JPH09267561A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH09267561A
JPH09267561A JP8230919A JP23091996A JPH09267561A JP H09267561 A JPH09267561 A JP H09267561A JP 8230919 A JP8230919 A JP 8230919A JP 23091996 A JP23091996 A JP 23091996A JP H09267561 A JPH09267561 A JP H09267561A
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heat
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recording layer
average particle
thermal head
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JP8230919A
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Masato Kawamura
正人 川村
Kiriko Nakamura
桐子 中村
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐サーマルヘッド磨耗性に優れ、且つサーマル
ヘッドへの粕付着の極めて少ない感熱記録体を提供する
ことにある。 【解決手段】支持体上に、ロイコ染料と呈色剤を含有す
る感熱記録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層
中に、体積平均粒子径が1〜15μmの内部架橋された
ポリメチルメタクリレート粒子を感熱記録層の全固形分
に対し0.1〜15重量%含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロイコ染料と呈色剤
との発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に耐サー
マルヘッド磨耗性に優れた感熱記録体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】無色ないしは淡色のロイコ染料と呈色剤
との発色反応を利用し、熱によりロイコ染料と呈色剤を
接触させて記録像を得るようにした感熱記録体はよく知
られている。かかる感熱記録体は比較的安価であり、ま
た記録機器がコンパクトで、且つその保守も容易な為、
ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみなら
ず巾広い分野において使用されている。
【0003】その用途の拡大と共に記録装置の小型化や
高速化が進められている。それに伴って感熱記録体とし
ても高感度化と記録走行性に優れたものが要望されてい
る。例えば、記録走行性を高めるのに感熱記録層に吸油
量が80ml/100g以上の顔料を含有させる方法が
特開昭54ー118846号報、特開昭58ー1487
91号報、特開昭61ー118287号報などに記載さ
れているが、サーマルヘッドが磨耗する問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、耐サ
ーマルヘッド磨耗性に優れ、且つサーマルヘッドへの粕
付着の極めて少ない感熱記録体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、支持体上
に、ロイコ染料、呈色剤および接着剤を含有する感熱記
録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層中に、体
積平均粒子径が1〜15μmの内部架橋されたポリメチ
ルメタクリレート粒子を感熱記録層の全固形分に対し
0.1〜15重量%含有させることにより、上記の課題
が解決されることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、支持体上にロイコ染
料、呈色剤および接着剤を含有する感熱記録層を設けた
感熱記録体において、感熱記録層中にサーマルヘッドへ
の粕付着を少なくするためにサーマルヘッド磨耗を発生
し易い無機の吸油性顔料が添加されていても、体積平均
粒子径が1〜15μmの内部架橋されたポリメチルメタ
クリレート粒子(以下、特定の粒子と称す)を感熱記録
層の全固形分に対し0.1〜15重量%含有させること
によりサーマルヘッド磨耗が著しく低下する効果が得ら
れることを特徴とするもので、特に感熱記録層上に保護
層を有しない感熱記録体に対して耐サーマルヘッド磨耗
性が顕著である。
【0007】内部架橋されたポリメチルメタクリレート
粒子の体積平均粒子径が1μm未満の場合には耐サーマ
ルヘッド磨耗の改善効果が低下し、15μmより大きく
なると記録画質が低下する恐れがあり、より好ましくは
3〜10μm程度である。また、特定の粒子が感熱記録
層の全固形分に対し0.1重量%未満になると耐サーマ
ルヘッド磨耗の改善効果が低下し、15重量%を越える
と記録画質が低下する恐れがあり、0.5〜10重量%
程度がより好ましい。
【0008】内部架橋されたポリメチルメタクリレート
粒子は、例えばメチルメタクリレートモノマーと、メチ
ルメタクリレートモノマー対して1〜10重量%程度の
メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸などのカルボキ
シル基を有するモノマーとの乳化共重合体の粒子内に、
更に0.1〜5重量%程度のジメチロールアクリルアミ
ドモノマー、或いはグリシジルメタクリレートモノマー
を共重合させることによりカルボキシル基とメチロール
基或いはグリシジル基(エポキシ基)とが架橋反応して
得られる。
【0009】内部架橋されたポリメチルメタクリレート
粒子には、本発明の所望の効果を損なわない限り、例え
ばスチレン、メチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタア
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートなどの
モノマーを共重合させてもよい。
【0010】内部架橋されたポリメチルメタクリレート
粒子は、耐熱性が高く、熱可溶性ではないので記録時に
サーマルヘッドに付着しない特性がある。
【0011】感熱記録層に含有される無色ないしは淡色
のロイコ染料としては、各種公知のものが使用可能で、
かかる具体例としては、例えば3,3−ビス(p−ジメ
チルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、
3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3
−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミ
ノフタリド、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミ
ノ−ベンゾ〔a〕フルオラン等の青発色性染料、3−
(N−エチル−N−p−トリル)アミノ−7−N−メチ
ルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−アニ
リノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジル
アミノフルオラン等の緑発色性染料、3,6−ビス(ジ
エチルアミノ)フルオラン−γ−アニリノラクタム、3
−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−(N
−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン等の
赤発色性染料、
【0012】3−(N−メチル−N−シクロヘキシル)
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジ(n−ブチル)アミノ−7−(o−クロロアニリ
ノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−フル
オロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジ(n−ブチ
ル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−(N−エチル−N−テトラヒ
ドロフルフリルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−メチル−N−n−プロピル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−(N−n−ヘキシル−N−エチル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−p−エトキシアニリノフルオラ
ン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン等の黒発色性染料、3,3−ビス〔1−(4−メト
キシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)
エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロ
フタリド、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニ
ル)−1−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−
イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド等の近
赤外領域に吸収波長を有するロイコ染料等が挙げられ
る。勿論、これらに限定されるものではなく、また必要
に応じて二種以上を併用することもできる。ロイコ染料
の使用量としては特に限定されないが、感熱記録層に対
して5〜40重量%程度である。
【0013】上記の如きロイコ染料と共に併用される呈
色剤としては、各種公知の呈色剤が使用可能で、例えば
4,4’−イソプロピリデンジフェノール、4,4’−
シクロヘキシリデンジフェノール、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、2,4−
ジヒドロロキシ−2’−メトキシベンズアニリド、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエ
タン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’
−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’
−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシフェニル
−4’−ベンジルオキシフェニルスルホン、3,4−ジ
ヒドロキシフェニル−4’−メチルフェニルスルホン、
ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス(p
−ヒドロキシフェニル)酢酸メチル、1,1−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン等のフェ
ノール性化合物、N,N’−ジ−m−クロロフェニルチ
オウレア等のチオ尿素化合物、N−(p−トルエンスル
ホニル)カルバモイル酸p−クミルフェニルエステル、
N−(p−トリルスルホニル)−N’−(p−トリル)
尿素、4,4’−ビス(p−トリルスルホニルアミノカ
ルボニルアミノ)ジフェニルメタン等の分子内に−SO
2 NH−結合を有するもの、p−クロロ安息香酸亜鉛、
4−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕
サリチル酸亜鉛、4−〔3−(p−トリルスルホニル)
プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−p
−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜
鉛等の芳香族カルボン酸の亜鉛等が挙げられる。
【0014】ロイコ染料と呈色剤との使用比率は、用い
るロイコ染料や呈色剤の種類に応じて適宜選択されるも
のであり、特に限定するものではないが、一般にロイコ
染料1重量部に対して1〜5重量部、好ましくは2〜3
重量部程度の呈色剤が使用される。
【0015】また、感熱記録層には記録感度を高めの増
感剤、および記録像の保存性を高めるための保存性改良
剤を含有させることもできる。増感剤としては、例えば
ステアリン酸アミド、N−ベンゾイルステアリン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド、N−メチロール
ステアリン酸アミド、テレフタル酸ジベンジル、テレフ
タル酸ジメチル、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジ
ル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、2−ナ
フチルベンジルエーテル、m−ターフェニル、p−ベン
ジルビフェニル、p−トリルビフェニルエーテル、ジ
(p−メトキシフェノキシエチル)エーテル、1,2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−
メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−メトキシ
フェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−クロロフェノキ
シ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、1−(4−
メトキシフェノキシ)−2−(3−メチルフェノキシ)
エタン、シュウ酸ジヘンジル、シュウ酸−ジ−p−メチ
ルベンジルエステル、シュウ酸−ジ−p−クロロベンジ
ルエステル、p−アセトフェネチジド、N−アセトアセ
チル−p−トルイジン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)
ベンゼン、p−ジ(ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、
1−イソプロピルフェニル−2−フェニルエタン等が挙
げられる。
【0016】保存性改良剤としては、例えば2,2’−
メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−
ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−メチル
−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデ
ンビス(6−tert−ブチル−m−クレゾール)、1−
〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチ
ル〕−4−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェ
ニル)エチル〕ベンゼン、1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)
ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチ
ルフェニル)プロパン等のヒンダードフェノール化合
物、1,4−ジグリシジルオキシベンゼン、4,4’−
ジグリシジルオキシジフェニルスルホン、4−ベンジル
オキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェ
ニルスルホン、テレフタル酸ジグリシジル、クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エ
ポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂等のエポ
キシ化合物、N,N’−ジ−2−ナフチル−p−フェニ
レンジアミン、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−
tert−ブチルフェニル)ホスフェイトのナトリウムまた
は多価金属塩、ビス(4−エチレンイミノカルボニルア
ミノフェニル)メタン等が挙げられる。
【0017】増感剤および保存性改良剤の使用量として
は特に限定されないが、ロイコ染料1重量部に対して4
重量部以下が望ましい。
【0018】感熱記録層は、一般に水を分散媒体とし、
ロイコ染料、呈色剤、特定の粒子、および必要により増
感剤、保存性改良剤などを一緒に、または別々にボール
ミル、アトライター、サンドミルなどの攪拌・粉砕機に
より微分散した後、混合攪拌しながら特定の粒子および
下記の接着剤を添加するなどして調製された感熱記録層
用塗液を支持体上に塗布乾燥して形成される。
【0019】接着剤の具体例としては、例えばデンプン
類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ア
ラビアガム、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポ
リビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニル
アルコール、ケイ素変性ポリビニルアルコール、ジイソ
ブチレン・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・無水
マレイン酸共重合体塩、エチレン・アクリル酸共重合体
塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、アミド樹脂、スチレン・ブタジエン系共重合
体ラテックス、ポリウレタン系ラテックス、アクリル樹
脂系ラテックス等が挙げられる。接着剤の使用量として
は、感熱記録層の全固形分に対して5〜40重量%程
度、好ましくは7〜30重量%程度である。
【0020】更に、感熱記録層用塗液中には必要に応じ
て各種の助剤を添加することができ、例えばジオクチル
スルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステルナトリ
ウム、脂肪酸金属塩等の分散剤、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシウム、ポリエチレンワックス、カルナ
バロウ、パラフィンワックス、エステルワックス等のワ
ックス類、消泡剤、着色染料、および下記の顔料等が適
宜添加される。
【0021】顔料の具体例としては、例えばカオリン、
クレー、軽質炭酸カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウ
ム、焼成カオリン、水酸化アルミニウム、酸化チタン、
タルク、無定形シリカ等の無機顔料やナイロンパウダ
ー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、生デンプン粒子等
の有機顔料等が挙げられる。かかる顔料の体積平均粒子
径としては、内部架橋されたポリメチルメタクリレート
粒子の体積平均粒子径より小さい方がサーマルヘッド磨
耗が少なく好ましい。なかでも、軽質炭酸カルシウム、
無定形シリカ、尿素・ホルマリン樹脂フィラー等の吸油
量が70ml/100g以上の顔料がヘッドカス付着が
少なくより好ましい。
【0022】本発明の感熱記録体において、感熱記録層
の形成方法などについては特に限定されるものではな
く、従来から周知慣用の技術に従って形成することがで
き、例えばエアーナイフコーティング、バリバーブレー
ドコーティング、ピュアーブレードコーティング、ショ
ート・ドウェルコーティングなどにより感熱記録層用塗
液を上質紙、合成紙、フィルム、不織布などの支持体上
に塗布・乾燥する方法などによって形成される。また、
塗液の塗布量についても特に限定されず通常乾燥重量で
2〜12g/m2 、好ましくは3〜10g/m2 程度で
ある。
【0023】なお、必要に応じて支持体と感熱記録層と
の間に吸油性顔料を主成分とする下塗り層を設けたり、
各層塗抹後にスーパーカレンダー掛け等の平滑化処理を
施したり、あるいは支持体裏面に粘着剤処理を施して粘
着ラベルに加工したり、磁気記録層、印刷用塗被層、熱
転写記録層等の層を設けるなど、感熱記録体製造分野に
おける各種の公知技術が必要に応じて付加し得るもので
ある。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。な
お、例中の部および%は、特に断らない限りそれぞれ重
量部および重量%を示す。
【0025】〔実施例1〕 下塗り層用塗液の調製 水200部、ポリアクリル酸アンモニウムの10%水溶
液1部、焼成カオリン(商品名:アンシレックス、EM
C社製)150部、ポリビニルアルコール(商品名:P
VA210、クラレ社製)75部、固形濃度45%のス
チレン・ブタジエン系共重合体ラテックス10部からな
る組成物を混合攪拌して下塗り層用塗液を得た。
【0026】 A液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン30部、メチルセルロースの10%水溶液
5部、消泡剤0.1部、ジオクチルスルホコハク酸ナト
リウムの5%水溶液1部、および水65部からなる組成
物をサンドミルで体積平均粒子径が1μmとなるまで粉
砕してA液を得た。
【0027】 B液調製 4,4’−イソプロピリデンジフェノール20部、1,
2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン20部、スルホ
ン変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセランL−
3266、日本合成化学工業社製)の10%水溶液5
部、消泡剤0.1部、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウムの5%水溶液1部、および水55部からなる組成物
をサンドミルで体積平均粒子径が1μmとなるまで粉砕
してB液を得た。
【0028】 感熱記録層用塗液の調製 A液30部、B液100部、体積平均粒子径が1.8μ
mの無定形シリカ(商品名:ミズカシールP527、吸
油量150ml/100g、水澤化学工業社製)12
部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA110、ク
ラレ社製)の15%水溶液80部、パラフィンワックス
の30%分散液(商品名:ハイドリンP−7、中京油脂
社製)10部、ステアリン酸亜鉛の30%分散液(商品
名:ハイドリンZ−7−30、中京油脂社製)10部、
体積平均粒子径が12μmの内部架橋型ポリメチルメタ
クリレート樹脂粉末(商品名:ジュリマー MB−10
X、日本純薬社製)3部、および水50部からなる組成
物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
【0029】 感熱記録体の製造 坪量60g/m2 のサイズ剤としてアルキルケテンダイ
マーを含有する中性抄紙された上質紙の片面に、下塗り
層用塗液および感熱記録層用塗液を順次乾燥後の塗布量
が8g/m2 、4g/m2 となるようにロッドブレード
を用いて塗布乾燥(各塗液を塗布乾燥した後、スーパー
カレンダー処理した。)して感熱記録体を得た。
【0030】〔実施例2〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部の代わりに体
積平均粒子径が7μmの内部架橋型ポリメチルメタクリ
レート樹脂の25%分散液(商品名:ガンツパール、ガ
ンツ化成社製)12部を用いた以外は実施例1と同様に
して感熱記録体を得た。
【0031】〔実施例3〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部の代わりに体
積平均粒子径が15μmの内部架橋型ポリメチルメタク
リレート樹脂の25%分散液(商品名:ガンツパール、
ガンツ化成社製)12部を用いた以外は実施例1と同様
にして感熱記録体を得た。
【0032】〔実施例4〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が1.8μmの無定形
シリカ(商品名:ミズカシールP527、吸油量140
ml/100g、水澤化学工業社製)12部の代わり
に、体積平均粒子径が1.1μmの水酸化アルミニウム
(商品名:ハイジライトH42、吸油量40ml/10
0g、昭和電工社製)12部を用いた以外は実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
【0033】〔実施例5〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部を0.3部と
した以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0034】〔実施例6〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部を7部とした
以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0035】〔実施例7〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部の代わりに、
体積平均粒子径が8μmの内部架橋型ポリメチルメタク
リレート樹脂粉末(商品名:ジュリマー MB−1X、
日本純薬社製)3部を用いた以外は実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0036】〔実施例8〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部の代わりに体
積平均粒子径が3.5μmの内部架橋型ポリメチルメタ
クリレート樹脂の25%分散液(商品名:ガンツパー
ル、ガンツ化成社製)12部を用いた以外は実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
【0037】〔実施例9〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部の代わりに体
積平均粒子径が2μmの内部架橋型ポリメチルメタクリ
レート樹脂の25%分散液50部を用いた以外は実施例
1と同様にして感熱記録体を得た。
【0038】〔実施例10〕実施例1の感熱記録層用塗
液の調製において、体積平均粒子径が1.8μmの無定
形シリカ(商品名:ミズカシールP527、吸油量14
0ml/100g、水澤化学工業社製)12部の代わり
に、体積平均粒子径が3.3μmの炭酸カルシウム凝集
体(商品名:カルライトSA、吸油量90ml/100
g、白石工業社製)12部を用いた以外は実施例1と同
様にして感熱記録体を得た。
【0039】〔実施例11〕実施例1の感熱記録層用塗
液の調製において、体積平均粒子径が1.8μmの無定
形シリカ(商品名:ミズカシールP527、吸油量14
0ml/100g、水澤化学工業社製)12部および体
積平均粒子径が12μmの内部架橋型ポリメチルメタク
リレート樹脂粉末(商品名:ジュリマー MB−10
X、日本純薬社製)3部の代わりに、体積平均粒子径が
5μmの重質炭酸カルシウム12部および体積平均粒子
径が3.5μmの内部架橋型ポリメチルメタクリレート
樹脂の25%分散液(商品名:ガンツパール、ガンツ化
成社製)12部を用いた以外は、実施例1と同様にして
感熱記録体を得た。
【0040】〔比較例1〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部の代わりに体
積平均粒子径が20μmの内部架橋型ポリメチルメタク
リレート樹脂粉末(商品名:ジュリマー MB−20
X、日本純薬社製)3部を用いた以外は実施例1と同様
にして感熱記録体を得た。
【0041】〔比較例2〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部の代わりに体
積平均粒子径が0.2μmの内部架橋型ポリメチルメタ
クリレート粒子の25%分散液12部を用いた以外は実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0042】〔比較例3〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部を18部とし
た以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0043】〔比較例4〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部を0.05部
とした以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0044】〔比較例5〕実施例1の感熱記録層用塗液
の調製において、体積平均粒子径が12μmの内部架橋
型ポリメチルメタクリレート樹脂粉末(商品名:ジュリ
マー MB−10X、日本純薬社製)3部の代わりに体
積平均粒子径が8μmの内部架橋されていないポリメチ
ルメタクリレート樹脂粉末3部を用いた以外は実施例1
と同様にして感熱記録体を得た。
【0045】かくして得られた感熱記録体について、以
下の評価テストを行い、その結果を表1に示した。
【0046】 記録画質および記録濃度 感熱記録体評価機(商品名:TH−PMD III型、大倉
電機社)を用いて、印加エネルギー0.40mJ/do
tにて得られた記録像の記録濃度をマクベス濃度計(商
品名:RD−914型、マクベス社製)のビジュアルモ
ードで測定し、また記録画質を目視判定した。 評価基準 ◎:画像のドット抜けが全く見られない。 ○:画像のドット抜けが僅かに見られる。 ×:画像のドット抜けが多く見られる。
【0047】 サーマルヘッド粕付着 感熱記録体評価機(商品名:TH−PMD III型、大倉
電機社)を用いて、印加エネルギー0.40mJ/do
tにて感熱記録体上に記録画像を5メートルに渡って連
続発色させた後、サーマルヘッドに付着したヘッドカス
の状態を目視判定した。 評価基準 ◎:サーマルヘッド上にカス付着が全く見られない。 ○:サーマルヘッド上に僅かにカス付着が見られる。 △:サーマルヘッド上に少しカス付着が見られる。 ×:サーマルヘッド上にかなりの量のカス付着が見られ
る。
【0048】 サーマルヘッド磨耗性 感熱記録体評価機(商品名:TH−PMD III型、大倉
電機社)を用いて、印加エネルギー0.40mJ/do
tにて500m記録した後、サーマルヘッドの表面状態
を顕微鏡を用いて目視判定した。 評価基準 ◎:サーマルヘッド磨耗が全く無くない。 ○:サーマルヘッド磨耗が僅かにある。 ×:サーマルヘッド磨耗が少しある。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように本発明の
感熱記録体は、いずれも記録画質および耐サーマルヘッ
ド磨耗性に優れ、しかもサーマルヘッド粕付着の少ない
ものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、ロイコ染料、呈色剤および接
    着剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体におい
    て、感熱記録層中に、体積平均粒子径が1〜15μmの
    内部架橋されたポリメチルメタクリレート粒子を感熱記
    録層の全固形分に対し0.1〜15重量%含有させたこ
    とを特徴とする感熱記録体。
  2. 【請求項2】感熱記録層中に、更に吸油量が70ml/
    100g以上の顔料を含有させた請求項1記載の感熱記
    録体。
  3. 【請求項3】感熱記録層上に、保護層を有しない請求項
    1または2記載の感熱記録体。
JP8230919A 1996-01-30 1996-08-30 感熱記録体 Pending JPH09267561A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013099953A (ja) * 2007-08-29 2013-05-23 Nippon Paper Industries Co Ltd 感熱記録体
KR20170098291A (ko) * 2014-12-23 2017-08-29 미츠비시 하이텍 페이퍼 유럽 게엠베하 오프셋 인쇄용 감열 기록 재료

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