JPH09267334A - 成形用金型 - Google Patents

成形用金型

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JPH09267334A
JPH09267334A JP7711896A JP7711896A JPH09267334A JP H09267334 A JPH09267334 A JP H09267334A JP 7711896 A JP7711896 A JP 7711896A JP 7711896 A JP7711896 A JP 7711896A JP H09267334 A JPH09267334 A JP H09267334A
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JP
Japan
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molding
molding die
mold
inclined surface
block body
Prior art date
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Pending
Application number
JP7711896A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunishi Hiromoto
久仁司 広本
Kenjiro Kano
健二郎 狩野
Naoya Imai
直也 今井
Takashi Kato
隆 加藤
Satoshi Ogawa
聡 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09267334A publication Critical patent/JPH09267334A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】射出成形時に、成形品の所望の部位にアンダー
カットを設けることが可能で、しかも成形品の離型時に
該成形品に無理な力を加えることがなく、成形品自体の
変形を回避し、クラック等の発生を惹起しない成形用金
型を提供すること。 【解決手段】成形用金型10は、キャビティ12および
傾斜面17を有する凹部15が画成された第1の成形用
金型14と、ブロック体18と、第2の成形用金型22
と、前記ブロック体18を前記第1の成形用金型14に
対して相対的に変位させるアクチュエータ部24とから
なる。前記ブロック体18は、成形面26に突出するピ
ン部材28と、前記ピン部材28に連結され前記凹部1
5の傾斜面17に当接する傾斜面30を備える頭部32
と、前記頭部32の傾斜面30が前記傾斜面17を押圧
する方向へと付勢するばね34とを有する。第1の成形
用金型14から第2の成形用金型22が離間した後、前
記ブロック体18の移動と同時にピン部材28が成形品
70から離脱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形等に用い
られる成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、金型内に画成されたキャビテ
ィに対し溶融樹脂を供給することにより成形品を製造す
る場合、アンダーカットが生ずることがある。このよう
なアンダーカットを処理する従来の技術として、特願平
1−228808号公報には、エジェクタロッドによる
成形品の鉛直方向の押し上げ動作に追従して、ばねの付
勢作用下に水平方向に移動する入れ子ブロックを採用す
るものが開示されている。
【0003】また、実開平2−9520号公報には、ア
ンダーカットに対する配慮を特に行わず、射出成形後に
成形品を型材より無理抜きする方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特願平1−
228808号公報に開示されている技術的思想では、
入れ子ブロックには前記入れ子ブロックの主たる変位方
向に対して成形品に孔部を形成する形成ピンが直交して
植設される構造のものが採用されている。このような構
成では、型開き時に形成ピンが成形品から垂直に抜け
ず、離型時に成形品中のアンダーカット部分が撓曲した
り、成形品自体にクラックが発生する等の不具合が生じ
てしまう。
【0005】同様に、実開平2−9520号公報に開示
されている技術的思想では、例えば、硬質プラスチック
等の材料を用いて成形品を製造する際に、型材からの無
理抜き時に成形品にクラック等を生じさせる不都合があ
る。また、成形品のバランスをとりながら離型させなけ
ればならず、アンダーカット部分を生じさせる位置が限
定される。
【0006】本発明は前記の種々の不都合を克服するた
めになされたものであって、射出成形時に、成形品の所
望の部位にアンダーカットを設けることが可能であり、
従って、金型設計の際の自由度が増し、しかも成形品の
離型時に該成形品に無理な力を加えることがなく、成形
品自体の変形を回避し、クラック等の発生のない成形用
金型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、凹部を有する第1の成形用金型と、前
記第1の成形用金型と共にキャビティを画成する第2の
成形用金型と、前記第1の成形用金型内に設けられ前記
キャビティの一部を画成するブロック体と、前記ブロッ
ク体を前記金型に対して相対的に変位させるアクチュエ
ータと、からなり、前記ブロック体には、成形面に突出
するピン部材と、前記ピン部材と連結され、前記第1の
成形用金型に設けられた傾斜面と略同一の傾斜角度を有
する傾斜面を備えた部材と、前記傾斜面を備えた部材と
共に前記ピン部材を移動させることにより、前記キャビ
ティ内の成形品を離型方向へと変位させる付勢手段と、
が設けられ、前記第1と第2の成形用金型とを互いに離
間させるとき、前記アクチュエータの作用下に前記傾斜
面を備えた部材が第1の成形用金型の凹部を画成する壁
面に沿って移動するのに従い、前記傾斜面を備えた部材
と連結された前記ピン部材が変位して該第1の成形用金
型から成形品を離型させることを特徴とする。
【0008】この構成によれば、第1の成形用金型の移
動に伴い、該第1の成形用金型に設けられた凹部を画成
する傾斜面に沿って前記傾斜面を備えた部材が移動し、
成形品のアンダーカット部分が離型するための空間を確
保する。従って、成形品にアンダーカット部分が存在し
ていたとしても、成形品を金型から容易に離型させるこ
とが可能となる。
【0009】また、本発明は、前記付勢手段が圧縮ばね
であることを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、該成形用金型を廉価に
製造することが可能となり、さらに小型化に適し、しか
も確実な動作が確保できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に係る成形用金型について
好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以
下詳細に説明する。
【0012】図1において、参照符号10は、本実施の
形態に係る成形用金型を示す。この成形用金型10は、
自動車用バンパ等の成形品を射出成形する成形装置であ
り、基本的には、キャビティ12が画成される第1の成
形用金型14と、前記第1の成形用金型14内に設けら
れた凹部15内に収装され且つ前記キャビティ12の一
部を画成するブロック体18と、前記ブロック体18の
一端部から連続する成形面20を備える。さらに、この
成形用金型10は、前記第1の成形用金型14とブロッ
ク体18とで共働して前記キャビティ12を画成する第
2の成形用金型22と、前記ブロック体18を前記第1
の成形用金型14に対して相対的に変位させるアクチュ
エータ部24とを含む。前記第1の成形用金型14は成
形面25を有し、前記第2の成形用金型22との間で前
記キャビティ12の大部分を画成する。
【0013】前記ブロック体18には、キャビティ12
の一部を画成するための成形面26が形成され且つ前記
成形面26に突出するピン部材28が設けられる。そし
て、前記ピン部材28には前記凹部15を画成した傾斜
面17に接合する傾斜面30を備えた頭部32が直結さ
れ若しくは一体的に形成され、前記頭部32の段差部分
に係合して該頭部32を傾斜面17へと変位するように
常時付勢するばね34が前記ブロック体18内に収装さ
れる。さらにこのブロック体18には、前記アクチュエ
ータ部24に連結されたロッド36と、孔部38を貫通
してその軸線方向と直交する方向で前記ブロック体18
に係止され、且つ前記ロッド36の先端部が係合するロ
ッドピン40が設けられる。前記頭部32の一部は膨出
形成され、前記ばね34の一端部が着座して前記ピン部
材28を常時傾斜面30側へと付勢している。
【0014】前記アクチュエータ部24は、図示しない
射出成形装置に備えられ後述する枠体62を貫通して摺
動自在に備えられた成形品離型用のノックアウトピン3
5によって変位する第1の押し出しプレート42と、こ
れに一体的に積層される第2の押し出しプレート44を
含む。
【0015】さらに、このアクチュエータ部24は、前
記ロッド36とねじ46で連結された連結プレート48
を有する調節ロッド50と、枠体62と連結プレート4
8との間に付設されるばね52とを有する。前記連結プ
レート48を囲繞してブラケット54が前記第2の押し
出しプレート44に設けられ、前記ブラケット54の端
面と前記第1の成形用金型14の端面に画成された凹部
55との間に押圧ばね56が懸架される。前記調節ロッ
ド50の端部58は前記枠体62に画成された凹部60
内に収納される。前記のように、枠体62に凹部60が
画成される結果、該枠体62には着座部63が形成され
る。一方、前記第1と第2の押し出しプレート42、4
4の間で挟持される膨出部64を有し、且つ該第2の押
し出しプレート44および前記第1の成形用金型14を
貫通して成形面25に到達する押し出しロッド66が設
けられる。
【0016】本実施の形態に係る成形用金型10は、基
本的には以上のように構成されるものであり、次にその
動作(作用)について説明する。
【0017】先ず、図1に示すように、第1と第2の成
形用金型14、22の型締め状態を維持し、第1の成形
用金型14、第2の成形用金型22および押し出しロッ
ド66およびブロック体18のそれぞれの成形面25、
20、26で画成されるキャビティ12に射出成形用の
溶融樹脂を射出し、その後冷却させて所望の形状に成形
された成形品70を得る。前記成形品70には、ブロッ
ク体18から突出しているピン部材28の一部分によっ
てリブ孔72が画成され、その近傍にアンダーカット部
位74が形成される。
【0018】このような状態において、型開き工程が営
まれる。先ず、第2の成形用金型22を図示しない駆動
装置により矢印A方向に変位させる。その後、第1およ
び第2の押し出しプレート42、44をノックアウトピ
ン35の付勢作用下に押圧ばね56の弾発力に抗して矢
印A方向に変位させると、第1および第2の押し出しプ
レート42、44に保持されている押し出しロッド66
が成形品70を矢印A方向に押し出す。これと同時にロ
ッド36は、ばね52の弾発力の作用と相俟って枠体6
2の凹部60に係合する調節ロッド50の端部58が枠
体62の着座部63に着座するまで矢印A方向に変位す
るため、結局、該第1と第2の押し出しプレート42、
44の移動に追従して該調節ロッド50に連結されるロ
ッド36と、ブロック体18が成形品70の端部76を
押圧しながら矢印A方向に移動する。従って、ブロック
体18に設けられた頭部32の傾斜面30は、凹部15
の傾斜面17から離間する。このため、ピン部材28は
頭部32と一体的にばね34の弾発力により成形品70
にリブ孔72を開成しながら、図において上方へと移動
する。
【0019】このように、前記押し出しロッド66とロ
ッド36の変位が略同時に行われるため、該成形品70
がピン部材28により意図しない形状に変形することが
ない。
【0020】しかも、当該ピン部材28の上昇は、該成
形品70の矢印A方向の移動によらず、該矢印A方向と
垂直な上方向に行われるため、リブ孔72およびアンダ
ーカット部位74に曲がり、クラックを発生させる等の
不具合が生じない。また、孔部を画成したい個所にピン
部材28を配置させておくだけで所望の形状の成形品7
0を得ることができ、しかも該成形品70の離型が容易
である。
【0021】ところで、前記ブロック体18の移動は、
前記調節ロッド50の端部58が、枠体62の着座部6
3に着座するまで行われる(図2)。このような状態
で、ノックアウトピン35の付勢作用下に第1および第
2の押し出しプレート42、44をさらに矢印A方向へ
押圧すると、前記第1および第2の押し出しプレート4
2、44に連結される押し出しロッド66により成形品
70が離型される(図3)。その際、ブロック体18は
変位しない。
【0022】その後、前記ノックアウトピン35を滅勢
することにより、ばね56の弾発作用下に、ブロック体
18、ロッド36、第1および第2の押し出しプレート
42、44、調節ロッド50、押し出しロッド66は図
1に示す位置に戻る。その際、前記ブロック体18に設
けられる頭部32の傾斜面30は凹部15の傾斜面17
に当接するため、ばね34を介してピン部材28は下方
に変位し、前記ブロック体18が凹部15内に嵌入され
る。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る成形用金型によれば、以下
のような効果ならびに利点が得られる。
【0024】射出成形時に、成形品の所望の部位にアン
ダーカットを設けることが可能であり、従って、金型設
計の際の自由度が増し、しかも成形品の離型時に該成形
品に無理な力を加えることがないので、成形品自体の変
形を回避し、クラック等の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る成形用金型を示す概
略縦断面図である。
【図2】図1に示す成形用金型において、ブロック体に
設けられたピン部材が成形品のリブ孔から離脱した状態
を示す概略縦断面図である。
【図3】図1に示す成形用金型から成形品が離型した状
態を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
10…成形用金型 12…キャビティ 14…第1の成形用金型 18…ブロック体 22…第2の成形用金型 24…アクチュエ
ータ部 28…ピン部材 30…傾斜面 34…ばね 70…成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 隆 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 小川 聡 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹部を有する第1の成形用金型と、 前記第1の成形用金型と共にキャビティを画成する第2
    の成形用金型と、 前記第1の成形用金型内に設けられ前記キャビティの一
    部を画成するブロック体と、 前記ブロック体を前記金型に対して相対的に変位させる
    アクチュエータと、 からなり、 前記ブロック体には、 成形面に突出するピン部材と、 前記ピン部材と連結され、前記第1の成形用金型に設け
    られた傾斜面と略同一の傾斜角度を有する傾斜面を備え
    た部材と、 前記傾斜面を備えた部材と共に前記ピン部材を移動させ
    ることにより、前記キャビティ内の成形品を離型方向へ
    と変位させる付勢手段と、 が設けられ、 前記第1と第2の成形用金型とを互いに離間させると
    き、前記アクチュエータの作用下に前記傾斜面を備えた
    部材が第1の成形用金型の凹部を画成する壁面に沿って
    移動するのに従い、前記傾斜面を備えた部材と連結され
    た前記ピン部材が変位して該第1の成形用金型から成形
    品を離型させることを特徴とする成形用金型。
  2. 【請求項2】請求項1記載の成形用金型において、前記
    付勢手段は圧縮ばねであることを特徴とする成形用金
    型。
JP7711896A 1996-03-29 1996-03-29 成形用金型 Pending JPH09267334A (ja)

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