JPH09268531A - 防護柵ユニット - Google Patents

防護柵ユニット

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JPH09268531A
JPH09268531A JP10331196A JP10331196A JPH09268531A JP H09268531 A JPH09268531 A JP H09268531A JP 10331196 A JP10331196 A JP 10331196A JP 10331196 A JP10331196 A JP 10331196A JP H09268531 A JPH09268531 A JP H09268531A
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JP
Japan
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hollow member
bottomed hollow
protective fence
fence unit
divided bodies
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JP10331196A
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English (en)
Inventor
Minoru Murakami
稔 村上
Mitsuhisa Takahashi
三久 高橋
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Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
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  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路の中央分離体などに使われる防護柵ユニ
ットの使いやすさや施工性を改善する。仮設であるか本
設置であるかを問わずに使用が可能な防護柵ユニットを
提供する。 【解決手段】 内部空間にコンクリートや砂、砂利とい
った固形物を充填可能な有底中空部材Aでなる。有底中
空部材Aを奥行方向Dで2分割して一対の分割体10,
20を形成する。分割体10,20に合わせ面12,2
2を形成し、その合わせ面12,22同士を重ねて結合
することにより有底中空部材Aを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路の中央分離帯
やガードレールなどの防護柵として使用される防護柵ユ
ニットに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、高速道路や一般道路の中央分離帯
には鋼製のガードレールが広く用いられているけれど
も、近時では、対向車線への車両の飛び越え防止や道路
工事作業員の安全確保のために、コンクリート防護柵の
ような容易に破損しない防護柵を採用する気運が高まっ
ており、一部では中央分離帯用のコンクリート防護柵と
して、プレキャスト工法やスリップフォーム工法で製作
したものが実用されている。
【0003】また、FRP製のユニット形中空部材を型
枠として、その中にコンクリートを充填したものを防護
柵として用いることも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレキ
ャスト工法やスリップフォーム工法で製作した製品は、
高価であるばかりか、設置に手間と時間がかかるといっ
た多くの問題点を有している。また、FRP製のユニッ
ト形中空部材を型枠として用いたものについても、外観
形状および取扱性の点で満足のいくものではないといっ
た問題点を有していた。
【0005】本発明はこれらの問題点に鑑みてなされた
ものであり、防護柵としての使いやすさや施工方法にお
いて、FRP性のユニット形中空部材を型枠として用い
る場合よりも優れている防護柵ユニットを提供すること
を目的とする。
【0006】また、本発明は、仮設であるか本設置であ
るかを問わずに使用が可能な道路の防護柵ユニットを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る防護柵ユニ
ットは、道路の路面などの設置面に設置可能で固形物を
充填可能な内部空間を有しかつ合成樹脂主体の材料でな
る有底中空部材を奥行方向で2分割し、分割により形成
された一対の分割体に合わせ面を形成し、それぞれの分
割体の合わせ面同士を重ねて結合することにより上記有
底中空部材が構成されるようにした、というものであ
る。ここで、設置面には、上記した道路の路面(アスフ
ァルト路面やコンクリート路面など)のほか、道路の路
肩、鉄道の盛土面、競技場の地面といった防護柵を設置
するために選択されるすべての面が含まれる。
【0008】この構成であれば、あらかじめ別の場所で
有底中空部材に組み上げて施工現場に搬入することがで
きることは勿論、有底中空部材に比べて軽量で取扱性に
優れる分割体を施工現場に搬入した後、施工現場で相対
応する分割体同士を結合することによって有底中空部材
とすることも可能である。そして、有底中空部材にコン
クリート、砂、砂利といった固形物を充填すれば、中央
分離帯や路肩のガードレールといった道路の防護柵とし
て使用することのできる防護柵ユニットを構成すること
ができるようになる。また、本発明の防護柵ユニット
は、その有底中空部材に固形物を充填して容易に動かな
い重量にしておくだけで仮設の防護柵として使用するこ
とができるほか、有底中空部材を道路の路面にアンカー
リングすることによって本設置の防護柵としても使用す
ることができる。さらに、有底中空部材をコンクリート
型枠として用い、それに打設したコンクリートを養生し
硬化させた後、その有底中空部材を離型するようにすれ
ば、防護柵などに用いられるコンクリート塊のユニット
を製作することが可能になる。
【0009】本発明に係る防護柵ユニットにおいては、
有底中空部材が、奥行寸法が上下方向においてほゞ一様
な壁構成部と、壁構成部の下端から下拡がり状に延び出
たスカート部と、スカート部の下端部に設けられた台座
部とを備えていることが望ましい。
【0010】このように構成されていると、仮設あるい
は本設置した場合の設置状態が安定する。また、壁構成
部、スカート部、台座部などの高さ寸法を適切に定めて
おくことにより、車両の衝突時などにおいて人命に対す
る危険性を軽減することができるようになる。
【0011】本発明に係る防護柵ユニットにおいては、
一対の分割体のそれぞれの内面にリブが設けられ、か
つ、それぞれの分割体におけるリブの相互間に、一対の
分割体の相互間隔の拡がりを防ぐセパレータを横架可能
とした構成を採用することができる。
【0012】この構成によれば、一対の分割体における
リブの相互間にセパレータを横架しておくことにより、
一対の分割体を結合することにより構成された有底中空
部材の内部空間に固形物を充填してもその有底中空部材
が膨らみ変形することがなくなる。
【0013】本発明に係る防護柵ユニットにおいては、
台座部の裏面が、設置面の凹凸を吸収し得る凹凸面にな
っていることが望ましい。この構成であると、道路の路
面などに凹凸や波打ちが存在していても、その凹凸や波
打ちが台座部の裏面の凹凸面によって吸収されるので、
当該防護柵ユニットをがたつきなく安定した状態に仮設
または本設置することができるようになる。
【0014】本発明に係る防護柵ユニットにおいては、
有底中空部材における幅方向の端壁が段違い壁になって
いるという構成を採用することが望ましい。このように
構成された防護柵ユニットは、複数の防護柵ユニットを
縦列させる場合に、相隣接する防護柵ユニットの段違い
壁同士を噛み合わせて位置ずれを防ぐことができるの
で、長い距離に亘って設置される道路の中央分離帯など
に用いる場合に有益である。
【0015】本発明に係る防護柵ユニットにおいては、
段違い壁に形成された端壁における出側壁部と入側壁部
とが、その段違い箇所から遠ざかるほど有底中空部材に
おける幅方向内方に位置するように傾斜しているという
構成を作用することができる。
【0016】段違い壁の出側壁部と入側壁部とがこのよ
うに傾斜していると、相隣接する防護柵ユニットを曲げ
て縦列させることが可能になる。したがって、道路のカ
ーブ箇所の中央分離帯としても利用することが可能であ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る防護柵ユニッ
トAの正面図、図2は同ユニットAを縦列させた状態の
部分側面図、図3は同ユニットAを縦列させた状態の部
分下面図、図4は図2のIV−IV線に沿う部分の断面
図、図5は図2のV−V線に沿う部分の断面図、図6は
図5のVI−VI線に沿う部分の拡大断面図、図7は図
2のVII−VII線に沿う部分の断面図、図8は曲り
施工を行った防護柵ユニットAの部分下面図である。
【0018】この防護柵ユニットは合成樹脂主体の材料
でなる有底中空部材Aでなる。有底中空部材Aは、奥行
方向(図1や図2の矢符D)の中央部分で2分割されて
いる。図1〜図4のように、分割により形成された一対
の分割体10,20のそれぞれは、前後の端面や底面
に、合わせ面12,22を有するフランジ部11…,2
1…を備えており、それらのフランジ部11…,21…
を締付け用のボルト・ナットでなる締結具30で締め付
けることによって合わせ面12,22同士を重ねて結合
してある。図1〜図4で判るように、この実施形態にお
いては、分割体10,20の前壁や後壁や底壁に凹入部
13,23を形成することによって上記した個々のフラ
ンジ部11,21を形成してある。
【0019】上記のようにして一対の分割体10,20
を結合することにより形成された有底中空部材Aは、図
1に示したように、壁構成部2と、スカート部3と、台
座部4とを備えている。壁構成部2は、正面視では正確
には上位にいくほど漸次幅狭になってはいるけれども、
その奥行寸法Dは上下方向においてほゞ一様に形成され
ていると共に、側面視では図2のように横長の矩形にな
っている。スカート部3は壁構成部2の下端から下拡が
り状に延び出ており、図2のようにこのスカート部3の
幅方向(前後方向)の2箇所に凹み箇所3a,3aがあ
り、これらの凹み箇所3a,3aに水平で平らな底面3
b,3bが備わっている。台座部4は、スカート部3の
下端部に連設されており、その裏面(有底中空部材Aの
裏面に相当する)に設けられている上記凹入部23…
は、それぞれの分割体10,20の奥行方向Dのほゞ全
長に亘っている。したがって、台座部4の裏面は、上記
凹入部23…が凹面に相当し、それらの凹入部23の相
互間が凸面に相当するような凹凸面になっている。
【0020】図3や図8で判るように、有底中空部材A
における幅方向(前後方向)Wにおける片側の端壁40
は、一方の分割体10側が出側壁部41となり他方の分
割体20側が入側壁部42となった段違い壁として形成
されている。また、有底中空部材Aにおける幅方向(前
後方向)Wにおける他側の端壁45は、一方の分割体1
0側が入側壁部46となり他方の分割体20側が出側壁
部47となった段違い壁として形成されている。そし
て、片側の端壁(段違い壁)40における出側壁部41
と入側壁部42とは、その段違い箇所Hから遠ざかるほ
ど有底中空部材Aにおける幅方向Wの内方に位置するよ
うにやゝ傾斜している。
【0021】次に、図4〜図7に示したように、一対の
分割体10,20の内面には、縦リブ51と横リブ52
とが格子状に一体に備わっている。そして、奥行方向D
において相対向する所定の横リブ52,52のそれぞれ
に、図6のように突片部53が突出されており、この突
片部53にセパレータ6の取付孔54が設けられてい
る。
【0022】上記した縦リブ51や横リブ52、突片部
53を一体に有するそれぞれの分割体10,20は、合
成樹脂主体の材料、具体的には、補強繊維としてのガラ
ス繊維(ガラス短繊維)を含む合成樹脂で一体に成形さ
れている。したがって、分割体10,20は、合成樹脂
に含まれるガラス繊維によって発揮される補強作用が縦
リブ51や横リブ52、さらには多数の箇所に散在して
いる凹入部23…によって増長されるので大きな剛性を
発揮し得る強度を備えている。個々の分割体10,20
のみならず、それらの分割体10,20を結合して形成
された有底中空部材Aは、軽量で取扱性に優れるもので
ありながら、コンクリート型枠に要求される剛性を十分
に満足している。
【0023】上記した合成樹脂主体の材料は、特開昭6
0−158227号公報で提案されている繊維強化プラ
スチック構造体に類似する組成を有するものであり、各
分割体10,20の製法は同公報の製造方法に準拠して
いる。すなわち、分割体10,20に使われている合成
樹脂はその全体に亘ってガラス短繊維を含むものであ
る。そして、これらの分割体10,20はたとえば次の
ようにして製造される。粒状の熱可塑性樹脂とガラス短
繊維と起泡剤と水とを混合して微小気泡の分散した発泡
分散液を調製し、その発泡分散液を製紙分野で行われて
いる紙抄きの要領で網などの多孔性支持体上で抄いて脱
水し、得られたシート体を乾燥後、熱圧することにより
連続的に固化して非通気性シート体を得、この非通気性
シート体を再加熱し、たとえば特開昭60−17923
3号公報で示されるように、下型と上型とよりなる金型
内に所要枚数積層してそれをプレスするというスタンピ
ングまたは流動成形を行うことにより製造される。
【0024】分割体10,20を成形するための合成樹
脂には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカ
ーボネート、ナイロンなどの熱可塑性樹脂を用いること
ができる。補強繊維としては、ガラス短繊維のほかに、
炭素短繊維やステンレス短繊維や銅短繊維などの各種の
補強短繊維を好適に用いることができる。ガラス長繊維
を渦巻き状に巻回して積層したコンティニュアスマット
などを用いてもよい。ガラス短繊維を用いる場合、太さ
が5〜20μ、長さが7〜50mmのものを20〜60
重量%、残部を熱可塑性樹脂にしておくとよい。ガラス
短繊維を補強繊維として用いると、スタンピング成形で
ガラス短繊維が分割体10,20の全体に均一に廻り込
み、各リブもガラス短繊維で補強され、ガラス短繊維に
よる補強作用などが分割体10,20の全体に一様に及
ぶという利点がある。なお、スタンピング成形に好適に
用いることのできるシート体として、たとえばケープラ
シート(株)製のKPシート(商品名)があり、このも
のは、PP70〜60重量%とガラス短繊維30〜40
重量%とを含む厚み2〜5mmのシートである。
【0025】以上説明した有底中空部材Aを道路の防護
柵ユニット、たとえば高速道路の中央分離帯ユニットと
して用いる場合を以下に説明する。
【0026】施工現場へは必要数の分割体10,20を
個別に搬入し、搬入後にそれらの分割体10,20を結
合して有底中空部材Aを構成することが望ましい。分割
体10,20の同種のもの同士は重ね合わせてもそれほ
ど嵩張らないので、有底中空部材Aを組み立てた状態で
運搬する場合に比べて運搬コストが格段に安価になるか
らである。
【0027】施工現場では、有底中空部材Aを道路の路
面(設置面)に置き、上からコンクリートや砂、砂利と
いった重い固形物が所要量だけ充填される。こうして固
形物を充填した有底中空部材Aは、固形物の重さによっ
て容易に動かないようになるので、そのままでも仮設の
中央分離帯ユニットとして使用することができる。固形
物を充填した有底中空部材Aを本設置する場合には、固
形物を充填するのに先立ち、図1や図2に仮想線で示し
たように、スカート部3の凹み箇所3a,3aの底面3
b,3bにアンカー7を打ち込み、そのアンカー7で有
底中空部材Aを路面に固定する。そして、そのように路
面に固定した有底中空部材Aの中に上掲の固形物を充填
する。
【0028】また、道路の路面に設置するコンクリート
製の中央分離帯ユニットを製作するときには、上記有底
中空部材Aをコンクリート型枠として用いることが可能
である。この場合には、有底中空部材Aの中に打設した
コンクリートを養生し硬化させた後、その有底中空部材
Aを離型してコンクリート塊のユニットを製作すればよ
い。有底中空部材Aを形成している合成樹脂主体の材料
として、上述した特開昭60−158227号公報で提
案されている繊維強化プラスチック構造体に類似する組
成を有するものを用い、かつ、分割体10,20を同公
報に記載されている製造方法に準拠して製作したものに
ついては、コンクリート型枠として用いた有底中空部材
Aを離型後に再使用することが可能である。有底中空部
材Aを再使用する際し、前回の使用によって削られるな
どの損傷を受けた箇所は、その箇所に合成樹脂を塗布す
るなどして補修することができる。
【0029】有底中空部材Aは、それ自体がガラス繊維
で補強された合成樹脂層によって形成されており、しか
もその内面に格子状にリブ51,52が備わっているの
で、多くの場合には、それだけで、有底中空部材Aを仮
設の防護柵ユニットとして用いたり、本設置の防護柵ユ
ニットとして用いたり、あるいはコンクリート型枠とし
て用いたりする場合に要求される強度が満たされる。し
かし、場合によっては、充填した固形物の荷重により有
底中空部材Aが膨らみ変形することがある。この不都合
に対しては次のような対策を講じることができる。すな
わち、図5〜図7に示したように、横リブ52に備わっ
ている突片部53を利用して対向壁相互間にセパレータ
6を横架する。このようにすると、セパレータ6が一対
の分割体10,20の相互間隔の拡がりを防ぐことに役
立つので、有底中空部材Aが膨らみ変形することがなく
なる。
【0030】上述したように、有底中空部材Aは端壁4
0,45が段違い壁になっているので、多数の有底中空
部材A…を縦列させた場合に、相隣接する有底中空部材
APAの段違い壁同士を図3に示したように噛み合わせ
ることができ、そのようにしておくと、奥行方向Dでの
有底中空部材A,Aの相互の位置ずれが防止される。ま
た、段違い壁における入側壁部42,46や出側壁部4
1,47は上記した方向に傾斜しているので、図8のよ
うに相隣接する有底中空部材A,Aの相互間では、それ
らの傾斜角度に見合う角度の範囲内において有底中空部
材A,Aを曲げて縦列させることが可能である。このこ
とを利用すれば、道路のカーブ箇所に、そのカーブに沿
った中央分離帯を施工することが可能になる。なお、図
8において、θは相隣接する有底中空部材A,A相互の
最大曲り角度を示している。
【0031】道路の中央分離帯ユニットや路肩のガード
レールユニットといった防護柵ユニットに有底中空部材
Aを用いる場合、スカート部3の高さ位置や傾斜角度を
適切に定めておくことにより、車両がその有底中空部材
Aに衝突したときにその衝突の衝撃を緩和して人命に対
する危険性を軽減することが可能である。また、スカー
ト部3は、有底中空部材Aの設置安定性を高めることに
役立つのみならず、よりよい景観をつくり出すことにも
役立つ。
【0032】
【発明の効果】本発明に係る防護柵ユニットは、軽量で
取扱性に優れる分割体を施工現場に搬入した後、その分
割体を施工現場で結合して有底中空部材に組み立てるこ
とができるので、運搬コストが低減され、使いやすさや
取扱性も改善される。また、仮設の防護柵としても本設
置の防護柵としても使用でき、さらには、コンクリート
製の防護柵を施工する場合の型枠としても利用すること
ができるので、それだけ汎用性に富むということがいえ
る。
【0033】本発明に係る防護柵ユニットの有底中空部
材が、壁構成部と、スカート部と、台座部とを備えてい
ると、仮設あるいは本設置された防護柵の設置状態が安
定する。
【0034】本発明に係る防護柵ユニットにおいて、一
対の分割体の相互間隔の拡がりを防ぐセパレータを横架
可能としたものでは、有底中空部材の内部空間に固形物
を充填してもその有底中空部材が膨らみ変形することが
ない。
【0035】本発明に係る防護柵ユニットにおいて、台
座部の裏面が、設置面の凹凸を吸収し得る凹凸面になっ
ていると、当該防護柵ユニットをがたつきなく安定した
状態に仮設または本設置することができるようになる。
【0036】本発明に係る防護柵ユニットにおいて、有
底中空部材における幅方向の端壁が段違い壁になってい
ると、複数の防護柵ユニットを位置ずれなく容易に縦列
させることができるので、道路の中央分離帯のような長
い防護柵として用いる場合に施工が容易になる。また、
本発明に係る防護柵ユニットは、相隣接するもの同士を
曲げて縦列させることが可能になるので、道路のカーブ
箇所の中央分離帯としても利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防護柵ユニットの正面図である。
【図2】同ユニットを縦列させた状態の部分側面図であ
る。
【図3】同ユニットを縦列させた状態の部分下面図であ
る。
【図4】図2のIV−IV線に沿う部分の断面図であ
る。
【図5】図2のV−V線に沿う部分の断面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う部分の拡大断面図で
ある。
【図7】図2のVII−VII線に沿う部分の断面図で
ある。
【図8】曲り施工を行った防護柵ユニットの部分下面図
である。
【符号の説明】
A 有底中空部材 D 奥行方向 2 壁構成部 3 スカート部 4 台座部 6 セパレータ 10,20 分割体 12,22 合わせ面 51 縦リブ 52 横リブ 40,45 端壁 41,47 出側壁部 42,46 入側壁部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路の路面などの設置面に設置可能で固
    形物を充填可能な内部空間を有しかつ合成樹脂主体の材
    料でなる有底中空部材を奥行方向で2分割し、分割によ
    り形成された一対の分割体に合わせ面を形成し、それぞ
    れの分割体の合わせ面同士を重ねて結合することにより
    上記有底中空部材が構成されるようにしたことを特徴と
    する防護柵ユニット。
  2. 【請求項2】 有底中空部材が、奥行寸法が上下方向に
    おいてほゞ一様な壁構成部と、壁構成部の下端から下拡
    がり状に延び出たスカート部と、スカート部の下端部に
    設けられた台座部とを備える請求項1に記載した防護柵
    ユニット。
  3. 【請求項3】 一対の分割体のそれぞれの内面にリブが
    設けられ、かつ、それぞれの分割体におけるリブの相互
    間に、一対の分割体の相互間隔の拡がりを防ぐセパレー
    タを横架可能とした請求項1に記載した防護柵ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 台座部の裏面が、設置面の凹凸を吸収し
    得る凹凸面になっている請求項2に記載した防護柵ユニ
    ット。
  5. 【請求項5】 有底中空部材における幅方向の端壁が段
    違い壁になっている請求項1に記載した防護柵ユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 段違い壁に形成された端壁における出側
    壁部と入側壁部とが、その段違い箇所から遠ざかるほど
    有底中空部材における幅方向内方に位置するように傾斜
    している請求項5に記載した防護柵ユニット。
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