JPH09267187A - レーザ加工方法 - Google Patents
レーザ加工方法Info
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- JPH09267187A JPH09267187A JP8077590A JP7759096A JPH09267187A JP H09267187 A JPH09267187 A JP H09267187A JP 8077590 A JP8077590 A JP 8077590A JP 7759096 A JP7759096 A JP 7759096A JP H09267187 A JPH09267187 A JP H09267187A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワークの端部の切断溝のカーフ幅を一定にし
てその加工を適正に行うことができるレーザ加工方法を
提供することにある。 【解決手段】 ワークの切断加工開始に際して、ノズル
を通常の移動速度よりも遅い速度で移動し、かつ通常の
レーザ出力よりも低い出力のレーザビームをワークに照
射して、ワークの端部に切込部を形成した後に、通常の
ノズル移動速度及び通常のレーザ出力に切り換えて、ワ
ークに一定のカーフ幅の切断溝を形成する。
てその加工を適正に行うことができるレーザ加工方法を
提供することにある。 【解決手段】 ワークの切断加工開始に際して、ノズル
を通常の移動速度よりも遅い速度で移動し、かつ通常の
レーザ出力よりも低い出力のレーザビームをワークに照
射して、ワークの端部に切込部を形成した後に、通常の
ノズル移動速度及び通常のレーザ出力に切り換えて、ワ
ークに一定のカーフ幅の切断溝を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ加工方法
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザビームにより、鋼板等のワ
ークを所定形状に切断加工する際、ワークの材質と板厚
から最適な切断加工条件を求め、その加工条件をもとに
ノズルをワークの切断開始点に位置決めし、ワークに対
しノズルを相対移動させつつ該ノズルからレーザビーム
をワークに照射する。このレーザ加工においては、切断
加工条件が一度設定されると、同じ加工条件のまま切断
作業が行われる。
ークを所定形状に切断加工する際、ワークの材質と板厚
から最適な切断加工条件を求め、その加工条件をもとに
ノズルをワークの切断開始点に位置決めし、ワークに対
しノズルを相対移動させつつ該ノズルからレーザビーム
をワークに照射する。このレーザ加工においては、切断
加工条件が一度設定されると、同じ加工条件のまま切断
作業が行われる。
【0003】図8(a),(b)に示すようにワーク1
2の端部121に対する切断溝122の切り込み加工
は、該端部121に通常の加工条件、つまり図8(c)
〜(e)に示すようにノズルから通常のレーザ出力、通
常圧力のアシストガスを噴出しながら、通常のノズル移
動速度で行われる。
2の端部121に対する切断溝122の切り込み加工
は、該端部121に通常の加工条件、つまり図8(c)
〜(e)に示すようにノズルから通常のレーザ出力、通
常圧力のアシストガスを噴出しながら、通常のノズル移
動速度で行われる。
【0004】又、ワーク12の途中まで切断して切断加
工を中止する際には、図8(b)に示すノズルの移動を
停止する点Peで、図8(c)に示すようにレーザ発振
器に対する発振指令を停止してレーザビームの照射を止
めている。
工を中止する際には、図8(b)に示すノズルの移動を
停止する点Peで、図8(c)に示すようにレーザ発振
器に対する発振指令を停止してレーザビームの照射を止
めている。
【0005】さらに、ワークにコーナが形成されるよう
に切断加工する際には、図9(a)に示すようにコーナ
中心点Pcにおいて数値制御装置による加減速の作用に
より加工速度は図9(c)示すように一時的に低くなる
が、レーザ出力及びアシストガスの圧力は図9(b),
(d)に示すように通常のままでノズルがコーナ角度θ
に沿って移動される。
に切断加工する際には、図9(a)に示すようにコーナ
中心点Pcにおいて数値制御装置による加減速の作用に
より加工速度は図9(c)示すように一時的に低くなる
が、レーザ出力及びアシストガスの圧力は図9(b),
(d)に示すように通常のままでノズルがコーナ角度θ
に沿って移動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したワーク12の
端部121の切断加工においては、その端部121の周
囲が開放されていたり、レーザビームによる熱がワーク
12に蓄えらていなかったりして、端部121にはその
下側面までレーザビームによる熱が充分に伝わらない。
ワーク12の切断溝122の上部と下部を比べると、下
部はレーザビームが充分に照射されずに切断されない部
分が残ったままとなる。この状態で引き続き同じ加工速
度でノズルを移動させると、レーザビームによる熱が下
部に充分に伝わらないまま切断が強行されるため、図8
(a)のワークの断面図に示すようにワーク12の切断
溝122に底壁123が形成され、レーザ及びアシスト
ガスが下方へ抜けにくくなって、セルフバーニング(自
己燃焼)現象が発生する。このセルフバーニング現象に
よって図8(b)の平面図に示すように切断溝122の
加工始点両壁面に溶損部124やドロスが生じ、切断溝
122のカーフ幅(切断溝幅)が広がり、適正な切断を
行うことができないという問題があった。又、セルフバ
ーニング現象により切断溝122近傍に対向するノズル
も加熱状態となりノズルが損傷することもしばしば発生
していた。
端部121の切断加工においては、その端部121の周
囲が開放されていたり、レーザビームによる熱がワーク
12に蓄えらていなかったりして、端部121にはその
下側面までレーザビームによる熱が充分に伝わらない。
ワーク12の切断溝122の上部と下部を比べると、下
部はレーザビームが充分に照射されずに切断されない部
分が残ったままとなる。この状態で引き続き同じ加工速
度でノズルを移動させると、レーザビームによる熱が下
部に充分に伝わらないまま切断が強行されるため、図8
(a)のワークの断面図に示すようにワーク12の切断
溝122に底壁123が形成され、レーザ及びアシスト
ガスが下方へ抜けにくくなって、セルフバーニング(自
己燃焼)現象が発生する。このセルフバーニング現象に
よって図8(b)の平面図に示すように切断溝122の
加工始点両壁面に溶損部124やドロスが生じ、切断溝
122のカーフ幅(切断溝幅)が広がり、適正な切断を
行うことができないという問題があった。又、セルフバ
ーニング現象により切断溝122近傍に対向するノズル
も加熱状態となりノズルが損傷することもしばしば発生
していた。
【0007】又、ワーク12の切断途中で切断加工を停
止する際には、図8(b)に示すように停止点Peでは
セルフバーニング現象が発生して切断溝122の平面形
状が鎖線で示す適正形状よりも大きな形状になることが
あり、切断溝122のカーフ幅が大きくなって所望形状
が得られなかった。
止する際には、図8(b)に示すように停止点Peでは
セルフバーニング現象が発生して切断溝122の平面形
状が鎖線で示す適正形状よりも大きな形状になることが
あり、切断溝122のカーフ幅が大きくなって所望形状
が得られなかった。
【0008】さらに、図9(a)に示すコーナの切断加
工においても、コーナ部でセルフバーニング現象が発生
して切断不良となり、図9(a)に示すようにコーナ部
の切断溝122の形状が鎖線で示す適正形状よりも大き
いカーフ幅が生じて所望形状が得られないという問題が
あった。
工においても、コーナ部でセルフバーニング現象が発生
して切断不良となり、図9(a)に示すようにコーナ部
の切断溝122の形状が鎖線で示す適正形状よりも大き
いカーフ幅が生じて所望形状が得られないという問題が
あった。
【0009】この発明は、従来の技術に存在する問題点
に着目してなされたものであって、その第1の目的は、
ワークの端部の切断加工に際し、切断溝のカーフ幅を一
定にして切断加工を適正に開始することができるレーザ
加工方法を提供することにある。
に着目してなされたものであって、その第1の目的は、
ワークの端部の切断加工に際し、切断溝のカーフ幅を一
定にして切断加工を適正に開始することができるレーザ
加工方法を提供することにある。
【0010】この発明の第2の目的は、ワークの途中で
切断加工を中止する際、切断終了点の切断溝のカーフ幅
を一定にして切断加工を適正に行うことができるレーザ
加工方法を提供することにある。
切断加工を中止する際、切断終了点の切断溝のカーフ幅
を一定にして切断加工を適正に行うことができるレーザ
加工方法を提供することにある。
【0011】この発明の第3の目的は、ワークのコーナ
の切断溝のカーフ幅を一定にして切断加工を適正に行う
ことができるレーザ加工方法を提供することにある。
の切断溝のカーフ幅を一定にして切断加工を適正に行う
ことができるレーザ加工方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記第1の目的を達成するために、ノズルからレーザビ
ームをワークに照射しつつ、ノズルをワークに対して相
対移動させてワークを切断加工するレーザ加工方法にお
いて、ワーク端部からの切断加工開始に際して、通常の
ノズル移動速度よりも遅い速度で、かつ通常のレーザ出
力と通常のアシストガス圧力よりも低いレーザ出力と低
い圧力でワークに切込部を形成した後、通常のノズル移
動速度及び通常のレーザ出力とアシストガス圧力に切り
換えるという手段をとっている。
上記第1の目的を達成するために、ノズルからレーザビ
ームをワークに照射しつつ、ノズルをワークに対して相
対移動させてワークを切断加工するレーザ加工方法にお
いて、ワーク端部からの切断加工開始に際して、通常の
ノズル移動速度よりも遅い速度で、かつ通常のレーザ出
力と通常のアシストガス圧力よりも低いレーザ出力と低
い圧力でワークに切込部を形成した後、通常のノズル移
動速度及び通常のレーザ出力とアシストガス圧力に切り
換えるという手段をとっている。
【0013】請求項2記載の発明においては、上記第1
の目的を達成するために、請求項1記載のレーザ加工方
法において、ワーク端部に切込部を形成した後、レーザ
出力、アシストガス圧力及びノズル移動を停止して加工
開始位置までノズルを戻し、次に、通常のノズル移動速
度及び通常のレーザ出力とアシストガス圧力に切り換え
るという手段をとっている。
の目的を達成するために、請求項1記載のレーザ加工方
法において、ワーク端部に切込部を形成した後、レーザ
出力、アシストガス圧力及びノズル移動を停止して加工
開始位置までノズルを戻し、次に、通常のノズル移動速
度及び通常のレーザ出力とアシストガス圧力に切り換え
るという手段をとっている。
【0014】請求項3記載の発明においては、上記第1
の目的を達成するために、請求項1記載のレーザ加工方
法において、ワーク端部に切込部を形成した後、レーザ
出力、アシストガス圧力及びノズル移動を停止して加工
開始位置までノズルを戻し、次に、ノズルの移動速度及
びレーザ出力とアシストガス圧力を通常よりも低くして
先の切込部を所定距離だけ越えた加工条件切換点までワ
ークの切断加工を行い、その後、ノズルが加工条件切換
点に移動されたとき、通常のノズル移動速度及び通常の
レーザ出力とアシストガス圧力に切り換えるという手段
をとっている。
の目的を達成するために、請求項1記載のレーザ加工方
法において、ワーク端部に切込部を形成した後、レーザ
出力、アシストガス圧力及びノズル移動を停止して加工
開始位置までノズルを戻し、次に、ノズルの移動速度及
びレーザ出力とアシストガス圧力を通常よりも低くして
先の切込部を所定距離だけ越えた加工条件切換点までワ
ークの切断加工を行い、その後、ノズルが加工条件切換
点に移動されたとき、通常のノズル移動速度及び通常の
レーザ出力とアシストガス圧力に切り換えるという手段
をとっている。
【0015】請求項4記載の発明は、上記第2の目的を
達成するために、請求項1記載のレーザ加工方法におい
て、ワーク端部に切込部を形成した後、レーザ出力とア
シストガス圧力を停止して加工開始位置までノズルを戻
し、次に、該加工開始位置から前記切込部の加工停止点
までの間に、通常のノズル移動速度及び通常のレーザ出
力とアシストガス圧力に切り換えるという手段をとって
いる。
達成するために、請求項1記載のレーザ加工方法におい
て、ワーク端部に切込部を形成した後、レーザ出力とア
シストガス圧力を停止して加工開始位置までノズルを戻
し、次に、該加工開始位置から前記切込部の加工停止点
までの間に、通常のノズル移動速度及び通常のレーザ出
力とアシストガス圧力に切り換えるという手段をとって
いる。
【0016】請求項5記載の発明においては、上記第3
の目的を達成するために、請求項1〜4のいずれかに記
載のレーザ加工方法において、ワークの前記切込部の切
断加工を停止するに際して、加工停止点とノズルの停止
点近傍の間でレーザ出力とアシストガス圧力を停止する
という手段をとっている。
の目的を達成するために、請求項1〜4のいずれかに記
載のレーザ加工方法において、ワークの前記切込部の切
断加工を停止するに際して、加工停止点とノズルの停止
点近傍の間でレーザ出力とアシストガス圧力を停止する
という手段をとっている。
【0017】請求項6記載の発明においては、上記第3
の目的を達成するために、ノズルからレーザビームをワ
ークに照射しつつ、ノズルをワークに対して相対移動し
てワークを切断加工するレーザ加工方法において、コー
ナの切断加工に際して、切断溝のコーナ角度が所定角度
以下の場合にコーナの中心点においてレーザの出力とア
シストガス圧力及びノズル移動速度を通常よりも低くし
て加工を行い、その後通常のノズル移動速度及びレーザ
出力とアシストガス圧力に切り換えるという手段をとっ
ている。
の目的を達成するために、ノズルからレーザビームをワ
ークに照射しつつ、ノズルをワークに対して相対移動し
てワークを切断加工するレーザ加工方法において、コー
ナの切断加工に際して、切断溝のコーナ角度が所定角度
以下の場合にコーナの中心点においてレーザの出力とア
シストガス圧力及びノズル移動速度を通常よりも低くし
て加工を行い、その後通常のノズル移動速度及びレーザ
出力とアシストガス圧力に切り換えるという手段をとっ
ている。
【0018】請求項7記載の発明においては、上記第3
の目的を達成するために、請求項6記載のレーザ加工方
法において、コーナ中心点から所定距離だけコーナの切
断加工を行った後、レーザ出力とアシストガス圧力を停
止し、それに引き続いてノズルの移動を停止し、次に該
ノズルを切断溝に沿って所定距離戻し、次いで、通常の
ノズル移動速度及びレーザ出力とアシストガス圧力に切
り換えるという手段をとっている。
の目的を達成するために、請求項6記載のレーザ加工方
法において、コーナ中心点から所定距離だけコーナの切
断加工を行った後、レーザ出力とアシストガス圧力を停
止し、それに引き続いてノズルの移動を停止し、次に該
ノズルを切断溝に沿って所定距離戻し、次いで、通常の
ノズル移動速度及びレーザ出力とアシストガス圧力に切
り換えるという手段をとっている。
【0019】請求項8記載の発明においては、上記第3
の目的を達成するために、請求項6記載のレーザ加工方
法において、コーナ中心点から所定距離だけコーナの切
断加工を行った後、レーザ出力とアシストガス圧力を停
止し、それに引き続いてノズルの移動を停止し、次に該
ノズルを切断溝に沿って所定距離だけ戻し、さらに、ノ
ズルから通常よりも低いレーザ及びアシストガスを出力
した状態で、加工条件切換点まで移動させ、さらに、加
工条件切換点まで移動されたとき通常のノズル移動速度
及びレーザ出力とアシストガス圧力に切り換えるという
手段をとっている。
の目的を達成するために、請求項6記載のレーザ加工方
法において、コーナ中心点から所定距離だけコーナの切
断加工を行った後、レーザ出力とアシストガス圧力を停
止し、それに引き続いてノズルの移動を停止し、次に該
ノズルを切断溝に沿って所定距離だけ戻し、さらに、ノ
ズルから通常よりも低いレーザ及びアシストガスを出力
した状態で、加工条件切換点まで移動させ、さらに、加
工条件切換点まで移動されたとき通常のノズル移動速度
及びレーザ出力とアシストガス圧力に切り換えるという
手段をとっている。
【0020】請求項9記載の発明においては、上記第3
の目的を達成するために、請求項6記載のレーザ加工方
法において、コーナ中心点から所定距離だけコーナの切
断加工を行った後、レーザ出力とアシストガス圧力を停
止し、それに引き続いてノズルの移動を停止し、次に該
ノズルを切断溝に沿ってコーナ中心点まで戻し、次に、
該コーナ中心点から前記加工停止点までの間に、通常の
ノズル移動速度及び通常のレーザ出力とアシストガス圧
力に切り換えるという手段をとっている。
の目的を達成するために、請求項6記載のレーザ加工方
法において、コーナ中心点から所定距離だけコーナの切
断加工を行った後、レーザ出力とアシストガス圧力を停
止し、それに引き続いてノズルの移動を停止し、次に該
ノズルを切断溝に沿ってコーナ中心点まで戻し、次に、
該コーナ中心点から前記加工停止点までの間に、通常の
ノズル移動速度及び通常のレーザ出力とアシストガス圧
力に切り換えるという手段をとっている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施形態を図1〜図7に従って説明する。図1はレーザ加
工装置の概略構成を示す。ワークテーブル11の上面に
はレーザビームにより切断加工されるワーク12が載置
され、図示しないクランプ機構により所定位置に固定さ
れる。前記ワークテーブル11はX軸サーボモータ13
1及びY軸サーボモータ132を備えたX−Y軸駆動機
構13により水平面内でX軸方向及びY軸方向にそれぞ
れ往復動作される。
施形態を図1〜図7に従って説明する。図1はレーザ加
工装置の概略構成を示す。ワークテーブル11の上面に
はレーザビームにより切断加工されるワーク12が載置
され、図示しないクランプ機構により所定位置に固定さ
れる。前記ワークテーブル11はX軸サーボモータ13
1及びY軸サーボモータ132を備えたX−Y軸駆動機
構13により水平面内でX軸方向及びY軸方向にそれぞ
れ往復動作される。
【0022】前記ワークテーブル11の上方にはノズル
14が装設され、Z軸サーボモータ151を備えたZ軸
駆動機構15により垂直面内でZ軸(上下)方向に往復
動作される。前記ノズル14にはレーザ発振器16から
放射されたレーザビーム17がノズル14に設けられた
レンズ(図示略)で絞られ、ワーク12に照射される。
又、ノズル14にはアシストガス発生源18からガス供
給パイプ19を介してアシストガス(例えば酸素,窒
素)がワークの材質や厚さに応じて適正に供給され、ノ
ズル14の先端に設けられた穴からワーク12の加工部
に吹き付けられ、切断加工される。
14が装設され、Z軸サーボモータ151を備えたZ軸
駆動機構15により垂直面内でZ軸(上下)方向に往復
動作される。前記ノズル14にはレーザ発振器16から
放射されたレーザビーム17がノズル14に設けられた
レンズ(図示略)で絞られ、ワーク12に照射される。
又、ノズル14にはアシストガス発生源18からガス供
給パイプ19を介してアシストガス(例えば酸素,窒
素)がワークの材質や厚さに応じて適正に供給され、ノ
ズル14の先端に設けられた穴からワーク12の加工部
に吹き付けられ、切断加工される。
【0023】前記X−Y軸駆動機構13及びZ軸駆動機
構15には、モータ駆動装置20が接続され、ワークテ
ーブル11のX軸及びY軸方向への動作、ノズル14の
Z軸方向への動作を制御する。前記ガス供給パイプ19
には制御弁21が接続され、該制御弁21はバルブ駆動
回路22によりアシストガスの流量(圧力)が制御され
る。
構15には、モータ駆動装置20が接続され、ワークテ
ーブル11のX軸及びY軸方向への動作、ノズル14の
Z軸方向への動作を制御する。前記ガス供給パイプ19
には制御弁21が接続され、該制御弁21はバルブ駆動
回路22によりアシストガスの流量(圧力)が制御され
る。
【0024】前記レーザ発振器16、モータ駆動装置2
0及びバルブ駆動回路22は、CPU等を備えた数値制
御装置23からの制御信号により制御される。この数値
制御装置23は、中央演算処理回路24(以下単にCP
U24という)、記憶手段としてのリードオンリーメモ
リー25(以下単にROM25という)、記憶手段とし
てのランダムアクセスメモリ26(以下単にRAM26
という)及びタイマ27を備えている。前記CPU24
には各種の信号、データを伝送するバス及び出力インタ
ーフェース(図示略)を介して前記レーザ発振器16、
モータ駆動装置20及びバルブ駆動回路22等に制御信
号が出力される。又、前記CPU24には各種の信号、
データを伝送するバス及び入力インターフェース(図示
略)を介して各種の信号、データを入力したり、各種の
動作プログラムを入力したりするキーボードを備えた操
作盤28が接続されている。
0及びバルブ駆動回路22は、CPU等を備えた数値制
御装置23からの制御信号により制御される。この数値
制御装置23は、中央演算処理回路24(以下単にCP
U24という)、記憶手段としてのリードオンリーメモ
リー25(以下単にROM25という)、記憶手段とし
てのランダムアクセスメモリ26(以下単にRAM26
という)及びタイマ27を備えている。前記CPU24
には各種の信号、データを伝送するバス及び出力インタ
ーフェース(図示略)を介して前記レーザ発振器16、
モータ駆動装置20及びバルブ駆動回路22等に制御信
号が出力される。又、前記CPU24には各種の信号、
データを伝送するバス及び入力インターフェース(図示
略)を介して各種の信号、データを入力したり、各種の
動作プログラムを入力したりするキーボードを備えた操
作盤28が接続されている。
【0025】又、前記CPU24には前記X−Y軸駆動
機構13のX軸サーボモータ131、Y軸サーボモータ
132のそれぞれの回転数、つまりワークテーブル11
のX軸方向及びY軸方向の移動距離に比例したパルス信
号を出力するロータリーエンコーダ29,30からのパ
ルス信号が入力されるようになっている。そして、CP
U24は、ワーク12のX軸方向及びY軸方向の移動距
離、従って、加工開始位置P1からのワークに対するノ
ズル14の相対移動距離を演算したり、ワークの切断長
(距離)を演算したりする機能を備えている。なお、加
工開始位置とは、切断加工が開始される際に、ワークに
対してノズルが所定の位置関係をもって配置される位置
を示す。実際にはワーク端部の直近の外方位置に設定さ
れる。さらに、ワーク12の端部121の切断加工の動
作プログラム、ワーク12の中間位置で切断加工を停止
する動作プログラム及びコーナの切断加工を行う動作プ
ログラム等は、ROM25に予め記憶されている。CP
U24は、ROM25に記憶された各種の動作プログラ
ム及びRAM26に入力された各種のデータに基づいて
後述する図2,3のフローチャートにおける各種の処理
動作、判断動作の全てを行う機能を備えている。
機構13のX軸サーボモータ131、Y軸サーボモータ
132のそれぞれの回転数、つまりワークテーブル11
のX軸方向及びY軸方向の移動距離に比例したパルス信
号を出力するロータリーエンコーダ29,30からのパ
ルス信号が入力されるようになっている。そして、CP
U24は、ワーク12のX軸方向及びY軸方向の移動距
離、従って、加工開始位置P1からのワークに対するノ
ズル14の相対移動距離を演算したり、ワークの切断長
(距離)を演算したりする機能を備えている。なお、加
工開始位置とは、切断加工が開始される際に、ワークに
対してノズルが所定の位置関係をもって配置される位置
を示す。実際にはワーク端部の直近の外方位置に設定さ
れる。さらに、ワーク12の端部121の切断加工の動
作プログラム、ワーク12の中間位置で切断加工を停止
する動作プログラム及びコーナの切断加工を行う動作プ
ログラム等は、ROM25に予め記憶されている。CP
U24は、ROM25に記憶された各種の動作プログラ
ム及びRAM26に入力された各種のデータに基づいて
後述する図2,3のフローチャートにおける各種の処理
動作、判断動作の全てを行う機能を備えている。
【0026】次に、前記のように構成したレーザ加工装
置により、ワーク12のレーザビーム17及びアシスト
ガスによる切断加工を行う動作を説明する。ワーク12
の切断加工の準備として、操作盤28を操作して、次の
(1)〜(6)の作業が行われる。 (1)ワーク12の材質及び厚さに応じたレーザビーム
17及びアシストガスの低出力レベル及び通常出力レベ
ルの設定、ノズルの相対移動速度(切断加工速度)の低
速レベル及び通常速度レベルの設定。 (2)ワーク12の厚さに応じたノズル14のZ軸方向
の適正位置の設定。 (3)ワーク12に対するノズル14の加工開始位置P
1のX軸及びY軸座標の設定。 (4)後述する距離δ1,δ2,δ5,δ7の設定。 (5)切断溝122のコーナ角度θの設定。
置により、ワーク12のレーザビーム17及びアシスト
ガスによる切断加工を行う動作を説明する。ワーク12
の切断加工の準備として、操作盤28を操作して、次の
(1)〜(6)の作業が行われる。 (1)ワーク12の材質及び厚さに応じたレーザビーム
17及びアシストガスの低出力レベル及び通常出力レベ
ルの設定、ノズルの相対移動速度(切断加工速度)の低
速レベル及び通常速度レベルの設定。 (2)ワーク12の厚さに応じたノズル14のZ軸方向
の適正位置の設定。 (3)ワーク12に対するノズル14の加工開始位置P
1のX軸及びY軸座標の設定。 (4)後述する距離δ1,δ2,δ5,δ7の設定。 (5)切断溝122のコーナ角度θの設定。
【0027】なお、前記ROM25には後述する距離δ
2〜δ5,δ6,δ8〜δ10のデータ及びコーナ角度
θの判断基準となる所定角データ等も動作プログラムや
パラメータとして記憶されている。
2〜δ5,δ6,δ8〜δ10のデータ及びコーナ角度
θの判断基準となる所定角データ等も動作プログラムや
パラメータとして記憶されている。
【0028】なお、前述した距離δ2−δ1、δ3−δ
2、δ6−δ5、δ9−δ8はごく僅かな距離(0.5
〜2.0mm)である。次に、ワーク12の切断加工動
作を図2,3のフローチャートを参照して詳細に説明す
る。
2、δ6−δ5、δ9−δ8はごく僅かな距離(0.5
〜2.0mm)である。次に、ワーク12の切断加工動
作を図2,3のフローチャートを参照して詳細に説明す
る。
【0029】図2において、ワーク12の切断加工動作
が開始されると、ステップS1でワーク12の端部12
1の切断加工か否かが判断される。YESの場合にはX
−Y軸駆動機構13が動作されてワークテーブル11が
加工開始位置P1に向かってノズル14の現在位置から
X軸方向及びY軸方向に所定距離だけ移動される。そし
て、図4に示すように予め設定した加工開始位置P1に
ノズル14が相対的に移動され、ワーク12の端部12
1からX軸方向に距離δ1離れた位置に停止される。
(ステップS2) 次に、加工開始位置P1において、レーザ発振器16が
通常時のレーザ出力の約十分の一〜三分の一の低出力で
起動されるとともに、数値制御装置23からバルブ駆動
回路22に制御弁21の開度を通常時の開度の約十分の
一〜三分の一に開放する制御が行われ、アシストガス発
生源18から低圧力のアシストガスがノズル14へ供給
される。(ステップS3)これらの動作と同期してX−
Y軸駆動機構13のX軸モータ131が起動されてノズ
ル14がX軸方向、つまり図4の右方向に通常加工時の
速度の約十分の一〜三分の一の低速で移動され、このた
めノズル14がワーク12に対しX軸方向(右方)に低
速度で相対移動される。
が開始されると、ステップS1でワーク12の端部12
1の切断加工か否かが判断される。YESの場合にはX
−Y軸駆動機構13が動作されてワークテーブル11が
加工開始位置P1に向かってノズル14の現在位置から
X軸方向及びY軸方向に所定距離だけ移動される。そし
て、図4に示すように予め設定した加工開始位置P1に
ノズル14が相対的に移動され、ワーク12の端部12
1からX軸方向に距離δ1離れた位置に停止される。
(ステップS2) 次に、加工開始位置P1において、レーザ発振器16が
通常時のレーザ出力の約十分の一〜三分の一の低出力で
起動されるとともに、数値制御装置23からバルブ駆動
回路22に制御弁21の開度を通常時の開度の約十分の
一〜三分の一に開放する制御が行われ、アシストガス発
生源18から低圧力のアシストガスがノズル14へ供給
される。(ステップS3)これらの動作と同期してX−
Y軸駆動機構13のX軸モータ131が起動されてノズ
ル14がX軸方向、つまり図4の右方向に通常加工時の
速度の約十分の一〜三分の一の低速で移動され、このた
めノズル14がワーク12に対しX軸方向(右方)に低
速度で相対移動される。
【0030】次に、ステップS4においてノズル14が
加工停止点P2に移動したか否かが判断される。すなわ
ち、X軸サーボモータ131のロータリーエンコーダ2
9からのパルス信号がCPU24によりカウントされ、
予め設定されたカウント数(距離)に達すると、ノズル
14が加工開始位置P1から距離δ2だけ離れた加工停
止点P2に移動し、ワーク12に所定長の切込部125
が切り込まれたと判断される。そして、ステップS4で
YESの場合には、ステップS5でCPU24はレーザ
出力及びアシストガス出力を停止する指令を出力し、レ
ーザ出力及びアシストガス圧力が零となり、ノズル14
は引き続きX軸方向に移動される。そして、ステップS
6でノズルが加工開始位置P1から所定距離δ3だけ離
れたノズル停止点P3まで移動されたか否かがCPU2
4により判断され、YESの場合にはステップS7でノ
ズル14の移動が停止される。そして、該停止点P3に
ノズル14が停止されると、端部121の切込部125
の加工が一時的に停止される。
加工停止点P2に移動したか否かが判断される。すなわ
ち、X軸サーボモータ131のロータリーエンコーダ2
9からのパルス信号がCPU24によりカウントされ、
予め設定されたカウント数(距離)に達すると、ノズル
14が加工開始位置P1から距離δ2だけ離れた加工停
止点P2に移動し、ワーク12に所定長の切込部125
が切り込まれたと判断される。そして、ステップS4で
YESの場合には、ステップS5でCPU24はレーザ
出力及びアシストガス出力を停止する指令を出力し、レ
ーザ出力及びアシストガス圧力が零となり、ノズル14
は引き続きX軸方向に移動される。そして、ステップS
6でノズルが加工開始位置P1から所定距離δ3だけ離
れたノズル停止点P3まで移動されたか否かがCPU2
4により判断され、YESの場合にはステップS7でノ
ズル14の移動が停止される。そして、該停止点P3に
ノズル14が停止されると、端部121の切込部125
の加工が一時的に停止される。
【0031】その後、ステップS7´でCPU24から
X軸サーボモータ131に対して逆転信号が出力され、
ノズル14が−X軸方向に戻されて、ノズル14が加工
開始位置P1に復帰される。
X軸サーボモータ131に対して逆転信号が出力され、
ノズル14が−X軸方向に戻されて、ノズル14が加工
開始位置P1に復帰される。
【0032】次に、ステップS8でCPU24からレー
ザ発振器16及びバルブ制御回路22に制御信号が出力
され、図5(c),(e)に示すようにノズル14から
低出力のレーザビーム及びアシストガスが噴射される。
この動作と同期してステップS9でノズル14は通常よ
り遅い速度でX軸方向に移動され、ノズル14が再び前
記切込部125に向けて相対移動される。
ザ発振器16及びバルブ制御回路22に制御信号が出力
され、図5(c),(e)に示すようにノズル14から
低出力のレーザビーム及びアシストガスが噴射される。
この動作と同期してステップS9でノズル14は通常よ
り遅い速度でX軸方向に移動され、ノズル14が再び前
記切込部125に向けて相対移動される。
【0033】次に、ステップS10でノズル14が前回
の加工停止点P2よりもさらに前進した加工条件切換点
P4(点P1からの距離δ4>δ2)まで相対移動され
たか否かがCPU24により判断され、NOの場合には
ステップS9に戻る。YESの場合にはステップS11
で通常のレーザ出力、通常のアシストガス出力に切り換
えられ、ワーク12の切断が通常の加工条件で行われ
る。この加工条件切換点P4でさらにノズル14が相対
移動されてノズル移動速度が通常の速度に切り換えられ
る。
の加工停止点P2よりもさらに前進した加工条件切換点
P4(点P1からの距離δ4>δ2)まで相対移動され
たか否かがCPU24により判断され、NOの場合には
ステップS9に戻る。YESの場合にはステップS11
で通常のレーザ出力、通常のアシストガス出力に切り換
えられ、ワーク12の切断が通常の加工条件で行われ
る。この加工条件切換点P4でさらにノズル14が相対
移動されてノズル移動速度が通常の速度に切り換えられ
る。
【0034】以上のようにして、ワーク12の端部12
1の切込部125の加工が行われ、ROM25に予め記
憶されている所定形状の切断経路プログラムに従って、
ノズル14は次の加工停止点P5に向かって進み、加工
が継続される。
1の切込部125の加工が行われ、ROM25に予め記
憶されている所定形状の切断経路プログラムに従って、
ノズル14は次の加工停止点P5に向かって進み、加工
が継続される。
【0035】ワーク12が通常出力のレーザビーム17
及びアシストガスにより切断され、図2のステップS1
2において、予め設定されたコーナの加工か否かがCP
U24により判断される。このステップS12でNOと
判断された場合には、ステップS13でワーク12の切
断加工を途中で停止するか否かがCPU24により判断
され、NOの場合にはステップS12に戻り、YESの
場合にはステップS14で加工開始位置P1から所定距
離δ5だけノズル14が相対移動された加工停止点P5
において、通常出力のレーザ発振器16及び制御弁21
への制御指令が停止され、レーザ及びアシストガスの両
出力が停止される。
及びアシストガスにより切断され、図2のステップS1
2において、予め設定されたコーナの加工か否かがCP
U24により判断される。このステップS12でNOと
判断された場合には、ステップS13でワーク12の切
断加工を途中で停止するか否かがCPU24により判断
され、NOの場合にはステップS12に戻り、YESの
場合にはステップS14で加工開始位置P1から所定距
離δ5だけノズル14が相対移動された加工停止点P5
において、通常出力のレーザ発振器16及び制御弁21
への制御指令が停止され、レーザ及びアシストガスの両
出力が停止される。
【0036】そして、ノズルが加工開始位置P1から距
離δ6のノズル停止点P6まで移動される直前において
レーザ及びアシストガスの両出力が図5(c),(e)
に示すように零になり、ステップS15で図5(b),
(d)に示すノズル停止点P6にノズルが停止されたと
き、ワーク12の途中までの切断溝122の加工が終了
する。
離δ6のノズル停止点P6まで移動される直前において
レーザ及びアシストガスの両出力が図5(c),(e)
に示すように零になり、ステップS15で図5(b),
(d)に示すノズル停止点P6にノズルが停止されたと
き、ワーク12の途中までの切断溝122の加工が終了
する。
【0037】次に、前述した図2のステップS12にお
いて、コーナと判断された場合の切断作業を図3のフロ
ーチャートを参照して説明する。コーナと判断された場
合には、図3のステップS16において、加工しようと
する切断溝122のコーナ角度θがROM25に予め設
定した所定角度か否かがCPU24により判断される。
この判断は例えばコーナ角度θが設定角度(例えば90
°)より小さい鋭角の場合にYESと判断される。
いて、コーナと判断された場合の切断作業を図3のフロ
ーチャートを参照して説明する。コーナと判断された場
合には、図3のステップS16において、加工しようと
する切断溝122のコーナ角度θがROM25に予め設
定した所定角度か否かがCPU24により判断される。
この判断は例えばコーナ角度θが設定角度(例えば90
°)より小さい鋭角の場合にYESと判断される。
【0038】ステップS16でNOの場合には図2のス
テップS13に戻り、YESの場合には、図3のステッ
プS17でCPU24はノズルがコーナ中心点P7に達
したか否かが判断される。
テップS13に戻り、YESの場合には、図3のステッ
プS17でCPU24はノズルがコーナ中心点P7に達
したか否かが判断される。
【0039】次に、ステップS17でYESと判断され
ると、ステップS18では加工開始位置P1から所定距
離δ7だけノズル14が相対移動され、コーナ中心点P
7(ノズル移動速度ダウン点)でノズル14の移動速度
が低速に切り換わり、レーザ発振器16及び制御弁21
が約十分の一〜三分の一の低出力に切り換えられる。そ
して、ノズル14は図6(a)において、コーナ中心点
P7から所定のコーナ角度θ方向に相対移動され、コー
ナの切断溝122の加工が低出力のレーザ及びアシスト
ガスにより低速度で行われる。
ると、ステップS18では加工開始位置P1から所定距
離δ7だけノズル14が相対移動され、コーナ中心点P
7(ノズル移動速度ダウン点)でノズル14の移動速度
が低速に切り換わり、レーザ発振器16及び制御弁21
が約十分の一〜三分の一の低出力に切り換えられる。そ
して、ノズル14は図6(a)において、コーナ中心点
P7から所定のコーナ角度θ方向に相対移動され、コー
ナの切断溝122の加工が低出力のレーザ及びアシスト
ガスにより低速度で行われる。
【0040】次のステップS19ではノズル14が加工
開始位置P1から設定距離δ8の加工停止点P8まで移
動されたか否かが、つまりコーナの切断溝122が予め
設定した所定量加工されたか否かがCPU24により判
断される。このステップS19でYESと判断された場
合には、ステップS20で低出力のレーザ発振器16及
びアシストガスの制御弁21への制御指令が停止され
る。その後、ステップS21ではノズル14は加工開始
位置P1から設定距離δ9のノズル停止点P9へ移動し
て停止され、コーナの切断溝122の加工が一時的に停
止される。このとき、レーザ出力及びアシストガス圧力
は、図6(b),(d)に示すようにノズルがノズル停
止点P9で停止される前に零になる。
開始位置P1から設定距離δ8の加工停止点P8まで移
動されたか否かが、つまりコーナの切断溝122が予め
設定した所定量加工されたか否かがCPU24により判
断される。このステップS19でYESと判断された場
合には、ステップS20で低出力のレーザ発振器16及
びアシストガスの制御弁21への制御指令が停止され
る。その後、ステップS21ではノズル14は加工開始
位置P1から設定距離δ9のノズル停止点P9へ移動し
て停止され、コーナの切断溝122の加工が一時的に停
止される。このとき、レーザ出力及びアシストガス圧力
は、図6(b),(d)に示すようにノズルがノズル停
止点P9で停止される前に零になる。
【0041】次のステップS22ではノズル14が前記
ノズル停止点P9からコーナ中心点P7に向かって戻さ
れる。そして、次のステップS23ではノズル14がコ
ーナ中心点P7まで戻ったか否かが、CPU24により
判断され、NOの場合にはステップS23に戻る。YE
Sの場合には、ステップS24でノズル14から低出力
のレーザ及びアシストガスが再び噴射され、次のステッ
プS25でノズル14が再び前回の加工停止点P8又は
その先の加工条件切換点P10へ向かって相対移動され
る。
ノズル停止点P9からコーナ中心点P7に向かって戻さ
れる。そして、次のステップS23ではノズル14がコ
ーナ中心点P7まで戻ったか否かが、CPU24により
判断され、NOの場合にはステップS23に戻る。YE
Sの場合には、ステップS24でノズル14から低出力
のレーザ及びアシストガスが再び噴射され、次のステッ
プS25でノズル14が再び前回の加工停止点P8又は
その先の加工条件切換点P10へ向かって相対移動され
る。
【0042】ステップS26ではノズル14が前回のノ
ズル停止点P9からさらに前進され、加工開始位置P1
から設定距離δ10の加工条件切換点P10に移動され
たか否かがCPU24により判断される。このステップ
でNOの場合にはステップS25に戻り、YESの場合
には図2のステップS11に戻り、ノズル14から通常
の出力のレーザ及びアシストガスが出力されるととも
に、通常の移動速度によりノズル14が相対移動されて
ワーク12の切断溝122の加工作業が行われる。
ズル停止点P9からさらに前進され、加工開始位置P1
から設定距離δ10の加工条件切換点P10に移動され
たか否かがCPU24により判断される。このステップ
でNOの場合にはステップS25に戻り、YESの場合
には図2のステップS11に戻り、ノズル14から通常
の出力のレーザ及びアシストガスが出力されるととも
に、通常の移動速度によりノズル14が相対移動されて
ワーク12の切断溝122の加工作業が行われる。
【0043】図7はコーナ部の切断に際し、加工停止点
P8で加工を一旦終了した後、再び切断を再開するコー
ナ中心点P7からのノズルの動作及びレーザ出力とアシ
ストガス圧力の状態を示している。
P8で加工を一旦終了した後、再び切断を再開するコー
ナ中心点P7からのノズルの動作及びレーザ出力とアシ
ストガス圧力の状態を示している。
【0044】以上のようにして、(A)ワーク12の端
部のレーザによる切断加工、(B)ワーク12の途中ま
での切断加工、あるいは(C)コーナの切断加工が行わ
れるが、上記の(A)〜(C)に関する作用・効果につ
いて以下に述べる。
部のレーザによる切断加工、(B)ワーク12の途中ま
での切断加工、あるいは(C)コーナの切断加工が行わ
れるが、上記の(A)〜(C)に関する作用・効果につ
いて以下に述べる。
【0045】(A)に関して 前記実施形態では、ワーク12の端部121の切断加工
開始に際して、通常のノズル移動速度よりも遅い速度
で、かつ通常のレーザ出力及びアシストガス出力よりも
低い出力で端部121に切込部125を形成した後に、
加工開始位置P1までノズル14を後退させ、その後、
加工条件切換点P4まで低いレーザ出力及びアシストガ
ス出力で切断を行い、該切換点P4から通常の切断加工
条件に切り換えるようにした。このため、ワーク12の
切断溝122のカーフ幅が図4(b),図5(b)に示
すように一定となり、切断溝の加工が適正に行われる。
すなわち、図4(d)に示すように、最初の切断溝12
2の加工時に低速度で、かつ図4(c),(e)に示す
ようにレーザ出力及びアシストガス圧力が低出力で切込
部125を形成することにより、ワーク12に充分レー
ザ熱が与えられて、図4(a)に示すように、切断溝1
22がワークの上下方向に貫通してその底面123が縦
方向に延びる緩やかな円弧状となる。そして、アシスト
ガスが流れ易い切断溝122の断面が得られた後で、通
常の切断条件に切り換えて、切断加工を再開することに
より、セルフバーニング現象が抑えられて、切断溝12
2のカーフ幅が一定となり、良好かつ安定した切断加工
が可能となる。
開始に際して、通常のノズル移動速度よりも遅い速度
で、かつ通常のレーザ出力及びアシストガス出力よりも
低い出力で端部121に切込部125を形成した後に、
加工開始位置P1までノズル14を後退させ、その後、
加工条件切換点P4まで低いレーザ出力及びアシストガ
ス出力で切断を行い、該切換点P4から通常の切断加工
条件に切り換えるようにした。このため、ワーク12の
切断溝122のカーフ幅が図4(b),図5(b)に示
すように一定となり、切断溝の加工が適正に行われる。
すなわち、図4(d)に示すように、最初の切断溝12
2の加工時に低速度で、かつ図4(c),(e)に示す
ようにレーザ出力及びアシストガス圧力が低出力で切込
部125を形成することにより、ワーク12に充分レー
ザ熱が与えられて、図4(a)に示すように、切断溝1
22がワークの上下方向に貫通してその底面123が縦
方向に延びる緩やかな円弧状となる。そして、アシスト
ガスが流れ易い切断溝122の断面が得られた後で、通
常の切断条件に切り換えて、切断加工を再開することに
より、セルフバーニング現象が抑えられて、切断溝12
2のカーフ幅が一定となり、良好かつ安定した切断加工
が可能となる。
【0046】又、前記実施形態では図4(c),(e)
に示すように、ノズルの停止点P3よりも手前でレーザ
出力及びアシストガス圧力が零となよるようにしたの
で、切込部125が過加熱されることはなく、そのカー
フ幅が一定となる。
に示すように、ノズルの停止点P3よりも手前でレーザ
出力及びアシストガス圧力が零となよるようにしたの
で、切込部125が過加熱されることはなく、そのカー
フ幅が一定となる。
【0047】(B)に関して 前記実施形態では、ワーク12の中間位置での切断加工
停止に際して、加工停止点P5において、レーザ発振器
16への発振停止指令とアシストガスの吐出停止指令を
停止するので、加工停止点P5からノズル停止点P6ま
でのレーザの出力が低くなり、レーザビームが過剰に照
射されない。このため、加工停止点P5付近におけるセ
ルフバーニング現象が抑えられ、切断溝122のカーフ
幅が図5(b)に示すように一定に形成され、通常の切
断幅より大きなカーフ幅(穴)の切断形状とならない良
好かつ安定した切断加工が可能となる。又、図5(a)
に示すように、切断溝122がワークの上下方向に貫通
してその底面123が縦方向に延びる緩やかな円弧状と
なる。
停止に際して、加工停止点P5において、レーザ発振器
16への発振停止指令とアシストガスの吐出停止指令を
停止するので、加工停止点P5からノズル停止点P6ま
でのレーザの出力が低くなり、レーザビームが過剰に照
射されない。このため、加工停止点P5付近におけるセ
ルフバーニング現象が抑えられ、切断溝122のカーフ
幅が図5(b)に示すように一定に形成され、通常の切
断幅より大きなカーフ幅(穴)の切断形状とならない良
好かつ安定した切断加工が可能となる。又、図5(a)
に示すように、切断溝122がワークの上下方向に貫通
してその底面123が縦方向に延びる緩やかな円弧状と
なる。
【0048】又、前記実施形態では図5(c),(e)
に示すように、ノズルの停止点P6よりも手前でレーザ
出力及びアシストガス圧力が零となよるようにしたの
で、切断溝122が過加熱されることはなく、そのカー
フ幅が一定となる。
に示すように、ノズルの停止点P6よりも手前でレーザ
出力及びアシストガス圧力が零となよるようにしたの
で、切断溝122が過加熱されることはなく、そのカー
フ幅が一定となる。
【0049】なお、レーザ出力とアシストガスの停止
は、ノズル停止点P6の近傍であればよく、若干ノズル
停止点P6を過ぎた位置であってもかまわない。 (C)に関して 前記実施形態では、ワーク12のコーナの切断加工に際
して、コーナの中心点P7から加工停止点P8まで低出
力のレーザ及びアシストガスでワークを切断した後、さ
らにノズル停止点P9までノズル14を移動し、その後
ノズル14をコーナ中心点P7まで戻し、ノズルがコー
ナ中心点P7に移動したとき、レーザ及びアシストガス
を低出力で照射するとともに、低速でノズルを前進させ
る。そして、ノズルが前記ノズル停止点P9を越えた加
工条件切換点P10で、通常の切断加工条件に切り換え
て切断加工を行うようにした。このため、コーナ中心点
P7付近においてレーザビームが過剰に照射されず、セ
ルフバーニング現象が抑えられ、図6(a)に示すよう
に切断溝122のカーフ幅が一定に形成され、通常の切
断幅より大きな幅(穴)の切断形状とならない良好かつ
安定した切断加工が可能となる。
は、ノズル停止点P6の近傍であればよく、若干ノズル
停止点P6を過ぎた位置であってもかまわない。 (C)に関して 前記実施形態では、ワーク12のコーナの切断加工に際
して、コーナの中心点P7から加工停止点P8まで低出
力のレーザ及びアシストガスでワークを切断した後、さ
らにノズル停止点P9までノズル14を移動し、その後
ノズル14をコーナ中心点P7まで戻し、ノズルがコー
ナ中心点P7に移動したとき、レーザ及びアシストガス
を低出力で照射するとともに、低速でノズルを前進させ
る。そして、ノズルが前記ノズル停止点P9を越えた加
工条件切換点P10で、通常の切断加工条件に切り換え
て切断加工を行うようにした。このため、コーナ中心点
P7付近においてレーザビームが過剰に照射されず、セ
ルフバーニング現象が抑えられ、図6(a)に示すよう
に切断溝122のカーフ幅が一定に形成され、通常の切
断幅より大きな幅(穴)の切断形状とならない良好かつ
安定した切断加工が可能となる。
【0050】又、前記実施形態では図6(b),(d)
に示すように、ノズルの停止点P9よりも手前でレーザ
出力及びアシストガス圧力が零となよるようにしたの
で、切断溝122が過加熱されることはなく、そのカー
フ幅が一定となる。
に示すように、ノズルの停止点P9よりも手前でレーザ
出力及びアシストガス圧力が零となよるようにしたの
で、切断溝122が過加熱されることはなく、そのカー
フ幅が一定となる。
【0051】なお、この発明は前記実施形態の構成に限
定されるものではなく、次のように各部の構成を任意に
変更して具体化することも可能である。 (1)前記実施形態ではワークテーブル11をX−Y軸
駆動機構13により移動し、ノズル14をZ軸駆動機構
15により移動するようにしたが、これを逆にしたり、
ノズル14又はワークテーブル11をX−Y−Z軸駆動
機構(図示略)によりX−Y−Z軸方向に移動すように
したりしてもよい。この明細書において、ノズルの移動
とはノズル14及びワークテーブル11の少なくとも一
方を移動することを意味する。
定されるものではなく、次のように各部の構成を任意に
変更して具体化することも可能である。 (1)前記実施形態ではワークテーブル11をX−Y軸
駆動機構13により移動し、ノズル14をZ軸駆動機構
15により移動するようにしたが、これを逆にしたり、
ノズル14又はワークテーブル11をX−Y−Z軸駆動
機構(図示略)によりX−Y−Z軸方向に移動すように
したりしてもよい。この明細書において、ノズルの移動
とはノズル14及びワークテーブル11の少なくとも一
方を移動することを意味する。
【0052】(2)前記実施形態では図2においてノズ
ル14をステップS7´で加工開始位置P1に復帰した
後、ステップS8,S9,S10を経てステップS11
で通常の加工条件に切り換えるようにしたが、これをス
テップS7´からS11へ移行すること。又、ノズル1
4が加工開始位置P1から前記加工停止点P2へ移動す
るまでの間の所定の位置において通常の加工条件に切り
換えること。
ル14をステップS7´で加工開始位置P1に復帰した
後、ステップS8,S9,S10を経てステップS11
で通常の加工条件に切り換えるようにしたが、これをス
テップS7´からS11へ移行すること。又、ノズル1
4が加工開始位置P1から前記加工停止点P2へ移動す
るまでの間の所定の位置において通常の加工条件に切り
換えること。
【0053】この実施形態では前者の実施形態と比較し
てさらに切断溝122のカーフ幅の寸法精度を向上する
ことができる。 (3)前記実施形態では図3においてステップS23で
ノズル14がコーナ中心点P7に戻った後、ステップS
24,S25,S26を経て図2のステップS11へ移
行するようにしたが、これをステップS23からステッ
プS11へ移行すること。又、ノズル14がコーナ中心
点P7から加工停止点P8へ移動するまでの所定の位置
において通常の加工条件に切り換えること。
てさらに切断溝122のカーフ幅の寸法精度を向上する
ことができる。 (3)前記実施形態では図3においてステップS23で
ノズル14がコーナ中心点P7に戻った後、ステップS
24,S25,S26を経て図2のステップS11へ移
行するようにしたが、これをステップS23からステッ
プS11へ移行すること。又、ノズル14がコーナ中心
点P7から加工停止点P8へ移動するまでの所定の位置
において通常の加工条件に切り換えること。
【0054】この実施形態では前者の実施形態と比較し
てさらにコーナ部の切断溝122のカーフ幅の寸法精度
を向上することができる。 (4)前記実施形態では、ノズルが加工開始位置P1か
ら距離δ6のノズル停止点P6まで移動される直前にお
いて、レーザ出力及びアシストガスの両出力が図5
(c),(e)に示すように零となるようにしたが、こ
れに代えて、レーザ出力とアシストガスの停止をノズル
停止点P6の近傍で行うこと。
てさらにコーナ部の切断溝122のカーフ幅の寸法精度
を向上することができる。 (4)前記実施形態では、ノズルが加工開始位置P1か
ら距離δ6のノズル停止点P6まで移動される直前にお
いて、レーザ出力及びアシストガスの両出力が図5
(c),(e)に示すように零となるようにしたが、こ
れに代えて、レーザ出力とアシストガスの停止をノズル
停止点P6の近傍で行うこと。
【0055】(5)前記点P2−P3,P2と端面12
1、P5−P6、P8−P9間のそれぞれの距離をRO
M25にパラメータとして記憶しておき、ノズル停止点
をプログラムしておくことにより、動作プログラムを組
まなくても自動的にノズルが各ノズル停止点まで移動で
きるように構成すること。
1、P5−P6、P8−P9間のそれぞれの距離をRO
M25にパラメータとして記憶しておき、ノズル停止点
をプログラムしておくことにより、動作プログラムを組
まなくても自動的にノズルが各ノズル停止点まで移動で
きるように構成すること。
【0056】又、この明細書ではワーク12の端部とは
外周縁以外に、切断溝122のコーナの開始点も意味す
る。
外周縁以外に、切断溝122のコーナの開始点も意味す
る。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は特許請求
の範囲に記載した構成を採ったことにより次のような効
果がある。
の範囲に記載した構成を採ったことにより次のような効
果がある。
【0058】請求項1〜4記載の発明は、ワークの端部
の切断溝のカーフ幅を一定にしてその加工を適正に行う
ことができるという優れた効果を奏する。請求項5記載
の発明は、ワークの中間停止点の切断溝のカーフ幅を一
定にしてその加工を適正に行うことができるという優れ
た効果を奏する。
の切断溝のカーフ幅を一定にしてその加工を適正に行う
ことができるという優れた効果を奏する。請求項5記載
の発明は、ワークの中間停止点の切断溝のカーフ幅を一
定にしてその加工を適正に行うことができるという優れ
た効果を奏する。
【0059】請求項6〜9記載の発明は、ワークのコー
ナ部の切断溝のカーフ幅を一定にしてその加工を適正に
行うことができるという優れた効果を奏する。
ナ部の切断溝のカーフ幅を一定にしてその加工を適正に
行うことができるという優れた効果を奏する。
【図1】 この発明のレーザ加工方法に使用されるレー
ザ加工装置の略体説明図。
ザ加工装置の略体説明図。
【図2】 この発明を具体化した一実施形態を示すレー
ザ加工方法のフローチャート。
ザ加工方法のフローチャート。
【図3】 同じくレーザ加工方法のフローチャート。
【図4】 (a),(b),(c),(d),(e)は
ワークの端部の切断加工動作の説明図。
ワークの端部の切断加工動作の説明図。
【図5】 (a),(b),(c),(d),(e)は
ワークの中間切断終了点までの切断加工動作の説明図。
ワークの中間切断終了点までの切断加工動作の説明図。
【図6】 (a),(b),(c),(d)はワークの
コーナの切断加工動作の説明図。
コーナの切断加工動作の説明図。
【図7】 (a),(b),(c),(d)はワークの
コーナの切断加工動作の説明図。
コーナの切断加工動作の説明図。
【図8】 (a),(b),(c),(d),(e)は
従来のワークの端部の切断加工動作の説明図。
従来のワークの端部の切断加工動作の説明図。
【図9】 (a),(b),(c),(d)は従来のワ
ークのコーナの切断加工動作の説明図。
ークのコーナの切断加工動作の説明図。
11…ワークテーブル、12…ワーク、122…切断
溝、125…切込部、13…X−Y軸駆動機構、14…
ノズル、16…レーザ発振器、17…レーザビーム、2
0…モータ駆動装置、23…数値制御装置、24…中央
演算処理回路(CPU)、28…操作盤、P1…加工開
始位置、P2,P5,P8…加工停止点、P3,P6,
P9…ノズル停止点、P4,P10…加工条件切換点、
P7…コーナ中心点。
溝、125…切込部、13…X−Y軸駆動機構、14…
ノズル、16…レーザ発振器、17…レーザビーム、2
0…モータ駆動装置、23…数値制御装置、24…中央
演算処理回路(CPU)、28…操作盤、P1…加工開
始位置、P2,P5,P8…加工停止点、P3,P6,
P9…ノズル停止点、P4,P10…加工条件切換点、
P7…コーナ中心点。
Claims (9)
- 【請求項1】 ノズルからレーザビームをワークに照射
しつつ、ノズルをワークに対して相対移動させてワーク
を切断加工するレーザ加工方法において、ワーク端部か
らの切断加工開始に際して、通常のノズル移動速度より
も遅い速度で、かつ通常のレーザ出力と通常のアシスト
ガス圧力よりも低いレーザ出力と低い圧力でワークに切
込部を形成した後、通常のノズル移動速度及び通常のレ
ーザ出力とアシストガス圧力に切り換えることを特徴と
するレーザ加工方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のレーザ加工方法におい
て、ワーク端部に切込部を形成した後、レーザ出力、ア
シストガス圧力及びノズル移動を停止して加工開始位置
までノズルを戻し、次に、通常のノズル移動速度及び通
常のレーザ出力とアシストガス圧力に切り換えるレーザ
加工方法。 - 【請求項3】 請求項1記載のレーザ加工方法におい
て、ワーク端部に切込部を形成した後、レーザ出力、ア
シストガス圧力及びノズル移動を停止して加工開始位置
までノズルを戻し、次に、ノズルの移動速度及びレーザ
出力とアシストガス圧力を通常よりも低くして先の切込
部を所定距離だけ越えた加工条件切換点までワークの切
断加工を行い、その後、ノズルが加工条件切換点に移動
されたとき、通常のノズル移動速度及び通常のレーザ出
力とアシストガス圧力に切り換えるレーザ加工方法。 - 【請求項4】 請求項1記載のレーザ加工方法におい
て、ワーク端部に切込部を形成した後、レーザ出力とア
シストガス圧力を停止して加工開始位置までノズルを戻
し、次に、該加工開始位置から前記切込部の加工停止点
までの間に、通常のノズル移動速度及び通常のレーザ出
力とアシストガス圧力に切り換えるレーザ加工方法。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のレーザ
加工方法において、ワークの前記切込部の切断加工を停
止するに際して、加工停止点とノズルの停止点近傍の間
でレーザ出力とアシストガス圧力を停止するレーザ加工
方法。 - 【請求項6】 ノズルからレーザビームをワークに照射
しつつ、ノズルをワークに対して相対移動してワークを
切断加工するレーザ加工方法において、コーナの切断加
工に際して、切断溝のコーナ角度が所定角度以下の場合
にコーナの中心点においてレーザの出力とアシストガス
圧力及びノズル移動速度を通常よりも低くして加工を行
い、その後通常のノズル移動速度及びレーザ出力とアシ
ストガス圧力に切り換えるレーザ加工方法。 - 【請求項7】 請求項6記載のレーザ加工方法におい
て、コーナ中心点から所定距離だけコーナの切断加工を
行った後、レーザ出力とアシストガス圧力を停止し、そ
れに引き続いてノズルの移動を停止し、次に該ノズルを
切断溝に沿って所定距離戻し、次いで、通常のノズル移
動速度及びレーザ出力とアシストガス圧力に切り換える
レーザ加工方法。 - 【請求項8】 請求項6記載のレーザ加工方法におい
て、コーナ中心点から所定距離だけコーナの切断加工を
行った後、レーザ出力とアシストガス圧力を停止し、そ
れに引き続いてノズルの移動を停止し、次に該ノズルを
切断溝に沿って所定距離だけ戻し、さらに、ノズルから
通常よりも低いレーザ及びアシストガスを出力した状態
で、加工条件切換点まで移動させ、さらに、加工条件切
換点まで移動されたとき通常のノズル移動速度及びレー
ザ出力とアシストガス圧力に切り換えるレーザ加工方
法。 - 【請求項9】 請求項6記載のレーザ加工方法におい
て、コーナ中心点から所定距離だけコーナの切断加工を
行った後、レーザ出力とアシストガス圧力を停止し、そ
れに引き続いてノズルの移動を停止し、次に該ノズルを
切断溝に沿ってコーナ中心点まで戻し、次に、該コーナ
中心点から前記加工停止点までの間に、通常のノズル移
動速度及び通常のレーザ出力とアシストガス圧力に切り
換えるレーザ加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8077590A JPH09267187A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | レーザ加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8077590A JPH09267187A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | レーザ加工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09267187A true JPH09267187A (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=13638191
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8077590A Pending JPH09267187A (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | レーザ加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09267187A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100393890B1 (en) * | 2002-10-25 | 2003-08-06 | Rorze Systems Corp | Method and device for cutting non-metallic panel by laser beam using synchronization technology |
JP2007238438A (ja) * | 2007-05-01 | 2007-09-20 | Seiko Epson Corp | レーザ切断方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、電子機器およびレーザ切断装置 |
CN102375429A (zh) * | 2010-08-06 | 2012-03-14 | 发那科株式会社 | 向加工点供给能量或物质的加工机中的加工信息取得装置 |
JP2012250263A (ja) * | 2011-06-03 | 2012-12-20 | Amada Co Ltd | レーザ切断加工方法及び装置 |
JP2019155404A (ja) * | 2018-03-12 | 2019-09-19 | 株式会社アマダホールディングス | レーザ加工機及びレーザ加工方法 |
JP2020066011A (ja) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | 株式会社アマダホールディングス | レーザ加工機及びレーザ加工方法 |
WO2024150778A1 (ja) * | 2023-01-12 | 2024-07-18 | 株式会社アマダ | アシストガス制御装置、レーザ加工機及びアシストガス制御方法 |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP8077590A patent/JPH09267187A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN112912201A (zh) * | 2018-10-22 | 2021-06-04 | 株式会社天田集团 | 激光加工机及激光加工方法 |
EP3871825A4 (en) * | 2018-10-22 | 2021-12-29 | Amada Co., Ltd. | Laser beam machine, laser beam machining method |
CN112912201B (zh) * | 2018-10-22 | 2022-09-02 | 株式会社天田集团 | 激光加工机及激光加工方法 |
US11666991B2 (en) | 2018-10-22 | 2023-06-06 | Amada Co., Ltd. | Laser machining apparatus and laser machining method |
WO2024150778A1 (ja) * | 2023-01-12 | 2024-07-18 | 株式会社アマダ | アシストガス制御装置、レーザ加工機及びアシストガス制御方法 |
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