JPH09271742A - 生ごみ処理装置及び生ごみ処理方法 - Google Patents

生ごみ処理装置及び生ごみ処理方法

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JPH09271742A
JPH09271742A JP8080222A JP8022296A JPH09271742A JP H09271742 A JPH09271742 A JP H09271742A JP 8080222 A JP8080222 A JP 8080222A JP 8022296 A JP8022296 A JP 8022296A JP H09271742 A JPH09271742 A JP H09271742A
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JP
Japan
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processing
tank
temperature
processing tank
hot air
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Application number
JP8080222A
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English (en)
Inventor
Kaname Saotome
要 五月女
Naoki Okayama
直樹 岡山
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Hitachi Information Systems Ltd
Original Assignee
Hitachi Information Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理物の終了状態を安定して判定できる。 【解決手段】 制御手段の指令に基づき、槽ヒータ2に
より処理槽1の壁を一定温度で加熱すると共に、熱風ヒ
ータ3により一定温度の熱風を処理槽1に供給するの
で、処理物5の処理時間を安定化させることができる。
そのため、処理物の水分率で処理の終了を判断する従来
技術に比較すると、処理槽1に投入される処理物5の種
類が異なっても、また処理物5が多量に投入されても、
これに拘わることなく一様の時間で処理できるので、処
理時間のばらつきが起こるのを防止することができ、処
理の終了状態を正確に判定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみ等の有機廃
棄物を乾燥処理したり発酵処理したりする生ごみ処理装
置に係り、特に処理を効率的に行うのに好適なものに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品工場,ホテル,飲食店から出
る大量の生ごみは、生ごみ処理装置によって処理されて
いるものがある。生ごみ処理装置にあっては、生ごみを
発酵させると共に乾燥させ、さらには殺菌する等の機能
をもつようにしたものがある。このような生ごみ処理装
置は、処理の終了時、処理物自体の温度状態を検出する
ことにより、または排気温度状態を検出することによ
り、乾燥終了を判定したものがある。また、上記発酵工
程と乾燥工程とを同時に行うように構成されたものもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す
従来技術の生ごみ処理装置は、処理物の温度の状態を検
出し、処理物の温度状態で処理終了を判定すると、処理
状態が不正確となることについて配慮されていない。即
ち、処理物の種類によっては、また処理物の容量の大き
さによっては、処理物の終了状態にばらつきが発生する
ので、処理終了状態が不安定となるばかりでなく、終了
状態を正確に検出することができない問題があった。ま
た、排気温度の検出により処理終了を判定する場合、外
気温度等の影響を受け、排気温度がばらつくので、正確
に終了状態を検出することができない問題があった。
【0004】さらに、発酵工程と乾燥工程とを同時に行
うと、処理に時間がかかる問題がある。即ち、例えば発
酵工程では発酵を促進させるため、水分がある程度必要
となる反面、乾燥工程では処理物の水分を除去すること
となるので、発酵工程,乾燥工程を同時に行おうとする
と、発酵条件が最適に保てず、発酵時間がかかると共に
乾燥も充分行えないため、時間がかかることが余儀なく
されている。
【0005】さらに、上記従来技術では、処理物の処理
中、処理槽に設置された攪拌羽根によって処理物を攪拌
しているものの、攪拌羽根が単に一方向に回転するだけ
で処理物の攪拌を行っており、処理物をより効率的に攪
拌することについて配慮されていない問題がある。これ
に加え、処理物の取出しは処理槽に比較し、大きさの小
さい取出し口から取り出すように構成されているので、
処理終了時、処理槽内の隅々に存在する処理物を取り出
しにくい問題がある。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、処理物の種類や容量の大きさに拘わることなく、
終了状態を正確に検出することができると共に、処理物
の終了状態を安定して判定することができる生ごみ処理
装置を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、処理物をより
効率的に攪拌することができるのに加え、処理の終了し
た処理物を簡単かつ確実に取り出すことができる生ごみ
処理装置を提供することにある。
【0008】本発明のさらなる目的は、処理物の処理時
間の短縮化を図り得る生ごみ処理方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の生ごみ処理装置
においては、処理中の処理物の温度を検出する第1の検
出器と、処理物の処理の終了温度を検出する第2の検出
器と、第1の検出器の検出温度に基づき、処理槽に供給
する熱風の温度を一定に制御し、かつ該一定制御時、第
2の検出器の検出により処理物の乾燥が終了したことを
判定する制御手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0010】また、本発明の生ごみ処理装置において
は、処理物の処理時、夫々の攪拌羽根を一方向に駆動さ
せ、処理の終了時、夫々の攪拌羽根を逆方向に駆動させ
る駆動手段を有し、前記夫々の攪拌羽根は、処理物の処
理時、処理物を処理槽内で分散させる一方、処理の終了
時、処理物を取り出し口蓋側に寄せるように配置したこ
とを特徴とするものである。
【0011】さらに、本発明の生ごみ処理方法において
は、処理物を発酵させる発酵工程の実行後、処理物を乾
燥させる乾燥工程を実行することを特徴とするものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至
図7により説明する。図1〜図3は本発明の生ごみ処理
装置の第1の実施例を示している。実施例の生ごみ処理
装置は、図1に示すように、処理槽1と、槽ヒータ2
と、熱風ヒータ3とを有している。
【0013】処理槽1は内側底部が、回転する攪拌羽根
4が処理物5を攪拌し得るよう半円形状をなし、その上
部が開口された形状をなしている。攪拌羽根4は回転軸
6にアーム7を介して取付けられ、図示しないモータに
より回転軸6の軸周りに回転するようにしており、処理
槽1の内部に複数設けられている。
【0014】この処理槽1の上部開口部には、図2に示
すように、処理物の投入蓋7が開閉可能に取付けられ、
また正面の中央部側には前扉8,取出口蓋9が設けら
れ、さらに後側上部には処理中に発生するガス等を排気
するため、脱臭ユニット11を装着した排気装置10が
取付けられている。これら投入蓋7,前扉8,取出し口
扉9は、処理槽1内に投入された処理物の異臭が外部に
漏れないようにするため、気密に閉じられるものであ
る。従って、図2において、処理に際しては投入蓋7を
開いて処理槽1内に処理物を投入し、その処理物5の処
理が終了すると、前扉8及び取出口蓋9を開くことによ
り、処理槽1内の処理物5を取り出せるようにしてい
る。
【0015】槽ヒータ2は図1に示すように、処理時、
処理槽1の底部を加熱することにより処理槽2内の処理
物5を加熱し、該処理物5を発酵させたり乾燥させたり
するものであり、例えば電気ヒータ或いは燃焼バーナ等
から構成されている。熱風ヒータ3は、図1に示すよう
に、送風機31と、該送風機31から吐出された送風空
気を加熱するためのヒータ32と、該ヒータ32及び処
理槽1の後側上部間に連結された配管33とを有し、熱
風を処理槽1内に供給することにより処理槽1内の空気
を加熱するようにしている。
【0016】さらに、処理槽1内には、処理中、処理物
の温度に基づき熱風ヒータ3から供給される熱風の温度
を一定に制御し、処理槽1内の空気温度が所望の温度に
達したとき、処理物の乾燥が終了したことを判定する制
御手段が設置されている。即ち、該制御手段は、図1に
示すように、処理槽1内の下部に設置され、処理物の温
度を検出する第1の検出器21と、処理槽1内に設置さ
れ、処理槽1内の空気温度を検出する第2の検出器22
と、コントローラ23とを有している。そして、コント
ローラ23は、処理中、処理物の温度を第1の検出器2
1によって検出すると、処理物5を発酵しかつ乾燥させ
るため、熱風ヒータ3に対し一定の温度の熱風を処理槽
1内に供給するように制御すると共に、槽ヒータ2に対
しても処理物を一定の温度で加熱するように制御し、そ
の後、処理槽1内の空気温度が図3に示すように、予め
設定された温度に達したことを第2の検出器22が検出
すると、その時点で処理物の処理が終了したことを判定
するようにしている。
【0017】この場合、熱風ヒータ3による熱風の一定
温度と、処理槽1の壁を加熱する一定温度とは、処理物
の種類や容量の大小等を考慮し、その上で実験的にかつ
経験的に好ましいと定められた処理中の温度であり、予
めコントローラ23に設定されている。また、第2の検
出器22が検出する温度は、上記熱風の一定温度,壁加
熱の一定温度より高い値であるが、これも処理物の種類
や容量の大小等を考慮し、その上で実験的にかつ経験的
に好ましいと定められた処理終了温度であり、コントロ
ーラ23に設定されている。
【0018】また、制御手段は、第2の検出器22が処
理槽1内の空気温度を検出するとき、処理槽1内の平均
気温を極力検出できるようにするため、処理槽1内の空
気を攪拌するためのファン24が設置されている。この
ファン24は本例では投入蓋7に取付けられている。
【0019】なお、コントローラ23は、処理槽1の後
部に破線にて示すように処理槽1に設置されている。処
理槽1の外表面の底部には、該処理槽1を移動可能とな
るため、キャスター12が装着されると共に、設置した
ときに高さを調節するためのアジャスターボルト13が
装着され、また装置運転の操作盤14,電源ブレーカ1
5が設置されている。
【0020】実施例の生ごみ処理装置は、上記の如き構
成よりなるので、次にその動作について述べる。処理に
際しては、前扉8及び取出し口扉9を閉じたままの状態
とし、投入蓋7のみを開いて処理槽1内に処理物を投入
した後、投入扉7を閉じて操作盤14により処理を開始
する。
【0021】この処理時、図示しないモータの駆動によ
り回転軸6を介し攪拌羽根4が軸周りに回転し、処理物
5が攪拌される一方、槽ヒータ2により処理槽1の壁が
加熱されると共に、熱風ヒータ3により熱風空気が処理
槽1内に供給されることにより、処理物5が発酵しかつ
乾燥することとなる。
【0022】この場合、第1の検出器21により処理物
の温度が検出されると、コントローラ23は、処理物5
の発酵及び乾燥に適するよう、槽ヒータ2が処理槽1の
壁を一定温度で加熱するように制御すると共に、熱風ヒ
ータ3が一定温度の熱風を供給し得るように制御するの
で、処理物の発酵及び乾燥を行うことができる。その
後、処理物5の処理が進み、処理槽1内の空気温度が図
3に示す如く終了温度に達すると、これを第2の検出器
22が検出することにより、コントローラ23は処理が
終了したと判断し、運転を停止する。
【0023】実施例においては、制御手段の指令に基づ
き、槽ヒータ2により処理槽1の壁を一定温度で加熱す
ると共に、熱風ヒータ3により一定温度の熱風を処理槽
1に供給するので、処理物5の処理時間を安定化させる
ことができる。そのため、処理物の水分率で処理の終了
を判断する従来技術に比較すると、処理槽1に投入され
る処理物5の種類が異なっても、また処理物5が多量に
投入されても、これに拘わることなく一様の時間で処理
できるので、処理時間のばらつきが起こるのを防止する
ことができ、処理の終了状態を正確に判定することがで
きる。
【0024】図4及び図5は本発明の他の実施例を示し
ている。
【0025】この場合は、処理物5の処理時、処理物5
が攪拌羽根4の一方向の回転により処理槽1内の全体に
亘って分散し、処理の終了によって処理物5を取り出す
とき、攪拌羽根4が逆方向に回転することにより、処理
物5が取出口蓋側の位置に集積するようにしたものであ
る。
【0026】即ち、攪拌羽根4は、図4に示すように、
回転軸6の外周部にアーム7を介して複数固定されてい
る。そのうち、回転軸6の外周部において中央部に位置
し、かつ互いに対向する2個の中央羽根4a,4bと、
該中央羽根4a,4bより両端寄りに夫々位置する羽根
4c,4dと、各羽根4c,4dより外端側に位置する
外側羽根4e,4fとを有している。
【0027】ここで、中央羽根4aと4bとは、図5に
示すように上から見た場合、回転軸6に対し互いに右斜
めに傾斜して交差するように配置されている。そして、
中央羽根4a,4bは、処理物5の処理時、回転軸6が
図4の実線の如く矢印方向に回転した場合、処理槽1内
で下方に位置すると、処理物5を図4において左側に分
散させるようにしている。
【0028】また、羽根4c,4dは、回転軸6の外周
部において中央羽根4a,4bと90度の角度で異なる
位置であって、これらも互いに対向するように配置され
ている。この羽根4cは図5に示すように上から見た場
合、中央羽根4a,4bと対称な向きとなるように配置
されている。そして、処理物5の処理時、回転軸6が実
線の矢印方向に回転した場合、羽根4cが下方に位置す
ると、処理物5を中央羽根4a,4b側にずらすように
し、また処理物5の取出し時、破線矢印方向に回転した
とき、外側羽根4e側にずらすようにしている。
【0029】一方、羽根4dは、中央羽根4a,4bと
同じ向きとなるように配置されており、回転軸6が実線
矢印方向に回転し、下方に位置すると、処理物5を中央
羽根4a,4b側にずらすようにし、また処理物5の取
り出し時、破線矢印方向に回転したとき、外側羽根4f
側にずらすようにしている。
【0030】さらに、外側羽根4eは、中央羽根4a,
4bと同じ向きとなるように配置されてあって、しかも
回転軸6の外周部において羽根4c,4dと対向するよ
うに配置されている。この外側羽根4eは図5に示すよ
うに回転軸6が実線矢印方向に回転し、下方に位置する
と、処理物5をさらに外側ににずらすようにし、また取
り出し時、破線矢印方向に回転したとき、羽根4c側に
ずらすようにする。
【0031】一方、外側羽根4fは、中央羽根4a,4
bと対称な向きとなるように配置されており、図5に示
すように回転軸6が実線矢印方向に回転し、下方に位置
すると、処理物5を外側にずらすようにし、取り出し
時、破線矢印方向に回転したとき、処理物を隣り合う羽
根4d側にずらすようにする。
【0032】従って、回転軸6を駆動する駆動手段は、
図示していないものの、処理物5の処理時、回転軸6を
実線矢印の如く一方向に駆動し、処理の終了時、切換ス
イッチを操作すると、回転軸6を破線矢印の如く逆方向
に駆動するように構成されている。
【0033】この実施例によれば、処理物5の処理時、
回転軸6が実線矢印方向に回転し、かつ夫々の羽根4a
〜4fが処理槽1内で下方に位置すると、図5において
中央羽根4a,4bが処理物5を羽根4c側にずらしな
がら、かつ羽根4c,4dが中央羽根4a,4b側にず
らし、しかも外側羽根4e,4fが外側にずらすことが
繰り返されるので、結果的に処理物5を処理槽1内の全
体に亘り分散させることができる。そのため、処理物5
の発酵及び乾燥を効率的に行うことができる。
【0034】また、処理物5の処理が終了したとき、回
転軸6の逆転駆動により夫々の羽根4a〜4fが逆回転
し、かつ処理槽1内で下方に位置すると、図5において
中央羽根4a,4bが処理物5を羽根4d側にずらしな
がら、かつ羽根4c,4dが外側羽根4e側にずらし、
しかも外側羽根4e,fが処理物5を羽根4c,4d側
にずらすことが繰り返されるので、結果的に処理物5を
処理槽1の中央側に寄せ集めることができる。そのた
め、処理物5を、処理槽1の中央側に配置された取出口
蓋9の付近に集めることができるので、作業員は処理の
終了した処理物5を容易に取り出すことができる。
【0035】なお、図示実施例では、中央羽根4a,4
bと羽根4dと外側羽根eとが互いに同じ向きとなり、
これに対し羽根4cと外側羽根4fとが対称な向きとな
るようにした例を示したが、要は処理時、処理物5を処
理槽1内で分散させ、取り出し時、処理物5を取出口蓋
9側に寄せるような配置構造にすればよい。また、中央
羽根4a,4bだけを対向する2個とし、それ以外の羽
根4c〜4fを1個とした例を示したが、これらを複数
設けてもよいのは勿論である。
【0036】図6及び図7は本発明の生ごみ処理方法を
実施するための生ごみ処理装置の一実施例を示してい
る。この場合は、処理時、発酵処理と乾燥処理と殺菌処
理を夫々独立的にかつ連続的に行うように構成したもの
である。
【0037】即ち、生ごみ処理方法を実施するための図
6に示す生ごみ処理装置の実施例は、処理槽1,槽ヒー
タ2,熱風ヒータ3,攪拌羽根4,排気装置10,ファ
ン24を有する他、処理槽1内の湿度を検出するための
湿度検出器41と、処理槽1内の空気温度を検出するた
めの温度検出器42と、これら湿度検出器41及び温度
検出器42の検出に基づき、発酵工程A,乾燥工程B,
殺菌工程Cを順次行う制御部43とを有している。
【0038】即ち、湿度検出器41及び温度検出器42
は、図6に示すように、処理槽1内の上部に設置されて
おり、内部の湿度及び温度を夫々検出する。制御部43
は、まず、処理物5の発酵工程に必要な処理を実行し、
発酵工程後、処理物5の乾燥工程に必要な処理を実行し
た後、最後に殺菌工程に必要な処理を実行する。
【0039】さらに、詳しく述べると、発酵工程Aにお
いては、操作盤によって運転開始すると、図7に示すよ
うに攪拌羽根4が回転することにより、処理槽1内の湿
度が急激に上昇し、また槽ヒータ2及び熱風ヒータ3に
より処理槽1内の処理物の温度が上昇する。そして、温
度が所定温度(例えば40℃程度)になった時点で、湿
度が95〜100%のときには、排気装置10の排気フ
ァン(図示せず)及び処理槽1内のファン24を駆動
し、処理物5の発酵に必要な処理が実行されることな
る。このとき、例えば湿度が80〜95%のときには前
記排気ファン及びファン24を停止させるが、80%以
下のときには水分不足と判断して警報を発するようにす
るのが好ましい。
【0040】攪拌羽根4は処理物5の発酵を促進させる
ため、図示しないモータを介し断続的に駆動される。ま
た、処理槽1内の温度は後述する乾燥工程より低い温度
となっているが、これらは発酵工程に必要な値であり、
予め設定されている。従って、処理物5を加熱し、また
攪拌羽根4の断続的駆動が繰り返されることにより、発
酵工程Aが実行される。
【0041】そして、発酵工程Aにおいて、処理槽1内
の温度がそれまでより上昇し、かつ処理槽1内の湿度が
下がったとき、これらを温度検出器42,湿度検出器4
1が検出すると、制御部43が乾燥工程Bを実行する。
この乾燥工程Bにおいては、温度が上昇し、かつ湿度が
若干下がると、槽ヒータ2による加熱の温度と熱風ヒー
タ3による熱風の温度を上昇させ、処理槽1内を例えば
60℃程度に上げて処理物5を乾燥させる。これに加
え、制御部43は、攪拌羽根4を駆動し続けるのみなら
ず、処理槽1内のガスを外部に強制的に排気するため、
排気ファンを駆動し続けることにより、乾燥工程Bを実
行する。
【0042】この乾燥工程Bにおいて、処理物5の温度
がさらに上昇し、これを温度検出器42が検出すると、
殺菌工程Cを行う。殺菌工程Cにおいては、制御部43
により槽ヒータ2及び熱風ヒータ3を、処理物5の殺菌
に必要な温度(例えば80℃程度)に上げて制御し、こ
れが一定時間の経過することにより、殺菌工程を終了す
る。
【0043】このように本発明方法においては、まず、
制御部43により処理物5の発酵に必要な発酵工程Aを
行い、次いで、処理槽1内の湿度及び温度の変化に基づ
き乾燥工程Bを行い、その後に乾燥工程Cを実行するよ
うに構成したので、発酵工程と乾燥工程とを同時に行う
従来技術に比較すると、処理槽1内において夫々の工程
に必要な温度と湿度とに明確にでき、そのため、夫々の
工程A〜Cの処理時間を確実に短縮させることができ
る。
【0044】また、本発明装置においては、上述の如
く、処理槽1内の湿度を検出するための湿度検出器41
と、処理槽1内の空気温度を検出するための温度検出器
42と、これら湿度検出器41及び温度検出器42の検
出に基づき、発酵工程A,乾燥工程B,殺菌工程Cを順
次行う制御部43とを有しているので、上記方法を的確
に実施することができる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
よれば、制御手段の指令に基づき、槽ヒータユニットに
より処理槽の壁を一定温度で加熱すると共に、熱風ヒー
タユニットにより一定温度の熱風を処理槽に供給するよ
うに構成したので、処理物の処理時間をほぼ一様に安定
化させることができ、処理槽に投入される処理物の種類
や容量が異なっても、処理時間にばらつきが起こるのを
防止でき、処理の終了状態を正確に判定することができ
る結果、それだけ処理の信頼性を高め得る効果がある。
【0046】また請求項2によれば、処理時、処理物を
処理槽内で分散させ、取り出し時、処理物を取出口蓋側
に寄せるように構成したので、処理時には処理物の発
酵,乾燥を効率的に行うことができ、しかも処理物の取
り出し時には取り出し作業を容易に行うことができると
云う効果がある。
【0047】さらに請求項3によれば、発酵工程と乾燥
工程とを分離し、発酵工程と乾燥工程とを順次行うよう
に構成したので、発酵工程と乾燥工程とを同時に行う従
来技術に比較すると、処理槽内において夫々の工程に必
要な温度と湿度とに明確にでき、処理時間を確実に短縮
させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生ごみ処理装置の第1の実施例を示す
断面説明図。
【図2】生ごみ処理装置を示す外観斜視図。
【図3】処理時における処理槽内の温度変化を示す説明
図。
【図4】本発明の生ごみ処理装置の他の実施例を示す攪
拌羽根の説明用正面図。
【図5】夫々の攪拌羽根を上からみた場合の説明図。
【図6】本発明の生ごみ処理方法を実施するための生ご
み処理装置の要部を示す説明図。
【図7】処理物の処理工程を示す説明図。
【符号の説明】
1…処理槽、2…槽ヒータ、3…熱風ヒータ、4a〜4
f…攪拌羽根、5…処理物、9…取出口蓋、21…第1
の検出器、22…第2の検出器、23…コントローラ、
41…湿度検出器、42…温度検出器、43…制御部、
A…発酵工程、B…乾燥工程、C…殺菌工程。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に処理物を攪拌し得る複数の攪拌羽
    根を回転可能に取付けた処理槽と、処理槽の壁を加熱す
    る加熱ユニットと、処理槽内に熱風を供給する熱風ユニ
    ットとを有する生ごみ処理装置において、処理中の処理
    物の温度を検出する第1の検出器と、処理槽内の温度に
    より処理物の処理の終了温度を検出する第2の検出器
    と、第1の検出器の検出温度に基づき、処理槽に供給す
    る熱風の温度を一定に制御し、かつ該一定制御時、第2
    の検出器の検出により処理物の乾燥が終了したことを判
    定する制御手段とを有することを特徴とする生ごみ処理
    装置。
  2. 【請求項2】 内部に処理物を攪拌し得る複数の攪拌羽
    根を回転可能に取付けた処理槽と、処理槽の壁を加熱す
    る加熱ユニットと、処理槽内に熱風を供給する熱風ユニ
    ットと、処理槽の中央部に設けられ、処理物を取り出す
    ための取り出し口蓋とを有する生ごみ処理装置におい
    て、処理物の処理時、夫々の攪拌羽根を一方向に駆動さ
    せ、処理の終了時、夫々の攪拌羽根を逆方向に駆動させ
    る駆動手段を有し、前記夫々の攪拌羽根は、処理物の処
    理時、処理物を処理槽内で分散させる一方、処理の終了
    時、処理物を取り出し口蓋側に寄せるように配置したこ
    とを特徴とする生ごみ処理装置。
  3. 【請求項3】 処理槽内に投入された処理物を発酵しか
    つ乾燥させる生ごみ処理方法において、処理物を発酵さ
    せる発酵工程の実行後、処理物を乾燥させる乾燥工程を
    実行することを特徴とする生ごみ処理方法。
JP8080222A 1996-04-02 1996-04-02 生ごみ処理装置及び生ごみ処理方法 Pending JPH09271742A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007029871A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Nippon Gse:Kk 生ごみ処理装置
JP2007203191A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Dainichi Co Ltd 生ごみ処理機
CN112179078A (zh) * 2020-09-29 2021-01-05 安徽笑果农牧产业科技有限公司 一种饲料生产用原料烘干装置及其烘干方法

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