JPH09270105A - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

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JPH09270105A
JPH09270105A JP7799296A JP7799296A JPH09270105A JP H09270105 A JPH09270105 A JP H09270105A JP 7799296 A JP7799296 A JP 7799296A JP 7799296 A JP7799296 A JP 7799296A JP H09270105 A JPH09270105 A JP H09270105A
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Japan
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magnetic
pole
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layer
thin film
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JP7799296A
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Inventor
Shoji Terada
尚司 寺田
Toru Suzuki
徹 鈴木
Toshiki Shimamura
敏規 島村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下部ポールと上部ポールとが高精度に位置合
わせされ、磁気ギャップからの漏洩磁界が少なく、効率
良く記録や再生を行うことを可能とする。 【解決手段】 下部磁性体4と、この下部磁性体4と対
向して設けられて後端部11Bが下部磁性体4と磁気的
に接続された上部磁性体11と、この下部磁性体4の先
端部4A上に設けられた下部ポール5と、この下部ポー
ル5上に設けられた非磁性ギャップ層6と、上部磁性体
11の先端部11Aに設けられた上部ポール7とを備え
る。ここで、上部ポール7は、下部ポール5上に非磁性
ギャップ層6を介して重ね合わされ、一括形成される。
また、下部磁性体4と上部磁性体11とは、ギャップ長
に対して5倍以上離して対向させることにより、漏洩磁
界の範囲を抑制して磁界を効率良く出力することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挟トラック幅を有
し磁気記録媒体に対してデータ信号の記録や再生を行う
薄膜磁気ヘッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスクのドライブ装置等
に使用される薄膜磁気ヘッドにおいては、大容量化を図
るために、更なる高密度記録が求められ、狭トラック化
に適した薄膜磁気ヘッドが採用されるようになってい
る。
【0003】この薄膜磁気ヘッドは、下部磁性体及び上
部磁性体とが磁気記録媒体との対向側の先端部において
非磁性ギャップ層を介して積層されている。この非磁性
ギャップ層は、薄膜磁気ヘッドの磁気ギャップを形成し
ている。この薄膜磁気ヘッドでは、下部磁性体及び上部
磁性体の先端部がフォトリソグラフィにより所定形状に
形成される。このとき、この薄膜磁気ヘッドは、トラッ
ク幅が下部磁性体及び上部磁性体の先端部の幅寸法によ
り決定されている。
【0004】薄膜磁気ヘッドは、記録密度を増加させる
ために、挟トラック化を図り、トラック密度を増加させ
る必要がある。そして、薄膜磁気ヘッドは、2Gbit
/inch2 以上の高密度記録を達成するために、トラ
ック幅が2μm以下である必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した薄
膜磁気ヘッドでは、トラック幅が下部磁性体及び上部磁
性体の先端部の幅寸法により決定されているため、トラ
ック幅が比較的大きくなっている。このため、この薄膜
磁気ヘッドは、トラック幅が2μm以下になると、レジ
スト解像度の問題により、下部磁性体の先端部及び上部
磁性体の先端部を精度良く形成することが困難であっ
た。したがって、この薄膜磁気ヘッドでは、記録密度の
向上を図ることが困難になるといった問題点があった。
【0006】この問題点を解決する手段としては、下部
磁性体及び上部磁性体の先端部の磁気ギャップを両側よ
り切り込んでトラック幅を規制している薄膜磁気ヘッド
が提案されている。
【0007】特開平3−116509号公報において
は、下部磁性体に立設された凸部と、上部磁性体に立設
された凸部によってトラック幅を規制した薄膜磁気ヘッ
ドが開示されている。
【0008】しかしながら、この薄膜磁気ヘッドでは、
下部磁性体の凸部と上部磁性体の凸部との位置合わせが
困難になるといった問題点があった。
【0009】さらに、特開平5−342527号公報に
おいては、自己整合的に形成することにより下部磁性体
と上部磁性体の位置合わせされた薄膜磁気ヘッドが開示
されている。
【0010】しかしながら、この薄膜磁気ヘッドでは、
磁気コアの部分が小さくなるため、記録効率が低下する
といった問題点があった。また、この記録効率の低下
は、トラック幅を2μm以下としたときに顕著に現れ
る。
【0011】そこで、本発明は、下部ポールと上部ポー
ルとが高精度に位置合わせされ、磁気ギャップからの漏
洩磁界が少なく、効率良く記録や再生を行うことが可能
な薄膜磁気ヘッド及びその製造方法を提供することを目
的に提案されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る薄膜磁気ヘッドは、下部磁性体と、この下部磁
性体と対向して設けられて後端部が下部磁性体と磁気的
に接続された上部磁性体と、この下部磁性体の先端部上
に設けられた下部ポールと、この下部ポール上に設けら
れた非磁性ギャップ層と、上部磁性体の先端部に設けら
れた上部ポールとを備える。ここで、上部ポールは、下
部ポール上に非磁性ギャップ層を介して重ね合わされて
いる。薄膜磁気ヘッドは、下部ポールと上部ポールとの
間に磁気ギャップを形成している。
【0013】ここで、薄膜磁気ヘッドは、ギャップ長に
対して下部磁性体及び上部磁性体の間隔寸法が5倍以上
とされて好適である。
【0014】以上のように構成された本発明に係る薄膜
磁気ヘッドは、下部ポール−下部磁性体−上部磁性体−
上部ポールによって閉磁路が形成されている。そして、
この薄膜磁気ヘッドでは、実効的なトラック幅が下部ポ
ール及び上部ポールの幅寸法により規制される。このた
め、この薄膜磁気ヘッドでは、磁気ギャップの近傍に発
生する漏洩磁界が抑制される。そして、薄膜磁気ヘッド
は、下部ポール及び上部ポールによって、磁気記録媒体
に対してデータ信号を確実に記録する。
【0015】また、この目的を達成した本発明に係る磁
気ヘッド効果型磁気ヘッドの製造方法は、基体上に下部
磁性体を設ける第1の工程と、下部磁性体上に非磁性ギ
ャップ層を設ける第2の工程と、非磁性ギャップ層上に
磁性層を設ける第3の工程と、これら下部磁性体、非磁
性ギャップ層及び磁性層を同時に所定形状に形成する第
4の工程と、磁性層及び下部磁性体と磁気的に接続する
ように上部磁性体を設ける第5の工程とを備える。ここ
で、第4の工程により、下部磁性体の先端部に下部ポー
ルを形成するとともに、この下部ポール上に非磁性ギャ
ップ層を介して上部ポールを形成する。
【0016】以上のような工程を経る本発明に係る磁気
抵抗効果型磁気ヘッドの製造方法では、下部磁性体、非
磁性ギャップ層及び磁性層をエッチングにより同時に所
定形状に形成する。このため、上部ポールは、下部ポー
ルと確実に位置合わせされる。
【0017】また、この磁気抵抗効果型磁気ヘッドの製
造方法では、下部磁性体と上部磁性体とを形成するた
め、磁気コアを十分に大きく確保することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図1乃至図10の図面を参照して詳細に説
明する。本発明の実施の形態として示す薄膜磁気ヘッド
1は、図2に示すように、非磁性基板2と、この非磁性
基板2上に積層された絶縁層3とを基体として備えてい
る。
【0019】また、薄膜磁気ヘッド1は、図1及び図2
に示すように、この絶縁層3上に設けられた下部磁性体
4と、この下部磁性体4上の先端部4Aに凸設された下
部ポール5と、この下部ポール5上に積層された非磁性
ギャップ層6と、この非磁性ギャップ層6上に設けられ
た上部ポール7とを備えている。これら下部ポール5と
上部ポール7との間には、磁気ギャップを形成してい
る。
【0020】さらに、薄膜磁気ヘッド1は、下部磁性体
4上の長手方向の中央部に積層された下部絶縁層8と、
この下部絶縁層8上に設けられた巻線層9と、この巻線
層9上に積層された上部絶縁層10とを備えている。
【0021】さらにまた、薄膜磁気ヘッド1は、上記上
部ポール7上から上部絶縁層10上に亘って設けられた
上部磁性体11と、巻線層9の一端部9A上から上部絶
縁層10上に亘って積層された端子導電層12とを備え
ている。ここで、この薄膜磁気ヘッド1は、下部ポール
5−下部磁性体4−上部磁性体11−上部ポール7によ
って閉磁路を形成している。
【0022】非磁性基板2は、Al2 3 −TiC等に
より形成されている。絶縁層3は、Al2 3 等により
形成されている。これら非磁性基板2と絶縁層3とは、
基体を構成している。
【0023】下部磁性体4及び上部磁性体11は、Fe
−Al−Si、Ni−Fe等の軟磁性材料により形成さ
れている。上部磁性体11は、図1に示したように、後
端部11Bが下部磁性体4の長手方向の中央部4Bと接
続されている。
【0024】下部ポール5は、下部磁性体4の先端部4
Aの中央部に位置して、一体に凸設されている。この下
部ポール5は、下部磁性体4と同材料であるFe−Al
−Si、Ni−Fe等の磁性材料により形成されても良
い。下部ポール5は、側面が下部磁性体4に対して60
〜80degに傾斜されていることが望ましい。
【0025】非磁性ギャップ層6は、下部ポール5の上
面に位置し、磁気記録媒体30に対する媒体対向面側が
露出されている。非磁性ギャップ層6は、Al2 3
により形成されている。非磁性ギャップ層6は、下部ポ
ール5及び上部ポール7の幅寸法によりトラック幅が規
制されている。
【0026】上部ポール7は、非磁性ギャップ層6の上
面に設けられている。この上部ポール7は、上部磁性体
11と同材料であるFe−Al−Si、Ni−Fe等の
磁性材料により形成されていても良い。また、上部ポー
ル7は、下部ポール5と同様に、側面が下部磁性体4に
対して60〜80degに傾斜されていることが望まし
い。また、上部ポール7は、上面が上部磁性体11に接
続されている。
【0027】下部絶縁層8は、下部磁性体4上で下部ポ
ール5、非磁性ギャップ層6及び上部ポールの長手方向
の後方に亘って積層されている。下部絶縁層8は、Al
2 3 等の非磁性の絶縁材料により形成されている。上
部絶縁層10は、SiO2 等の非磁性の絶縁材料により
形成されている。
【0028】巻線層9は、Cu等により形成されてい
る。この巻線層9は、渦巻状に形成されている。端子導
電層12は、Cu等により形成されている。端子導電層
12は、この一端部が巻線層9の一端部9Aと電気的に
接続されている。
【0029】また、記録再生複合ヘッドでは、薄型磁気
ヘッドの下部磁性体4として磁気抵抗効果型磁気ヘッド
の下部磁性層を用いても良い。
【0030】以上のように構成された実施の形態薄膜磁
気ヘッド1では、下部ポール5−下部磁性体4−上部磁
性体11−上部ポール7によって閉磁路が形成されてい
る。このため、この薄膜磁気ヘッド1は、下部ポール5
と上部ポール7との間に磁位差が生じ、この磁位差によ
る磁束が巻線層9を流れる電流と効率良く交差する。
【0031】そして、この薄膜磁気ヘッド1では、実効
的なトラック幅が下部ポール5及び上部ポール7の幅寸
法により規制される。このため、この薄膜磁気ヘッド1
では、磁気ギャップの近傍に発生する漏洩磁界が抑制さ
れる。そして、薄膜磁気ヘッド1は、下部ポール5及び
上部ポール7によって、磁気記録媒体30に対してデー
タ信号を確実に記録する。
【0032】上述した薄膜磁気ヘッド1は、図1に示し
たように、ギャップ長がGとされ、媒体対向面における
下部磁性体4及び上部磁性体11の間隔寸法がSとされ
る。この薄膜磁気ヘッド1では、磁気記録媒体30の保
磁力Hcの2倍の磁界が得られるような起磁力を与えた
ときに、磁気記録媒体30の近傍での磁界強度がHc以
上となる磁界の範囲が、下部ポール5及び上部ポール7
によって規定されるトラック幅よりも広がる。この磁界
の広がり量をフリンジングとして定義する。
【0033】なお、ここで、磁気記録媒体30の保磁力
Hcは、2000Oeとされている。また、下部ポール
5及び上部ポール7とは、Ni−Feにより形成され、
互いに等しい厚さ寸法を有している。
【0034】この結果、薄膜磁気ヘッド1では、図3中
に実線Aで示すように、S/Gが増加すると、フリンジ
ングが減少することがわかる。これに対して、従来の薄
膜磁気ヘッドでは、図3中に波線Bで示すように、S/
Gの変化に対してフリンジングが一定となっている。こ
のため、薄膜磁気ヘッド1は、ギャップ長に対して下部
磁性体4及び上部磁性体11の間隔寸法を約5倍以上に
設定することにより、従来の薄膜磁気ヘッド1よりも漏
洩磁界の範囲を抑制することができる。
【0035】上述した実施の形態薄膜磁気ヘッド1は、
下部ポール5と上部ポール7とが高精度に位置合わせさ
れている。また、この薄膜磁気ヘッド1は、上部ポール
7の側面が下部ポール5の側面を延長した面上に位置し
ている。このため、この薄膜磁気ヘッド1では、磁気ギ
ャップにおける磁界が下部ポール5及び上部ポール7に
より規制され、磁気ギャップの近傍に発生する漏洩磁界
の範囲を抑制することができる。
【0036】また、この薄膜磁気ヘッド1は、下部磁性
体4と上部磁性体11とを有しており、さらに、下部ポ
ール5−下部磁性体4−上部磁性体11−上部ポール7
により閉磁路を形成するため、磁気コアが十分に大きく
確保され、記録効率の低下が防止されるとともに、漏洩
磁界の範囲を抑制することができる。
【0037】したがって、この薄膜磁気ヘッド1は、磁
気記録媒体30に対して磁界を効率良く出力することが
でき、磁気記録媒体30に対してデータ信号の記録や再
生を確実に行うことができる。このため、この薄膜磁気
ヘッド1は、挟トラック化が図られる。
【0038】上述した実施の形態薄膜磁気ヘッド1の製
造方法について詳細に説明する。上記薄膜磁気ヘッド1
を製造する製造方法は、まず、非磁性基板2上に絶縁層
3を積層する。
【0039】次に、図4に示すように、この絶縁層3上
に下部磁性膜を成膜し、エッチングにより所定形状に形
成し、下部磁性層18とする。その後、下部磁性層18
にAl2 3 等の絶縁膜を埋め込む。次に、これら下部
磁性層18及び絶縁膜の表面を研磨して平坦化する。な
お、上記下部磁性体18に絶縁膜を埋め込んで平坦化す
る工程は、巻線層9に断線或いは短絡等が生じない範囲
で省略或いは変更が可能である。
【0040】次に、図5に示すように、これら下部磁性
層18及び絶縁膜上にスパッタリングにより非磁性層1
9を積層する。そして、この非磁性層19の表面にフォ
トレジストを塗布し、フォトリソグラフィにより所定形
状のレジストマスクを形成する。そして、このレジスト
マスクに形成されたパターンに倣ってイオンミリング等
のエッチングにより、バックギャップ、複合ヘッドの場
合の再生ヘッドの端子部に対応する非磁性層19を除去
する。
【0041】次に、図6に示すように、この非磁性層1
9上に、磁性層20を積層する。次に、図7に示すよう
に、これら下部磁性層18、非磁性層19及び磁性層2
0をイオンミリング等のエッチングにより同時に所定形
状に形成する。このとき、下部磁性層18は、下部が残
されて形成され、下部磁性体4とされている。また、こ
の下部磁性層18は、先端部側の一部が残されて形成さ
れ、先端部4A側の中央部に立設された下部ポール5と
されている。また、磁性層20は、先端部側の一部が残
されて形成され、上部ポール7とされている。このた
め、上部ポール7は、下部ポール5と確実に位置合わせ
される。
【0042】また、これら下部ポール5及び上部ポール
7は、側面が下部磁性体4に対して60〜80degに
傾斜されることが望ましい。
【0043】そして、図8に示すように、これら下部磁
性体4、下部ポール5及び上部ポール7上に下部絶縁層
8を積層した後、この下部絶縁層8の表面を研磨して平
坦化する。なお、上記下部絶縁層8を積層して平坦化す
る工程は、巻線層9に断線或いは短絡等が生じない範囲
で省略或いは変更が可能である。
【0044】次に、図2に示したように、この下部絶縁
層8上にパターンメッキ法やイオンエッチング等により
巻線層9を積層する。この巻線層9上に例えばSiO2
のRFバイアススパッタリング成膜により上部絶縁層1
0を積層する。この上部絶縁層10の表面を研磨して平
坦化する。
【0045】この上部絶縁層10にCFガスやC2F6
ガス等を用いたリアクティブエッチングにより、上部ポ
ール7が露出する第1の接続孔15と、巻線層9の一端
部9Aが露出する第2の接続孔16とを設ける。このと
き、上部絶縁層10は、下部絶縁層8及び牧線層9に対
してエッチングレートが大きい条件でエッチングされ
る。これにより、第1の接続孔15は、下部磁性体4と
の境界で底面が平坦化される。なお、上記上部絶縁層1
0を研磨する工程と第1の接続孔15と第2の接続孔1
6を設ける工程は、上部絶縁層10として有機系ハード
キュア膜を使用したときに、省略が可能である。
【0046】また、これら下部磁性体4及び上部絶縁層
10のバックギャップ位置に、エッチングにより下部磁
性体4の先端部4A側の中央部が露出する第3の接続孔
17を設ける。
【0047】そして、上部絶縁層10上にスパッタリン
グにより、上部磁性層21を積層する。このとき、図9
に示すように、第1の接続孔15を通じて上部ポール7
に上部磁性層21を接続する。また、第3の接続孔17
を通じて下部磁性体4の後端部4Bに上部磁性層21を
接続する。図10に示すように、この上部磁性層21を
エッチングにより所定形状に形成し、上部磁性体11と
する。ここで、上部磁性体11をフレームメッキで形成
しても良い。
【0048】次に、図2に示したように、上部絶縁層1
0上に端子導電層12を形成する。このとき、第2の接
続孔16を通じて巻線層9の一端部9Aに端子導電層1
2の一部を接続する。以上の工程の後、所定形状に切り
出すことによって、薄膜磁気ヘッド1が完成する。
【0049】上述した実施の形態薄膜磁気ヘッド1の製
造方法では、下部ポール5と上部ポール7とを同時に形
成することにより、下部ポール5と上部ポール7との位
置合わせの誤差の発生を防止し、高精度に位置合わせを
することができる。また、この薄膜磁気ヘッド1の製造
方法では、上部ポール7の側面を下部ポール5の側面を
延長した面上に位置させることができる。このため、こ
の薄膜磁気ヘッド1の製造方法では、漏洩磁界が少な
く、効率良く記録や再生を行うことが可能な薄膜磁気ヘ
ッド1を製造することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、下部ポ
ールと上部ポールとが高精度に位置合わせされている。
また、この薄膜磁気ヘッドは、上部ポールの側面が下部
ポールの側面を延長した面上に位置している。このた
め、この薄膜磁気ヘッドでは、下部ポール及び上部ポー
ルの幅寸法によりトラック幅が規制され、漏洩磁界の範
囲を抑制することができる。
【0051】また、この薄膜磁気ヘッドは、ギャップ長
の5倍以上離れて対向する下部磁性体と上部磁性体とを
有しているため、磁気コアが十分に大きく確保され、記
録効率の低下が防止されるとともに、漏洩磁界の範囲を
抑制することができる。
【0052】したがって、この薄膜磁気ヘッドは、磁気
記録媒体に対して磁界を効率良く出力することができ、
磁気記録媒体に対してデータ信号の記録や再生を確実に
行うことができる。このため、この薄膜磁気ヘッドは、
挟トラック化が図られる。
【0053】また、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、下部ポールと上部ポールとを同時に形成する
ことにより、下部ポールと上部ポールとの位置合わせの
誤差の発生を防止し、高精度に位置合わせをすることが
できる。また、この薄膜磁気ヘッドの製造方法では、上
部ポールの側面を下部ポールの側面を延長した面上に位
置させることができる。このため、この薄膜磁気ヘッド
の製造方法では、漏洩磁界の範囲を抑制して磁気記録媒
体に対して磁界を効率良く出力することができる薄膜磁
気ヘッドを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態薄膜磁気ヘッドを示す
要部斜視図である。
【図2】同薄膜磁気ヘッドを示す部分断面図である。
【図3】フリンジングとS/Gとの関係を示す特性図で
ある。
【図4】上記薄膜磁気ヘッドの製造方法において、下部
磁性層を積層した状態を示す正面図である。
【図5】非磁性ギャップ層を積層した状態を示す正面図
である。
【図6】上部磁性層を積層した状態を示す正面図であ
る。
【図7】下部ポール及び上部ポールを形成した状態を示
す正面図である。
【図8】下部絶縁層を積層し、平坦化した状態を示す正
面図である。
【図9】上部磁性層を積層した状態を示す正面図であ
る。
【図10】上部磁性体を形成した状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1 薄膜磁気ヘッド、 4 下部磁性体、 4A 下部
磁性体の先端部、 5下部ポール、 6 非磁性ギャッ
プ層、 7 上部ポール、 11 上部磁性体、 11
A 上部磁性体の先端部、 11B 上部磁性体の後端

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部磁性体と、 この下部磁性体と対向して設けられて後端部が下部磁性
    体と磁気的に接続された上部磁性体と、 この下部磁性体の先端部上に設けられた下部ポールと、 この下部ポール上に設けられた非磁性ギャップ層と、 上部磁性体の先端部に設けられた上部ポールとを備え、 上部ポールは、下部ポール上に非磁性ギャップ層を介し
    て重ね合わされたことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 下部ポールと上部ポールとの間に磁気ギ
    ャップを形成し、 ギャップ長に対して下部磁性体及び上部磁性体の間隔寸
    法が5倍以上とされたことを特徴とする請求項1に記載
    の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 基体上に下部磁性体を設ける第1の工程
    と、 下部磁性体上に非磁性ギャップ層を設ける第2の工程
    と、 非磁性ギャップ層上に磁性層を設ける第3の工程と、 これら下部磁性体、非磁性ギャップ層及び磁性層を同時
    に所定形状に形成する第4の工程と、 磁性層及び下部磁性体と磁気的に接続するように上部磁
    性体を設ける第5の工程とを備え、 第4の工程により、下部磁性体の先端部に下部ポールを
    形成するとともに、この下部ポール上に非磁性ギャップ
    層を介して上部ポールを形成することを特徴する薄膜磁
    気ヘッドの製造方法。
JP7799296A 1996-03-29 1996-03-29 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 Withdrawn JPH09270105A (ja)

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