JPH09273290A - 柱受け具及びこの柱受け具が使用された柱の固定構造 - Google Patents
柱受け具及びこの柱受け具が使用された柱の固定構造Info
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- JPH09273290A JPH09273290A JP11195996A JP11195996A JPH09273290A JP H09273290 A JPH09273290 A JP H09273290A JP 11195996 A JP11195996 A JP 11195996A JP 11195996 A JP11195996 A JP 11195996A JP H09273290 A JPH09273290 A JP H09273290A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 柱を固定する際の作業が面倒であるばかりで
はなく、柱の下端が腐食する場合がある。 【解決手段】 柱Pに形成された4つの側面に面接触す
る第1乃至第4の側板部4,5,6,7と、柱の下面が
当接する底板部8とを備えてなる嵌合凹部2aと、この
嵌合凹部の下部に形成され下端は基礎コンクリートに当
接する柱支持部3と、を備え、上記嵌合凹部を形成する
とともに柱の下面が当接する底板部には貫通孔8a,8
b,8c,8dが形成されてなる。
はなく、柱の下端が腐食する場合がある。 【解決手段】 柱Pに形成された4つの側面に面接触す
る第1乃至第4の側板部4,5,6,7と、柱の下面が
当接する底板部8とを備えてなる嵌合凹部2aと、この
嵌合凹部の下部に形成され下端は基礎コンクリートに当
接する柱支持部3と、を備え、上記嵌合凹部を形成する
とともに柱の下面が当接する底板部には貫通孔8a,8
b,8c,8dが形成されてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物の建築
材料である柱の下端に取り付けられる柱受け具及びこの
柱受け具が使用された建築物に関し、特に、束柱の下端
に取り付けられる柱受け具及びこの柱受け具が使用され
た柱の固定構造に関するものである。
材料である柱の下端に取り付けられる柱受け具及びこの
柱受け具が使用された建築物に関し、特に、束柱の下端
に取り付けられる柱受け具及びこの柱受け具が使用され
た柱の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば日本家屋等の木造建築
物は、先ず、基礎コンクリートを打設し、その後に柱や
大引き,根太などの横架材を構築する。上記基礎コンク
リートは、平面となされたベースと、このベースから立
ち上がり矩形状又は任意の形状の立ち上げ部とから概略
構成されており、上記立ち上げ部の上面には、通し柱の
下端や大引き等の両端が載置固定される。そして、床を
造る場合には、上記互いに平行に固定された大引きの上
面であって、該大引きの長さ方向とは直交する方向に多
数本の根太を固定した上で、この根太の上に床板を固定
する。なお、上記各大引きが固定された後には、それぞ
れの大引きに対して荷重がかかった場合に変形すること
を防止するために、各大引きには、図8に示すように、
それぞれ下端が束石S上に当接され上端は上記大引きO
の下面に図示しない釘等により固定される束柱Pが配設
される。
物は、先ず、基礎コンクリートを打設し、その後に柱や
大引き,根太などの横架材を構築する。上記基礎コンク
リートは、平面となされたベースと、このベースから立
ち上がり矩形状又は任意の形状の立ち上げ部とから概略
構成されており、上記立ち上げ部の上面には、通し柱の
下端や大引き等の両端が載置固定される。そして、床を
造る場合には、上記互いに平行に固定された大引きの上
面であって、該大引きの長さ方向とは直交する方向に多
数本の根太を固定した上で、この根太の上に床板を固定
する。なお、上記各大引きが固定された後には、それぞ
れの大引きに対して荷重がかかった場合に変形すること
を防止するために、各大引きには、図8に示すように、
それぞれ下端が束石S上に当接され上端は上記大引きO
の下面に図示しない釘等により固定される束柱Pが配設
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように束柱Pの下端を束石S上に載置し固定する方法
では、各束柱Pが正確に束石Sの中央に載置された状態
で大引きOを支持するように固定することは困難な場合
が多く作業性が良いとは言えない。また、上記束石Sの
上面は平面とされるていることから、束石Sと束柱Pと
の間に空気が流れず、この結果束柱Pが腐食することも
ある。なお、従来では、束柱Pとして、木材を使用する
ことなく、ボルト等の金属を使用したもの(例えば、実
公昭47−47305号公報,特公閉5−84783号
公報)やコンクリートにより成形したもの(特公昭57
−33418号公報)、或いは合成樹脂により成形した
ものが提案されているが、いずれもコスト高となること
を避けられない。
たように束柱Pの下端を束石S上に載置し固定する方法
では、各束柱Pが正確に束石Sの中央に載置された状態
で大引きOを支持するように固定することは困難な場合
が多く作業性が良いとは言えない。また、上記束石Sの
上面は平面とされるていることから、束石Sと束柱Pと
の間に空気が流れず、この結果束柱Pが腐食することも
ある。なお、従来では、束柱Pとして、木材を使用する
ことなく、ボルト等の金属を使用したもの(例えば、実
公昭47−47305号公報,特公閉5−84783号
公報)やコンクリートにより成形したもの(特公昭57
−33418号公報)、或いは合成樹脂により成形した
ものが提案されているが、いずれもコスト高となること
を避けられない。
【0004】そこで、本発明は、上述した従来の束柱等
の柱の固定構造が有する課題を解決するために提案され
たものであって、束柱を固定する際の作業性を向上する
ことができるとともに、安価で且つ束柱が腐食すること
をも防止することができる柱受け具及び柱の固定構造を
提供することを目的とするものである。
の柱の固定構造が有する課題を解決するために提案され
たものであって、束柱を固定する際の作業性を向上する
ことができるとともに、安価で且つ束柱が腐食すること
をも防止することができる柱受け具及び柱の固定構造を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、柱に形成された4つの側面に面
接触する第1乃至第4の側板部と、柱の下面が当接する
底板部とを備えてなる嵌合凹部と、この嵌合凹部の下部
に形成され下端は基礎コンクリートに当接する柱支持部
と、を備え、上記嵌合凹部を形成するとともに柱の下面
が当接する底板部には貫通孔が形成されてなることを特
徴とするものである。
成するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、柱に形成された4つの側面に面
接触する第1乃至第4の側板部と、柱の下面が当接する
底板部とを備えてなる嵌合凹部と、この嵌合凹部の下部
に形成され下端は基礎コンクリートに当接する柱支持部
と、を備え、上記嵌合凹部を形成するとともに柱の下面
が当接する底板部には貫通孔が形成されてなることを特
徴とするものである。
【0006】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
は、柱に形成された4つの側面に面接触する第1乃至第
4の側板部と、柱の下面が当接するとともに複数の貫通
孔が形成されてなる底板部とを備えてなる嵌合凹部と、
上記嵌合凹部の下部に形成されてなり下端は基礎コンク
リートに当接するブロック状の柱支持部と、を備え、上
記柱支持部には、前記嵌合凹部を構成する第1乃至第4
の側板部の下端から垂下延設されてなり下端は基礎コン
クリートに当接される第1乃至第4の垂下部が形成され
てなることを特徴とするものである。
は、柱に形成された4つの側面に面接触する第1乃至第
4の側板部と、柱の下面が当接するとともに複数の貫通
孔が形成されてなる底板部とを備えてなる嵌合凹部と、
上記嵌合凹部の下部に形成されてなり下端は基礎コンク
リートに当接するブロック状の柱支持部と、を備え、上
記柱支持部には、前記嵌合凹部を構成する第1乃至第4
の側板部の下端から垂下延設されてなり下端は基礎コン
クリートに当接される第1乃至第4の垂下部が形成され
てなることを特徴とするものである。
【0007】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
は、前記第1乃至第4の側板部の全部又は一部には、前
記嵌合凹部に嵌合される柱の側面に先端が弾性可能に当
接する抜け止め部が形成されてなることを特徴とするも
のである。
は、前記第1乃至第4の側板部の全部又は一部には、前
記嵌合凹部に嵌合される柱の側面に先端が弾性可能に当
接する抜け止め部が形成されてなることを特徴とするも
のである。
【0008】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
は、前記柱支持部には、該柱支持部の側面を形成する第
5乃至第8の側板部と、前記第1乃至第4の側板部の下
端から垂下延設されてなるとともに上記第5乃至第8の
側板部に面対向してなる第1乃至第4の垂下部と、を備
えてなり、上記第5乃至第8の側板部の下端は、上記第
1乃至第4の垂下部の下端よりもやや上方に位置してな
ることを特徴とするものである。なお、上記第1乃至第
4の垂下部の下端から第5乃至第8の側板部の下端まで
の長さは、束柱の下端をこの柱受け具を構成する嵌合凹
部内に嵌合させた後に行われる作業であって、基礎コン
クリートと大引きとの間に該束柱を配設する作業の際
に、該束柱がやや傾斜した場合であっても、この柱受け
具の下端側(第5乃至第8の側板部の下端側)に欠けや
ひびが生ずることを防止し得る長さであれば良く、例え
ば約0.5mm〜20mmの範囲であれば良い。なお、
上記第5乃至第8の側板部の下端側に欠けやひびが生ず
ることが防止されるとともに、この柱受け具の美観の点
から考慮すれば、約2mmとすることが好ましい。
は、前記柱支持部には、該柱支持部の側面を形成する第
5乃至第8の側板部と、前記第1乃至第4の側板部の下
端から垂下延設されてなるとともに上記第5乃至第8の
側板部に面対向してなる第1乃至第4の垂下部と、を備
えてなり、上記第5乃至第8の側板部の下端は、上記第
1乃至第4の垂下部の下端よりもやや上方に位置してな
ることを特徴とするものである。なお、上記第1乃至第
4の垂下部の下端から第5乃至第8の側板部の下端まで
の長さは、束柱の下端をこの柱受け具を構成する嵌合凹
部内に嵌合させた後に行われる作業であって、基礎コン
クリートと大引きとの間に該束柱を配設する作業の際
に、該束柱がやや傾斜した場合であっても、この柱受け
具の下端側(第5乃至第8の側板部の下端側)に欠けや
ひびが生ずることを防止し得る長さであれば良く、例え
ば約0.5mm〜20mmの範囲であれば良い。なお、
上記第5乃至第8の側板部の下端側に欠けやひびが生ず
ることが防止されるとともに、この柱受け具の美観の点
から考慮すれば、約2mmとすることが好ましい。
【0009】また、第5の発明(請求項5記載の発明)
は、前記柱受け具が、合成樹脂により一体成形されてな
ることを特徴とするものである。なお、上記合成樹脂と
しては、防腐剤や防蟻剤により腐食等劣化することがな
い材料であれば、例えばポリプロピレン(PP)等従来
より周知のものを使用すれば良い。
は、前記柱受け具が、合成樹脂により一体成形されてな
ることを特徴とするものである。なお、上記合成樹脂と
しては、防腐剤や防蟻剤により腐食等劣化することがな
い材料であれば、例えばポリプロピレン(PP)等従来
より周知のものを使用すれば良い。
【0010】また、第6の発明(請求項6記載の発明)
は、柱の固定構造に係るものであって、上述した各柱受
け具を使用したことを特徴とするものである。
は、柱の固定構造に係るものであって、上述した各柱受
け具を使用したことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の態様】以下、本発明に係るクランプの各
実施の態様について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
実施の態様について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0012】この柱受け具1は、ポリプロピレン(P
P)により一体成形されてなるものであって、図1に示
すように、上部に形成された柱嵌合部2と、この柱嵌合
部2の下端側に形成されブロック状となされた柱支持部
3とから構成されている。上記柱嵌合部2は、直方体状
に製材された束柱に成形された4つの平面部の下端側に
面接触されるとともにそれぞれ同一の形状に成形された
第1乃至第4の側板部4,5,6,7と、上記束柱の下
面が当接する底板部8とから構成されている。
P)により一体成形されてなるものであって、図1に示
すように、上部に形成された柱嵌合部2と、この柱嵌合
部2の下端側に形成されブロック状となされた柱支持部
3とから構成されている。上記柱嵌合部2は、直方体状
に製材された束柱に成形された4つの平面部の下端側に
面接触されるとともにそれぞれ同一の形状に成形された
第1乃至第4の側板部4,5,6,7と、上記束柱の下
面が当接する底板部8とから構成されている。
【0013】そして、これら第1乃至第4の側板部4,
5,6,7と底板部8とにより、上記束柱の下端側が嵌
合される嵌合凹部2aが形成されている。また、上記第
1乃至第4の側板部4,5,6,7には、それぞれ上端
に円弧状の切欠き部4a,5a,6a,7aが形成さ
れ、また、該第1乃至第4の側板部4,5,6,7の略
中央から下端には長方形状の開口部4b,5b,6b,
7bが形成され、さらにこれらの開口部4b,5b,6
b,7bから該第1乃至第4の側板部4,5,6,7の
上端側には、それぞれ互いに平行となされた2つのスリ
ット4c,4d,5c,5d,6c,6d,7c,7d
が形成されている。そして、上記各第1乃至第4の側板
部4,5,6,7には、基端が上記各スリット4c,4
d,5c,5d,6c,6d,7c,7dの間に形成さ
れ中途部に形成された折曲部4e,5e,6e,7eを
介してやや折曲され先端は上記嵌合凹部2a内に臨んで
なる第1乃至第4の舌片9,10,11,12が形成さ
れている。なお、これら第1乃至第4の舌片9,10,
11,12は、本発明を構成する抜け止め部である。し
たがって、上記第1乃至第4の舌片9,10,11,1
2は、上記嵌合凹部2a内に束柱が挿入されると、この
挿入力により基端側が弾性変倚し、先端が束柱の側面に
圧接される。
5,6,7と底板部8とにより、上記束柱の下端側が嵌
合される嵌合凹部2aが形成されている。また、上記第
1乃至第4の側板部4,5,6,7には、それぞれ上端
に円弧状の切欠き部4a,5a,6a,7aが形成さ
れ、また、該第1乃至第4の側板部4,5,6,7の略
中央から下端には長方形状の開口部4b,5b,6b,
7bが形成され、さらにこれらの開口部4b,5b,6
b,7bから該第1乃至第4の側板部4,5,6,7の
上端側には、それぞれ互いに平行となされた2つのスリ
ット4c,4d,5c,5d,6c,6d,7c,7d
が形成されている。そして、上記各第1乃至第4の側板
部4,5,6,7には、基端が上記各スリット4c,4
d,5c,5d,6c,6d,7c,7dの間に形成さ
れ中途部に形成された折曲部4e,5e,6e,7eを
介してやや折曲され先端は上記嵌合凹部2a内に臨んで
なる第1乃至第4の舌片9,10,11,12が形成さ
れている。なお、これら第1乃至第4の舌片9,10,
11,12は、本発明を構成する抜け止め部である。し
たがって、上記第1乃至第4の舌片9,10,11,1
2は、上記嵌合凹部2a内に束柱が挿入されると、この
挿入力により基端側が弾性変倚し、先端が束柱の側面に
圧接される。
【0014】また、上記底板部8の中心には、円形状と
なされた第1の貫通孔8aが形成され、この第1の貫通
孔8aの外周側には、略おにぎり状となされた第2の貫
通孔8bが4つ形成され、さらに、これら第2の貫通孔
8bの外周側には、略扇型となされた第3の貫通孔8c
が4つ形成され、さらに、上記第1乃至第4の舌片9,
10,11,12のそれぞれ下端側には、略半円状とな
された第4の貫通孔8dが全部で4つ形成されている。
なされた第1の貫通孔8aが形成され、この第1の貫通
孔8aの外周側には、略おにぎり状となされた第2の貫
通孔8bが4つ形成され、さらに、これら第2の貫通孔
8bの外周側には、略扇型となされた第3の貫通孔8c
が4つ形成され、さらに、上記第1乃至第4の舌片9,
10,11,12のそれぞれ下端側には、略半円状とな
された第4の貫通孔8dが全部で4つ形成されている。
【0015】次に、上記柱支持部3について説明する。
この柱支持部3は、前記柱嵌合部2と一体成形されてな
るものであって、図1又は図2に示すように、この柱支
持部3の外側面を形成する第5乃至第8の側板部15,
16,17,18(図1には、第5及び第6の側板部1
5,16は図示されていない。)と、これら第5乃至第
8の側板部15,16,17,18と面対向してなる第
1乃至第4の垂下部20,21,22,23とを備えて
いる。上記第5乃至第8の側板部15,16,17,1
8の上端側には、前記各第1乃至第4の側板部4,5,
6,7の下端から外側に傾斜してなるとともに略台形状
となされた傾斜面部15a,16a,17a,18aが
形成されている。また、上記第1乃至第4の垂下部2
0,21,22,23は、前記底板部8の下面であっ
て、前記第1乃至第4の側板部4,5,6,7の下端位
置と同じ位置から垂下延設されてなるものであり、これ
ら第1乃至第4の垂下部20,21,22,23の下端
は、図4に示す第8の側板部18と第4の垂下部23の
ように、上記各第5乃至第8の側板部15,16,1
7,18の下端よりも約2mmの長さL下方に位置して
いる。
この柱支持部3は、前記柱嵌合部2と一体成形されてな
るものであって、図1又は図2に示すように、この柱支
持部3の外側面を形成する第5乃至第8の側板部15,
16,17,18(図1には、第5及び第6の側板部1
5,16は図示されていない。)と、これら第5乃至第
8の側板部15,16,17,18と面対向してなる第
1乃至第4の垂下部20,21,22,23とを備えて
いる。上記第5乃至第8の側板部15,16,17,1
8の上端側には、前記各第1乃至第4の側板部4,5,
6,7の下端から外側に傾斜してなるとともに略台形状
となされた傾斜面部15a,16a,17a,18aが
形成されている。また、上記第1乃至第4の垂下部2
0,21,22,23は、前記底板部8の下面であっ
て、前記第1乃至第4の側板部4,5,6,7の下端位
置と同じ位置から垂下延設されてなるものであり、これ
ら第1乃至第4の垂下部20,21,22,23の下端
は、図4に示す第8の側板部18と第4の垂下部23の
ように、上記各第5乃至第8の側板部15,16,1
7,18の下端よりも約2mmの長さL下方に位置して
いる。
【0016】そして、この柱受け具1には、図3に示す
ように、上記底板部8の下面から垂下してなり該底板部
8に形成された第1の貫通孔8aを中心として円筒状と
なされた第1の円筒状リブ25と、やはり上記第1の貫
通孔8aを中心として円筒状とされ上記第1の円筒状リ
ブよりも拡径されてなる第2の円筒状リブ26とが、上
記第1乃至第4の垂下部20,21,22,23の内側
に形成されている。また、上記底板部8の下面には、上
記第1の貫通孔8aから放射状となされた放射状リブ2
7が全部で6つ形成されている。なお、上記第1及び第
2の円筒状リブ25,26及び放射状リブ27は、何れ
も底板部8の下面から下方に延設されてなるものであっ
て、それぞれの長さは全て上記第1乃至第4の垂下部2
0,21,22,23の長さと同一の長さとされてい
る。また、この柱受け具1には、上記底板部8の下面か
ら垂下してなるものであって、一端は上記第5乃至第8
の側板部15,16,17,18の内側面と連続してな
り他端は上記第1乃至第4の垂下部20,21,22,
23の外側面と連続してなる補強用リブ28が全部で1
6個形成されている。
ように、上記底板部8の下面から垂下してなり該底板部
8に形成された第1の貫通孔8aを中心として円筒状と
なされた第1の円筒状リブ25と、やはり上記第1の貫
通孔8aを中心として円筒状とされ上記第1の円筒状リ
ブよりも拡径されてなる第2の円筒状リブ26とが、上
記第1乃至第4の垂下部20,21,22,23の内側
に形成されている。また、上記底板部8の下面には、上
記第1の貫通孔8aから放射状となされた放射状リブ2
7が全部で6つ形成されている。なお、上記第1及び第
2の円筒状リブ25,26及び放射状リブ27は、何れ
も底板部8の下面から下方に延設されてなるものであっ
て、それぞれの長さは全て上記第1乃至第4の垂下部2
0,21,22,23の長さと同一の長さとされてい
る。また、この柱受け具1には、上記底板部8の下面か
ら垂下してなるものであって、一端は上記第5乃至第8
の側板部15,16,17,18の内側面と連続してな
り他端は上記第1乃至第4の垂下部20,21,22,
23の外側面と連続してなる補強用リブ28が全部で1
6個形成されている。
【0017】以下、上述した柱受け具1を使用した束柱
の固定方法乃至は束柱の固定構造について、図面を参照
しながら詳細に説明する。先ず、直方体状に製材された
柱を所定の長さ寸法に切断して成形されたそれぞれの束
柱Pの一端を、上記柱受け具1を構成する嵌合凹部2a
内に挿入し、該束柱Pの下面P1 が底板部8の上面に当
接させることによって、該束柱Pを該嵌合凹部2a内に
嵌合させる。なお、このように束柱Pを嵌合凹部2a内
に挿入させると、前述のように、本発明を構成する抜け
止め部としての各第1乃至第4の舌片9,10,11,
12は、この挿入力により基端側が弾性変倚し、先端が
束柱の側面に圧接される。したがって、これらの舌片
9,10,11,12の弾性力により、以下に説明する
作業中にこの柱受け具1が束柱Pから脱落することがな
い。なお、上記柱受け具1が取り付けられた状態におけ
る束柱の上端から柱受け具1までの長さは、基礎コンク
リートのベース面から大引きの下面までの長さと略同一
の長さとされている。
の固定方法乃至は束柱の固定構造について、図面を参照
しながら詳細に説明する。先ず、直方体状に製材された
柱を所定の長さ寸法に切断して成形されたそれぞれの束
柱Pの一端を、上記柱受け具1を構成する嵌合凹部2a
内に挿入し、該束柱Pの下面P1 が底板部8の上面に当
接させることによって、該束柱Pを該嵌合凹部2a内に
嵌合させる。なお、このように束柱Pを嵌合凹部2a内
に挿入させると、前述のように、本発明を構成する抜け
止め部としての各第1乃至第4の舌片9,10,11,
12は、この挿入力により基端側が弾性変倚し、先端が
束柱の側面に圧接される。したがって、これらの舌片
9,10,11,12の弾性力により、以下に説明する
作業中にこの柱受け具1が束柱Pから脱落することがな
い。なお、上記柱受け具1が取り付けられた状態におけ
る束柱の上端から柱受け具1までの長さは、基礎コンク
リートのベース面から大引きの下面までの長さと略同一
の長さとされている。
【0018】そして、このように全ての束柱Pに柱受け
具1が取り付けられると、次いで、両端が基礎コンクリ
ートの立ち上がり部の上面に載置固定された各大引きの
下側に配設させる。なお、この柱受け具1が嵌合された
束柱Pの配設作業は、垂直に立設させた状態で該束柱P
の側面又は柱受け具1の側板部4・・・7,15・・・
18を木槌等により叩く等の方法で基礎コンクリートの
ベース面と大引きとの間に圧入させるが、基礎コンクリ
ートのベース面と大引きとの間が狭い場合には、束柱P
の上端側一側が、大引きの下面側に位置するように上記
柱受け具1が嵌合された束柱Pをやや傾け、その後に、
柱受け具1の第5乃至第8の側板部15,16,17,
18を木槌等により叩いて束柱Pの下端が大引きの下側
に移動させる。このとき、上記束柱Pの下端が嵌合され
ているこの柱受け具1は、前述のように、第5乃至第8
の側板部15,16,17,18の下端は、第1乃至第
4の垂下部20,21,22,23の下端よりも上方に
位置してなることから、上述のように傾けた後に下端側
を叩いて圧入させた場合であっても、該柱受け具1の下
端側に割れや欠けを生ずることが防止される。そして、
上述した方法でそれぞれ柱受け具1が嵌合された束柱P
を大引きの下側に取り付ける作業が終了すると、次い
で、予め基礎コンクリート内に下端側を埋設固定してお
いたフックFに針金Wを挿通させ、図6及び図7に示す
ように、該針金Wを介して大引きOを各束柱P方向(下
方)に押し下げる。これは、上記大引きの寸法は必ずも
長さ方向に亘って正確な幅や高さを有しているとは限ら
ず、また微妙に湾曲している場合があることや、基礎コ
ンクリートのベース面C1 も必ずしも正確に平面ではな
いこと、さらには個々の束柱Pの長さも正確に同一では
ない場合があり、束柱Pの上面と大引きOの下面との間
に隙間が発生する可能性があるからである。そして、上
述した針金Wにより大引きOと束柱Pとを密着させる作
業が終了すると、次いで、大引きOの上面から斜めに図
示しない釘を打ち込み、この釘により完全に大引きと束
柱Pとを固定する。
具1が取り付けられると、次いで、両端が基礎コンクリ
ートの立ち上がり部の上面に載置固定された各大引きの
下側に配設させる。なお、この柱受け具1が嵌合された
束柱Pの配設作業は、垂直に立設させた状態で該束柱P
の側面又は柱受け具1の側板部4・・・7,15・・・
18を木槌等により叩く等の方法で基礎コンクリートの
ベース面と大引きとの間に圧入させるが、基礎コンクリ
ートのベース面と大引きとの間が狭い場合には、束柱P
の上端側一側が、大引きの下面側に位置するように上記
柱受け具1が嵌合された束柱Pをやや傾け、その後に、
柱受け具1の第5乃至第8の側板部15,16,17,
18を木槌等により叩いて束柱Pの下端が大引きの下側
に移動させる。このとき、上記束柱Pの下端が嵌合され
ているこの柱受け具1は、前述のように、第5乃至第8
の側板部15,16,17,18の下端は、第1乃至第
4の垂下部20,21,22,23の下端よりも上方に
位置してなることから、上述のように傾けた後に下端側
を叩いて圧入させた場合であっても、該柱受け具1の下
端側に割れや欠けを生ずることが防止される。そして、
上述した方法でそれぞれ柱受け具1が嵌合された束柱P
を大引きの下側に取り付ける作業が終了すると、次い
で、予め基礎コンクリート内に下端側を埋設固定してお
いたフックFに針金Wを挿通させ、図6及び図7に示す
ように、該針金Wを介して大引きOを各束柱P方向(下
方)に押し下げる。これは、上記大引きの寸法は必ずも
長さ方向に亘って正確な幅や高さを有しているとは限ら
ず、また微妙に湾曲している場合があることや、基礎コ
ンクリートのベース面C1 も必ずしも正確に平面ではな
いこと、さらには個々の束柱Pの長さも正確に同一では
ない場合があり、束柱Pの上面と大引きOの下面との間
に隙間が発生する可能性があるからである。そして、上
述した針金Wにより大引きOと束柱Pとを密着させる作
業が終了すると、次いで、大引きOの上面から斜めに図
示しない釘を打ち込み、この釘により完全に大引きと束
柱Pとを固定する。
【0019】したがって、上述した柱受け具1及びこの
柱受け具1を使用した束柱Pの固定構造によれば、束石
Sを使用した場合に比べて極めて簡単に作業を行うこと
ができるとともに、束柱Pの下面が当接するこの柱受け
具1の底板部8には、前述した多数の貫通穴8a,8
b,8c,8dが形成されていることから、例えば雨水
等が嵌合凹部2a内に溜まることはなく、したがって、
束柱Pが嵌合凹部2a内に溜まった雨水等により腐食す
ることも有効に防止することができる。また、上記柱受
け具1は、ポリプロピレン(PP)を材料としているこ
とから、防錆剤や防蟻剤が付着した場合であっても劣化
することを防止できる。また、この柱受け具1には、第
1乃至第4の舌片9,10,11,12が形成され、嵌
合凹部2a内に嵌合された束柱Pの抜け止めが図られて
いることから、取付固定作業中に柱受け具1が脱落する
ことなく、したがって、この構成からも作業の迅速性を
図ることができる。
柱受け具1を使用した束柱Pの固定構造によれば、束石
Sを使用した場合に比べて極めて簡単に作業を行うこと
ができるとともに、束柱Pの下面が当接するこの柱受け
具1の底板部8には、前述した多数の貫通穴8a,8
b,8c,8dが形成されていることから、例えば雨水
等が嵌合凹部2a内に溜まることはなく、したがって、
束柱Pが嵌合凹部2a内に溜まった雨水等により腐食す
ることも有効に防止することができる。また、上記柱受
け具1は、ポリプロピレン(PP)を材料としているこ
とから、防錆剤や防蟻剤が付着した場合であっても劣化
することを防止できる。また、この柱受け具1には、第
1乃至第4の舌片9,10,11,12が形成され、嵌
合凹部2a内に嵌合された束柱Pの抜け止めが図られて
いることから、取付固定作業中に柱受け具1が脱落する
ことなく、したがって、この構成からも作業の迅速性を
図ることができる。
【0020】さらに、基礎コンクリートのベース面C1
に下端が当接する前記第1乃至第4の垂下部20,2
1,22,23は、束柱Pが嵌合する嵌合凹部2aを形
成している第1乃至第4の側板部4,5,6,7の下方
から垂下してなるものであって、前記第5乃至第8の側
板部15,16,17,18により支持しているもので
はないことから、該束柱Pに大きな荷重がかかった場合
であっても確実に支持することができる。特に、上述し
た柱受け具1では、上記第1乃至第4の垂下部20,2
1,22,23ばかりではなく、第1の円筒状リブ25
と、第2の円筒状リブ26と、6つの放射状リブ27と
により束柱Pを支持しているので、一層補強され大きな
荷重をも確実に支持することができる。さらにまた、上
記第1乃至第4の垂下部20,21,22,23の外側
には、該第1乃至第4の側板部4,5,6,7よりも幅
の広い第5乃至第8の側板部15,16,17,18が
形成され、これらの側板部15,16,17,18の上
端には、傾斜面部15a,16a,17a,18aが形
成されていることから、美観も向上されているばかりで
はなく、前述したように、これら第5乃至第8の側板部
15,16,17,18の下端は、上記第1乃至第4の
垂下部20,21,22,23の下端よりもやや上方に
位置していることから、大引きOの下側に取付固定する
際にや斜めにして下端側を圧入させても、該側板部1
5,16,17,18の下端側に割れや欠けが生ずるこ
とがない。特に、この柱受け具1には、側板部15,1
6,17,18から第1乃至第4の垂下部20,21,
22,23に亘って多数の補強用リブ28が形成されて
いることから、木槌等を使用して該側板部15,16,
17,18を叩いても容易に割れたり欠けたりすること
がない。
に下端が当接する前記第1乃至第4の垂下部20,2
1,22,23は、束柱Pが嵌合する嵌合凹部2aを形
成している第1乃至第4の側板部4,5,6,7の下方
から垂下してなるものであって、前記第5乃至第8の側
板部15,16,17,18により支持しているもので
はないことから、該束柱Pに大きな荷重がかかった場合
であっても確実に支持することができる。特に、上述し
た柱受け具1では、上記第1乃至第4の垂下部20,2
1,22,23ばかりではなく、第1の円筒状リブ25
と、第2の円筒状リブ26と、6つの放射状リブ27と
により束柱Pを支持しているので、一層補強され大きな
荷重をも確実に支持することができる。さらにまた、上
記第1乃至第4の垂下部20,21,22,23の外側
には、該第1乃至第4の側板部4,5,6,7よりも幅
の広い第5乃至第8の側板部15,16,17,18が
形成され、これらの側板部15,16,17,18の上
端には、傾斜面部15a,16a,17a,18aが形
成されていることから、美観も向上されているばかりで
はなく、前述したように、これら第5乃至第8の側板部
15,16,17,18の下端は、上記第1乃至第4の
垂下部20,21,22,23の下端よりもやや上方に
位置していることから、大引きOの下側に取付固定する
際にや斜めにして下端側を圧入させても、該側板部1
5,16,17,18の下端側に割れや欠けが生ずるこ
とがない。特に、この柱受け具1には、側板部15,1
6,17,18から第1乃至第4の垂下部20,21,
22,23に亘って多数の補強用リブ28が形成されて
いることから、木槌等を使用して該側板部15,16,
17,18を叩いても容易に割れたり欠けたりすること
がない。
【0021】なお、上記実施の態様で説明した柱受け具
1では、本発明を構成する抜け止め部としての舌片を、
第1乃至第4の側板部4,5,6,7のそれぞれに設け
たものを図示して説明したが、本発明は必ずしも4つの
抜け止め部が形成されている必要はなく、1つ,2つ或
いは3つの抜け止め部が形成され、または5つ以上の抜
け止め部が形成されてなるものであっても良い。また、
上記柱受け具1では、合成樹脂の一例として、ポリプロ
ピレンを使用したが、防錆剤や防蟻剤により劣化するこ
とが防止し得る材料であれば他の合成樹脂を使用した
り、或いは鉄等の金属材料により成形されたものであっ
ても良い。また、上記実施の態様の説明では、柱として
束柱を例に挙げて説明したが、束柱ばかりではなく、他
の柱に嵌合されて使用されるものであっても良い。
1では、本発明を構成する抜け止め部としての舌片を、
第1乃至第4の側板部4,5,6,7のそれぞれに設け
たものを図示して説明したが、本発明は必ずしも4つの
抜け止め部が形成されている必要はなく、1つ,2つ或
いは3つの抜け止め部が形成され、または5つ以上の抜
け止め部が形成されてなるものであっても良い。また、
上記柱受け具1では、合成樹脂の一例として、ポリプロ
ピレンを使用したが、防錆剤や防蟻剤により劣化するこ
とが防止し得る材料であれば他の合成樹脂を使用した
り、或いは鉄等の金属材料により成形されたものであっ
ても良い。また、上記実施の態様の説明では、柱として
束柱を例に挙げて説明したが、束柱ばかりではなく、他
の柱に嵌合されて使用されるものであっても良い。
【0022】
【発明の効果】上述した発明の実施の態様の説明からも
明らかなように、第1及び第2の発明(請求項1及び2
記載の発明)によれば、従来の束石と同じ機能を果たす
ものであり、固定される前段階において柱の下端に取り
付けられるものであることから、極めて作業を迅速に行
うことができる。特に、第1の発明によれば、柱の下面
が当接する底板部には貫通孔が形成されてなることか
ら、雨水等はこの貫通孔から下方に流出されること及び
湿気が外部に逃がされることから、柱の下端の腐食を有
効に防止することができる。また第2の発明は、基礎コ
ンクリートに下端が当接する第1乃至第4の垂下部は、
柱が嵌合される凹部を構成する第1乃至第4の側板部の
下端から垂下延設されてなることから、大きな荷重に対
しても大きな耐久力を有する。
明らかなように、第1及び第2の発明(請求項1及び2
記載の発明)によれば、従来の束石と同じ機能を果たす
ものであり、固定される前段階において柱の下端に取り
付けられるものであることから、極めて作業を迅速に行
うことができる。特に、第1の発明によれば、柱の下面
が当接する底板部には貫通孔が形成されてなることか
ら、雨水等はこの貫通孔から下方に流出されること及び
湿気が外部に逃がされることから、柱の下端の腐食を有
効に防止することができる。また第2の発明は、基礎コ
ンクリートに下端が当接する第1乃至第4の垂下部は、
柱が嵌合される凹部を構成する第1乃至第4の側板部の
下端から垂下延設されてなることから、大きな荷重に対
しても大きな耐久力を有する。
【0023】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
は、前記第1乃至第4の側板部の全部又は一部には、前
記嵌合凹部に嵌合される柱の側面に先端が弾性可能に当
接する抜け止め部が形成されてなることから、柱の固定
作業中に嵌合凹部から柱が脱落することがなく、一層作
業の迅速性を確保することができる。
は、前記第1乃至第4の側板部の全部又は一部には、前
記嵌合凹部に嵌合される柱の側面に先端が弾性可能に当
接する抜け止め部が形成されてなることから、柱の固定
作業中に嵌合凹部から柱が脱落することがなく、一層作
業の迅速性を確保することができる。
【0024】さらに、第4の発明(請求項4記載の発
明)は、前記柱支持部には、該柱支持部の側面を形成す
る第5乃至第8の側板部と、前記第1乃至第4の側板部
の下端から垂下延設されてなるとともに上記第5乃至第
8の側板部に面対向してなる第1乃至第4の垂下部と、
を備えてなり、上記第5乃至第8の側板部の下端は、上
記第1乃至第4の垂下部の下端よりもやや上方に位置し
てなることから、水はけも良いばかりではなく、柱の取
付作業時においてこの柱受け具が嵌合された柱をやや斜
めに傾けた場合であっても、該柱受け具の下端側に欠け
やひびが生ずることがない。さらに、上記第1乃至第4
の垂下部の外側には、前記第5乃至第8の側板部が形成
されている(前記第1乃至第4の側板部よりも外側に位
置してなる)ことから、優れた美観を呈したものとな
り、且つ、この柱受け具の下端が当接する面が土等の場
合であれば、上記第5乃至第8の側板部の下端において
も柱の荷重が支持されることとなるので、一層安定した
柱の支持を確保することができる。
明)は、前記柱支持部には、該柱支持部の側面を形成す
る第5乃至第8の側板部と、前記第1乃至第4の側板部
の下端から垂下延設されてなるとともに上記第5乃至第
8の側板部に面対向してなる第1乃至第4の垂下部と、
を備えてなり、上記第5乃至第8の側板部の下端は、上
記第1乃至第4の垂下部の下端よりもやや上方に位置し
てなることから、水はけも良いばかりではなく、柱の取
付作業時においてこの柱受け具が嵌合された柱をやや斜
めに傾けた場合であっても、該柱受け具の下端側に欠け
やひびが生ずることがない。さらに、上記第1乃至第4
の垂下部の外側には、前記第5乃至第8の側板部が形成
されている(前記第1乃至第4の側板部よりも外側に位
置してなる)ことから、優れた美観を呈したものとな
り、且つ、この柱受け具の下端が当接する面が土等の場
合であれば、上記第5乃至第8の側板部の下端において
も柱の荷重が支持されることとなるので、一層安定した
柱の支持を確保することができる。
【0025】また、第5の発明(請求項5記載の発明)
は、前記柱受け具が、合成樹脂により一体成形されてな
ることから、安価に製造することができるとともに、こ
の柱受け具の腐食を防止することができ、さらには、軽
量化をも実現することができる。
は、前記柱受け具が、合成樹脂により一体成形されてな
ることから、安価に製造することができるとともに、こ
の柱受け具の腐食を防止することができ、さらには、軽
量化をも実現することができる。
【図1】図1は、柱受け具を示す外観斜視図である。
【図2】図2は、柱受け具の平面図である。
【図3】図3は、柱受け具の底面図である。
【図4】図4は、柱受け具の正面図である。
【図5】図5は、柱受け具に束柱が嵌合された状態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】図6は、柱受け具を使用した束柱の固定構造を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図7】図7は、柱受け具を使用した束柱の固定構造を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図8】図8は、従来の束柱の固定構造を示す正面図で
ある。
ある。
1 柱受け具 2 柱嵌合部 2a 嵌合凹部 3 柱支持部 4 第1の側板部 5 第2の側板部 6 第3の側板部 7 第4の側板部 8 底板部 8a 第1の貫通孔 8b 第2の貫通孔 8c 第3の貫通孔 8d 第4の貫通孔 20 第1の垂下部 21 第2の垂下部 22 第3の垂下部 23 第4の垂下部 9 第1の舌片 10 第2の舌片 11 第3の舌片 12 第4の舌片 15 第5の側板部 16 第6の側板部 17 第7の側板部 18 第8の側板部
Claims (6)
- 【請求項1】 柱に形成された4つの側面に面接触
する第1乃至第4の側板部と、柱の下面が当接する底板
部とを備えてなる嵌合凹部と、この嵌合凹部の下部に形
成され下端は基礎コンクリートに当接する柱支持部と、
を備え、上記嵌合凹部を形成するとともに柱の下面が当
接する底板部には貫通孔が形成されてなることを特徴と
する柱受け具。 - 【請求項2】 柱に形成された4つの側面に面接触
する第1乃至第4の側板部と、柱の下面が当接するとと
もに複数の貫通孔が形成されてなる底板部とを備えてな
る嵌合凹部と、上記嵌合凹部の下部に形成されてなり下
端は基礎コンクリートに当接するブロック状の柱支持部
と、を備え、上記柱支持部には、前記嵌合凹部を構成す
る第1乃至第4の側板部の下端から垂下延設されてなり
下端は基礎コンクリートに当接される第1乃至第4の垂
下部が形成されてなることを特徴とする柱受け具。 - 【請求項3】 前記第1乃至第4の側板部の全部又
は一部には、前記嵌合凹部に嵌合される柱の側面に先端
が弾性可能に当接する抜け止め部が形成されてなること
を特徴とする請求項1又は2記載の柱受け具。 - 【請求項4】 前記柱支持部には、該柱支持部の側
面を形成する第5乃至第8の側板部と、前記第1乃至第
4の側板部の下端から垂下延設されてなるとともに上記
第5乃至第8の側板部に面対向してなる第1乃至第4の
垂下部と、を備えてなり、上記第5乃至第8の側板部の
下端は、上記第1乃至第4の垂下部の下端よりもやや上
方に位置してなることを特徴とする請求項1,2又は3
記載の柱受け具。 - 【請求項5】 前記請求項1,2,3又は4記載の
柱受け具は、合成樹脂により一体成形されてなることを
特徴とする柱受け具。 - 【請求項6】 前記請求項1,2,3,4又は5記
載の柱受け具が使用されてなることを特徴とする柱の固
定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08111959A JP3121264B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 柱受け具及びこの柱受け具が使用された柱の固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08111959A JP3121264B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 柱受け具及びこの柱受け具が使用された柱の固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09273290A true JPH09273290A (ja) | 1997-10-21 |
JP3121264B2 JP3121264B2 (ja) | 2000-12-25 |
Family
ID=14574445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08111959A Expired - Fee Related JP3121264B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 柱受け具及びこの柱受け具が使用された柱の固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3121264B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021085281A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社シブタニ | 化粧柱の取付構造及び取付方法 |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP08111959A patent/JP3121264B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021085281A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社シブタニ | 化粧柱の取付構造及び取付方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3121264B2 (ja) | 2000-12-25 |
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