JPH09268959A - 液面検知用バルブおよび燃料タンク - Google Patents
液面検知用バルブおよび燃料タンクInfo
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Abstract
ディの底部に異物が堆積せず、燃料蒸気が燃料タンク外
へ流出する際にその力で弁体が持ち上がることのない液
面検知用バルブを提供する。 【解決手段】 流通路3fに連通するオリフィス5oが
上部に形成され、底部に複数の底貫通孔7hが設けら
れ、周壁部に複数の周壁貫通孔4hが設けられたバルブ
ボディ1と、バルブボディ1内で移動してオリフィス5
oを開閉する弁体11と、弁体11をその浮力と協働し
て移動させることでオリフィス5oを閉成するコイルス
プリング21とを備えた液面検知用バルブにおいて、オ
リフィス5oの径D1 を底貫通孔7hの径D3 および周
壁貫通孔4hの径D4 以上にし、周壁貫通孔4hの総面
積S4 を底貫通孔7hの総面積S3 以上にする。
Description
ク内へ臨むように配設され、燃料タンクとキャニスタと
を連通する流通路の上流に位置するオリフィスを、燃料
の液面の上昇によって弁体で閉成する液面検知用バル
ブ、この液面検知用バルブを取り付けた燃料タンクに関
するものである。
えば米国特許第5,028,244号に開示されている
ように、上部にオリフィスが形成され、底部に複数の底
貫通孔が設けられ、周壁部に周壁貫通孔が設けられたバ
ルブボディと、このバルブボディ内で移動してオリフィ
スを開閉する弁体と、この弁体をその自重に抗して移動
させてオリフィスを閉成できず、弁体をその浮力と協働
して移動させることでオリフィスを閉成する付勢部材と
で構成されている。
として配設するとともに、カットバルブを配設した燃料
タンクについて説明すると、通常状態では、両バルブに
連通した差圧バルブの作用により、満タン検出バルブを
介した燃料タンク内とキャニスタとの連通は遮断され、
燃料タンク内はカットバルブを介してキャニスタと連通
されている。したがって、燃料タンク内の燃料蒸気は、
カットバルブ、差圧バルブを介してキャニスタへと流れ
る。
めにキャップを取り外すと、燃料タンク内の圧力が大気
圧に低下することにより、差圧バルブは、満タン検出バ
ルブを介して燃料タンク内とキャニスタとを連通させ、
カットバルブを介した燃料タンクとキャニスタとの連通
を遮断する。したがって、燃料タンク内へ燃料を給油ガ
ンで給油すると、燃料タンク内の燃料蒸気は、底貫通
孔、オリフィスを経由して流通路から、または周壁貫通
孔を経由して流通路からキャニスタへと流れる。
と付勢部材の付勢力との協働によって上昇することによ
り、弁体がオリフィスを閉成するので、燃料タンク内と
キャニスタとの連通は遮断される。このようにオリフィ
スが閉成されると、燃料タンク内の圧力が上昇し、この
上昇した圧力を検出することにより、燃料タンク内への
燃料の給油を停止させる制御を、することができる。
了すると、差圧バルブの作用により、満タン検出バルブ
を介した燃料タンク内とキャニスタとの連通は遮断さ
れ、燃料タンク内はカットバルブを介してキャニスタと
連通される。なお、燃料の液面が満タン状態から使用に
よって所定量下降すると、弁体が付勢部材の付勢力に抗
して自重で下降することにより、オリフィスは開放す
る。
上記した液面検知用バルブは、オリフィスの径が周壁貫
通孔の径よりも小さく設定されているので、周壁貫通孔
付近の外周面に付着していたごみなどの異物が燃料蒸気
とともにバルブボディ内へ浸入すると、バルブボディ内
へ浸入した異物がオリフィスを詰まらせる可能性があ
る。また、周壁貫通孔の径が底貫通孔の径よりも小さい
と、自動車が揺動することによって周壁貫通孔部分が燃
料に浸かった場合、周壁貫通孔からバルブボディ内へ燃
料とともに浸入した異物が、バルブボディの底部に堆積
する可能性がある。
するためになされたもので、オリフィスが異物で目詰ま
りせず、バルブボディの底部に異物が堆積せず、燃料蒸
気が燃料タンク外へ流出する際にその力で弁体が持ち上
がることのない液面検知用バルブと、液面の上昇によっ
て周壁貫通孔が塞がれて通気抵抗が上昇することのない
燃料タンクとを提供するものである。
フィスが形成され、底部に複数の底貫通孔が設けられ、
周壁部に複数の周壁貫通孔が設けられたバルブボディ
と、このバルブボディ内で移動してオリフィスを開閉す
る弁体と、この弁体をその浮力と協働して移動させるこ
とでオリフィスを閉成する付勢部材とを備えた液面検知
用バルブにおいて、オリフィスの径を、底貫通孔および
周壁貫通孔の径以上にしたり、弁体を、オリフィスを閉
成した状態でオリフィスに連通する副オリフィスを有す
る第1フロートと、副オリフィスを開閉する第2フロー
トとで構成し、副オリフィスの径を、底貫通孔の径以上
にしたものである。そして、副オリフィスの径を、壁貫
通孔の径以上にしたり、および/または貫通孔の径を、
周壁貫通孔の径以上にするのが望ましい。
成され、底部に複数の底貫通孔が設けられ、周壁部に複
数の周壁貫通孔が設けられたバルブボディと、このバル
ブボディ内で移動してオリフィスを開閉する弁体と、こ
の弁体をその浮力と協働して移動させることでオリフィ
スを閉成する付勢部材とを備えた液面検知用バルブにお
いて、最下降状態で周壁貫通孔よりも下側に弁体の上端
周縁を位置させ、周壁貫通孔の総面積を、底貫通孔の総
面積以上にしたり、周壁貫通孔の総面積をオリフィスの
開口面積の2倍以上にするとともに、底貫通孔の総面積
を周壁貫通孔の総面積の1/4倍にしたものである。そ
して、貫通孔の径を、周壁貫通孔の径以上にするのが望
ましい。
形成され、底部に複数の底貫通孔が設けられ、周壁部に
複数の周壁貫通孔が設けられたバルブボディと、このバ
ルブボディ内で移動してオリフィスを開閉する弁体と、
この弁体をその浮力と協働して移動させることでオリフ
ィスを閉成する付勢部材とを備えた液面検知用バルブに
おいて、周壁部の外周面の周壁貫通孔の周縁に、リブを
設けたものである。
スが形成され、底部に複数の底貫通孔が設けられ、周壁
部に複数の周壁貫通孔が設けられるとともに、周壁部の
外周面に、回転させることによって燃料タンクの一部を
挟持する取付部および取付フランジが設けられたバルブ
ボディと、このバルブボディ内で移動してオリフィスを
開閉する弁体と、この弁体をその浮力と協働して移動さ
せることでオリフィスを閉成する付勢部材とを備えた液
面検知用バルブにおいて、取付部と取付フランジとの間
の周壁部の外周面に、燃料タンクの一部に当接する突出
部を複数設けたものである。
形成され、底部に複数の底貫通孔が設けられ、周壁部に
複数の周壁貫通孔が設けられたバルブボディ、このバル
ブボディ内で移動してオリフィスを開閉する弁体、この
弁体をその浮力と協働して移動させることでオリフィス
を閉成する付勢部材からなる液面検知用バルブを取り付
けた燃料タンクにおいて、周壁貫通孔を、弁体がオリフ
ィスを閉成する際の喫水線よりも上方に設けたものであ
る。
基づいて説明する。図1はこの発明の第1実施形態であ
る液面検知用バルブの左半分を断面とした側面図、図2
は図1に示した液面検知用バルブの底面図、図3は図1
に示した弁体などの分解断面図、図4は図1に示した液
面検知用バルブの説明図である。なお、図1はオリフィ
スおよび副オリフィスが開放している状態を示し、図4
はオリフィスおよび副オリフィスが閉成している状態を
示している。
ィは、剛性に富み、寸法精度よく成形の行える樹脂で成
形された上ボディ2と、この上ボディ2の下側の開放部
分を閉成するように、上ボディ2の下端部分に取り付け
られる、剛性に富み、寸法精度よく成形の行える樹脂で
成形された下ボディ7とで構成されている。そして、上
ボディ2は、燃料タンクにフランジ部が溶着される取付
部3と、この取付部3に一体成形され、下側が開放した
天井を有する筒部4と、この筒部4内に取り付けられた
シールリング5と、このシールリング5と筒部4との間
をシールするOリング6とで構成されている。
オリフィス5oに連通するL字状の流通路3fが設けら
れている。そして、筒部4の、上面の中央部分に、流通
路3fに連通する開口4uが設けられ、周壁部に複数の
周壁貫通孔4hと、この周壁貫通孔4hよりも上側に位
置する複数の係止孔4oとが設けられ、外周面には、下
端部に複数の係合突起4pと、この係合突起4pよりも
上側に位置する複数の位置決め突起4rとが設けられて
いる。また、シールリング5は上側が開放した有底筒状
で、底部の中央部分に下端が水平面のオリフィス5oが
形成され、外周面に、係止孔4oに嵌合する複数の係合
突起5pが設けられている。
状で、底部には中央部分に取付孔7eと、この取付孔7
eを中心とした円周上に位置する複数の底貫通孔7hと
が設けられ、外周面には、上端部に位置決め突起4rが
嵌合する複数の位置決め切欠7nと、この位置決め切欠
7nよりも下側に位置し、係合突起4pが嵌合する複数
の係止孔7oが設けられている。なお、取付部3は燃料
タンクに溶着できる樹脂で成形され、上、下ボディ2,
7およびシールリング5は燃料に冒されない樹脂で成形
されるとともに、Oリング6も燃料に冒されないものと
されている。
弁体は、オリフィス5oを開閉する第1フロート12
と、この第1フロート12と一緒に上昇し、別々に下降
する第2フロート16とで構成されている。上記した第
1フロート12は、下側が開放した天井を有する筒状
で、上面の中央部分に副オリフィス13oが形成され、
外周面に複数の係合突起13pが設けられたフロート体
13と、このフロート体13の上に副オリフィス3oを
閉成しないように載置され、オリフィス5oを開閉する
上面が水平面をしたリング状のシールゴム14と、周壁
部に係合突起13pが嵌合する複数の係止孔15oが設
けられ、フロート体13にシールゴム14をわずかに上
下方向へ移動可能に取り付けるキャップ15とで構成さ
れている。
1フロート12を収容する凹部16cと、この凹部16
cの中央部分に位置し、副オリフィス13oを開閉する
弁頭16dとが設けられ、下側に後述するコイルスプリ
ング21を収容する凹部16aが設けられ、上下方向の
中央部分に各凹部16a,16cを連通する貫通孔16
tが設けられている。なお、フロート体13、キャップ
15および第2フロート16は燃料に冒されない樹脂で
成形され、シールゴム14も燃料に冒されないものとさ
れている。そして、弁体11が最下降状態になると、弁
体11の上端周縁が周壁貫通孔4hよりも下側に位置す
るようになされている。
ングは、第2フロート16をその自重に抗して移動させ
てオリフィス5oを閉成することができず、弁体11を
その浮力と協働して移動させてオリフィス5oを閉成す
ることができる付勢力に設定されている。31で示す緩
衝材としてのクッションは、第2フロート16が下ボデ
ィ7に衝合することによって騒音が発生するのを防止す
るためのものであり、取付孔7e部分に取り付けられて
いる。
とともに、オリフィス5oの開口面積をS1 とし、副オ
リフィス13oの径をD2 とし、底貫通孔7hの径をD
3 とするとともに、底貫通孔7hの総面積をS3 とし、
周壁貫通孔4hの径をD4 とするとともに、周壁貫通孔
4hの総面積をS4 とすると、各径はD1 >D2 >D 3
>D4 の関係に設定され、各面積はS4 >S1 ,S3 の
関係に設定されている。そして、第2フロート16の重
量は、第1フロート12の重量以上に設定されている。
検知用バルブを満タン検出バルブとして配設するととも
に、カットバルブを配設した燃料タンクの動作について
説明する。まず、通常状態では、両バルブに連通した差
圧バルブの作用により、満タン検出バルブを介した燃料
タンク内とキャニスタとの連通は遮断され、燃料タンク
内はカットバルブを介してキャニスタと連通されてい
る。
カットバルブ、差圧バルブを介してキャニスタへと流れ
る。そして、通常状態での満タン検出バルブは、図1に
示すように、コイルスプリング21の付勢力に抗して弁
体11が自重で下降し、弁体11がオリフィス5oを開
放し、弁頭16dが副オリフィス13oを閉成してい
る。
にキャップを取り外すと、燃料タンク内の圧力が大気圧
に低下することにより、差圧バルブは、満タン検出バル
ブを介して燃料タンク内とキャニスタとを連通させ、カ
ットバルブを介した燃料タンクとキャニスタとの連通を
遮断する。したがって、燃料タンク内へ燃料を給油ガン
で給油すると、燃料タンク内の燃料蒸気は、主に、周壁
貫通孔4h、オリフィス5o、開口4uを経由して流通
路3fからキャニスタへと流れる。
浮力とコイルスプリング21の付勢力との協働によって
上昇することにより、シールゴム14がオリフィス5o
を閉成するので、燃料タンク内とキャニスタとの連通は
遮断される。このようにオリフィスが閉成されると、燃
料タンク内の圧力が上昇し、この上昇した圧力を検出す
ることにより、燃料タンク内への燃料の供給を停止させ
る制御を、することができる。そして、燃料タンク内へ
の燃料の給油が完了すると、差圧バルブの作用により、
満タン検出バルブを介した燃料タンク内とキャニスタと
の連通は遮断され、燃料タンク内はカットバルブを介し
てキャニスタと連通される。
よって所定量下降すると、前述したように、副オリフィ
ス13oの径D2 はオリフィス5oの径D1 よりも小さ
いので、すなわち、弁頭16dが弁座であるフロート体
13に接触する面積は弁頭であるシールゴム14が弁座
であるシールリング5に接触する面積よりも小さく、弁
頭16dがフロート体13に張り付く力はシールゴム1
4がシールリング5に張り付く力よりも弱いので、第2
フロート16が自重で副オリフィス13oを速やかに開
放させる。
13oを開放することにより、シールゴム14がシール
リング5に張り付く力も弱くなるので、シールゴム14
もオリフィス5oを自重で速やかに開放させる。このよ
うに第2フロート16が下降して副オリフィス13oを
開放するとき、第2フロート16はクッション31を介
して下ボディ7に衝合するので、衝合音、すなわち騒音
が発生しなくなる。
によれば、オリフィス5oの径D1および副オリフィス
13oの径D2 を、底貫通孔7hの径D3 および周壁貫
通孔4hの径D4 よりも大きくしたので、各オリフィス
5o,3oを目詰まりさせる異物がバルブボディ1内へ
入らなくなり、各オリフィス5o,3oが目詰まりしな
くなる。そして、周壁貫通孔4hの総面積S4 を底貫通
孔7hの総面積S3 よりも大きくしたので、燃料タンク
内に燃料を給油する際、燃料蒸気は主に周壁貫通孔4h
からバルブボディ1内へ流入することとなり、燃料タン
クから流出する燃料蒸気の圧力によって弁体11が持ち
上がりにくくなる。
通孔4hよりも下側に位置するので、また、周壁貫通孔
4hの総面積S4 をオリフィス5oの開口面積S1 より
も大きくしたので、また、オリフィス5oの下端面を水
平面とし、シールゴム14の上面を水平面として一次関
数的にオリフィス5oへの流路を減少させるようにした
ので、バルブボディ1内へ流入する燃料蒸気の一部は弁
体11を押し下げるため、燃料タンクから流出する燃料
蒸気の圧力によって弁体11が持ち上がりにくくなる。
孔4hの径D4 よりも大きくしたので、周壁貫通孔4h
からバルブボディ1内へ流入した異物は底貫通孔7hか
らバルブボディ1外へ流出するため、バルブボディ1の
底部に異物が堆積しなくなる。また、オリフィス5oが
設けられたシールリング5を筒部4と別体にしたので、
高さの異なるシールリングを取り付けることにより、満
タン時における燃料の液面の高さ、すなわち燃料の貯蔵
量を調整することができる。さらに、バルブボディ1の
底部と弁体11との間にクッション31を配設し、弁体
11をクッション31を介してバルブボディ1に衝合さ
せたので、衝合音、すなわち騒音が発生しなくなる。
検知用バルブを説明するオリフィスの開口面積に対して
周壁貫通孔の総面積、底貫通孔の総面積を変化させたと
きの弁体を浮き上がらせるために必要な圧力の特性図で
ある。この特性図は、オリフィス5oに連なる流通路3
fを閉成した状態で弁体11側の空間の内圧(通常、燃
料タンク内圧)を高め、流通路3fを急に開放した際、
弁体11が持ち上げられる圧力を周壁貫通孔4h並びに
底貫通孔7hの総面積S4 ,S3 を変化させて表したも
のである。なお、第2実施形態の液面検知用バルブは、
第1実施形態と同じに構成されている。
積S3 ,S4 を示し、圧力Pは弁体を浮き上がらせるた
めに必要な圧力、すなわちこの圧力Pが大きくなるほど
弁体11は持ち上がりにくくなる。Xで示す曲線は、オ
リフィス5oの開口面積を100mm2 とし、底貫通孔
7hの総面積S3 を10mm2 〜90mm2 の間で変化
させたときの弁体11を浮き上がらせるために必要な圧
力Pを示すものである。
積S1 を100mm2 とし、周壁貫通孔4hの総面積S
4 を40mm2 〜360mm2 の間で変化させたときの
弁体11を浮き上がらせるため必要な圧力Pを示すもの
である。なお、曲線X,Yは、総面積S3 が50m
m2 、総面積S4 が200mm2 を通る縦軸と平行な線
で略対称になっている。
の総面積S3 を周壁貫通孔4hの総面積S4 の1/4倍
にすると、周壁貫通孔4hからバルブボディ1内へ流入
する燃料蒸気に対する圧力Pと、底貫通孔7hからバル
ブボディ1内へ流入する燃料蒸気に対する圧力Pとが略
同一になるので、自重によって弁体11は持ち上がらな
くなる。また、周壁貫通孔4hの総面積S4 をオリフィ
ス5oの開口面積S1 の2倍以上にすると、周壁貫通孔
4hのみからバルブボディ1内へ燃料蒸気が流入する場
合、当然のことながら、弁体11は持ち上がらなくなる
とともに、燃料蒸気が流通する周壁貫通孔4hの流通面
積を充分に確保することができる。
をオリフィス5oの開口面積S1 の2倍以上にするとと
ともに、底貫通孔7hの総面積S3 を周壁貫通孔4hの
総面積S4 の1/4倍にすることにより、弁体11が持
ち上がらなくなるとともに、周壁貫通孔4hのみからバ
ルブボディ1内へ燃料蒸気が流入する場合、燃料蒸気が
流通する周壁貫通孔4hの流通面積を充分に確保するこ
とができる。
検知用バルブの左半分を断面とした側面図、図7は図6
に示した上ボディの側面図、図8は図7に示した上ボデ
ィを左側から見た要部を示す正面部分図、図9は図6に
示した液面検知用バルブの底面図、図10は燃料タンク
内に取り付けられるブラケットの一部を示す平面図、図
11は図10に示したブラケットを下側から見た部分
図、図12は第3実施形態の燃料検知用バルブをブラケ
ットに取り付けた状態の説明図、図13は第3実施形態
の燃料検知用バルブをブラケットに取り付けてブラケッ
トを破断した図8に対応する説明図であり、図1から図
4と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略
する。なお、図12および図13における燃料検知用バ
ルブは、要部のみが図示されている。
ディは、剛性に富み、寸法精度よく成形の行える樹脂で
成形された上ボディ42と、この上ボディ42の下側の
開放部分を閉成するように、上ボディ42の下端部分に
取り付けられる、剛性に富み、寸法精度よく成形の行え
る樹脂で成形された下ボディ7とで構成されている。そ
して、上ボディ42は、一端が水平面のオリフィス43
oとされ、L字状の流通路43fが設けられた管部43
と、下側が開放した天井を有し、天井から管部43の一
端が突入した筒部44とで構成されている。
壁貫通孔44hと、外周面の下端部に、下ボディ7の係
止孔7oに係合する複数の係合突起44pと、この係合
突起44pよりも上側の外周面に位置し、下ボディ7の
位置決め切欠7nに嵌合する複数の位置決め突起44r
と、複数の周壁貫通孔44hの上側の外周面に位置する
ドーナツ状の取付部44fと、この取付部44fと所定
の間隙で対向し、複数の周壁貫通孔44hの周縁の外周
面に180度間隔で下側に開放したコ字状のリブ44i
と、このリブ44iと取付部44fとの間の外周面に位
置する180度間隔で後述するブラケット51の折曲げ
片53に当接する突出部44sとが設けられている。
施形態と同様に構成され、管部43の筒部44に突入し
た一端が、オリフィス43oとされている。そして、弁
体11が最下降状態になると、弁体11の上端周縁が複
数の周壁貫通孔44hよりも下側に位置するようになさ
れている。さらに、リブ44iは取付フランジを兼ね、
取付部44fと対向する面に係止溝44dが筒部44の
半径方向に設けられ、上ボディ42は燃料に冒されない
樹脂で成形されている。
製のブラケットを示し、上面に、円と長方形とが組合わ
さり、筒部44の取付部44fで閉成される取付孔52
と、この取付孔52の縁から内側へ取付孔52の中心で
点対称に略垂直に折曲がった折曲げ片53と、内側へ切
り起こされてリブ44iの係止溝44dに係合し、筒部
44の取付部44fで切り起こし孔が閉成される係止片
54とが設けられている。そして、折曲げ片53は、下
側の水平面53fの一端側が上昇する傾斜面53sとさ
れ、水平面53fの他端側にストッパ部53pが設けら
れている。
53の水平面53fまでは、取付部44fとリブ44i
との間隔にされている。そして、取付孔52の円の直
径、すなわち折曲げ片53の直径は、筒部44に設けた
突出部44sの直径とされている。さらに、オリフィス
43oの径をD1 とするとともに、オリフィス43oの
開口面積をS1 とし、副オリフィス13oの径をD2 と
し、底貫通孔7hの径をD 3 とするとともに、底貫通孔
7hの総面積をS3 とし、周壁貫通孔44hの径をD4
とするとともに、周壁貫通孔44hの総面積をS4 とす
ると、各径はD1 >D2 >D3 >D4 の関係に設定さ
れ、各面積はS4 >S1 ,S3 の関係に設定されてい
る。
取付について説明する。まず、バルブボディ41の下ボ
ディ7側を下側にするとともに、筒部44の取付部44
fおよびリブ44iをブラケット51に設けた取付孔5
2の長方形の部分に対応させる。そして、下ボディ7側
を取付孔52に挿入して取付部44fをブラケット51
の上面に当接させた後、バルブボディ41を図10にお
いて反時計方向へ回転させる。
ことにより、リブ44iは折曲げ片53の傾斜面53s
および水平面53fで案内されてストッパ部53pに衝
合し、また、係止片54は、リブ44iで上側へ撓めら
れた後、自身の弾性で係止溝44dに入り、バルブボデ
ィ41を図10において時計方向へ回転させることがで
きないようにリブ44iと係合し、突出部44sは折曲
げ片53の内側に当接し、取付が完了する。
ブラケット51に取り付けた状態で、周壁貫通孔44h
は、弁体11がオリフィス43oを閉成する際の喫水線
よりも上方に位置するように設けられている。そして、
動作は第1実施形態と同様になるので、説明を省略す
る。
おいても、第1実施形態と同様な効果を得ることができ
る。そして、バルブボディ41の周壁部の外周面の周壁
貫通孔44hの周縁にリブ44iを設けたので、周壁貫
通孔44hを設けることによって強度が低下する周壁部
を補強することができ、周壁部の強度を確保することが
できる。さらに、リブ44iに取付フランジを兼ねさせ
たので、液面検知用バルブの構成が簡単になる。
周壁部の外周面に、ブラケット51の折曲げ片53に当
接し、バルブボディ41の周壁部と折曲げ片53との間
に間隙を持たせる突出部44sを設けたので、ブラケッ
ト51に取り付けた状態の液面検知用バルブががたつく
のを防止することができ、また、上方に設けた周壁貫通
孔44hが塞がれず、燃料蒸気が流通する周壁貫通孔4
4hの流通面積を充分に確保することができるため、周
壁貫通孔44hを上方に設けることにより、燃料の貯蔵
量を多くすることができる。
オリフィス43oを閉成する際の喫水線よりも上方に位
置するように設けたので、液面の上昇によって周壁貫通
孔44hが塞がれて通気抵抗が上昇することがなくな
る。
D1 >D2 >D3 >D4 に設定した例で説明したが、D
1 >D2 ≧D3 ≧D4 の関係であっても、同様な効果を
得ることができる。また、各面積の関係をS4 >S1 ,
S3 に設定した例で説明したが、S4 ≧S 1 ,S3 の関
係であっても、同様な効果を得ることがきる。さらに、
弁体11を第1フロート12と第2フロート16とで構
成し、副オリフィス13oを設けた例で説明が、副オリ
フィスを設けない弁体とした場合、各径の関係をD1 ≧
D3 ≧D4 にしても、同様な効果を得ることができる。
出バルブとして説明したが、カットバルブなどのよう
に、容器内の液面の上昇によってフロートが上昇して容
器外との連通を遮断するバルブ装置としても使用できる
ことは言うまでもない。
ば、オリフィスの径を、周壁貫通孔および周壁貫通孔の
径よりも大きくしたので、オリフィスを目詰まりさせる
異物がバルブボディ内へ入らなくなり、オリフィスが目
詰まりしなくなる。
でオリフィスに連通する副オリフィスを有する第1フロ
ートと、副オリフィスを開閉する第2フロートとで構成
し、副オリフィスの径を、底貫通孔の径以上にしたの
で、副オリフィスを目詰まりさせる異物が底貫通孔から
バルブボディ内へ入らなくなり、副オリフィスが目詰ま
りしなくなる。さらに、副オリフィスの径を、壁貫通孔
の径以上にしたので、副オリフィスを目詰まりさせる異
物がバルブボディ内へ入らなくなり、副オリフィスが目
詰まりしなくなる。
面積よりも大きくしたので、燃料タンク内に燃料を給油
する際、燃料蒸気は主に周壁貫通孔からバルブボディ内
へ流入することとなり、燃料タンクから流出する燃料蒸
気の圧力によって弁体が持ち上がりにくくなる。そし
て、弁体は最下降状態で周壁貫通孔よりも下側に位置す
るので、バルブボディ内へ流入する燃料蒸気の一部は弁
体を押し下げるため、燃料タンクから流出する燃料蒸気
の圧力によって弁体が持ち上がりにくくなるとともに、
燃料蒸気が流通する周壁貫通孔の流路面積を充分に確保
することができる。
開口面積の2倍以上にするととともに、底貫通孔の総面
積を周壁貫通孔の総面積の1/4倍にしたので、弁体が
持ち上がらなくなるとともに、燃料蒸気が流通する周壁
貫通孔の流通面積を充分に確保することができる。さら
に、底貫通孔の径を周壁貫通孔の径よりも大きくしたの
で、周壁貫通孔からバルブボディ内へ流入した異物は底
貫通孔からバルブボディ外へ流出するため、バルブボデ
ィの底部に異物が堆積しなくなる。
壁貫通孔の周縁にリブを設けたので、周壁貫通孔を設け
ることによって強度が低下する周壁部を補強することが
でき、周壁部の強度を確保することができる。
部の外周面に、燃料タンクの一部に当接し、バルブボデ
ィの周壁部と燃料タンクとの間に間隙を持たせる突出部
を設けたので、燃料タンクに取り付けた状態の液面検知
用バルブががたつくのを防止することができ、また、上
方に設けた周壁貫通孔が塞がれず、燃料蒸気が流通する
周壁貫通孔の流通面積を充分に確保することができるた
め、周壁貫通孔を上方に設けることにより、燃料の貯蔵
量を多くすることができる。
閉成する際の喫水線よりも上方に位置するように設けた
ので、液面の上昇によって周壁貫通孔が塞がれて通気抵
抗が上昇することがなくなる。
ブの左半分を断面とした側面図である。
る。
る。
ブを説明するオリフィスの開口面積に対して周壁貫通孔
の総面積、底貫通孔の総面積を変化させたときの弁体を
浮き上がらせるために必要な圧力の特性図である。
ブの左半分を断面とした側面図である。
す正面部分図である。
る。
一部を示す平面図である。
分図である。
トに取り付けた状態の説明図である。
トに取り付けてブラケットを破断した図8に対応する説
明図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 上部にオリフィスが形成され、底部に複
数の底貫通孔が設けられ、周壁部に複数の周壁貫通孔が
設けられたバルブボディと、 このバルブボディ内で移動して前記オリフィスを開閉す
る弁体と、 この弁体をその浮力と協働して移動させることで前記オ
リフィスを閉成する付勢部材とを備えた液面検知用バル
ブにおいて、 前記オリフィスの径を、前記底貫通孔および前記周壁貫
通孔の径以上にした、 ことを特徴とする液面検知用バルブ。 - 【請求項2】 上部にオリフィスが形成され、底部に複
数の底貫通孔が設けられ、周壁部に複数の周壁貫通孔が
設けられたバルブボディと、 このバルブボディ内で移動して前記オリフィスを開閉す
る弁体と、 この弁体をその浮力と協働して移動させることで前記オ
リフィスを閉成する付勢部材とを備えた液面検知用バル
ブにおいて、 前記弁体を、前記オリフィスを閉成した状態で前記オリ
フィスに連通する副オリフィスを有する第1フロート
と、前記副オリフィスを開閉する第2フロートとで構成
し、 前記副オリフィスの径を、前記底貫通孔の径以上にし
た、 ことを特徴とする液面検知用バルブ。 - 【請求項3】 請求項2に記載の液面検知用バルブにお
いて、 前記副オリフィスの径を、前記壁貫通孔の径以上にし
た、 ことを特徴とする液面検知用バルブ。 - 【請求項4】 上部にオリフィスが形成され、底部に複
数の底貫通孔が設けられ、周壁部に複数の周壁貫通孔が
設けられたバルブボディと、 このバルブボディ内で移動して前記オリフィスを開閉す
る弁体と、 この弁体をその浮力と協働して移動させることで前記オ
リフィスを閉成する付勢部材とを備えた液面検知用バル
ブにおいて、 前記弁体は最下降状態で前記周壁貫通孔よりも下側に上
端周縁が位置し、 前記周壁貫通孔の総面積を、前記底貫通孔の総面積以上
にした、 ことを特徴とする液面検知用バルブ。 - 【請求項5】 上部にオリフィスが形成され、底部に複
数の底貫通孔が設けられ、周壁部に複数の周壁貫通孔が
設けられたバルブボディと、 このバルブボディ内で移動して前記オリフィスを開閉す
る弁体と、 この弁体をその浮力と協働して移動させることで前記オ
リフィスを閉成する付勢部材とを備えた液面検知用バル
ブにおいて、 前記周壁貫通孔の総面積を前記オリフィスの開口面積の
2倍以上にし、 前記底貫通孔の総面積を前記周壁貫通孔の総面積の1/
4倍にした、 ことを特徴とする液面検知用バルブ。 - 【請求項6】 請求項1からは請求項5のいずれか1項
に記載の燃料タンクのバルブ装置において、 前記底貫通孔の径を、前記周壁貫通孔の径以上にした、 ことを特徴とする液面検知用バルブ。 - 【請求項7】 上部にオリフィスが形成され、底部に複
数の底貫通孔が設けられ、周壁部に複数の周壁貫通孔が
設けられたバルブボディと、 このバルブボディ内で移動して前記オリフィスを開閉す
る弁体と、 この弁体をその浮力と協働して移動させることで前記オ
リフィスを閉成する付勢部材とを備えた液面検知用バル
ブにおいて、 前記周壁部の外周面の前記周壁貫通孔の周縁に、リブを
設けた、 ことを特徴とする液面検知用バルブ。 - 【請求項8】 上部にオリフィスが形成され、底部に複
数の底貫通孔が設けられ、周壁部に複数の周壁貫通孔が
設けられるとともに、前記周壁部の外周面に、回転させ
ることによって燃料タンクの一部を挟持する取付部およ
び取付フランジが設けられたバルブボディと、 このバルブボディ内で移動して前記オリフィスを開閉す
る弁体と、 この弁体をその浮力と協働して移動させることで前記オ
リフィスを閉成する付勢部材とを備えた液面検知用バル
ブにおいて、 前記取付部と前記取付フランジとの間の前記周壁部の外
周面に、前記燃料タンクの一部に当接する突出部を複数
設けた、 ことを特徴とする液面検知用バルブ。 - 【請求項9】 上部にオリフィスが形成され、底部に複
数の底貫通孔が設けられ、周壁部に複数の周壁貫通孔が
設けられたバルブボディ、このバルブボディ内で移動し
て前記オリフィスを開閉する弁体、この弁体をその浮力
と協働して移動させることで前記オリフィスを閉成する
付勢部材からなる液面検知用バルブを取り付けた燃料タ
ンクにおいて、 前記周壁貫通孔を、前記弁体が前記オリフィスを閉成す
る際の喫水線よりも上方に設けた、 ことを特徴とする燃料タンク。
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