JP3804851B2 - 有機性廃棄物処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は有機性廃棄物処理装置に関し、より詳しくは撹拌手段としてのオーガを備えた有機性廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、処理済の有機性廃棄物を排出する排出口を有し、排出口を有し有機性廃棄物を貯溜して発酵させる処理槽と、この処理槽の長手方向に移動可能に設けられて処理槽内の有機性廃棄物を撹拌するオーガと、このオーガを処理槽の長手方向に沿って移動させる駆動源と、この駆動源およびオーガの作動を制御する制御装置とを備えた有機性廃棄物処理装置は知られている。
このような従来の処理装置は、投入された有機性廃棄物を処理槽内で発酵させてから最後に排出口からオーバフローさせて処理槽の外部に排出するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の装置では、排出口は開口されたままとなっており、この排出口から有機性廃棄物が自然にオーバフローして処理槽の外部に排出されるようになっている。
このように、従来では開口した排出口から有機性廃棄物が自然にオーバフローするため、処理槽に投入される有機性廃棄物の量が多い場合には、完全に発酵していない状態の有機性廃棄物が排出口から排出されることがあった。これとは逆に、処理槽への有機性廃棄物の投入量が少ない場合には、既に発酵が完了した有機性廃棄物であっても排出口の隣接位置に滞溜されたままとなっていた。
したがって、従来の装置では、処理槽へ投入される有機性廃棄物の量が変動することに伴って、排出口から排出される有機性廃棄物の発酵の状態にばらつきが生じるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述した事情に鑑み、本発明は、有機性廃棄物を投入する投入口および処理済みの有機性廃棄物を排出する排出口を有し、有機性廃棄物を貯溜して発酵させる処理槽と、この処理槽の長手方向に移動可能に設けられて処理槽内の有機性廃棄物を撹拌するオーガと、このオーガを処理槽の長手方向に沿って移動させる駆動源と、この駆動源およびオーガの作動を制御する制御装置とを備え、上記処理槽の排出口をシャッタによって開閉可能に構成した有機性廃棄物処理装置において、
上記オーガは、上記処理槽内の有機性廃棄物を上方へ掻き上げる攪拌部と、この攪拌部よりも上方に設けられるとともに該攪拌部によって掻き上げられた有機性廃棄物を放射方向に跳ね出す羽根部と、上記投入口側に配置されるとともに上記羽根部よりも上方となる上昇位置と上記羽根部と同じ高さとなる下降位置とに移動可能な反射板とを有し、
上記制御装置は、処理槽における排出口を設けた壁部側となる排出位置に上記反射板を下降位置に位置させたオーガを位置させ、かつシャッタを開放した状態でオーガを作動させて、有機性廃棄物を排出口から排出させるようにしたものである。
【0005】
【作用】
このような構成によれば、所要時にシャッタを開放し、オーガを排出位置に位置させて作動させることにより、有機性廃棄物を排出口から確実に排出させることができる。
そのため、処理槽へ投入される有機性廃棄物の量の多少に拘らず、排出口から排出される有機性廃棄物の発酵の状態を均一にすることができる。
【0006】
【実施例】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1ないし図3おいて、1は有機性廃棄物2を発酵させて堆肥化する有機性廃棄物処理装置である。
有機性廃棄物処理装置1は、長方形の箱形をしたステンレス製のケーシング3を備えている。このケーシング3内には、その長手方向の側壁3A,3Bに沿って2つの仕切り壁4A,4Bを平行に設けている。
これら仕切り壁4A,4Bと、それらの両端側に位置するケーシング3の側壁3C,3Dと、ケーシング3の底面とによって有機性廃棄物2を貯溜して発酵させる処理槽5を構成している。つまり、処理槽5は、上面が開口した長方形の箱形をしており、処理槽5全体はケーシング3によって覆われている。
処理槽5の上方となるケーシング3の天井の所定箇所には、従来公知の図示しない排気手段を設けてあり、ケーシング3内の蒸気や二酸化炭素、アンモニア等のガスをケーシング3外に排出するようにしている。
ケーシング3の側壁3Cには、仕切り壁4A,4Bの上端よりも高さを低くして横長の長方形をした投入口6を形成するとともに、この投入口6を開閉する開閉扉7を設けている。開閉扉7は、断面L字形に折り曲げた板状部材からなり、L字形とした角の部分を投入口6における下方側の縁部の位置に丁番によって揺動自在に取り付けている。所要時に開閉扉7を開放して投入口6から処理槽5内に有機性廃棄物2を投入するようにしている。有機性廃棄物2としては、例えば残飯や食材の調理くず等の生ごみが考えられる。また、処理槽5内に有機性廃棄物2を投入する際には、有機性廃棄物2とともに該有機性廃棄物2の発酵を促進する従来公知の発酵菌を投入するようにしている。
【0007】
他方、ケーシング3の側壁3Dには、長方形の排出口8を形成している。本実施例では、この排出口8を開閉するシャッタ9を設けてあり、所要時にシャッタ9を開閉させるようにしている。
排出口8は横長の長方形に形成してあり、排出口8における開口の下端部(下方側の縁部)の高さは、上記投入口6における開口の下端部(下方側の縁部)の高さよりも少し低くしている。
一方、図2に示すように、シャッタ9は、上記排出口8を閉鎖できる大きさの長方形の板状部材からなり、その上辺は丁番によって排出口8の上方側の縁部に揺動自在に取り付けられている。また、このシャッタ9は、リンク機構を介してモータ10と連動させている。
モータ10の作動は制御装置11によって制御されるようになっており、制御装置11がモータ10を正転させると、シャッタ9によって排出口8が閉鎖される。他方、この閉鎖状態から制御装置11がモータ10を逆転させると、図2に想像線で示す位置までシャッタ9が揺動されるので、排出口8が開放されるようになっている。このように排出口8を開放させてから該排出口8を介して発酵済の有機性廃棄物2が処理層5の外部に排出されるようになっている。なお、排出口8の隣接外方位置には回収容器12を配置してあり、排出口8から排出される発酵済の有機性廃棄物2は、この回収容器12に回収されるようになっている。処理槽5の長手方向(図面上の左右方向)となる仕切壁4A,4Bの上端部に図示しないレールを固定してあり、これらのレール上に台車13を転動自在に載置している。
この台車13に、処理槽5内の有機性廃棄物2を撹拌する撹拌手段14を設けている。台車13には駆動源としてのモータ15を取り付けてあり、このモータ15は、一対のスプロケットとチェンを介して車軸13Aと連動している。制御装置11によってモータ15が正逆に回転されると、台車13の車軸13Aが正逆に回転されるので、台車13およびそれに設けた撹拌手段14が処理槽5の長手方向に沿って往復移動するようになっている。
【0008】
撹拌手段14は、台車12に垂下した3つのオーガ16を備えており、これらのオーガ16は、処理槽5の長手方向と直交する方向で等間隔となるように台車12に回転自在に取り付けられている(図3、図4参照)。
各オーガ16は、処理槽5内に垂下した回転軸16Aを備えており、この回転軸16Aは、台車13上に固定した各モータ17と連動させている。これらのモータ17の作動は制御装置11によって制御されるようになっている。回転軸16Aの下端部は、処理槽5の底面にできるだけ近接させている。回転軸16Aの外周部には、右ねじのらせん状をした撹拌部16Bを形成している。制御装置11が各モータ17を同期して回転させると、各オーガ16が同期して図3において時計方向に回転されるようになっている。回転軸16Aが回転されると、撹拌部16Bによって処理槽5の底面側の有機性廃棄物2が上方側にむけて掻き上げられて撹拌されるようになっている。
さらに、本実施例では、オーガ16の回転軸16Aにおける撹拌部16Bよりも上方側に長方形の平板からなる羽根部16Cを形成している(図2、図4参照)。羽根部16Cは、回転軸16Aの放射方向に向けて維持されており、かつ、この羽根部16Cの下端の位置は、上記投入口6の開口の下方側の縁部と実質的に同じ高さとなるようにしている。また、羽根部16Cは、回転軸16Aの外周部の円周方向の1箇所だけ形成している。これにより、羽根部16Cにおける上下方向の略全域は、処理槽5内に貯溜される有機性廃棄物2の上面(表面)よりも上方側に位置するようになっている。
【0009】
既に上述したように、投入口6は排出口8よりも高い位置に形成しているので、投入口6から順次有機性廃棄物2が処理槽5内に投入されるのに伴って、処理槽5内に貯溜されている有機性廃棄物2の上面は、投入口6側から排出口8側へ徐々に高さが低くなる。
そのため、上述した構成の各オーガ16が回転されると、オーガ16の撹拌部16Bによって有機性廃棄物2が上方側に掻き上げられてから羽根部16Cによって、オーガ16の放射方向に跳ね出される。このようにして羽根部16Cによって跳ね出される有機性廃棄物2は、投入口6側より排出口8側の方に遠く跳ね出され、この結果、全体として、有機性廃棄物2は排出口8側へ移送されることになる。
つまり、本実施例のオーガ16は羽根部16Cを備えているので、処理槽5内の有機性廃棄物2を排出口8にむけて移送できるようになっている。換言すると、本実施例のオーガ16は処理槽5内の有機性廃棄物2を撹拌できるだけでなく、有機性廃棄物2を排出口8にむけて移送する移送手段としての機能も備えている。
さらに、本実施例では、各オーガ16ごとに、上記羽根部16Cよりも上方側で、かつ投入口6側に概略円弧状の反射板18を配置している(図2、図3参照)。
各反射板18は、リンク21を介してエアシリンダ22と連動させている(図2)。エアシリンダ22の作動は制御装置11によって制御されるようになっており、エアシリンダ22の非作動時には、反射板18は、想像線で示すように、羽根部16Cよりも上方側となる上昇位置に位置している。この時には、反射板18は、その反射面18Aが下方を向けて水平に支持されて、有機性廃棄物2と接触しないようになっている。
これに対して、制御装置11がエアシリンダ22を作動させると、各反射板18は実線で示す下降位置まで移動する。この状態では、反射板18の反射面18aは排出口8側を向けて維持されて羽根部16Cと同じ高さとなり、回転軸16Aの外周部および羽根部16Cと接近した状態となる。
【0010】
このように反射板18を下降位置に位置させた状態において、制御装置11がオーガ16を回転させると、羽根部16Cによって半径方向外方に跳ね出される有機性廃棄物2は、上記反射板18の反射面18aに衝突した後、反射面18aに沿って案内されてから下方へ落下するようになっている。すなわち、上記反射板18を下降位置に位置させた状態では、羽根部16Cによって跳ね出される有機性廃棄物2は反射板18によって投入口6側へは飛散させず、排出口8側のみの跳ね出しとなるので、羽根部16Cだけによる移送と比較して効果的な移送が行える。
本実施例では、反射板18を下降位置に位置させた状態において、排出口9に最も近接する排出位置までオーガ16を移動させ、その状態でオーガ16を回転させるとともに、シャッタ9を開放するようにしている。それによって、オーガ16とそれに近接する側壁3Dとによって発酵済の有機性廃棄物2が挟み込まれる状態となり、その状態において、オーガ16の回転に伴って排出口9から有機性廃棄物2を処理槽5の外部に排出するようにしている。
また、オーガ16を回転させた状態において、台車13を処理槽5の長手方向に往復移動させることで、処理槽5内の有機性廃棄物2を撹拌するようにしている。
さらに、図5に拡大して示すように、各オーガ16の回転軸16の下端部となる端面には、回転軸16の軸心から偏心させて、かつ放射方向の一直線上に2つのピン16aを下方にむけて取り付けている。このピン16aの下端部から処理槽5の底面までの距離は約5mm程度となるようにしている。これにより、各オーガ16の回転軸16Aが回転されることに伴って、処理槽5の底面の近辺の有機性廃棄物2も確実に撹拌される。これによって、処理槽5の底面の近辺の有機性廃棄物2が固まって岩盤化することを防止することができる。
次に、図1に示すように、処理槽5内は、投入口6側の区域を水分調整区域Aとしてあり、他方、処理槽5内の排出口8側の区域を乾燥区域Bとしてあり、さらにこれら水分調整区域Aと乾燥区域Bとの間の区域を中間区域Cとしている。また、図1および図2に示すように、処理槽5の底部は、処理槽5の長手方向の等間隔位置ごとに長手方向と直交する複数の膨出部3Eを形成してあり、またこれら隣り合う位置の膨出部3Eの間に長手方向と直交する複数の溝3Fを形成している。
水分調整区域Aとなる仕切壁4Aの外方には、第1パイプ23を配置してあり、この第1パイプ23から分岐させた各分岐管23Aを仕切壁4Aに液密を保持して貫通させてから水分調整区域Aの各溝3F内に位置させている。分岐管23Aの先端は閉鎖してあり、この分岐管23Aの途中に多数の貫通孔を穿設している。
第1パイプ23の末端には第1ブロア24を接続してあり、この第1ブロア24を駆動させることにより、第1パイプ23と各分岐管23Aを介して水分調整区域Aの有機性廃棄物2に空気を給送するようにしている。また、第1パイプ23における第1ブロア24のすぐ下流側には、第1ヒータ25を設けてあり、第1ブロア24によって下流側に給送される空気を第1ヒータ25によって加熱するようにしている。これにより、第1ヒータ25によって加熱された空気が各分岐管23Aaを介して水分調整区域A内の有機性廃棄物2に給送される。
【0011】
また、水分調整区域A内となる膨出部3Eの内部には、それぞれ第1予備ヒータ26を配置してあり、所要時に第1予備ヒータ26によって膨出部3Eを加熱することにより、水分調整区域A内の有機性廃棄物2をより一層加熱、乾燥できるようにしている。
中間区域Cの仕切壁4Aの外方側にも、上記水分調整区域Aと同様に、第2パイプ27を配置するとともに、その分岐管27Aを溝3F内に位置させている。分岐管27Aの先端は閉鎖してあり、この分岐管27Aの途中に多数の貫通孔を穿設している。第2パイプ27の末端に第2ブロワ28を接続するとともに、その下流側に第2ヒータ31を設けている。第2ブロワ28によって給送される空気を第2ヒータ31によって加熱できるようにしている。中間区域C内となる膨出部3Eの内部には、第2予備ヒータ32を配置してあり、所要時に第2予備ヒータ32によって膨出部3Eを加熱することにより、中間区域C内の有機性廃棄物2をさらに加熱、乾燥できるようにしている。
さらに、乾燥区域Bの仕切壁4Aの外方側にも、上記水分調整区域Aと同様に、第3パイプ33を配置するとともに、その分岐管33Aを溝3F内に位置させている。分岐管33Aの先端は閉鎖してあり、この分岐管33Aの途中に多数の貫通孔を穿設している。第3パイプ33の末端に第3ブロワ34を接続するとともにその下流側に第3ヒータ35を設けてあり、第3ブロワ34によって給送される空気を加熱できるようにしている。また乾燥区域B内となる膨出部3Eの内部には、第3予備ヒータ36を配置してあり、所要時に第3予備ヒータ36によって膨出部3Eを加熱、乾燥することにより、乾燥区域B内の有機性廃棄物2をさらに加熱、乾燥できるようにしている。
【0012】
上記各ブロワ24,28、34、各ヒータ25,31,35、各予備ヒータ26,32,36の作動は、制御装置11によって制御される。また、各ブロワ24,28、34による空気の給送量は、大中小の3段階に切り換えできるようになっており、また、各ヒータ26,31,35による加熱温度も高温と低温との2段階に切り換えることができる。
水分調整区域A内である投入口6の下方側には、検出手段としての第1水分計41を配置してあり、他方、乾燥区域B内である排出口9の下方側には、検出手段としての第2水分計42を設けている。これら両水分計41,42は、有機性廃棄物2に含有されている水分の割合(含水率)を検出して、該検出した有機性廃棄物2の含水率を制御装置11へ伝達するようになっている。
しかして、本実施例においては、上述した構成の撹拌手段14を処理槽5内の長手方向の一端と他端とにわたって単純に往復移動させるのではなく、有機性廃棄物2の量や含水率に応じて、撹拌手段14、各ブロワ24,28、34および各ヒータ25,31,35を異なる運転モードで作動させるようにしている。
すなわち、制御装置11は、発酵モードM1、水分調整モードM2および乾燥モードM3の3種類の運転モードを備えている。
(発酵モードM1)
制御装置11は、発酵モードM1では、各ブロワ24、28、34を小風量で作動させるようにしてあり、各ヒータ25、31、35を低温で作動させるようにしている。また、発酵モードM1では、制御装置11は、反射板18を上昇位置に位置させるようにしてあり、かつ1時間に1回だけ撹拌手段14のオーガ16を回転させつつ、撹拌手段14を処理槽5内の長手方向の一端から他端にわたって往復移動させるようにしている。
【0013】
(水分調整モードM2)
次に、制御装置11は、水分調整モードM2では、第1ブロワ24を大風量で作動させ、第1ヒータ25を高温で作動させる。一方、第2ブロワ28を小風量で作動させ、第2ヒータ31を低温で作動させる。また第3ブロワ34を小風量で作動させ、第3ヒータ35を低温で作動させる。さらに、この水分調整モードでは、反射板18を上昇位置に位置させてあり、かつ撹拌手段14のオーガ16を回転させて、該撹拌手段14を処理槽5内の水分調整区域A内だけで処理槽3の長手方向に沿って連続的に往復移動させる。
(乾燥モードM3)
次に、制御装置11は、乾燥モードM3では、第1ブロワ24および第2ブロワ28を小風量で作動させ、第1ヒータ25および第2ヒータ31を低温で作動させる。また、第3ブロワ34を中風量で作動させ、第3ヒータ35を高温で作動させる。そして、この乾燥モードM3では、反射板18を上昇位置に位置させて、撹拌手段14のオーガ16を回転させるとともに、撹拌手段14を処理槽5内の乾燥区域B内だけで処理槽3の長手方向に連続的に往復移動させる。
【0014】
(作動説明)
以上の構成において、通常では排出口8はシャッタ9によって閉鎖してあり、また所要時に投入口6の開閉扉7が開放されて、順次投入口6から有機性廃棄物2が処理槽5内に投入されるようになっている。これに伴って、処理槽5内に順次有機性廃棄物2が貯溜される。処理槽5内に貯溜されている有機性廃棄物2の含水率は各水分計41,42によって検出されて、制御装置11に伝達されている。
そして、制御装置11は、基本的に発酵モードM1で各ブロワ24、28、34等の作動を制御している。上述したように、発酵モードM1では、各ブロワ24、28、34を小風量で作動させるとともに、各ヒータ25、31、35を低温で作動させるようにしている。また、制御装置11は、反射板18を上昇位置に位置させるようにしてあり、かつ1時間に1回だけ撹拌手段14のオーガ16を回転させつつ、撹拌手段14を処理槽5内の長手方向の一端から他端にわたって処理槽5内の全域を往復移動させるようにしている。それとともに、制御装置11は、投入口6側の第1水分計41から伝達されている含水率がどの程度あるかを常時確認している。
この状態において、投入口6が開放されて新たな有機性廃棄物2が処理槽5内に投入され、かつ第1水分計41が検出した含水率が70%未満である場合には、制御装置11は、継続して上記発酵モードM1によって各ブロワ24、28、34等の運転を制御する。
これに対して、投入口6が開放されて新たな有機性廃棄物2が処理槽5内に投入され、かつ第1水分計41が検出した含水率が70%以上ある場合には、制御装置11は、発酵モードM1から水分調整モードM2に切り換えて、水分調整モードM2によって撹拌手段14等を作動させる。さらに、第1水分計41から制御装置11に伝達された有機性廃棄物2の含水率が70%以上ある場合には、制御装置11は第1予備ヒータ26を作動させて水分調整区域A内の有機性廃棄物2をさらに加熱、乾燥させる。
上述したように、この水分調整モードM2では、第1ブロワ24を大風量で作動させ、第1ヒータ25を高温で作動させる。このため、水分調整区域A内の有機性廃棄物2が集中的に加熱されるととともに大量の空気が供給される。一方、第2ブロワ28を小風量で作動させ、第2ヒータ31を低温で作動させる。また、第3ブロワ34を小風量で作動させ、第3ヒータ35を低温で作動させる。さらに、この水分調整モードM2では、反射板18を上昇位置に位置させてあり、撹拌手段14のオーガ16を回転させつつ、撹拌手段14を処理槽5内の水分調整区域A内だけで連続的に往復移動させる。
このように投入口6から新たに処理槽5内に有機性廃棄物2が投入されるごとに制御装置11は、第1水分計41から伝達される有機性廃棄物2の含水率を確認し、第1水分計41から伝達される含水率が70%以上ある場合には、上述したように水分調整モードM2で撹拌手段14を水分調整区域A内だけで連続的に運転させるようにしている。
【0015】
これにより、水分調整区域A内の有機性廃棄物2の水分が効率的に蒸発して、含水率が低下する。このように水分調整モードM2で、水分調整区域A内において撹拌手段14を移動させて、第1水分計41から制御装置11に伝達された含水率が70%未満となると、制御装置11は、水分調整モードM2から発酵モードM1に撹拌手段14等の運転モードを切り変える。
なお、このように水分調整モードM2から発酵モードM1に撹拌手段14等の運転モードを切り換える時には、制御装置11は、各反射板18を上昇位置から下降位置まで一時的に移動させ、その状態で水分調整区域A内で撹拌手段14を長手方向に沿って往復移動させる。これによって、オーガ16の羽根部16Cおよび反射板18とによって水分調整区域A内の上面側の有機性廃棄物2が、排出口8に近い中間区域C側へ送り出されるようになっている。この後、制御装置11は、反射板18を再度下降位置から上昇位置に復帰させる。
発酵モードM1では、各ブロワ24、28、34を小風量で作動させてあり、各ータ25、31、35を低温で作動させる。この発酵モードM1では、反射板18を上昇位置に位置させてあり、1時間に1回だけ撹拌手段14のオーガ16を回転させつつ、撹拌手段14を水分調整区域Aから乾燥区域Bにわたって処理槽5の長手方向に沿って処理槽5内の全域を往復移動させるようにしている。
【0016】
これによって処理槽5内の全域の有機性廃棄物2が撹拌手段14によって撹拌されて発酵が促進される。また、それとともに撹拌手段14の羽根部16Cによって処理槽5内の有機性廃棄物2が徐々に排出口8に向けて移送される。
上述したようにして、撹拌手段14を処理槽5内の全域にわたって往復移動させることに伴って、水分調整区域Aと中間区域C内の有機性廃棄物2の発酵が促進されるとともに水分の蒸発が促進され、処理槽5内の有機性廃棄物2は徐々に排出口8側へ移送される。そして、本実施例では、適宜の時期、例えば1日に1回の間隔で有機性廃棄物2を排出口8から排出させるようにしている。その際、制御装置11は、第2水分計42から伝達された有機性廃棄物2の含水率が20%以下であれば、そのまま有機性廃棄物2を排出口8から排出させるが、含水率が20%以上であれば、制御装置11は、乾燥モードM2に撹拌手段14等の運転モードを切り換える。
乾燥モードM3では、第1ブロワ24および第2ブロワ28を小風量で作動させるようになっており、第1ヒータ25および第2ヒータ31を低温で作動させる。また、第3ブロワ34を中風量で作動させ、第3ヒータ35を高温で作動させる。さらに、この乾燥モードM3では、反射板18を上昇位置に位置させてあり、撹拌手段14のオーガ16を回転させつつ、撹拌手段14を乾燥区域Bだけで処理槽5の長手方向に往復移動させる。
この後、制御装置11は第2水分計42から伝達される有機性廃棄物2の含水率が20%となるまで継続して乾燥モードM3によって撹拌手段14などを作動させる。
なお、制御装置11は、上記発酵モードM1においても所要の場合に各予備ヒータ32,36を作動させて、各区域C,B内の有機性廃棄物2をさらに加熱、乾燥させるようにしている。
【0017】
上述のように乾燥モードM3で撹拌手段14などを作動させて、第2水分計42から制御装置11に伝達される含水率が20%以下となると、すなわち、乾燥区域B内の排出口8に近い位置の有機性廃棄物2の含水率が20%以下となると、制御装置11は、先ずシャッタ9を開放するとともに、撹拌手段14を排出口8に最も近接した排出位置まで移動させる。また、反射板18も下降位置に位置させる。
この状態で、制御装置11はオーガ16を継続して回転させるので、撹拌部16Bによって有機性廃棄物2が上方側にむけて掻き上げられる。そのため、撹拌部16Bに有機性廃棄物2が迅速に上方側へ掻き上げられ、その後、羽根部16Cおよび反射板18によって、排出口8に迅速に移送されてそこから外部へ排出される。なお、排出口8の下端部よりも下方側までしか有機性廃棄物2が貯溜されていない場合であっても、有機性廃棄物2は、オーガ16とその隣接位置の側壁3Dとの間に挟み込まれるつつ掻き上げられるので、支障なく排出口8から排出することができる。
このように本実施例では、排出口8から有機性廃棄物2を排出する際には、撹拌手段14を排出口8に最も近接した排出位置まで移動させるようにしている。そのため、処理槽5内の有機性廃棄物2の表面の高さが排出口8よりも下方側に位置していたとしても、撹拌部16Bによって有機性廃棄物2を排出口8の高さまで上方に掻き上げてから羽根部16Cおよび反射板18によって、排出口8を介して排出することができる。
【0018】
以上のように、本実施例では、有機性廃棄物2の含水率に応じて制御装置11が撹拌手段14等の運転モードを切り換えるようにしている。これにより、処理槽5の各区域A,B,C内の有機性廃棄物2の含水率の大小や貯溜量および投入口6から投入される有機性廃棄物2の量にばらつきがあっても、各区域A,B,C内の有機性廃棄物2を効率的かつ均一に発酵させることができる。したがって、処理槽5内に投入される有機性廃棄物2に含有される水分の量や投入される量にばらつきがあっても、発酵後に排出口8から排出される有機性廃棄物2の発酵の状態を均一化することができる。
また、本実施例のオーガ16は、実質的な移送手段としての羽根部16Cを備えているので、オーガ16の他に特別な移送手段を追加することなく、処理槽5内の有機性廃棄物2を排出口8側へ移送することができる。
さらに、オーガ16を排出口8に近い排出位置まで移動させ、かつ反射板18を下降位置に位置させてからオーガ16を回転させることにより、有機性廃棄物2が排出口8の下端部よりも下方までしか貯溜されていない場合であっても、排出口8の隣接位置に存在する有機性廃棄物2を円滑、かつ迅速に排出口8から処理槽5の外部に排出することができる。
また、排出口8はシャッタ10によって開閉できるように構成しているので、排出口8よりも上方まで有機性廃棄物2を貯溜することができる。
これにより、従来に比較して投入口6の高さを低くすることができるとともに、排出口8の高さを高くすることができる。そして、このように排出口8の高さを高くできるので、袋詰め等の後工程の装置と排出口8との接続関係の汎用性を向上させることができる。しかも、シャッタ10を開放することで任意の時に有機性廃棄物2を排出口8から排出することができる。
さらに、本実施例は、移送手段としての機能も備えたオーガ16を有する撹拌手段14を採用しているので、大型から小型まで所要の大きさの処理装置に適用することができ、ユーザの多様なニーズに応じることができる。
また、処理槽の底部は、膨出部3E,溝3Fとによって凹凸が形成されているので、処理槽の底部を平坦とした場合に比較して、有機性廃棄物2と処理槽5の底部との接触面積を拡大することができ、有機性廃棄物2を効率よく加熱することができる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、処理槽へ投入される有機性廃棄物の量の多少に拘らず、排出口から排出される有機性廃棄物の発酵の状態を均一にすることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略の構成図
【図2】図1に示した処理槽の断面図
【図3】図2に示した処理槽の平面図
【図4】図2のIV−IV線に沿う要部の断面図
【図5】図2の要部の拡大図
【符号の説明】
1 有機性廃棄物処理装置 2 有機性廃棄物
5 処理槽 6 投入口
8 排出口 9 シャッタ
11 制御装置 16 オーガ
B 乾燥区域

Claims (3)

  1. 有機性廃棄物を投入する投入口および処理済みの有機性廃棄物を排出する排出口を有し、有機性廃棄物を貯溜して発酵させる処理槽と、この処理槽の長手方向に移動可能に設けられて処理槽内の有機性廃棄物を撹拌するオーガと、このオーガを処理槽の長手方向に沿って移動させる駆動源と、この駆動源およびオーガの作動を制御する制御装置とを備え、上記処理槽の排出口をシャッタによって開閉可能に構成した有機性廃棄物処理装置において、
    上記オーガは、上記処理槽内の有機性廃棄物を上方へ掻き上げる攪拌部と、この攪拌部よりも上方に設けられるとともに該攪拌部によって掻き上げられた有機性廃棄物を放射方向に跳ね出す羽根部と、上記投入口側に配置されるとともに上記羽根部よりも上方となる上昇位置と上記羽根部と同じ高さとなる下降位置とに移動可能な反射板とを有し、
    上記制御装置は、処理槽における排出口を設けた壁部側となる排出位置に上記反射板を下降位置に位置させたオーガを位置させ、かつシャッタを開放した状態でオーガを作動させて、有機性廃棄物を排出口から排出させることを特徴とする有機性廃棄物処理装置。
  2. 上記処理槽における排出口側に有機性廃棄物の含水率を検出する検出手段を設けて、
    上記制御装置は、上記検出手段によって検出した有機性廃棄物の含水率が所定値を越える場合には、処理槽内の排出口側の区域で集中的にオーガを移動させ、
    他方、制御装置は、上記検出手段によって検出した有機性廃棄物の含水率が所定値以下となったら、上記シャッタを開放させるとともにオーガを上記排出位置で作動させることを特徴とする請求項1に記載の有機性廃棄物処理装置。
  3. 上記処理槽内における排出口側の区域の底面に加熱手段を設けて、上記検出手段によって検出した有機性廃棄物の含水率が所定値以上となった際に、加熱手段によって有機性廃棄物を加熱するように構成したことを特徴とする請求項2に記載の有機性廃棄物処理装置。
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