JPH09268268A - 孔版印刷用w/o型エマルションインキ - Google Patents

孔版印刷用w/o型エマルションインキ

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JPH09268268A
JPH09268268A JP10320396A JP10320396A JPH09268268A JP H09268268 A JPH09268268 A JP H09268268A JP 10320396 A JP10320396 A JP 10320396A JP 10320396 A JP10320396 A JP 10320396A JP H09268268 A JPH09268268 A JP H09268268A
Authority
JP
Japan
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ink
resin
solvent
tolerance
printing
Prior art date
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Pending
Application number
JP10320396A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Ishikawa
正人 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
Application filed by Riso Kagaku Corp filed Critical Riso Kagaku Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】、印刷後の乾燥性が良好で、且つ、保存安定性
が良好な孔版印刷用W/O型エマルションインキを提供す
る。 【解決手段】 5号ソルベントによるトーレランスが4.
0〜20.0(g/g)であるロジン変性フェノール樹脂を樹脂成
分として含有する孔版印刷用W/O型エマルションイン
キ。該樹脂成分は該エマルションインキの外相である油
相中に添加される。トーレランスが4.0未満の場合、樹
脂成分が内相成分である水粒子のまわりに析出し、イン
キの軟化、分離等が起こりやすく、インキの保管時及び
孔版印刷機内でのインキ放置時の保存安定性が極端に悪
くなる。同トーレランスが20.0よりも大きい場合、外相
成分からの溶剤離脱が起こりにくくなり、印刷後も樹
脂、溶剤が被印刷体の中で一体となり、インキ膜の乾燥
性が極端に悪くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷用油中水
滴型(W/O型)エマルションインキに係り、特に乾燥性
及び保存安定性に優れたエマルションインキに関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷用W/O型エマルションインキ
は、油相中に着色剤、乳化剤の他、印刷適性を向上させ
るための粘度調節剤として樹脂を含有し、この油相中に
水を乳化剤によって分散させた構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このW/O型エマルショ
ンインキは、紙などの被印刷体に印刷されると、インキ
成分が被印刷体に浸透し、水相成分の浸透及び蒸発、外
相成分からの溶剤の離脱、離脱した溶剤の浸透および蒸
発、樹脂成分の硬化という一連の現象を経てインキ膜の
乾燥が完結するが、溶剤との相溶性が適切でない樹脂を
用いた場合、印刷用紙上に転移したインキの乾燥が遅く
なったり、また、乾燥性は良好であっても、保存安定性
が損なわれることがあった。
【0004】本発明の目的は、上記の従来の技術の問題
点を解決し、印刷後の乾燥性が良好で、且つ、保存安定
性が良好な孔版印刷用W/O型エマルションインキを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的の
下に鋭意研究した結果、孔版印刷用W/O型エマルション
インキの油相成分に、トーレランスが特定の範囲にある
ロジン変性フェノール樹脂を樹脂成分として含有せしめ
ることにより、保存安定性が高まり、印刷後の乾燥性も
良好にすることができることを見いだし、本発明を完成
するに至った。
【0006】即ち、本発明は、5号ソルベントによるト
ーレランスが4.0〜20.0(g/g)であるロジン変性フェノー
ル樹脂を樹脂成分として含有する孔版印刷用W/O型エマ
ルションインキに関するものである。
【0007】孔版印刷用W/O型エマルションインキにお
いて、外相である油相成分に5号ソルベントによるトー
レランスが4.0未満のロジン変性フェノール樹脂を用い
た場合、樹脂成分が内相成分である水粒子のまわりに析
出し、インキの軟化、分離等が起こりやすく、インキの
保管時及び孔版印刷機内でのインキ放置時の保存安定性
が極端に悪くなる。また、同トーレランスが20.0よりも
大きいロジン変性フェノール樹脂を用いた場合、外相成
分からの溶剤離脱が起こりにくくなり、印刷後も樹脂、
溶剤が被印刷体の中で一体となり、インキ膜の乾燥性が
極端に悪くなる。
【0008】本発明の孔版印刷用W/O型エマルションイ
ンキは、油相中に含有されるロジン変性フェノール樹脂
として5号ソルベントによるトーレランスが4.0〜20.0
(g/g)であるものを使用する為、樹脂成分が析出するこ
となく保存安定性が良好であり、また、被印刷体に転移
した後は、樹脂、溶剤の離脱が速やかに起こり、印刷後
のインキ膜の乾燥性も良好になる。
【0009】本発明の孔版印刷用W/O型エマルションイ
ンキにおいて、油相成分は、基本的に、溶剤、着色剤、
樹脂成分、乳化剤から構成される。
【0010】樹脂成分としては、上記のロジン変性フェ
ノール樹脂を単独で用いてもよいが、顔料分散性、乳化
適性等を向上させるために、アルキッド樹脂、ロジン変
性アルキッド樹脂、フェノール樹脂、マレイン酸樹脂、
ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン、重合ロジン、水素
化ロジン、ロジンエステル、水素化ロジンエステル、石
油樹脂、重合ひまし油、テルペン樹脂、ゴム誘導体樹脂
等と併用することもできる。
【0011】また、樹脂成分の添加量は、ロジン変性フ
ェノール樹脂単独またはこれに上記その他の樹脂を混合
させた場合において、インキ全量に対して5〜40重量
%であることが好ましく、5重量%未満の場合、インキ
の保存安定性を向上させる効果が乏しくなり、40重量
%を越えると印刷画像がかすれたりインキの印刷用紙へ
の転移が芳しくなくなる。
【0012】着色剤としては、カーボンブラック、二酸
化チタン、紺青等の無機顔料の他、フタロシアニン顔
料、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、キナクリドン顔料
等の有機顔料を使用できるが、これらに制限されるもの
ではない。
【0013】溶剤としては、5号ソルベントを含む工業
用溶剤の他、流動パラフィン、モーターオイル、スピン
ドル油、軽油、灯油、マシン油、潤滑油等の鉱物油が使
用できる。また、オリーブ油、ナタネ油、ヒマシ油、ホ
ホバ油、ヒマワリ油、サフラワー油、大豆油、とおもろ
こし胚芽油、あまに油、トール油等の植物油、リン酸ト
リクレシル(TCP)フタル酸ジオクチル(DOP)等のエステル
類、その他の合成油等が使用できるが、これらに制限さ
れるものではない。
【0014】乳化剤としては、脂肪酸モノグリセリド、
脂肪酸ジグリセリド、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エ
ステル、ソルビタン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンヒマシ油、硬化ヒマシ油、高級アルコール、アル
キルフェノール、脂肪酸の酸化エチレン付加物等が挙げ
られ、これらを単独で、または、HLBが高いものと低
いものとを2種類以上混合して使用することもできる。
【0015】本発明において、水相成分は、基本的に、
水から構成されるが、必要に応じて、湿潤剤、電解質、
防黴剤、酸化防止剤、水蒸発防止剤等の水溶性添加物を
含有させることができる。
【0016】本発明の孔版印刷用W/O型エマルションイ
ンキは、例えば、油相成分を三本ロールミル等で混練し
た後、10〜70重量%の油相成分に、90〜30重量
%の水相成分を徐々に添加しつつ適当な乳化装置で乳化
させることにより製造することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳しく説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、例中の部は重量部を意味する。
【0018】また、各実施例及び比較例で使用したロジ
ン変性フェノール樹脂の5号ソルベント(日本石油
(株)製工業揮発油)によるトーレランスは表1に示し
たとおりである。なお、このトーレランスは以下の手順
で測定した。 1.試験管に樹脂2.5gをはかり取り、試験管を含め
た総質量を測定する。 2.この試験管に樹脂の倍の質量(5.0g)の5号ソ
ルベントを滴下し、180℃に昇温し、樹脂を完全に溶
解する。 3.これを25.0℃まで冷却し、攪拌しながら5号ソ
ルベントを少量ずつ滴下して希釈していき、微濁状態を
終点とする。 4.再び、試験管を含めた総質量を測定し、ここから
1.で測定した質量を差し引いて、滴下した5号ソルベ
ントの全量を求める。 5.次式により5号ソルベントのトーレランス値を求め
る。 トーレランス(g/g)=滴下した5号ソルベント全量(g)/
樹脂量(g) なお、ここで用いた5号ソルベントの性状は以下の通り
である:
【0019】
【表1】
【0020】実施例1〜4および比較例1〜3 表2に示す配合により次の方法でエマルションインキを
製造した。
【0021】
【表2】
【0022】まず、不揮発性溶剤にロジン変性フェノー
ル樹脂を180℃で加熱溶解し、ワニスを作製する。こ
の中に、ファーネスカーボンブラックおよびソルビタン
モノオレート、5号ソルベントをそれぞれ加えて充分撹
拌し、ついで三本ロールで充分混練した後、水およびエ
チレングリコールからなる水溶液を徐々に添加しながら
撹拌機で撹拌して乳化させてW/O型エマルションインキ
をそれぞれ作製した。
【0023】試験例 実施例1〜4および比較例1〜3で得られたW/O型エマ
ルションインキの乾燥性および保存安定性を以下の方法
で評価し、結果を表3に示した。
【0024】(1) 乾燥性: 印刷1分後のインキ転移表
面に上質紙を一枚重ね、ゴムロールで押し付け、裏移り
の状態を以下のように評価した。 ○:殆ど裏移りがない △:若干裏移りがある ×:裏移りがかなり多い (2) 保存安定性: 試験インキを50℃の環境に2カ月
間放置し、放置後のインキの状態を以下のように評価し
た。 ○:殆ど変化なし △:若干軟化がみられる ×:完全に分離している
【0025】
【表3】
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、表3から明らかなよう
に、孔版印刷用W/Oエマルジョンインキの油相中に含有
される樹脂成分として、5号ソルベントによるトーレラ
ンスが4.0〜20.0(g/g)であるロジン変性フェノール樹脂
を用いたので、樹脂成分が析出することなく保存安定性
が良好になり、また、被印刷体に転移した後は、樹脂、
溶剤の離脱が速やかに起こり、印刷後のインキ膜の乾燥
性も良好となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5号ソルベントによるトーレランスが4.
    0〜20.0(g/g)であるロジン変性フェノール樹脂を樹脂成
    分として含有する孔版印刷用W/O型エマルションイン
    キ。
JP10320396A 1996-03-29 1996-03-29 孔版印刷用w/o型エマルションインキ Pending JPH09268268A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6149720A (en) * 1999-06-03 2000-11-21 Tohoru Ricoh Co., Ltd. Water-in-oil type emulsion ink for stencil printing
US6156109A (en) * 1998-04-27 2000-12-05 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Water-in-oil type emulsion ink for stencil printing
US6165258A (en) * 1998-04-27 2000-12-26 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Water-in-oil type emulsion ink for stencil printing

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6165258A (en) * 1998-04-27 2000-12-26 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Water-in-oil type emulsion ink for stencil printing
US6149720A (en) * 1999-06-03 2000-11-21 Tohoru Ricoh Co., Ltd. Water-in-oil type emulsion ink for stencil printing

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