JPH09272234A - 画像出力装置及びその制御方法及びコンピュータ可読メモリ - Google Patents

画像出力装置及びその制御方法及びコンピュータ可読メモリ

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JPH09272234A
JPH09272234A JP8084199A JP8419996A JPH09272234A JP H09272234 A JPH09272234 A JP H09272234A JP 8084199 A JP8084199 A JP 8084199A JP 8419996 A JP8419996 A JP 8419996A JP H09272234 A JPH09272234 A JP H09272234A
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JP8084199A
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Keisuke Mitani
圭介 三谷
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷データ記憶部と画像データ記憶部とを動的
に割り当てることにより、記憶装置の使用効率を向上
し、全体的な処理時間の低減と、メモリ容量の削減とを
両立する。 【解決手段】ホストコンピュータ11より印刷データを
受信すると、その印刷データを順次印刷データ記憶部1
331に格納する。展開部132は、格納した印刷デー
タを展開し出力部136に供給する。展開した画像デー
タのうち、展開に長時間を要した描画命令に係る画像デ
ータは、画像データ記憶部1332に保管し、同一の描
画命令を処理する際に参照する。印刷データの規模は、
各印刷データに固有のものであるため、記憶装置管理部
135は、印刷データ記憶部1331及び画像データ記
憶部1332を動的に割り当てることにより、記憶装置
133を効率的に使用可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像出力装置及び
その制御方法及びコンピュータ可読メモリに係り、特に
画像を展開し出力する画像出力装置及びその制御方法及
びその制御に供するコンピュータ可読メモリに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、ホストコンピュータ等の外部機器
より印刷データを受信しつつ、受信したデータの順序に
従って順次印刷出力を行うことができない印刷装置、す
なわち、受信したデータの順序より対応する画像を形成
する位置を特定できない形態の印刷装置においては、1
ページ分の印刷データを受信し終ってから印刷出力を実
行していた。
【0003】かかる形態の印刷装置の多くは、文字デー
タ(文字コード、位置、フォント種別等を含む)や、円
等の図形の描画命令の形態により形成すべき画像を特定
するページ記述言語を解読して画像を展開するものであ
る。ビットマップ形式のデータを外部機器より受け取っ
て印刷出力する形式では、転送すべきデータの規模が膨
大になるためである。
【0004】ページ記述言語を解読する形態の印刷装置
には次のようなものがある。その1つは、印刷データを
受信しつつ、その印刷データをビットマップデータに展
開する形態である。この種の印刷装置は、印刷すべき画
像の解像度の向上に伴い、ページ記述言語による印刷デ
ータの規模に比して、それを展開したビットマップデー
タの規模が遙かに大きくなると共に、常に出力すべき画
像の1ページ分に相当するメモリを確保する必要があ
り、印刷装置が高価なものとなる。
【0005】もう1つは、ページ記述言語による1ペー
ジ分の印刷データをメモリに保管し、該印刷データを構
成する各描画命令に係る画像の描画位置を特定し、その
位置を踏まえて順次画像を展開し、順次記録紙に出力す
る形態である。この種の印刷装置は、1ページ分の印刷
データの規模が、確保されたメモリ容量を越える場合
に、その印刷データを処理できないという欠点があっ
た。ページ記述言語による印刷データは、そのデータに
係る画像の内容に依存し、複雑な画像であれば当然に描
画命令数が増大するからである。
【0006】また、ページ記述言語による印刷データを
取り扱う場合、印刷データの転送に要する時間は、ビッ
トマップ形式による場合に比して極めて短時間になるも
のの、印刷装置において画像を展開するために膨大な時
間を要することになる。そこで、各描画命令に基づいて
展開したビットマップデータを保存しておき、再度同一
の描画命令を処理する場合に、その保管したビットマッ
プデータを利用することにより、全体的な処理時間を短
縮する印刷装置もある。しかし、この種の印刷装置にお
いては、ビットマップデータの保存・利用による展開の
効率化は、使用可能なメモリの容量に強く依存する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、印刷処
理の効率化は、使用可能なメモリの容量に強く依存す
る。また、印刷データの取り扱いや、それを展開した画
像データの取り扱いに要するメモリ容量は、形成すべき
画像の規模等によって流動的に変動するものである。
【0008】本発明は、以上のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、画像出力に関する各処理に対してメモ
リを動的に割り当てることにより、メモリの使用効率を
向上し、全体的な処理時間の低減と、メモリ容量の削減
とを両立することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る画像出力装置は、画像を展開し出力す
る画像出力装置であって、画像を展開する画像展開手段
と、展開した画像を保管する保管領域と作業領域とを含
む記憶手段と、前記保管領域と前記作業領域とを前記作
業領域に格納すべきデータの規模に即して動的に割り当
てる領域管理手段と、展開すべき画像が前記保管領域に
存在する場合には前記保管領域内の展開した画像を参照
し、展開すべき画像が前記保管領域に存在しない場合に
は前記画像展開手段に画像を展開せしめ、取得した画像
を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
【0010】本発明の好適な実施の態様に拠れば、例え
ば、印刷データを受信する受信手段をさらに備え、前記
展開手段は該印刷データに基づいて画像を展開する。
【0011】また、例えば、前記記憶手段は、受信した
印刷データを前記作業領域に順次格納する。
【0012】また、例えば、前記記憶手段は、前記展開
した画像のうち展開に長時間を要するものを前記保管領
域に保管する。
【0013】また、例えば、前記領域管理手段は、前記
作業領域が受信した印刷データを格納するために十分な
容量を有しない場合に、前記保管領域を縮減してその縮
減に係る領域を前記作業領域となす。
【0014】また、例えば、前記領域管理手段は、前記
保管領域の容量が十分でない場合に、前記保管領域内の
前記展開した画像を圧縮する圧縮手段を有する。
【0015】また、例えば、前記領域管理手段は、前記
保管領域の容量が十分でない場合に、前記保管領域内の
前記展開した画像を消去する消去手段を有する。
【0016】また、例えば、前記領域管理手段は、前記
保管領域の容量が十分でない場合に、前記保管領域内の
前記展開した画像を圧縮する圧縮手段と、前記圧縮手段
による圧縮では十分でない場合に、前記保管領域内の前
記展開した画像を消去する消去手段とを有する。
【0017】また、例えば、前記画像展開手段は、前記
作業領域に順次画像を描画する。
【0018】また、例えば、前記記憶手段は、前記展開
した画像のうち展開に長時間を要するものを前記保管領
域に保管する。
【0019】また、例えば、前記領域管理手段は、描画
した画像を含む領域を前記作業領域となす。
【0020】また、例えば、前記領域管理手段は、画像
を描画するために前記作業領域を拡大すべき場合に、前
記保管領域を縮減してその縮減に係る領域を前記作業領
域となす。
【0021】また、例えば、前記出力手段は、電子写真
式の印刷手段を含む。
【0022】また、例えば、前記出力手段は、インク吐
出式の印刷手段を含む。
【0023】また、本発明に係る画像出力装置の制御方
法は、画像を展開し出力する画像出力装置の制御方法で
あって、画像を展開する画像展開工程と、展開した画像
を保管する保管領域と作業領域とを前記作業領域に格納
すべきデータの規模に即して動的に割り当てる領域管理
工程と、展開すべき画像が前記保管領域に存在する場合
には前記保管領域内の展開した画像を参照し、展開すべ
き画像が前記保管領域に存在しない場合には前記画像展
開工程により画像を展開せしめ、取得した画像を出力す
る出力工程とを備えることを特徴とする。
【0024】また、本発明に係るコンピュータ可読メモ
リは、画像を展開し出力する画像出力装置の制御プログ
ラムを収めたコンピュータ可読メモリであって、画像を
展開する画像展開工程のコードと、展開した画像を保管
する保管領域と作業領域とを前記作業領域に格納すべき
データの規模に即して動的に割り当てる領域管理工程の
コードと、展開すべき画像が前記保管領域に存在する場
合には前記保管領域内の展開した画像を参照し、展開す
べき画像が前記保管領域に存在しない場合には前記画像
展開工程により画像を展開せしめ、取得した画像を出力
する出力工程のコードとを備える。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施の形態を説明する。
【0026】[第1の実施の形態]本実施の形態は、ペ
ージ記述言語による1ページ分の印刷データを受信し、
受信を完了した後に、各描画命令に基づいて画像を形成
すべき位置を特定し、その位置を踏まえて順次画像を展
開し、記録紙に出力する形態の印刷装置に本発明を適用
した具体例を示すものである。
【0027】図1は、本実施の形態における印刷装置の
構成例を示すブロック図である。ホストコンピュータ1
1は、文書・図形等を編集し、これをページ記述言語に
よる印刷データに変換してネットワーク12を介して印
刷装置13に送信する。受信部131は、ネットワーク
12を介して送信された印刷データを受信する。展開部
132は、ページ記述言語による印刷データをビットマ
ップ形式の画像データに展開する。
【0028】記憶装置133は、受信した1ページ分の
印刷データを保持する印刷データ記憶部1331、展開
部132によって展開された画像データのうち、例えば
展開に長時間を要するものを保持する画像データ記憶部
1332を含む。
【0029】制御部134は、CPU1341及びメモ
リ媒体上に保持された制御プログラム1342を有し、
制御プログラム1342に基づいてCPU1341によ
り各ブロックを統括的に制御する。
【0030】記憶装置管理部135は、制御部134に
よる指示に基づいて印刷データ記憶部1331及び画像
データ記憶部1332の各容量を動的に調整する。記憶
装置管理部135は、例えば、印刷データ記憶部133
1の容量が不足している場合には、画像データ記憶部1
332の容量を縮小することにより、印刷データ記憶部
1331の容量を確保する。この際に、画像データ記憶
部1332に空き領域が存在しない場合には、保持され
た画像データを圧縮若しくは消去することにより画像デ
ータ記憶部1332の容量を縮小する。また、例えば、
画像データ記憶部1332の容量が不足している場合に
は、印刷データ記憶部1331の空き領域の有無を判断
し、空きが存在する場合には、印刷データ記憶部133
1の容量を縮小し、画像データ記憶部1332の容量を
確保する。この際に、印刷データ記憶部1331にも空
き領域が存在しない場合には、保持された画像データを
圧縮若しくは消去することにより空き領域を確保する。
なお、保管しようとする画像データが、既に保管されて
いる画像データよりも重要度が低い場合(例えば、展開
時間が短い場合)には保管を行わない。
【0031】出力部136は、展開部132若しくは画
像データ記憶部1332より供給される画像データに基
づいて記録媒体に画像を出力する。すなわち、描画命令
に対応する画像データが画像データ記憶部1332に存
在する場合には、それに基づいて画像を出力し、存在し
ない場合には、展開部132で展開された画像データに
基づいて画像を出力する。なお、画像データ記憶部13
32に保持された画像データが圧縮されたデータである
場合には、それを伸張して使用することは言うまでもな
い。
【0032】なお、受信部131、展開部132、記憶
装置133、出力部136は、制御バス137を介して
制御部134に接続されている。
【0033】以上のように、印刷装置13は、印刷デー
タ記憶部1331及び画像データ記憶部1332の各容
量を動的に調整しながら、可能な限り展開に長時間を要
する画像データを画像データ記憶部1332に保持する
ことにより、制限された容量の記憶装置133を効率的
に使用することができる。この結果、大規模な印刷デー
タに対応可能になると共に印刷処理の高速化も実現でき
る。
【0034】図2は、記憶装置133のメモリマップの
一例を模式的に示す図である。記憶装置133は、境界
23によって区分けされた印刷データ記憶部1331と
画像データ記憶部1332とを有する。印刷データ記憶
部1331には、例えば、受信部131において受信し
た印刷データを管理し易い形態にし、領域の先頭より順
次保持される。印刷データ記憶部1331には、例え
ば、円描画命令211、文字コード”あ”の文字描画命
令212、文字コード”い”の文字描画命令213、直
線描画命令214等が保持される。ページ記述言語に拠
れば、例示のような形態の描画命令により描画すべき画
像を記述できるため、データの規模は、ビットマップ形
式の画像データに比して非常に小さくなる。
【0035】これらの描画命令のうち、例えば、文字に
関する描画命令である212、213の如きは、それを
展開して文字パターン(ビットマップデータ)に変換す
る際に長時間を要する。そこで、例えば文字等に関して
は、展開した画像データを画像データ記憶部1332に
保持しておき、再度同一の描画命令を処理する場合に
は、画像データ記憶部1332に保持された画像データ
を利用する。
【0036】画像データ記憶部1332には、上記の如
く展開処理に長時間を要する画像データを保持する。図
示の例は、文字”う”に関する画像データ221及び文
字”あ”に関する画像データ222が保持された状態を
模式的に示している。
【0037】印刷データ記憶部1331に保持した印刷
データは、印刷処理を終了するまで、消去することがで
きないが、画像データ記憶部1332に保持された画像
データに関しては、印刷データ記憶部1331の容量が
不足した場合には圧縮若しくは消去し、印刷データ用の
領域を確保することができる。ただし、画像データ記憶
部1332の縮減は、複数回にわたって同一の画像デー
タを展開・生成する機会を増加させ、印刷処理に関する
時間が増加することにはなる。
【0038】図3は、制御プログラム1342に基づく
制御例を示すフローチャートである。先ず、ステップS
31〜S33において1ページ分の印刷データを受信す
る。すなわち、ホストコンピュータ11よりネットワー
ク12を介して印刷データを受信すると(ステップS3
1)、それを順次印刷データ記憶部1331に格納する
(ステップS32)。そして、例えば印刷データより排
紙命令を発見することによりページの終了を判断(ステ
ップS33)し、1ページ分の印刷データを受信し終え
るまで、ステップS31〜S33の動作を繰り返す。な
お、印刷データの保管処理(ステップS32)の詳細に
ついては後述する。
【0039】1ページ分の印刷データを受信し終える
と、次いでステップS34〜S39で、その印刷データ
に基づいて画像を出力する。以下の処理は、例えば、各
描画命令に基づいて形成すべき画像の位置を踏まえ、こ
れに基づいて処理すべき描画命令の順序を決定して行
う。
【0040】先ず、ステップS34では、着目した描画
領域に係る描画命令に対応する画像データが、画像デー
タ記憶部1332に存在する否かを判断し、かかる画像
データが存在する場合にはステップS38に進み、画像
データ記憶部1332より対応する画像データを読み出
し、これを出力部136に供給することにより画像を出
力する。なお、画像データ記憶部1332に保持された
画像データが圧縮されている場合には、それを伸張して
使用することは言うまでもない。
【0041】ステップS34において、展開済のデータ
が画像記憶部1332に存在しないと判断した場合は、
ステップS35において、展開部132により画像を展
開する。このとき、展開した画像データは、順次出力部
136に供給することが望ましい。ステップS36で
は、画像の展開に要した時間が、例えば所定の時間を超
えているか否か、すなわち、展開に長時間を要するか否
かを判断する。そして、展開に長時間を要すると判断し
た場合は、ステップS37において、画像データを画像
データ記憶部1332に格納する。一方、展開に要する
時間が短いと判断した場合には、画像データ記憶部13
32への格納は行わない。不必要に画像データ記憶部1
332を圧迫することになるからである。
【0042】ステップS36またはS37よりステップ
S38に処理が移行した場合、すなわち、画像データ記
憶部1332に既に展開した画像データがなく、展開部
132において画像を展開(ステップS35)した場合
は、展開部132により出力部136に画像データを供
給して画像を出力する。
【0043】ステップS34〜S38の処理は、ステッ
プS30で1ページ分の画像を出力したと判断するまで
繰り返される。
【0044】以上のように、展開に長時間を要する場合
には、展開に係る画像データを画像データ記憶部133
2に格納しておき、同一の描画命令を処理する場合にこ
れを利用することにより、全体として展開に要する時間
を削減すると共に、不必要に記憶部133を圧迫するこ
となく効率的に記録部133を使用することができる。
【0045】図4は、印刷データ保管処理(ステップS
32)の詳細を示すフローチャートである。この処理
は、印刷データ記憶部1331に十分な空き領域が存在
する場合には、その空き領域に印刷データを格納し、十
分な空き領域が存在しない場合には、画像データ記憶部
1332との境界23(図2参照)を移動し、印刷デー
タ記憶部1331の領域を増大し、これにより確保した
空き領域に印刷データを格納するものである。以下、詳
細に説明する。
【0046】先ず、ステップS41では、印刷データ記
憶部1331に十分な空き領域が存在するか否かを判断
し、空き領域が存在する場合にはステップS47に進
み、その空き領域に印刷データを格納する。一方、印刷
データ記憶部1331に十分な空き領域が存在しない場
合には、印刷データを格納するための領域を確保するた
めにステップS42〜S46を実行する。
【0047】ステップS42では、境界23を移動可能
か否かを判断するため、画像データ記憶部1332の空
き領域が十分であるか否かを判断する。そして、画像デ
ータ記憶部1332に十分な空き領域が存在しない場合
には、ステップS43において画像データを圧縮する。
なお、このとき圧縮すべき画像データは、例えば、画像
データの規模が最も大きいもの等を選択して行うことが
望ましいが、これによって妥当な容量を確保できない場
合には、適宜全画像データ或いは数個の画像データを圧
縮すれば良い。
【0048】ステップS44では、画像データの圧縮に
より、画像データ記憶部1332に十分な空き領域が確
保できたか否かを判断する。ステップS45では、画像
データ記憶部1332の画像データを必要な分だけ消去
することにより空き領域を確保する。なお、消去とは、
格納してあるデータを無効にすること、すなわち、そこ
に上書きすることを許可する意味である。
【0049】ステップS46では、画像データ記憶部1
332の画像データを圧縮若しくは消去することにより
確保した空き領域を、印刷データ記憶部1331に提供
するために境界23を移動する。この移動は、確保した
空き領域の全てを印刷データ記憶部1331に提供する
形態であっても良いし、格納する印刷データの規模を踏
まえて必要な容量に相当する分だけ提供する形態であっ
ても良いし、その他の形態であっても良い。
【0050】図5は、画像データ保管処理(ステップS
37)の詳細を示すフローチャートである。この処理
は、画像データ記憶部1332に十分な空き領域が存在
する場合には、その空き領域に画像データを格納し、十
分な空き領域が存在しない場合には、印刷データ記憶部
1331の空き領域を提供させ、印刷データ記憶部13
31にも空き領域が存在しない場合には、画像データを
圧縮するか、若しくは不要な画像データを消去すること
により空き領域を確保し、画像データを格納するもので
ある。
【0051】先ず、ステップS51では、画像データ記
憶部1332に十分な空き領域が存在する否かを判断
し、空き領域が存在する場合にはステップS58に進
み、その空き領域に画像データを格納する。一方、画像
データ記憶部1332に十分な空き領域が存在しない場
合には、画像データを格納する領域を確保するためにス
テップS52〜S57の処理を実行する。
【0052】ステップS52では、境界23を移動可能
であるか否かを判断するため、印刷データ記憶部133
1に十分な空き領域が存在するか否かを判断し、十分な
空き領域が存在する場合には、ステップS57において
境界23を移動する。そして、確保した画像データ記憶
部1332の空き領域にステップS58で画像データを
格納する。
【0053】一方、印刷データ記憶部1331に十分な
空き領域が存在しない場合には、ステップS53におい
て、画像データ記憶部1332に既に格納されている画
像データを圧縮する。なお、このとき圧縮すべき画像デ
ータは、例えば、画像データの規模が最も大きいもの等
を選択して行うことが望ましいが、これによって妥当な
容量を確保できない場合には、適宜全画像データ或いは
数個の画像データを圧縮すれば良い。また、圧縮してま
で画像データを保持する意義に乏しい場合には、当該画
像データについては圧縮しないことが望ましい。
【0054】ステップS54では、圧縮により画像デー
タ記憶部1332の空き領域が十分に確保できたか否か
を判断し、確保できた場合には、ステップS58に進
み、確保できない場合には、ステップS55に進む。
【0055】ステップS55では、既に画像データ記憶
部1332に格納している画像データを消去し、その代
わりに新たな画像データを格納する意義があるか否かを
判断する。この判断は、例えば、画像データの規模、展
開に要する時間等を比較する他、例えば、漢字、仮名等
の文字の種類(一般的に仮名の方が使用頻度が高い)等
に基づいて行えば良い。その結果、既に格納された画像
データを消去して、新たな画像データを保管した方が良
いと判断した場合は、ステップS56において、画像デ
ータ記憶部1332に格納された画像データのうち不要
なものを消去し、これにより生じた空き領域に対して、
ステップS58において、新たな画像データを格納す
る。
【0056】以上のように、印刷データ記憶部1331
及び画像データ記憶部1332の各容量を動的に調整し
ながら、可能な限り展開に長時間を要する画像データを
画像データ記憶部1332に保持し利用することによ
り、制限された容量の記憶装置133を効率的に使用す
ることができる。この結果、大規模な印刷データに対応
可能になると共に、印刷処理の高速化も実現できる。ま
た、画像データ記憶部1332に保持する画像データに
重要度に関する優先度を持たせることにより、印刷処理
に要する時間の低減に寄与する画像データを選択的に画
像データ記憶部1332に保持することができる。
【0057】[第2の実施の形態]本実施の形態は、印
刷データを受信しつつ順次展開し、1ページ分のビット
マップデータを生成後に画像を印刷出力する形態の印刷
装置に本発明を適用した具体例を示すものである。
【0058】図6は、本実施の形態において、外部機器
より供給される印刷データの形態を説明する図である。
図6(a)に示すように、印刷データには、描画すべき
位置情報を伴うビットマップ形式の画像データ61と、
描画すべき位置情報を伴う文字コード(描画命令)形式
の文字情報62と、描画すべき位置情報を伴う描画命令
形式の図形情報63とが含まれ得る。また、図6(b)
に示すように、画像データ61は、印刷装置において直
接利用することができ、一方、文字情報62及び描画命
令63は、印刷装置において展開する必要がある。
【0059】図7は、本実施の形態における印刷装置の
構成例を示すブロック図である。ホストコンピュータ7
1は、文書・図形、画像(ビットマップ画像)等を編集
し、これを図6に示す形態の印刷データに変換し、ネッ
トワーク72を介して印刷装置73に送信する。受信部
731は、ネットワーク72を介して送信された印刷デ
ータを受信する。展開部732は、印刷データに含まれ
る文字情報62及び図形情報63をビットマップ形式の
画像データに展開する。
【0060】記憶装置733は、出力すべき画像を描画
するための出力画像記憶部(ビットマップメモリ)73
31、展開部732によって展開された画像データのう
ち、例えば展開に長時間を要するものを保持する画像デ
ータ記憶部7332を含む。
【0061】制御部734は、CPU7341及びメモ
リ媒体上に保持された制御プログラム7342を有し、
制御プログラム7342に基づいて動作するCPU73
41により各ブロックが統括的に制御される。
【0062】記憶装置管理部735は、制御部734に
よる制御の下、印刷データに基づいて描画される出力画
像のサイズに応じて出力画像記憶部7331及び画像デ
ータ記憶部7332の容量を動的に調整する。出力画像
記憶部7331と画像データ記憶部7332とは、上記
第1の実施の形態の如く境界を有し、該境界を移動する
ことによって各記憶部7331及び7332の容量が動
的に調整される。
【0063】記憶装置管理部735は、例えば、出力画
像記憶部7331の容量が不足している場合には、画像
データ記憶部7332の容量を縮小することにより、出
力画像記憶部7331の容量を確保する。この際に、画
像データ記憶部7332に空きが存在しない場合には、
保持された画像データを圧縮若しくは消去することによ
り画像データ記憶部7332の容量を縮小する。また、
例えば、画像データ記憶部7332の容量が不足してい
る場合には、出力画像記憶部7331の空きの有無を判
断し、空きが存在する場合には、出力画像記憶部733
1の容量を縮小し、画像データ記憶部7332の容量を
確保する。この場合において、出力画像記憶部7331
にも空き領域が存在しない場合には、保持された画像デ
ータを圧縮若しくは消去することにより空き領域を確保
する。なお、保管しようとする画像データが、既に保管
されている画像データよりも重要度が低い場合には保管
を行わない。
【0064】出力部736は、出力画像記憶部7331
より供給される画像データに基づいて記録媒体に画像を
出力する。
【0065】以上のように、印刷装置73は、出力画像
記憶部7331及び画像データ記憶部7332の各容量
を動的に調整しながら、可能な限り展開に長時間を要す
る画像データを画像データ記憶部7332に保持し利用
することにより、制限された容量の記憶装置733を効
率的に使用することができる。この結果、大きなサイズ
の出力画像に対応することができると共に、印刷処理を
高速化することができる。
【0066】図8は、制御プログラム7342に基づく
制御例を示すフローチャートである。ステップS81〜
S87では、印刷データを受信しつつ順次出力画像記憶
部7331上に1ページ分の画像を形成(展開)する。
すなわち、ステップS81で印刷データを受信すると、
例えば、画像データ61、文字情報62、図形情報63
を単位として以下の処理(ステップS82〜S86)を
実行する。ステップS82では、受信した印刷データの
処理の単位となる描画要素(例えば、文字情報62)を
展開する必要があるか否かを判断する。例えば、描画要
素が画像データ(ビットマップデータ)である場合は、
展開の必要がないし、描画要素が文字情報であっても同
一の文字に関する画像データが画像データ記憶部733
2に保管されている場合には、それを参照すれば十分で
あるため展開の必要がない。展開の必要がない場合に
は、ステップS86に直接移行し、その画像データを出
力画像記憶部7331上の位置情報によって指定された
位置に描画する。
【0067】一方、展開の必要がある場合には、ステッ
プS83において、展開部732によって展開する。こ
の際、展開した画像データを画像データ記憶部7332
に保管すべきか否かを判断するため、例えば展開に長時
間を要したか否かを判断する。そして、保管すべきであ
ると判断した場合にはステップS85において、画像デ
ータ記憶部7332に保管する。この保管に関する処理
は、第1の実施の形態における画像データ保管処理(ス
テップS37、図5に示すフローチャート)を適用する
ことができる。この場合、第1の実施の形態における印
刷データ記憶部1331、画像データ記憶部1332
を、夫々出力画像記憶部7331、画像データ記憶部7
332と読替えるものとする。
【0068】ステップS86では、画像データをその位
置情報に基づいて出力画像記憶部7331上の対応する
位置に描画する。以上の処理(ステップS81〜S8
6)は、ステップS87において、1ページ分の画像を
出力画像記憶部7332上に形成したと判断されるまで
繰り返される。
【0069】ステップS88では、出力画像記憶部73
31上に形成された画像データを順次出力部736に転
送し記録媒体上の画像を出力する。
【0070】図9は、動的に容量が変動する出力画像記
憶部7331を模式的に示す図である。同図において、
91は、例えば記録用紙等の記録媒体の大きさに対応す
る出力画像記憶部7331の大きさを示している。92
は、”○”及び”あ”の描画画像を示している。93
は、描画画像92を含む領域として確保された出力画像
記憶部7331を示している(点線は境界を示す)。本
実施の形態においては、描画画像92を含む長方形の領
域以外、すなわち余白部分については、出力画像記憶部
7331として領域を確保しないため、この余白部部に
相当する領域を画像データ記憶部7332として使用す
ることが可能である。したがって、描画する領域が狭い
場合には、画像データ記憶部7332に多数の画像デー
タを保管し利用することができため、処理速度を向上す
ることができる。
【0071】94は、印刷データをさらに受信し、追加
された描画画像を示している。また、95は、描画画像
92及び94を含む領域として確保された出力画像記憶
部7331の大きさを示している(点線は境界を示
す)。
【0072】以上のように、出力画像記憶部7331及
び画像データ記憶部7332を動的に割り当てることに
より、記憶装置733を効率的に使用することができ、
大規模な画像に対応可能であると共に処理速度を向上さ
せることも可能である。なお、描画している領域が小さ
い場合には、画像データ記憶部7332として確保でき
る領域が大きく、処理速度が速いが、印刷データの受信
に伴い描画する領域が増大するにつれ、処理速度が遅く
なる。しかし、1ページの印刷を単位として考えた場
合、全体として処理速度を向上することができると言え
る。
【0073】図10は、出力画像形成処理(ステップS
86)の詳細を示すフローチャートである。この処理
は、印刷データの受信に伴い出力画像記憶部7331上
に画像を描画する場合に、既に確保されている領域内に
画像を描画すれば良い場合には、そのまま描画し、描画
すべき領域を拡大する必要がある場合には、画像データ
記憶部7332との境界を移動し、出力画像記憶部73
31の領域を確保して画像を描画するものである。以
下、詳細に説明する。
【0074】先ず、ステップS101では、描画要素に
係る画像を、既に確保されている出力画像記憶部733
1に描画できるか否かを判断し、描画できる場合にはス
テップS107に進み、位置情報によって特定された位
置に画像を描画する。一方、確保されている出力画像記
憶部7331に描画することができない場合(境界を越
える場合)には、出力画像記録部7331を拡大するた
めのにステップS102〜S106を実行する。
【0075】ステップS102では、境界を移動可能か
否かを判断するため、画像データ記憶部7332の空き
容量が十分であるか否かを判断し、画像データ記憶部7
332に十分な空き領域が存在しない場合には、ステッ
プS103において画像データを圧縮する。なお、この
とき圧縮すべき画像データは、例えば、画像データの規
模が最も大きいものや、アドレスの割り当てが容易なも
の等を選択して行うことが望ましいが、これによっては
妥当な容量を確保できない場合には、適宜全画像データ
或いは数個の画像データを圧縮すれば良い。
【0076】ステップS104では、画像データの圧縮
により、画像データ記憶部7332に十分な空きが確保
できたか否かを判断する。ステップS105では、画像
データ記憶部1332の画像データを必要な分だけ消去
することにより空き領域を確保する。ステップS106
では、画像データ記憶部7332の画像データを圧縮若
しくは消去することにより確保した空き領域(既に空き
領域が存在した場合はその領域)を出力画像記憶部73
31に提供するために境界を移動する。
【0077】以上のように、出力画像記憶部7331及
び画像データ記憶部7332を動的に割り当てることに
より、記憶装置733を効率的に使用することができ、
大きな画像に対応可能であると共に全体として処理速度
を向上させることも可能である。
【0078】[印刷装置の機械的な構成例]次に、上記
の実施の形態を適用可能な印刷装置の機械的な構成例を
説明する。図11は、上記の実施の形態を適用可能な印
刷装置の1つであるレーザビームプリンタの内部構造を
示す断面図である。
【0079】同図において、740はレーザプリンタ本
体であり、外部機器より供給される印刷データに基づい
て記録媒体にである記録紙上に画像を形成する。700
は、操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配さ
れている操作パネルである。701は、装置全体の制御
及び印刷データの解析等を行うプリンタ制御ユニットで
ある。プリンタ制御ユニット701は、上記の実施の形
態で説明した制御(展開、記憶装置の管理等を含む)を
実行し、印刷データを展開し、これをビデオ信号に変換
してレーザドライバ702に出力する。
【0080】レーザドライバ702は、半導体レーザ7
03を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信
号に応じて半導体レーザ703から発射されるレーザ光
704をオン・オフ切り替えする。レーザ光704は、
回転多面鏡705で左右方向に振られて静電ドラム70
6上を走査し、静電ドラム706上に印刷パターンの静
電潜像が形成される。この潜像は静電ドラム706の周
囲に配された現像ユニット707により現像された後、
記録紙に転写される。
【0081】記録紙にはカットシートが使用される。カ
ットシート記録紙は、用紙カセット708に収納され、
供給ローラ709、搬送ローラ710及び711により
装置内に取り込まれて静電ドラム706に供給される。
【0082】図12は、上記の実施の形態を適用可能な
印刷装置の他の例であるインクジェット記録装置(IJ
RA)の外観図である。
【0083】同図において、キャリッジHCは、駆動モ
ータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝達ギア50
11、5009を介して回転するリードスクリュー50
05の螺旋溝5004に対して系合している。キャリッ
ジHCは、不図示のピンを有し、矢印a,b方向に往復
移動される。また、キャリッジHCには、インクジェッ
トカートリッジIJCが搭載されている。
【0084】5002は、紙押さえ板であり、キャリッ
ジの移動方向に亙って紙をプラテン500に対して押圧
する。5007、5008はフォトカプラであり、キャ
リッジのレバー5006の所定の位置に存在することを
確認して、モータ5013の回転方向切替等を行うため
のホームポジション検知手段である。
【0085】5016は、記録ヘッドの前面をキャップ
するキャップ部材5022を支持する部材である。50
15は、このキャップ内を吸引する吸引手段であり、キ
ャップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引回復を
行う。
【0086】5017は、クリーニングブレードであ
り、5019は、このブレードを前後方向に移動可能に
する部材であり、本体支持板5018にはこれらが支持
されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリー
ニングブレードを適用できることは言うまでもない。
【0087】また、5021は、吸引回復の吸引を監視
するためのレバーであり、キャリッジと係合するカム5
020の移動に伴って移動し、駆動モータからの駆動力
がクラッチ切り替え等の公知の伝達手段で移動制御され
る。
【0088】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジHCがホームポジション側の領域
に到達した際にリードスクリュー5005の作用によっ
てそれらの対応位置で所望の処理が行えるように構成さ
れているが、周知のタイミングで所望の動作を行うよう
にすれば、本例にはいずれも適用可能である。
【0089】以上、レーザビームプリンタ及びインクジ
ェット記録装置を例示したが、本発明は他の形態の印刷
装置にも適用可能であることは言うまでもない。
【0090】[実施の形態の応用]なお、本発明は、複
数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェイ
ス機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステ
ムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複
写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0091】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0092】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することに
なり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発
明を構成することになる。
【0093】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0094】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0095】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0096】図13は、上記の記憶媒体のメモリマップ
の一例を示す図である。図示の例の記憶媒体は、画像展
開工程のコード1301と、領域管理工程のコード13
02と、出力工程のコード1303とを保持している。
画像展開工程のコード1301は、例えば、ステップS
35に相当する。領域管理工程のコード1302は、例
えば、ステップS32及びS37に相当する。出力工程
のコード1303は、例えば、ステップS38に相当す
る。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像出力に関する各処理に対してメモリを動的に割り当
てることにより、メモリの使用効率を向上し、全体的な
処理時間の低減と、メモリ容量の削減とを両立すること
ができるという効果がある。
【0098】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における印刷装置の構成例を
示すブロック図である。
【図2】記憶装置133のメモリマップの一例を模式的
に示す図である。
【図3】制御プログラム1342に基づく制御例を示す
フローチャートである。
【図4】印刷データ保管処理(ステップS32)の詳細
を示すフローチャートである。
【図5】画像データ保管処理(ステップS37)の詳細
を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態において、外部機器より供給
される印刷データの形態を説明する図である。
【図7】第2の実施の形態における印刷装置の構成例を
示すブロック図である。
【図8】制御プログラム7342に基づく制御例を示す
フローチャートである。
【図9】動的に容量が変動する出力画像記憶部7331
を模式的に示す図である。
【図10】出力画像形成処理(ステップS86)の詳細
を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態を適用可能な印刷装置の1つであ
るレーザビームプリンタの内部構造を示す断面図であ
る。
【図12】実施の形態を適用可能な印刷装置の他の例で
あるインクジェット記録装置(IJRA)の外観図であ
る。
【図13】印刷装置の制御に供する記憶媒体のメモリマ
ップの一例を示す図である。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を展開し出力する画像出力装置であ
    って、 画像を展開する画像展開手段と、 展開した画像を保管する保管領域と作業領域とを含む記
    憶手段と、 前記保管領域と前記作業領域とを前記作業領域に格納す
    べきデータの規模に即して動的に割り当てる領域管理手
    段と、 展開すべき画像が前記保管領域に存在する場合には前記
    保管領域内の展開した画像を参照し、展開すべき画像が
    前記保管領域に存在しない場合には前記画像展開手段に
    画像を展開せしめ、取得した画像を出力する出力手段
    と、 を備えることを特徴とする画像出力装置。
  2. 【請求項2】 印刷データを受信する受信手段をさらに
    備え、前記展開手段は該印刷データに基づいて画像を展
    開することを特徴とする請求項1に記載の画像出力装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、受信した印刷データを
    前記作業領域に順次格納することを特徴とする請求項1
    に記載の画像出力装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、前記展開した画像のう
    ち展開に長時間を要するものを前記保管領域に保管する
    ことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の画像
    出力装置。
  5. 【請求項5】 前記領域管理手段は、前記作業領域が受
    信した印刷データを格納するために十分な容量を有しな
    い場合に、前記保管領域を縮減してその縮減に係る領域
    を前記作業領域となすことを特徴とする請求項3または
    請求項4に記載の画像出力装置。
  6. 【請求項6】 前記領域管理手段は、前記保管領域の容
    量が十分でない場合に、前記保管領域内の前記展開した
    画像を圧縮する圧縮手段を有することを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像出力装
    置。
  7. 【請求項7】 前記領域管理手段は、前記保管領域の容
    量が十分でない場合に、前記保管領域内の前記展開した
    画像を消去する消去手段を有することを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像出力装
    置。
  8. 【請求項8】 前記領域管理手段は、 前記保管領域の容量が十分でない場合に、前記保管領域
    内の前記展開した画像を圧縮する圧縮手段と、 前記圧縮手段による圧縮では十分でない場合に、前記保
    管領域内の前記展開した画像を消去する消去手段と、 を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいず
    れか1項に記載の画像出力装置。
  9. 【請求項9】 前記画像展開手段は、前記作業領域に順
    次画像を描画することを特徴とする請求項1に記載の画
    像出力装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶手段は、前記展開した画像の
    うち展開に長時間を要するものを前記保管領域に保管す
    ることを特徴とする請求項9に記載の画像出力装置。
  11. 【請求項11】 前記領域管理手段は、描画した画像を
    含む領域を前記作業領域となすことを特徴とする請求項
    9または請求項10に記載の画像出力装置。
  12. 【請求項12】 前記領域管理手段は、画像を描画する
    ために前記作業領域を拡大すべき場合に、前記保管領域
    を縮減してその縮減に係る領域を前記作業領域となすこ
    とを特徴とする請求項11に記載の画像出力装置。
  13. 【請求項13】 前記領域管理手段は、前記保管領域の
    容量が十分でない場合に、前記保管領域内の前記展開し
    た画像を圧縮する圧縮手段を有することを特徴とする請
    求項9乃至請求項12のいずれか1項に記載の画像出力
    装置。
  14. 【請求項14】 前記領域管理手段は、前記保管領域の
    容量が十分でない場合に、前記保管領域内の前記展開し
    た画像を消去する消去手段を有することを特徴とする請
    求項9乃至請求項12のいずれか1項に記載の画像出力
    装置。
  15. 【請求項15】 前記領域管理手段は、 前記保管領域の容量が十分でない場合に、前記保管領域
    内の前記展開した画像を圧縮する圧縮手段と、 前記圧縮手段による圧縮では十分でない場合に、前記保
    管領域内の前記展開した画像を消去する消去手段と、 を有することを特徴とする請求項9乃至請求項12のい
    ずれか1項に記載の画像出力装置。
  16. 【請求項16】 前記出力手段は、電子写真式の印刷手
    段を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項15のい
    ずれか1項に記載の画像出力装置。
  17. 【請求項17】 前記出力手段は、インク吐出式の印刷
    手段を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項15の
    いずれか1項に記載の画像出力装置。
  18. 【請求項18】 画像を展開し出力する画像出力装置の
    制御方法であって、 画像を展開する画像展開工程と、 展開した画像を保管する保管領域と作業領域とを前記作
    業領域に格納すべきデータの規模に即して動的に割り当
    てる領域管理工程と、 展開すべき画像が前記保管領域に存在する場合には前記
    保管領域内の展開した画像を参照し、展開すべき画像が
    前記保管領域に存在しない場合には前記画像展開工程に
    より画像を展開せしめ、取得した画像を出力する出力工
    程と、 を備えることを特徴とする画像出力装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 画像を展開し出力する画像出力装置の
    制御プログラムを収めたコンピュータ可読メモリであっ
    て、 画像を展開する画像展開工程のコードと、 展開した画像を保管する保管領域と作業領域とを前記作
    業領域に格納すべきデータの規模に即して動的に割り当
    てる領域管理工程のコードと、 展開すべき画像が前記保管領域に存在する場合には前記
    保管領域内の展開した画像を参照し、展開すべき画像が
    前記保管領域に存在しない場合には前記画像展開工程に
    より画像を展開せしめ、取得した画像を出力する出力工
    程のコードと、 を備えることを特徴とするコンピュータ可読メモリ。
JP8084199A 1996-04-05 1996-04-05 画像出力装置及びその制御方法及びコンピュータ可読メモリ Withdrawn JPH09272234A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2768480A1 (fr) 1997-09-17 1999-03-19 Toyota Motor Co Ltd Procede et dispositif pour reduire le bruit de battement dans un mecanisme a engrenages

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2768480A1 (fr) 1997-09-17 1999-03-19 Toyota Motor Co Ltd Procede et dispositif pour reduire le bruit de battement dans un mecanisme a engrenages

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