JP2005212370A - 樹脂成形品の製造装置 - Google Patents

樹脂成形品の製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005212370A
JP2005212370A JP2004023748A JP2004023748A JP2005212370A JP 2005212370 A JP2005212370 A JP 2005212370A JP 2004023748 A JP2004023748 A JP 2004023748A JP 2004023748 A JP2004023748 A JP 2004023748A JP 2005212370 A JP2005212370 A JP 2005212370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
resin molded
molded product
movable
slide core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004023748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4389597B2 (ja
Inventor
Shinichi Suefuji
真一 末藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004023748A priority Critical patent/JP4389597B2/ja
Publication of JP2005212370A publication Critical patent/JP2005212370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4389597B2 publication Critical patent/JP4389597B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】固定型側アンダーカット部11と可動型側アンダーカット部12とを有する樹脂成形品の製造装置であって、樹脂成形品1を可動型3と共に移動可能な樹脂成形品の製造装置を提供する。
【解決手段】可動型3は、アンダーカット部を形成しない主可動コア31と、主可動コア31に対して型開閉方向に相対移動可能であり型開時に所定方向にスライドして固定型側アンダーカット部11を固定型側アンダーカット形成部2aから離脱させる第1スライドコア32と、可動型側アンダーカット形成部33aを有し主可動コア31に対して型開閉方向に相対移動可能であり型開時に所定方向にスライド可能に配設された第2スライドコア33と、第1スライドコア32及び第2スライドコア33を押圧して第2スライドコア33を所定方向にスライドさせて可動型側アンダーカット形成部33aを可動型側アンダーカット部12から離脱させる押圧手段34とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、アンダーカットを有する樹脂成形品の製造装置、例えば、樹脂製の車両フェンダー等の樹脂製車両用外板の製造装置に関するものである。
近年、フェンダーやバンパー等の車両用外板の材料は、軽量化を図るために、金属材料から樹脂材料への移行が進行している(例えば、特許文献1及び2参照)。しかし、意匠面の外観品質が高く要求される車両用外板を樹脂製にする場合には、樹脂成形型特有のパーティングラインが意匠面に表れないようにしなければならない。そのため、樹脂成形品には、金型の開閉方向にひっかかりとなる部分であるアンダーカット部を有することになる。
ここで、車両のフェンダーを例にとりパーティングライン及びアンダーカット部について説明する。図1に、車両のフェンダー1の断面図を示す。図1に示すように、車両のフェンダー1は、平面部1aと、湾曲部1bと、下垂部1cと、固定部1dと、下端屈曲部1eとから構成される。車両のフェンダー1の平面部1aは、図1の右側の大部分を占める部分である。湾曲部1bは、平面部1aの上方側に延在しており、平面部1aの上端側から図1の左側に湾曲状に形成されている。下垂部1cは、湾曲部1bの上端部から図1の下方側に向かって屈曲形成されている。固定部1dは、下垂部1cの下端部から前記屈曲方向とは反対方向(図1の左側)に屈曲形成されており、他部材と固定されている。下端屈曲部1eは、平面部1aの下端側から図1の左側に屈曲形成されている。そして、車両のフェンダー1のうち図1のハッチングにより示す範囲が、車両の意匠面、すなわち外観品質が最も要求される面である。具体的には、意匠面は、車両のフェンダー1のうちの平面部1aの右側面、湾曲部1bの右側面、下垂部1cの左側面のうちの上方側の一部分、及び、下端屈曲部1eの下側面となる。
従って、意匠面を形成する金型は、一つの型により形成可能な金型としなければならない。なぜなら、金型を複数に分割した場合には、樹脂成形品のうち一の金型と他の金型との境界部分にパーティングライン(PL)と呼ばれる筋目が形成されるからである。つまり、意匠面にパーティングライン(PL)が形成されないように、意匠面を形成する金型は一つの金型としなければならない。そうすると、パーティングラインが形成される位置は、意匠面を形成する範囲の両端部PL1,PL2となる。
そして、パーティングラインをPL1,PL2の位置に形成するような金型は、意匠面を形成する図1の右側の金型(固定型)と、図1の左側に少なくとも一つの金型(可動型)とが必要となる。このとき、型開閉方向は、図1の左右方向となる。そのため、フェンダーの上方側の湾曲部の上端部から下方側屈曲部にかけての部分が、型開閉方向に対して右側の金型(固定型)に係合するアンダーカット部(固定型側アンダーカット部)を有することになる。
さらに、上述した形状からなるフェンダーは、上方側の湾曲部と湾曲部から下方側へ屈曲した部分との間に、型開閉方向に対して左側の金型(可動型)に係合するアンダーカット部(可動型側アンダーカット部)を有する。
このように、車両のフェンダーは、固定型側アンダーカット部と可動型側アンダーカット部との2カ所のアンダーカット部を有している。このため、フェンダー等の樹脂成形品の製造装置の金型は、固定型と、可動型側アンダーカット部を形成するためのスライドコアを有する可動型とから構成されていた。
特開平7−164515号公報 特開平10−250010号公報
しかし、従来の樹脂成形品の製造装置によれば、可動型を固定型側から離した際に、樹脂成形品は固定型側に残されている。これは、樹脂成形品が固定型側アンダーカット部を有するために、可動型と共に樹脂成形品を移動させるのが困難であるためである。従って、樹脂成形品は、例えばロボット等により固定型から取り外されて次工程位置へ移動されることになる。ここで、上述したように、車両のフェンダー等は固定型側に意匠面を形成している。つまり、樹脂成形品のうちの意匠面の反対側の面をロボット等により把持して、次工程位置へ樹脂成形品を移動させている。
ここで、車両のフェンダー等の意匠面の外観品質は非常に高い品質が要求されることは先の記載したとおりである。しかし、樹脂成形品の製造装置により樹脂成形品を製造して、ロボット等により意匠面の反対面側を把持して次工程へ移動させると、次工程において樹脂成形品の意匠面側が配設されてしまう。若しくは、次工程に配設する前に、反転装置等を用いて、樹脂成形品の意匠面側を把持するようにする必要がある。
前者のように次工程において樹脂成形品の意匠面側が配設される場合には、意匠面にキズ等が形成されないように注意しなければならず、例えば製造時間の延長化を来すことになる。後者のように反転装置等を用いる場合には、設備コストが増加するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、可動型と共に樹脂成形品を移動可能な樹脂成形品の製造装置を提供することを目的とする。つまり、このような製造装置を提供することにより、樹脂成形品の意匠面をロボット等により把持して、次工程位置へ樹脂成形品を移動させることができるようにすることを目的とする。
そこで、本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、可動型を型開方向に移動する際に、樹脂成形品の固定型側アンダーカット部を固定型から取り外す構成を追加することを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、第1の本発明の樹脂成形品の製造装置は、樹脂成形品の固定型側アンダーカット部を形成すると共に該固定型側アンダーカット部に所定方向から係合する固定型側アンダーカット形成部を有する固定型と、前記樹脂成形品の可動型側アンダーカット部を形成すると共に該可動型側アンダーカット部に前記所定方向の反対方向から係合する可動型側アンダーカット形成部を有する可動型と、を備えた樹脂成形品の製造装置において、前記可動型は、前記可動型の型開方向に対して前記樹脂成形品に係合する部分を有さない主可動コアと、前記主可動コアに対して前記型開閉方向に相対移動可能であり型開時に前記所定方向に前記樹脂成形品を押圧しながらスライドして前記樹脂成形品の前記固定型側アンダーカット部を前記固定型側アンダーカット形成部から離脱させる第1スライドコアと、前記可動型側アンダーカット形成部を有し前記主可動コアに対して前記型開閉方向に相対移動可能であり型開時に前記所定方向にスライド可能に配設された第2スライドコアと、前記第1スライドコアと前記第2スライドコアとの間に配設され一端側が前記第1スライドコアを押圧し他端側が前記第2スライドコアを押圧して前記第2スライドコアを前記所定方向にスライドさせて前記可動型側アンダーカット形成部を前記樹脂成形品の前記可動型側アンダーカット部から離脱させる押圧手段と、を備えたことを特徴とする。
また、第2の本発明の樹脂成形品の製造装置は、樹脂成形品の固定型側アンダーカット部を形成すると共に該固定型側アンダーカット部に所定方向から係合する固定型側アンダーカット形成部を有する固定型と、前記樹脂成形品の可動型側アンダーカット部を形成すると共に該可動型側アンダーカット部に前記所定方向の反対方向から係合する可動型側アンダーカット形成部を有する可動型と、を備えた樹脂成形品の製造装置において、前記可動型は、前記可動型の型開方向に対して前記樹脂成形品に係合する部分を有さない主可動コアと、前記可動型側アンダーカット形成部を有し前記主可動コアに対して前記型開閉方向に相対移動可能であり型開時に前記所定方向にスライドして前記可動型側アンダーカット形成部を前記樹脂成形品の前記可動型側アンダーカット部から離脱させるスライドコアと、を備え、さらに、少なくとも前記固定型及び前記主可動コアの何れか一方は、型開時に前記樹脂成形品の前記固定型側アンダーカット部を前記所定方向に押圧して前記樹脂成形品の前記固定型側アンダーカット部を前記固定型側アンダーカット形成部から離脱させる押圧手段を備えたことを特徴とする。
第1の本発明の樹脂成形品の製造装置によれば、以下の効果を奏する。第1スライドコアが樹脂成形品の固定型側アンダーカット部を固定型側アンダーカット形成部から離脱させることにより、樹脂成形品は可動型側と共に移動させることができる。つまり、本発明の樹脂成形品の製造装置は、樹脂成形品の意匠面の反対面側を形成する可動型と共に樹脂成形品を移動させることができる。このことにより、当該製造装置から樹脂成形品を取り外すと共に樹脂成形品を次工程へ移動させるロボット等は、樹脂成形品の意匠面側を把持することができる。このようにロボット等により樹脂成形品の意匠面側を把持することができることにより、次工程位置へ樹脂成形品を配設する際には、樹脂成形品の意匠面の反対面側を配設することができる。つまり、次工程に樹脂成形品を配設する際に、樹脂成形品の意匠面にキズ等が形成されるおそれがない。さらに、反転装置等が必要となることもない。従って、本発明によれば、結果として製造コストの低減、製造時間の短縮などにつながる。
第2の本発明の樹脂成形品の製造装置によれば、以下の効果を奏する。押圧手段により樹脂成形品の固定型側アンダーカット部を固定型側アンダーカット形成部から離脱させることにより、樹脂成形品は可動型側と共に移動させることができる。このことにより、第2の本発明の樹脂成形品の製造装置も、上記第1の本発明の樹脂成形品の製造装置と同様の効果を奏する。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。
第1の本発明の樹脂成形品の製造装置の前記第1スライドコアは、前記主可動コアの型開方向への移動量に応じて前記所定方向にスライドするようにしてもよい(請求項2)。つまり、主可動コアの型開閉方向への移動に連動して、第1スライドコアを所定方向に移動させることが可能となる。例えば、主可動コアに型開閉方向に対して傾斜する傾斜孔を形成し、第1スライドコアを傾斜孔を貫通させて支持するようにする。そうすると、主可動コアが型開方向へ移動する際に、傾斜孔に沿って第1スライドコアが移動する。つまり、第1スライドコアを前記所定方向にスライドさせる機構を別途設けることなく、前記所定方向に第1スライドコアを移動させることができる。
また、第1の本発明の樹脂成形品の製造装置の前記押圧手段は、前記第1スライドコア及び前記第2スライドコアを押圧可能な弾性体としてもよい(請求項3)。前記弾性体は、スプリング、又はシリンダとしてもよい(請求項4、請求項5)。これにより、容易に第2スライドコアを前記所定方向へ移動させることができる。さらに、押圧手段を設けることにより、第2スライドコアの前記所定方向へのスライド量は、第1スライドコアの前記所定方向へのスライド量よりも大きなスライド量とすることができる。つまり、第2スライドコアを可動型側アンダーカット部から確実に離脱させることができる。
また、第2の本発明の樹脂成形品の製造装置の前記押圧手段は、前記主可動コアに対して前記型開閉方向に相対移動可能であり型開時に前記所定方向に前記樹脂成形品を押圧しながらスライドして前記樹脂成形品の前記固定型側アンダーカット部を前記固定型側アンダーカット形成部から離脱させる押圧用スライドコアとしてもよい(請求項7)。押圧用スライドコアは、可動型側アンダーカット部を形成するスライドコアとほぼ同様の構成とすることができる。すなわち、特殊な構成を採用することなく、樹脂成形品を押圧することができる。
また、第2の本発明の樹脂成形品の製造装置の前記押圧手段は、前記固定型側アンダーカット部を前記所定方向に流体媒体を噴射する流体噴射手段としてもよい(請求項8)。つまり、噴射される流体の圧力により樹脂成形品を前記所定方向に押圧する。このように、押圧手段としてコア等を必要とすることがないため、可動型又は固定型の構成が容易な構成とすることができる。なお、前記固定型及び前記主可動コアの何れか一方に、前記流体媒体が通過する流体媒体供給孔を形成するとよい(請求項9)。
また、前記スライドコア及び前記押圧用スライドコアは、前記主可動コアが型開方向への移動量に応じて前記所定方向にスライドするようにしてもよい(請求項10、請求項11)。つまり、主可動コアの型開閉方向への移動に連動して、スライドコア及び押圧用スライドコアを所定方向に移動させることが可能となる。例えば、主可動コアに型開閉方向に対して傾斜する傾斜孔を形成し、スライドコア及び押圧用スライドコアを傾斜孔を貫通させて支持するようにする。そうすると、主可動コアが型開方向へ移動する際に、傾斜孔に沿ってスライドコア及び押圧用スライドコアが移動する。つまり、スライドコア及び押圧用スライドコアを前記所定方向にスライドさせる機構を別途設けることなく、前記所定方向にスライドコア及び押圧用スライドコアを移動させることができる。
また、第1及び第2の本発明の樹脂成形品の製造装置の前記樹脂成形品は、パーティングラインが前記固定型側に形成されないようにしてもよい(請求項12)。パーティングラインが固定型側に形成されないようにすることにより、意匠面を固定型側とすることができる。また、前記樹脂成形品は、樹脂製車両用外板としてもよい(請求項13)。車両用外板は、意匠面の外観品質が非常に高く要求される部材である。このように外観品質が高く要求される車両用外板を樹脂製とした場合に問題となるパーティングラインの位置を車両用外板の意匠面側に形成されないようにすることができる。すなわち、樹脂製車両用外板の意匠面の外観品質を良好な状態とすることができる。
次に、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。本実施例は、樹脂成形品である車両のフェンダーを成形する装置を例に挙げて説明する。
(車両のフェンダーの構成)
まず、樹脂成形品である車両のフェンダーについて説明する。車両のフェンダー1の断面図を図1に示す。図1に示すように、車両のフェンダー1は、平面部1aと、湾曲部1bと、下垂部1cと、固定部1dと、下端屈曲部1eとから構成される。車両のフェンダー1の平面部1aは、図1の右側の大部分を占める部分である。湾曲部1bは、平面部1aの上方側に延在しており、平面部1aの上端側から図1の左側に湾曲状に形成されている。下垂部1cは、湾曲部1bの上端部から図1の下方側に向かって屈曲形成されている。固定部1dは、下垂部1cの下端部から前記屈曲方向とは反対方向(図1の左側)に屈曲形成されており、他部材と固定されている。下端屈曲部1eは、平面部1aの下端側から図1の左側に屈曲形成されている。そして、車両のフェンダー1のうち図1のハッチングにより示す範囲が、車両の意匠面、すなわち外観品質が最も要求される面である。具体的には、意匠面は、車両のフェンダー1のうちの平面部1aの右側面、湾曲部1bの右側面、下垂部1cの左側面のうちの上方側の一部分、及び、下端屈曲部1eの下側面となる。
そして、車両のフェンダー1は、後述する製造装置の型開閉方向に引っかかりとなる部分であるアンダーカット部11,12(固定型側アンダーカット部11,可動型側アンダーカット部12)を有している。
(樹脂成形品の製造装置)
次に、樹脂成形品の製造装置について図面を参照して説明する。なお、以下に、第1の樹脂成形品の製造装置、第2の樹脂成形品の製造装置、及び、第3の樹脂成形品の製造装置についてそれぞれ説明する。
(第1の樹脂成形品の製造装置の構成)
第1の樹脂成形品の製造装置について、図2を参照して説明する。図2は、型閉時における第1の樹脂成形品の製造装置の断面図を示す。図2に示すように、第1の樹脂成形品の製造装置は、主として、固定型2と、可動型3とから構成される。そして、型閉時に固定型2と可動型3との間に形成されるキャビティに溶融樹脂を充填して樹脂成形品である車両のフェンダー1が成形される。
ここで、固定型2は、樹脂成形品である車両のフェンダー1の意匠面を形成する型である。具体的には、固定型2の中央部分に凹部が形成されており、両端側(図2の上下端側)に凸部が形成されている。この両端側の凸部の一部分は、可動型3との型合わせ面である。そして、固定型2の図2の上端側には、車両のフェンダー1の固定型側アンダーカット部11を形成する固定型側アンダーカット形成部2aを有している。この固定型側アンダーカット形成部2aは、固定型側アンダーカット部11に図2の上方側から係合している。すなわち、樹脂成形品である車両のフェンダー1の固定型側アンダーカット部11は、型開方向(図2の左方向)に対して固定型2の固定型アンダーカット形成部2aに引っかかることになる。
可動型3は、主可動コア31と、第1スライドコア32と、第2スライドコア33と、スプリング34と、スライドコア直動装置35と、スライドコア支持プレート36とから構成される。主可動コア31は、可動型3の主要部分を占める部材であって、固定型2に対して図2の左右方向(型開閉方向)に往復移動可能なコアである。そして、この主可動コア31は、可動型3の型開方向に対して樹脂成形品である車両のフェンダー1に係合する部分を有さない形状に形成されている。すなわち、主可動コア31によっては、樹脂成形品にアンダーカット部が形成されない。具体的には、主可動コア31は、樹脂成形品である車両のフェンダー1の平面部1aの意匠面の反対面側の大部分を形成するコアである。そして、この主可動コア31には、スライドコア支持プレート36を図2の左右方向に直動可能にするためのガイド孔31aが形成されている。さらに、主可動コア31には、ガイド孔31aから固定型2側に連通する傾斜孔31bと真直孔31cが形成されている。傾斜孔31bは、ガイド孔31aから固定型2側に向かって図2の下方側へ傾斜して形成されており、後述する第1スライドコア用支持棒32aが遊挿されている。ただし、傾斜孔31bは、第1スライドコア用支持棒32aの直径に対して僅かに大きな直径に形成されている。真直孔31cは、ガイド孔31aから固定型2側に向かって型開方向(図2の水平方向)に形成されており、後述する第2スライドコア用支持棒33aが遊挿されている。この真直孔31cは、第2スライドコア用支持棒33aの直径に対してかなり大きな直径に形成されている。
第1スライドコア32は、樹脂成形品である車両のフェンダー1のうちの下垂部1cの左側面と固定部1dの上側面とを形成するコアである。すなわち、型閉時において、第1スライドコア32は、固定型2の上方側の凸部に隣接している。そして、第1スライドコア32は、主可動コア31とは別体に形成されており、主可動コア31に対して型開閉方向に相対的に移動可能に形成されている。さらに、第1スライドコア32は、第1スライドコア用支持棒32aを有している。この第1スライドコア用支持棒32aは、上述したように、主可動コア31の傾斜孔31bに遊挿している。さらに、第1スライドコア32には、第2スライドコア33側の面に凹部が形成されている。
第2スライドコア33は、樹脂成形品である車両のフェンダー1のうちの固定部1dの下側面と可動型側アンダーカット部12とを形成するコアである。この第2スライドコア33は、可動型側アンダーカット部12を形成可能な可動型側アンダーカット形成部33bを有している。なお、型閉時において、第2スライドコア33は、第1スライドコア32に隣接している。第2スライドコア33は、型閉時に主可動コア31にも隣接している。この可動型側アンダーカット形成部33bは、可動型側アンダーカット部12に図2の下方側から係合している。すなわち、樹脂成形品である車両のフェンダー1の可動型側アンダーカット部12は、型開方向(図2の左方向)に対して第2スライドコア33の可動型アンダーカット形成部33bに引っかかることになる。さらに、第2スライドコア33は、主可動コア31とは別体に形成されており、主可動コア31に対して型開閉方向に相対的に移動可能に形成されている。この第2スライドコア32は、第2スライドコア用支持棒33aを有している。第2スライドコア用支持棒33aは、上述したように、主可動コア31の真直孔31cに遊挿している。
スプリング34は、第1スライドコア32に形成された凹部に挿入されている。このスプリング34の一端側は第1スライドコア32の凹部の底面に取付けられ、他端側は第2スライドコア33に取付けられている。そして、スプリング34は、図2の上下方向、すなわち、第1スライドコア32を上方側へ押圧すると共に、第2スライドコア33を下方側へ押圧している。
スライドコア支持プレート36は、主可動コア31に形成されたガイド孔31aにガイドされて型開閉方向に直動可能なプレートである。このスライドコア支持プレート36は、上端側に第1スライドコア用支持棒32aを揺動可能に軸支している。さらに、スライドコア支持プレート36は、第1スライドコア用支持棒32aを軸支している位置の僅かに下方側にて、第2スライドコア用支持棒33aを揺動可能に軸支している。
スライドコア直動装置35は、一端側がスライドコア支持プレート36に連結されており、スライドコア支持プレート36を主可動コア31に対して型開閉方向に相対移動可能としている。すなわち、スライドコア直動装置35は、主可動コア31が型閉方向に移動する際に、スライドコア支持プレート36を型閉方向に移動しないようにすることができる。
(第1の樹脂成形品の製造装置の動作)
このように構成される第1の樹脂成形品の製造装置の動作について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、上述したように、型閉時における第1の樹脂成形品の製造装置の断面図を示す。図3は、型開時における第1の樹脂成形品の製造装置の断面図を示す。
樹脂成形品を製造する際には、まず、固定型2と可動型3とを型合わせする。すなわち、可動型3を固定型2に当接させる。このとき、スライドコア支持プレート36は、主可動コア31のガイド孔31aの後端側(図2の左側)に位置している。さらに、スプリング34は、第1スライドコア32と第2スライドコア33と圧縮されている。ここで、型閉時にキャビティを形成する部材は、固定型2と、可動型3のうち主可動コア31と第1スライドコア32と第2スライドコア33である。つまり、樹脂成形品である車両のフェンダー1に形成されるパーティングライン(PL)は、固定型2の上端側凸部と第1スライドコア32との境界部、第1スライドコア32と第2スライドコア33との境界部、第2スライドコア33と主可動コア31との境界部、及び、主可動コア31と固定型2の下端側凸部との境界部となる。なお、図1に示す意匠面を形成するパーティングラインPL1は、固定型2の上端側凸部と第1スライドコア32との境界部であって、図1に示す意匠面を形成するパーティングラインPL2は、固定型2の下端側凸部と主可動コア31との境界部である。
そして、固定型2と可動型3との間に形成されるキャビティに溶融樹脂を充填させた後所定時間冷却することにより、図1に示す樹脂成形品である車両のフェンダー1を成形する。樹脂成形品を成形した後は、固定型から可動型を離脱する必要がある。このとき、樹脂成形品である車両のフェンダー1には固定型側アンダーカット部11及び可動型側アンダーカット部12を有しているため、可動型3を型開方向に固定型2から離脱させることはできない。
そこで、まず、図3に示すように、主可動コア31のみが型開方向(図3の左方向)に移動させる。主可動コア31は、上述したように、樹脂成形品である車両のフェンダー1に係合する部分を有さない形状に形成されている。従って、主可動コア31のみであれば、型開方向にそのまま移動させることができる。主可動コア31を型開方向に移動させる際、スライドコア直動装置35によりスライドコア支持プレート36を型開閉方向に実質的に移動しないようにさせる。すなわち、スライドコア支持プレート36が主可動コア31に対して相対的に図3の右方向へ移動するようにスライドコア直動装置35を作動させる。
このようにスライドコア支持プレート36が主可動コア31に対して相対的に図3の右方向へ移動することにより、第1スライドコア32及び第2スライドコア33は以下のように動作する。スライドコア支持プレート36が主可動コア31に対して相対的に図3の右方向へ移動することにより、傾斜孔31bに沿って第1スライドコア用支持棒32aが図3の右方向に移動する。このとき、第1スライドコア用支持棒32aの図3の左端側は、スライドコア支持プレート36の軸支位置を中心に下方側に揺動する。また、第1スライドコア用支持棒32aの図3の右端側は、図3の下方側にスライドしている。すなわち、第1スライドコア用支持棒32aと傾斜孔31bとの作用により、第1スライドコア32は、図3の下方側にスライドする。このように、第1スライドコア32が下方側にスライドすることにより、第1スライドコア32は樹脂成形品である車両のフェンダー1の固定部1dを下方側へ押圧することになる。すなわち、第1スライドコア32は、樹脂成形品である車両のフェンダー1の固定型側アンダーカット部12を固定型2の固定型側アンダーカット形成部2aから離脱させる。なお、この第1スライドコア32のスライド量は、主可動コア31の移動量に応じたスライド量となる。
そして、スライドコア支持プレート36が主可動コア31に対して相対的に図3の右方向へ移動することにより、第2スライドコア33は主可動コア31から離脱して、図3の上下方向に移動可能な状態となる。これは、第2スライドコア用支持棒33aの直径と主可動コア31の真直孔31cの直径の関係により、第1スライドコア32と主可動コア31の傾斜孔31bとの関係に比べて第2スライドコア用支持棒33aは真直孔31cに動作規制されないからである。なお、第2スライドコア用支持棒33aの図3に左端側は、スライドコア支持プレート36の軸支位置を中心に揺動可能な状態となる。
しかし、第2スライドコア33と第1スライドコア32との間にスプリング34が配設されていることにより、第2スライドコア33は、第1スライドコア32との間隔が大きくなる方向に移動する。ここで、上述したように、第1スライドコア用支持棒32aが傾斜孔31bにガイドされていることにより、第1スライドコア32は図3の上方側への移動は規制されている。つまり、スプリング34の弾性力は、第2スライドコア33を下方側へ移動するように作用する。すなわち、第2スライドコア33は、第1スライドコア32の下方側へのスライド量よりも大きなスライド量分スライドすることになる。すなわち、第2スライドコア33の可動型側アンダーカット形成部33bは、樹脂成形品である車両のフェンダー1の可動型側アンダーカット部12から離脱して、第2スライドコア33が型開方向に係合しない状態となる。
上述したように、主可動コア31、第1スライドコア32、及び第2スライドコア33が動作することにより、固定型側アンダーカット部11は固定型側アンダーカット形成部2aから離脱されると共に、可動型側アンダーカット形成部33bは可動型側アンダーカット部12から離脱される。つまり、樹脂成形品である車両のフェンダー1を固定型2から取り外すことができると共に、可動型3からも車両のフェンダー1を取り外すことができる状態となっている。
続いて、さらに、可動型3を図3の左方向へ移動する。これにより、主可動コア31のみならず、第1スライドコア32及び第2スライドコア33も図3の左方向へ移動することになる。このとき、可動型3に形成された把持手段(図示せず)により樹脂成形品である車両のフェンダー1を把持して、車両のフェンダー1を可動型3と共に移動させる。つまり、樹脂成形品である車両のフェンダー1は固定型2側に残されていない。続いて、ロボット等(図示せず)により可動型3から樹脂成形品である車両のフェンダー1を取り外し、次工程位置へ移動させる。このとき、次工程位置へ移動させるロボット等は、車両のフェンダー1の意匠面側から把持することができ、次工程位置へ配設する際には意匠面の反対面側を配置することが可能となる。
(第1の樹脂成形品の製造装置の変形態様)
上述の第1の樹脂成形品の製造装置においては、第1スライドコア32と第2スライドコア33との間にスプリング34を配設したがこれに限られるものではない。第1スライドコア32と第2スライドコア33との間に配設され、第1スライドコア32及び第2スライドコア33を押圧するものであれば、例えば、シリンダなどを用いてもよい。
(第2の樹脂成形品の製造装置の構成)
第2の樹脂成形品の製造装置について、図4を参照して説明する。図4は、型閉時における第2の樹脂成形品の製造装置の断面図を示す。図4に示すように、第2の樹脂成形品の製造装置は、主として、固定型4と、可動型5とから構成される。そして、型閉時に固定型2と可動型4との間に形成されるキャビティに溶融樹脂を充填して樹脂成形品である車両のフェンダー1が成形される。
ここで、固定型4は、樹脂成形品である車両のフェンダー1の意匠面を形成する型である。具体的には、固定型4の中央部分に凹部が形成されており、両端側(図4の上下端側)に凸部が形成されている。この両端側の凸部の一部分は、可動型5との型合わせ面である。そして、固定型4の図4の上端側には、車両のフェンダー1の固定型側アンダーカット部11を形成する固定型側アンダーカット形成部4aを有している。この固定型側アンダーカット形成部4aは、固定型側アンダーカット部11に図4の上方側から係合している。すなわち、樹脂成形品である車両のフェンダー1の固定型側アンダーカット部11は、型開方向(図4の左方向)に対して固定型4の固定型アンダーカット形成部4aに引っかかることになる。さらに、固定型4は、上端側にエア噴射装置6を有している。エア噴射装置6は、高圧エアを噴射することができる装置である。そして、エア噴射装置6のノズル先端が固定型4に形成されたエア通過孔41に連通している。エア通過孔41は、固定型4の上端側凸部に形成されており、可動型5の型開時に樹脂成形品である車両のフェンダー1の固定部1dにエアを噴射可能な位置に形成されている。ただし、エア通過孔41は、樹脂成形品である車両のフェンダー1の意匠面にはエアが噴射されない位置に形成されている。
可動型5は、主可動コア51と、スライドコア52と、スライドコア直動装置53と、スライドコア支持プレート54とから構成される。主可動コア51は、可動型5の主要部分を占める部材であって、固定型4に対して図4の左右方向(型開閉方向)に往復移動可能なコアである。そして、この主可動コア51は、可動型5の型開方向に対して樹脂成形品である車両のフェンダー1に係合する部分を有さない形状に形成されている。すなわち、主可動コア51によっては、樹脂成形品にアンダーカット部が形成されない。具体的には、主可動コア51は、樹脂成形品である車両のフェンダー1の平面部1aの意匠面の反対面側の大部分、下垂部1cの左側面及び固定部1dの上側面を形成するコアである。そして、この主可動コア51には、スライドコア支持プレート54を図4の左右方向に直動可能にするためのガイド孔51aが形成されている。さらに、主可動コア51には、ガイド孔51aから固定型4側に連通する傾斜孔51bが形成されている。傾斜孔51bは、ガイド孔51aから固定型4側に向かって図4の下方側へ傾斜して形成されており、スライドコア用支持棒52aが遊挿されている。ただし、傾斜孔51bは、スライドコア用支持棒52aの直径に対して僅かに大きな直径に形成されている。
スライドコア52は、樹脂成形品である車両のフェンダー1のうちの固定部1dの下側面と可動型側アンダーカット部12とを形成するコアである。このスライドコア52は、可動型側アンダーカット部12を形成可能な可動型側アンダーカット形成部52bを有している。なお、型閉時において、スライドコア52は、主可動コア51に挟設されている。そして、スライドコア52は、主可動コア51とは別体に形成されており、主可動コア51に対して型開閉方向に相対的に移動可能に形成されている。さらに、スライドコア52は、スライドコア用支持棒52aを有している。このスライドコア用支持棒52aは、上述したように、主可動コア51の傾斜孔51bに遊挿している。
スライドコア支持プレート54は、主可動コア51に形成されたガイド孔51aにガイドされて型開閉方向に直動可能なプレートである。このスライドコア支持プレート54は、上端側にスライドコア用支持棒52aを揺動可能に軸支している。スライドコア直動装置53は、一端側がスライドコア支持プレート54に連結されており、スライドコア支持プレート54を主可動コア51に対して型開閉方向に相対移動可能としている。すなわち、スライドコア直動装置53は、主可動コア51が型閉方向に移動する際に、スライドコア支持プレート54を型閉方向に移動しないようにすることができる。
(第2の樹脂成形品の製造装置の動作)
このように構成される第2の樹脂成形品の製造装置の動作について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、上述したように、型閉時における第2の樹脂成形品の製造装置の断面図を示す。図5は、型開時における第2の樹脂成形品の製造装置の断面図を示す。
樹脂成形品を製造する際には、まず、固定型4と可動型5とを型合わせする。すなわち、可動型5を固定型4に当接させる。このとき、スライドコア支持プレート54は、主可動コア51のガイド孔51aの後端側(図4の左側)に位置している。ここで、型閉時にキャビティを形成する部材は、固定型4と、可動型5のうち主可動コア51とスライドコア52である。つまり、樹脂成形品である車両のフェンダー1に形成されるパーティングライン(PL)は、固定型4の上端側凸部と主可動コア51の上方部との境界部、及び、主可動コア51の下方部と固定型4の下端側凸部との境界部となる。なお、図1に示す意匠面を形成するパーティングラインPL1は、固定型4の上端側凸部と主可動コア51の上方部との境界部であって、図1に示す意匠面を形成するパーティングラインPL2は、主可動コア51の下方部と固定型4の下端側凸部との境界部である。
そして、固定型4と可動型5との間に形成されるキャビティに溶融樹脂を充填させた後所定時間冷却することにより、図1に示す樹脂成形品である車両のフェンダー1を成形する。樹脂成形品を成形した後は、固定型から可動型を離脱する必要がある。このとき、樹脂成形品である車両のフェンダー1には固定型側アンダーカット部11及び可動型側アンダーカット部12を有しているため、可動型5を型開方向に固定型4から離脱させることはできない。
そこで、まず、図5に示すように、主可動コア51のみが型開方向(図5の左方向)に移動させる。主可動コア51は、上述したように、樹脂成形品である車両のフェンダー1に係合する部分を有さない形状に形成されている。従って、主可動コア51のみであれば、型開方向にそのまま移動させることができる。主可動コア51を型開方向に移動させる際、スライドコア直動装置53によりスライドコア支持プレート54を型開閉方向に実質的に移動しないようにさせる。すなわち、スライドコア支持プレート54が主可動コア51に対して相対的に図5の右方向へ移動するようにスライドコア直動装置53を作動させる。
このようにスライドコア支持プレート54が主可動コア51に対して相対的に図5の右方向へ移動することにより、スライドコア52は以下のように動作する。スライドコア支持プレート54が主可動コア51に対して相対的に図5の右方向へ移動することにより、傾斜孔51bに沿ってスライドコア用支持棒52aが図5の右方向に移動する。このとき、スライドコア用支持棒52aの図5の左端側は、スライドコア支持プレート54の軸支位置を中心に下方側に揺動する。また、スライドコア用支持棒52aの図5の右端側は、図35下方側にスライドしている。すなわち、スライドコア用支持棒52aと傾斜孔51bとの作用により、スライドコア52は、図5の下方側にスライドする。このように、スライドコア52が下方側にスライドすることにより、スライドコア52は車両のフェンダー1の可動型側アンダーカット部12から離脱して、スライドコア52が可動型側アンダーカット部12に型開方向に対して係合しない状態となる。なお、このスライドコア52のスライド量は、主可動コア51の移動量に応じたスライド量となる。
同時に、固定型4のエア噴射装置6がエアを噴射する。エア噴射装置6により噴射されたエアは、エア噴射装置6のノズルを通過した後、固定型4に形成されたエア通過孔41を通過して、最終的には樹脂成形品である車両のフェンダー1の固定部1dの上側面に噴射される。そして、噴射されるエアにより車両のフェンダー1の固定部1dが押圧されることにより、車両のフェンダー1の固定型側アンダーカット部11が固定型側アンダーカット形成部4aから離脱する。
上述したように、主可動コア51、スライドコア52、及びエア噴射装置6が動作することにより、固定型側アンダーカット部11は固定型側アンダーカット形成部4aから離脱されると共に、可動型側アンダーカット形成部52bは可動型側アンダーカット部12から離脱される。つまり、樹脂成形品である車両のフェンダー1を固定型4から取り外すことができると共に、可動型5からも車両のフェンダー1を取り外すことができる状態となっている。
続いて、さらに、可動型5を図5の左方向へ移動する。これにより、主可動コア51のみならず、スライドコア52も図5の左方向へ移動することになる。このとき、可動型5に形成された把持手段(図示せず)により樹脂成形品である車両のフェンダー1を把持して、車両のフェンダー1を可動型5と共に移動させる。つまり、樹脂成形品である車両のフェンダー1は固定型4側に残されていない。続いて、ロボット等(図示せず)により可動型5から樹脂成形品である車両のフェンダー1を取り外し、次工程位置へ移動させる。このとき、次工程位置へ移動させるロボット等は、車両のフェンダー1の意匠面側から把持することができ、次工程位置へ配設する際には意匠面の反対面側を配置することが可能となる。
(第2の樹脂成形品の製造装置の変形態様)
上述した実施例においては、固定型4がエア噴射装置6を有し、固定型4にエア通過孔41を形成したが、これに限られるものではない。可動型5がエア噴射装置を有し、可動型5にエア通過孔を形成してもよい。
(第3の樹脂成形品の製造装置の構成)
第3の樹脂成形品の製造装置について、図6を参照して説明する。図6は、型閉時における第3の樹脂成形品の製造装置の断面図を示す。図6に示すように、第3の樹脂成形品の製造装置は、主として、固定型2と、可動型7とから構成される。そして、型閉時に固定型2と可動型7との間に形成されるキャビティに溶融樹脂を充填して樹脂成形品である車両のフェンダー1が成形される。ここで、第3の樹脂成形品の製造装置において、上述の第1の樹脂成形品の製造装置と同一の構成については同一符号を付して説明を省略する。
可動型7は、主可動コア71と、第1スライドコア72と、第2スライドコア73と、スライドコア直動装置75と、スライドコア支持プレート76とから構成される。主可動コア37は、可動型7の主要部分を占める部材であって、固定型2に対して図6の左右方向(型開閉方向)に往復移動可能なコアである。そして、この主可動コア71は、可動型7の型開方向に対して樹脂成形品である車両のフェンダー1に係合する部分を有さない形状に形成されている。すなわち、主可動コア71によっては、樹脂成形品にアンダーカット部が形成されない。具体的には、主可動コア71は、樹脂成形品である車両のフェンダー1の平面部1aの意匠面の反対面側の大部分を形成するコアである。そして、この主可動コア71には、スライドコア支持プレート76を図6の左右方向に直動可能にするためのガイド孔71aが形成されている。さらに、主可動コア71には、ガイド孔71aから固定型2側に連通する第1傾斜孔71bと第2傾斜孔71cが形成されている。第1傾斜孔71bは、ガイド孔71aから固定型2側に向かって図6の下方側へ傾斜して形成されており、後述する第1スライドコア用支持棒72aが遊挿されている。ただし、第1傾斜孔71bは、第1スライドコア用支持棒72aの直径に対して僅かに大きな直径に形成されている。第2傾斜孔71cは、ガイド孔71aから固定型2側に向かって図6の下方側へ傾斜して形成されており、後述する第2スライドコア用支持棒73aが遊挿されている。この第2傾斜孔71cは、第2スライドコア用支持棒73aの直径に対してかなり大きな直径に形成されている。さらに、第2傾斜孔71cの型開閉方向に対する傾斜角度は、第1傾斜孔71bの型開閉方向に対する傾斜角度よりも大きくしている。
第1スライドコア72は、樹脂成形品である車両のフェンダー1のうちの下垂部1cの左側面と固定部1dの上側面とを形成するコアである。すなわち、型閉時において、第1スライドコア72は、固定型2の上方側の凸部に隣接している。そして、第1スライドコア72は、主可動コア71とは別体に形成されており、主可動コア71に対して型開閉方向に相対的に移動可能に形成されている。さらに、第1スライドコア72は、第1スライドコア用支持棒72aを有している。この第1スライドコア用支持棒72aは、上述したように、主可動コア71の第1傾斜孔71bに遊挿している。
第2スライドコア73は、樹脂成形品である車両のフェンダー1のうちの固定部1dの下側面と可動型側アンダーカット部12とを形成するコアである。この第2スライドコア73は、可動型側アンダーカット部12を形成可能な可動型側アンダーカット形成部73bを有している。なお、型閉時において、第2スライドコア73は、第1スライドコア72に隣接している。第2スライドコア73は、型閉時に主可動コア71の下方側部分にも隣接している。この可動型側アンダーカット形成部73bは、可動型側アンダーカット部12に図6の下方側から係合している。すなわち、樹脂成形品である車両のフェンダー1の可動型側アンダーカット部12は、型開方向(図6の左方向)に対して第2スライドコア73の可動型アンダーカット形成部73bに引っかかることになる。さらに、第2スライドコア73は、主可動コア71とは別体に形成されており、主可動コア71に対して型開閉方向に相対的に移動可能に形成されている。この第2スライドコア73は、第2スライドコア用支持棒73aを有している。第2スライドコア用支持棒73aは、上述したように、主可動コア71の第2傾斜孔71cに遊挿している。
スライドコア支持プレート76は、主可動コア71に形成されたガイド孔71aにガイドされて型開閉方向に直動可能なプレートである。このスライドコア支持プレート76は、上端側に第1スライドコア用支持棒72aを揺動可能に軸支している。さらに、スライドコア支持プレート76は、第1スライドコア用支持棒72aを軸支している位置の僅かに下方側にて、第2スライドコア用支持棒73aを揺動可能に軸支している。
スライドコア直動装置75は、一端側がスライドコア支持プレート76に連結されており、スライドコア支持プレート76を主可動コア71に対して型開閉方向に相対移動可能としている。すなわち、スライドコア直動装置75は、主可動コア71が型閉方向に移動する際に、スライドコア支持プレート76を型閉方向に移動しないようにすることができる。
(第3の樹脂成形品の製造装置の動作)
このように構成される第3の樹脂成形品の製造装置の動作について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、上述したように、型閉時における第3の樹脂成形品の製造装置の断面図を示す。図7は、型開時における第3の樹脂成形品の製造装置の断面図を示す。
樹脂成形品を製造する際には、まず、固定型2と可動型7とを型合わせする。すなわち、可動型7を固定型2に当接させる。このとき、スライドコア支持プレート76は、主可動コア71のガイド孔71aの後端側(図6の左側)に位置している。ここで、型閉時にキャビティを形成する部材は、固定型2と、可動型7のうち主可動コア71と第1スライドコア72と第2スライドコア73である。つまり、樹脂成形品である車両のフェンダー1に形成されるパーティングライン(PL)は、固定型2の上端側凸部と第1スライドコア72との境界部、第1スライドコア72と第2スライドコア73との境界部、第2スライドコア73と主可動コア71との境界部、及び、主可動コア71と固定型2の下端側凸部との境界部となる。なお、図1に示す意匠面を形成するパーティングラインPL1は、固定型2の上端側凸部と第1スライドコア72との境界部であって、図1に示す意匠面を形成するパーティングラインPL2は、固定型2の下端側凸部と主可動コア71との境界部である。
そして、固定型2と可動型7との間に形成されるキャビティに溶融樹脂を充填させた後所定時間冷却することにより、図1に示す樹脂成形品である車両のフェンダー1を成形する。樹脂成形品を成形した後は、固定型から可動型を離脱する必要がある。このとき、樹脂成形品である車両のフェンダー1には固定型側アンダーカット部11及び可動型側アンダーカット部12を有しているため、可動型7を型開方向に固定型2から離脱させることはできない。
そこで、まず、図7に示すように、主可動コア71のみが型開方向(図7の左方向)に移動させる。主可動コア71は、上述したように、樹脂成形品である車両のフェンダー1に係合する部分を有さない形状に形成されている。従って、主可動コア71のみであれば、型開方向にそのまま移動させることができる。主可動コア71を型開方向に移動させる際、スライドコア直動装置75によりスライドコア支持プレート76を型開閉方向に実質的に移動しないようにさせる。すなわち、スライドコア支持プレート76が主可動コア71に対して相対的に図7の右方向へ移動するようにスライドコア直動装置75を作動させる。
このようにスライドコア支持プレート76が主可動コア71に対して相対的に図7の右方向へ移動することにより、第1スライドコア72及び第2スライドコア73は以下のように動作する。スライドコア支持プレート76が主可動コア71に対して相対的に図7の右方向へ移動することにより、第1傾斜孔71bに沿って第1スライドコア用支持棒72aが図7の右方向に移動する。このとき、第1スライドコア用支持棒72aの図7の左端側は、スライドコア支持プレート76の軸支位置を中心に下方側に揺動する。また、第1スライドコア用支持棒72aの図7の右端側は、図7の下方側にスライドしている。すなわち、第1スライドコア用支持棒72aと第1傾斜孔71bとの作用により、第1スライドコア72は、図7の下方側にスライドする。このように、第1スライドコア72が下方側にスライドすることにより、第1スライドコア72は樹脂成形品である車両のフェンダー1の固定部1dを下方側へ押圧することになる。すなわち、第1スライドコア72は、樹脂成形品である車両のフェンダー1の固定型側アンダーカット部12を固定型2の固定型側アンダーカット形成部2aから離脱させる。なお、この第1スライドコア72のスライド量は、主可動コア71の移動量に応じたスライド量となる。
同時に、スライドコア支持プレート76が主可動コア71に対して相対的に図7の右方向へ移動することにより、第2傾斜孔71cに沿って第2スライドコア用支持棒73aが図7の右方向に移動する。このとき、第2スライドコア用支持棒73aの図7の左端側は、スライドコア支持プレート76の軸支位置を中心に下方側に揺動する。また、第2スライドコア用支持棒73aの図7の右端側は、図7の下方側にスライドしている。すなわち、第2スライドコア用支持棒73aと第2傾斜孔71cとの作用により、第2スライドコア73は、図7の下方側にスライドする。ここで、第2スライドコア73の下方側へのスライド量は、上述した第1スライドコア72の下方側へのスライド量よりも大きくなる。これは、第2傾斜孔71cの型開閉方向に対する傾斜角度が、第1傾斜孔71bの型開閉方向に対する傾斜角度より小さいからである。このように、第2スライドコア73の可動型側アンダーカット形成部73bは、樹脂成形品である車両のフェンダー1の可動型側アンダーカット部12から離脱して、第2スライドコア73が型開方向に係合しない状態となる。なお、この第2スライドコア73のスライド量は、主可動コア71の移動量に応じたスライド量となる。
上述したように、主可動コア71、第1スライドコア72、及び第2スライドコア73が動作することにより、固定型側アンダーカット部11は固定型側アンダーカット形成部2aから離脱されると共に、可動型側アンダーカット形成部73bは可動型側アンダーカット部12から離脱される。つまり、樹脂成形品である車両のフェンダー1を固定型2から取り外すことができると共に、可動型7からも車両のフェンダー1を取り外すことができる状態となっている。
続いて、さらに、可動型7を図7の左方向へ移動する。これにより、主可動コア71のみならず、第1スライドコア72及び第2スライドコア73も図7の左方向へ移動することになる。このとき、可動型7に形成された把持手段(図示せず)により樹脂成形品である車両のフェンダー1を把持して、車両のフェンダー1を可動型7と共に移動させる。つまり、樹脂成形品である車両のフェンダー1は固定型2側に残されていない。続いて、ロボット等(図示せず)により可動型7から樹脂成形品である車両のフェンダー1を取り外し、次工程位置へ移動させる。このとき、次工程位置へ移動させるロボット等は、車両のフェンダー1の意匠面側から把持することができ、次工程位置へ配設する際には意匠面の反対面側を配置することが可能となる。
樹脂成形品である車両のフェンダーの断面図である。 型閉時における第1の樹脂成形品の製造装置の断面図である。 型開時における第1の樹脂成形品の製造装置の断面図である。 型閉時における第2の樹脂成形品の製造装置の断面図である。 型開時における第2の樹脂成形品の製造装置の断面図である。 型閉時における第3の樹脂成形品の製造装置の断面図である。 型開時における第3の樹脂成形品の製造装置の断面図である。
符号の説明
1・・・車両のフェンダー、 1a・・・平面部、 1b・・・湾曲部、 1c・・・下垂部、 1d・・・固定部、 1e・・・下端屈曲部、 11・・・固定型側アンダーカット部、 12・・・可動型側アンダーカット部、 2・・・固定型、 2a・・・固定型側アンダーカット形成部、 3・・・可動型、 31・・・主可動コア、 31a・・・ガイド孔、 31b・・・傾斜孔、 31c・・・真直孔、 32・・・第1スライドコア、 32a・・・第1スライドコア用支持棒、 33・・・第2スライドコア、 33a・・・第2スライドコア用支持棒、 33b・・・可動型アンダーカット形成部、 34・・・スプリング、 35・・・スライドコア直動装置、 36・・・スライドコア支持プレート、 4・・・固定型、 4a・・・固定型側アンダーカット形成部、 41・・・エア通過孔、 5・・・可動型、 51・・・主可動コア、 51a・・・ガイド孔、 51b・・・傾斜孔、 52・・・スライドコア、 52a・・・スライドコア用支持棒、 52b・・・可動型アンダーカット形成部、 53・・・スライドコア直動装置、 54・・・スライドコア支持プレート、 6・・・エア噴射装置、 7・・・可動型、 71・・・主可動コア、 71a・・・ガイド孔、 71b・・・第1傾斜孔、 71c・・・第2傾斜孔、 72・・・第1スライドコア、 72a・・・第1スライドコア用支持棒、 73・・・第2スライドコア、 73a・・・第2スライドコア用支持棒、 73b・・・可動型アンダーカット形成部、 75・・・スライドコア直動装置、 76・・・スライドコア支持プレート

Claims (13)

  1. 樹脂成形品の固定型側アンダーカット部を形成すると共に該固定型側アンダーカット部に所定方向から係合する固定型側アンダーカット形成部を有する固定型と、
    前記樹脂成形品の可動型側アンダーカット部を形成すると共に該可動型側アンダーカット部に前記所定方向の反対方向から係合する可動型側アンダーカット形成部を有する可動型と、
    を備えた樹脂成形品の製造装置において、
    前記可動型は、
    前記可動型の型開方向に対して前記樹脂成形品に係合する部分を有さない主可動コアと、
    前記主可動コアに対して前記型開閉方向に相対移動可能であり型開時に前記所定方向に前記樹脂成形品を押圧しながらスライドして前記樹脂成形品の前記固定型側アンダーカット部を前記固定型側アンダーカット形成部から離脱させる第1スライドコアと、
    前記可動型側アンダーカット形成部を有し前記主可動コアに対して前記型開閉方向に相対移動可能であり型開時に前記所定方向にスライド可能に配設された第2スライドコアと、
    前記第1スライドコアと前記第2スライドコアとの間に配設され一端側が前記第1スライドコアを押圧し他端側が前記第2スライドコアを押圧して前記第2スライドコアを前記所定方向にスライドさせて前記可動型側アンダーカット形成部を前記樹脂成形品の前記可動型側アンダーカット部から離脱させる押圧手段と、
    を備えたことを特徴とする樹脂成形品の製造装置。
  2. 前記第1スライドコアは、前記主可動コアの型開方向への移動量に応じて前記所定方向にスライドすることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品の製造装置。
  3. 前記押圧手段は、前記第1スライドコア及び前記第2スライドコアを押圧可能な弾性体であることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品の製造装置。
  4. 前記弾性体は、スプリングであることを特徴とする請求項3記載の樹脂成形品の製造装置。
  5. 前記押圧手段は、シリンダであることを特徴とする請求項1記載の樹脂成形品の製造装置。
  6. 樹脂成形品の固定型側アンダーカット部を形成すると共に該固定型側アンダーカット部に所定方向から係合する固定型側アンダーカット形成部を有する固定型と、
    前記樹脂成形品の可動型側アンダーカット部を形成すると共に該可動型側アンダーカット部に前記所定方向の反対方向から係合する可動型側アンダーカット形成部を有する可動型と、
    を備えた樹脂成形品の製造装置において、
    前記可動型は、
    前記可動型の型開方向に対して前記樹脂成形品に係合する部分を有さない主可動コアと、
    前記可動型側アンダーカット形成部を有し前記主可動コアに対して前記型開閉方向に相対移動可能であり型開時に前記所定方向にスライドして前記可動型側アンダーカット形成部を前記樹脂成形品の前記可動型側アンダーカット部から離脱させるスライドコアと、
    を備え、
    さらに、少なくとも前記固定型及び前記主可動コアの何れか一方は、型開時に前記樹脂成形品の前記固定型側アンダーカット部を前記所定方向に押圧して前記樹脂成形品の前記固定型側アンダーカット部を前記固定型側アンダーカット形成部から離脱させる押圧手段を備えたことを特徴とする樹脂成形品の製造装置。
  7. 前記押圧手段は、
    前記主可動コアに対して前記型開閉方向に相対移動可能であり型開時に前記所定方向に前記樹脂成形品を押圧しながらスライドして前記樹脂成形品の前記固定型側アンダーカット部を前記固定型側アンダーカット形成部から離脱させる押圧用スライドコアであることを特徴とする請求項6記載の樹脂成形品の製造装置。
  8. 前記押圧手段は、前記固定型側アンダーカット部を前記所定方向に流体媒体を噴射する流体噴射手段であることを特徴とする請求項6記載の樹脂成形品の製造装置。
  9. 前記固定型及び前記主可動コアの何れか一方は、前記流体媒体が通過する流体媒体供給孔を形成していることを特徴とする請求項8記載の樹脂成形品の製造装置。
  10. 前記スライドコアは、前記主可動コアが型開方向への移動量に応じて前記所定方向にスライドすることを特徴とする請求項6記載の樹脂成形品の製造装置。
  11. 前記押圧用スライドコアは、前記主可動コアが型開方向への移動量に応じて前記所定方向にスライドすることを特徴とする請求項7記載の樹脂成形品の製造装置。
  12. 前記樹脂成形品は、パーティングラインが前記固定型側に形成されないことを特徴とする請求項1又は6に記載の樹脂成形品の製造装置。
  13. 前記樹脂成形品は、樹脂製車両用外板であることを特徴とする請求項1又は6に記載の樹脂成形品の製造装置。
JP2004023748A 2004-01-30 2004-01-30 樹脂成形品の製造装置 Expired - Fee Related JP4389597B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004023748A JP4389597B2 (ja) 2004-01-30 2004-01-30 樹脂成形品の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004023748A JP4389597B2 (ja) 2004-01-30 2004-01-30 樹脂成形品の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005212370A true JP2005212370A (ja) 2005-08-11
JP4389597B2 JP4389597B2 (ja) 2009-12-24

Family

ID=34906664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004023748A Expired - Fee Related JP4389597B2 (ja) 2004-01-30 2004-01-30 樹脂成形品の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4389597B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012081687A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Key Tranding Co Ltd 成形金型
KR101335530B1 (ko) 2012-10-29 2013-12-02 이중재 언더컷을 갖는 제품 형성용 사출 성형 금형
KR101407644B1 (ko) * 2012-09-17 2014-06-27 김인찬 성형품 탈거부를 포함하는 금형
JP2021070293A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 トヨタ車体株式会社 射出成形装置
CN114801082A (zh) * 2022-04-11 2022-07-29 余姚市德沃斯模具科技有限公司 一种大型汽车仪表板类的注塑模具结构

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012081687A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Key Tranding Co Ltd 成形金型
KR101407644B1 (ko) * 2012-09-17 2014-06-27 김인찬 성형품 탈거부를 포함하는 금형
KR101335530B1 (ko) 2012-10-29 2013-12-02 이중재 언더컷을 갖는 제품 형성용 사출 성형 금형
JP2021070293A (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 トヨタ車体株式会社 射出成形装置
JP7211335B2 (ja) 2019-11-01 2023-01-24 トヨタ車体株式会社 射出成形装置
CN114801082A (zh) * 2022-04-11 2022-07-29 余姚市德沃斯模具科技有限公司 一种大型汽车仪表板类的注塑模具结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP4389597B2 (ja) 2009-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3763407B2 (ja) 射出成形品の製造装置およびその製造方法
US20120100244A1 (en) Plastic injection mold
KR100921807B1 (ko) 플라스틱 사출금형장치
CN109702128B (zh) 一种增压装置及其增压机构
JP4389597B2 (ja) 樹脂成形品の製造装置
JP2008155490A (ja) 射出成形金型のアンダーカット形状形成機構
KR20130001735U (ko) 사출 금형의 언더컷 처리용 이중 슬라이드 장치
CN210553225U (zh) 一种五金模具便捷式脱模结构
CN201244886Y (zh) 一种内抽成型型芯模具
KR200451371Y1 (ko) 내외측 이중 언더컷처리용 금형장치
JP7211335B2 (ja) 射出成形装置
JP6925096B2 (ja) 射出成形金型
JP5550915B2 (ja) 離型方法とその装置
JP3484421B2 (ja) 三次元曲折形製品の中空成形方法およびその装置
KR20140082309A (ko) 사출 금형
CN212072795U (zh) 一种能改善塑胶成品喷射痕的注塑模具
CN219855571U (zh) 一种塑料模具油缸斜抽滑块内置斜顶装置
CN212097327U (zh) 一种用于成型带有外倒扣的管道注塑模具
JP2000102953A (ja) 射出成形用金型
CN215849333U (zh) 一种注塑模具
JP2000280261A (ja) 樹脂成形品の成形用金型
CN111601670B (zh) 用于成型的模具以及用于制造构件的方法
CN210679448U (zh) 一种具有二次顶出机构的双色模具
CN106335148A (zh) 二次顶出机构
CN211074553U (zh) 一种汽车导流板脱模机构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090915

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090928

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121016

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131016

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees