JPH09271U - クリーム状物注出容器 - Google Patents

クリーム状物注出容器

Info

Publication number
JPH09271U
JPH09271U JP009888U JP988896U JPH09271U JP H09271 U JPH09271 U JP H09271U JP 009888 U JP009888 U JP 009888U JP 988896 U JP988896 U JP 988896U JP H09271 U JPH09271 U JP H09271U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
lateral groove
fitted
discharge
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP009888U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2575276Y2 (ja
Inventor
茂雄 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP1996009888U priority Critical patent/JP2575276Y2/ja
Publication of JPH09271U publication Critical patent/JPH09271U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2575276Y2 publication Critical patent/JP2575276Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納クリーム状物を加圧して吐出するよう形
成したクリーム状物注出容器において、吐出弁の開閉が
確実に行うことが出来るように、又容器全体がコンパク
トになるよう設けた。 【解決手段】 胴部2上端からガイド筒4とシリンダ7
を起立する容器本体1と、胴部2内面に嵌合させた摺動
底板10と、吐出筒21の下端外周に横溝25を周設して該横
溝とシリンダ7内面との間に筒状ピストン26を一定範囲
上下動可能に嵌合し、横溝25に吐出弁孔27を穿設した作
動部材20とからなり、筒状ピストン26は、横溝25下面の
押上げと横溝25上面の押下げとでシリンダ7内を上下動
可能となし、筒状ピストン26上面に横溝25上面が、又筒
状ピストン26下面に横溝25下面が、それぞれ接する時、
吐出弁孔27が開孔又閉塞するよう形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本案はクリーム状物注出容器に係る。
【0002】
【従来の技術】
例えば実開昭64-39260号公報のクリーム状物注出容器が知られている。 該容器は、直筒状胴部の上端から嵌合周壁を起立すると共に、胴部上端面を閉 塞する頂壁中央部に凹部を設けて該凹部内に設けた弁体と凹部に穿設した弁孔と で吸込み弁を形成し、かつその凹部外周からシリンダを起立する容器本体と、上 記胴部の下部内へ水密に、かつ上昇可能に嵌合させた摺動底板と、上記嵌合周壁 外面へ周壁下部を嵌着させ、上内方へ弯曲突出するその周壁上端から下降筒を介 して、上記シリンダ上面へ載置させた内向きフランジを付設し、該内向きフラン ジ内周縁からガイド筒を起立する作動部材取付け筒と、上記ガイド筒へ上下動可 能に嵌合させた吐出筒下端に、上記シリンダ内へ嵌合させて吐出弁付きの筒状ピ ストンを嵌着させ、上記吐出筒を垂下する頂壁外周から上記下降筒内へ外周壁を 垂下すると共に頂壁裏面へ付設してその外周壁外方へ前部を突出するノズル後端 を上記吐出筒に連通させた作動部材と、上記ガイド筒外面へ遊嵌させて作動部材 を上方付勢するコイルスプリングとからなり、容器本体に対する作動部材の上下 動で胴部クリーム状物を吸込み弁を介してシリンダ内へ吸込み、かつ該シリンダ 内クリーム状物を吐出弁を介してノズルから注出し、又容器体内クリーム状物減 少による負圧化を摺動底板上昇により解消するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来例クリーム状物注出容器においては、吐出弁の開閉が確実に行われること が特に重要であるが、従来は弾性に抗して弁板をクリーム状物が押上げることで 開弁し、かつその弁板の弾性復元で閉弁するよう設けていたから、クリーム状物 が液体と異なって流動性に乏しいことからその開閉が不完全となることがあった 。
【0004】 又容器全体の長さに比して、胴部上方のクリーム状物注出機構部分の長さが大 となり易い欠点があった。 本案はそれ等欠点を除去することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
直筒状胴部2の上端からガイド筒4を起立すると共に、胴部上端から内向きフ ランジ5を介してシリンダ7を起立する容器本体1と、上記胴部の下部内面へ外 周面を水密に接して上昇可能に嵌合させた摺動底板10と、上記シリンダ内へ嵌合 させた有底の吐出筒21を頂壁22裏面から垂設すると共に、頂壁22外周から垂下す る周壁23下部を上記ガイド筒4に嵌合させ、かつ頂壁22裏面に付設して周壁前外 方へ前部を突出するノズル24の後端を上記吐出筒上端に連通し、更に上記吐出筒 下端外周に横溝25を周設して該横溝とシリンダ内面との間に筒状ピストン26を水 密に、かつ横溝の上下両面間で上下動可能に嵌合し、該横溝の下端部に吐出弁孔 27を穿設して、上記容器本体に対して上下動可能に設けた作動部材20と、上記シ リンダ外面へ遊嵌されて作動部材20を上方へ付勢するコイルスプリング28とから なり、上記筒状ピストンは、横溝下面の押上げと横溝上面の押下げとでシリンダ 内を上下動可能となし、筒状ピストン上面に横溝上面が、又筒状ピストン下面に 横溝下面が、それぞれ接する時、吐出弁孔27が開孔又閉孔するよう形成した。
【0006】
【考案の実施の形態】
まず第1図と第2図とが示す第1実施例について説明すると、1は容器本体で 、直筒状胴部2上端からガイド筒4を起立すると共に、胴部上端から内向きフラ ンジ5を介して上端内面に下向き段部6を有するシリンダ7を起立する。ガイド 筒の上半部およびシリンダは図示のように別部材で形成するとよい。この場合は フランジ内周からシリンダを、かつフランジ外周から外筒を、それぞれ起立した 二重筒状部材を設けてその外筒下半を胴部上端から上方への延長部分内面へ嵌着 させる。
【0007】 上記胴部2の下部内面へは、外周面を水密に接して上昇可能に摺動底板10を嵌 合させる。図示例の摺動底板10はその下面から脚筒11を垂下し、該脚筒下部に、 複数板バネ12を放射状にかつ斜下方へ突出する滑り止め13を嵌着させている。胴 部下端には更に鍔状の保護板14を嵌着させてもよい。
【0008】 上記容器本体上部には作動部材20を嵌合させる。該部材は、上記シリンダ7内 へ嵌合させた有底の吐出筒21を頂壁22裏面から垂設すると共に頂壁22外周から垂 下する下部大径の周壁23下方部分を容器本体のガイド筒4内へ嵌合させ、更に頂 壁22裏面に付設して周壁23前外方へ前部を突出するノズル24の後端を上記吐出筒 21上端に連通させている。更に上記吐出筒の下端外周には横溝25を周設して、該 横溝とシリンダ7内面との間に筒状ピストン26を水密に嵌合させている。該筒状 ピストン縦巾は上記横溝縦巾よりも短く、該横溝内で筒状ピストン26は上下動可 能とする。又横溝起立壁の下部には吐出弁孔27を穿設し、その横溝内で筒状ピス トンが下降してその筒状ピストン下端が第1図のように横溝下面に接したとき該 筒状ピストンが吐出弁孔27を閉塞し、又筒状ピストンが上昇してその上面が第2 図のように横溝上面に接したとき、吐出弁孔27が開いて容器本体胴部内と吐出筒 21内とを連通するよう設ける。作動部材20は、第1図のように筒状ピストン上面 が既述シリンダ上端部内面の下向き段部6下面へ、かつ筒状ピストン下面が横溝 25下面へ、それぞれ接することで上限に達する。
【0009】 上記作動部材20は、コイルスプリング28によって上方へ付勢される。該スプリ ングはシリンダ7外面へ遊嵌させ、そのスプリング下端を内向きフランジ5上へ 、スプリング上端を周壁23途中に設けた下向き段部下面へそれぞれ圧接させてい る。
【0010】 第3図以下第6図が示す各実施例は、上記第1図と、第2図とが示す第1実施 例に対して大きくは二点で相違する。その一つはシリンダ7下端部に吸込み弁30 を設けたことであり、他の一つは吸込み弁を設けたことで摺動底板10から板バネ 付きの滑り止め13を除いたことである。第1図実施例のように、吸込み弁を設け ない場合は、作動部材20押下げ時にシリンダ7および胴部内クリーム状物が同様 に加圧され、よって該加圧による下降防止のため摺動底板に滑り止め13を付設す るが、第3図以下各実施例のように吸込み弁30を設ければ上記押下げ時にシリン ダ内だけが加圧されるから、上記滑り止めは不要となる。
【0011】 その他第3図以下の各実施例が第1図実施例に対して共通する相違点は、コイ ルスプリング28の位置を変えたことと胴部2下端の保護板14から支持筒14a を起 立して摺動底板10下面を支持させたこと、更にガイド筒4の上端部内面と該ガイ ド筒内へ嵌合させた周壁23外面とに互いに係合して作動部材20の抜出しを防止す る係合突条を設けたことである。この場合はこれ等両係合突条が係合することで 、作動部材20の上限が定まるよう設けてもよい。
【0012】 上記コイルスプリング28は、シリンダの下部外面に設けた上向き段部31上へそ のスプリング下端を支持させ、又作動部材頂壁の下面へ放射状に付設したリブ32 下面にスプリング上端を圧接させている。
【0013】 第3図、第4図、第6図の各実施例は、シリンダ7上端部内面の下向き段部6 をシリンダを二重筒としてその外筒上端の折返し部下端面で形成しており、吸込 み弁30は、第5図実施例の場合も含めていずれも有底筒部の底板外周部にC字状 切離し線を穿設してその切離し線が囲む底板部分を弾性弁板30a とし、該弾性弁 板によりシリンダ下方に設けた吸込み弁孔30b 上面を開閉させて形成する。各図 実施例が示すように容器本体上部は単数又は数箇の別部材を組合わせて形成する ことが出来る。
【0014】 筒状ピストン26はシリンダ7内面へ水密に接し、又横溝25内で筒状ピストン26 は上下動可能であるから、横溝25上面に接して筒状ピストン26がシリンダ内を押 下げられる際吐出弁孔27が開き、又横溝25下面に接して筒状ピストン26がシリン ダ内を押上げられる際、吐出弁孔27は閉じる。又コイルスプリング28をシリンダ 7外面へ遊嵌させたから、従来に比してそのスプリングを低い位置に設けること が出来、容器本体に対して作動部材を低い位置に設けることが出来る。
【0015】
【考案の効果】
本案は既述構成とするもので、シリンダ7内へ下端外周に横溝25を周設した作 動部材20の吐出筒21を嵌合させ、又その横溝とシリンダ内面との間に筒状ピスト ン26を、水密に、かつ横溝の上下両面間で上下動可能に嵌合させて、筒状ピスト ン26が横溝下面の押上げと横溝上面の押下げとでシリンダ内を上下動可能とし、 更に筒状ピストン上面に横溝上面が又筒状ピストン下面に横溝下面がそれぞれ接 するとき、吐出弁孔が開孔、又閉塞するよう設けたから、その吐出弁の開閉は機 械的に確実に行うことが出来る。又作動部材上方付勢用のコイルスプリング28は 、既述従来例のようにシリンダ上方に設けるのではなく、そのシリンダ外面へ遊 嵌させたから、胴部上方のクリーム状物注出機構部分の長さを従来に比して短く することが出来、よって容器全体をコンパクトに形成することが出来る。
【提出日】平成8年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、クリーム状物注出容器に係る。
【0002】
【従来の技術】
例えば実開昭64−39260号公報のクリーム状物注出容器が知られている 。この容器は、 直筒状胴部の上端から嵌合周壁を起立するとともに、胴部上端面を閉塞する頂壁 中央部に凹部を設けて、該凹部内に設けた弁体と凹部に穿設した弁孔とで吸込み 弁を形成し、その凹部外周からシリンダを起立する容器本体と、上記胴部の下部 内へ水密にかつ上昇可能に嵌合させた摺動底板と、 上記嵌合周壁外面へ周壁下部を嵌着させ、上内方へ彎曲突出するその周壁上端か ら下降筒を介して、上記シリンダ上面へ載置させた内向きフランジを付設し、該 内向きフランジ内周縁からガイド筒起立する作動部材取付け筒と、 上記ガイド筒へ上下動可能に嵌合させた吐出筒下端に、上記シリンダ内へ嵌合さ せて吐出弁付きの筒状ピストンを嵌着させ、上記吐出筒を垂下する頂壁外周から 上記下降筒内へ外周壁を垂下するとともに頂壁裏面へ付設してその外周壁外方へ 前部を突出するノズル後端を上記吐出筒に連通させた作動部材と、 上記ガイド筒外面へ遊嵌させて作動部材を上方付勢するコイルスプリングと、 から成り、容器本体に対する作動部材の上下動で胴部クリーム状物を吐出弁を介 してノズルから注出し、また、容器体内クリーム状物減少による負圧化を摺動底 板上昇により解消するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来例クリーム状物注出容器においては、吐出弁の開閉が確実に行われること が特に重要であるが、従来は弾性に抗して弁板をクリーム状物が押し上げること で開弁し、かつ、その弁板の弾性復元で閉弁するよう設けていたため、クリーム 状物が液体と異なって流動性に乏しいことからその開閉が不完全となることがあ った。 また、容器全体の長さに比して、胴部上方のクリーム状物注出機構部分の長さ が大となり易い欠点があり、更には、組み立てが容易でない欠点があった。 本考案は、それらの問題点を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、胴筒4に上昇底5を水密摺動自在に嵌合させた容器本体1の上端に 短小なポンプ2を該ポンプの嵌合ベース8にて嵌合装備させ、そのポンプ2は、 上記容器本体1の上端部に嵌合させる嵌合ベース8の外周壁上端から案内筒9を 立設するとともに、内周壁上端からシリンダ押え筒12を立設し、該シリンダ押 え筒12の上方にノズル20を有する押下げノズルヘッド19を配し、該押下げ ノズルヘッドから摺動筒22を垂設して、該摺動筒を上記案内筒9内に上下摺動 自在に嵌合させ、かつ、その押下げノズルヘッド19の内側から上記ノズル20 に連通する嵌合筒24を垂設し、該嵌合筒には環状ピストン31の僅少上下動で 機械的に開閉する吐出弁25を形成した吐出弁兼用のピストン機構26を下方か ら挿入して嵌合連結させ、更に、上記押下げノズルヘッド19の内側に当該押下 げノズルヘッド乃至上記ピストン機構26を上方へと付勢するコイルスプリング 27を内装し、かつ、これら押下げノズルヘッド19乃至ピストン機構26に抜 け止め手段を講じ、また、下端部内側に吸込み弁16を備えた別部材のシリンダ 14を設けて、該シリンダを上記シリンダ押え筒12の内側に下方から挿入して 嵌合させるとともに、該シリンダの内部に上記ピストン機構26を上下摺動自在 に嵌合させたことを特徴とする。
【0005】
【考案の実施の形態】
図1乃至図3は、実施の形態を示している。 図示の容器は、上昇底付きの容器本体1の上端にポンプ2を装着している。 容器本体1は、上端部の内周に縦断面L字状の内向きL形フランジ3を有する 直筒状の胴筒4を設け、該胴筒には、下部内面に上昇底5を水密摺動自在に嵌挿 し、かつ、下端内周に鍔状のストップリング6を嵌着し、該ストップリングには 、内縁からその上昇底5を下限で受ける受け筒7を立設させている。 ポンプ2は、上記胴筒4の上端部に嵌合固定させる固定部2aと該固定部から 上方へ突出する可動部2bとから成り、押下げノズルヘッド付きの短小な縦型往 復ポンプを形成している。
【0006】 ポンプ2の固定部2aは、上記胴筒4の上端部の内向きL形フランジ3上に嵌 着する断面溝形の嵌合ベース8を設け、該嵌合ベースの外周壁上端から案内筒9 を立設するとともに、該案内筒の上端内縁に抜け止め突条10を周設し、かつ、 その嵌合ベースの内周壁上端に段部11を介してシリンダ押え筒12を立設し、 該シリンダ押え筒の上端に該シリンダ押え筒の内側に嵌めた後記シリンダ14の 上端内縁へとまわり込む抜け止めフランジ13を設けている。 そして、そのシリンダ押え筒12の内側に別部材のシリンダ14を下方から挿 入して上部外周にて嵌合させ、該シリンダには、中途部外周に上記シリンダ押え 筒12の段部11で上記内向きL形フランジ3の上端縁上に押え込む外向き小フ ランジ15を設け、かつ、下端部内側に板弁タイプの吸込み弁16を設けており 、該吸込み弁16は、上記シリンダ14の下端内側に平坦な弁座17を形成し、 該弁座の上に別部材の弁体18を装着して弁座に開閉自在に着座させて成る。た だし、上記シリンダ14は、ポンプ2の組み立ての最終段で組み込むものとする 。
【0007】 ポンプ2の可動部2bは、上記固定部2aの上に、前面からノズル20を突設 した押下げノズルヘッド19を配し、該押下げノズルヘッドの外周壁21の下端 から摺動筒22を垂設して、該摺動筒を固定部2aの案内筒9内に上下摺動自在 に嵌合させ、該摺動筒の外周に係合突条23を周設して、該係合突条を上昇限で その案内筒の抜け止め突条10に突き当たらせて抜け止めを図り、上記シリンダ 押え筒12の下端の段部11と押下げノズルヘッド19の内面適所との間にコイ ルスプリング27を内装して押下げノズルヘッド19及び後記ピストン機構26 を上方へと付勢させている。 押下げノズルヘッド19の内部には、上記ノズル20に連通する嵌合筒24を 垂設して、該嵌合筒内に吐出弁25と兼用のピストン機構26を嵌合連結し、該 ピストン機構を後組みの上記シリンダ14の内部に上下摺動自在に嵌合させると ともに、上記シリンダ押え筒12の抜け止めフランジ13で上方への抜け止めを 図っている。 吐出弁25と兼用のピストン機構26は、押下げノズルヘッド19の嵌合筒2 4内に下方から有底小筒28を嵌挿固定し、該有底小筒の下端外縁を外方へ突出 させて上方に面する弁座29を形成し、該弁座の直上で有底小筒28下端部に複 数の弁孔30を穿設し、かつ、該有底小筒28下端部の外周に環状ピストン31 を僅少上下摺動自在に嵌合させて、下降限で弁座29に着座させるとともに、上 昇限で有底小筒28の下端に突き当てるようにし、また、環状ピストン31を上 記シリンダ14の内部に上下摺動自在に嵌合させて、該環状ピストンの外周の摩 擦抵抗が内周の摩擦抵抗に勝ることをもってピストン機構26の上下動に際して ます環状ピストンを僅少摺動させることにより、ピストン機構26の上下動に伴 い機械的に開閉する吐出弁25を構成している(図2、図3)。
【0008】 かかる固定部2aと可動部2bとから成るポンプ2は、予め組み立てておいて 、固定部2aの嵌合ベース8を容器本体1の胴筒4の上端部内周に嵌合させ、内 向きL形フランジ3上に載置させて、容器本体1の上端部に装着する。
【0009】 如上の構成であり、容器本体1内には、クリーム状物を充填して、下限に位置 する上昇底5上の胴筒4内に充満させる。なお、この充填は、ポンプ2を装着を 最終工程として、該ポンプ2の装着前に上方から充填してもよいし、上昇底5等 の底部材の組み込みを最終工程として、該底部材の組み込み前に倒立させて充填 してもよい。 而して、その内容物たるクリーム状物の注出の際には、押下げノズルヘッド1 9をコイルスプリング27に抗して押し下げればよく、これにより、ピストン機 構26が押し下げられ、かつ、吸込み弁13が閉、吐出弁25が開となり、シリ ンダ12内が加圧状態となって、該シリンダ内のクリーム状物が押下げノズルヘ ッド19のノズル20を通じて注出されることとなる。この注出量は、ピストン 機構26が下降限にまで押し下げられる限り、その都度定量である。 次に、その押し下げを放すと、コイルスプリング27により押下げノズルヘッ ド19及びピストン機構26が上昇し、吸込み弁16が開、吐出弁25が閉とな り、シリンダ14内が負圧化して、胴筒4内のクリーム状物がシリンダ14内に 吸い上げられる。この吸い上げとともに胴筒4内が負圧化して、上昇底5が上昇 する。 なお、使用当初、シリンダ14内が未だ空気のままであれば、1乃至数回の空 操作でクリーム状物に置換される。
【0010】
【考案の効果】
本考案によれば、既述構成であるから、次の効果を奏する。 ポンプ2において、押下げノズルヘッド19の内側からノズル20に連通す る嵌合筒24を垂設し、該嵌合筒には環状ピストン31の僅少上下動で機械的に 開閉する吐出弁25を形成した吐出弁兼用のピストン機構26を嵌合連結させて 、該ピストン機構を上記シリンダ14の内部に上下摺動自在に嵌合させているか ら、吐出弁25をピストン機構26の上下動に伴い機械的強制的に開閉させるこ とができ、容器本体1内の内容物がクリーム状物であっても吐出弁25を的確に 開閉させることができる。 そのような吐出弁兼用のピストン機構26を用いているので、ポンプ2を合 理的に短小化させることができて、容器全体を小型化することができる。 ポンプ2を嵌合ベース8にて容器本体1の上端部に嵌合させているので、ポ ンプ2全体を先組みして、容器本体1の上端部に嵌合させることができ、組み立 てを容易にすることができ、しかも、容器本体1内には、ポンプ2の装着前にお いて内容物を上方から安定にかつ容易に充填することができる。 ポンプ2において、吸込み弁16をシリンダ14の下端部内側にコンパクト に設けることができるので、吸込み弁16が多くのスペースをとることもなけれ ば、邪魔な存在となることもなく、そして、この吸込み弁16の存在により容器 本体1内が加圧されるようなことがないから、内容物がクリーム状物であっても 含有成分が加わる圧力によって分離等を生ずるようなことはない。 ポンプ2において、下端部に吸込み弁16を備えたシリンダ14が、嵌合ベ ース8やシリンダ押え筒12などと別体であるから、組み立て上、水密性、密嵌 性を要して最も重要かつ困難なピストン機構26とシリンダ14とを、ポンプ2 の組み立ての最終段で、コイルスプリング6の弾力に阻害されることも拘束され ることもなくシリンダ押え筒12内へと下方から嵌挿させることができ、このこ とはまた、コイルスプリング6とともに組み立てる他の部材相互の組み立てをラ フなものにすることができることとなって、ポンプ2の組み立てを格段に容易に することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本案容器の半断面図である。
【図2】 作動部材押下げ状態で示す、その要部の斜視
図である。
【図3】 実施例を異にして示す、本案容器の半断面図
である。
【図4】 実施例を異にして示す、本案容器の半断面図
である。
【図5】 実施例を異にして示す、本案容器の半断面図
である。
【図6】 実施例を異にして示す、本案容器の半断面図
である。
【符号の説明】
10…摺動底板 20…作動部材 25…横溝 26…筒状ピストン 27…吐出弁孔 28…コイルスプリング
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 クリーム状物注出容器
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施の形態その1.を示す截断側面
図である。
【図2】 同実施の形態における要部の拡大截断側面図
である。
【図3】 同要部の動作状態を示す拡大截断側面図であ
る。
【符号の説明】 1…容器本体 2…ポンプ 2a…固定部 2b…可動部 3…内向きL形フランジ 4…胴筒 5…上昇底 6…ストップリング 7…受け筒 8…嵌合ベース 9…案内筒 10…抜け止め突条 11…段部 12…シリンダ押え
筒 13…抜け止めフランジ 14…シリンダ 15…外向き小フランジ 16…吸込み弁 17…弁座 18…弁体 19…押下げノズルヘッド 20…ノズル 21…外周壁 22…摺動筒 23…係合突条 24…嵌合筒 25…吐出弁 26…ピストン機構 27…コイルスプリング 28…有底小筒 29…弁座 30…弁孔 31…環状ピストン
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直筒状胴部2の上端からガイド筒4を起
    立すると共に、胴部上端から内向きフランジ5を介して
    シリンダ7を起立する容器本体1と、 上記胴部の下部内面へ外周面を水密に接して上昇可能に
    嵌合させた摺動底板10と、 上記シリンダ内へ嵌合させた有底の吐出筒21を頂壁22裏
    面から垂設すると共に、頂壁22外周から垂下する周壁23
    下部を上記ガイド筒4に嵌合させ、かつ頂壁22裏面に付
    設して周壁前外方へ前部を突出するノズル24の後端を上
    記吐出筒上端に連通し、更に上記吐出筒下端外周に横溝
    25を周設して該横溝とシリンダ内面との間に筒状ピスト
    ン26を水密に、かつ横溝の上下両面間で上下動可能に嵌
    合し、該横溝の下端部に吐出弁孔27を穿設して、上記容
    器本体に対して上下動可能に設けた作動部材20と、 上記シリンダ外面へ遊嵌されて作動部材20を上方へ付勢
    するコイルスプリング28とからなり、 上記筒状ピストンは、横溝下面の押上げと横溝上面の押
    下げとでシリンダ内を上下動可能となし、筒状ピストン
    上面に横溝上面が、又筒状ピストン下面に横溝下面が、
    それぞれ接する時、吐出弁孔27が開孔又閉塞するよう形
    成したことを特徴とするクリーム状物注出容器。
JP1996009888U 1996-09-09 1996-09-09 クリーム状物注出容器 Expired - Fee Related JP2575276Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996009888U JP2575276Y2 (ja) 1996-09-09 1996-09-09 クリーム状物注出容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1996009888U JP2575276Y2 (ja) 1996-09-09 1996-09-09 クリーム状物注出容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09271U true JPH09271U (ja) 1997-05-16
JP2575276Y2 JP2575276Y2 (ja) 1998-06-25

Family

ID=18529308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1996009888U Expired - Fee Related JP2575276Y2 (ja) 1996-09-09 1996-09-09 クリーム状物注出容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2575276Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6411968B2 (ja) * 1980-05-31 1989-02-28 Brother Ind Ltd

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6411968B2 (ja) * 1980-05-31 1989-02-28 Brother Ind Ltd

Also Published As

Publication number Publication date
JP2575276Y2 (ja) 1998-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0335744Y2 (ja)
EP0297751B1 (en) Viscous product dispenser
JPH0617738Y2 (ja) 粘性流体注出容器
KR100849356B1 (ko) 밀폐형 펌프디스펜서
JPH09271U (ja) クリーム状物注出容器
JPH09270U (ja) クリーム状物注出容器
JP3369699B2 (ja) 注出容器
JP5126838B2 (ja) 液体吐出容器
JP3369698B2 (ja) 注出容器
US4288009A (en) Liquid measuring device
JP2535750Y2 (ja) クリーム状物注出容器
JP2509241Y2 (ja) クリ―ム状物吐出容器
JPH02166078A (ja) クリーム等吐出容器および該容器に対する吐出装置の組付け方法
JPH0640121Y2 (ja) 粘性流体注出容器
JP2525965Y2 (ja) クリーム状物吐出容器
JPS6052866B2 (ja) 手動式噴霧器
JP2605715Y2 (ja) ポンプ付き吐出容器
JP3916839B2 (ja) ポンプ式液体注出容器
JP2523839Y2 (ja) クリーム状物吐出容器
JPH078443Y2 (ja) クリ−ム状物注出容器
JPH08412U (ja) クリーム状物注出容器
JPH0640131Y2 (ja) クリ−ム状物注出容器
JP2007515287A (ja) 流体ディスペンサ
JP2000128216A (ja) 液体噴出ポンプ
JPH0534155U (ja) クリーム状物注出容器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees