったことが検知されることにより撮像を開始するように構成されても良い。このような検知は、例えば赤外線センサや電波センサ等を用いて実現できる。このように構成される場合、待機状態となる際にこれらのセンサが動作を開始するように構成されても良い。
また、車外撮像部3は、車外認証処理開始通知を受け取った後に、ボタン等の入力装置がユーザによって操作されることにより撮像を開始するように構成されても良い。
車外撮像部3は、車内に設置され、窓を通して車外を撮像するように構成されても良い。また、車外撮像部3は、車外(例:車両のドア,ボディの外側,バンパー,トランクのドア等)に設置されて車外を撮像するように構成されても良い。この場合、車外撮像部3は、車外から操縦席のドアを開けようとする人の顔が視野範囲に入るように設置されるのが好ましい。このとき、撮像される顔の角度は、車内撮像部2によって撮像されるユーザの顔と同じ角度にとなるのが好ましい。
〈人検出部〉
人検出部4は、車内画像又は車外画像から人の顔を検出する。人検出部4は、例えば、顔全体の輪郭に対応した基準テンプレートを用いたテンプレートマッチングによって顔を検出するように構成されても良い。また、顔の構成要素(目,鼻,耳など)に基づくテンプレートマッチングによって顔を検出するように構成されても良い。また、クロマキー処理によって頭髪の頂点が検出され、この頂点に基づいて顔を検出するように構成されても良い。また、人検出部4は、肌の色に近い領域を検出し、その領域を顔として検出するように構成されても良い。また、人検出部4は、ニューラルネットワークを使って教師信号による学習を行い、顔らしい領域を顔として検出するように構成されても良い。また、人検出部4による顔検出処理は、その他、既存のどのような技術が適用されることによって実現されても良い。
人検出部4は、制御部10aから車外認証処理開始通知を受け取るまでは、車内撮像部2から受け取る車内画像について処理を行う。一方、人検出部4は、制御部10aから車外認証処理開始通知を受け取った後は、車外撮像部3から受け取る車外画像について処理を行う。
人検出部4は、車内画像において人の顔が検出された場合、この人の顔が検出された旨の人検出結果を制御部10aへ渡す。そして、人検出部4は、制御部10aから画像登録命令を受け取った場合、この車内画像を画像記憶部5に書き込む。また、人検出部4は、車内画像において人の顔が検出されなかった場合、この人検出結果を制御部10aへ渡す。この人検出結果(即ち人の顔が検出されなかったことの検出結果)は、車外認証処理の開始の契機となる。また、人検出部4は、車外認証処理において車外画像に人の顔が検出された場合、この車外画像を認証部7へ渡す。
〈画像記憶部〉
画像記憶部5は、いわゆるRAMやROMを用いて構成される。画像記憶部5は、人検出部4によって人の顔が検出された車内画像を記憶する。画像記憶部5は、人検出部4によって検出された人の顔部分の画像や、検出された人の顔を認証するために必要な特徴量のみを記憶するように構成されても良い。また、画像記憶部5は、車内撮像部2によって
撮像された画像やこの画像に基づいたデータのみを記憶するように構成されても良い。即ち、画像記憶部5は、車内撮像部2以外の撮像装置によって撮像された画像などは記憶しないように構成されても良い。例えば、車内撮像部2が撮像した画像データに対して予め定められた識別子を埋め込み、画像記憶部5がこの識別子を判別することにより車内撮像部2によって撮像された画像か否か判断することが可能となる。
〈鍵検出部〉
鍵検出部6は、車内に存在する鍵を検知・検出する。鍵検出部6によって検出される鍵は可搬性を有し、ユーザによって車内や車外へ持ち運ばれる鍵である。鍵検出部6は、検出すべき鍵(即ち、ドア制御装置1aが設置される車両のドアを解錠するための鍵)の構成に対応して設計される。例えば、鍵検出部6は非接触通信を行うことにより鍵を検知する。具体的には、例えば鍵及び鍵検出部6が無線発信・受信器を用いて構成される場合、鍵検出部6は鍵と無線通信を行い、この鍵がこの車(ドア制御装置1aが備えられた車)の正当な鍵であるか否かを確認することにより、車内における鍵の存在を検出する。鍵検出部6は、無線発信器の指向性や車内における設置位置などを適当に設計することにより、鍵の検出エリアをこの車の車内に限定させることができる。
また、例えば鍵がメカニカルキーである場合、鍵検出部6はエンジン駆動のための鍵穴に鍵が挿入されていることを鍵穴に設置されたセンサによって検知することにより鍵の存在を検出するように構成できる。その他、鍵及び鍵検出部6は、鍵検出部6が鍵を検出可能なように構成されるのであれば、既存のどのような技術を用いて構成されても良い。
ここでは、鍵システムとしてスマートキーシステムが適用される。スマートキーシステムは、スマートキー及びスマートキーと無線通信を行う鍵ユニットを含む。スマートキーシステムでは、鍵ユニットは、車両のユーザが携帯するスマートキーと無線通信を行い、その結果に従ってドアの施錠及びその解除(ドアの施錠/解錠)を制御する。鍵検出部6には、このような鍵ユニットが適用される。
鍵検出部6は、車内において鍵(スマートキー)が検出されると、制御部10aに対してこの鍵検出結果を渡す。
〈認証部〉
認証部7は、車外認証処理において、車外画像に含まれる人と、画像記憶部5に記憶された車内画像に含まれる人とが一致するか否か判断する。認証部7は、既存のどのような認証技術を適用することにより実現されても良い。このような技術の例として、以下に示す文献に記載された技術がある。
栗田 多喜夫、“顔検出・顔認識のための統計的手法”、[平成15年9月24日検索]、
インターネット<URL : http://www.neurosci.aist.go.jp/~kurita/
lecture/statface.pdf>
福井和広(株式会社東芝)、“ユーザインターフェースにおける顔画像認識”、SSII2000 Tutorial Lectures、Page18-32
“パターン認識における主成分分析”-顔画像認識を例として-、統計数理(2001)、第49巻、第1号、23-42
認証部7は、認証結果をドア制御部8へ渡す。認証結果は、少なくとも車内画像に含まれる人と車外画像に含まれる人とが一致したか否かを示す情報を含めば良い。
〈ドア制御部〉
ドア制御部8は、ドア制御装置1aが設置された車両のドアについて施錠や解錠を制御する。ドア制御部8は、制御部10aから施錠を行うように通知を受けた場合(施錠通知
を受け取った場合)、この車両のドアに施錠を行う。また、ドア制御部8は、制御部10aから解錠を行うように通知を受けた場合(解錠通知を受け取った場合)、この車両のドアを解錠する。
また、ドア制御部8は、車外認証処理において(車外認証処理開始通知を受け取った後に)、認証部7から車外の人に対する認証が成功した旨の認証結果を受け取った場合、この車両のドアを解錠する。
〈エンジン制御部〉
エンジン制御部9は、車両のエンジンに対する起動/停止を制御する。エンジン制御部9は、所定時間(例:十数秒〜数分)を計時するタイマを有し、車外認証処理の開始を契機としてタイマを起動する。そして、このタイマが所定時間を計時すると(タイムアウトとなると)、この時点で車両のエンジンが動作している場合、エンジンを停止させるためのエンジン制御信号(停止信号)を出力する。
〈制御部〉
制御部10aは、ドア制御装置1aの制御を行う。制御部10aは、鍵検出部6から車内において鍵が検出されたことを通知されると、ドア制御部8に対して解錠通知を渡す。また、制御部10aは、画像記憶部5に車内画像が登録されたか否かを管理する。例えば、制御部10aは、変数nを用いることによりこの管理を行う。例えば、変数nは、“0”である場合には画像記憶部5に車内画像が記憶されていないことを示し、“1”である場合には画像記憶部5に車内画像が記憶されていることを示す。制御部10aは、変数nが“0”であるときに人検出部4から人が検出された旨の人検出結果を受け取った場合、人検出部4に対して、その人が検出された車内画像を画像記憶部5に登録することを命令する(画像登録命令を渡す)。
また、制御部10aは、ドアに施錠を行うか否かを判断する。制御部10aは、人検出部4から車内において人が検出されないことを通知され(人が検出されない旨の人検出結果を受け取り)、かつ画像記憶部5に車内画像が登録されていること(n=1であること)を条件として、ドア制御部8に対し施錠を行うことを通知する(施錠通知を渡す)。
また、制御部10aは、上記の条件の下に施錠通知を行った後は、鍵検出部6から車内において鍵が検出されたことが通知されたとしても、このことのみを根拠としてドア制御部8に対して解錠通知を渡すことはない。制御部10aは、上記の条件の下に施錠通知を行った後は、ドアが他の解錠方法(即ち、車内において鍵が検出されることを条件とした解除方法以外の解錠方法)によって解錠されるまでは、鍵検出部6による鍵の検出のみを根拠としてドア制御部8に対して施錠通知を渡すことはない。このような動作は、例えば、制御部10aが、解錠通知の送出に対する制御フラグを有し、上記条件が満たされ施錠通知を送出したことを契機として制御フラグをオン(オフ)にし、他の解錠方法によってドアが解錠されたことを契機として制御フラグをオフ(オン)にし、この制御フラグがオン(
オフ)の間は、解錠通知の送出をオフにするように構成することで実現可能である。
また、制御部10aは、車外認証処理の開始及び終了を管理する。制御部10aは、人検出部4から車内において人が検出されない(人がいない(降車した))ことを通知され、かつ画像記憶部5に車内画像が登録されており、かつ鍵検出部6から車内において鍵が検出されたことが通知される(車内において鍵が検出されない旨の鍵検出結果を受け取る)ことを条件として、車外撮像部3,人検出部4,認証部7,ドア制御部8,及びエンジン制御部9に対し、車外認証処理を開始することを通知する(車外認証処理開始通知を渡す)。
また、制御部10aは、適当なタイミングで画像記憶部5に対し削除命令を渡す。削除命令とは、現在記憶している画像がある場合はその画像を削除することを命令するものである。制御部10aは、例えば変数nに“0”を代入するタイミング(図2のS01)や、この車両のドアが解錠されたタイミングなどに削除命令を渡す。また、制御部10aは、車内において人が検出されない及び車内画像が画像記憶部5に記憶されていることを条件として施錠が行われた後、車内において鍵が検出されない又は車外認証処理が終了した場合に削除命令を渡すように構成されても良い。
〔動作例〕
図2は、ドア制御装置1aの動作例を示すフローチャートである。図2を用いてドア制御装置1aの動作例について説明する。図2に示される処理は、例えば施錠されていた状態から鍵を用いることによって解錠されエンジンが始動されることによって開始される。
処理が開始されると、制御部10aは、変数nを定義し、この変数nに“0”を代入する(S01)。
次に、車内撮像部2は、車内画像を撮像する(S02)。人検出部4は、車内撮像部2によって撮像された車内画像において、人の顔を検出する。人の顔が検出された場合(S03−YES)、制御部10aは変数nの値が“1”であるか否か判断する。即ち、画像記憶部5に車内画像が既に記憶されているか否か判断される。変数nの値が“1”である場合(S04−YES)、即ち画像記憶部5に車内画像が既に記憶されている場合、S02以降の処理が再び実行される。一方、変数nの値が“0”である場合(S04−NO)、即ち画像記憶部5に車内画像が記憶されていない場合、制御部10aは変数nに対し“1”を代入する(S05)。そして、画像記憶部5は人検出部4によって人の顔が検出された車内画像を記憶し(S06)、S02以降の処理が再び実行される。
S03の処理の説明に戻る。人検出部4によって車内画像において人の顔が検出されなかった場合(S03−NO)、制御部10aは変数nの値が“1”であるか否か判断する。変数nの値が“1”ではなかった場合(S07−NO)、S02以降の処理が再び実行される。一方、変数nの値が“1”であった場合(S07−YES)、ドア制御部8は、ドアに対して施錠を実施する(S08)。
次に、鍵検出部6は、車内において鍵を検出する。鍵検出部6によって車内に鍵が検出された場合(S09−YES)、制御部10aは、車外認証処理を開始する(S10)。一方、鍵検出部6によって車内に鍵が検出されない場合(S09−NO)、画像記憶部5に記憶される車内画像が破棄(削除)され(S18)、ドア制御装置1aの処理は終了する。
次に、車外認証処理について説明する。図3は、車外認証処理におけるドア制御装置1aの動作例を示すフローチャートである。車外認証処理が開始されると、車外撮像部3は車外画像を撮像する(S11)。検出部6は、車外撮像部3によって撮像された車外画像において、人の顔を検出する。車外画像において人の顔が検出されなかった場合(S12−NO)、エンジン制御部9は、車外認証処理が開始してから所定時間が経過したか否か判断する。所定時間が経過した場合(S13−YES)、エンジン制御部9は、エンジンを停止させる(S14)。一方、所定時間が経過していない場合(S13−NO)、又はエンジン制御部9によってエンジンが停止された後、S11以降の処理が再び実行される。
S12の処理の説明に戻る。車外画像において人の顔が検出された場合(S12−YES)、認証部7は、画像記憶部5に記憶される車内画像とこの車外画像とを用いた認証処
理を実行する(S15)。車外画像に含まれる人が車内画像に含まれる人と同一人物ではないと判断された場合、即ち車外の人が認証されなかった場合(S16−NO)、S11以降の処理が再び実行される。一方、車外画像に含まれる人が車内画像に含まれる人と同一であると認証された場合(S16−YES)、ドア制御部8はこの車両のドアを解錠し(S17)、車外認証処理が終了する。そして、画像記憶部5に記憶されている車内画像が破棄され(S18)、ドア制御装置1aの処理は終了する。
〔作用/効果〕
ドア制御装置1aは、スマートキーシステムが適用された車両に適用されても良いし、スマートキーシステムが適用されていない車両に適用されても良い。スマートキーシステムが適用された車両に適用される場合、鍵検出部6によって検出される鍵がスマートキーとなり、鍵検出部6はスマートキーシステムに元々備えられる鍵検出装置(鍵ユニット)を用いて構成される。この場合、動作例において説明した処理、及びS08〜S17の処理が行われている間は、車内に位置するスマートキーによる解錠動作が無効とされること以外の処理は、車両に適用されているスマートキーシステムの処理に従う。一方、スマートキーシステムが適用されていない車両に適用される場合には、鍵検出部6の説明において記載したように、鍵検出部6によって検出される鍵はどのように構成されても良く、鍵検出部6もこの鍵を検出可能に構成されればどのように構成されても良い。例えば、鍵が車内のキーシリンダに挿入されていることがキーシリンダ内に設置されたセンサによって検出されるように構成されても良い。或いは、鍵に無線発信器が取り付けられ、車両側に設けられた受信ユニットで検知されるように構成しても良い。
ドア制御装置1aが車両に適用されることにより、車両に乗車している人(車両のユーザ)が車両内からいなくなった(降車した)場合には、例え鍵が車内にあるとしても、車両のドアに施錠が実施される。このため、車両のユーザが鍵をかけ忘れた場合、特にスマートキーシステムが適用された車両においては車両のユーザがスマートキーを車内に置き忘れて車外へ出てしまった場合などであっても、車両のセキュリティが維持される。
また、一般的には、上記のように車内にドアの鍵があるにも関わらずドア制御部8によって自動的に車両のドアに施錠が行われると、車両のユーザは自力でドアを解錠することは困難である。しかし、ドア制御装置1aでは、上記のような施錠が行われた場合は、車外撮像部3によって顔の撮像を行い認証部7によって認証されることにより、車両のユーザは車両のドアの解錠を行うことが出来る。従って、ユーザにとって問題が発生することなく車両のセキュリティが維持される。
また、車外認証処理が開始されてから一定時間が経過した後に、エンジン制御部9によってエンジンが自動的に停止される。このため、ユーザがドアに施錠しない上さらにエンジンを切らずに車両を離れた場合であっても、一定時間経過後にエンジンが自動的に停止され、燃料の浪費を防止することができる。
また、変数nは処理が開始される度に値が“0”にリセットされ、変数nに“1”が代入されるまで、即ち新たに車内画像が登録されるまで車外認証処理は実施されない。言い換えれば、車外認証処理は、毎回新たに登録された車内画像を用いて実施され、一度車外認証処理に用いられた車内画像は以後の車外認証処理(即ち、リターンされた後の車外認証処理)に用いられることは無い。このため、ユーザの顔における経年変化などに柔軟に対応することができる。また、一度画像記憶部5に顔の画像が登録された人物であっても、他の機会では改めて顔画像が登録されない限り車外認証処理において認証されない。従って、車のセキュリティを高度に維持することが可能となる。また、このように構成されることにより、認証部7は、車外画像に含まれる人物が、登録されている車内画像に含まれる人物であるか否かについてのみ判断すれば良く、複数人のうちの誰であるかを判断す
る必要はない。このため、車外認証処理における認証処理を厳しいパラメタを用いて実施することが可能となり、さらに高度に車のセキュリティを維持することが可能となる。
〔変形例〕
車内撮像部2及び車外撮像部3は一体に構成されても良い。例えば、車内用レンズ及び車外用レンズのように複数のレンズを備え、光学系の切り換え動作により、撮像範囲を車内と車外とで選択的に撮像する撮像装置を用いて構成されても良い。また、車内撮像部2及び車外撮像部3は、例えば、普段は車内を撮像範囲とし、車外認証処理が開始されると車外を撮像範囲に変更するように動作する撮像装置を用いて構成されても良い。
また、車内撮像部2は、他の目的のために設置された撮像装置を用いて構成されても良い。他の目的のために設置された撮像装置とは、例えば運転手についての認証を目的とした撮像装置や、運転手の脇見検知や居眠り検知などを目的とした撮像装置などがある。
また、S08の処理において施錠が実施された場合、車内からは例えば室内ノブを用いてドアを解錠することが可能となるように構成されても良い。このように構成されることにより、S03の処理において車内にいる人が誤って検出されなかった場合に、この車内の人が鍵を用いることなく、かつ車外認証処理を実施することなく、車外に出ることが可能となる。
また、図2における処理S03の処理は、nの値が1となった後は、即ち車内画像が画像記憶部5に記憶された後は、車内画像に人の顔が撮像されているか否かを検出することが目的ではなく、車内に人が存在するか否かを検出することが目的となる。このため、車内画像が画像記憶部5に記憶された後は、処理S02及びS03の処理に代えて他の方法によって車内の人が検出するように構成されても良い。例えば、座席や車床などに設置された重量センサや、座席や天井などに設けられた赤外線センサ等を用いて、車内に人がいるか否か検出するように構成されても良い。図4は、このように構成された場合のドア制御装置1aの動作例を示すフローチャートである。このように構成された場合、まず、車内撮像部2は車内画像を撮像する(S19)。次に、人検出部4は、車内撮像部2によって撮像された車内画像から人の顔を検出する。人の顔が検出されない場合(S20−No)、再びS19以降の処理が実行される。一方、人の顔が検出された場合(S20−Yes)、画像記憶部5はこの車内画像を記憶する(S21)。次に、車内において人が検知されなくなるまで人の検知が実施される(S22−Yes)。車内において人が検知されなくなると(S22−No)、ドア制御部8によってドアに施錠が行われる(S23)。次に、鍵検出部6によって、車内において鍵が検出された場合(S24−Yes)、車外認証処理が実行される(S25)。車外認証処理の後、又は車内において鍵が検出されない場合(S24−No)、画像記憶部5に記憶されている車内画像が破棄され(S26)、処理が終了する。
また、例えば車内画像から顔検出とは異なる画像処理(例:顔が撮像されていなくとも人の体などを検出することにより人の存在を検出する処理)によって人が検出されるように構成されても良い。
また、図2及び図3におけるS03及びS12のYes判定の後に、得られた顔画像が認証処理に適した画像か否かを判定し、適していると判定されればS04やS15に進み、そうでなければS02やS11に処理が戻るように構成することができる。
また、図3において、一旦S14の処理によってエンジンが停止された後は、エンジンの停止状態を示すフラグがオンになり、その後のS12のNo判定において、フラグがオンであれば、処理がS11に戻るように構成することができる。
[第二実施形態]
〔システム構成〕
次に、ドア制御装置の第二実施形態であるドア制御装置1bについて、ドア制御装置1aと異なる点について説明する。図5は、ドア制御装置1bの機能ブロックを示す図である。ドア制御装置1bは、鍵検出部6を備えずに施錠検知部11を備える点でドア制御装置1aと異なる。また、ドア制御装置1bは、制御部10aに代えて制御部10bを備える点でもドア制御装置1aと異なる。以下、施錠検知部11及び制御部10bについて説明する。
〈施錠検知部〉
施錠検知部11は、ユーザによってドアに施錠されるかを監視し、所定の方法によって実施される施錠を検知する。施錠検知部11は、ユーザによって実施された施錠方法が、後にユーザが車外からこの車両のドアを開けることが困難となる可能性を含む方法である(以下、「要注意施錠方法」と呼ぶ)場合に、施錠の実施を検知する。施錠検知部11は、このような検知が行われた場合に、ユーザにとって車両のドアを車外から解錠することが困難であると推定する。例えば、ユーザが車両のドアを解錠するための鍵を用いずにドアに対して施錠を行った場合に、この施錠の実施を検知し、推定を行う。
図6は、施錠検知部11の具体的な検知方法の例を示す図である。第二実施形態における車両のドアには、セルフロック機構又はキーレスロック機構を持つドアロックが適用されている。ここでは、ドアの例として、操縦席側のフロントドアについて説明する。ドアには、セルフキャンセル機構及びキーレスロック機構を持つドアロック(ロック機構14)が適用されている。
ロック機構14の周囲には、鍵制御部8による電気信号に基づいてロック機構14による施錠/解錠動作を行わせるためのアクチュエータ13,ユーザによって挿入された鍵の運動(例えば回転運動)に応じた施錠/解錠動作をロック機構14に行わせるためのキーシリンダ16,ユーザによるマニュアル操作によってロック機構14に施錠/解錠動作を行わせるための手動ロック部(室内ノブ)18、及び四つのセンサ(第一〜第四検知部)が備えられる。
第一検知部12は、鍵制御部8によってアクチュエータ13に渡される制御信号を受け取り、鍵制御部8の動作を検知する。第二検知部15は、ロック装置14の現在の状態を検知する。即ち、第二検知部15は、現在ドアに施錠がなされているか否か(施錠状態か
解錠状態か)を検知する。第二検知部15は、例えばロック機構14に対してフォトマイ
クロセンサが備えられることにより構成される。第三検知部17は、キーシリンダに鍵が挿入されたか否かを検知する。第三検知部17は、例えばキーシリンダのキー挿入部に対してフォトマイクロセンサが備えられることにより構成される。第四検知部18は、車両の室内における人の存否を検知する。第四検知部18として、第一実施形態で説明したような車内撮像部2として使用されるカメラや、重量センサ、赤外線センサなどの在室検知センサとして使用可能な各種のセンサを適用することができる。
施錠検知部11は、第一検知部12,第二検知部15,第三検知部17及び第四検知部18による検知結果に基づいて、所定の方法により実施される施錠を検知する。例えば、施錠検知部11は、第二検知部15がドアの施錠を検知した場合において、それから所定時間遡った時間内において第一検知部12及び第三検知部17が施錠信号及び鍵の挿入をそれぞれ検知しておらず、且つ第四検知部18が現在人の在室を検知しないことを条件として、所定の方法による施錠が実施されたことを検知する。
このような施錠方法の具体例として、現在普及している車両のドアを例にとると、ユーザがキーレスロック機構を用いて、ユーザがドアを開けた状態で室内ノブを施錠状態にし、ユーザが車外に出て、車外側からドアを開けるための取っ手(アウトサイドハンドル)を引いた状態でドアを閉めることによる施錠方法がある。このような施錠方法の具体例に限らず、所定の施錠方法は、ユーザが車両のドアを解錠するための鍵を用いずにドアに対して行う施錠方法(例えば、セルフロック機構及びキーシリンダを持つドアに対して鍵を使
わずに外側からセルフロック機構を用いて施錠した場合)や、後にユーザが車外からこの車両のドアを開けることが困難となる可能性を含む方法であればどのような施錠方法であっても良く、様々な施錠方法の中から設計者やユーザによって適宜選択されても良い。
〈制御部〉
制御部10bは、ドア制御装置1bの制御を行う。制御部10bは、制御部10aと同様に、画像記憶部5に車内画像が登録されたか否か管理する。
また、制御部10bは、車外認証処理の開始及び終了を管理する。制御部10bは、画像記憶部5に車内画像が登録されており、かつ施錠検知部11から要注意施錠方法によって施錠が実施されたことを通知されることを条件として、車外撮像部3,人検出部4,認証部7,ドア制御部8,及びエンジン制御部9に対し、車外認証処理を開始することを通知する。
〔動作例〕
図7は、ドア制御装置1bの動作例を示すフローチャートである。図7を用いてドア制御装置1bの動作例について説明する。
処理が開始されると、車内撮像部2は、車内画像を撮像する(S27)。人検出部4は、車内撮像部2によって撮像された車内画像において、人の顔を検出する。人の顔が検出されない場合(S28−NO)、S18以降の処理が再び実行される。一方、人の顔が検出された場合(S28−YES)、画像記憶部5は人検出部4によって人の顔が検出された車内画像を記憶する(S29)。
画像記憶部5に車内画像が記憶されると、施錠検知部11は、ユーザによるドアの施錠方法を監視し検知する(S30)。検知された施錠方法が要注意施錠方法である場合(S31−YES)、制御部10bは車外認証処理を開始させる(S32)。ドア制御装置1bにおける車外認証処理は、ドア制御装置1aにおける車外認証処理と同じ処理であるため、その説明を省略する。車外認証処理の終了後、又は検知された施錠方法が要注意施錠方法ではない場合(S31−NO)、ドア制御装置1bの処理は終了する。
〔作用/効果〕
ドア制御装置1bが車両に適用されることにより、人(車両のユーザ)が車両から離れる際に要注意施錠方法によりドアに施錠を行った場合、この施錠が施錠検知部11によって検知される。そして、車外認証処理が実施され、ユーザは顔画像を用いた認証処理によって車両のドアを解錠することができる。
一般的には、ユーザは、例えば車内にドアの鍵がある状態で誤って車外から車両のドアに施錠してしまうと、その後に自力でドアを解錠することは困難である。このような誤った施錠の実施の可能性が、施錠検知部11によって要注意施錠方法による施錠の実施として検知される。そして、ドア制御装置1bでは、上記のような施錠が行われた場合は、ユーザは車外撮像部3によって顔の撮像を行い認証部7によって認証されることにより、車両のドアの解錠を行うことが出来る。
〔変形例〕
ドア制御装置1aと同様に、車内撮像部2及び車外撮像部3は一体に構成されても良い。また、ドア制御装置1aと同様に、車内撮像部2は、他の目的のために設置された撮像装置を用いて構成されても良い。
また、ドア制御装置1bは、不図示の入力部をさらに備えるように構成されても良い。この入力部は、例えばドアの外側に備えられ、ユーザによる入力を受け付ける。そして、この入力部を介してユーザからの入力があった場合、制御部10bは、施錠検知部11において所定の方法による施錠が検知された場合であっても、車外認証処理を実施しない、又は実施されている車外認証処理を終了させるように構成されても良い。
なお、第四検知部18は、車両の室内に人がいる場合であっても、車外認証処理が開始されることを防止する観点から用意されている。一方、当然ながら、人が在室している場合には、室内ノブでドアの施錠を解除することができる。従って、第四検知部18を省略し、所定の施錠方法が実施されたと判断する条件から人が在室していないことを外しても良い。但し、この場合には、車外認証処理において、S13及びS14の処理を行わないか、或いは、少なくとも現在の車速が零(さらには、ギア位置がパーキング又はニュート
ラル等)であることを条件としてS13及びS14の処理が行われるように構成される。
ドア制御装置の第一実施形態のシステム構成を示すブロック図である。 ドア制御装置の第一実施形態の動作例を示すフローチャートである。 ドア制御装置の第一実施形態の動作例を示すフローチャートである。 ドア制御装置の第一実施形態の動作例の変形例を示すフローチャートである。 ドア制御装置の第二実施形態のシステム構成を示すブロック図である。 施錠検知部の具体的な構成例を示す図である。 ドア制御装置の第二実施形態の動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
1a,1b ドア制御装置
2 車内撮像部
3 車外撮像部
4 人検出部
5 画像記憶部
6 鍵検出部
7 認証部
8 ドア制御部
9 エンジン制御部
10a,10b 制御部
11 施錠検知部
12 第一検知部
13 アクチュエータ
14 ロック装置
15 第二検知部
16 キーシリンダ
17 第三検知部
18 手動ロック部

Claims (9)

  1. 車両内において撮像された人の顔の画像を記憶する画像記憶手段と、
    前記画像記憶手段に記憶された人の顔の画像と前記車両外において撮像された人の顔の画像とを用いて、前記車両外において撮像された人が前記画像記憶手段に記憶された画像に含まれる人と同一人物であるか否かの認証を行う認証手段と、
    前記車両内における人の存否を検知する人検知手段と、
    前記車両のドアの解錠・施錠を制御するドア制御手段と、
    前記ドアを解錠するための可搬性を有する鍵が前記車両内に位置することを前記鍵との非接触通信により検知する鍵検知手段とを備え、
    前記ドア制御手段は、前記画像記憶手段に画像が記憶され、かつ前記人検知手段によって前記車両内で人が検知されないことを条件に前記ドアに施錠を行い、前記条件に基づいて施錠を行った場合には、前記鍵検知手段により前記車両内で前記鍵が検知されることを条件に、前記認証手段による認証の結果に基づいて前記ドアの解錠を行うドア制御装置。
  2. 車両のドアの解錠・施錠を制御するドア制御手段と、前記ドアを解錠するための可搬性を有する鍵が前記車両内に位置することを前記鍵との非接触通信により検知する鍵検知手段とを備え、前記車両内において前記鍵が検知された場合に前記ドアが解錠されるドア制御装置であって、
    前記車両内において撮像された人の顔の画像を記憶する画像記憶手段と、
    前記画像記憶手段に記憶された人の顔の画像と前記車両外において撮像された人の顔の画像とを用いて、前記車両外において撮像された人が前記画像記憶手段に記憶された画像に含まれる人と同一人物であるか否かの認証を行う認証手段と、
    前記車両内における人の存否を検知する人検知手段とをさらに備え、
    前記ドア制御手段は、前記画像記憶手段に画像が記憶され、かつ前記人検知手段によって前記車両内で人が検知されないことを条件に前記ドアに施錠を行い、その後は前記ドアが前記鍵検知手段の検知結果以外の方法によって解錠されるまでは前記鍵検知手段の検知結果に基づいた解錠を行わず、前記条件に基づいて施錠を行った場合には、前記鍵検知手段により前記車両内で前記鍵が検知されることを条件に、前記認証手段による認証の結果に基づいて前記車両のドアにおける解錠を行うドア制御装置。
  3. 前記ドア制御手段が前記条件に基づいて施錠を行ってから所定時間が経過しても前記ドアが解錠されない場合において、前記車両の動力源が起動しているときには、この動力源を停止させる動力源停止手段をさらに備える請求項1又は2に記載のドア制御装置。
  4. 前記ドア制御手段が前記条件に基づいて施錠を行った場合に動作を開始し、前記車両外を撮像する車外撮像手段をさらに備える請求項1〜3のいずれかに記載のドア制御装置。
  5. 前記認証の結果に基づいて前記ドアが解錠された場合に、前記画像記憶手段に記憶されている画像を削除する削除手段をさらに備える請求項1〜のいずれかに記載のドア制御装置。
  6. 前記認証手段は、前記車両内において最後に撮像された人の顔の画像であって最後に施錠される前に撮像された画像を用いて認証を行い、前記車両外において撮像された人が前記画像に含まれる人と同一人物であるか否かについて認証を行う請求項1〜のいずれかに記載のドア制御装置。
  7. 車両内において撮像された人の顔の画像を記憶する画像記憶手段と、前記車両内にいる人を検知する人検知手段と、前記ドアを解錠するための可搬性を有する鍵が前記車両内に位置することを前記鍵との非接触通信により検知する鍵検知手段と、前記ドアの解錠・施錠を制御するドア制御手段とを備える情報処理装置を動作させるためのプログラムであって、
    前記画像記憶手段に記憶された人の顔の画像と車両外において撮像された人の顔の画像とを用いて、前記車両外において撮像された人が前記画像記憶手段に記憶された画像に含まれる人と同一人物であるか否かの認証を行うステップと、
    前記画像記憶手段に画像が記憶され、かつ前記人検知手段によって車両内において人が検知されないことを条件に、前記ドアに施錠を行うことを前記ドア制御手段に命令するステップと、
    前記条件に基づいて施錠の命令を行った場合に、前記鍵検知手段により前記車両内において前記鍵が検知されることを条件に、前記認証の結果に基づいて前記車両のドアの解錠を行うことを前記ドア制御手段に命令するステップと
    を前記情報処理装置に実行させるためのプログラム。
  8. 車両のドアの解錠・施錠を制御するドア制御手段と、前記車両内において前記ドアを車両外から解錠するための可搬性を有する鍵が車両内に位置することを前記鍵との非接触通信により検知する鍵検知手段と、前記車両内において撮像された人の顔の画像を記憶する画像記憶手段と、前記車両内にいる人を検知する人検知手段とを備え、前記車両内において前記鍵が検知された場合に前記ドアを解錠することをドア制御手段に命令するステップを実行する情報処理装置を動作させるためのプログラムであって、
    前記画像記憶手段に記憶された人の顔の画像と前記車両外において撮像された人の顔の画像とを用いて、前記車両外において撮像された人が前記画像記憶手段に記憶された画像に含まれる人と同一人物であるか否かの認証を行うステップと、
    前記画像記憶手段に画像が記憶され、かつ前記人検知手段によって前記車両内で人が検知されないことを条件に前記ドアに施錠を行うことを前記ドア制御手段に命令するステップと、
    前記条件に基づいて施錠を行うことを命令した後は、前記ドアが前記鍵検知手段の検知結果以外の方法によって解錠されるまでは前記鍵検知手段の検知結果に基づいた解錠の命令を行わず、前記鍵検知手段により前記車両内において前記鍵が検知されることを条件に、前記認証手段による認証の結果に基づいて前記ドアの解錠を行うことを前記ドア制御手段に命令するステップと
    を前記情報処理装置に実行させるためのプログラム。
  9. 車両に乗車している人を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段によって撮像された前記人の画像を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に前記人の画像が記憶されている状態で、前記人が降車したことを検知する検知手段と、
    前記検知手段によって前記人の降車が検知される場合に、前記車両のドアを施錠する施錠手段と、
    前記施錠手段によって前記ドアが施錠される場合に、前記ドアを前記車両の外部から解錠するための鍵が前記車両内に位置しているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段によって前記鍵が前記車両内に位置していると判断される場合に、前記車両の外部にいる人を撮像する第2撮像手段と、
    前記記憶手段に記憶された画像と、前記第2撮像手段で撮像された画像とを用いて、双方の画像中に含まれる人が同一人物か否かを判断する認証手段と、
    前記認証手段によって前記双方の画像中に含まれる人が同一人物と判断される場合に、前記ドアを解錠する解錠手段と
    を含む車両のドアに対する施錠/解錠制御装置。
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