JPH09269163A - 膨張弁 - Google Patents

膨張弁

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JPH09269163A
JPH09269163A JP8078489A JP7848996A JPH09269163A JP H09269163 A JPH09269163 A JP H09269163A JP 8078489 A JP8078489 A JP 8078489A JP 7848996 A JP7848996 A JP 7848996A JP H09269163 A JPH09269163 A JP H09269163A
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valve
pressure
refrigerant
expansion valve
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Kazuhiko Watanabe
和彦 渡辺
Kimimichi Yano
公道 矢野
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Fujikoki Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/30Expansion means; Dispositions thereof
    • F25B41/31Expansion valves
    • F25B41/33Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant
    • F25B41/335Expansion valves with the valve member being actuated by the fluid pressure, e.g. by the pressure of the refrigerant via diaphragms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 閉弁機能を有する構造簡単な膨張弁。 【解決手段】 膨張弁400は弁本体410に入口42
2と出口420を有し出口420側に弁室が設けられ
る。弁室にはオリィフィス部材460が取り付けられ
る。入口422より液冷媒が供給され部材460を通過
した冷媒は出口420から蒸発器へ送られる。蒸発器に
は感温筒430が接触して取り付けられ、キャピラリ管
446を介しダイアフラム442の上部圧力室443に
ガス圧を供給する。またダイアフラム下部圧力室と弁室
とは弁本体410に形成された通通路を有する。従って
圧力室443には感温筒内の冷媒温度変化によりダイア
フラム442が作動する。ダイアフラムは作動棒により
弁支持部材に連結され弁支持材を作動させる。感温筒内
には内容積調整手段のベローズ431がその開放端を感
温筒内壁に固定され、開方端が端部432を介し蒸発器
の出口部と連通し、その出口圧の低下により弁は閉じ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍装置に使用す
る膨張弁に関し、特に1つの冷媒サイクルに複数の冷媒
蒸発器を備える冷凍装置に用いて好適な膨張弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、1つの冷凍サイクルに複数の
冷媒蒸発器を備える冷凍装置がある。このような冷凍装
置では、全ての冷媒蒸発器に常時冷媒を供給する必要は
なく、必要に応じて使用される冷媒蒸発器のみに冷媒を
供給すればよい。このため、一般的には、各冷媒蒸発器
に冷媒を導く冷媒配管にそれぞれ電磁弁を設置して対応
している。例えば図3に示すカーエアコン用冷凍サイク
ルのように、前席と後席および冷蔵庫用にそれぞれ冷媒
蒸発器20a,20b,20cが配置されていて、例え
ば後席に乗員がいない場合は、後席用冷媒蒸発器20b
の冷媒入口側に配設した電磁弁18bを閉じて、冷房出
力の無駄をなくしている。
【0003】また、前席用冷媒蒸発器20a及び冷蔵庫
用冷媒蒸発器20cの冷媒入口側にもそれぞれ電磁弁1
8a,18cが配置されていて、冷房出力の効率を計る
ため必要に応じ開弁・閉弁している。なお、図3に示す
符号19a,19b,19cは膨張弁、21は凝縮器、
22は圧縮機、23は受液器、24はレシーバータンク
である。
【0004】かかる冷凍サイクルに使用される膨張弁と
して第4図に示すものがある。第4図において、膨張弁
400は、弁本体410に入口ポート422と出口ポー
ト420を有し、出口ポート420側に弁室423が設
けられる。弁室423にはオリフィス部材460がとり
つけられる。入口ポート422には液冷媒が供給され、
オリフィス部材460を通過して膨張した冷媒は、出口
ポート420から蒸発器(図示せず)へ送られる。蒸発
器には所謂感温筒430が接触してとりつけられ、キャ
ピラリ管446を介してダイアフラム442の上部の上
部圧力室443にガス圧を供給する。またダイアフラム
の下部の下部圧力室444と弁室423とは弁本体41
0に形成された図示しない通路によって連通している。
したがって、圧力室443には、感温筒430内の冷媒
の温度変化により圧力室443内の圧力変化によりダイ
アフラム442が作動するようになっている。
【0005】ダイアフラム442は作動棒444により
弁支持部材450に連結されており、ダイアフラム44
2は作動棒444を介して弁支持部材450を作動させ
る。なお、作動棒444は均等に3本配置されており、
その一部を点線で示している。支持部材450にとりつ
けたステム452は球状の弁体454を開閉する。弁体
の開閉により、オリフィスを流れる冷媒の流量が制御さ
れる。支持部材450はスプリング472を介してキャ
ップ470に支持される。キャップ470はねじ部47
4に螺合し、キャップ470のねじ込み量を調節するこ
とで、スプリング472の付勢力を調節する。キャップ
470の六角穴476には調整用のレンチが挿入され
る。
【0006】なお、ダイアフラム442はその中央部が
ストッパ451に接触して支持されると共に、ハウジン
グを構成する蓋445と蓋受け体447によりその周辺
部がはさみこまれ、蓋445と蓋受け体447は溶接さ
れ、かつ蓋受け体447は弁本体410にネジにより固
定される。この蓋445と蓋受け体447及びダイアフ
ラム444により感温室となる所謂パワーエレメント部
440が構成され、このパワーエレメント部の内部に上
部圧力室443と下部圧力室444が形成されている。
さらに、従来公知の膨張弁として、図4に示す膨張弁の
パワーエレメント部と感温筒が一体化されてキャピラリ
管を用いない図5に示すような温度膨張弁がある。
【0007】図5において角柱状の弁本体510には、
弁座516が形成されている第1の冷媒通路514と、
第2の冷媒通路519と、が相互に独立して形成されて
いる。第1の冷媒通路514の一端は蒸発器515の入
口に連通され、蒸発器515の出口は第2の冷媒通路5
19、圧縮機511、凝縮器512、レシーバ513を
介して第1の冷媒通路514の他端に連結されている。
第1の冷媒通路514内には弁座516に対してスプリ
ングである付勢手段517の付勢力により弁体518が
着座位置に付勢されている。弁体510には第2の冷媒
通路519に隣接してダイアフラム522を有したパワ
ーエレメント520が固定されている。ダイアフラム5
22で仕切られたパワーエレメント520の上方の室5
20aは気密にされており、従来の感温筒中の温度対応
作動流体が封入されている。
【0008】パワーエレメント520の上方の室520
aから延出している小管521は上方の室520aから
の脱気及び上方の室520aへの上記温度対応作動流体
の注入に使用された後に延出端が密封されている。パワ
ーエレメント520の下方の室520bでは、弁本体5
10中を弁体518から第2の冷媒通路519を貫通し
て伸びる感温・圧力伝達部たる弁体駆動部材523の延
出端が配置されダイアフラム522に当接している。弁
体駆動部材523は熱容量の大きな材料で形成されてい
て、第2の冷媒通路519を流れる蒸発器515の出口
からの冷媒蒸気の温度をパワーエレメント520の上方
の室520a中の温度対応作動流体に伝達し、この温度
に対応した圧力の作動ガスを発生させる。下方の室20
bは弁本体510中で弁体駆動部材523の周囲の隙間
を介して第2の冷媒通路519に連通されている。
【0009】従ってパワーエレメント520のダイアフ
ラム522は上方の室520a中の温度対応作動流体の
作動ガスの圧力と下方の室520b中の蒸発器515の
出口における冷媒蒸気の圧力との差にしたがって弁体5
18のための付勢手段517の付勢力の影響の下で弁体
駆動部材523により弁座516に対する弁体518の
弁開放度(即ち、蒸発器の入口への液体状の冷媒の流入
量)を調整する。しかしながら、かかる膨張弁を開いた
冷媒サイクルに電磁弁を使用することで、部品点数が多
くなるとともに接続個所が増加すること等からコストが
上昇する。
【0010】そこで、電磁弁を使用することなく、冷媒
蒸発器の上流に設置される膨張弁を強制的に閉じること
で冷媒の供給を停止する技術が提案されている。例え
ば、特開平7−4786号公報は、膨張弁の感温筒とキ
ャピラリチューブを介して連通するガス制御筒内に、感
温ガスとして作用する冷媒ガスを吸着する吸着材を中に
入れ、感温筒が電気ヒータによって加熱されるとそれま
で吸着していた冷媒ガスを放出し、電気ヒータへの通電
が停止されると、常温で飽和状態まで冷媒ガスを吸着す
る構造を開示する。この構造によって、電気ヒータへの
通電が停止されて吸着材が冷媒ガスを吸着すると、感温
室の圧力が低下して、膨張弁は全閉することになる。さ
らに、膨張弁を強制的に閉弁とするために、膨張弁に閉
止機能を付加する電磁弁との複合化が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
公報に記載された膨張弁は、電気ヒータからの熱が放熱
され易いおそれがあり、応答に時間を要することになり
かねないという問題がある。また、後者の複合化では、
部品点数の低減が困難であり、コスト高であるという問
題がある。かかる点に鑑み本発明はなされたもので、特
殊な素子を用いることなく、かつ部品点数を低減し、応
答性のよいしかも安価な閉弁機能付膨張弁を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明の膨張弁は、膨張弁本体と、この膨張弁本体に接続
され内部に封入された感温ガスによって、蒸発器より流
出する冷媒の温度変化を圧力変化として感知する感温筒
とを具備した膨張弁であって、上記感温筒には感温筒内
の容積を調整する容積調整手段を付設し、この手段が蒸
発器から流出する冷媒の変化に応じて感温筒内の容積を
可変することを特徴とする。
【0014】さらに、本発明の膨張弁は、内部に封入さ
れた感温ガスにより蒸発器の出口からの冷媒の温度変化
を圧力変化として感知する感温筒と、感温筒の圧力が伝
達される感温室を有する弁本体とからなり、感温室の圧
力変化により弁体を駆動して、弁体のオリフィスへの接
離により蒸発器に流入する冷媒の流量を制御する膨張弁
において、上記感温筒内の容積を蒸発器の出口の圧力に
より変化させる内容積調整手段を感温筒に具備すること
により、膨張弁の開弁特性(温度−圧力特性で示される
最高作動圧力)を変更し、閉弁機能を付加することを特
徴とする。
【0015】また、本発明の膨張弁は、蒸発器から圧縮
機へ向かう冷媒通路を内部に有し、その通路内に温度感
知機能を有するその内部に中空部の形成された感温・圧
力伝達部材を内蔵した膨張弁において、その感温・圧力
伝達部材の中空の先端をこれを駆動するパワーエレメン
ト部を構成するダイアフラムの中央開口部に固着し、上
記ダイアフラムによって形成されるパワーエレメント内
の上部圧力室と上記圧力室と上記中空部とを連通させて
作動流体の封入された密閉空間を形成すると共に、その
密閉空間の内容積を上記通路を流れる冷媒の温度により
可変する内容積調整手段を上記中空部に具備することに
より、上記密閉空間の内容積を可変して閉弁機能を付加
することを特徴とする。
【0016】さらにまた、本発明の膨張弁は、減圧すべ
き液相冷媒の通路及び蒸発器から圧縮機へ向う気相冷媒
の通路とを有する弁本体と、弁本体に装着されるパワー
エレメント部と、液相冷媒の通路に設けられたオリフィ
スを流れる冷媒流量を調整する弁体と、パワーエレメン
ト部を構成するダイアフラムと、ダイアフラムに連結さ
れる感温・圧力伝達部材と、感温・圧力伝達部材と弁体
を連結するシャフトとを備え、上記パワーエレメント部
の感温作用により上記弁体を駆動する膨張弁であって、
上記感温・圧力伝達部材は中空のパイプ形状をなし、そ
の中空部の先端から上記ダイアフラムの中央部の円孔に
取り付けられる上記中空部と上記パワーエレメントのダ
イアフラムの上部空間とで密閉空間を形成すると共に、
上記感温・圧力伝達部材の中空部に内容積調整手段が付
設され、上記蒸発器から送出される冷媒の圧力変化に応
じて、上記内容積調整手段が上記密閉空間の内容積を可
変して、閉弁機能を付加することを特徴とする。
【0017】上述の本発明の膨張弁において、内容積調
整手段としてベローズを用いることを特徴とする。上述
した本発明に係る膨張弁は、感温筒の内容積を蒸発器の
出口の圧力変化にしたがって内容積調整手段により変化
させる。または感温・圧力伝達部材の中空部の内容積を
低圧冷媒通路を流れる冷媒の圧力変化にしたがって内容
積調整手段により変化させることにより弁開度の調整が
行なわれるのである。即ち、感温筒を蒸発器の出口に接
続することによって蒸発器の出口の圧力が変化を感温筒
の圧力変化として検出し、蒸発器出口の圧力が小さくな
ると圧力調整手段により感温筒内の内容積が大きくなっ
て、感温筒内の圧力が小さくなり、弁開度の調節が行な
われ、弁体はオリフィス部を閉じて冷媒通路を遮断する
ことになる。また、蒸発器出口の圧力が大きくなると圧
力調整手段により感温筒の内容積は小さくなり、感温筒
内の圧力は大きくなり、弁体はオリフィス部を開き、膨
張弁は開弁領域となる。
【0018】さらに、感温筒の内容積の可変と同様に、
感温応動部材に形成された中空部の内容積を圧力調整手
段により上記低圧冷媒通路の冷媒の圧力変化にしたがっ
て可変する。即ち、低圧冷媒通路の冷媒の圧力が小さく
なると圧力調整手段により中空部の内容積は大きくなっ
て、密閉空間の圧力は小さくなり弁体はオリフィス部を
閉じる閉弁領域になる。また低圧冷媒通路の冷媒の圧力
が大きくなると、圧力調整手段により中空部の内容積は
小さくなって、密閉空間の圧力は大きくなり弁体はオリ
フィス部を開き、膨張弁は開弁領域となる。
【0019】したがって、この開閉特性を図6に示す密
閉空間内に、ユニット内使用冷媒と同一の冷媒を封入し
た時の温度−圧力特性曲線により説明すると、感温筒を
例えば蒸発器の出口に接続すること、または感温応動部
材の中空部を上記通路中に配置することにより蒸発器出
口での冷媒の温度即ち圧力により、内容積調整手段が感
温筒又は中空部内の内容積を変化させ、この変化により
内容積が小さくなれば感温筒又はパワーエレメント内の
上部圧力室の完全ガス化する圧力が高くなり、膨張弁は
図6の実線αで示す如き開弁特性となり、通常の温度作
動式膨張弁として作用する。また内容積が大きくなれば
感温筒又は上部圧力室の完全ガス化する圧力が小さくな
り、図6の実線βで示す閉弁特性となり低圧側の圧力変
動幅の範囲内では閉弁する。これにより、膨張弁は全閉
して冷媒の流れが遮断される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る膨張弁の一
実施形態を示す断面図であり、膨張弁400は図4に示
す膨張弁と同じ構造であり、図4と同一の符号は同一の
構成部分を示している。感温筒460は、図4に示す感
温筒430内に内容積調整手段としてベローズ431が
その開方端を感温筒430の内壁に固定されて配置され
ており、ベローズ431はその開方端が感温筒の端部4
32を介して蒸発器(図示せず)の出口部分と連通状態
にて配設されている。
【0021】かかる構成によれば、図示しない蒸発器の
出口からの温度が上昇し、圧力が上昇するとこの圧力上
昇によりベローズ431の内容積が増大し、この結果感
温筒430の内容積は減少し、この分膨張弁400の上
部圧力室443の圧力はキャピラリチューブ446を介
して上昇することになり、作動棒448はダイアフラム
443に押されて移動し、弁体454はオリフィス部材
460から離れて、流れる冷媒の量が増え、図6の実線
αで示す開弁特性となり、通常の温度作動式膨張弁とし
て動作することになる。逆に、蒸発器の出口から冷媒の
温度が下がると、外気を強制的に蒸発器に送風している
ファン(図示せず)が停止され、蒸発器は外気と熱交換
をしなくなり、作動棒448はスプリング472に押さ
れて移動し、弁体454はオリフィス部材460に接近
し、冷媒流量は減少する、かつ図示しない圧縮機は作動
しているので、蒸発器の出口の圧力は小さくなる。この
結果、感温筒430内のベローズ431の内容積が小さ
くなり、感温筒430の内容積は増大し、感温筒430
内の圧力は小さくなって、膨張弁400の開弁特性は図
6の実線βで示す特性となり、閉弁領域になり膨張弁4
00は常時閉弁することになる。なお、ベローズ431
は溶接例えばロー付により設けられ、図示の矢印はベロ
ーズの拡張・収縮を示している。
【0022】図2は、本発明に係る膨張弁の他の実施形
態を示す断面図であり、この実施形態は、ダイアフラム
と感温・圧力応動部材が図5に示された従来の温度膨張
弁と大きく構成が異なっており、それ以外の構成は基本
的に同じである。図2において、温度膨張弁は角柱状の
弁本体50を有し、弁本体50には、凝縮器を経てレシ
ーバタンクから流入する液相の冷媒が第1の通路62に
導入されるポート52と、第1の通路62からの冷媒を
蒸発器へ送り出すポート58と、蒸発器から戻る冷媒を
受け入れるポート60と、冷媒を圧縮機側へ送り出すポ
ート64が設けられる。
【0023】液相の冷媒が導入されるポート52は、弁
本体50の中心軸線上に設けられる弁室54に連通し、
弁室54はナット状のプラグ130で封止される。弁室
54はオリフィス78を介して冷媒を蒸発器へ送り出す
ポート58に連通する。オリフィス78を貫通する小径
のシャフト114の先端には球形の弁体120が設置さ
れ、弁体120は支持部材122により支持され、支持
部材122はバイアスバネ124により弁体120をオ
リフィス78に向けて付勢する。弁体120が弁室54
とオリフィス78の間に形成される弁座56との間の間
隔を変化することによって、冷媒の流路面積が調節され
る。液相の冷媒は、オリフィス78を通過する間に膨張
し、第1の通路62を通ってポート58から蒸発器側へ
送り出される。蒸発器から戻る気相冷媒は、ポート60
から導入され、第2の通路63を通ってポート64から
圧縮機側へ送り出される。
【0024】弁本体50は、上端部から軸線上に第1の
穴70が形成され、第1の穴70にパワーエレメント部
80がネジ部等を利用してとりつけられる。パワーエレ
メント部80は、感温部を構成するハウジング81及び
91と、これらのハウジングに挾み込まれたダイアフラ
ム82を有し、ダイアフラム82の中央部の円孔に感温
・圧力伝達部材100の上端部が、ダイアフラム支持部
材84と共に全周溶接にてとりつけられる。なお、ダイ
アフラム支持部材84はハウジング81に支持される。
【0025】ハウジング81及び91内には、通路62
内に流れている冷媒と同じか又は性質の似ている気液二
相の冷媒が作動流体として封入されていて、封入後は栓
体90により封止される。なお、栓体90は、従来の小
管521の代りに用いられている。ハウジング81及び
91内は、ダイアフラム82で仕切られ上部室83と下
部室85が形成される。
【0026】感温・圧力伝達部材100は、第2の通路
63中に露出される中空のパイプ状の部材で構成され、
その内部にベローズ86が内容積調整手段として配置さ
れている。ベローズ86はダイアフラム82側を底部と
して感温・圧力伝達部材100の内側にベローズ86開
放端が例えばロー付等の溶接により固定されている。感
温・圧力伝達部材100の頂部は上部室83に連通し、
上部室83と感温・圧力伝達部材100の中空部とで圧
力空間を構成する。パイプ状の感温・圧力伝達部材10
0は弁本体50の軸線上に形成された第2の穴72を貫
通し、第3の穴74に挿入される。第2の穴72と感温
・圧力伝達部材100との間には隙間が形成され、この
隙間を通って通路63内の冷媒がダイアフラムの下部室
85に導入される。
【0027】感温・圧力伝達部材100は、第3の穴7
4に対して摺動自在に挿入され、この先端部はシャフト
110に連結される。シャフト110は弁本体50に形
成された第4の穴76に摺動自在に挿入され、シャフト
110は小径のシャフト114を介して弁体120に連
結される。
【0028】かかる実施態様において、蒸発器から送出
されポート60を介して第2の通路63中に流入する気
相冷媒の温度が上昇し、ベローズ86内の圧力上昇によ
り、ベローズ86の内容積が増大して制御圧力が空間の
容積は小さくなり、制御圧空間内の作動流体の圧力が上
昇し、感温・圧力伝達部材100はダイアフラム82に
押されて移動し、シャフト110は弁体120を弁座5
6から離し、第1の通路62からポート58を介して送
出される冷媒量が増大し、図6の実線αで示す開弁特性
となり、通常の温度作動式膨張弁として動作する。逆
に、第2の通路63中の冷媒の温度が低下するとベロー
ズ内の圧力は小さくなり、ベローズ86の内容積は減少
して制御圧力空間の内容積は大きくなり、制御圧力空間
内の作動流体の圧力は低下して最高作動圧が低下するこ
ととなり、図6の開弁特性は実線βで示される閉弁領域
となる。制御圧力空間内の作動流体の圧力低下によりバ
イアスバネ124の付勢力により支持部材122は、弁
体120を弁座58に接近させるように移動して、弁体
100は着座し、第1の通路62から出口ポート58を
介して蒸発器に流入する冷媒は遮断されることになる。
また、以上の図1及び図2に示す本発明の実施態様にお
いて、ベローズによる内容積の調整に際しては、スプリ
ング等の補助手段を利用してよいのは勿論である。
【0029】
【発明の効果】本発明の膨張弁は、感温筒又は感温・圧
力伝達部材の内容積を調整することにより、最高作動圧
力を下げて、閉弁機能を実現することができるので、従
来の閉弁機能を実現する膨張弁に比較して応答性のよ
い、また部品点数が少なく安価に製作できるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る膨張弁の一実施形態を示す断面
図。
【図2】本発明に係る膨張弁の他の実施形態を示す断面
図。
【図3】従来の冷凍サイクルの構成を示す図。
【図4】図3に示される冷凍サイクルに使用される従来
の膨張弁の一例を示す断面図。
【図5】図3に示される冷凍サイクルに使用される従来
の膨張弁の他の例を示す断面図。
【図6】膨張弁の開弁特性を示す特性曲線図。
【符号の説明】
50 弁本体 54 弁室 78 オリフィス 80 パワーエレメント 82 ダイアフラム 86 ベローズ 100 感温・圧力伝達部材 120 弁体 400 膨張弁 460 感温筒 461 ベローズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張弁本体と、この膨張弁本体に接続さ
    れ内部に封入された感温ガスによって蒸発器より流出す
    る冷媒の温度変化を圧力変化として感知する感温筒とを
    具備した膨張弁であって、上記感温筒には感温筒内の容
    積を調整する容積調整手段を付設し、この手段が蒸発器
    から流出する冷媒の圧力変化に応じて感温筒内の容積を
    可変することを特徴とする膨張弁。
  2. 【請求項2】 内部に封入された感温ガスにより蒸発器
    の出口からの冷媒の温度変化を圧力変化として感知する
    感温筒と、感温筒の圧力が伝達される感温室を有する弁
    本体とからなり、感温室の圧力変化により弁体を駆動し
    て弁体のオリフィスへの接離により蒸発器に流入する冷
    媒の流量を制御する膨張弁において、上記感温筒内の容
    積を蒸発器の出口の圧力により変化させる内容積調整手
    段を感温筒に具備することにより、膨張弁の開弁特性
    (温度−圧力特性)を変更し、閉弁機能を付加すること
    を特徴とする膨張弁。
  3. 【請求項3】 蒸発器から圧縮器へ向う冷媒通路を内部
    に有し、その通路内に温度感知機能を有するその内部に
    中空部の形成された感温・圧力伝達部材を内蔵した膨張
    弁において、その感温・圧力伝達部材の中空部の先端を
    これを駆動するパワーエレメント部を構成するダイアフ
    ラムの中央開口部に固着し、上記ダイアフラムによって
    形成されるパワーエレメント内の上部圧力室と上記中空
    部とを連通させて作動流体の封入された密閉空間を形成
    すると共に、その密閉空間の内容積を上記通路を流れる
    冷媒の温度により可変する内容積調整手段を上記中空部
    に具備することにより、上記密閉空間の内容積を可変し
    て閉弁機能を付加することを特徴とする膨張弁。
  4. 【請求項4】 減圧すべき液相冷媒の通路及びエバポレ
    ータからコンプレッサへ向う気相冷媒の通路とを有する
    弁本体と、弁本体に装着されるパワーエレメント部と、
    液相冷媒の通路に設けられたオリフィスを流れる冷媒流
    量を調整する弁体と、パワーエレメント部を構成するダ
    イアフラムと、ダイアフラムに連結される感温・圧力伝
    達部材と、感温・圧力伝達部材と弁体を連結するシャフ
    トとを備え、上記パワーエレメント部の感温作用により
    上記弁体を駆動する膨張弁であって、 上記感温・圧力伝達部材は中空のパイプ形状をなし、そ
    の中空部の先端が上記ダイアフラムの中央部の円孔に取
    り付られる上記中空部と上記パワーエレメントのダイア
    フラムの上部空間とで密閉空間を形成すると共に、上記
    感温・圧力伝達部材の中空部に内容積調整手段が付設さ
    れ、上記エバポレータから送出される冷媒の温度変化に
    応じて、上記内容積調整手段が上記密閉空間の内容積を
    可変して、閉弁機能を付加することを特徴とする膨張
    弁。
  5. 【請求項5】 上記内容積調整手段としてベローズを用
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の膨張弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1666817A3 (en) * 2004-12-01 2007-01-17 Fujikoki Corporation Pressure control valve
US7434419B2 (en) 2005-11-14 2008-10-14 Denso Corporation Pressure control valve for refrigeration cycle
CN102425871A (zh) * 2010-08-05 2012-04-25 通用汽车环球科技运作有限责任公司 空调设备和用于运行空调设备的方法
CN107860158A (zh) * 2016-12-28 2018-03-30 浙江博威汽车空调有限公司 一种膨胀阀

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