JPH09270040A - 硬貨処理装置及び硬貨識別方法 - Google Patents

硬貨処理装置及び硬貨識別方法

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JPH09270040A
JPH09270040A JP8076715A JP7671596A JPH09270040A JP H09270040 A JPH09270040 A JP H09270040A JP 8076715 A JP8076715 A JP 8076715A JP 7671596 A JP7671596 A JP 7671596A JP H09270040 A JPH09270040 A JP H09270040A
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pulse width
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JP8076715A
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Koji Noda
浩司 野田
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬貨処理装置で、硬貨を効率よく確実に識別
する。 【解決手段】 硬貨処理装置は、硬貨の側面に対してほ
ぼ45°の角度で発光素子41からビーム状の光線を照
射し、その反射光線を受光素子42で受光してアナログ
信号を生成し、このアナログ信号の直流成分をカットし
た上である閾値で2値化し複数のパルス状の凹凸波形に
変換する。そして変換した各パルス状の凹凸波形をTC
U47の10進カウンタ60で、10kHz 程度の周波数の
基準クロックS3に基づいて細分化し、その細分化した
パルスを異なるタイミングでポートQ1〜Q4から出力
し、それぞれをクロックカウンタ61のCH1〜CH4で計
数することによって凹凸数のみでなく硬貨に刻まれてい
る凹凸の幅までを検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨の自動金種分
別等を行う硬貨処理装置及び硬貨識別方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば金融機関などに設置されている自
動取引装置、つまりATM端末等には、循環型の硬貨処
理機が搭載されている。この硬貨処理機には、硬貨の入
金処理を行う際に正規の硬貨と模造品(偽造品等)とを
分別するための機能が設けられているが、近年、外国か
ら国内へ類似する硬貨(外貨)が持ち込まれることも多
く、偽造品のみならず外貨への対応が急務になってい
る。
【0003】自動取引装置の入出金部には、正規の硬貨
のみならず模造品やさまざまなものが投入されることが
ある。
【0004】したがって従来の硬貨処理機は、外形や材
質の違いから硬貨とこれ以外のものとを識別するように
設計されており、しかも、識別時間やコスト等の関係で
比較的簡素に構成されている。
【0005】この硬貨処理機の場合、入出金部から投入
された硬貨は、所定の搬送経路上を搬送されて、途中、
1枚づつについて外形や材質などを機械的にチェックし
て無効/無効の分別を行っている。
【0006】そして、無効のものについては装置内部を
そのまま通過されて入出金部に返却され、有効の硬貨に
ついてのみ硬貨集積部に集積され、その価値に応じた処
理が行われる。
【0007】ところで、硬貨処理機には模造品(偽造品
等)が投入されることもある。
【0008】この模造品の中には、外形や材質などを精
巧に模したものもあり、外形や材質などのチェックだけ
では模造品と正規の硬貨とを分別できないこともある。
【0009】そこで、近年では、硬貨の外形や材質の違
いのみならず、硬貨側面のギザの有/無を判別する機能
を硬貨処理機に付加している。
【0010】すなわち、図3に示すように、所定方向に
搬送される硬貨の側面に対して所定角度、例えば斜め4
5°などに配置した発光素子41からビーム状の光を照
射し、その反射光を受光素子42で受光して受光信号
(アナログ信号)を得て、そのアナログ信号を増幅回路
で増幅し、直流カット部で直流成分をカットした後、デ
ジタル化部である閾値でパルス化し、そのパルス数をカ
ウンターで計数し、その計数結果をCPUに送り、CP
Uにおいて、計数結果と予めROM等に用意されている
基準テーブルとを照合することで、側面のギザ有りまた
はギザ無しを判読し硬貨の種類や模造品等を識別してい
る。
【0011】一般に、日本国内に流通している硬貨は、
その大半が銅製(白銅、青銅、黄銅など)あるいはアル
ミニウム製であり、金属としては比較的柔ら目のもので
あることから、他の金属との接触などによって外縁部が
摩耗しやすく、ギザ部分に傷などがつきやすい。このた
め、ギザ判別機能をもった硬貨処理機であっても、カウ
ンターで単順に計数するだけでは、硬貨に刻まれている
正規のギザと傷とを判別できないこともある。
【0012】また、近年では、外国から日本への硬貨の
持ち込みも多くなっており、日本へ持ち込まれる外貨の
中には、日本の硬貨に類似するものもある。例えば日本
の500円硬貨と韓国の500ウォンやハンガリーの2
0フォリント等は、径や材質等がほぼ同じであり、しか
もその側面にはギザが刻まれており、単にギザ判別する
だけでは、このような外貨や模造品に対応ができなくな
っている。
【0013】
【発明が課題しようとする課題】上述したように従来の
硬貨処理機、つまり硬貨処理装置では、正規の硬貨と類
似する外貨が存在したり、硬貨自体が傷ついたりするた
め、硬貨側面に刻まれているギザの有無を判別するだけ
では、硬貨を識別するのに不十分であるという問題があ
った。
【0014】本発明はこのような課題を解決するための
もので、硬貨を効率よく確実に識別することのできる硬
貨処理装置及び硬貨識別方法の提供を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明の硬貨処理装置は、硬貨の側面
に対して所定角度でビーム状の光線を照射する発光手段
と、この発光手段から照射されて前記硬貨の側面で反射
した反射光線を受光してアナログ信号に変換する受光手
段と、この受光手段から出力されたアナログ信号を基に
パルス波形を生成するパルス波形生成手段と、所定周波
数の基準クロックを発生する基準クロック発生手段と、
前記パルス波形生成手段によって生成されたパルス波形
のパルス幅を検知するパルス幅検知手段と、このパルス
幅検知手段により検出された所定幅以上のパルス数を計
数する一つ、または複数のパルス数計数手段と、このパ
ルス数計数手段により計数された計数結果を演算し、所
定幅毎のパルス数を求める演算手段と、この演算手段に
よる演算結果と、前記パルス数計数手段による計数結果
とから総合的に金種を識別する硬貨識別手段とを具備し
たことを特徴としている。
【0016】請求項2記載の発明の硬貨処理装置は、硬
貨の側面に対して所定角度でビーム状の光線を照射する
発光手段と、この発光手段から照射されて前記硬貨の側
面で反射した反射光線を受光してアナログ信号に変換す
る受光手段と、この受光手段から出力されたアナログ信
号を基にパルス波形を生成するパルス波形生成手段と、
所定周波数の基準クロックを発生する基準クロック発生
手段と、前記パルス波形生成手段によって生成されたパ
ルス波形幅内で前記基準クロック発生手段から発生され
た基準クロックの数を計数するクロック数計数手段と、
このクロック数計数手段により計数された計数値に応じ
て複数設けられたパルス幅計数手段と、これら複数のパ
ルス幅計数手段の中のどの計数手段が計数されたかに応
じて前記硬貨を識別する硬貨識別手段とを具備したこと
を特徴としている。
【0017】請求項3記載の発明の硬貨処理装置は、請
求項2記載の硬貨処理装置において、前記硬貨識別手段
が、前記複数のパルス幅計数手段の中のどの計数手段が
計数されたかに応じて所定範囲以外の幅のパルスの有無
を検知するパルス幅検知手段と、前記パルス幅検知手段
による検知結果をもって前記硬貨の種類を識別する硬貨
種類識別手段とを具備したことを特徴としている。
【0018】これらの発明の場合、複数のパルス幅計数
手段によって凹凸数ばかりでなくパルス幅も計数される
ので、所定範囲以外の幅の凹凸のある硬貨を排除でき
る。
【0019】請求項4記載の発明の硬貨処理装置は、請
求項2記載の硬貨処理装置において、前記硬貨識別手段
が、前記複数のパルス幅計数手段による複数の計数結果
を基に、計数した凹部毎及び凸部毎の分布を求める演算
手段と、この演算手段により求められた分布を予め設定
されている正規の硬貨の分布と対応させて前記硬貨の種
類を識別する硬貨種類識別手段とを具備したことを特徴
としている。
【0020】この発明の場合、各パルス幅の計数値の分
布を求めその分布状況から硬貨を識別するので、硬貨の
種類をより高精度に識別できる。
【0021】請求項5記載の発明の硬貨処理装置は、請
求項2記載の硬貨処理装置において、前記複数のパルス
幅計数手段のいずれかによって、所定幅を越えるパルス
幅が計数された場合、前記各パルス幅計数手段に対して
それ以降の計数を禁止させる禁止手段を具備したことを
特徴としている。
【0022】この発明の場合、複数のパルス幅計数手段
のいずれかによって所定幅を越えるパルスが計数された
場合、禁止手段が各パルス幅計数手段に対してそれ以降
の計数を禁止させるので、パルス幅計数途中でも、硬貨
の種別を判定でき、硬貨の金種識別を高速に行うことが
できる。
【0023】請求項6記載の発明の硬貨識別方法は、硬
貨の側面に対して発光手段から所定角度でビーム状の光
線を照射し、その反射光線を受光手段で受光してアナロ
グ信号を生成する工程と、前記アナログ信号の直流成分
をカットした上である閾値で2値化しパルス状の凹凸波
形に変換する工程と、前記変換されたパルス状の凹凸波
形の幅内で所定周波数の基準クロックの数を計数する工
程と、計数された計数値からパルス幅を判定しそのパル
ス幅に応じて前記硬貨を識別する工程とを有することを
特徴としている。
【0024】この結果、硬貨を効率よく確実に識別する
ことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の硬貨処理装置が搭載されて
いる自動取引装置の外観構成を示す斜視図である。
【0026】同図に示すように、この自動取引装置は、
外観上、シャッターにより開閉自在な貨幣入金口1、利
用者との対話用の表示装置2及びキー入力部3、利用者
認証用のカード装着部4などを備えている。
【0027】図2はこの自動取引装置の硬貨の循環系統
(ハードウェア)を示す図である。同図に示すように、
この自動取引装置内には硬貨処理装置が搭載されてお
り、貨幣入金口1より投入された貨幣(硬貨)が一時保
留される貨幣入出金部5と、この貨幣入出金部5より受
け渡された硬貨を1枚ずつ下流の硬貨選別系統に繰り出
す繰出し機構6と、繰出し機構6によって繰り出された
硬貨の種類を識別する鑑査部7と、鑑査部7の金種識別
結果に応じて個々に開閉制御される金種別の複数の対向
式ゲート8aからなる硬貨選別部8と、硬貨選別部8に
よって選別された硬貨が集積される金種別の複数の硬貨
集積部9a〜9fと、金種別の硬貨集積部9a〜9fが
オーバーフローした時に使用されるオーバーフロー庫9
gと、対向式ゲートによる捕捉漏れ等の硬貨を蓄積する
金庫9hと、硬貨集積部9a〜9fより投出された硬貨
を貨幣入出金部5に搬送する下繰出し機構10及び縦コ
ンベア11と、繰出し機構6に一定時間繰り出れること
なく残留したものが異物として回収される異物回収庫1
2と、鑑査部7にて異物と判断されたものを貨幣入出金
部5に返送する返送用搬送機構13と、電源部及び制御
部14とを備えて構成されている。
【0028】図3及び図4に示すように、鑑査部7は、
所定方向に搬送される硬貨の側面に対して所定角度でビ
ーム状の光を照射する発光素子41と、硬貨の側面で反
射した反射光を受光しアナログ波形に変換する受光素子
42と、発光素子41及び受光素子42への光を集光す
る集光レンズ43、受光素子42で得られたアナログ波
形を増幅する増幅回路44と、増幅されたアナログ波形
(信号)の直流成分をカットする直流カット部45と、
直流成分のカットされたアナログ信号をある閾値で凹凸
状のパルス波形にディジタル化するデジタル化部46
と、パルス化された凹凸波形の数を計数するカウンター
/タイマー・コントローラ(以下TCUと称す)47
と、上記凹凸状のパルス波形幅に対して十分小さい基準
クロック(10kHz 程度)を発生しTCU47に入力する
クリスタル(X-tal)48、TCU47により計数され
た結果を記憶するRAM49と、RAM49に記憶され
た計数結果の分布をとり、その分布状況に応じて硬貨の
有効/無効を識別するソフトウェアを含む制御プログラ
ムが格納されているROM50と、ROM50の制御プ
ログラムを読み込み、上記硬貨識別処理を実行すると共
に識別結果に応じて上記各部を制御するシステムコント
ローラとしてのCPU51とから構成されている。なお
韓国の500ウォンやハンガリーの20フォリント等の
外貨の凹凸ピッチが約0.7mm であり、例えば 1m/sec で
硬貨が搬送されるとすると、アナログの凹凸信号が1.43
kHz で検出されることになるので、この凹凸信号よりも
十分高い周波数で基準クロックの周波数を設定する必要
があり、この場合、基準クロックの周波数を10kHz とし
た。また実際の回路上はノイズ除去のためには、ディジ
タル化部46の前段にバンドパスフィルタを挿入する必
要がある。さらにハードウェア的な誤検知防止策として
は、例えば700Hz 以下等で凹凸が検出されたとき、これ
をオミットするようなフィルタを設ければよい。
【0029】図5に示すように、TCU47は、10進
カウンタ60とクロックカウンタ61とからなる。この
10進カウンタ60には、クリア信号入力ポート(CLR
:LOW イネーブル)とクロック入力ポート(CLOCK )
と、複数の出力ポートQ1〜Q4が設けられている。ク
リア信号入力ポート(CLR :LOW イネーブル)には、凹
凸ディジタル化信号が入力される。クロック入力ポート
(CLOCK )には、X-tal48からの基準クロックが入力
される。複数の出力ポートQ1〜Q4からは、異なる幅
のパルス波形が出力される。
【0030】すなわち、10進カウンタ60では、X-t
al48から入力された基準クロックに基づいて、凹凸デ
ィジタル化信号を所定の幅のクロック毎に細分化してそ
れぞれを異なるタイミングでラッチしてポートQ1〜Q
4から出力し、それぞれの出力をクロックカウンタ61
で計数し、その計数値をCPU51へ送る。
【0031】以下、図6及び図7を参照してこの自動取
引装置の動作を説明する。
【0032】図6はこの自動取引装置の鑑査部7で得ら
れる各波形を示す図、図7は鑑査部7の硬貨識別動作の
一例を示すフローチャートである。
【0033】この自動取引装置の場合、利用者によって
キー入力部3が操作されて入金処理を行うことが指定さ
れ、利用者の認証カードがカード装着部4に装着され
て、暗証番号がキー入力部3からキー入力されると、C
PU51は認証カードを読み取って得られた記録番号と
キー入力された暗証番号との認証を行う。ここで、認証
カードの記録番号とキー入力された暗証番号とが一致す
ると、CPU51は、貨幣入出金部5のシャッター1a
を開動作し、硬貨投入が可能な状態となる。
【0034】そして、硬貨投入後、利用者により硬貨投
入完了の確認キーが操作されると、CPU51は硬貨投
入完了と判断し、直ちにシャッター1aを閉じる。そし
てCPU51は貨幣入出金部5を振動させてこの中に保
留されている硬貨群を拡散しながら硬貨以外の異物を排
除して、硬貨を搬送手段である繰出し機構6に受け渡
す。
【0035】繰出し機構6では、硬貨を1枚ずつ鑑査部
7以降に繰り出し、鑑査部7にて硬貨の種類識別を行
い、識別した金種に対応した位置の対向式ゲート8aを
開き、硬貨をこの対向式ゲート8aで捕捉して対応する
硬貨集積部9a〜9fに集積する等の処理が行われる。
【0036】上記鑑査部7では、硬貨の側面に対してほ
ぼ45°の角度で発光素子41からビーム状の光線を照
射し、その反射光線を受光素子42で受光して、図6に
示すようなアナログ信号(受光素子出力S1)を生成
し、この受光素子出力S1を増幅回路44で増幅し、増
幅した信号の直流成分を直流カット部45でカットした
後、デジタル化部46において、ある閾値で凹凸のパル
ス波形へディジタル化し(ディジタル化信号S2a〜S
2e)、そのパルス波形をTCU47へ順次出力し、こ
のパルス波形はTCU47の10進カウンタ60に入力
される。
【0037】TCU47の10進カウンタ60では、そ
のクリア信号入力ポート(CLR :LOW イネーブル)に、
初めの凹凸ディジタル化信号(クリア信号)S2aが入
力されると、このクリア信号S2aの凸部の間、X-tal
48から入力された基準クロックS3をカウントし、基
準クロックandディジタル信号S4aを得る。
【0038】この際、出力ポートQ1からは、クリア信
号S2aがHIGHになってから初めの基準クロックS3の
立ち下がりでラッチし、クリア信号S2aがLOW になっ
たときラッチを解除し、このラッチ幅のパルス信号を出
力する。
【0039】出力ポートQ2からは、クリア信号S2a
がHIGHになってから、基準クロックS3の2回目の立ち
下がりでラッチし、クリア信号がLOW になったときラッ
チを解除し、このラッチ幅のパルス信号を出力する。
【0040】出力ポートQ3からは、クリア信号S2a
がHIGHになってから、基準クロックS3の3回目の立ち
下がりでラッチし、クリア信号S2aがLOW になったと
きラッチを解除し、このラッチ幅のパルス信号を出力す
る。
【0041】出力ポートQ4からは、クリア信号S2a
がHIGHになってから、基準クロックS3の4回目の立ち
下がりでラッチし、クリア信号S2aがLOW になったと
きラッチを解除し、このラッチ幅のパルス信号を出力す
る。
【0042】以下、順次入力されるディジタル化信号S
2b〜S2eについても同様に凸部の間、X-tal48か
ら入力される10kHz 程度の周波数の基準クロックS3を
カウントし、各ディジタル化信号S2b〜S2eを細分
化して基準クロックandディジタル信号S4b〜S4
eを得て、さらに出力ポートQ1〜Q4からパルス信号
を出力する。
【0043】つまり、一つの凸状のパルス波形の幅内で
得られた複数の凹凸波形を、10進カウンタ60で異な
るタイミングでポートQ1〜Q4からクロックカウンタ
61に出力し、クロックカウンタ61では、それぞれを
CH1〜CH4に入力しそれぞれのCH1〜CHCH4でカウント
し各カウント値から硬貨側面の凹凸の間隔の違いを判定
できる。
【0044】すなわち、クロックカウンタ61のCH1に
入力される出力ポートQ1からのパルス信号の計数値を
N[1]、CH2に入力される出力ポートQ2からのパル
ス信号の計数値をN[2]、CH3に入力される出力ポー
トQ3からのパルス信号の計数値をN[3]、CH4に入
力される出力ポートQ4からのパルス信号の計数値をN
[4]とすると、各パルス幅のクロック数は以下のよう
になる。
【0045】 したがって、図7に示すように、出力ポートQ2の出力
が8以上18以下か(ステップ701 )、出力ポートQ1
の出力が2以下か(ステップ702 )、出力ポートQ3の
出力が2以下か(ステップ703 )、出力ポートQ4の出
力が0か(ステップ704 )などを判定することによっ
て、硬貨側面に所定の幅のギザが有るか(ステップ705
)、または所定幅のギザが無いか(ギザが所定幅外
か)(ステップ706 )などを判定できる。
【0046】上記受光素子42で、例えば図8に示すよ
うなアナログ信号71が得られた場合、デジタル化部4
6によって複数のディジタル信号(パルス波形)72が
得られるが、これらのパルス波形72は、ほぼ同じ凸幅
であり所定幅の凹凸が連続することからギザ有りの硬貨
と判定できる。
【0047】また図9に示すようなアナログ信号73が
得られた場合、デジタル化部46によって複数のディジ
タル信号(パルス波形)72が得られるが、これらのパ
ルス波形74は異なる凸幅であり、この場合、硬貨側面
に模様(刻印など)の描かれている硬貨、つまり500
円硬貨と判定できる。
【0048】すなわち、クロックカウンタ61のCH1〜
CH4のうち、カウントされたチャネルに応じて凹凸の幅
が判り、その凹凸の幅から所定の幅のギザの有無、ギザ
ではなくその他の模様(刻印など)であるなどを判別で
き、硬貨の有効/無効を識別できる。
【0049】このようにこの第1の実施形態の自動取引
装置によれば、10進カウンタ60及びクロックカウン
タ61などといった極めて単純なパルスカウント回路
(ハードウェア構成)で硬貨識別回路を構成でき、検知
されてパルス幅に応じて有効な硬貨とそうでないものと
を識別できるので、簡素な構成で効率よく硬貨を識別で
きる。また10進カウンタ60のラッチタイミングを変
えることで検査対象、つまり硬貨側面の正規のギザ幅に
合わせて希望する幅の凹凸数のみを抽出できるので、さ
まざまな硬貨に対応できる。さらに単なるパルスカウン
ト回路(10進カウンタ60及びクロックカウンタ61
など)で容易に構成できると共に割り込み処理を頻発し
てパルスを検出することが不要なので、フォームウェア
のパフォーマンスを維持できる。
【0050】すなわち、この自動取引装置の硬貨処理装
置は、簡素でしかも安価な回路で構成でき、ハード的な
計数処理で実現できると共に高速処理が可能になる。
【0051】次に、図10及び図11を参照してこの発
明の第2の実施形態について説明する。図10は上記T
CU47(10進カウンタ60、クロックカウンタ6
1)で得た計数値を基に分布演算する各クロック計数値
演算手段80を付加したものであり、具体的にはCPU
51が実行するソフトウェアの処理内容がこれに該当
し、各計数値の度数分布を求める。
【0052】この第2の実施形態の場合、TCU47の
クロックカウンタ61でカウントされた各クロックの計
数値が各クロック計数値演算手段80に入力される。
【0053】そして、各クロック計数値演算手段80で
は、凹部幅及び凸部幅毎の度数分布を求め、予めROM
50に記憶されている正規の硬貨の度数分布と対応させ
る。例えば図11(a)に示すように、凸部幅の分布と
凹部幅の分布とがほぼ同じ分布を示した場合、側面にギ
ザの有る硬貨、つまり韓国の500ウォンやハンガリー
の20フォリント等であることを識別できる。
【0054】また図11(b)に示すように、凸部幅の
分布と凹部幅の分布とが異なる分布、つまり複数の山が
発生し不均一な分布を示した場合、側面に刻印の有る硬
貨、つまり日本の500円硬貨であることを識別でき
る。
【0055】すなわち、各凹凸幅の分布、関係等を容易
に求めることができ、単なる計数値判断だけでなく、分
布波形等から凹凸幅の状況を検出できる。
【0056】これにより、硬貨の種類をより高精度に識
別することができる。
【0057】このようにこの第2の実施形態の硬貨処理
装置によれば、10進カウンタ60、クロックカウンタ
61などのハードウェアに各クロック計数値演算手段8
0を加えたことによって、計数値の度数分布から、硬貨
の種類をより高精度に識別することができる。
【0058】次に、図12を参照してこの発明の第3の
実施形態について説明する。
【0059】図12は第3の実施形態の構成を示す図で
ある。
【0060】この第3の実施形態の特徴は、上記第2の
実施形態の構成(10進カウンタ60、クロックカウン
タ61、各クロック計数値演算手段80)にさらに計数
禁止回路をハード的に付加したものである。
【0061】すなわち、図12に示すように、10進カ
ウンタ60のクロック入力ポート(CLOCK )にはAND
回路91が接続されている。また10進カウンタ60の
クリア信号入力ポート(CLR :LOW イネーブル)にはO
R回路92が接続されている。さらに10進カウンタ6
0の出力ポートQ4にはDフリップフロップ93の入力
ポート(CLK )が接続されている。このDフリップフロ
ップ93の出力ポートQ1には、OR回路92が接続さ
れている。またDフリップフロップ93の出力ポートQ
2には、AND回路91が接続されている。
【0062】Ctrl Clr信号(ファームウェアによる制御
信号)の入力ポート(CLR )と、この場合、検知開始時
に、Ctrl Clr信号は、highからLow にされて一度Dフリ
ップフロップ93をクリアし、その後、highに戻され
る。
【0063】この際、Dフリップフロップ93の出力ポ
ートQ1がLow 、出力ポートQ2がhighであるので、前
段の基準クロックは10進カウンタ60へそのまま入力
される。この10進カウンタ60へのCLR信号は凹凸
信号の凹部でクリアされるよう動作する。
【0064】そして、各凸部の幅が 4未満のときは、上
記第1および第2の実施形態同様に10進カウンタ60
において基準クロックが凸部の間カウントされ、この後
段のクロックカウンタ61で計数処理が行われる。
【0065】一方、10進カウンタ60で 4以上の凸部
幅がカウントされると、10進カウンタ60の出力ポー
トQ4からパルス信号がクロックカウンタ61およびD
フリップフロップ93へ出力される。
【0066】このパルス信号は、Dフリップフロップ9
3の入力ポート(CLK )へCLK 信号として入力されるの
で、このポートがLow からHighへ立ち上がり、Dフリッ
プフロップ93の出力ポートQ1がhigh、出力ポートQ
2がLow にラッチされる。
【0067】出力ポートQ1がhighにラッチされると、
OR回路92の出力もHighになり10進カウンタ60へ
の入力信号(CLR信号)もHighにラッチされ、入力ポ
ート(CLR :LOW イネーブル)がLow にならなくなり1
0進カウンタ60がクリアされなくなる。また出力ポー
トQ2がLow にラッチされるので、AND回路91へ入
力された基準クロックの出力が禁止されて、基準クロッ
クが10進カウンタ60へ入力されなくなる。
【0068】すなわち、凹凸幅の許容限界を越えるよう
な異常なパルス幅が検出された場合、凹凸幅のカウント
が即座に中止されるので異常判定を高速に行うことがで
きる。 このようにこの第3の実施形態の硬貨処理装置
によれば、クロックカウンタ61の凹凸幅の許容限界を
例えばCH3までに設定し、そのCH3以上の幅、つまりCH
4で凹凸幅が計数されるような場合、ハード的に他のパ
ルスをマスク(入力禁止)し、それ以降の計数を禁止す
るので、パルス幅の異常をハード的に高速に検出するこ
とができ、硬貨の識別を高速に行うことができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明の硬貨処理装
置によれば、複数のパルス幅計数手段によってパルス幅
を計数するので、凹凸数からだけでなく所定範囲以外の
幅の凹凸のある硬貨を排除できる。
【0070】また各幅の計数値の分布を求めその分布状
況に応じて硬貨を識別するので、硬貨の種類をより高精
度に識別できる。
【0071】さらに、複数のパルス幅計数手段のいずれ
かによって所定幅を越えるパルスが計数された場合、各
パルス幅計数手段に対してそれ以降の計数を中止させる
ので、異常判定を高速に行うことができる。
【0072】この結果、硬貨を効率よく確実に識別する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態である自動取引装置の
外観を示す斜視図。
【図2】図1の自動取引装置内の硬貨循環系統(ハード
ウェア)を示す図。
【図3】図2の硬貨循環系統に設けられている鑑査部7
の硬貨ギザ検知構造を示す図。
【図4】鑑査部7の信号処理系の構成を示す図。
【図5】図4の信号処理系におけるTCUの第1の実施
形態を示す図。
【図6】この自動取引装置において処理される信号の各
波形を示す図。
【図7】この自動取引装置の硬貨識別処理動作を示すフ
ローチャート。
【図8】この硬貨識別処理でギザ有り硬貨を検知したと
きのアナログ信号とディジタル信号を示す図。
【図9】この硬貨識別処理で500円硬貨を検知したと
きのアナログ信号とディジタル信号を示す図。
【図10】この発明の第2の実施形態の構成を示す図。
【図11】この第2の実施形態において、識別対象のギ
ザの有/無、刻印の有/無についての各凹凸幅の分布を
示す図。
【図12】この発明の第3の実施形態の構成を示す図。
【符号の説明】
1…貨幣入金口、1a…シャッター、2…表示装置、3
…キー入力部、5…貨幣入出金部、6…繰出し機構、7
…鑑査部、41…発光素子、42…受光素子、43…集
光レンズ、47…TCU、60…10進カウンタ、61
…クロックカウンタ、80…各クロック計数値演算手
段、91…AND回路、92…OR回路、93…Dフリ
ップフロップ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨の側面に対して所定角度でビーム状
    の光線を照射する発光手段と、 この発光手段から照射されて前記硬貨の側面で反射した
    反射光線を受光してアナログ信号に変換する受光手段
    と、 この受光手段から出力されたアナログ信号を基にパルス
    波形を生成するパルス波形生成手段と、 所定周波数の基準クロックを発生する基準クロック発生
    手段と、 前記パルス波形生成手段によって生成されたパルス波形
    のパルス幅を検知するパルス幅検知手段と、 このパルス幅検知手段により検出された所定幅以上のパ
    ルス数を計数する一つ、または複数のパルス数計数手段
    と、 このパルス数計数手段により計数された計数結果を演算
    し、所定幅毎のパルス数を求める演算手段と、 この演算手段による演算結果と、前記パルス数計数手段
    による計数結果とから総合的に金種を識別する硬貨識別
    手段とを具備したことを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 【請求項2】 硬貨の側面に対して所定角度でビーム状
    の光線を照射する発光手段と、 この発光手段から照射されて前記硬貨の側面で反射した
    反射光線を受光してアナログ信号に変換する受光手段
    と、 この受光手段から出力されたアナログ信号を基にパルス
    波形を生成するパルス波形生成手段と、 所定周波数の基準クロックを発生する基準クロック発生
    手段と、 前記パルス波形生成手段によって生成されたパルス波形
    幅内で前記基準クロック発生手段から発生された基準ク
    ロックの数を計数するクロック数計数手段と、 このクロック数計数手段により計数された計数値に応じ
    て複数設けられたパルス幅計数手段と、 これら複数のパルス幅計数手段の中のどの計数手段が計
    数されたかに応じて前記硬貨を識別する硬貨識別手段と
    を具備したことを特徴とする硬貨処理装置。
  3. 【請求項3】 前記硬貨識別手段が、 前記複数のパルス幅計数手段の中のどの計数手段が計数
    されたかに応じて所定範囲以外の幅のパルスの有無を検
    知するパルス幅検知手段と、 前記パルス幅検知手段による検知結果をもって前記硬貨
    の種類を識別する硬貨種類識別手段とを具備したことを
    特徴とする請求項2記載の硬貨処理装置。
  4. 【請求項4】 前記硬貨識別手段が、 前記複数のパルス幅計数手段による複数の計数結果を基
    に、計数した凹部毎及び凸部毎の分布を求める演算手段
    と、 この演算手段により求められた分布を予め設定されてい
    る正規の硬貨の分布と対応させて前記硬貨の種類を識別
    する硬貨種類識別手段とを具備したことを特徴とする請
    求項2記載の硬貨処理装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のパルス幅計数手段のいずれか
    によって、所定幅を越えるパルス幅が計数された場合、
    前記各パルス幅計数手段に対してそれ以降の計数を禁止
    させる禁止手段を具備したことを特徴とする請求項2記
    載の硬貨処理装置。
  6. 【請求項6】 硬貨の側面に対して発光手段から所定角
    度でビーム状の光線を照射し、その反射光線を受光手段
    で受光してアナログ信号を生成する工程と、 前記アナログ信号の直流成分をカットした上である閾値
    で2値化しパルス状の凹凸波形に変換する工程と、 前記変換されたパルス状の凹凸波形の幅内で所定周波数
    の基準クロックの数を計数する工程と、 計数された計数値からパルス幅を判定しそのパルス幅に
    応じて前記硬貨を識別する工程とを具備したことを特徴
    とする硬貨識別方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001091063A1 (en) * 2000-05-19 2001-11-29 Scan Coin Industries Ab A coin knurling sensor

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