JPH09273245A

JPH09273245A - ブロックジョイント及び溝切空胴ブロック並びにブロックベース

Info

Publication number: JPH09273245A
Application number: JP8111943A
Authority: JP
Inventors: Seiji Kawaguchi; 晴治川口
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-04-08
Filing date: 1996-04-08
Publication date: 1997-10-21

Abstract

(57)【要約】【課題】コンクリートブロック壁を平易、且つ安価に
構築でき、強度が増加する。【解決手段】ブロック基礎を用いて簡単に基礎を構
築。その上にブロックを積み上げ各ブロック間は強化ジ
ョイントを入れてモルタルで固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空胴コンクリート
ブロック壁を構築する際の補助具、及び基礎に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の空胴コンクリートブロッ
ク壁の構築工法は、空胴部に鉄筋を配し、モルタルで各
ブロックを固定する工法が一般的である。基礎に関して
は、先ず地面に穴を掘って、割ぐり石を埋設して、目つ
ぶし砂利と捨コンクリートで平滑な基礎を形成するのが
一般的である。（建築基準法参照）

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の工法によって構
築された空胴コンクリートブロック壁は、地震や台風な
どの自然災害や、壁に自動車が衝突したりする交通事故
の際に容易に倒壊するという強度上の問題点があり、基
礎を構築する時や、空胴コンクリートブロックを積み重
ねていく過程において、モルタルが液状のため、水平取
りの作業に熟練した技術を必要とし、且つ施工時間がか
かるといった問題点を有していた。本発明は、このよう
な従来の工法の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、コンクリートブロック壁
構築法の簡易化と、壁を強度的に優れたものとする補助
具を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における空胴ブロックは、上下の接合面のシ
ェルにブロックジョイントと結合するための溝構造を設
けている。

【０００５】また、ブロックジョイントは、上下にブロ
ックの溝構造に対応するエッジを設け、且つ上下のブロ
ック間の横目地幅に対応した横目地厚調節板を筒部に持
つ。

【０００６】また、ブロックベースは、逆Ｕ字型の本体
の内部にコンクリートを流し入れるための空孔を有し、
ブロックを基礎に固定するためのレール状のエッジを持
つ。

【０００７】

【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもと
づき図面を参照して説明する。図４で、上記のように構
成されるジョイントは、上下の接続部（２）において上
下左右のブロックの上面と下面それぞれのシェル上の溝
構造（１）と対応してブロック同士を固定する。また、
横目地厚調節板（３）が自動的に横目地の幅を調節す
る。

【０００８】ブロックベース図４においては、本体を地
面に埋設後、空孔（５）からコンクリートを流し込んで
基礎を固定。その後、レール状のエッジ（４）にブロッ
クの下面溝構造（１）を固定。ブロック壁を構築する。

【０００９】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図２においてブロックジョイントは、プラスチックの押
し出し成型（イクストルージョン法）により略四角形の
筒状に形成される。又、金属板で製缶して製作する。

【００１０】横目地厚調節板（３）は、ブロックの横目
地の幅、１０ｍｍに加工する。

【００１１】図１において、ブロックは上面と下面のシ
ェルに、幅２〜５ｍｍ深さ２０ｍｍの溝（１）を長手方
向に上記ブロックジョイントの幅の間隔に２本ずつ削
る。

【００１２】図３において、ブロックベースは、上面に
レール状のエッジ（Ｕ字鋼、若しくはＬ型アングル、又
は帯鉄）を埋め込み、上面に空孔（５）を設けて、コン
クリートの型枠成形する。または、上面に空孔（５）の
ある逆Ｕ字型のコンクリート製の本体に、レール状のエ
ッジ（Ｕ字鋼、若しくはＬ型アングル、又は帯鉄）をボ
ルトで固定して製作する。

【００１３】図４において、基礎の構築は、先ず根切り
して、捨てコンクリート（６）を打ち、その上にブロッ
クベースを水平に並べて空孔（５）からコンクリートを
流しブロックベースを固定する。同時に空孔（５）に鉄
筋を立てることも可能である。レール状のエッジ（４）
上にブロックの下面の溝構造（１）を合わせてモルタル
で接着する。

【００１４】図４において、２段目以降は、上記ジョイ
ントを下段の各ブロック間に接続後、モルタルを塗り、
上段のブロックを乗せる。この操作を繰り返してコンク
リートブロック壁を構築する。

【００１５】図５は、ブロック壁の端部に用いるエンド
ブロック用ジョイントである。図４で示す様にブロック
壁の端部の上下のブロック間をを接続する。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。

【００１７】請求項１記載のジョイントについて、ブロ
ック間の接合部にブロックジョイントを用いることによ
り、モルタルだけの接合よりも遥かに強固なものとな
る。また横筋用のＵ字ブロック（図６）にも使用できる
という利点がある。この場合Ｕ字の溝は十分深いので横
筋の使用も可能である。また、ブロックジョイントを使
用することで、横目地が一定となり、水平取りが容易で
ある。

【００１８】また、横目地幅調節板（３）の存在によ
り、横目地幅が常に一定となり、且つ水平取りが平易で
ある。

【００１９】またブロックジョイントは筒状構造のた
め、従来の鉄筋（立筋）を用いる補強ブロック工法と併
用でき、壁の強度が飛躍的に向上する。

【００２０】また本発明のジョイントはコンクリートブ
ロックの外径内にあるため、施工後も従来の工法と変わ
らない外観を呈する。

【００２１】また、基礎工事は特に熟練を要したが、請
求項３記載のブロックベースは、工場で正確に製造した
ものであるから、基礎工事が簡易化、正確化する。また
従来の基礎よりも外観も優れている。

【００２２】本発明のブロックジョイント、溝切空胴ブ
ロック、ブロックベースを用いることにより、作業全体
が効率化し、熟練工でなくても作業が可能で仕上がりも
優れている。また、従来の工法に比べて作業が簡易化す
るため、作業時間も短縮化する。このため、施工費も下
がる。

【図面の簡単な説明】

【図１】溝切空胴ブロック図。

【図２】ブロックジョイント図。

【図３】ブロックベース図。

【図４】ブロック塀組立図である。

【図５】エンドブロック用ジョイント図。

【図６】Ｕ字ブロック図。

【符号の説明】

１、ブロックの溝構造２、接続部３、横目地厚調節板４、レール状のエッジ５、空孔６、捨てコンクリート７、地面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】略四角形の筒状構造であって上側と下側
に、請求項２記載の溝切空胴ブロックの上面又は下面の
溝構造（１）に対応する接続部（２）を有し、且つ筒部
に横目地厚調節板（３）を有することを特徴とするブロ
ックジョイント。
【請求項２】上面と下面のシェルに、請求項１記載の
ブロックジョイントの接続部（２）に対応する数条の溝
構造（１）を設けてなる溝切空胴ブロック。
【請求項３】逆Ｕ字状の本体の上面に、請求項２記載
の溝切空胴ブロックの溝構造（１）と対応するレール状
のエッジ（４）を設け、さらに上面にコンクリートを流
し入れるための空孔（５）を有するブロックベース。