JPH09269670A - 液体トナー濃度測定装置 - Google Patents

液体トナー濃度測定装置

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JPH09269670A
JPH09269670A JP7894696A JP7894696A JPH09269670A JP H09269670 A JPH09269670 A JP H09269670A JP 7894696 A JP7894696 A JP 7894696A JP 7894696 A JP7894696 A JP 7894696A JP H09269670 A JPH09269670 A JP H09269670A
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toner
concentration measuring
measuring device
toner concentration
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JP7894696A
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Harumitsu Masuko
晴光 益子
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像液の正確なトナー濃度値を得ることがで
き、使用する電極部材の清掃も容易に行える液体トナー
濃度測定装置の提供を課題とする。 【解決手段】本発明の液体トナー濃度測定装置は、透明
の導電性部材からなる電極部材3と、電極部材を現像液
2中に出し入れする手段7と、現像液中で電極部材に電
圧を印加し該電極部材に液体のトナーを吸着させる手段
と、電極部材を現像液から出した状態で該電極部材に付
着したトナーの付着量を読み取るための透過型光センサ
ー5とを備えたものであり、電極部材3へ付着したトナ
ーの付着量を透過型光センサー5によって透過濃度とし
て検出することにより液式特有の光沢の問題が回避され
正確なトナー濃度検出が行える。また電極部材表面に付
着したトナーをクリーナ6により液中でクリーニングす
ることにより、電極部材の清掃を容易に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の湿式画像形成装置に用いられる現
像液のトナー濃度を測定する液体トナー濃度測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機、プリンタ、ファクシミ
リなどの湿式画像形成装置においては、潜像が形成され
る感光体ドラム等の潜像担持体と、この潜像担持体上に
潜像を形成する帯電手段及び露光手段からなる潜像形成
手段と、アイソパーとトナーからなる現像液を蓄えるた
めの現像液用タンクを有しこの現像液用タンク内の現像
液を用いて前記潜像担持体上の潜像を顕像化する現像手
段と、前記潜像担持体上の顕像を転写材に転写する転写
手段とを有している。
【0003】また、湿式画像形成装置においては、湿式
現像剤の濃度(現像液中のトナー濃度)を定量化する手
段として、発光素子と受光素子を一定の間隔で離して配
置したセンサーを現像液用タンク内の現像液中に投下
し、発光素子からの光を受光素子により受けてその受光
量を電気信号に変換し、この受光素子の出力信号をコン
パレータで基準電圧と比較してその結果により制御手段
でトナー補給手段による現像液用タンク内の現像液への
トナー補給を制御している。また、現像液用タンクに
は、トナー補給手段により現像剤補給パイプを介してト
ナーが補給され、現像液補給パイプを介して現像液が現
像液補給手段により補給される。
【0004】上記のような湿式画像形成装置では、現像
液用タンク内の現像液中に逆極性トナーが含まれている
場合には、センサーが逆極性トナーを含む現像液中の濃
度値を電気信号として検出してしまい、現像液の正確な
濃度値が得られないという問題がある。また、センサー
を現像液用タンク内の現像液中に投下するので、センサ
ーの表面、つまり、発光素子や受光素子の表面にトナー
が沈殿して、長時間使用していると、センサーから現像
液の正確な濃度値が得られなくなり、サービスマン等が
センサーの定期的な清掃作業を行なうことを必要として
いた。
【0005】そこで本出願人は先に、現像液中に逆極性
トナーが含まれている場合にも現像液の正確な濃度値を
得ることができるとともに、現像剤の濃度を確認するた
めの確認手段の清掃作業を不要とすることができ、さら
に使用する電極部材等の損傷が無く、現像液の色の違い
による基準電圧の変更を容易に行なうことができ、電極
部材の清掃を良好に行なうことができ、サービスマンが
高圧電源により危険にさらされることを防止できる液体
トナー濃度測定装置を備えた湿式画像形成装置を提案し
た(特願平8−9016号)。
【0006】この先願による湿式画像形成装置は、液体
トナー濃度測定装置として、現像液用タンク内の現像液
に表面が接触するように配置される電極部材と、この電
極部材の表面を移動させる電極部材駆動手段(2段式ソ
レノイド)と、前記現像液用タンク内の現像液の帯電し
た現像剤が前記電極部材の表面に向けて移動する方向の
電界を前記電極部材の表面近傍に発生させる電界発生手
段と、前記電極部材の表面に付着した現像剤の濃度を確
認するための確認手段(発光ダイオードとフォトトラン
ジスタからなる反射型光センサー)と、前記電極部材の
表面に付着した現像剤をクリーニングするクリーニング
手段(カウンタブレード)とを備えたものであり、現像
液中の濃度を直接に測定せずに電極部材の表面に付着し
た現像剤の濃度を反射型光センサーで確認することによ
り、現像液中に逆極性トナーが含まれている場合にも現
像液の正確な濃度値を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記先願では、反射型
光センサーによって電極部材に付着したトナーの濃度を
測定している。一般に、反射光での測定は直接反射光と
間接反射光で違いがあり、測定用途によって色々な構成
をとる。本発明の用途に近い乾式のトナーの付着センサ
ー(感光体上のトナー付着を検出してトナー濃度やプロ
セスコントロールに使用する)では、感光体の表面が光
沢があり、トナーには光沢がないことを利用して直接反
射光で測定している。すなわち、トナーが付着していな
い状態では、発光素子から出射され感光体の表面で直接
反射した光が受光素子で受光されるが、トナーが付着し
ている状態では、トナーの表面で吸収される光と乱反射
される光があり、直接反射の方向に反射される光は弱く
なるため、受光素子による受光光量の違いによってトナ
ー付着量を検出している。しかし、湿式画像形成装置に
用いられる現像液の場合、付着したトナーはアイソパー
等の液体に濡れており、感光体の表面と光沢性に(乾式
トナーほど)違いがなく、付着量を測定しにくいという
問題点がある。
【0008】そこで前述の先願では、現像液用タンク内
の現像液に電極部材の表面を接触させて該電極部材に所
定の電界を印加し、電極部材の表面にトナーを付着させ
た後、電極部材を現像液外に引き上げてから電極部材の
表面に付着している現像剤がアイソパーの表面よりトナ
ーが浮きでた状態になるまで所定の時間待ってから反射
型光センサーの発光素子を点灯させ、電極部材表面から
の反射光を受光素子で受光してトナー濃度を検出してい
る。しかしこの方式では、アイソパーの表面よりトナー
が浮きでた状態になるまでの時間がかかり、またトナー
の浮きでた状態にもばらつきがあるためトナー付着量の
検出精度が悪いという問題がある。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、現像液の正確なトナー濃度値を得ることができる
とともに、現像剤の濃度を確認するためのセンサーの清
掃作業を不要とすることができ、使用する電極部材の清
掃も容易に行なうことができ、さらに、湿式カラー画像
形成装置の場合に、現像液中のトナー混色をも検知でき
る液体トナー濃度測定装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、湿式画像形成装置に用いら
れる現像液の液体トナー濃度測定装置であって、透明の
導電性部材からなる電極部材と、該電極部材を前記現像
液中に出し入れする手段と、前記現像液中で前記電極部
材に電圧を印加し該電極部材に液体のトナーを吸着させ
る手段と、前記電極部材を現像液から出した状態で該電
極部材に付着したトナーの付着量を読み取るための透過
型光センサーとを備えたことを特徴とするものである。
すなわち、請求項1記載の液体トナー濃度測定装置で
は、透明の導電性部材からなる電極部材へ付着したトナ
ーの付着量を透過型光センサーによって透過濃度として
検出することにより液式特有の光沢の問題が回避され、
正確なトナー濃度の検出が可能となる。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1記載の液
体トナー濃度測定装置において、前記電極部材表面に付
着したトナーを液中でクリーニングする手段を備えたこ
とを特徴とするものである。すなわち、請求項2記載の
液体トナー濃度測定装置では、電極部材表面に付着した
トナーを液中でクリーニングすることにより、電極部材
の清掃を容易に行なうことができる。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の液体トナー濃度測定装置において、前記電極部材
が回転可能な円板状であることを特徴とするものであ
る。すなわち、請求項3記載の液体トナー濃度測定装置
では、電極部材を回転可能な円板状としたことにより、
回転により現像液からの出し入れを容易に行なうことが
でき、液中でのクリーニングも容易に行なうことが可能
となる。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項1または2
記載の液体トナー濃度測定装置において、前記電極部材
が回転可能な円板状であり、前記透過型光センサーを複
数個備え、前記円板状の電極部材に対して複数個の透過
型光センサーが同心円上に並ぶように配置したことを特
徴とするものである。すなわち、請求項4記載の液体ト
ナー濃度測定装置では、電極部材を円板状に構成したの
で回転により現像液からの出し入れを容易に行なうこと
ができ、しかも複数個の透過型光センサーが同心円上に
並ぶように配置したことにより、例えば、複数個のセン
サーに光源の波長が違ったものを選び各波長での透過率
を測定することによってトナーの混色(他の色のトナー
が混入すること)を検出することが可能となり、これを
電極部材を回転して同一ポイントで検出することにより
検出精度を上げることが可能となる。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項1または2
記載の液体トナー濃度測定装置において、前記電極部材
が回転可能な円筒形をしていることを特徴とするもので
ある。すなわち、請求項5記載の液体トナー濃度測定装
置では、電極部材を回転可能な円筒形としたことによ
り、回転により現像液からの出し入れを容易に行なうこ
とができ、液中でのクリーニングも容易に行なうことが
可能となる。
【0015】請求項6に係る発明は、請求項1または2
記載の液体トナー濃度測定装置において、前記電極部材
が回転可能な円筒形をしており、前記透過型光センサー
を複数個備え、前記円筒形の電極部材に対して複数個の
透過型光センサーが同一点を読み取るように配置したこ
とを特徴とするものである。すなわち、請求項6記載の
液体トナー濃度測定装置では、電極部材を円筒形に構成
したので回転により現像液からの出し入れを容易に行な
うことができ、しかも複数個の透過型光センサーを同一
点を読み取るように配置したことにより、例えば、複数
個のセンサーに光源の波長が違ったものを選び各波長で
の透過率を測定することによってトナーの混色(他の色
のトナーが混入すること)を検出することが可能とな
り、これを電極部材を回転して同一点で検出することに
より検出精度を上げることが可能となる。
【0016】請求項7に係る発明は、請求項1または2
記載の液体トナー濃度測定装置において、前記透過型光
センサーとして光源の波長の異なる複数の透過型光セン
サーを用いて、付着トナーの各波長における透過率を検
知し、他の色のトナーの混入を検知することを特徴とす
るものである。すなわち、請求項7記載の液体トナー濃
度測定装置では、透過型光センサーとして光源の波長の
異なる複数の透過型光センサーを用いて、付着トナーの
各波長における透過率を検知し、他の色のトナーの混入
を検知することにより、彩度の悪い画像を出すことを防
止することができ、また、色が混じったことをオペレー
タに知らせて交換を促したりすることが可能となる。
【0017】請求項8に係る発明は、請求項1または2
記載の液体トナー濃度測定装置において、複数の透過型
光センサーを用いて透過率を測定する構成をとり、各々
のセンサーに前記電極部材の同一の付着面が検出される
ように、前記電極部材を、各センサーに対して同じ位置
になるように停止させることを特徴とするものである。
すなわち、請求項8記載の液体トナー濃度測定装置で
は、光源の波長の異なる複数の透過型光センサーを用
い、該センサーの検知面に電極部材の同じ部分を停止さ
せることによって混色測定の精度を上げることができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
の実施例に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一
実施例を示す液体トナー濃度測定装置の構成説明図であ
り、(a)は液体トナー濃度測定装置を正面から見たと
きの概略構成を示す断面図、(b)は液体トナー濃度測
定装置を側面から見たときの概略構成を示す断面図であ
る。図1に示す構成の液体トナー濃度測定装置は、湿式
画像形成装置等の現像液用タンク1内の現像液2に一部
が浸されるように配置された電極部材であるトナー付着
板3と、該トナー付着板3を回転するための駆動モータ
7と、現像液中でトナー付着板3に対向して配置された
対向電極4と、トナー付着板3と対向電極4との間に所
定の電圧を印加しトナー付着板3に液体のトナーを吸着
させるための電圧印加手段(図示せず)と、トナー付着
板3を現像液2から出した状態で該トナー付着板3に付
着したトナーの付着量(トナー濃度)を読み取るための
透過型光センサー5と、トナー付着板3に付着したトナ
ーを液中でクリーニングするためのブレード状のクリー
ナ6とを備えた構成となっている。
【0019】トナー付着板3は、ガラス、樹脂等の透明
な部材を円板状に形成したものであって現像液に使用さ
れるアイソパーなどに溶出しない材質であり、駆動モー
タ7の回転軸によって円板の中心部を支持され、該駆動
モータにより回転されるようになっている。トナー付着
板3の表面にはネサガラス等による導電処理が施されて
おり、トナー付着板3には図示しない電圧印加手段によ
りトナーと逆極性の電圧が印加される。またトナー付着
板3の現像液中に浸された部分と平行に3〜10mm程
度の間隔をもって配置される対向電極4はグランドに接
地されている。したがって、トナー付着板3と対向電極
4との間の間隙には電界が発生し、この間隙の現像液中
のトナーが電界でトナー付着板3に引き付けられて付着
する。このとき印加される電圧は100〜数百Vで、付
着条件が一定になるように印加時間を一定にしたり、ト
ナー付着板3の回転を定時間止めたりする制御が、図示
しない制御部により行なわれる。
【0020】次にトナー濃度測定動作について述べる。
測定が開始されると、前述のようにトナー付着板3に電
圧が印加され、トナー付着板3と対向電極4との間の間
隙に発生する電界の作用でトナーがトナー付着板3に付
着する。そして、トナー付着後のトナー付着板3を駆動
モータ7で回転し、現像液中でトナーが付着した部分を
透過型光センサー5の検知位置まで移動させ停止する。
そこで発光素子(発光ダイオード等)と受光素子(フォ
トトランジスタ等)からなる透過型光センサー5でトナ
ー付着板3に付着したトナーの濃度を読み取る。すなわ
ち、透過型光センサー5の受光素子からの出力を図示し
ない湿式画像形成装置等の本体制御部に送り、図示しな
いADコンバータでデジタル信号に変換した後、図示し
ないCPUに入力して濃度を認識する。測定後、トナー
付着板3は駆動モータ7で回転され、現像液中のクリー
ナ6でトナー付着部のトナーが掻き落され次の測定に備
える(クリーナは液中でなくてもよいが、液中でクリー
ニングを行なうことにより、トナーの乾燥固着などに対
してクリーニングしやすくなり、除去したトナーの現像
液中への再分散もしやすくなる)。尚、以上の測定動作
では、トナー付着板へのトナー付着、付着板の回転、停
止、トナー濃度測定、付着板の回転、クリーニングの順
で動作制御を行なっているが、この一連の動作は回転停
止させずに連続で行なってもよい。
【0021】次に図2は本発明の別の実施例を示す液体
トナー濃度測定装置の構成説明図であり、(a)は液体
トナー濃度測定装置を正面から見たときの概略構成を示
す断面図、(b)は液体トナー濃度測定装置を側面から
見たときの概略構成を示す断面図である。本実施例は、
トナー付着板8として、ガラス、樹脂等の透明な部材を
円筒形に構成したものに導電処理を施したものを用い、
さらに対向電極4を現像液2中の円筒形トナー付着板8
の内周面に対向して配置した例であり、円筒の内周側に
トナーを付着させる構成としたものである。またこの場
合は、クリーナ6も現像液中の円筒形トナー付着板8の
内周面側に配置されている。尚、その他の構成及び測定
動作は図1の実施例と同じであるため説明を省略する。
【0022】次に図3は本発明のさらに別の実施例を示
す液体トナー濃度測定装置の構成説明図であり、(a)
は液体トナー濃度測定装置を正面から見たときの概略構
成を示す断面図、(b)は液体トナー濃度測定装置を側
面から見たときの概略構成を示す断面図である。本実施
例は、図2の実施例と同様にトナー付着板8を円筒形に
構成したものであるが、対向電極4を現像液2中の円筒
形トナー付着板8の外周面に対向して配置した例であ
り、円筒の外周面側にトナーを付着させる構成としたも
のである。またこの場合は、クリーナ6も円筒形トナー
付着板8の外周面側に配置されている。尚、その他の構
成及び測定動作は図1の実施例と同じであるため説明を
省略する。
【0023】次に図4は本発明のさらに別の実施例を示
す液体トナー濃度測定装置の構成説明図であり、液体ト
ナー濃度測定装置を正面から見たときの概略構成を示す
断面図である。本実施例は、図1と同様の構成の液体ト
ナー濃度測定装置で、透過型光センサー5を複数個備え
たものであり、円板状のトナー付着板3に対して複数個
の透過型光センサー5が同心円上に並ぶように配置した
例である。
【0024】一般に、カラー画像形成装置の場合、各色
のトナーを使用するが、このため現像液のタンクも色の
数だけ必要になる。そして、複数の色の現像器を用い
て、転写紙上や中間転写体上に色を重ねていくプロセス
であると、前段の色が次の段の現像器に混入して混色が
発生するという問題がある。本実施例の液体トナー濃度
測定装置においては、透過型の光センサー5を、使用す
る色トナーの分光透過率に合わせて光源波長を選んで構
成し、図4に示すように、光源波長の異なる複数個の透
過型光センサ5を用いることにより、トナー付着板3に
付着したトナーの各波長における透過率を検知して、他
の色のトナーの混色の度合いを検出することができる。
このとき、複数個の透過型光センサー5を同心円上に並
ぶように配置することにより付着板上の同一部分の検出
を行なうことができ、検出精度を上げることができる。
【0025】次に図5は本発明のさらに別の実施例を示
す液体トナー濃度測定装置の構成説明図であり、液体ト
ナー濃度測定装置を側面から見たときの概略構成を示す
要部断面図である。本実施例は、図4に示した液体トナ
ー濃度測定装置の円板状のトナー付着板に替えて、図2
や図3に示した円筒形のトナー付着板8で構成した場合
の例である。この場合も複数の透過型光センサー5を円
筒の周面の同一線上に並ぶように配置することにより、
トナー付着板8の同一箇所を検知することができ、トナ
ー濃度と、他の色のトナーの混色の度合いを精度よく検
出することができる。
【0026】次に図6は本発明のさらに別の実施例を示
す液体トナー濃度測定装置の構成説明図であり、(a)
は複数の透過型光センサー5を用い、トナー付着板に複
数の切欠き部9を設け、該切欠き部9を検出する位置検
知センサー11を設けた構成例を示す図、(b)は複数
の透過型光センサー5を用い、トナー付着板に複数の突
起部10を設け、該突起部10を検出する位置検知セン
サー11を設けた構成例を示す図である。尚、その他の
構成は図1と同様である。本実施例は、前述の複数の透
過型光センサー5を用いる構成でさらに検出精度を上げ
るために、各センサ5の読み取り毎にトナー付着板3を
停止する例であり、このとき各センサ5に対する停止位
置を一定にするため、トナー付着板3に切欠き部9や突
起部10等の目印を付けて位置検知センサー11でこれ
を検出し、常に同一位置が透過型光センサー5の検知位
置にくるように構成したものである。すなわち図示の例
では、トナー付着板3に対して2つの透過型光センサー
5を90度位置をずらして配置した場合に、切欠き部9
や突起部10等の目印を図示のようにトナー付着板3の
外周部の4箇所に90度ずつずらして設けておき、その
目印が位置検知センサー11に来たときにトナー付着板
3の回転を停止し、次の目印でもう一度停止することに
より、2つの透過型光センサー5に同一のトナー付着部
が検出されるような構成となる。このため常にトナー付
着板3の同位置部分を複数の透過型光センサー5で検知
することができるようになり、トナー濃度や混色の度合
いの検出精度を上げることができる。
【0027】尚、以上の各実施例におけるトナー濃度測
定装置において、トナー付着板に電圧を印加してトナー
を付着した後は、対向電極とトナー付着板の間の現像液
の中のトナーが少なくなっているため、次の測定をする
前には対向電極とトナー付着板の間の現像液を入れ替え
る必要がある。このため、本装置では図示していない
が、現像液用タンク1内の現像液2を循環させる手段
や、対向電極とトナー付着板の間にポンプで現像液を吹
き込む手段等を備えた構成をとるものとする。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の液
体トナー濃度測定装置では、透明の導電性部材からなる
電極部材へ付着したトナーの付着量を透過型光センサー
によって透過濃度として検出することにより液式特有の
光沢の問題が回避され、正確なトナー濃度の検出を行な
うことができる。
【0029】請求項2記載の液体トナー濃度測定装置で
は、電極部材表面に付着したトナーを液中でクリーニン
グすることにより、電極部材の清掃を容易に行なうこと
ができる。また、液中でクリーニングすることにより、
トナーの乾燥固着などに対してクリーニングしやすくな
り、除去したトナーの現像液中への再分散もしやすくな
るという利点がある。
【0030】請求項3記載の液体トナー濃度測定装置で
は、電極部材を回転可能な円板状としたことにより、回
転により現像液からの出し入れを容易に行なうことがで
き、液中でのクリーニングも容易に行なうことができ
る。
【0031】請求項4記載の液体トナー濃度測定装置で
は、電極部材を円板状に構成したので回転により現像液
からの出し入れを容易に行なうことができ、しかも複数
個の透過型光センサーが同心円上に並ぶように配置した
ことにより、例えば、複数個のセンサーに光源の波長が
違ったものを選び各波長での透過率を測定することによ
ってトナーの混色を検出することができ、さらにこれを
電極部材を回転して同一ポイントで検出することにより
検出精度を上げることができる。
【0032】請求項5記載の液体トナー濃度測定装置で
は、電極部材を回転可能な円筒形としたことにより、回
転により現像液からの出し入れを容易に行なうことがで
き、液中でのクリーニングも容易に行なうことができ
る。
【0033】請求項6記載の液体トナー濃度測定装置で
は、電極部材を円筒形に構成したので回転により現像液
からの出し入れを容易に行なうことができ、しかも複数
個の透過型光センサーを同一点を読み取るように配置し
たことにより、例えば、複数個のセンサーに光源の波長
が違ったものを選び各波長での透過率を測定することに
よってトナーの混色を検出することができ、さらにこれ
を電極部材を回転して同一点で検出することにより検出
精度を上げることができる。
【0034】請求項7記載の液体トナー濃度測定装置で
は、透過型光センサーとして光源の波長の異なる複数の
透過型光センサーを用いて、付着トナーの各波長におけ
る透過率を検知し、他の色のトナーの混入を検知するこ
とにより、彩度の悪い画像を出すことを防止することが
でき、また、色が混じったことをオペレータに知らせて
交換を促したりすることができる。
【0035】請求項8記載の液体トナー濃度測定装置で
は、光源の波長の異なる複数の透過型光センサーを用
い、該センサーの検知面に電極部材の同じ部分を停止さ
せることによって混色測定の精度を上げることができ
る。すなわち、電極部材の違う部分を複数のセンサーに
検出させた場合、検知面のトナーの付着状況にばらつき
が生じる恐れがあり、付着量が違ったりするなどのばら
つきの場合、実際の混色量と違って検出されるという問
題があるが、本発明ではこれらの問題を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す液体トナー濃度測定装
置の構成説明図であり、(a)は液体トナー濃度測定装
置を正面から見たときの概略構成を示す断面図、(b)
は液体トナー濃度測定装置を側面から見たときの概略構
成を示す断面図である。
【図2】本発明の別の実施例を示す液体トナー濃度測定
装置の構成説明図であり、(a)は液体トナー濃度測定
装置を正面から見たときの概略構成を示す断面図、
(b)は液体トナー濃度測定装置を側面から見たときの
概略構成を示す断面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例を示す液体トナー濃
度測定装置の構成説明図であり、(a)は液体トナー濃
度測定装置を正面から見たときの概略構成を示す断面
図、(b)は液体トナー濃度測定装置を側面から見たと
きの概略構成を示す断面図である。
【図4】本発明のさらに別の実施例を示す液体トナー濃
度測定装置の構成説明図であり、液体トナー濃度測定装
置を正面から見たときの概略構成を示す断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例を示す液体トナー濃
度測定装置の構成説明図であり、液体トナー濃度測定装
置を側面から見たときの概略構成を示す要部断面図であ
る。
【図6】本発明のさらに別の実施例を示す液体トナー濃
度測定装置の構成説明図であり、(a)はトナー付着板
に目印として複数の切欠き部を設けて位置検知を行なう
場合の構成例を示す図、(b)はトナー付着板に目印と
して複数の突起部を設けて位置検知を行なう場合の構成
例を示す図である。
【符号の説明】
1 現像液用タンク 2 現像液 3 トナー付着板(円板状の電極部材) 4 対向電極 5 透過型光センサー 6 クリーナ 7 駆動モータ 8 トナー付着板(円筒形の電極部材) 9 切欠き部 10 突起部 11 位置検知センサー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湿式画像形成装置に用いられる現像液の液
    体トナー濃度測定装置であって、透明の導電性部材から
    なる電極部材と、該電極部材を前記現像液中に出し入れ
    する手段と、前記現像液中で前記電極部材に電圧を印加
    し該電極部材に液体のトナーを吸着させる手段と、前記
    電極部材を現像液から出した状態で該電極部材に付着し
    たトナーの付着量を読み取るための透過型光センサーと
    を備えたことを特徴とする液体トナー濃度測定装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の液体トナー濃度測定装置に
    おいて、前記電極部材表面に付着したトナーを液中でク
    リーニングする手段を備えたことを特徴とする液体トナ
    ー濃度測定装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の液体トナー濃度測
    定装置において、前記電極部材が回転可能な円板状であ
    ることを特徴とする液体トナー濃度測定装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の液体トナー濃度測
    定装置において、前記電極部材が回転可能な円板状であ
    り、前記透過型光センサーを複数個備え、前記円板状の
    電極部材に対して複数個の透過型光センサーが同心円上
    に並ぶように配置したことを特徴とする液体トナー濃度
    測定装置
  5. 【請求項5】請求項1または2記載の液体トナー濃度測
    定装置において、前記電極部材が回転可能な円筒形をし
    ていることを特徴とする液体トナー濃度測定装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2記載の液体トナー濃度測
    定装置において、前記電極部材が回転可能な円筒形をし
    ており、前記透過型光センサーを複数個備え、前記円筒
    形の電極部材に対して複数個の透過型光センサーが同一
    点を読み取るように配置したことを特徴とする液体トナ
    ー濃度測定装置。
  7. 【請求項7】請求項1または2記載の液体トナー濃度測
    定装置において、前記透過型光センサーとして光源の波
    長の異なる複数の透過型光センサーを用いて、付着トナ
    ーの各波長における透過率を検知し、他の色のトナーの
    混入を検知することを特徴とする液体トナー濃度測定装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1または2記載の液体トナー濃度測
    定装置において、複数の透過型光センサーを用いて透過
    率を測定する構成をとり、各々のセンサーに前記電極部
    材の同一の付着面が検出されるように、前記電極部材
    を、各センサーに対して同じ位置になるように停止させ
    ることを特徴とする液体トナー濃度測定装置。
JP7894696A 1996-04-01 1996-04-01 液体トナー濃度測定装置 Pending JPH09269670A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100335426B1 (ko) * 1998-09-04 2002-08-21 삼성전자 주식회사 습식전자사진방식인쇄기의현상액농도감지장치
WO2009028499A1 (ja) * 2007-08-27 2009-03-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 液体トナーの濃度計測装置及び方法

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