JPH09272294A - 筆記具用グリップ材 - Google Patents

筆記具用グリップ材

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JPH09272294A
JPH09272294A JP8106219A JP10621996A JPH09272294A JP H09272294 A JPH09272294 A JP H09272294A JP 8106219 A JP8106219 A JP 8106219A JP 10621996 A JP10621996 A JP 10621996A JP H09272294 A JPH09272294 A JP H09272294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grip
shape
foam
grip material
writing utensil
Prior art date
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Pending
Application number
JP8106219A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Takamura
融 高村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
COLLEEN ENPITSU KK
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
COLLEEN ENPITSU KK
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by COLLEEN ENPITSU KK, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical COLLEEN ENPITSU KK
Priority to JP8106219A priority Critical patent/JPH09272294A/ja
Publication of JPH09272294A publication Critical patent/JPH09272294A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用する人の掌の大きさや握り方に応じてグ
リップの形状を容易に矯正することができる、疲れにく
い筆記具用グリップの提供。 【解決手段】 発泡体からなる筆記具用グリップ材であ
って、グリップっ剤が握られた形状を記憶することを特
徴とする筆記具用グリップ材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボールペンやシャー
プペンシル等の筆記具のグリップ材に関し、特に筆記作
業が行い易く、疲れ難い筆記具用グリップ材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボールペンやシャープペンシル等
の筆記具のグリップ材は樹脂、金属或いはゴム等の様々
な材質によって形成されている。その形状には、円柱
形、三角形及び六角形等があるが、それらの中、特にグ
リップの形状を自由に矯正して使用することが可能な形
状記憶樹脂を用いたものが筆記作業が行い易く、疲れ難
い筆記具として注目されていた。
【0003】形状を矯正することのできるグリップ材の
代表例としては、ショア−A硬度が40度ないし60度
の軟質弾性物質を用いたグリップ材(特開平2−141
295号公報)、ショア−A硬度が10度以上40度未
満で筆記具の外径が7mmないし15mmの筆記用具グ
リップ材(特開平3−292200号公報)、及び、形
状記憶樹脂により形成したグリップ材(特開平4−59
300号公報)等が提案されている。
【0004】しかしながら、特開平2−141295号
公報及び同3−292900号公報で提案されたグリッ
プ材では、一旦グリップの形状が決まった後は、使用す
る人の掌の大きさや握り方により、再度形状を矯正する
ことが不可能であるので、全ての人にとって筆記作業が
行い易いとはいえない。従って、筆記作業が行い易く、
疲れ難くなるという効果を十分に達成することが困難で
あるという欠点があった。
【0005】一方、特開平4−59300号公報で提案
された形状記憶樹脂により形成したグリップ材では、使
用する人の掌の大きさや握り方に応じて自由に形状を矯
正することが可能ではあるが、そのためには、記憶され
た形状を解消するためにグリップ部をヘアードライヤ等
を用いて60〜80℃に一旦加熱した後、40℃位で新
たな形状を決めるために握り直し、常温になるまで待た
なければならないという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しょうとする課題】そこで、本発明者等
は、上記の欠点を解決するために鋭意検討した結果、グ
リップ材として発泡体を採用することによって、短時間
握った形状を記憶することができ、ただ静置するだけで
原型に戻すことができるので、再度使用する人の掌の大
きさや握り方に応じて自由に形状を矯正することができ
ることを見い出し、本発明に到達した。従って、本発明
の目的は、筆記作業が容易に行われ、使用する人の掌の
大きさや握り方に応じてグリップの形状を容易に矯正す
ることができる、使用する人にとって疲れにくい筆記具
用グリップを提供することにある。
【0007】
【発明が解決するための手段】本発明の上記の目的は、
発泡体からなる筆記具用グリップ材であって、グリップ
材が握られた形状を記憶することを特徴とする筆記具用
グリップ材によって達成された。
【0008】本発明のグリップ材は、握られた形状を記
憶することが必要である。形状記憶時間は特に制限され
るものではないが、実用性の観点から2秒〜3分である
ことが好ましい。2秒未満で原型に戻っては形状記憶の
意味が少なく、3分以上では長すぎて形状に対する追随
性が不十分となることがある。従って、本発明において
は、握っていたボールペン等の筆記具を自然放置すれ
ば、一旦握ることによって与えられていた指の型が徐々
に変形して、元のグリップ形状に回復するので、何回で
も新たな形状を記憶させることができる。
【0009】本発明の発泡体は、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、ポリエチレ
ン等の発泡体や、天然ゴム、合成ゴム等の発泡体の中か
ら適宜選択することができる。上記合成ゴムの具体例と
しては、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレ
ン、EPDM、シリコーンゴム等が挙げられる。本発明
においては、特に、様々な特性を持った発泡体とするこ
とが可能な、ポリウレタン、シリコーンゴムを用いるこ
とが好ましい。
【0010】発泡体はそのままでも使用することができ
るが、発泡体にオルガノポリシロキサンを含浸させるこ
とにより、及び/又は、発泡体の外表面に更にシリコー
ンゴム等の被覆を施すことによって、好適に記憶形状特
性を付与することができ、又、記憶期間のコントロール
も容易にすることができる。シリコーンゴムを被覆する
方法としては、シリコーンゴムをコーティングする方
法、シリコーンゴムチューブを被せる方法、及び、シリ
コーン収縮チューブを被せる方法等がある。
【0011】尚、含浸させるオルガノポリシロキサンや
被覆するシリコーンゴム等に、ベンガラカラーペースト
を初めとする顔料を入れて色付けしたり、抗菌剤を配合
して抗菌性とすること、また、用途に応じて、石英粉末
やホウ素化ポリシロキサン等の弾性回復剤等の添加物を
添加することも可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の筆記具グリップ材は、ウ
レタンゴム等を用いて図1に示すような中空部を有する
発泡体を作製した後、これにオルガノポリシロキサンを
含浸させることにより、又、回復時間を調整したシリコ
ーンゴム発泡体そのものを図1形状に形成して、或いは
図2に示すように、図1の発泡体の表面にさらにシリコ
ーンゴムを被覆して、例えば図3又は図4に示すよう
に、シャープペンシル等の軸の全体又は一部に被せ、グ
リップとして使用する。
【0013】
【発明の効果】本発明の筆記具用グリップ材は、簡単に
筆記具を使用する人の掌の大きさや握り方に合わせてそ
の形状を記憶し、また、記憶した形状を簡単に矯正する
ことができるので、使用する全ての人に対して疲れにく
い筆記具を提供することができる。
【0014】
【実施例1】以下、本発明を実施例によって更に詳述す
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。
又、特に断らない限り、以下に記載する「部」及び
「%」は、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味す
る。
【0015】実施例1.シリコーンゴム(KE5550
u:信越化学工業株式会社製の商品名)100部に、硬
化剤として2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイド
ペースト0.5部、ジ−ターシャリーブチルベンゾイル
パーオキサイド3部、発砲剤としてアゾビスイソブチロ
ニトリル2.5部及び黒色顔料ペースト0.1部を、室
温で2本ロールを用いて混練し、押出し機により押出し
加硫した。
【0016】次いで、の200℃で4時間アフターベー
クして、発泡倍率が約250%独立気泡率が約60%
の、内径8mm、外径15mm、長さ80mmのシリコ
ーン発泡体を得た。得られた発泡体を軸径8mmのボー
ルペンの軸に被せて、指で握ったところ、発泡体は握っ
た指の形に変形した。1分間握ってから、指をボールペ
ンから離して静置したところ、徐々に変形して、60秒
後には元の形状に回復した。
【0017】実施例2.分子鎖末端がジメチルビニルシ
リル基で封鎖されたジメチルシロキサン単位99.9モ
ル%及びジメチルビニルシロキサン単位0.1モル%か
らなる、平均分子量が1,000,000のビニル基含
有ジメチルポリシロキサン100部に、下記化1で表さ
れたオルガノハイドロジェンポリシロキサン2.25
部、発泡剤としてのアゾジカルボンアミド(セルマイク
CAP:三協化成株式会社製の商品名)10部、シリコ
ーン整泡剤(KF352:信越化学工業株式会社製の商
品名)0.9部、弾性回復剤としてのホウ酸、及び、分
子鎖末端がメトキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキ
サンとの共重合体SAベース(信越化学工業株式会社製
の商品名)0.45部、石英粉末(クリスタライトVX
−S:龍森株式会社製の商品名)50部、2,4−ジク
ロルベンゾイルパーオキサイドペースト0.75部、及
び顔料としてのベンガラカラーペースト0.6部を、室
温で2本ロールを用いて混練し、押出機により押出し加
硫した。
【化1】
【0018】次いで、200℃で4時間アフターベーク
して、発泡倍率が約300%であって独立気泡率が約4
0%の、内径9mm外径18mm、長さ100mmのシ
リコーン発泡体を得た。得られた発泡体を、軸の径が1
0mmのシャープペンシルの軸に被せて指で握ったとこ
ろ、発泡体は握った指の形に変形した。1分間握ってか
ら、指をシャープペンシルから離して静置したところ、
徐々に変形して、30秒後に元の形状に回復した。
【0019】実施例3.ポリウレタンHR−30(イノ
アックコーポレーション株式会社製の商品名)を、内径
が9mm、外径が18mm、長さが70mmとなるよう
に切り出した後、それにオルガノポリシロキサン(KR
−120:信越化学工業株式会社製の商品名)を4g含
浸させた。風乾後、150℃で5分間加熱し、次いで室
温に冷却した。
【0020】得られたグリップ材をボールペンの軸径9
mmの軸に被せ、その表面に更にシリコーンゴム(KE
1950−40A/B:信越化学工業株式会社製の商品
名)で、外径が16mmで長さが70mmとなるように
ディップコートした。得られたボールペンを指で握った
ところ、発泡体は握った指の形に変形した。1分間握っ
てから指を外し、ボールペンを静置したところ、指の型
は徐々に変形して、40秒後に元の形状に回復した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグリップを示した断面図である。
【図2】本発明のグリップの別の態様を示した断面図で
ある。
【図3】本発明のグリップをシャープペンシル軸の全体
に装着した、実施例2の態様を示す側面図である。
【図4】本発明のグリップをシャープペンシル軸の一部
に装着した、実施例3の態様を示す側面図である。
【符号の説明】
1 グリップ材 2 中空部 3 発泡体 4 被覆物 5 シャープペンシル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡体からなる筆記具用グリップ材であ
    って、グリップ材が握られた形状を記憶することを特徴
    とする筆記具用グリップ材。
  2. 【請求項2】 形状を記憶する時間が2秒〜3分であ
    る、請求項1に記載された筆記具用グリップ材。
  3. 【請求項3】 発泡体がシリコーンゴムである、請求項
    1又は2に記載された筆記具用グリップ材。
  4. 【請求項4】 グリップ材が、オルガノポリシロキサン
    が含浸された発泡体である、請求項1又は2に記載され
    た筆記具用グリップ材。
  5. 【請求項5】 グリップ材が、表面がシリコーンゴムで
    被覆された発泡体である、請求項1又は2に記載された
    筆記具用グリップ材。
JP8106219A 1996-04-03 1996-04-03 筆記具用グリップ材 Pending JPH09272294A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002225491A (ja) * 2001-01-31 2002-08-14 Pentel Corp 筆記具
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JP2012111163A (ja) * 2010-11-26 2012-06-14 Pentel Corp 弾性体、並びに、その弾性体を把持部に配した軸体
JP2013212634A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具

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