JPH09271619A - ミストエリミネータ装置 - Google Patents
ミストエリミネータ装置Info
- Publication number
- JPH09271619A JPH09271619A JP8509796A JP8509796A JPH09271619A JP H09271619 A JPH09271619 A JP H09271619A JP 8509796 A JP8509796 A JP 8509796A JP 8509796 A JP8509796 A JP 8509796A JP H09271619 A JPH09271619 A JP H09271619A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mist eliminator
- steam
- flow
- inlet duct
- diffuser
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水蒸気から水分を除去するためのミストエリ
ミネータ装置において、小さな圧力損失でミストエリミ
ネータ手前での水蒸気流れを均一化させることができる
ミストエリミネータ装置を提供する。 【解決手段】 ミストエリミネータ容器10内の蒸気入
口ダクト3とミストエリミネータ1との間に同ミストエ
リミネータ1と面を平行にして、多数の開口をもつ邪魔
板5を設置してある。蒸気入口ダクト3から流入して来
た蒸気は邪魔板5に当ってその開口部を通過し拡散され
る。また、ディフューザを組み合せた構造のものも提供
されている。
ミネータ装置において、小さな圧力損失でミストエリミ
ネータ手前での水蒸気流れを均一化させることができる
ミストエリミネータ装置を提供する。 【解決手段】 ミストエリミネータ容器10内の蒸気入
口ダクト3とミストエリミネータ1との間に同ミストエ
リミネータ1と面を平行にして、多数の開口をもつ邪魔
板5を設置してある。蒸気入口ダクト3から流入して来
た蒸気は邪魔板5に当ってその開口部を通過し拡散され
る。また、ディフューザを組み合せた構造のものも提供
されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地熱発電用ミスト
エリミネータ等に用いて好適な、水蒸気から水分を除去
するためのミストエリミネータ装置に関する。
エリミネータ等に用いて好適な、水蒸気から水分を除去
するためのミストエリミネータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の地熱発電用ミストエリミネータ装
置の概念図を図6,図7に示す。通常のエリミネータ装
置では、ミストエリミネータ01の手前に整流効果を有
するベーン02が設置されており、入口ダクト03から
流入する蒸気06の衝突流を緩和させる役目を担ってい
る。
置の概念図を図6,図7に示す。通常のエリミネータ装
置では、ミストエリミネータ01の手前に整流効果を有
するベーン02が設置されており、入口ダクト03から
流入する蒸気06の衝突流を緩和させる役目を担ってい
る。
【0003】入口ダクト03から流入した蒸気06は水
分を含んでおりその水分をミストエリミネータ01によ
り除去させ、水分を除去された蒸気は出口ダクト04か
ら図示省略した蒸気タービン側へ向う。ミストエリミネ
ータ01は水分の落下を考慮して傾斜して設置されてい
る。
分を含んでおりその水分をミストエリミネータ01によ
り除去させ、水分を除去された蒸気は出口ダクト04か
ら図示省略した蒸気タービン側へ向う。ミストエリミネ
ータ01は水分の落下を考慮して傾斜して設置されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のミストエリミネ
ータ装置では、ミストエリミネータ01が入口ダクト0
3から比較的近い位置に設置されているため、入口ダク
ト03から流入する蒸気06が容器内に広がることなく
直進し、その流速の大きな流れがミストエリミネータ0
1に直接衝突し、その衝突流が直接ミストエリミネータ
01を通過するために、ミストエリミネータ01の性能
が低下するという問題があった。
ータ装置では、ミストエリミネータ01が入口ダクト0
3から比較的近い位置に設置されているため、入口ダク
ト03から流入する蒸気06が容器内に広がることなく
直進し、その流速の大きな流れがミストエリミネータ0
1に直接衝突し、その衝突流が直接ミストエリミネータ
01を通過するために、ミストエリミネータ01の性能
が低下するという問題があった。
【0005】従って、本発明は、水蒸気から水分を除去
するためのミストエリミネータ装置において、小さな圧
力損失でミストエリミネータ手前での水蒸気流れを均一
化させることができるように構成したミストエリミネー
タ装置を提供することを課題としている。
するためのミストエリミネータ装置において、小さな圧
力損失でミストエリミネータ手前での水蒸気流れを均一
化させることができるように構成したミストエリミネー
タ装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、ミストエリミネータ容器内において、ミスト
エリミネータ手前の入口ダクト直後にミストエリミネー
タ取り付け角度に平行にして、多数の開口を有する円板
状の邪魔板を設置した構成のミストエリミネータ装置を
提供する。
するため、ミストエリミネータ容器内において、ミスト
エリミネータ手前の入口ダクト直後にミストエリミネー
タ取り付け角度に平行にして、多数の開口を有する円板
状の邪魔板を設置した構成のミストエリミネータ装置を
提供する。
【0007】このように多数の開口をもつ円板状の邪魔
板をミストエリミネータの手前に配設した本発明のミス
トエリミネータ装置においては、入口ダクトから流入す
る蒸気が多孔の開口を有する円板状の邪魔板により広げ
られ、局所的な加速流を形成することなくミストエリミ
ネータに均一な流れ場を提供する。
板をミストエリミネータの手前に配設した本発明のミス
トエリミネータ装置においては、入口ダクトから流入す
る蒸気が多孔の開口を有する円板状の邪魔板により広げ
られ、局所的な加速流を形成することなくミストエリミ
ネータに均一な流れ場を提供する。
【0008】本発明によるミストエリミネータ装置にお
いては、前記した邪魔板の中心部にディフューザの終端
を開口させた構造とするのが好ましい。
いては、前記した邪魔板の中心部にディフューザの終端
を開口させた構造とするのが好ましい。
【0009】このようにミストエリミネータ手前の蒸気
入口ダクト部にディフューザを設置しそのディフューザ
の終端にミストエリミネータと面を平行にした多孔のフ
ランジを取り付けた構造とすることによって蒸気入口ダ
クトから流入する蒸気流はディフューザにより減速され
るとともに、流入角度を広げられる。
入口ダクト部にディフューザを設置しそのディフューザ
の終端にミストエリミネータと面を平行にした多孔のフ
ランジを取り付けた構造とすることによって蒸気入口ダ
クトから流入する蒸気流はディフューザにより減速され
るとともに、流入角度を広げられる。
【0010】またディフューザの外側を通る蒸気流も端
部に取り付けられた多孔板により同様に減速され広げら
れるために、ミストエリミネータに均一な流れ場を流入
させることができるのである。
部に取り付けられた多孔板により同様に減速され広げら
れるために、ミストエリミネータに均一な流れ場を流入
させることができるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるミストエリミ
ネータ装置について図1〜図5に示した実施の形態に基
づいて具体的に説明する。
ネータ装置について図1〜図5に示した実施の形態に基
づいて具体的に説明する。
【0012】(第1実施形態)まず図1及び図2に示し
た第1実施形態によるミストエリミネータ装置について
説明する。図1及び図2において10はミストエリミネ
ータ容器で、この容器10内の蒸気入口ダクト3の直後
にはミストエリミネータ1と面を平行にして、多数の開
口を有する邪魔板5が設置されている。
た第1実施形態によるミストエリミネータ装置について
説明する。図1及び図2において10はミストエリミネ
ータ容器で、この容器10内の蒸気入口ダクト3の直後
にはミストエリミネータ1と面を平行にして、多数の開
口を有する邪魔板5が設置されている。
【0013】入口ダクト3からミストエリミネータ容器
10内に入った流れ6は直接この邪魔板5に衝突する
が、平板のもつ抵抗作用により邪魔板5の周方向に流れ
が分割される。一部の流れは邪魔板5の開口部をそのま
ま通過して拡散されていく。
10内に入った流れ6は直接この邪魔板5に衝突する
が、平板のもつ抵抗作用により邪魔板5の周方向に流れ
が分割される。一部の流れは邪魔板5の開口部をそのま
ま通過して拡散されていく。
【0014】邪魔板5の設置により流れが整流され、均
一流れに近い状態でミストエリミネータ1を通過する。
邪魔板5の開口は丸型、角型いずれでも良い。ただ圧力
損失を低減する意味では40%以上の開口面積率にする
ことが望ましい。
一流れに近い状態でミストエリミネータ1を通過する。
邪魔板5の開口は丸型、角型いずれでも良い。ただ圧力
損失を低減する意味では40%以上の開口面積率にする
ことが望ましい。
【0015】図中、2はミストエリミネータ1の手前に
設置された整流作用を行うベーン、4は水分を除去され
た蒸気の出口ダクトである。
設置された整流作用を行うベーン、4は水分を除去され
た蒸気の出口ダクトである。
【0016】(第2実施形態)次に、図3〜図5に示し
た第2実施形態によるミストエリミネータ装置について
説明する。この第2実施形態によるミストエリミネータ
装置では、ミストエリミネータ容器10内の入口ダクト
3部にディフューザ8が設置され、その終端に多数の開
口部を有するフランジ7がミストエリミネータ1の取り
付け角度に平行に取り付けられている。
た第2実施形態によるミストエリミネータ装置について
説明する。この第2実施形態によるミストエリミネータ
装置では、ミストエリミネータ容器10内の入口ダクト
3部にディフューザ8が設置され、その終端に多数の開
口部を有するフランジ7がミストエリミネータ1の取り
付け角度に平行に取り付けられている。
【0017】入口ダクト3からの流れ6は、先ずこのデ
ィフューザ8の内側を通る流れと外側を通る流れに分割
される。ディフューザ8の内側を通る流れは、ディフュ
ーザ8により減速されるとともに流入角が広げられる。
ィフューザ8の内側を通る流れと外側を通る流れに分割
される。ディフューザ8の内側を通る流れは、ディフュ
ーザ8により減速されるとともに流入角が広げられる。
【0018】また、ディフューザ8の外側を通る流れ
は、ディフューザ8の終端部に取り付けられた多孔をも
つ邪魔板としてのフランジ7により減速・拡散され周辺
部へと達する。これにより、入口ダクト3より流入した
蒸気流は、低速で均一な流れとしてミストエリミネータ
1に達する。
は、ディフューザ8の終端部に取り付けられた多孔をも
つ邪魔板としてのフランジ7により減速・拡散され周辺
部へと達する。これにより、入口ダクト3より流入した
蒸気流は、低速で均一な流れとしてミストエリミネータ
1に達する。
【0019】ここで、本機構による圧力損失を小さくす
るためにディフューザ8の広がり角度θは10°以下、
またフランジ7の開口率は40%以上であることが望ま
しい。
るためにディフューザ8の広がり角度θは10°以下、
またフランジ7の開口率は40%以上であることが望ま
しい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるミス
トエリミネータ装置では、ミストエリミネータ容器内の
蒸気入口ダクトとミストエリミネータとの間に多数の開
口を有する邪魔板を設置することにより、入口ダクトか
ら流入する蒸気流を分散させ、ミストエリミネータ手前
での流れを均一化させることが可能になり、ミストエリ
ミネータ性能の大幅な向上が期待できる。
トエリミネータ装置では、ミストエリミネータ容器内の
蒸気入口ダクトとミストエリミネータとの間に多数の開
口を有する邪魔板を設置することにより、入口ダクトか
ら流入する蒸気流を分散させ、ミストエリミネータ手前
での流れを均一化させることが可能になり、ミストエリ
ミネータ性能の大幅な向上が期待できる。
【0021】また、本発明によりミストエリミネータ容
器の入口ダクト部に終端部に多孔板からなるフランジを
取り付けたディフューザを設置した構造としたミストエ
リミネータ装置においては、その多孔の邪魔板に加えデ
ィフューザの存在によって小さな圧力損失にて流入する
蒸気を分散させ、ミストエリミネータ手前での流れを均
一化させることが可能となり、ミストエリミネータ性能
の更に大幅な向上が期待できる。
器の入口ダクト部に終端部に多孔板からなるフランジを
取り付けたディフューザを設置した構造としたミストエ
リミネータ装置においては、その多孔の邪魔板に加えデ
ィフューザの存在によって小さな圧力損失にて流入する
蒸気を分散させ、ミストエリミネータ手前での流れを均
一化させることが可能となり、ミストエリミネータ性能
の更に大幅な向上が期待できる。
【図1】本発明の第1実施形態によるミストエリミネー
タ装置の構成を示す縦断面図。
タ装置の構成を示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線に沿う横断面図。
【図3】本発明の第2実施形態によるミストエリミネー
タ装置の構成を示す縦断面図。
タ装置の構成を示す縦断面図。
【図4】図3のA−A線に沿う縦断面図。
【図5】図3のB−B線に沿う横断面図。
【図6】従来のミストエリミネータ装置の構成を示す縦
断面図。
断面図。
【図7】図6のA−A線に沿う縦断面図。
1 ミストエリミネータ 2 ベーン 3 蒸気入口ダクト 4 出口ダクト 5 邪魔板 6 蒸気の流れ 7 フランジ 8 ディフューザ 10 ミストエリミネータ容器
Claims (2)
- 【請求項1】 水蒸気から水分を除去するためのミスト
エリミネータ装置において、ミストエリミネータ容器内
の蒸気入口ダクトとミストエリミネータとの間に同ミス
トエリミネータと面を平行にして多数の開口をもつ円板
状の邪魔板を設置したことを特徴とするミストエリミネ
ータ装置。 - 【請求項2】 請求項1のミストエリミネータ装置にお
いて、前記邪魔板の中心部にディフューザの終端を開口
させてなるミストエリミネータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08509796A JP3416386B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ミストエリミネータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08509796A JP3416386B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ミストエリミネータ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09271619A true JPH09271619A (ja) | 1997-10-21 |
JP3416386B2 JP3416386B2 (ja) | 2003-06-16 |
Family
ID=13849114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08509796A Expired - Fee Related JP3416386B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | ミストエリミネータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3416386B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007537031A (ja) * | 2004-05-11 | 2007-12-20 | ミュンタース・オイロフォルム・ゲーエムベーハー | 液滴分離器システム |
-
1996
- 1996-04-08 JP JP08509796A patent/JP3416386B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007537031A (ja) * | 2004-05-11 | 2007-12-20 | ミュンタース・オイロフォルム・ゲーエムベーハー | 液滴分離器システム |
JP4844981B2 (ja) * | 2004-05-11 | 2011-12-28 | ミュンタース・オイロフォルム・ゲーエムベーハー | 液滴分離器システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3416386B2 (ja) | 2003-06-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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