JPH09266892A - Esrイメージング用ファントム及びファントム固定具 - Google Patents

Esrイメージング用ファントム及びファントム固定具

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JPH09266892A
JPH09266892A JP8079004A JP7900496A JPH09266892A JP H09266892 A JPH09266892 A JP H09266892A JP 8079004 A JP8079004 A JP 8079004A JP 7900496 A JP7900496 A JP 7900496A JP H09266892 A JPH09266892 A JP H09266892A
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JP
Japan
Prior art keywords
phantom
resonator
sample
sample tube
fixture
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8079004A
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English (en)
Inventor
Akitoshi Masumizu
増水章季
Akihiro Saguchi
佐口聡宏
Yoshio Iima
飯間義雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jeol Ltd
Original Assignee
Jeol Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出感度の分布を容易に調べることが可能で
あるとともに、再現性良く高精度にファントムを位置固
定可能にする。 【解決手段】 本発明は、支持板上に等間隔でスポット
状の穴を開けるか、1つ以上の円環状の溝を形成し、前
記穴または溝にサンプルを配置して接着固定したこと、
また、ファントム用試料管に半円筒状部を形成して、こ
の部分にファントム取付け用の溝を形成したことを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子スピン共鳴吸収
(以下、ESRと言う)のイメージングに用いるファン
トム及びその固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、MRI、X線、CT等の画像化の
機能を有する装置の調整には、あらかじめ形状、濃度、
密度、スペクトル等サンプル特有の情報が既知である物
質を用いて、ある程度、画像が推測可能な形状に加工し
たものをファントムと称しており、これは標準物体とし
て機器の調整に用いられている。ESRイメージングに
おいてもその方法は継がれており、磁場勾配の調整には
ファントムは必要不可欠である。
【0003】図1、図2により従来のESRイメージン
グで用いられてるファントムについて説明する。図1
(a)はキャピラリー管1にサンプルを封入し、それら
を紙或いはテフロン等の円筒、円柱、ブロック状の支持
体2に接着固定したものをファントムとして用いた例で
あり、キャピラリー1は、図1(b)に示すように、サ
ンプル3を封入して、その上下の空間にシリコン、粘土
等のパテ4を詰めた構造になっている。図2の例は板状
の支持体5にサンプル6を接着した構造から成っている
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図1、図2
に示す形状のファントムは、例えば、図3に示すL−b
and(1GHz)ESR用の円筒状の垂直型試料管
7、水平型試料管8に挿入し、垂直、水平方向の位置を
調整して固定して試料管7、8をレゾネータ9に固定し
ている。しかし、試料管内の垂直、水平方向位置を調整
してファントムを正確に再現性良く同じ位置に設置する
のは容易ではなく、特に、試料管内を動かして奥行きの
どの部分にも設置できるため、位置再現性の信頼度を下
げている。
【0005】また、図1に示すキャピラリー管にサンプ
ルを封入したファントムでは、キャピラリー管1と支持
体2の接着面での歪みが画像のボケとして観察され、解
像度を低下させてしまう欠点を有している。一方、磁場
勾配を上げ分解能を向上させた場合、キャピラリー中の
サンプル3の不均一度が画像に反映され、正しい分解能
の計算は不可能となる。磁場勾配を3軸方向に展開し、
3次元的な空間を画像化する場合も正確な画像を得るこ
とは不可能である。
【0006】また、図1のファントムでは、解像度等の
他にサンプルを検出可能な測定範囲での検出の均一性を
調べることに適用可能であるが、そのようなファントム
では、2次元方向にサンプルをスライス状に加工した図
2のようなファントムが有効であり、その場合は位置の
再現性が良好でなければならない。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、検出感度の分布を容易に調べることが可能であると
ともに、再現性良く高精度にファントムを位置固定でき
るようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のESRイメージ
ング用ファントムは、支持板上に等間隔でスポット状の
穴を開けるか、1つ以上の円環状の溝を形成し、前記穴
または溝にサンプルを配置して接着固定したことを特徴
とし、検出感度の分布を容易に調べることが可能であ
る。また、本発明のファントム固定具は、ファントム用
試料管に半円筒状部を形成して、この部分にファントム
取付け用の溝を形成したことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図4〜図5はアクリル板等からなる支持体
10に穴または溝を設けてサンプルを配置したファント
ムの例を示している。図4は支持体10に等間隔でスポ
ット状に1〜2mm径の穴11を開け、ここにサンプル
12を配置して接着したものである。図5は支持体10
に1〜2mm幅の大小の複数の円環状の溝13を開け、
ここにサンプル14を配置して接着したものである。図
6は測定範囲の隅、検出感度範囲ぎりぎりの位置にスポ
ット状に1〜2mm径の穴15を開け、ここにサンプル
16を配置して接着したものである。そして、かかるフ
ァントムを適当な固定具で試料管に設置して測定を行
う。
【0010】このようなファントムは、アクリライト等
の加工しやすい性状の物質で作製することで、同じスタ
イルのファントムを複数短時間で作ることが可能であ
る。また、図4、図5のファントムを用いることによ
り、測定部位での検出感度の分布を容易に調べることが
可能であり、固定具と併用することで簡単なファントム
を用いた調整を行うことができる。
【0011】また、図6のような検出感度範囲ぎりぎり
の位置にスポット状のサンプルを固定したファントム
は、そのサンプルを結んだ範囲内に、別なサンプルを設
置して測定に供することが可能である。
【0012】次に、本発明のファントム固定具について
説明する。図7は本発明のファントム固定具の一例を示
す図である。基本的構造は、通常の試料管と類似してい
るが、通常の試料管には水平型、垂直型の2つのタイプ
があるのに対し、本発明のファントム用固定具は1つの
タイプで共用できるように設計されている。
【0013】ファントム固定具20は、図7(a)に示
すように、レゾネーターに接するレゾネーター固定部2
1とファントム用試料管22の2つの構成部位から成っ
ている。レゾネーター固定部21の前面には、図7
(b)に示すように、所定角度間隔、例えば90°間隔
でケガキ21aが入っており、レゾネーターの前面に張
り付けた目盛りを用いることで、正確な再現性のある角
度を保証できるようになっている。サンプルは、図4〜
図6で説明したようなファントムを用い、ファントム用
試料管22の半円筒状に加工している部分を使い、ここ
に水平方向に、或いは溝22aに差し込むことで垂直方
向に固定して位置決めすることが可能である。なお、水
平方向に挿入する場合でも、溝22aを位置決めの基準
位置に用いることができるので、再現性よく位置決め可
能である。前述したように、ファントムは実験者が容易
に加工ができる仕様となっている。また、レゾネーター
の固定部21とレゾネーターとの間にテフロン製の円筒
を挟むことにより、ファントムを挿入方向にシフトする
ことも可能である。
【0014】例えば、従来の画像調整の方法では、図
1、図2に示すファントムを図3(a)、図3(b)に
示す方向に設置している試料管7、8内に挿入し、これ
をレゾネーターに固定後、ファントムの画像を得てい
た。
【0015】これに対して本発明の方式では、図4〜図
6に示すように支持板上にサンプルを固定し、それをフ
ァントム用試料管22の半円筒状の部分に、水平、或い
は溝22aに差し込むことで水平、垂直に保ち、これら
を水平、垂直型のレゾネーターに設置する。その際、従
来ではファントムの位置は試料管中で自由に変えること
が可能なため、同じ位置を再現することが極めて困難で
あったが、本発明の方式は溝を使って所定位置に固定す
るため位置再現性がよく、また、設置された円筒の回転
もレゾネーター固定部の前面のケガキの位置を合わせて
固定するので、角度再現性がよい。また、レゾネーター
内のファントムの位置を挿入方向にシフトさせ固定させ
るには、レゾネーターと固定具の間にある程度の円筒を
入れて調整する。
【0016】なお、本発明で用いるファントムは、前述
したような矩形状に限定されるものではなく、図8
(a)に示すような円形状、あるいは図8(b)に示す
ような円形状の一部を切断した形状、或いは楕円状等任
意である。
【0017】図9は本発明のファントム固定具の他の例
を示す図である。図9においては、ファントム用試料管
22の半円筒状の部分に形成する溝を斜めに設けるよう
にしたものであり、3次元の空間分布を求めるファント
ムとして有効である。また、図10に示すように、ファ
ントム用試料管22の半円筒状の部分に、ファントムを
角度が可変なように取付けるようにしても同様に3次元
の空間分布を求めるファントムとして有効である。な
お、図7のファントム固定具においても、複数の溝にサ
ンプルのパターンを変えたファントムを固定することで
3次元画像を得ることも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、同じスタ
イルのファントムを複数短時間で作ることが可能であ
り、脱着可能な再現性の良い固定具を併用することによ
り、測定部位での検出感度の分布を調べたり、簡単なフ
ァントムを用いた調整を行うことができる。また、ファ
ントムの水平、垂直方向を自由に変化させ、再現性のあ
る位置に固定することが容易となり、1つのファントム
の固定具を水平及び垂直型試料管に用いることが可能と
なり、3軸方向の空間分布を正確な位置で画像化が可能
である。また、調整用のファントムとして用いるだけで
なく、簡単なサンプルの固定台として用いることも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のファントムを説明する図である。
【図2】 従来のファントムを説明する図である。
【図3】 従来の試料管を説明する図である。
【図4】 本発明のファントムの例を示す図である。
【図5】 本発明のファントムの例を示す図である。
【図6】 本発明のファントムの例を示す図である。
【図7】 本発明のファントム固定具を示す図である。
【図8】 本発明のファントムの他の例を示す図であ
る。
【図9】 本発明のファントム固定具の他の例を示す図
である。
【図10】 本発明のファントム固定具の他の例を示す
図である。
【符号の説明】
10…支持板、11,13,15…穴、12,14,1
6…サンプル、20,30、40…ファントム固定具、
21…レゾネータ固定部、21a…ケガキ、22…ファ
ントム用試料管、22a…溝。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持板上に等間隔でスポット状の穴を開
    けるか、1つ以上の円環状の溝を形成し、前記穴または
    溝にサンプルを配置して接着固定したことを特徴とする
    ESRイメージング用ファントム。
  2. 【請求項2】 レゾネータ固定部とファントム用試料管
    とからなり、ファントム用試料管に半円筒状部が形成さ
    れ、該半円筒状部にファントム取付け用の溝を形成した
    ことを特徴とするESRイメージング用ファントム固定
    具。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のファントム固定具におい
    て、前記レゾネータ固定部に、所定角度間隔でケガキが
    形成されていることを特徴とするESRイメージング用
    ファントム固定具。
JP8079004A 1996-04-01 1996-04-01 Esrイメージング用ファントム及びファントム固定具 Withdrawn JPH09266892A (ja)

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Cited By (4)

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Effective date: 20030603